JP2715252B2 - ドライソーセージの製造方法 - Google Patents

ドライソーセージの製造方法

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JP2715252B2 JP5354060A JP35406093A JP2715252B2 JP 2715252 B2 JP2715252 B2 JP 2715252B2 JP 5354060 A JP5354060 A JP 5354060A JP 35406093 A JP35406093 A JP 35406093A JP 2715252 B2 JP2715252 B2 JP 2715252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は畜肉の各部位肉の内、ス
ジが多く良質とはいえない肉を原料肉として用いて、低
カロリーで栄養に富んだドライソーセージを製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ドライソーセージは比較的長期の保存に
耐えるように製造されたソーセージであり、日本農林規
格によれば該ドライソーセージは乾燥度と使用原料肉種
に基づき狭義のドライソーセージ、セミドライソーセー
ジ、サラミソーセージ及びソフトサラミソーセージの4
種類に分類されるとしている。そして前記日本農林規格
によれば、上記乾燥度に関して、狭義のドライソーセー
ジ及びサラミソーセージは水分含有量35重量%以下の
ものと規定され、またセミドライソーセージ及びソフト
サラミソーセージは水分含有量55重量%以下のものと
規定されており、一方、使用原料肉種に関して、牛肉、
豚肉を原料肉としたものをサラミソーセージ、その他の
肉を使用したものを狭義のドライソーセージと指称する
との分類がなされている(以下、広義の意味でのドライ
ソーセージを単にドライソーセージという)。
【0003】従来のドライソーセージの一般的な製法と
しては、原料肉をチョッパーで荒挽きした後塩漬し、塩
漬後原料肉をチョッパーにて細切し、これに調味・香辛
料及び豚脂肪等の脂肪を加えて練り合わせ、牛腸等のケ
ーシングに充填した後、乾燥して製品を得るというもの
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造法によれ
ば、その製造過程で原料肉に豚脂肪等の脂肪を所定量
(例えば狭義のドライソーセージ商品において約20重
量%)加えるので、製造されたドライソーセージは高カ
ロリー食品となり、そのため糖尿病等の成人病に係わり
のある消費者或いは成人病を忌避しようとする消費者に
とって敬遠される傾向にあったばかりか、脂肪を加える
分、赤身肉の含有量が低減しているため高蛋白質食品と
しての品質を備えるものではなかった。
【0005】豚脂肪等の脂肪を加える目的は肉質にソフ
ト感を与え且つ旨味を付与することにあるが、他方にお
いて、ドライソーセージにおける水分含有量を低減させ
る目的もある。即ち、日本農林規格に規定されている如
くドライソーセージにおいてはハムやベーコン類と異な
り長期保存に耐えるようにするため水分含有量を低く抑
えることが要求されているものであるところ、豚脂肪等
の脂肪は赤身肉に比べて水分含有量が少ないため、赤身
肉の使用量を減らし、その分脂肪を赤身肉に加えれば全
体として水分含有量を低減できるのである。
【0006】このようなことから、低カロリー食品を得
るために単に脂肪添加量を低減若しくは皆無にすればよ
いというものではなく、脂肪添加量を低減するか又は全
く加えないものとすれば、基本的には赤身肉使用量の増
大に伴う水分含有量の増加という問題を生じ、製造方法
の再検討が必要になってくる。また脂肪を加えないか或
いはその添加量を減らし赤身肉の使用量を増やせばそれ
だけ製造コストが上昇し、高価格商品となるという問題
もある。
【0007】ドライソーセージの製造に関しては上記の
