JPH0671816U - 車両用二枚折れドアのドアロック装置 - Google Patents

車両用二枚折れドアのドアロック装置

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JPH0671816U
JPH0671816U JP1980893U JP1980893U JPH0671816U JP H0671816 U JPH0671816 U JP H0671816U JP 1980893 U JP1980893 U JP 1980893U JP 1980893 U JP1980893 U JP 1980893U JP H0671816 U JPH0671816 U JP H0671816U
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JP
Japan
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door
striker
lock
rear pillar
lock device
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JP1980893U
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English (en)
Inventor
明典 森下
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 見栄えが良好にしてかつパワーリフト装備車
にも適用できる上に、荷物の損傷問題を効果的に回避す
ることが可能なドアロック装置を提供する。 【構成】 上下二枚折れバックドアのドアロック装置に
おいて、バックドア3の下部ドア3bの内面側には、ド
ア外面側から回動操作可能で両端部にロック爪7を備え
たトルクロッド6を設ける。リヤピラー5の内側面には
ロックストライカ13を設ける。そして、ロックストラ
イカ13を、リヤピラー5の内側面から略水平状に突出
された前記ロック爪7が係脱可能な丸棒からなるストラ
イカ部14と、このストライカ部14に一体化されて上
方へ延出されるとともに、その延出端部がリヤピラー5
の内側面に接合された丸棒からなる乗降用アシストグリ
ップ部15とから構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主としてバン型車両のドアロック装置に係り、詳しくは上下二枚折 れドア用として好適なドアロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6はバン型車両の荷室のバックドアに使用されている上下二枚折れドアの簡 略図である。図示のように、バックドア31は蝶番によって結合された上下二枚 のドア31a,31bからなり、下部ドア31bの下端部をガイドレールに沿っ て上下にスライドさせながら上部ドア31aの上端ヒンジ部32を回動支点とし て回動させて開閉するようになっている。 このような形式のバックドアに使用される従来一般のドアロック装置は、カン ヌキ方式と呼称され、図7の簡略平断面図に示すように、荷室33の開口部縦縁 を構成する左右のリヤピラー34側に設置される略フック状のロックストライカ 35と、バックドア31側に水平状に延在配置されてハンドル36により回動操 作されるロック爪37付きのトルクロッド38とから構成されている。 そして、ドア閉止状態においてトルクロッド38を回動させることにより図8 に示すように、その端部に設けられたロック爪37をロックストライカ35に係 合してロックする方式である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のドアロック装置は、図7に示すように、一般にはト ルクロッド38を下部ドア31bの外側に配置しているので、これに対応してロ ックストライカ35もリヤピラー34の後部に設定することが可能なことから、 室内側に突出しないという点で有利な反面、ドアロック装置が室外に露出される 関係で見栄えが悪く商品性に欠けるという点に問題がある。 また、ボデー後部に荷物昇降用のパワーリフトを装備する車両では、図9の簡 略平断面図に示すように、パワーリフト40がリヤピラー34の後部に設定され る関係で、ピラー後部にロックストライカを設定することができなかった。
【0004】 しかして、上記のような不具合を解決するには、例えば図10の簡略平断面図 に示すように、トルクロッド38をバックドア31の室内面側に設定する一方、 ロックストライカ35をリヤピラー34よりも車両の内側へ設定することが想定 される。 ところが、このようなロックストライカ35の室内側配置方式を採用したとき は、これにより荷物を傷付け易いという新たな問題が生ずることとなる。 なお、上記のようなカンヌキ方式のドアロック装置とは別に、ドア側に取付け た爪を横方向にスライドさせ、リヤピラー側に形成した孔に係合させてロックす る方式も成立するが、この方式の場合は、前述のカンヌキ方式に比べてドア閉止 時のシール性に劣る、つまり孔に対する爪の係合力を利用してドア周縁部のウエ ザーストリップをボデー側に十分押し付けてやるには非常に大きな力を必要とす るという点で問題がある。
