JP2000049555A - 容量内蔵型圧電共振子 - Google Patents

容量内蔵型圧電共振子

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JP2000049555A
JP2000049555A JP10215163A JP21516398A JP2000049555A JP 2000049555 A JP2000049555 A JP 2000049555A JP 10215163 A JP10215163 A JP 10215163A JP 21516398 A JP21516398 A JP 21516398A JP 2000049555 A JP2000049555 A JP 2000049555A
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Japan
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case
capacitor element
electrodes
electrode
dielectric substrate
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JP10215163A
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English (en)
Inventor
Sachiko Morishita
祥子 森下
Yoshiaki Iwakawa
慶明 岩河
Shigehiro Shibata
成弘 柴田
Takanori Maeno
隆則 前野
Tatsuo Nishiida
辰雄 西井田
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード端子の導出構造が簡素化され、且つ、
コンデンサ素子の接続電極とリード端子の接続信頼性が
非常に高く、ケースの製造が容易な容量内蔵型圧電共振
子を提供する。 【解決手段】 底面にリード端子6が固着され、該リー
ド端子6に貫通孔61が形成されて成る筐体状ケース4
に、圧電共振素子1とコンデンサ素子2から成る積層体
を収納配置し、貫通孔61に現れるコンデンサ素子2の
接続電極23、24、25と各リード端子6とを電気的
に接続すべく、貫通孔61内に導電性接続部材7を充填
・配置した容量内蔵型圧電共振子である。そして、コン
デンサ素子2の下面側には、接続電極23、24、25
を分離する溝条26〜28が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面実装可能な容
量内蔵型圧電共振子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信機器、電子機器にはマイ
クロコンピュータなどが多用されており、このようなマ
イクロコンピュータにはクロック発振回路などが接続さ
れていた。
【0003】この発振回路は図7に示す等価回路図のよ
うに、圧電共振素子Rの両端と接地電位との間に入出力
容量成分C1 、C2 が接続され、さらに、圧電共振素子
の両端間に帰還抵抗成分r、インバーターIが接続され
ていた。この発振回路を簡単に達成できるように、図中
の点線で示すように上述の2つの容量成分C1 、C
1つのコンデンサ素子で構成し、一点鎖線で示すように
このコンデンサ素子と圧電共振素子Rとを1つの電子部
品としたものが容量内蔵型圧電共振子である。
【0004】容量内蔵型圧電共振子は、少なくとも圧電
基板の両主面に振動電極を形成した圧電共振素子と2つ
の容量成分を具備したコンデンサ素子とから主に構成さ
れていた。
【0005】このような容量内蔵型圧電共振子で表面実
装が可能な構造として、本出願人は、図8の分解斜視図
に示す構造を既に提案している。
【0006】一側面が開口41し、且つ底面に該開口4
1側から奥行きに向かう長さ方向に併設された3つのリ
ード端子接続用貫通孔61、61、61が形成された筐
体状ケース4と、一端側が前記リード端子接続用貫通孔
61に固着され、他端が筺体状ケース4の外表面に導出
されているリード端子6と、短冊状の誘電体基板20の
下面に3つの接続電極23〜25を設けた2つの容量成
分C、C2 を形成するコンデンサ素子2の上面に、
短冊状の圧電基板10の両主面に振動電極11、12を
形成した圧電共振素子1を導電性接合部材15、16を
介して電気的に接合して成る積層体と、前記筺体状ケー
ス4の開口を封止する封止部材とから構成されていた。
【0007】上述の構造により、等価回路図中Rで示す
圧電共振素子1の両端に、コンデンサ素子2の2つの容
量成分が接続されている。そして、コンデンサ素子2の
下面に形成された接続電極23〜25が、外部回路に導
出されている。
【0008】この外部回路への導出構造は、リード端子
6の一端が固着されたリード端子接続用貫通孔61、6
1、61内に、導電性ペーストを充填し、硬化すること
により、コンデンサ素子の接続電極23〜25の各々