如き複雑な事情が存するため、低カロリーでありながら
低水分(日本農林規格に適合した水分含有量)を実現で
き且つ高蛋白質でしかも低価格であるという各種条件を
同時に満足する製品(ドライソーセージ)を製造するこ
とは従来不可能であったのであり、未だそのような製造
方法の開示をみない。
【0008】本発明者等は上記問題点を解消した製品を
提供し且つその製造方法を確立すべく鋭意研究した結
果、豚の脛肉等スジの多い低品質な部位肉を原料肉とし
て用いることにより意外にも上記諸条件を満足し、しか
も風味、外観(赤身肉の中に白い斑点模様が存在するい
わゆる海島構造の外観)等において何ら遜色のないドラ
イソーセージを製造できることを見出し本発明を完成す
るに至った。
【0009】而して本発明は、日本農林規格に適合した
水分含有量を有し、従って長期保存に耐え、低カロリー
食品且つ高蛋白質食品であり、しかも価格的に安価であ
るドライソーセージを得るための製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、(1)畜
肉部位のうち、スジの含有量が10〜40重量%である
部位肉を原料肉として用い、スジを含有する原料肉に塩
漬用添加物を添加して塩漬処理を施し、塩漬終了後原料
肉をチョッピングし、これに調味用添加物及び結着剤を
添加した後、水分含有量が55%以下となるように乾燥
を施すことを特徴とするドライソーセージの製造方法、
(2)原料肉に調味用添加物及び結着剤を添加した後に
行なう乾燥工程において、水分含有量が35%以下とな
るように乾燥を施すことを特徴とする上記(1)記載の
ドライソーセージの製造方法を要旨とする。
【0011】本発明においてドライソーセージとは広義
のドライソーセージを意味し、これには狭義のドライソ
ーセージ、セミドライソーセージ、サラミソーセージ、
ソフトサラミソーセージ等が含まれる。本発明において
狭義のドライソーセージ、セミドライソーセージ、ソフ
トサラミソーセージは通常、豚肉、牛肉、馬肉、めん羊
肉、山羊肉等の肉の2種以上の混合物を原料肉として用
いるが、これに限定されず、豚肉、牛肉を除く他の肉の
うち1種を原料肉として用いる場合も含まれる。本発明
においてサラミソーセージは、豚肉、牛肉のうちの1種
又はそれらの混合物を原料肉として用いる。このように
本発明において用いられる畜肉としては、上記した各種
の肉種のものが挙げられるが、好ましくは豚肉、牛肉が
主体となるものである。
【0012】本発明は畜肉を構成する部位肉のうち、1
0〜40重量%、好ましくは20〜30重量%のスジが
含まれる部位肉を原料肉として用いるものであり、この
ような部位肉として脛肉、はばき肉、くびつる肉等が挙
げられる。このような部位肉は肉の表面のみならず肉の
内部にまでスジが多量に存在し、通常これを食肉として
加工する際、スジ引きしてスジを除去することを要する
程度にスジが多く存在する部位肉が該当する。
【0013】スジの量が上記下限値未満では低カロリ
ー、低水分、高蛋白という本発明の効果を奏するに充分
なスジ量とはいえず、また上記上限値を超えると全体に
スジっぽくなり、食感が低下する。
【0014】ここで本発明の目的とする低カロリー食品
とは、組成成分中の脂質と蛋白質の含有量を尺度とし、
脂質に対する蛋白質の割合が1以上となる食品をいう。
【0015】本発明は原料肉中に存在する多量のスジを
有効に活用するものであり、従って本発明に用いる原料
肉は筋肉組織としての赤身肉の他に結合組織としてのス
ジを上記した割合で一定量含むことを必須とするが、こ
れらの他に脂肪等が存在してもよい。
【0016】本発明において、原料肉のスジの含有量
は、部位肉の肉塊をナイフで処理してスジを切除し、赤
身肉及び脂肪と分離した後、該スジの重量を測定し、処
理前の肉塊重量に対する当該スジ重量の割合(%)を算
出するという方法により求めることができる。
【0017】本発明はまず原料肉を前処理する。この前
処理において、硬く、スジの多い部位の腱や小骨を除去
