JPH067105Y2 - 排水管端装着具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、掃除口具・排水目皿具等の排水管端装着具
に関する。

（従来技術） 従来の掃除口具の円盤状蓋は円筒状本体にねじ嵌められ
るようになされていた。

（従来技術の欠点） しかし、前記従来の掃除口具には、以下の如き欠点があ
った。即ち、前記円盤状蓋をその円筒状本体に固定する
には、ドライバー等の工具を用いていちいちその蓋を数
回回転させねばならないため、その作業が面倒であると
いう欠点があった。

また、長期間経過後に掃除を行なうため、蓋を本体から
取外そうとした場合、両者のねじ部が錆付いたり、微小
な砂塵等で目詰まりしていて容易に取外すことが出来な
いという欠点があった。

（考案の目的） この考案は、前記欠点を解消するためになされたもので
あって、掃除口具の円盤状蓋をその本体に固定させるこ
とが簡単に出来、且つ長期間経過しても蓋を本体から取
外すことが容易に出来る排水管端装着具を提供すること
を目的とするものである。なお、この考案は掃除口具に
限られるものでは無く、例えば排水目皿具といった他の
全ての排水管端装着具に使用し得るものであることは勿
論である。

（実施例） 以下に、この考案を図面に示す３つの実施例に基づいて
説明する。

実施例１（第１図及び第２図参照） 掃除口具の円筒状本体１は、上部のフランジ２と、それ
に一体形成された短円筒体３とを備えており、この短円
筒体３の上部内側部には環状段部４が形成されている。
また短円筒体３の内側面には上下２段の環状溝５、６が
形成され、上側の環状溝５に、それより内周部が突出す
るかたちで、環状又は環状でないコイル体７が嵌め入れ
られている。このコイル体７には円弧状に曲げられた芯
線１０が嵌められている。この芯線１０は、コイル体７
を環状又は円弧状に保持すると共に、自らの弾性力によ
ってコイル体７を環状溝５の奥面に押し付けて、コイル
体７が環状溝５から簡単に抜け出さないようにする作用
を有している。前記下側の環状溝６にはストレーナー８
が、その周縁において嵌め止められている。短円筒体３
の下部には接続用の雄ねじ９が形成されている。

前記円筒状本体１に嵌め入れられる円盤状蓋１１は、環
状段部４に嵌まる蓋本体１２と、この蓋本体１２に垂下
状に連設された環状の垂下壁１３とを有しており、この
垂下壁１３は、円筒状本体１に嵌めた際、コイル体７を
外方に押して、それを環状溝５の奥面に押し付け、その
反作用によってコイル体７によって挟圧された状態とな
る。また、垂下壁１３の下端は前記状態でストレーナー
８に密対向するようになされている。なお、垂下壁１３
の外側面に環状溝を形成し、この環状溝にコイル体７を
嵌めるようにしてもよい。また、円盤状蓋を通水孔を有
する目皿板としてもよい。

前記蓋本体１２にはドライバー係合用の切り欠き１４が
形成されている。

実施例２（第３図参照） 掃除口具の円筒状本体２１の内側面には環状溝２２が形
成され、この環状溝２２にはストレーナー２３が、その
周縁において嵌め止められている。円筒状本体２１の下
部には接続用の雄ねじ２４が形成されている。

円筒状本体２１に嵌め被せられる円盤状蓋２６は、蓋本
体２７と、この蓋本体２７の外周部に垂下状に連設され
た環状の垂下壁２８とを有しており、この垂下壁２８の
内側面に環状溝２９が形成され、この環状溝２９に、そ
れより内周部が突出するかたちで、環状又は環状でない
コイル体３０が嵌め入れられている。このコイル体３０
には円弧状に曲げられた芯線３２が嵌められている。前
記円盤状蓋２６を円筒状本体２１に被せた際、円筒状本
体２１は、コイル体３０を外方に押し、コイル体３０を
環状溝２９の奥面に押し付け、その反作用によってコイ
ル体３０によって挟圧された状態となる。なお、円筒状
本体２１の外側面に環状溝を形成し、この環状溝にコイ
ル体３０を嵌めるようにしてもよい。

前記円盤状蓋２６にはドライバー係合用の凹所３１が形
成されている。

実施例３（第４図及び第５図参照） なお、実施例１の部材と同一の部材は同一の符号で示
す。

環状溝５に、それより内周部が突出するかたちで、挟圧
体３３が嵌め入れられ、この挟圧体３３は、環状又は環
状でない金属製の帯状本体３４に所定間隔で開口３５が
形成され、これら開口３５と開口３５との間の部分３６
が、円盤状蓋１１がわに膨出させられたものである。な
お、この挟圧体３３を実施例２の掃除口具にコイル体３
０に代えて装着するようにしてもよい。

（考案の効果） この考案は、前記の如き構成によって以下の如き効果を
奏する。

円盤状蓋をコイル体又は挟圧体によって円筒状本体に
固定するようにしたものであるから、円盤状蓋を円筒状
本体に嵌めるだけで、円盤状蓋を円筒状本体に固定出来
るので、従来と相違して、円盤状蓋をドライバー等の工
具を用いて数回回転させるといった手間が不要である。

円筒状本体と円盤状蓋とが単なる嵌め合い構造である
ので、たとえ長期間経過して両者が錆び付いたり、両者
の間が目詰まりしていても、円盤状蓋を円筒状本体から
取外すことが容易に出来る。

【図面の簡単な説明】 図面はこの考案の実施例を示すものであって、第１図は
実施例１の一部破砕側面図、第２図は第１図II−II線断
面図、第３図は実施例２の一部破砕側面図、第４図は実
施例３の一部破砕側面図、第５図は挟圧体の要部斜視図
である。 １…円筒状本体、５…環状溝、７…コイル体、１１…円
盤状蓋、２１…円筒状本体、２６…円盤状蓋、２９…環
状溝、３０…コイル体、３３…挟圧体、３４…帯状本
体、３５…開口、３６…開口３５と開口３５との間の部
分

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】円筒状本体と、これに嵌め入れられる円盤
   状蓋とを有しており、前記円盤状蓋の外側面に対向す
   る、円筒状本体の内側面に環状溝が形成され、この環状
   溝内に、それより内周部が突出するかたちで、コイル体
   が嵌め入れられている排水管端装着具。
2. 【請求項２】円筒状本体と、これに嵌め入れられる円盤
   状蓋とを有しており、前記円盤状蓋の外側面に環状溝が
   形成され、この環状溝内に、それより外周部が突出する
   かたちで、コイル体が嵌め入れられている排水管端装着
   具。
3. 【請求項３】前記円盤状蓋が目皿板である請求項１又は
   ２記載の排水管端装着具。
4. 【請求項４】円筒状本体と、これに嵌め被せられる、環
   状の垂下側壁を有する円盤状蓋とを有しており、前記円
   盤状蓋の垂下側壁の内側面に環状溝が形成され、この環
   状溝内に、それより内周部が突出するかたちで、コイル
   体が嵌め入れられている排水管端装着具。
5. 【請求項５】円筒状本体と、これに嵌め被せられる、環
   状の垂下側壁を有する円盤状蓋とを有しており、前記円
   盤状蓋の垂下側壁の内側面に対向する、円筒状本体の外
   側面に環状溝が形成され、この環状溝内に、それより外
   周部が突出するかたちで、コイル体が嵌め入れられてい
   る排水管端装着具。
6. 【請求項６】円筒状本体と、これに嵌め入れられる円盤
   状蓋とを有しており、前記円盤状蓋の外側面に対向す
   る、円筒状本体の内側面に環状溝が形成され、この環状
   溝内に、それより内周部が突出するかたちで、挟圧体が
   嵌め入れられ、この挟圧体が、環状又は環状でない金属
   製の帯状本体に所定間隔で開口が形成され、これら開口
   と開口との間の部分が、円盤状蓋がわに膨出させられた
   ものである排水管端装着具。
7. 【請求項７】円筒状本体と、これに嵌め被せられる、環
   状の垂下側壁を有する円盤状蓋とを有しており、前記円
   盤状蓋の垂下側壁の内側面に環状溝が形成され、この環
   状溝内に、それより内周部が突出するかたちで、挟圧体
   が嵌め入れられ、この挟圧体が、環状又は環状でない金
   属製の帯状本体に所定間隔で開口が形成され、これら開
   口と開口との間の部分が、円筒状本体がわに膨出させら
   れたものである排水管端装着具。