JPH0669066U - サスペンションメンバのマウント構造 - Google Patents

サスペンションメンバのマウント構造

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JPH0669066U
JPH0669066U JP1014593U JP1014593U JPH0669066U JP H0669066 U JPH0669066 U JP H0669066U JP 1014593 U JP1014593 U JP 1014593U JP 1014593 U JP1014593 U JP 1014593U JP H0669066 U JPH0669066 U JP H0669066U
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JP
Japan
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outer cylinder
washer
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inner cylinder
vehicle body
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マウント構造を構成する部材の小型・軽量化を
目的としている。 【構成】マウント部材6の外筒9は、下端開口部側が切
り欠かれて、上記取付け部1aを溶着させる部分及びそ
の近傍9aだけが軸方向に長く、他の部分9bは、内筒
7と外筒9間に介装されているインシュレータ8を収納
可能なだけの長さになっている。内筒7の長さは外筒9
における上記溶着部分より短くなっている。そして、内
筒7が車体側部材5と座金12によって上下に挟持され
た状態となっている。外筒9における軸方向へ長い部分
9aに、サスペンションメンバ1の取付け部1a先端部
が溶着され、もってサスペンションメンバ1が車体にマ
ウントされている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、サスペンションメンバを車体にマウントするサスペンションメンバ のマウント構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のサスペンション装置では、例えば図10に示すように、車幅方向に延び るサスペンションメンバ1の左右両端部に、それぞれトランスバースリンク2を 介してナックルスピンドル3が連結し、その各ナックルスピンドル3にそれぞれ ショックアブソーバ4の下端部が固定されている。そして、各ショックアブソー バ4が、それぞれ上方に延びてその上端部を車体側部材5へ取付けられて、サス ペンション装置が車体に支持されている。また、サスペンションメンバ1の左右 両側部分に設けられた各取付け部1aがマウント部材6を介して車体にマウント されている。
【0003】 上記マウント部材6は、従来にあっては、図11に示すように、所定間隙をあ けて同心円状に配置されている内筒7と外筒9との間にインシュレータ8が介装 されて構成されていて、上記内筒7に、上記車体側部材5から突設するボルト1 0を挿嵌すると共に該ボルト10の先端部に座金12を介してナット11が螺合 することで、内筒7が車体側部材5と座金12との間に挟まれた状態となって、 マウント部材6が車体側部材5に固定され、また、上記マウント部材6の外筒9 外面へ、サスペンションメンバ1の取付け部1a先端部が溶着により固定されて いる。なお、上記外筒9は内筒7よりも軸方向の長さが短い。
【0004】 上記サスペンションメンバ1の取付け部1aは、通常、サスペンションメンバ 1のプレス成形性などから上下方向にのみ幅を持つように加工されていて、上記 外筒9外周の側面に、上下方向に溶着部を確保して該外筒9に固着されている。 また、上記外筒9の下端開口部全周には、内向きフランジ9cが形成されてい ると共に、その内向きフランジ9cと所定間隙をもって上下方向で対向する座金 12の上面に、リング状の弾性体が固着してストッパとなり、内筒7に対する外 筒9の揺動を所定範囲に規制している。
【0005】 なお、図10中,20はスタビライザーである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなサスペンションメンバ1のマウント構造では、サ スペンションメンバ1が外筒9に支持されるだけの溶接強度が、該外筒9と上記 取付け部1a先端部との固着部分に要求される。このため、上記従来のマウント 構造では、サスペンションメンバ1の取付け部1aと外筒9との溶着部を必要な 量だけ確保するために、外筒9が所定以上の長さとなる。
【0007】 上記のような従来のマウント部材6では、内筒7は外筒9よりも長いことが要 求されているので、上記のように外筒9が長いと、それに追従して、内筒7の長 さも長くなり、また、その内筒7に挿嵌されるボルト10も所定以上の長さとせ ざるを得ず、もってマウント構造を構成するマウント部材6やボルト10が大型 化し重い。
【0008】 また、サスペンションメンバ1の揺動によって、外筒9に形成された内向きフ ランジ9cがストッパと当接し、該ストッパと一体の座金12を介してボルト1 0に曲げモーメントが発生するが、上記のように内筒7に対して所定の長さが要 求されるので、該内筒7下端部に当接する座金12のボルト10への取付け位置 が車体側部材5から離れてしまい、該ボルト10に発生する曲げモーメントが大 きく、これに対応するだけの剛性がボルト10に要求されて、該ボルト10の軸 が大径化する。
