JPH0669239A - GaAs系電界効果半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

GaAs系電界効果半導体装置及びその製造方法

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JPH0669239A
JPH0669239A JP21677292A JP21677292A JPH0669239A JP H0669239 A JPH0669239 A JP H0669239A JP 21677292 A JP21677292 A JP 21677292A JP 21677292 A JP21677292 A JP 21677292A JP H0669239 A JPH0669239 A JP H0669239A
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gaas
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effect semiconductor
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JP21677292A
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Yoshikazu Ichikawa
美和 市川
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Quantum Devices Ltd
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Quantum Devices Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GaAs系電界効果半導体装置及びその製造
方法に関し、極めて簡単な手段を適用して、プラズマ処
理に起因するダメージを受け難くすると共に漏れ電流を
発生し難くすることを可能とし、GaAs系MESFE
Tの特性を向上させようとする。 【構成】 半絶縁性GaAs基板1表面に下側から順に
Siを含有した活性層2A並びにSを含有した活性層2
Bが形成され、Sを含有した活性層2Bの表面にチャネ
ル領域となる間隔をおいてコンタクトしているソース電
極3並びにドレイン電極4が形成され、ソース電極3並
びにドレイン電極4の間に表出されたSを含有した活性
層2Bのチャネル領域にショットキ・コンタクトしてい
るゲート電極5が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通常、GaAs系ME
SFET(metal semiconductor
field effect transistor)と
呼ばれているGaAs系電界効果半導体装置及びその製
造方法に関する。
【0002】一般に、GaAs系MESFETは、マイ
クロ波帯以上の高周波通信などに多用されているところ
であるが、要求に応えて、更なる高性能化及び信頼性の
向上に努めなければならない。
【0003】
【従来の技術】例えば、GaAs系MESFETに於い
て必要とされるn型ドーパントとしては、制御性が良い
ことなどが理由となってSiを用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、GaAs系ME
SFETを製造する場合、例えばプラズマ化学気相堆積
(plasma chemical vapour d
eposition:P−CVD)やプラズマ・エッチ
ングなど、何らかのプラズマ処理を利用することは不可
欠であるが、プラズマ処理を行うと、ウエハはプラズマ
・イオンに曝されて叩かれるので、種々なダメージを受
けることになる。
【0005】ところで、前記したように、n型ドーパン
トとしてSiを用いた場合、プラズマに依る表面処理で
特にダメージを受け易い現象が見られ、例えばゲート接
地ドレイン・ソース電流Idss が減少するなどの問題が
起こり、その回復に別段のアニールを行うことが必要で
あった。
【0006】そこで、ダメージを受け難いn型ドーパン
トとしてSを用いることが行われたが、Sは熱処理で拡
散され易く、制御性はSiと比較して遙に悪い為、例え
ばゲートの漏れ電流が生ずるなどの問題がある。
【0007】図9はゲートの漏れ電流について解説する