【0005】 そこで本考案は、上述した諸事情を考慮して、見栄えが良好にしてかつパワー リフト装備車にも適用できる上に、荷物の損傷問題を効果的に回避することが可 能なドアロック装置を提供することを、解決すべき技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は次のように構成したものである。すなわ ち、車両の荷室開口部開閉用として配置される上下二枚折れドアのドアロック装 置であって、前記二枚折れドアの下部ドアの内面側に水平状に延在配置されてド ア外面側からハンドルにより回動操作可能とされかつ両端部にロック爪を備えた トルクロッドと、左右のリヤピラーの内側面に設置されたロックストライカとか らなり、このロックストライカを、リヤピラーの内側面から略水平状に突出され かつ前記ロック爪が係脱可能な丸棒からなるストライカ部と、このストライカ部 の突出端部上面付近から上方へ向けて一体に延在されるとともに、その延在端部 が前記リヤピラー側に折り曲げられて該リヤピラー内側面に接合された丸棒から なる乗降用アシストグリップ部とから構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
上述のように構成された本考案に係るドアロック装置においては、ロックスト ライカの室内側への部分的突出が回避される。つまり、ストライカをロック爪が 係脱されるストライカ部と、これに連なる乗降用アシストグリップ部とから構成 することで荷物に対する当たり面が拡大され、しかもそれら両部共に丸棒から構 成されている関係で、荷物出入に際してのどの方向からの当たりに対しても荷物 を傷付け難いという結果が得られる。 また、乗降用アシストグリップ部は、リヤピラーに対する取付け面との間に手 指を差し込み得る隙間を保有するように設定することにより、乗員の荷室に対す る乗降の手助けとして使用することができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。図5は本実施例に 係るドアロック装置の適用対象であるバン型車両の荷室のバックドアに使用され る上下二枚折れドアの簡略図である。 図示のように、荷室1の後部の開口部2に配置される上下二枚折れバックドア 3は、蝶番により結合される上下二枚のドア3a,3bから構成されており、実 線で示す閉じ状態から下部ドア3bの下端部をリヤピラー5に沿って上方へスラ イドさせると、上部ドア3aがボデー側との取付ヒンジ部4を回動支点として外 側へ回動し、仮想線で示す如く両ドア3a,3bがその結合部分から外側へ折れ ながら開放される。
【0009】 次に、上記のような上下二枚折れバックドア3を閉じ位置にロックするための 本実施例のドアロック装置を図1〜図4に基づいて説明する。 ドアロック装置はバックドア3側に装着されるトルクロッド6と、開口部縦縁 を構成する左右のリヤピラー5側にそれぞれ装着されるロックストライカ13と を備えている。 トルクロッド6は下部ドア3bの室内面側における上下方向の略中間部付近に 水平状に延在配置されるとともに、その左右端部にはそれぞれ後述するロックス トライカ13に係合可能なロック爪7を備えている。
【0010】 また、図1及び図4に示すように、トルクロッド6はその左右両端部付近にお いてドアパネルにスペーサ8を介してネジ9にて止められたクランプ10により 回動可能に保持されるとともに、その中央部において下部ドア3bの外面側に配 置されたハンドル11により回動操作可能とされている。 なお、ハンドル11は略碗形のハンドルベース12に収容配置されており、ハ ンドルベース12内に押し込むように回動したときにはロック爪7がロックスト ライカ13に係合され、手前へ引き出すように回動したときにはその係合が解か れる。
【0011】 一方、ロックストライカ13は図1及び図2に示すように、リヤピラー5の室 内面側、つまり内側面に配置されている。ロックストライカ13は前記ロック爪 7が係合可能なストライカ部14と、乗降用アシストグリップ部15とからなり 、それらは共に丸棒から構成されている。 すなわち、ストライカ部14はその一端がリヤピラー5の室内側側面に溶接さ れるとともに横方向に水平に突出しており、その突出長さは荷物との干渉を考慮 して前記ロック爪7の係合に必要な範囲で極力短かく設定される。また、端面は 極力曲面となるように形成することが望ましい。
【0012】 また、乗降用アシストグリップ部15は、その一端がストライカ部14の突出 端上面に溶接されて一体化されるとともに、これより上方へ略真っ直ぐに延在さ れている。そして、その上端部においてリヤピラー5側に折り曲げられるととも に、その端部が溶接によりピラー側面に接合されている。 この場合において、乗降アシストグリップ部15はピラー側面との間に手指が 差し込み得る隙間(例えば30ないし40mm)を保有するよう設定する。 かくして、ストライカ部14と乗降用アシストグリップ部15との丸棒一体構 造からなるロックストライカ13は、荷物の出入方向である前後方向において、 略コ字形に形成され、荷物との当たり面が拡大されかつ角を持たない構成となっ ている。
【0013】 なお、本実施例では乗降用アシストグリップ部15は、水平ロッド部14との 接合付根部が後方へ曲げられているが、これはロック爪7の水平ロッド部14に 対する係合時の干渉回避用としての隙間Cを設定するためである。従って、仮に ロック爪7が乗降用アシストグリップ部15の接合部よりもピラー側のみで係脱 できるようにストライカ部14の突出長さを長目に設定したときは前記隙間の設 定は不要となる。
【0014】 図3はロック爪7とストライカ部14との係脱作用の説明図である。図示のよ うにバックドア3の閉止状態ではトルクロッド6はストライカ部14の略真下に 位置し、この状態でハンドル11をハンドルベース12内へ押し込むように操作 したときは、トルクロッド6が図示P矢印方向に回動してロック爪7がストライ カ部14に前面側から係合する。 そして、この係合によりバックドア3には前方へ引き寄せる力が働き、バック ドア3の端縁に取付けられたウエザーストリップ16がリヤピラー5の後面に押 し付けられて十分なシール性が確保されるとともに、バックドア3を静かに閉止 することができる。
【0015】 また、バックドア3の開放に先立ち、ハンドル11をハンドルベース12から 引き出すように手前へ回動操作したときは、図示仮想線のようにロック爪7が前 方へ傾倒してストライカ部14から離脱され、バックドア3の開放操作が可能と なる。 なお、バックドア3の開放時にはロック爪7は図3に示すQ矢印方向へ変位さ れる。つまり、ストライカ部14の下方を通って後方へ脱出する。
【0016】 しかして、上述の如く構成されたドアロック装置においては、バックドア3が 閉じた状態では該バックドア3により隠されて室外に露出しないため、見栄えが 向上されることとなり、またリヤピラー5の後部にパワーリフトを設定する車両 に対しても該パワーリフトに干渉することなく適用できるものである。 そして、ロックストライカ13は、丸棒からなるストライカ部14と、これに 一体化された丸棒からなる乗降用アシストグリップ部15とから構成されて荷物 に対する当たり面が拡大された構造となっているため、荷物との干渉時に荷物が 損傷され難くなる。 すなわち、ストライカが単一的に突出される部分突出状態では荷物が損傷し易 いという問題が解決される。
【0017】 しかも、ロックストライカ13は乗降用アシストグリップ部15を一体に備え ているため、荷室1に乗降する際の手助けとして使用できることは勿論のこと、 室内側に設定されることから、荷室1の外側にグリップを設定した場合の泥跳ね による汚れや見栄え等の問題が解決される。 しかも本実施例によれば、ロック爪7とストライカ部14との組付け誤差につ いては、トルクロッド6を保持するクランプ10とドアパネルとの間に介在され るスペーサ8の増減により簡単に吸収することができる。
【0018】 なお、本実施例ではストライカ部14と乗降よアシストグリップ部15とを溶 接による一体構造としたが、一本の丸棒を折り曲げて形成しても差し支えなく、 また上下二枚折れドアであれば、バックドア3に限らず、サイドドアであっても 差し支えない。
【0019】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案のドアロック装置によれば、ドア閉止状態での見 栄えの向上を図り得るとともに、パワーリフト装備車にも容易に適用することが 可能となり、しかも室内側配置でありながら荷物を損傷させ難いという効果が得 られる。 また、本考案のストライカは単純な構造でストライカ本来の機能と乗降用アシ ストグリップとしての機能との二つの機能を持たせたものであり、部品点数が削 減され、コストの低減につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るドアロック装置を示す斜
視図である。
【図2】同じくドアロック装置の平断面図である。
【図3】ドアロック装置の係脱作用説明図である。
【図4】トルクロッドの保持構造を示す側断面図であ
る。
【図5】本実施例のドアロック装置付き上下二枚折れバ
ックドアの簡略斜視図である。
【図6】従来のドアロック装置付き二枚折れバックドア
の簡略斜視図である。
【図7】従来のドアロック装置の簡略平断面図である。
【図8】従来のドアロック装置の係脱作用説明図であ
る。
【図9】リヤピラーに装着されるパワーリフトの簡略平
断面図である。
【図10】従来のドアロック装置の室内配置を想定した
簡略平断面図である。
【符号の説明】
1…荷室 2…開口部 3…バックドア 3a…上部ドア 3b…下部ドア 5…リヤピラー 6…トルクロッド 7…ロック爪 11…ハンドル 13…ロックストライカ 14…ストライカ部 15…乗降用アシストグリップ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の荷室開口部開閉用として配置され
    る上下二枚折れドアのドアロック装置であって、 前記二枚折れドアの下部ドアの内面側に水平状に延在配
    置されてドア外面側からハンドルにより回動操作可能と
    されかつ両端部にロック爪を備えたトルクロッドと、左
    右のリヤピラーの内側面に設置されたロックストライカ
    とからなり、このロックストライカを、リヤピラーの内
    側面から略水平状に突出されかつ前記ロック爪が係脱可
    能な丸棒からなるストライカ部と、このストライカ部の
    突出端部上面付近から上方へ向けて一体に延在されると
    ともに、その延在端部が前記リヤピラー側に折り曲げら
    れて該リヤピラー内側面に接合された丸棒からなる乗降
    用アシストグリップ部とから構成したことを特徴とする
    車両用二枚折れドアのドアロック装置。
JP1980893U 1993-03-24 1993-03-24 車両用二枚折れドアのドアロック装置 Pending JPH0671816U (ja)

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