と、各リード端子6とが電気的に接続されることにな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の構造
で、ケース4の底面を貫通するリード端子接続用貫通孔
61、61、61内に充填した導電性ペーストが、コン
デンサ素子2の下面の長さ方向に広がることになり、そ
の結果、接続電極23〜25間にまで拡がり、隣接する
貫通孔61に充填した導電性ペーストどうしが短絡して
しまう。特に、装置全体を小型化しようとすると、導電
性ペーストの広がりの絶対距離が変わらないため、その
短絡が顕著となる。尚実際のこの間隙は、約10〜20
μm程度であり、導電性ペーストの毛細管現象によるも
のと考えられる。
【0010】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、上述のリード端子用貫通孔に
導電性接着材を充填しても、コンデンサ素子の下面に形
成された各接続電極の短絡を有効に防止でき、しかも、
圧電共振素子及びコンデンサ素子を安定してケース内に
収容することができる容量内蔵型圧電共振子を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一側面
が開口し、且つ底面に複数のリード端子接続用貫通孔が
形成された筐体状ケースと、一端側が前記リード端子接
続用貫通孔に固着され、他端が筺体状ケースの外表面に
導出されているリード端子と、短冊状の誘電体基板の少
なくとも下面に3つの接続電極を併設して、2つの容量
成分を形成するコンデンサ素子の上面に、短冊状の圧電
基板の両主面に振動電極を形成した圧電共振素子を導電
性接合部材を介して電気的に接合して成る積層体と、前
記筺体状ケースの開口を封止する封止部材とから成る容
量内蔵型圧電共振子において、前記3つの接続電極間に
位置する誘電体基板に、該基板の幅方向に延びる溝条を
刻設したことを特徴とする容量内蔵型圧電共振子であ
る。
【0012】
【作用】本発明によれば、コンデンサ素子の下面に形成
された接続電極に、電気的に接続するようにケース底面
のリード端子用貫通孔に導電性ペーストを充填した際
に、ケースとコンデンサ素子の微小な間隔に毛細管現象
により、導電性ペーストが広がっても、少なくとも誘電
体基板の下面の接続電極間の基板の幅方向に溝条を刻設
されているため、この溝条部分で導電性ペーストの拡が
りが抑制される。
【0013】これにより、隣接しあう貫通孔に充填した
導電性ペーストが、ケースの内部底面とコンデンサ素子
との間隙で毛細管現象により広がろうとしても、この拡
がりを溝条で遮断できる。従って、これにより、導電性
ペーストの広がりを防止し、隣接しあう接続電極間の短
絡を防止できる。
【0014】また、このような溝条は、誘電体基板の下
面に刻設されて形成されており、実質的にコンデンサ素
子端面の形状の変動がない。従って、圧電共振素子とコ
ンデンサ素子とをケースの内部に収容する場合、従来と
何ら変わることなく、安定して行えることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の容量内蔵型圧電共
振子を図面に基づいて詳説する。
【0016】図1は本発明の容量内蔵型圧電共振子の外
観斜視図であり、図2は図1中X−X線で切断した縦断
面図であり、図3は図1中Y−Y線で切断した横断面図
であり、図4はその横断面図であり、図4は分解斜視図
であり、図5は本発明に用いるコンデンサ素子の下面側
主面を示す外観図である。尚、図8と同一部分は同一符
号を付して説明する。
【0017】図1において、筺体状ケースは短辺側面が
開口した例であり、図において、1は圧電共振素子、2
はコンデンサ素子、4は筺体状ケースであり、6、6、
6はリード端子であり、3は封止部材である。
【0018】圧電共振素子1は、PT(チタン酸鉛)、
PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)などの圧電セラミック
材料、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、
四棚酸リチウムなどの単結晶材料から成る短冊状の圧電
基板10と、振動電極11、12とから構成されてい
る。振動電極11及び12は、PTなどの圧電基板10
の両主面の中央部付近で互いに対向するように形成され
ている。振動電極11は圧電基板10の上面に形成され
他方端部にまで延出されている。また、振動電極12は
圧電基板10の下面に形成され一方端部にまで延出され
ている。
【0019】振動電極11、12は例えばAg系材料を
主成分とする薄膜導体膜によって形成されている。
【0020】コンデンサ素子2は、PT(チタン酸
鉛)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、BaTiO3
(チタン酸バリウム)などの誘電体セラミック材料から
成る短冊状の誘電体基板20と、該誘電体基板20の上
下両主面に2つの容量成分を形成するための複数の容量
電極とから構成されている。なお、誘電体基板20の平
面形状は、上述の圧電基板10の平面形状と同一形状と