為の説明図である。図に於いて、(A)はGaAs系M
ESFETの要部切断側面を表し、1は半絶縁性GaA
s基板、2はn−GaAs活性層、3はソース電極、4
はドレイン電極、5はゲート電極、6A及び6Bは空乏
層、7はソース・ドレイン間電流、8は漏れ電流をそれ
ぞれ示している。
【0008】また、(B)及び(C)は不純物濃度プロ
ファイルを表すものであって、横軸には不純物濃度を、
また、縦軸にはGaAs系MESFETの深さ方向をそ
れぞれ採ってあり、(B)がSiの場合を、そして、
(C)がSの場合をそれぞれ示し、何れに於いても、実
線がイオン注入直後の状態を、破線が熱処理後の状態を
示している。尚、ここで、電流は電子流として説明して
ある。
【0009】図示のGaAs系MESFETに於いて
は、ゲート電極5に印加する負電圧レベルの如何に依っ
て空乏層の拡がりを変え、ソース・ドレイン間電流7を
流したり遮断したりする。即ち、空乏層が記号6Aで示
した状態の拡がりであればソース・ドレイン間電流7が
流れ、また、空乏層が記号6Bで示した状態の拡がりで
あれば所謂ピンチ・オフの状態であってソース・ドレイ
ン間電流7は流れることはできない。
【0010】ところで、活性層2は基板1にn型不純物
を例えば1×1017〔cm-3〕程度導入して形成されるも
のであり、そのn型不純物にSiを用いた場合、(B)
に見られるような濃度プロファイルとなって、空乏層が
拡がり得る活性層2を越えた領域、即ち、基板1の領域
では確実に導電性が失われるから、空乏層が記号6Bで
指示されている状態に延びれば、ソース・ドレイン間電
流7は確実に遮断される。
【0011】然しながら、n型不純物としてSを用いて
1×1017〔cm-3〕程度導入した場合、熱処理で拡散さ
れ易い性質をもつSは、所定のゲート電圧で空乏層が到
達し得ないような深い領域にまで拡散されてしまい、そ
の不純物濃度は(C)に見られるように、約1×1016
〔cm-3〕程度にもなり、その結果、漏れ電流8が流れて
しまう。
【0012】本発明は、極めて簡単な手段を適用して、
プラズマ処理に起因するダメージを受け難くすると共に
漏れ電流を発生し難くすることを可能とし、GaAs系
MESFETの特性を向上させようとする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、プラズマ処
理の影響を受け難い不純物と制御性が良好な不純物とを
用い、その両不純物の適用領域を適切に選択することで
プラズマ処理に起因するダメージが少なく、且つ、漏れ
電流が少ないGaAs系MESFETを実現している。
【0014】図1は本発明の原理を解説する為の説明図
である。図に於いて、(A)はGaAs系MESFET
の要部切断側面を表すものであり、1は半絶縁性GaA
s基板、2AはSiをドーピングして形成したn−Ga
As活性層、2BはSをドーピングして形成したn−G
aAs活性層、2は活性層2A及び2Bからなる活性
層、3はソース電極、4はドレイン電極、5はゲート電
極をそれぞれ示している。
【0015】(B)は不純物濃度プロファイルを表し、
横軸には不純物濃度を、また、縦軸にはGaAs系ME
SFETの深さ方向をそれぞれ採ってあり、線N1は導
入されたSのプロファイル、線N2は導入されたSiの
プロファイル、線N3は熱処理後のSのプロファイル、
線N4は熱処理後のSiのプロファイル、線N5は熱処
理で活性化された全キャリヤのプロファイルを示してい
る。
【0016】図から明らかなように、本発明では、Si
をドーピングして得られるn−GaAs活性層2AとS
をドーピングして得られるn−GaAs活性層2Bとを
積層して活性層2を形成してある。尚、活性層2A及び
2Bを形成するには、単一の半導体層に例えばイオン注
入の加速エネルギを変えてSiとSを二重に打ち込むこ
とで形成したり、或いは、Siを含有した活性層2Aを
エピタキシャル成長させてから、その上にSを含有した
活性層2Bをエピタキシャル成長させるなど適宜の手段
を採ることができる。
【0017】ところで、活性層2は活性層2Aと2Bと
を積層したものではあるが、その厚さは通常のGaAs
系電界効果半導体装置に於ける単一の活性層と変わりな
い値を選択するので、必然的に活性層2A及び2Bのそ
れぞれは薄いものとなる。従って、熱拡散され易いSが
ドーピングされていても、活性層2Bの不純物濃度プロ
ファイルは、熱処理後に於いてもゲート電極5に印加さ
