JPH0667305B2 - 低脂肪ソーセージおよびその製造方法 - Google Patents
低脂肪ソーセージおよびその製造方法Info
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- JPH0667305B2 JPH0667305B2 JP2232489A JP23248990A JPH0667305B2 JP H0667305 B2 JPH0667305 B2 JP H0667305B2 JP 2232489 A JP2232489 A JP 2232489A JP 23248990 A JP23248990 A JP 23248990A JP H0667305 B2 JPH0667305 B2 JP H0667305B2
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- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は低脂肪ソーセージおよびその製造方法に関する
ものである。
ものである。
(従来の技術) 近年、健康志向的な食生活が認識されてくるにつれて、
脂肪の摂取量を少なくする努力がなされている。そのた
めに、低脂肪の食品が健康志向的な消費者の間から要求
されていた。
脂肪の摂取量を少なくする努力がなされている。そのた
めに、低脂肪の食品が健康志向的な消費者の間から要求
されていた。
ソーセージにおいても低脂肪のものが求められていた
が、従来、そのような低脂肪ソーセージの技術として特
開平1−112969号公報に記載されるものがあった。従来
の一般的なソーセージに脂肪が20〜30重量%含まれてい
るのに比べて、前記公報に記載されるものは脂肪の少な
い畜肉の挽き肉に乳化組成物を脂肪分としてソーセージ
に対して5〜15重量%配合してカッティングを行いなが
ら、氷水、結着補強剤、香辛料、調味料等を加え、次い
で澱粉等の賦形剤を加えて練り上げ、ケーシングしてソ
ーセージを製造していた。
が、従来、そのような低脂肪ソーセージの技術として特
開平1−112969号公報に記載されるものがあった。従来
の一般的なソーセージに脂肪が20〜30重量%含まれてい
るのに比べて、前記公報に記載されるものは脂肪の少な
い畜肉の挽き肉に乳化組成物を脂肪分としてソーセージ
に対して5〜15重量%配合してカッティングを行いなが
ら、氷水、結着補強剤、香辛料、調味料等を加え、次い
で澱粉等の賦形剤を加えて練り上げ、ケーシングしてソ
ーセージを製造していた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、一般的に言えば、単に脂肪量を減少させ
る目的で脂肪の少ない肉、例えば赤身の肉の量を多く
し、添加する豚脂の量を少なくして製造したソーセージ
は食感がカマボコ様であり、また、豚脂が少ないので風
味が乏しいものであった。そのため、一般の消費者に好
まれてきた従来のソーセージとは、官能的に大きく異な
り、満足されるものではなかった。
る目的で脂肪の少ない肉、例えば赤身の肉の量を多く
し、添加する豚脂の量を少なくして製造したソーセージ
は食感がカマボコ様であり、また、豚脂が少ないので風
味が乏しいものであった。そのため、一般の消費者に好
まれてきた従来のソーセージとは、官能的に大きく異な
り、満足されるものではなかった。
前記公報に記載の技術のものは、通常のソーセージより
脂肪含有重量%を少なくすることを目的としており、乳
化組成物を脂肪分としてソーセージに対して5〜15重量
%配合してソーセージを製造したものである。このよう
に、前記公報に記載の技術は、通常のソーセージに比べ
て脂肪分が少ないものの、製品中の脂肪含有量は5%を
こえるものであり、しかも脂肪分をソーセージの原料と
して添加して加えることを必須の要件とするものであ
る。そして、加える油脂の種類によって、出来上がった
ソーセージの風味が大きく影響されるものであった。
脂肪含有重量%を少なくすることを目的としており、乳
化組成物を脂肪分としてソーセージに対して5〜15重量
%配合してソーセージを製造したものである。このよう
に、前記公報に記載の技術は、通常のソーセージに比べ
て脂肪分が少ないものの、製品中の脂肪含有量は5%を
こえるものであり、しかも脂肪分をソーセージの原料と
して添加して加えることを必須の要件とするものであ
る。そして、加える油脂の種類によって、出来上がった
ソーセージの風味が大きく影響されるものであった。
そこで本発明の目的は、ソーセージの製造において脂肪
分を特に添加することなく、従来から親しまれてきたソ
ーセージ本来の食感と風味を損なうことのない脂肪分5
重量%以下の低脂肪ソーセージを提供することを目的と
する。
分を特に添加することなく、従来から親しまれてきたソ
ーセージ本来の食感と風味を損なうことのない脂肪分5
重量%以下の低脂肪ソーセージを提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するために、脂肪分5%以下
の畜肉50〜60重量%、動物の皮5〜15重量%、水25〜35
重量%からなる材料を用いて低脂肪ソーセージを製造す
ることとしたものである。また、ソーセージの製造方法
において、脂肪分5重量%以下の畜肉50〜60重量%に、
