JP2590645Y2 - サスペンションメンバのマウント構造 - Google Patents
サスペンションメンバのマウント構造Info
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- JP2590645Y2 JP2590645Y2 JP1993010145U JP1014593U JP2590645Y2 JP 2590645 Y2 JP2590645 Y2 JP 2590645Y2 JP 1993010145 U JP1993010145 U JP 1993010145U JP 1014593 U JP1014593 U JP 1014593U JP 2590645 Y2 JP2590645 Y2 JP 2590645Y2
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- Japan
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、サスペンションメンバ
を車体にマウントするサスペンションメンバのマウント
構造に関する。
を車体にマウントするサスペンションメンバのマウント
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサスペンション装置では、例えば
図10に示すように、車幅方向に延びるサスペンション
メンバ1の左右両端部に、それぞれトランスバースリン
ク2を介してナックルスピンドル3が連結し、その各ナ
ックルスピンドル3にそれぞれショックアブソーバ4の
下端部が固定されている。そして、各ショックアブソー
バ4が、それぞれ上方に延びてその上端部を車体側部材
5へ取付けられて、サスペンション装置が車体に支持さ
れている。また、サスペンションメンバ1の左右両側部
分に設けられた各取付け部1aがマウント部材6を介し
て車体にマウントされている。
図10に示すように、車幅方向に延びるサスペンション
メンバ1の左右両端部に、それぞれトランスバースリン
ク2を介してナックルスピンドル3が連結し、その各ナ
ックルスピンドル3にそれぞれショックアブソーバ4の
下端部が固定されている。そして、各ショックアブソー
バ4が、それぞれ上方に延びてその上端部を車体側部材
5へ取付けられて、サスペンション装置が車体に支持さ
れている。また、サスペンションメンバ1の左右両側部
分に設けられた各取付け部1aがマウント部材6を介し
て車体にマウントされている。
【0003】上記マウント部材6は、従来にあっては、
図11に示すように、所定間隙をあけて同心円状に配置
されている内筒7と外筒9との間にインシュレータ8が
介装されて構成されていて、上記内筒7に、上記車体側
部材5から突設するボルト10を挿嵌すると共に該ボル
ト10の先端部に座金12を介してナット11が螺合す
ることで、内筒7が車体側部材5と座金12との間に挟
まれた状態となって、マウント部材6が車体側部材5に
固定され、また、上記マウント部材6の外筒9外面へ、
サスペンションメンバ1の取付け部1a先端部が溶着に
より固定されている。なお、上記外筒9は内筒7よりも
軸方向の長さが短い。
図11に示すように、所定間隙をあけて同心円状に配置
されている内筒7と外筒9との間にインシュレータ8が
介装されて構成されていて、上記内筒7に、上記車体側
部材5から突設するボルト10を挿嵌すると共に該ボル
ト10の先端部に座金12を介してナット11が螺合す
ることで、内筒7が車体側部材5と座金12との間に挟
まれた状態となって、マウント部材6が車体側部材5に
固定され、また、上記マウント部材6の外筒9外面へ、
サスペンションメンバ1の取付け部1a先端部が溶着に
より固定されている。なお、上記外筒9は内筒7よりも
軸方向の長さが短い。
【0004】上記サスペンションメンバ1の取付け部1
aは、通常、サスペンションメンバ1のプレス成形性な
どから上下方向にのみ幅を持つように加工されていて、
上記外筒9外周の側面に、上下方向に溶着部を確保して
該外筒9に固着されている。また、上記外筒9の下端開
口部全周には、内向きフランジ9cが形成されていると
共に、その内向きフランジ9cと所定間隙をもって上下
方向で対向する座金12の上面に、リング状の弾性体が
固着してストッパとなり、内筒7に対する外筒9の揺動