れる負電圧に依って生成される空乏層が到達し得ない範
囲にまで入り込むことはなく、そして、Siをドーピン
グした活性層2Aに於ける不純物濃度プロファイルは、
Siの熱処理に対する制御性が良好であることから、若
干の拡がりは生じても、その拡がった部分の不純物濃度
は十分に低く、ソース・ドレイン間電流のピンチ・オフ
に実用上で問題になる程にはならない。
【0018】前記したところから、本発明に依るGaA
s系電界効果半導体装置及びその製造方法に於いては、 (1)半絶縁性GaAs基板(例えば半絶縁性GaAs
基板1)表面に下側から順に形成されてなるSiを含有
した活性層(例えば活性層2A)並びにSを含有した活
性層(例えば活性層2B)と、前記Sを含有した活性層
の表面にチャネル領域となる間隔をおいてコンタクトし
ているソース電極(例えばソース電極15S)並びにド
レイン電極(例えばドレイン電極15D)と、前記ソー
ス電極並びにドレイン電極の間に表出された前記Sを含
有した活性層のチャネル領域にショットキ・コンタクト
しているゲート電極(例えばゲート電極16)とを備え
てなるか、或いは、
【0019】(2)前記(1)に於いて、Sを含有した
活性層に於ける不純物濃度とSiを含有した活性層に於
ける不純物濃度とが等しくなる面がSを含有した活性層
の表面で実施されるプラズマ処理に起因するダメージを
受けない深さに在ることを特徴とするか、或いは、
【0020】(3)半絶縁性GaAs基板にSi及びS
のうち何れか一方から順に注入し主としてSiを含有す
る活性層並びに主としてSを含有する活性層を形成する
工程と、次いで、前記Sを含有した活性層の表面にチャ
ネル領域となる間隔をおいてソース電極並びにドレイン
電極を形成する工程と、次いで、前記ソース電極と前記
ドレイン電極との間に在るSを含有した活性層のチャネ
ル領域表面にショットキ・コンタクトのゲート電極を形
成する工程とが含まれてなることを特徴とするか、或い
は、
【0021】(4)前記(3)に於いて、不純物として
Siを注入して形成する活性層に於ける不純物濃度と不
純物としてSを注入して形成する活性層に於ける不純物
濃度とが等しくなる面がSを注入して形成した活性層の
表面で実施されるプラズマ処理に起因するダメージを受
けない深さとなる注入条件を選定して各不純物の注入を
行うことを特徴とするか、或いは、
【0022】(5)前記(3)に於いて、Siを含有し
た活性層上に設けるSを含有した活性層の層厚をそのS
を含有した活性層の表面で実施されるプラズマ処理に起
因するダメージが前記Siを含有した活性層が受けない
ように選定して成長させることを特徴とする。
【0023】
【作用】前記手段を採ることに依り、プラズマ処理に起
因するダメージを受け易い表面には、ダメージが入り難
いSを含有した活性層が在る為、ゲート接地ソース・ド
レイン間電流IdSS が減少するなどの特性劣化は解消さ
れ、また、熱処理を行っても、拡散され易いSであって
も下地であるSiを含有した活性層を越えることがない
ようにしてあるから、ドーピングを不要とする領域にま
でSが拡散されて導電性化することはなくなり、従っ
て、漏れ電流を生ずることも解消される。
【0024】
【実施例】図2乃至図8は本発明一実施例を解説する為
の工程要所に於けるGaAs系電界効果半導体装置を表
す要部切断側面図であり、これ等の図を参照しつつ、本
発明の原理を解説するのに用いた図1に見られるGaA
s系電界効果半導体装置を製造する工程について説明す
る。
【0025】図2参照 2−(1) 化学気相堆積(chemical vapor dep
osition:CVD)法を適用することに依り、半
絶縁性GaAs基板1上にスルー酸化膜と呼ばれている
SiO2 膜11Aを形成する。 2−(2) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを適用す
ることに依り、SiO2 11A上に活性層パターンの開
口をもった厚さ例えば1.5〔μm〕〜2〔μm〕のレ
ジスト膜11Bを形成する。尚、レジストとしては、例
えばAZ−1300−31(SHIPPLEY社の商品
名)を用いた。
【0026】2−(3) イオン注入法を適用することに依り、前記工程(1)で
形成したレジスト膜11Bをマスクとし、半絶縁性Ga
As基板1にSiO2 膜11Aを介してSイオンの打ち
込みを行なう。 2−(4) レジスト膜11Bをマスクとするリソグラフィ技術を適
用することに依り、SiO2 膜11Aのウエット・エッ