する。通常、スジ引きは行なわないが、必要最小限度の
スジ引きを行なってもよい。次いでスジを含有する原料
肉の塩漬を行なうが通常、塩漬に先立って原料肉のチョ
ッピング(荒挽き)を行なうのが一般的である。このチ
ョッピング工程においてはチョッパーと呼ばれる肉挽き
機が用いられ、原料肉は4〜6cmの肉片に切断され
る。
【0018】このように所定大きさの肉片に切断された
原料肉に塩漬用添加物を加えて塩漬を行なう。塩漬用添
加物は食塩を主成分とし、これに例えば砂糖、亜硝酸ナ
トリウム、L-アスコルビン酸ナトリウム、リン酸塩等を
加えてなるもので、該塩漬用添加物を原料肉に所定量添
加し、混合機を用いて混和する。この塩漬用添加物を添
加混合してなる原料肉を低温雰囲気下(10℃以下、例
えば5℃程度)に放置し塩漬を行なう。塩漬時間は2〜
3日間である。
【0019】塩漬終了後の原料肉をチョッパーによりチ
ョッピングして4〜6mmの小肉片に細切する。次いで
細切された原料肉に調味用添加物及び結着剤を加え、混
合機にて混和する。調味用添加物は例えばラム酒、一味
唐辛子、粉末ガーリック、ホワイトペッパー、グルタミ
ン酸ソーダ等通常用いられる調味料及び香辛料を所定量
(例えば5重量部程度)混合してなるものが用いられ
る。
【0020】結着剤としては、本発明において用いる原
料肉のスジ含有量が多いことを考慮して結着力の大きい
ものが好ましく、また本発明は低カロリー食品を得るこ
とを目的としているので、結着剤もカロリー価の小さい
ものが好ましい。これらの点を勘案すると精製されたグ
ルコマンナンを結着剤として用いることが好ましい。し
かし本発明は従来から用いられている澱粉、小麦粉、コ
ーンミール、植物性蛋白、乳蛋白、卵蛋白等の結着剤を
使用することも可能であり、またこれら従来の結着剤を
前記グルコマンナンに混合して用いることも可能であ
る。グルコマンナンの原料肉に対する添加量は、0.2
〜2.0重量%、好ましくは0.5〜1.0重量%であ
る。
【0021】この調味用添加物及び結着剤添加工程にお
いては通常、豚脂、牛脂等の脂肪及び水は加えない。し
かし本発明の目的とする低カロリー食品の製造を阻害し
ない範囲であれば必要に応じて適当量の脂肪を加えても
差支えない。
【0022】上記の如く細切された原料肉に調味用添加
物及び結着剤を添加混合した後、この混合物をケーシン
グに充填する。ケーシングは通気性及び透水性のある材
料にて構成され、一般的には牛腸、豚腸、羊腸等の天然
ケーシングが用いられる。人工ケーシングを用いること
も可能であるが、製品の風味等の点から天然ケーシング
を用いることが好ましい。
【0023】充填完了後、加熱処理(前乾燥)を行な
う。加熱処理は通常、ケーシングに充填したものを加熱
処理機内に吊るした状態で行なわれるが、他の任意の方
法で行なってもよい。加熱処理は加熱処理機内の湿度6
0〜70%、温度40〜60℃、時間40〜80分の条
件で行なうことが好ましい。
【0024】次いでスチームクッキングを行なうがその
温度は50〜80℃、時間は40〜80分が好ましい。
このスチームクッキングによりケーシング内の肉は加熱
殺菌されると共に、肉内部より水分が除去される。
【0025】スチームクッキング終了後、再度乾燥(後
乾燥)を行なう。この乾燥条件は温度10〜30℃、日
数5〜20日間が好ましい。
【0026】この後乾燥工程において、、本発明は製品
の水分含有量が55%以下又は35%以下となるように
乾燥するものであるが、具体的には、狭義のドライソー
セージ又はサラミソーセージを製造する場合は水分含有
量が55%以下となるように乾燥し、またセミドライソ
ーセージ又はソフトサラミソーセージを製造する場合は
水分含有量が35%以下となるように乾燥する。
【0027】もとより製品の水分含有量の調節は、スチ
ームクッキングの条件を変えることによってもまた塩漬
工程において塩漬用添加物の食塩含有割合や該添加物の
使用量を調節することによっても行なうことができる