を所定範囲に規制している。
aは、通常、サスペンションメンバ1のプレス成形性な
どから上下方向にのみ幅を持つように加工されていて、
上記外筒9外周の側面に、上下方向に溶着部を確保して
該外筒9に固着されている。また、上記外筒9の下端開
口部全周には、内向きフランジ9cが形成されていると
共に、その内向きフランジ9cと所定間隙をもって上下
方向で対向する座金12の上面に、リング状の弾性体が
固着してストッパとなり、内筒7に対する外筒9の揺動
を所定範囲に規制している。
【0005】なお、図10中,20はスタビライザーで
ある。
ある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなサスペンションメンバ1のマウント構造では、サ
スペンションメンバ1が外筒9に支持されるだけの溶接
強度が、該外筒9と上記取付け部1a先端部との固着部
分に要求される。このため、上記従来のマウント構造で
は、サスペンションメンバ1の取付け部1aと外筒9と
の溶着部を必要な量だけ確保するために、外筒9が所定
以上の長さとなる。
ようなサスペンションメンバ1のマウント構造では、サ
スペンションメンバ1が外筒9に支持されるだけの溶接
強度が、該外筒9と上記取付け部1a先端部との固着部
分に要求される。このため、上記従来のマウント構造で
は、サスペンションメンバ1の取付け部1aと外筒9と
の溶着部を必要な量だけ確保するために、外筒9が所定
以上の長さとなる。
【0007】上記のような従来のマウント部材6では、
内筒7は外筒9よりも長いことが要求されているので、
上記のように外筒9が長いと、それに追従して、内筒7
の長さも長くなり、また、その内筒7に挿嵌されるボル
ト10も所定以上の長さとせざるを得ず、もってマウン
ト構造を構成するマウント部材6やボルト10が大型化
し重い。
内筒7は外筒9よりも長いことが要求されているので、
上記のように外筒9が長いと、それに追従して、内筒7
の長さも長くなり、また、その内筒7に挿嵌されるボル
ト10も所定以上の長さとせざるを得ず、もってマウン
ト構造を構成するマウント部材6やボルト10が大型化
し重い。
【0008】また、サスペンションメンバ1の揺動によ
って、外筒9に形成された内向きフランジ9cがストッ
パと当接し、該ストッパと一体の座金12を介してボル
ト10に曲げモーメントが発生するが、上記のように内
筒7に対して所定の長さが要求されるので、該内筒7下
端部に当接する座金12のボルト10への取付け位置が
車体側部材5から離れてしまい、該ボルト10に発生す
る曲げモーメントが大きく、これに対応するだけの剛性
がボルト10に要求されて、該ボルト10の軸が大径化
する。
って、外筒9に形成された内向きフランジ9cがストッ
パと当接し、該ストッパと一体の座金12を介してボル
ト10に曲げモーメントが発生するが、上記のように内
筒7に対して所定の長さが要求されるので、該内筒7下
端部に当接する座金12のボルト10への取付け位置が
車体側部材5から離れてしまい、該ボルト10に発生す
る曲げモーメントが大きく、これに対応するだけの剛性
がボルト10に要求されて、該ボルト10の軸が大径化
する。
【0009】本考案は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、該マウント構造を構成する部材の小型
・軽量化を目的としている。
なされたもので、該マウント構造を構成する部材の小型
・軽量化を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のサスペンションメンバのマウント構造は、
同心円状に配置された内筒と外筒との間にインシュレー
タが介装されてマウント部材となり、上記内筒が、車体
側部材から下方に突設するボルトに挿嵌されると共に該
ボルトの先端部に座金を介してナットが螺合されること
で該内筒が車体側部材と座金との間に挟持され、かつ、
上記外筒にサスペンションメンバの取付け部が固着され
てサスペンションメンバが車体にマウントされ、さら
に、上記座金が、外筒の下端開口部と上下に対向可能な
だけの径を有するサスペンションメンバのマウント構造
において、上記外筒における軸方向の長さが、下端開口
部側が切り欠かれることで、上記取付け部を固着する部