チングを行なって開口を形成し、その中に半絶縁性Ga
As基板1の一部表面を露出させる。 2−(5) イオン注入法を適用することに依り、レジスト膜11B
をマスクとし、半絶縁性GaAs基板1にSiイオンの
打ち込みを行なう。
【0027】前記したSイオンとSiイオンのイオン注
入に関する具体的条件を例示すると次の通りである。 Sイオンの場合 加速エネルギ:100〔keV〕 ドーズ量:2.5×1012〔cm-2〕 スルー酸化膜:0.08〔μm〕
【0028】 Siイオンの場合 加速エネルギ:125〔keV〕 ドーズ量:3×1012〔cm-2〕 スルー酸化膜:0〔μm〕
【0029】ところで、この種の半導体装置を製造する
場合に適用されるプラズマ処理に起因するダメージにつ
いて多くの事例を調べたところ、平均して、表面から約
500〔Å〕程度の深さまで影響があり、勿論、表面に
近いほど影響が強く現れる。そこで、Si濃度のピーク
位置とS濃度のピーク位置の間で、この二種類の不純物
濃度が等しくなる位置が表面から500〔Å〕以上の深
さとなるように、且つ、表面から約200〔Å〕に於け
るS濃度がSi濃度の5倍以上になるようにした。尚、
Siイオンを注入する際、加速エネルギは50〔ke
V〕〜400〔keV〕の範囲、そして、ドーズ量は1
×1011〔cm-2〕〜1×1014〔cm-2〕の範囲でそれぞ
れ選択して良く、また、Sイオンを注入する際、加速エ
ネルギは25〔keV〕〜100〔keV〕の範囲、そ
して、ドーズ量は1×1011〔cm-2〕〜1×1013〔cm
-2〕の範囲でそれぞれ選択して良い。
【0030】図3参照 3−(1) レジスト膜11Bを除去してから、CVD法を適用する
ことに依って、厚さ例えば1000〔Å〕程度のSiO
2 からなるアニール・キャップ層12を形成する。 3−(2) 温度を例えば850〔℃〕、時間を例えば10〔分〕の
熱処理を行ってイオン注入された不純物の活性化を行
う。この工程を経ることで、実際に動作可能な活性層2
A及び活性層2Bが得られる。
【0031】図4参照 4−(1) アニール・キャップ層12を除去してから再びCVD法
を適用することに依って、厚さ例えば4000〔Å〕程
度のSiO2 からなるリフト・オフ用スペーサ層13を
形成する。 4−(2) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセスを適用す
ることに依り、ソース形成用パターンの開口及びドレイ
ン形成用パターンの開口をもつレジスト膜14を形成す
る。
【0032】図5参照 5−(1) エッチャントをフッ化水素酸系エッチング液とするウエ
ット・エッチング法を適用することに依り、レジスト膜
14をマスクとしてリフト・オフ用スペーサ層13のエ
ッチングを行ってソース電極形成用開口13S及びドレ
イン電極形成用開口13Dを形成する。尚、この場合、
リフト・オフ法に依る電極形成を容易にする為、若干オ
ーバ・エッチングを行って開口13S及び13Dを大き
めに形成すると良い。
【0033】5−(2) レジスト膜14をそのまま残した状態で、蒸着法を適用
することに依って、厚さ例えば〜500〔Å〕/350
0〔Å〕であるAuGe/Au膜15を形成する。
【0034】図6参照 6−(1) レジスト剥離液中に浸漬してレジスト膜14を除去する
ことで、その上に在るAuGe/Au膜15の一部も同
時に除去するリフト・オフ法に依ってソース電極15S
及びドレイン電極15Dを形成する。
【0035】図7参照 7−(1) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス、及び、
エッチャントをフッ化水素酸系エッチング液とするウエ
ット・エッチング法を適用することに依って、SiO2
からなるリフト・オフ用スペーサ層13のエッチングを
行ってゲート電極形成用開口13Gを形成する。
【0036】7−(2) ゲート電極形成用開口13Gを形成した際のマスクとし
て用いたレジスト膜をそのまま残した状態で、蒸着法を
適用することに依って、厚さ例えば〜4000〔Å〕程
度のAl膜を形成する。
【0037】7−(3) ゲート電極形成用開口13Gを形成した際のマスクとし
て用いたレジスト膜をレジスト剥離液中にて除去するこ
とで、その上に在るAl膜の一部も同時に除去するリフ
ト・オフ法に依ってゲート電極16を形成する。尚、ゲ
ート電極16に於けるゲート長は0.5〔μm〕とし
た。
【0038】図8参照 8−(1) エッチャントを(HF+CH3 COOH)系混合エッチ
ング液とする浸漬法を適用することに依り、SiO2
らなるリフト・オフ用スペーサ層13を完全に除去す
る。 8−(2) P−CVD法を適用することに依って、厚さ例えば〜1
000〔Å〕程度のSi3 4 からなるパッシベーショ
ン膜17を形成する。
【0039】以上のようにしてGaAs系電界効果半導
体装置の一実施例を完成させたのであるが、この場合、
図8について説明した工程8−(2)に於いて、活性層
2の表面に於ける矢印18で指示した領域では、プラズ
マに依るダメージを受ける。然しながら、本発明では、
そこがSをドーピングした活性層2Bになっていること
から、プラズマに依る損傷はSiをドーピングしたもの
に比較して少なく、従って、電流の減少も僅かで済むも
のである。
【0040】このプラズマに依るダメージに関しては、
実測データを得ているので、次に、それについて説明す
る。 (1) P−CVD法でSi3 4 からなるパッシベー
ション膜17を形成した前後に於けるゲート接地ソース
・ドレイン間電流IdSS の比較 パッシベーション膜17の形成 前 後 Si+Sのドーピングした場合のIdSS 30〔mA〕 28〔mA〕 Siのみドーピングした場合のIdSS 30〔mA〕 5〔mA〕
【0041】(2) 漏れ電流の比較 漏れ電流の大小を定量的に判断する為、 (Vg3/Vg10 )×100〔%〕 Vg3:VDS=3〔V〕(IdSS =100〔μA〕となる
のに必要なゲート・バイアス電圧) Vg10 :VDS=10〔V〕(IdSS =100〔μA〕と
なるのに必要なゲート・バイアス電圧) なる式を定める。
【0042】ここで、漏れ電流が0である場合、理想的
にはVg3=Vg10 となって、前記式は、(1/1)×1
00〔%〕=100〔%〕となるものである。従って、
漏れ電流が少ないほど100〔%〕に近い値となる。実
測の結果、 Si+Sのドーピングした場合 90〔%〕 Sのみドーピングした場合 75〔%〕 であった。
【0043】
【発明の効果】本発明に依るGaAs系電界効果半導体
装置及びその製造方法に於いては、半絶縁性GaAs基
板表面に下側から順にSiを含有した活性層並びにSを
含有した活性層が形成され、Sを含有した活性層の表面
にチャネル領域となる間隔をおいてコンタクトするソー
ス電極とドレイン電極が形成され、ソース電極並びにド
レイン電極の間に表出されたSを含有した活性層のチャ
ネル領域にショットキ・コンタクトのゲート電極が形成
される。
【0044】前記構成を採ることに依り、プラズマ処理
に起因するダメージを受け易い表面には、ダメージが入
り難いSを含有した活性層が在る為、ゲート接地ソース
・ドレイン間電流IdSS が減少するなどの特性劣化が生
ずることは解消され、また、熱処理を行っても、拡散さ
れ易いSが下地であるSiを含有した活性層を越えるこ
とはないことから、ドーピングを不要とする領域にまで
Sが拡散されて導電性化することはなくなり、従って、
漏れ電流を生ずることも解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を解説する為の説明図である。
【図2】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
るGaAs系電界効果半導体装置を表す要部切断側面図
である。
【図3】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
るGaAs系電界効果半導体装置を表す要部切断側面図
である。
【図4】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
るGaAs系電界効果半導体装置を表す要部切断側面図
である。
【図5】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
るGaAs系電界効果半導体装置を表す要部切断側面図
である。
【図6】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
るGaAs系電界効果半導体装置を表す要部切断側面図
である。
【図7】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
るGaAs系電界効果半導体装置を表す要部切断側面図
である。