が、最終的な水分含有量の調節は後乾燥工程において行
なわれる。
【0028】本発明は乾燥工程において通常、燻煙は行
なわないが、それを行なっても差し支えない。
【0029】
【作用】本発明において原料肉として用いる脛肉、はば
き肉等のスジの多い部位肉は脂肪(脂質)の含有量が少
ない(通常5〜10重量%)ので、これを原料肉とする
ことにより低カロリー食品の製造を実現できる。上記部
位肉におけるスジは水分含有量が少ないので、本発明に
おいては、従来のように水分含有量を低減させる目的で
製造過程において豚脂等の脂肪を加える意味はなくなっ
たのであり、従って本発明は赤身肉に脂肪を加えないか
或いは加えるとしてもその添加量は僅少で済む。このよ
うな理由からも本発明によってはじめて低カロリーのド
ライソーセージの製造が可能になった。
【0030】またスジの成分は蛋白質であるところ、本
発明における原料肉はスジ含有量が10〜40重量%と
いうスジの多い部位肉を使用するので脂肪を加えないか
或いは少量添加で済むことと相俟って、組成中に占める
蛋白質としての成分含有量は従来のドライソーセージよ
りも高いものであり、従って高蛋白質食品としての品質
を備えている。
【0031】従来法により製造されるドライソーセージ
は一般に、その切断面において赤身肉中に脂肪が白い斑
点状に多数存在するという、いわゆる海島構造の外観を
呈しているが、本発明により製造されるドライソーセー
ジにおいても同様の外観を呈しており、ただ白い斑点は
脂肪ではなくスジ(但し、製造過程で脂肪を加えた場合
はスジ及び脂肪)であるという点において相違してい
る。
【0032】このようにスジの部分があたかも脂肪の白
い斑点模様であるかの如き外観を呈する点に本発明によ
る製造品の構造的特徴があり、外観、形態において従来
法による製造品と何ら見分けができない程度に略同一で
ある。しかも従来のドライソーセージよりも高品質、低
価格であるからその商品価値は極めて大きい。
【0033】本発明により製造されるドライソーセージ
は赤身肉の水分含有量が低く、そのため該赤身肉の部分
とスジの部分との硬さが同等か或いは接近した値を示
し、その結果全体的にはやや硬めの食感を呈するもの
の、スジも違和感なく容易に咀嚼でき、従ってスジが噛
み切れずに残るということがなく、通常のドライソーセ
ージと同様に食することができる。
【0034】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説
明する。 実施例1 豚の脛肉(生肉)を原料肉とし、腱及び小骨を除去した
後(スジの量は原料肉に対し15〜20重量%程度)、
スジ引きを行なわずに、三目のプレートでチョッピング
を行い、荒挽き肉(5〜6cmの肉片)を得た。次に原
料肉100重量部に対して下記配合に示す塩漬用添加物
を該原料肉に添加し、混合機中で混和し、冷蔵庫(庫内
温度5℃)内で3日間放置し、塩漬を行なった。 塩漬用添加物 (重量部) 食塩 1.50 砂糖 0.50 亜硝酸ナトリウム 0.01 L-アスコルビン酸ナトリウム 0.05 リン酸塩 0.20
【0035】塩漬終了後、塩漬肉を5mmのプレートで
チョッピングし、細切肉(約5mmの肉片)を得た。次
に原料肉100重量部に対して下記配合に示す調味用添
加物及び結着剤を該原料肉に添加し、混合機中で混和
し、ケーシングに充填した。ケーシングは26mm羊腸
を使用した。 調味用添加物 (重量部) ラム酒 3.50 一味唐辛子 0.10 粉末ガーリック 0.30 ホワイトペッパー 0.40 グルタミン酸ソーダ 0.10 結着剤 (重量部) 精製グルコマンナン 1.00
【0036】ケーシングに充填したものを、湿度65
%、温度55℃の加熱処理機に入れ、60分間加熱処理
(前乾燥)した。次に同加熱処理機内で68℃、60分
間スチームクッキングを行い、更に15℃、10日間乾
燥(後乾燥)を行いセミドライソーセージを製造した。
得られたセミドライソーセージの組成成分及びカロリー