【0009】 本考案は、上記のような問題点に着目してなされたもので、該マウント構造を 構成する部材の小型・軽量化を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のサスペンションメンバのマウント構造は 、同心円状に配置された内筒と外筒との間にインシュレータが介装されてマウン ト部材となり、上記内筒が、車体側部材から下方に突設するボルトに挿嵌される と共に該ボルトの先端部に座金を介してナットが螺合されることで該内筒が車体 側部材と座金との間に挟持され、かつ、上記外筒にサスペンションメンバの取付 け部が固着されてサスペンションメンバが車体にマウントされ、さらに、上記座 金が、外筒の下端開口部と上下に対向可能なだけの径を有するサスペンションメ ンバのマウント構造において、上記外筒における軸方向の長さが、下端開口部側 が切り欠かれることで、上記取付け部を固着する部分及びその近傍以外の部分を 、上記固着部分よりも短く成形され、それに合わせて、内筒の軸方向の長さを、 上記外筒の固着部分よりも短くすると共に、座金の径を、上記外筒の固着部分及 びその近傍部分と対向可能な部分だけを、外筒の径よりも小さくしたことを特徴 としている。
【0011】
【作用】
サスペンションメンバの取付け部と外筒との間に要求される溶接強度を確保す るために、該取付け部を固着する部分の外筒の長さを、従来と同様の長さを持た せつつ、他の部分の長さを短くすることで、内筒の長さを短くすることが可能と なり、マウント部材が小型軽量化される。
【0012】 このとき、従来の座金にあっては、そのままでは内筒の下端開口端面と当接で きないが、本願考案のように、外筒の固着部分と対向する部分だけを、外筒の径 よりも小さくすることで、その部分は、外筒と径方向で対向した状態となって座 金を内筒の下端開口端面に当接可能となる。 このとき、外筒における固着部分以外の部分と座金とは、従来と同様に上下方 向に対向可能なため、従来と同様に、この対向部分間にストッパのための弾性体 を配設することが可能となる。
【0013】 また、外筒の固着部分と座金との間の左右に対向する部分間などに弾性体を配 設することで、その部分にも所定以上の揺動を規制するストッパを設けてもよい 。 また、上記のように、車体側部材と座金との距離が短くなるので、該座金を介 してボルトに入力される力の作用点が車体部材に近くなり、もって該ボルトに発 生する曲げモーメントが小さくなるので、該ボルトは、従来よりも軸長を短く且 つ径を小さくして小型軽量化することが可能となる。
【0014】
【実施例】
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 まず構成を説明すると、図2に示すように、サスペンションメンバ1が車幅方 向に延び、そのサスペンションメンバ1の両端部が、それぞれトランスバースリ ンク2を介して左右のナックルスピンドル3へ揺動可能に連結されている。
【0015】 その左右のナックルスピンドル3には、それぞれショックアブソーバ4が固定 され、その各ショックアブソーバ4は、上方に延びてその先端部を車体側部材5 に取付けられることで、車輪に入力された上下方向の力を受けている。 また、上記サスペンションメンバ1における左右両側からそれぞれ外方に向け て取付け部1aが張出し、その取付け部1aがマウント部材6を介して車体側部 材5にマウントされている。
【0016】 なお、マウント部材6に固定される上記取付け部1aの先端部は、サスペンシ ョンメンバ1のプレス成形性などから上下方向にのみ幅を持った形状となってい る。 上記マウント部材6は、図1に示すように、同心円状に配置された内筒7と外 筒9との間にインシュレータ8が介装されて構成されている。
【0017】 上記外筒9は、図3に示すように、下端開口部側が切り欠かれて、上記取付け 部1aを溶着させる部分及びその近傍9aだけが軸方向に長く、他の部分9bは 、内筒7と外筒9間に介装されているインシュレータ8を収納可能なだけの長さ になっていて、その長さの短い部分9aにおける下端開口部には、内向きフラン ジ9cが設けられている。
【0018】 また、内筒7の長さは、外筒9における上記溶着部分及びその近傍部分9aよ り短くなっている。 そして、上記取付け部1aのマウント構造は、車体側部材5から下方に突設さ れるボルト10に、マウント部材6の内筒7が挿嵌され、上記ボルト10の先端 部に座金12を介してナット11が螺合することで該内筒7が車体側部材5と座 金12によって上下に挟持された状態となっている。
【0019】 その内筒7にインシュレータ8を介して連結されている外筒9における軸方向 へ長い部分9aに、サスペンションメンバ1の取付け部1a先端部が溶着され、 もってサスペンションメンバ1が車体にマウントされている。 上記座金12は、図4に示すように、座金本体12aが内筒7の下端開口端面 と当接可能なだけの径を有すると共に、上記外筒9の内フランジ9cと上下に対 向可能な部分だけが外筒9と同径になるように該座金本体12aから径方向に延 びて扇部12bを形成し、その扇部12b上面における上記内向きフランジ9c と上下方向で対向する位置に、円弧状の弾性体13が固着してストッパを形成し ている。
【0020】 このとき、上記ボルト10における該座金12を固定する位置を、図6の如く 断面楕円形などの異形形状Aとし、且つ、座金12のボルト挿入穴12cを、図 4に示す如く、上記異形形状と係合可能な形状Bに設けることで、座金12をボ ルト10に取付ける際の座金12の位置決めを容易にすることができる。 そして、サスペンションメンバ1が、マウント部材6及びボルト10を介して 車体側部材5に支持されると共に、該サスペンションメンバ1の振動が、内筒7 と外筒9との間に介装されたインシュレータ8に吸収されて車体側への伝達を低 減している。