【図8】本発明一実施例を解説する為の工程要所に於け
るGaAs系電界効果半導体装置を表す要部切断側面図
である。
【図9】ゲートの漏れ電流について解説する為の説明図
である。
【符号の説明】 1 半絶縁性GaAs基板 2 n−GaAs活性層 2A Siをドーピングして形成したn−GaAs活性
層 2B Sをドーピングして形成したn−GaAs活性層 3 ソース電極 4 ドレイン電極 5 ゲート電極 6A 空乏層 6B 空乏層 7 ソース・ドレイン間電流 8 漏れ電流 11A SiO2 膜 11B レジスト膜 12 アニール・キャップ層 13 リフト・オフ用スペーサ層 13S ソース電極形成用開口 13D ドレイン電極形成用開口 13G ゲート電極形成用開口 14 レジスト膜 15 AuGe/Au膜 15S ソース電極 15D ドレイン電極 16 ゲート電極 17 パッシベーション膜 11A:SiO2 膜 11B:レジスト膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半絶縁性GaAs基板表面に下側から順に
    形成されてなるSiを含有した活性層並びにSを含有し
    た活性層と、 前記Sを含有した活性層の表面にチャネル領域となる間
    隔をおいてコンタクトしているソース電極並びにドレイ
    ン電極と、 前記ソース電極並びにドレイン電極の間に表出された前
    記Sを含有した活性層のチャネル領域にショットキ・コ
    ンタクトしているゲート電極とを備えてなることを特徴
    とするGaAs系電界効果半導体装置。
  2. 【請求項2】Sを含有した活性層に於ける不純物濃度と
    Siを含有した活性層に於ける不純物濃度とが等しくな
    る面がSを含有した活性層の表面で実施されるプラズマ
    処理に起因するダメージを受けない深さに在ることを特
    徴とする請求項1記載のGaAs系電界効果半導体装
    置。
  3. 【請求項3】半絶縁性GaAs基板にSi及びSのうち
    何れか一方から順に注入し主としてSiを含有する活性
    層並びに主としてSを含有する活性層を形成する工程
    と、 次いで、前記Sを含有した活性層の表面にチャネル領域
    となる間隔をおいてソース電極並びにドレイン電極を形
    成する工程と、 次いで、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に在
    るSを含有した活性層のチャネル領域表面にショットキ
    ・コンタクトのゲート電極を形成する工程とが含まれて
    なることを特徴とするGaAs系電界効果半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】不純物としてSiを注入して形成する活性
    層に於ける不純物濃度と不純物としてSを注入して形成
    する活性層に於ける不純物濃度とが等しくなる面がSを
    注入して形成した活性層の表面で実施されるプラズマ処
    理に起因するダメージを受けない深さとなる注入条件を
    選定して各不純物の注入を行うことを特徴とする請求項
    3記載のGaAs系電界効果半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】Siを含有した活性層上に設けるSを含有
    した活性層の層厚をそのSを含有した活性層の表面で実
    施されるプラズマ処理に起因するダメージが前記Siを
    含有した活性層が受けないように選定して成長させるこ
    とを特徴とする請求項3記載のGaAs系電界効果半導
    体装置の製造方法。
JP21677292A 1992-08-14 1992-08-14 GaAs系電界効果半導体装置及びその製造方法 Withdrawn JPH0669239A (ja)

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JP21677292A Withdrawn JPH0669239A (ja) 1992-08-14 1992-08-14 GaAs系電界効果半導体装置及びその製造方法

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JP (1) JPH0669239A (ja)

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