価を測定した。結果を表1に示す。測定結果によれば、
得られたセミドライソーセージは日本農林規格で定めら
れている水分含有量の規定値(55重量%以下)に適合
するものであった。
【0037】実施例2 後乾燥の温度を18℃、日数を20日間とした以外は実
施例1と同様の方法により狭義のドライソーセージを製
造した。得られた狭義のドライソーセージの組成成分、
水分活性及びカロリー価を測定した。結果を表1に示
す。測定結果によれば、得られた狭義のドライソーセー
ジは日本農林規格で定められている水分含有量の規定値
(35重量%以下)及び水分活性の規定値(0.86以
下)に適合するものであった。
【0038】比較例1 豚のもも肉を原料肉として用いた点及び調味用添加物・
結着剤添加工程において豚脂を原料肉100重量部に対
して20重量部加えた点を除いて実施例1と同様の方法
によりセミドライソーセージを製造した。また同様にそ
の組成成分及びカロリー価を測定した。結果を表1に示
す。
【0039】比較例2 豚のもも肉を原料肉として用いた点及び調味用添加物・
結着剤添加工程において豚脂を原料肉100重量部に対
して20重量部加えた点を除いて実施例2と同様の方法
により狭義のドライソーセージを製造した。また同様に
その組成成分、水分活性及びカロリー価を測定した。結
果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1における組成成分、水分活性及びカロ
リー価は次の方法により測定した。 水 分:製造されたドライソーセージから肉試料片5
gを精秤し、赤外線水分計(ケット科学研究所製)を用
いて水分含有量を測定した。 蛋白質 :食品分析法に規定されたセミ・ミクロ改良ケ
ルダール分解法に準拠して測定した。 脂 質:食品分析法に規定されたエーテル抽出法に準
拠して測定した。 炭水化物:日本農林規格に規定された方法に準拠して測
定した。 水分活性:食品衛生法衛乳第55号に規定された方法に
準拠して測定した。 カロリー価:日本食品標準成分表に記載されているエネ
ルギー換算係数を用いて計算により求めた。
【0042】官能試験 実施例1、2について、パネラー10人にスジの部分の
違和感の有無を尋ねた。尺度は違和感ありを−1点、違
和感が少ないを0点、違和感なしを+1点とし、合計の
点数をもって評価した。結果は以下の通りであった。 実施例1・・・・+6点 実施例2・・・+10点
【0043】
【発明の効果】本発明は畜肉部位のうち脛肉の如きスジ
の多い部位肉を原料肉として用いることにより、カロリ
ー価が低く、しかも蛋白質含有量の高い良質のドライソ
ーセージを製造することができる。また本発明で用いる
原料肉は低品質の部位肉として安価に供給されるもので
あるため、製造コストを低廉なものにでき、価格的に安
価な製品を提供できる効果がある。
【0044】本発明によれば、日本農林規格に規定され
る水分含有量及び水分活性値に適合したドライソーセー
ジを製造でき、長期保存に耐える畜肉加工品として従来
のドライソーセージと同様に取り扱うことができるもの
である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畜肉部位のうち、スジの含有量が10〜
    40重量%である部位肉を原料肉として用い、スジを含
    有する原料肉に塩漬用添加物を添加して塩漬処理を施
    し、塩漬終了後原料肉をチョッピングし、これに調味用
    添加物及び結着剤を添加した後、水分含有量が55%以
    下となるように乾燥を施すことを特徴とするドライソー
    セージの製造方法。
  2. 【請求項2】 原料肉に調味用添加物及び結着剤を添加
    した後に行なう乾燥工程において、水分含有量が35%
    以下となるように乾燥を施すことを特徴とする請求項1
    記載のドライソーセージの製造方法。
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