動物の皮と水とを磨り潰したものを最終製品中に動物の
皮が5〜15重量%となるように加え、次に、これをカッ
ターにより粉砕混合し、更に、最終製品中に水分が25〜
35重量%になるように水を加え、再びカッターにより粉
砕混合することを特徴とする脂肪分5重量%以下の低脂
肪ソーセージの製造方法としたものである。
の畜肉50〜60重量%、動物の皮5〜15重量%、水25〜35
重量%からなる材料を用いて低脂肪ソーセージを製造す
ることとしたものである。また、ソーセージの製造方法
において、脂肪分5重量%以下の畜肉50〜60重量%に、
動物の皮と水とを磨り潰したものを最終製品中に動物の
皮が5〜15重量%となるように加え、次に、これをカッ
ターにより粉砕混合し、更に、最終製品中に水分が25〜
35重量%になるように水を加え、再びカッターにより粉
砕混合することを特徴とする脂肪分5重量%以下の低脂
肪ソーセージの製造方法としたものである。
本発明の主原料の一つである、脂肪分の5重量%以下の
畜肉とは、例えば、豚肉、牛肉、羊肉などのできるだけ
脂肪分を取り除いた脂肪分5%以下の部位や赤身肉と呼
ばれ、通常、脂肪分5%以下の部位をいう。
畜肉とは、例えば、豚肉、牛肉、羊肉などのできるだけ
脂肪分を取り除いた脂肪分5%以下の部位や赤身肉と呼
ばれ、通常、脂肪分5%以下の部位をいう。
また、本発明の主原料の一つである、動物の皮と水とを
磨り潰したものとは豚などの動物の皮に水を加えてコロ
イドミルで磨り潰したものいう。動物の皮と加える水の
量の割合は、通常動物の皮50重量%に対して、水を50重
量%加える。
磨り潰したものとは豚などの動物の皮に水を加えてコロ
イドミルで磨り潰したものいう。動物の皮と加える水の
量の割合は、通常動物の皮50重量%に対して、水を50重
量%加える。
(実施例) 豚赤身肉5.5kgを挽き肉機で挽き肉にしたものをサイレ
ントカッターに入れた。別の箇所で、豚皮と水を同重量
に混合してコロイドミルで磨り潰したものを2キログラ
ム、食塩0.13kgをそれぞれ前記サイレントカッターに入
れた。これらの材料を前記サイレントカッターで40秒撹
拌した。次に、氷水1kgをそのサイレントカターに入れ6
0秒撹拌した。次に、再び氷水1kgをこのサイレントカッ
ターに入れ100秒撹拌した。次に、澱粉を0.4kg及びスパ
イスを少々この中に入れて70秒撹拌してペースト状物を
得た。このペースト状物をケーシングに充填し、中心温
度が70℃になるまで加熱したのち、冷却して低脂肪のソ
ーセージを得た。
ントカッターに入れた。別の箇所で、豚皮と水を同重量
に混合してコロイドミルで磨り潰したものを2キログラ
ム、食塩0.13kgをそれぞれ前記サイレントカッターに入
れた。これらの材料を前記サイレントカッターで40秒撹
拌した。次に、氷水1kgをそのサイレントカターに入れ6
0秒撹拌した。次に、再び氷水1kgをこのサイレントカッ
ターに入れ100秒撹拌した。次に、澱粉を0.4kg及びスパ
イスを少々この中に入れて70秒撹拌してペースト状物を
得た。このペースト状物をケーシングに充填し、中心温
度が70℃になるまで加熱したのち、冷却して低脂肪のソ
ーセージを得た。
本実施例においては製法を変化させて、種々の製品を製
造した。即ち、ケーシングは羊腸、ノジャックス(商品
名、ユニオンカーバイト社製)、塩ビの3種についてお
こなった。加熱は、羊腸ケーシングについては乾燥処
理→スモーク処理→スチーム処理としたものと乾燥処
理→スチーム処理としたものの2種類をおこなった。ノ
ジャックス(商品名、ユニオンカーバイト社製)ケーシ
ングについての加熱は、乾燥処理→スモーク処理→ス
チーム処理としたもの、乾燥処理→スチーム処理とし
たもの、及びスチーム処理のみをしたものの3種類を
おこなった。塩ビケーシングについての加熱は湯浴中
でボイルした。
造した。即ち、ケーシングは羊腸、ノジャックス(商品
名、ユニオンカーバイト社製)、塩ビの3種についてお
こなった。加熱は、羊腸ケーシングについては乾燥処
理→スモーク処理→スチーム処理としたものと乾燥処
理→スチーム処理としたものの2種類をおこなった。ノ
ジャックス(商品名、ユニオンカーバイト社製)ケーシ
ングについての加熱は、乾燥処理→スモーク処理→ス
チーム処理としたもの、乾燥処理→スチーム処理とし
たもの、及びスチーム処理のみをしたものの3種類を
おこなった。塩ビケーシングについての加熱は湯浴中
でボイルした。
本発明の低脂肪ソーセージと一般的なソーセージとの成
分比較を次の表1に示す。
分比較を次の表1に示す。
最終製品の脂肪分の重量パーセントが5重量%の範囲内
でソーセージの製造段階で豚の背脂肪を加えて製品とし
てもよい。
でソーセージの製造段階で豚の背脂肪を加えて製品とし
てもよい。
つぎに、パネル数20の訓練されたパネラーに対して当出
願人の最上級商品のソーセージを対照として食感、およ
び風味の官能テストをおこなった。その結果を表2に示
す。
願人の最上級商品のソーセージを対照として食感、およ
び風味の官能テストをおこなった。その結果を表2に示
す。
評価は5段階評価でおこなった。危険率は5%以下とし
た。
た。
(発明の効果) 以上、詳細に説明したように、本発明によれば、次のよ
うな効果を奏することができる。
うな効果を奏することができる。
脂肪分を20〜30重量%含む通常のソーセージに比べて、