分及びその近傍以外の部分を、上記固着部分よりも短く
成形され、それに合わせて、内筒の軸方向の長さを、上
記外筒の固着部分よりも短くすると共に、座金の径を、
上記外筒の固着部分及びその近傍部分と対向可能な部分
だけを、外筒の径よりも小さくしたことを特徴としてい
る。
に、本考案のサスペンションメンバのマウント構造は、
同心円状に配置された内筒と外筒との間にインシュレー
タが介装されてマウント部材となり、上記内筒が、車体
側部材から下方に突設するボルトに挿嵌されると共に該
ボルトの先端部に座金を介してナットが螺合されること
で該内筒が車体側部材と座金との間に挟持され、かつ、
上記外筒にサスペンションメンバの取付け部が固着され
てサスペンションメンバが車体にマウントされ、さら
に、上記座金が、外筒の下端開口部と上下に対向可能な
だけの径を有するサスペンションメンバのマウント構造
において、上記外筒における軸方向の長さが、下端開口
部側が切り欠かれることで、上記取付け部を固着する部
分及びその近傍以外の部分を、上記固着部分よりも短く
成形され、それに合わせて、内筒の軸方向の長さを、上
記外筒の固着部分よりも短くすると共に、座金の径を、
上記外筒の固着部分及びその近傍部分と対向可能な部分
だけを、外筒の径よりも小さくしたことを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】サスペンションメンバの取付け部と外筒との間
に要求される溶接強度を確保するために、該取付け部を
固着する部分の外筒の長さを、従来と同様の長さを持た
せつつ、他の部分の長さを短くすることで、内筒の長さ
を短くすることが可能となり、マウント部材が小型軽量
化される。
に要求される溶接強度を確保するために、該取付け部を
固着する部分の外筒の長さを、従来と同様の長さを持た
せつつ、他の部分の長さを短くすることで、内筒の長さ
を短くすることが可能となり、マウント部材が小型軽量
化される。
【0012】このとき、従来の座金にあっては、そのま
までは内筒の下端開口端面と当接できないが、本願考案
のように、外筒の固着部分と対向する部分だけを、外筒
の径よりも小さくすることで、その部分は、外筒と径方
向で対向した状態となって座金を内筒の下端開口端面に
当接可能となる。このとき、外筒における固着部分以外
の部分と座金とは、従来と同様に上下方向に対向可能な
ため、従来と同様に、この対向部分間にストッパのため
の弾性体を配設することが可能となる。
までは内筒の下端開口端面と当接できないが、本願考案
のように、外筒の固着部分と対向する部分だけを、外筒
の径よりも小さくすることで、その部分は、外筒と径方
向で対向した状態となって座金を内筒の下端開口端面に
当接可能となる。このとき、外筒における固着部分以外
の部分と座金とは、従来と同様に上下方向に対向可能な
ため、従来と同様に、この対向部分間にストッパのため
の弾性体を配設することが可能となる。
【0013】また、外筒の固着部分と座金との間の左右
に対向する部分間などに弾性体を配設することで、その
部分にも所定以上の揺動を規制するストッパを設けても
よい。また、上記のように、車体側部材と座金との距離
が短くなるので、該座金を介してボルトに入力される力
の作用点が車体部材に近くなり、もって該ボルトに発生
する曲げモーメントが小さくなるので、該ボルトは、従
来よりも軸長を短く且つ径を小さくして小型軽量化する
ことが可能となる。
に対向する部分間などに弾性体を配設することで、その
部分にも所定以上の揺動を規制するストッパを設けても
よい。また、上記のように、車体側部材と座金との距離
が短くなるので、該座金を介してボルトに入力される力
の作用点が車体部材に近くなり、もって該ボルトに発生
する曲げモーメントが小さくなるので、該ボルトは、従
来よりも軸長を短く且つ径を小さくして小型軽量化する
ことが可能となる。
【0014】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
まず構成を説明すると、図2に示すように、サスペンシ
ョンメンバ1が車幅方向に延び、そのサスペンションメ
ンバ1の両端部が、それぞれトランスバースリンク2を
介して左右のナックルスピンドル3へ揺動可能に連結さ
れている。
まず構成を説明すると、図2に示すように、サスペンシ
ョンメンバ1が車幅方向に延び、そのサスペンションメ
ンバ1の両端部が、それぞれトランスバースリンク2を
介して左右のナックルスピンドル3へ揺動可能に連結さ
れている。
【0015】その左右のナックルスピンドル3には、そ
れぞれショックアブソーバ4が固定され、その各ショッ
クアブソーバ4は、上方に延びてその先端部を車体側部
材5に取付けられることで、車輪に入力された上下方向
の力を受けている。また、上記サスペンションメンバ1
における左右両側からそれぞれ外方に向けて取付け部1
aが張出し、その取付け部1aがマウント部材6を介し
て車体側部材5にマウントされている。
れぞれショックアブソーバ4が固定され、その各ショッ
クアブソーバ4は、上方に延びてその先端部を車体側部
材5に取付けられることで、車輪に入力された上下方向
の力を受けている。また、上記サスペンションメンバ1
における左右両側からそれぞれ外方に向けて取付け部1
aが張出し、その取付け部1aがマウント部材6を介し
て車体側部材5にマウントされている。
【0016】なお、マウント部材6に固定される上記取
付け部1aの先端部は、サスペンションメンバ1のプレ
ス成形性などから上下方向にのみ幅を持った形状となっ
ている。上記マウント部材6は、図1に示すように、同
心円状に配置された内筒7と外筒9との間にインシュレ
ータ8が介装されて構成されている。
付け部1aの先端部は、サスペンションメンバ1のプレ
ス成形性などから上下方向にのみ幅を持った形状となっ
ている。上記マウント部材6は、図1に示すように、同
心円状に配置された内筒7と外筒9との間にインシュレ
ータ8が介装されて構成されている。
【0017】上記外筒9は、図3に示すように、下端開
口部側が切り欠かれて、上記取付け部1aを溶着させる
部分及びその近傍9aだけが軸方向に長く、他の部分9
bは、内筒7と外筒9間に介装されているインシュレー
タ8を収納可能なだけの長さになっていて、その長さの
短い部分9aにおける下端開口部には、内向きフランジ
9cが設けられている。
口部側が切り欠かれて、上記取付け部1aを溶着させる
部分及びその近傍9aだけが軸方向に長く、他の部分9
bは、内筒7と外筒9間に介装されているインシュレー
タ8を収納可能なだけの長さになっていて、その長さの
短い部分9aにおける下端開口部には、内向きフランジ
9cが設けられている。
【0018】また、内筒7の長さは、外筒9における上
記溶着部分及びその近傍部分9aより短くなっている。
そして、上記取付け部1aのマウント構造は、車体側部
材5から下方に突設されるボルト10に、マウント部材
6の内筒7が挿嵌され、上記ボルト10の先端部に座金
12を介してナット11が螺合することで該内筒7が車
体側部材5と座金12によって上下に挟持された状態と
なっている。
記溶着部分及びその近傍部分9aより短くなっている。
そして、上記取付け部1aのマウント構造は、車体側部
材5から下方に突設されるボルト10に、マウント部材
6の内筒7が挿嵌され、上記ボルト10の先端部に座金
12を介してナット11が螺合することで該内筒7が車
体側部材5と座金12によって上下に挟持された状態と
なっている。
【0019】その内筒7にインシュレータ8を介して連
結されている外筒9における軸方向へ長い部分9aに、
サスペンションメンバ1の取付け部1a先端部が溶着さ
れ、もってサスペンションメンバ1が車体にマウントさ
れている。上記座金12は、図4に示すように、座金本
体12aが内筒7の下端開口端面と当接可能なだけの径
を有すると共に、上記外筒9の内フランジ9cと上下に
対向可能な部分だけが外筒9と同径になるように該座金
本体12aから径方向に延びて扇部12bを形成し、そ
の扇部12b上面における上記内向きフランジ9cと上
下方向で対向する位置に、円弧状の弾性体13が固着し
てストッパを形成している。
結されている外筒9における軸方向へ長い部分9aに、
サスペンションメンバ1の取付け部1a先端部が溶着さ
れ、もってサスペンションメンバ1が車体にマウントさ
れている。上記座金12は、図4に示すように、座金本
体12aが内筒7の下端開口端面と当接可能なだけの径
を有すると共に、上記外筒9の内フランジ9cと上下に
対向可能な部分だけが外筒9と同径になるように該座金
本体12aから径方向に延びて扇部12bを形成し、そ
の扇部12b上面における上記内向きフランジ9cと上
下方向で対向する位置に、円弧状の弾性体13が固着し
てストッパを形成している。
【0020】このとき、上記ボルト10における該座金
12を固定する位置を、図6の如く断面楕円形などの異
形形状Aとし、且つ、座金12のボルト挿入穴12c
を、図4に示す如く、上記異形形状と係合可能な形状B
に設けることで、座金12をボルト10に取付ける際の
座金12の位置決めを容易にすることができる。そし
て、サスペンションメンバ1が、マウント部材6及びボ
ルト10を介して車体側部材5に支持されると共に、該
サスペンションメンバ1の振動が、内筒7と外筒9との
間に介装されたインシュレータ8に吸収されて車体側へ
の伝達を低減している。
12を固定する位置を、図6の如く断面楕円形などの異
形形状Aとし、且つ、座金12のボルト挿入穴12c
を、図4に示す如く、上記異形形状と係合可能な形状B
に設けることで、座金12をボルト10に取付ける際の
座金12の位置決めを容易にすることができる。そし
て、サスペンションメンバ1が、マウント部材6及びボ
ルト10を介して車体側部材5に支持されると共に、該
サスペンションメンバ1の振動が、内筒7と外筒9との
間に介装されたインシュレータ8に吸収されて車体側へ
の伝達を低減している。
【0021】また、サスペンションメンバ8の振動によ
って発生する、内筒7に対する外筒9の揺動は、外筒9
の内向きフランジ9cが弾性体13を介して座金12に
衝突することで所定範囲内に規制されている。なお、上
記弾性体は、フランジ9c側に設けてもよい。また、座
金12における外筒9の固着部分内面と径方向で対向す
る位置にも弾性体を固着してもよい。
って発生する、内筒7に対する外筒9の揺動は、外筒9
の内向きフランジ9cが弾性体13を介して座金12に
衝突することで所定範囲内に規制されている。なお、上
記弾性体は、フランジ9c側に設けてもよい。また、座
金12における外筒9の固着部分内面と径方向で対向す
る位置にも弾性体を固着してもよい。
【0022】また、上記実施例の外筒9は、筒状材料を
切断することにより形成することを前提として説明して
いるが、例えば、図7に示す如く、所定の形状に切断し
た板材を筒状に巻き合わせて形成し、その巻き合わせ部
を溶接接合するのでなく、図8に示す如く、各巻き合わ
せ端を取り付け部1aに溶接接合することで、構成して
もよい。
切断することにより形成することを前提として説明して
いるが、例えば、図7に示す如く、所定の形状に切断し
た板材を筒状に巻き合わせて形成し、その巻き合わせ部
を溶接接合するのでなく、図8に示す如く、各巻き合わ
せ端を取り付け部1aに溶接接合することで、構成して
もよい。
【0023】この場合には、外筒9との内径寸法のバラ
ツキが大きくなるため、インシュレータ8の外周金具の
径は、上記寸法バラツキを吸収する形式に変更すること
が望ましく、例えば、インシュレータ8の外周金具15
の少なくとも2か所を切り取った、図9の如き,割り型
ブッシュを用いて、インシュレータラバーに設けたすぐ
りにより、上記寸法バラツキを吸収し、インシュレータ
8の抜け力,圧入力の均一性を得ている。
ツキが大きくなるため、インシュレータ8の外周金具の
径は、上記寸法バラツキを吸収する形式に変更すること
が望ましく、例えば、インシュレータ8の外周金具15
の少なくとも2か所を切り取った、図9の如き,割り型
ブッシュを用いて、インシュレータラバーに設けたすぐ
りにより、上記寸法バラツキを吸収し、インシュレータ
8の抜け力,圧入力の均一性を得ている。
【0024】以上のようなサスペンションメンバのマウ
ント構造では、従来よりもマウント構造を構成する部材
6,10が小型化されて軽くなる。また、上記のように
小型化することで、マウント部材6の下方に位置するト
ランスバースリンク2等とマウント部材6との間に従来
よりも空間が確保されるので、ナット11の締め付け等
のマウント部材6の取付け作業が容易となる。
ント構造では、従来よりもマウント構造を構成する部材
6,10が小型化されて軽くなる。また、上記のように
小型化することで、マウント部材6の下方に位置するト
ランスバースリンク2等とマウント部材6との間に従来
よりも空間が確保されるので、ナット11の締め付け等
のマウント部材6の取付け作業が容易となる。
【0025】また、ボルト10における座金12の取付
け位置が車体側部材5に接近するので、該座金12を介
してボルト10に発生する曲げモーメントが従来よりも
小さくなり、もって該ボルト10に要求される剛性が低
くなる。
け位置が車体側部材5に接近するので、該座金12を介
してボルト10に発生する曲げモーメントが従来よりも
小さくなり、もって該ボルト10に要求される剛性が低
くなる。
【0026】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案のサス
ペンションメンバのマウント構造では、サスペンション
メンバとマウント部材との溶接強度を劣化させることな
く、該マウント構造を構成する部材を小型軽量化するこ
とが可能となる。
ペンションメンバのマウント構造では、サスペンション
メンバとマウント部材との溶接強度を劣化させることな
く、該マウント構造を構成する部材を小型軽量化するこ
とが可能となる。
【図1】本考案に係る実施例のマウント構造を示す側面
図である。
図である。
【図2】本考案に係る実施例のサスペンション装置を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】本考案に係る実施例の外筒を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】本考案に係る実施例の座金を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】本考案に係る実施例のボルトの側面図である。
【図6】本考案に係る実施例のボルトの断面図である。
【図7】本考案に係る他の実施例の外筒の斜視図であ
る。
る。
【図8】本考案に係る他の実施例の外筒を取り付け部1
aに取り付けた部分正面図である。
aに取り付けた部分正面図である。
【図9】本考案に係る他の実施例の外筒のインシュレー
タの正面図である。
タの正面図である。
【図10】従来のサスペンション装置を示す斜視図であ
る。
る。
【図11】従来のマウント構造を示す側面図である。
1 サスペンションメンバ 1a 取付け部 5 車体側部材 6 マウント部材 7 内筒 8 インシュレータ 9 外筒 10 ボルト 11 ナット 12 座金
Claims (1)
- 【請求項1】 同心円状に配置された内筒と外筒との間
にインシュレータが介装されてマウント部材となり、上
記内筒が、車体側部材から下方に突設するボルトに挿嵌
されると共に該ボルトの先端部に座金を介してナットが
螺合されることで該内筒が車体側部材と座金との間に挟
持され、かつ、上記外筒にサスペンションメンバの取付
け部が固着されてサスペンションメンバが車体にマウン
トされ、さらに、上記座金が、外筒の下端開口部と上下
に対向可能なだけの径を有するサスペンションメンバの
マウント構造において、 上記外筒における軸方向の長さが、下端開口部側が切り
欠かれることで、上記取付け部を固着する部分及びその
近傍以外の部分を、上記固着部分よりも短く成形され、
それに合わせて、内筒の軸方向の長さを、上記外筒の固
着部分よりも短くすると共に、座金の径を、上記外筒の
固着部分及びその近傍部分と対向可能な部分だけを、外
筒の径よりも小さくしたことを特徴とするサスペンショ
ンメンバのマウント構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993010145U JP2590645Y2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | サスペンションメンバのマウント構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993010145U JP2590645Y2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | サスペンションメンバのマウント構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0669066U JPH0669066U (ja) | 1994-09-27 |
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