【0021】 また、サスペンションメンバ8の振動によって発生する、内筒7に対する外筒 9の揺動は、外筒9の内向きフランジ9cが弾性体13を介して座金12に衝突 することで所定範囲内に規制されている。 なお、上記弾性体は、フランジ9c側に設けてもよい。また、座金12におけ る外筒9の固着部分内面と径方向で対向する位置にも弾性体を固着してもよい。
【0022】 また、上記実施例の外筒9は、筒状材料を切断することにより形成することを 前提として説明しているが、例えば、図7に示す如く、所定の形状に切断した板 材を筒状に巻き合わせて形成し、その巻き合わせ部を溶接接合するのでなく、図 8に示す如く、各巻き合わせ端を取り付け部1aに溶接接合することで、構成し てもよい。
【0023】 この場合には、外筒9との内径寸法のバラツキが大きくなるため、インシュレ ータ8の外周金具の径は、上記寸法バラツキを吸収する形式に変更することが望 ましく、例えば、インシュレータ8の外周金具15の少なくとも2か所を切り取 った、図9の如き,割り型ブッシュを用いて、インシュレータラバーに設けたす ぐりにより、上記寸法バラツキを吸収し、インシュレータ8の抜け力,圧入力の 均一性を得ている。
【0024】 以上のようなサスペンションメンバのマウント構造では、従来よりもマウント 構造を構成する部材6,10が小型化されて軽くなる。 また、上記のように小型化することで、マウント部材6の下方に位置するトラ ンスバースリンク2等とマウント部材6との間に従来よりも空間が確保されるの で、ナット11の締め付け等のマウント部材6の取付け作業が容易となる。
【0025】 また、ボルト10における座金12の取付け位置が車体側部材5に接近するの で、該座金12を介してボルト10に発生する曲げモーメントが従来よりも小さ くなり、もって該ボルト10に要求される剛性が低くなる。
【0026】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案のサスペンションメンバのマウント構造では 、サスペンションメンバとマウント部材との溶接強度を劣化させることなく、該 マウント構造を構成する部材を小型軽量化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る実施例のマウント構造を示す側面
図である。
【図2】本考案に係る実施例のサスペンション装置を示
す斜視図である。
【図3】本考案に係る実施例の外筒を示す斜視図であ
る。
【図4】本考案に係る実施例の座金を示す斜視図であ
る。
【図5】本考案に係る実施例のボルトの側面図である。
【図6】本考案に係る実施例のボルトの断面図である。
【図7】本考案に係る他の実施例の外筒の斜視図であ
る。
【図8】本考案に係る他の実施例の外筒を取り付け部1
aに取り付けた部分正面図である。
【図9】本考案に係る他の実施例の外筒のインシュレー
タの正面図である。
【図10】従来のサスペンション装置を示す斜視図であ
る。
【図11】従来のマウント構造を示す側面図である。
【符号の説明】
1 サスペンションメンバ 1a 取付け部 5 車体側部材 6 マウント部材 7 内筒 8 インシュレータ 9 外筒 10 ボルト 11 ナット 12 座金

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心円状に配置された内筒と外筒との間
    にインシュレータが介装されてマウント部材となり、上
    記内筒が、車体側部材から下方に突設するボルトに挿嵌
    されると共に該ボルトの先端部に座金を介してナットが
    螺合されることで該内筒が車体側部材と座金との間に挟
    持され、かつ、上記外筒にサスペンションメンバの取付
    け部が固着されてサスペンションメンバが車体にマウン
    トされ、さらに、上記座金が、外筒の下端開口部と上下
    に対向可能なだけの径を有するサスペンションメンバの
    マウント構造において、 上記外筒における軸方向の長さが、下端開口部側が切り
    欠かれることで、上記取付け部を固着する部分及びその
    近傍以外の部分を、上記固着部分よりも短く成形され、
    それに合わせて、内筒の軸方向の長さを、上記外筒の固
    着部分よりも短くすると共に、座金の径を、上記外筒の
    固着部分及びその近傍部分と対向可能な部分だけを、外
    筒の径よりも小さくしたことを特徴とするサスペンショ
    ンメンバのマウント構造。
JP1993010145U 1993-03-10 1993-03-10 サスペンションメンバのマウント構造 Expired - Fee Related JP2590645Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015077845A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 スズキ株式会社 サスペンションフレーム支持構造
WO2016113793A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 株式会社ブリヂストン 防振装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015077845A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 スズキ株式会社 サスペンションフレーム支持構造
WO2016113793A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 株式会社ブリヂストン 防振装置

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