脂肪分が5%以下であるにもかかわらず、食感及び風味
は通常のソーセージと有意差のないものが得られる。
脂肪分が5%以下であるにもかかわらず、食感及び風味
は通常のソーセージと有意差のないものが得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】次のa〜cの材料を用いたことを特徴とす
る脂肪分5重量%以下の低脂肪ソーセージ、 a.脂肪分5重量%以下の畜肉50〜60重量%、 b.動物の皮5〜15重量%、 c.水25〜35重量%。 - 【請求項2】ソーセージの製造方法において、脂肪分5
重量%以下の畜肉50〜60重量%に、動物の皮と水とを磨
り潰したものを最終製品中に動物の皮が5〜15重量%と
なるように加え、次に、これをカッターにより粉砕混合
し、更に、最終製品中に水分が25〜35重量%になるよう
に水を加え、再びカッターにより粉砕混合することを特
徴とする脂肪分5重量%以下の低脂肪ソーセージの製造
方法。 - 【請求項3】前記動物の皮と水との摩砕物の動物の皮と
水との材料の割合が約等重量である請求項2記載の低脂
肪ソーセージの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2232489A JPH0667305B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 低脂肪ソーセージおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2232489A JPH0667305B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 低脂肪ソーセージおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04112770A JPH04112770A (ja) | 1992-04-14 |
JPH0667305B2 true JPH0667305B2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=16940121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2232489A Expired - Fee Related JPH0667305B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 低脂肪ソーセージおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0667305B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1855551B1 (de) * | 2005-03-07 | 2008-12-31 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Verfahren zur herstellung von wurstwaren |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1420960A (en) * | 1972-08-01 | 1976-01-14 | Protein Foods Ltd | Food products |
JPS61231967A (ja) * | 1985-04-04 | 1986-10-16 | Ajinomoto Co Inc | 低脂肪食品 |
EP0241896A2 (en) * | 1986-04-17 | 1987-10-21 | Protein Foods Scandinavia A/S | A water-binding and gelatinising agent prepared from defatted pork rind and a process for its preparation |
-
1990
- 1990-09-04 JP JP2232489A patent/JPH0667305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1420960A (en) * | 1972-08-01 | 1976-01-14 | Protein Foods Ltd | Food products |
JPS61231967A (ja) * | 1985-04-04 | 1986-10-16 | Ajinomoto Co Inc | 低脂肪食品 |
EP0241896A2 (en) * | 1986-04-17 | 1987-10-21 | Protein Foods Scandinavia A/S | A water-binding and gelatinising agent prepared from defatted pork rind and a process for its preparation |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04112770A (ja) | 1992-04-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |