JPH0666131U - 圧電共振子 - Google Patents

圧電共振子

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JPH0666131U
JPH0666131U JP757393U JP757393U JPH0666131U JP H0666131 U JPH0666131 U JP H0666131U JP 757393 U JP757393 U JP 757393U JP 757393 U JP757393 U JP 757393U JP H0666131 U JPH0666131 U JP H0666131U
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JP
Japan
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electrode
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piezoelectric element
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JP757393U
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English (en)
Inventor
成弘 柴田
慶明 岩河
喜代嗣 北村
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的な強度に優れ、容量の変動がなく、
安定して且つ大きな容量が得られる誘電体基板を有する
圧電共振子を提供する。 【構成】 一方主面に、入力側接続電極11a、出力側
接続電極12a及び両入出力用接続電極11a、12a
の一部と櫛歯状に交叉するセンタ電極13aを形成し、
他方主面に、入力側接続電極11aと接続する入力端子
11b、出力側接続電極12aと接続する出力端子12
b、及びセンタ電極13aと基板間の厚み方向で容量的
に接合されたアース電極13bを形成した誘電体基板1
に、圧電素子2を配置した圧電共振子10である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、圧電共振子、特に、マイコンのクロックとして用いられるチップ型 圧電共振子に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロコンピュータのクロックパルス発振器用の共振子として、圧電素子を 利用した圧電共振子が多用されている。
【0003】 従来の圧電共振子40の一例として、図4〜図6に示すように、容量成分C1 、C2 が形成された誘電体基板41と、圧電素子2と、凹部31が形成された蓋 体3とから構成されている。
【0004】 誘電体基板41は、比較的高い誘電率の誘電体磁器、例えばチタン酸バリウム から成り、一方主面には、所定容量C1 、C2 を発生する容量電極パターン41 a、42a、43aが形成されている。尚、この容量電極パターン41a、42 a、43cは、端面の導体膜を介して基板41の他方主面上に形成した端子電極 41b、42b、43bと接続されている。
【0005】 これにより、容量C1 は、容量電極パターン41aと43a及び端子電極41 bと43bとの間で発生する容量であり、また、容量C2 は、容量電極パターン 42aと43a及び端子電極42bと43bとの間で発生する容量である。
【0006】 また、圧電素子2は、圧電磁器を短冊状に形成した基板からなり、その両主面 には、夫々長手方向の異なる方向に延出する振動電極21a、21bが形成され ている。
【0007】 蓋体3は、前記圧電素子2を収納し得る寸法の凹部31を有し、この凹部31 の長手方向の対向する内壁には圧電素子2を載置するための段部32a、32b が形成されている。
【0008】 このような圧電素子の組立は、圧電素子2を蓋体3の段部32a、32bに導 電性接着剤22a、22bを介して載置して、蓋体3内に収納し、この蓋体3と 誘電体基板41との封止用接着剤5を介して接合する。この時、容量基板41上 の容量電極パターン41a、41cと圧電素子2の両端の導電性接着剤22a、 22bとを接続させる。
【0009】 これにより、誘電体基板41上に形成された所定容量電極パターン41a、4 2a、43a及び圧電素子2が、プリント配線基板の実装時にはんだや洗浄液か ら保護された小型な圧電共振子40となる。
【0010】 また、図6に示す発振回路の等価回路の点線部分に相当する回路が1つの圧電 共振子として達成される。尚、図6中の符号Xは、圧電素子2に対応し、符号C1 は、例えば誘電体基板41上の容量電極41aと43cと、端子電極41bと 43bとの間に発生する容量に相当し、符号C2 は、例えば誘電体基板41上の 容量電極42aと43cと、端子電極42bと43bとの間に発生する容量に相 当する。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
上述圧電共振子によれば、入出力容量がC1 、C2 は帯状の容量電極パターン 41a、42a、43c(41b、42b、43b)間の対向部分で発生させて いたが、大きな容量を必要とする場合には、対向電極長を増加できないので、誘 電体基板1に高誘電率の材料を用いなければならなかった。例えば、タチン酸バ リウムを主成分とする高誘電率材料は、機械的な強度が弱いものであった。
【0012】 本考案は、上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、機械的 な強度に優れ、且つ安定して、且つ大きな容量が得られる誘電体基板を有する圧 電共振子を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、一方主面に、入力側接続電極、出力側接続電極及び該両入出力接続 電極の一部と櫛歯状に交叉するセンタ電極を形成し、他方主面に、入力側接続電 極と接続する入力端子、出力側接続電極と接続する出力端子及びセンタ電極と基 板間の厚み方向で容量的に結合されたアース電極を形成した誘電体基板に、 両 主面で異なる方向に延出した一対の振動電極を有する圧電素子を、一方の振動電 極は入力側接続電極に、他方の振動電極は出力側接続電極に夫々電気的に接続す るようにして配置した圧電共振子である。
【0014】
【作用】
本考案の圧電共振子では、入出力容量が、基本的には一方主面に形成したセン タ電極と、このセンタ電極を挟む両側に形成した入力側接続電極及び出力側接続 電極との櫛歯状の交叉部分で発生することになる。従って、櫛歯状の形状の変更 により、比較的大きな容量が簡単に得ることができる。このため、剛性の低い高 誘電率の誘電体材料を使用する必要はなく、ケース体の一部として、剛性の高い 材料を用いることができる。
【0015】 また、入力側接続電極、出力側接続電極及びセンタ電極のパターンズレが発生 しても、入力側接続電極、出力側接続電極及びセンタ電極とが相対的にずれるだ けであり、交叉状態の変動がなく、容量の変化が少なく、且つ大きな容量が確実 に得られることになる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の圧電共振子を図面に基づいて詳説する。図1は、本考案の圧電 共振子の縦断面図である。図2(a)は誘電体基板の表面側の平面図であり、( b)はその裏面側の平面図であり、図3は圧電素子の等価回路を示す発振回路図 である。
【0017】 図において、圧電共振子10は、誘電体基板1と、圧電素子2と、蓋体3とか ら主に構成されている。
【0018】 誘電体基板1は、誘電率は低いが強度の高いチタン酸バリウム系、或いはチタ ン酸カルシウム系、アルミナ等の誘電体磁器材料からなり、矩形平板状に形成さ れている。基板1の表面側主面には、電極パターンとして、図3の容量C1 、C2 を導出するために、図2(a)に示すうよに、入力側接続電極11a、出力側 接続電極12a、センタ電極13aが形成されている。また、基板1の裏面側主 面には図2(b)に示すように、入力側接続電極11aと基板1の端面を介して 接続される入力側端子電極11bと、出力側接続電極12aと基板1の端面を介 して接続される出力側端子電極12bと、センタ電極13aと対向する位置に、 基板2の厚みを介して結合されたアース端子電極13bが形成されている。
【0019】 尚、各電極11a〜13a、端子電極11b〜13bは、銀、銀−パラジウム 等の材料からなる導電性ペーストを基板1表面及び裏面にスクリーン印刷によっ て印刷し、焼きつけることにより形成されている。
【0020】 また、センタ電極13aと、入力側接続電極11a及び出力側接続電極12a とが、互いに対向する部位は、夫々櫛歯状端部となっており、入力側接続電極1 1aの櫛歯状端部11cと、センタ電極13aの一方の櫛歯状端部13cが、ま た、出力側接続電極12aの櫛歯状端部12cと、センタ電極13aの他方の櫛 歯状端部13dが夫々噛み合うように交叉している。これにより、入力側接続電 極11a、出力側接続電極12aとセンタ電極13aとの対向電極長は容量に応 じた長さに設定され、その長さは従来の対向電極長に比較して、非常に長くなる ため、剛性の高い、比較的低誘電率の基板材料であっても、大きな容量を得るこ とができる。
【0021】 また、センタ電極13aの櫛歯状端部13c、13dに挟まれた基部13eは 、基板1の表面側では、周囲と接続することなく浮き電極状態となっている。こ の基部13eとアース端子電極13bとの関係は、基部13eに対してアース端 子電極13bは充分に大きく、仮に基板1表面側の電極パターンに印刷ズレが発 生しても、基部13eとアース端子13bの対向面積、即ち容量C3 が変動しな い程度の大きさとなっている。
【0022】 蓋体3は、圧電素子2を収納するためのアルミナ等の材料からなる直方体状の 箱体である。蓋体3の中央部には、長手方向に延びる凹部31が設けられている 。凹部31は、図中の下面が開口しており、その開口幅は圧電素子2の長さより 大なる幅であり、開口長さは圧電素子2の長さよりも長く設定されている。凹部 31の長さ方向両端部には、段部32a、32bが形成されている。
【0023】 圧電素子2は、圧電磁器の短冊状の部材であり、その両主面には、互いに異な る方向、即ち、図1において、振動電極21aは、圧電素子2の図中下部側の主 面に、圧電素子2の左側端部にまで、また、振動電極21bは、圧電素子2の図 中上部側の主面に右側端部にまで夫々延出して夫々段部32a、32bに対応す る位置まで延ている。圧電素子2は、蓋体3の凹部31内に配置され、両端部が それぞれ段部32a、32b内で導電性接着剤22a、22bによりそれぞれ固 定されている。
【0024】 圧電共振子1の組立に際しては、まず、蓋体3の、基板1との接合部分に封止 用接着剤5を塗布する。次に、蓋体3の段部32a、32bに導電性接着剤22 a、22bを塗布し、導電性接着剤22a、22b内に、圧電素子2の端部を埋 設するように載置する。さらに、必要に応じて、段部32a、32bに導電性接 着剤22a、22bを供給して、蓋体3の接合面よりも若干盛り上がるようにす る。
【0025】 次に、誘電体基板1を、蓋体3の封止用接着剤5上に載置する。この時、圧電 素子2の一方の振動電極21aが、入力用接続電極11aに、圧電素子2の他方 の振動電極21bが、出力用接続電極12aに夫々導電性接着剤22a、22b を介して完全に接続するようにする。
【0026】 その後、基板1から蓋体3側に所定圧力(基板の自重であってもよい)を与え ながら、加熱処理して、封止用接着剤5を完全に硬化させ、蓋体3と基板1とを 接合して、圧電共振子10が完成する。
【0027】 ここで、蓋体3と基板1との接合工程において、導電性接着剤22a、22b の供給量などによって、この導電性接着剤22a、22bが基板1や蓋体の内壁 をつたって基板1の表面に形成したセンタ電極13aの一部にまで到達してしま うことがある。このような場合には、一方の接続電極11a、12aとセンタ電 極13aとが短絡してしまい、入出力容量C1 、C2 の何れかの容量が得られず 、特性不良となってしまう。
【0028】 この短絡を防止するには、センタ電極13aを形成した後、さらに、少なくと もセンタ電極13aの全部を覆うように、絶縁性オーバガラス6を形成するとよ い。このように、絶縁性オーバガラス6を設けることにより、短絡不良が防止で き、信頼性の高い、加工が容易な誘電体基板1となる。
【0029】 以上のように、本考案によれば、誘電体基板1のセンタ電極13aと、それを 挟む入出力側接続電極11a、12aとが、櫛歯状端部で互いに噛み合うように 交叉しているため、その対向電極長が長くなり、大容量の入出力容量C1 、C2 が得られることになる。
【0030】 また、基板表面側のパターン形状の変更のみで、簡単に容量の調整が可能であ り、大容量化させるために、剛性の低い高誘電率の材料を用いる必要がなく、ケ ース体の一部として、剛性の高いチタン酸カルシウム系材料やアルミナなどを用 いることができる。
【0031】 さらに、誘電体基板1の表面側で、スクリーン印刷の印刷ズレが発生しても、 入力側接続電極11a、出力側接続電極12a、センタ電極13aが同一のスク リーン印刷で形成されるので、実質的に容量C1 、C2 の変動が発生しない。
【0032】 また、裏面側の端子電極11b、12b、13bに印刷ズレが発生しても、実 際には、図3に示すアース端子電極13bとセンタ電極13aと対向する部分の 容量C3 の変動が考えられるが、アース端子電極13bの大きさがセンタ電極1 3aの大きさに比較して充分に大きな形状となっているので、センタ電極13a とアース端子電極13b間で対向ズレが発生しても、そのズレを充分に吸収でき る。
【0033】
【考案の効果】
以上のように本考案では、誘電体基板の一方主面には、入出力用接続電極と櫛 歯状に噛み合い、所定容量を発生するセンタ電極が形成されているため、電極パ ターンのズレが発生しても、容量の変動がなく、安定して、且つ大きな容量が得 られることになる。従って、剛性の高い、比較的低い誘電率を有する材料を誘電 体基板として用いることが可能となり、機械的信頼性の高い圧電共振子となる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の圧電共振子の縦断面図である。
【図2】本考案の圧電共振子に用いる誘電体基板であ
り、(a)は表面側の平面図、(b)は裏面側の平面図
である。
【図3】本考案の圧電共振子を用いた発振回路の等価回
路図である。
【図4】従来の圧電共振子の縦断面図である。
【図5】従来の圧電共振子に用いる誘電体基板であり、
(a)は表面側の平面図、(b)は裏面側の平面図であ
る。
【図6】従来の圧電共振子を用いた発振回路の等価回路
図である。
【符号の説明】
10・・ 圧電共振子 1・・・・誘電体基板 11a・・・・入力用接続電極 11b・・・・入力端子電極 11c・・・・櫛歯状端部 12a・・・・出力用接続電極 12b・・・・出力端子電極 12c・・・・櫛歯状端部 13a・・・・センタ電極 13b・・・・アース端子電極 13c、13d・・・・櫛歯状端部 2・・・・圧電素子 21a、21b・・・振動電極 22a、22b・・・導電性接着剤 3・・・・蓋体 31・・・凹部 32a、32b・・・・段部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方主面に、入力側接続電極、出力側接
    続電極及び該両入出力接続電極の一部と櫛歯状に交叉す
    るセンタ電極を形成し、他方主面に、入力側接続電極と
    接続する入力端子、出力側接続電極と接続する出力端子
    及びセンタ電極と基板間の厚み方向で容量的に結合され
    たアース電極を形成した誘電体基板に、 両主面で異なる方向に延出した一対の振動電極を有する
    圧電素子を、一方の振動電極は入力側接続電極に、他方
    の振動電極は出力側接続電極に夫々電気的に接続するよ
    うにして配置したことを特徴とする圧電共振子。
JP757393U 1993-02-26 1993-02-26 圧電共振子 Pending JPH0666131U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009284457A (ja) * 2008-02-15 2009-12-03 Kyocera Corp 圧電発振子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009284457A (ja) * 2008-02-15 2009-12-03 Kyocera Corp 圧電発振子

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