なっている。
【0021】尚、図では、誘電体基板20の上面主面に
2つの電極21、22が形成されており、誘電体基板2
0の下面に容量成分を形成すると同時に、外部(3つの
リード端子6)との接続を達成するための接続電極(単
に電極という)23、24、25が形成されている。ま
た、上面側の電極21と下面側の電極23とは、誘電体
基板20の一方端面または側面の導体膜を介して接続さ
れており、上面側の電極22と下面側の電極24とは、
誘電体基板20の他方端面または側面の導体膜を介して
接続されている。
【0022】さらに、誘電体基板20の上面側の電極2
1、22は、その一部が誘電体基板20の下面側の電極
25に対向している。即ち、誘電体基板20の下面側の
電極25を中心にみた場合、誘電体基板20の厚みを介
して上面側の電極21との間で所定容量成分C1 が形成
され、上面側の電極22との間で所定容量成分C2 が形
成される。
【0023】このような電極21〜25は、誘電体基板
20の上下主面にAgなどを主成分とする導電性ペース
トの選択的な印刷、焼きつけによって形成される。尚、
誘電体基板20の下面に形成された電極23〜25は、
各々リード端子6と接続するための電極であり、本発明
では接続電極という。
【0024】上述の圧電共振素子1とコンデンサ素子2
とは、両基板の当接面側の両端部付近に介在された導電
性接合部材15、16によって、両者の間に所定間隔を
もって機械的に接合され、且つ電気的に接続される。
【0025】この導電性接合部材15、16は、所定厚
みの導電性接着シートや導電性樹脂ペーストから構成さ
れる。この導電性接着シートの厚み、積層するシートの
枚数、又は導電性ペーストの印刷量、重ね印刷回数によ
って、圧電共振素子1とコンデンサ素子2との間の間隙
を制御することができ、同時に、積層体全体の厚みを制
御することができる。
【0026】この導電性接合部材15は、例えば、圧電
基板の一方側の端部を介して導出された圧電共振素子1
の振動電極11とコンデンサ素子2の誘電体基板20の
上面側の電極21(さらに誘電体基板20の一方端部を
介して接続電極23)に電気的に接続し、また、この導
電性接合部材16は、圧電共振素子1の振動電極12と
コンデンサ素子2の誘電体基板20の上面側の電極22
(さらに誘電体基板20の他方端部を介して接続電極2
4)に電気的に接続している。
【0027】このような、導電性接合部材15、16を
介して圧電共振素子1とコンデンサ素子2とが積層され
た積層体は、一側面が開口した筺体状ケース4に収納・
配置される。
【0028】筺体状ケース4は、液晶ポリマーなどの耐
熱性に優れた樹脂材料などから成り、その一側面に開口
41し、内部に積層体収納領域(内部空間)40が形成
されている。
【0029】また、ケース4の底面には、リン青銅、洋
白などから成る金属製部材からなる3つのリード端子6
が一体的に形成されている。リード端子6の一部である
接続固定部60には、筺体状ケース4の底面の厚みを貫
く貫通孔61が形成されている。
【0030】このような筺体状ケース4、リード端子6
及び貫通孔6は、通常の樹脂のインサートモールドによ
って形成される。
【0031】ケース4の内部空間40は、実質的に積層
体の外形寸法に比較して、若干大きな形状となってい
る。これにより、ケース4の内面と圧電共振素子1の長
手方向の端面(側面)及び表面側の主面との間と、コン
デンサ素子2の上面と圧電共振素子1の下面との間には
所定間隔が形成され、これにより、圧電共振素子1の振
動空間が維持されている。
【0032】尚、図には、ケース4と圧電共振素子1と
の間の振動空間を確実に維持するために、圧電共振素子
1の上面側の端部と当接する部分に突出部が形成されて
おり、ケース4の内部側面と圧電共振素子1の長手方向
側面との間に所定間隙が形成されるように位置決め用の
突出部を形成している。
【0033】上述のコンデンサ素子2となる誘電体基板
20の下面は、図5に示すように、接続電極23と接続
電極25との間には、基板幅方向に延びる溝条26、2
7aが刻設されている。同様に、接続電極24と接続電
極25との間には、基板幅方向に延びる溝条27b、2
8が刻設されている。
【0034】この溝条26、27a、27b、28は、
例えば、開口幅が300μmとなり、深さが、30〜1
00μmとなっている。
【0035】溝条26は、接続電極23の中央よりの端
辺に沿うように、誘電体基板20の幅方向に延出してい
る。また、溝条27a、27bは、接続電極25の両端
側の端辺に添うように、誘電体基板20の幅方向に延出
している。さらに、溝条28は、接続電極24の中央よ
りの端辺に沿うように、誘電体基板20の幅方向に延出
している。
【0036】尚、図において、接続電極25の表面に、
複数の円形島状に導電性バンプ29が形成されている。
【0037】圧電共振素子1及びコンデンサ素子2とが
積層された積層体をケース4の内部空間40に収納する
と、ケース4の底面に形成し、且つリード端子6が固着
された3つ貫通孔61、61、61からは、コンデンサ
素子2の下面に形成した接続電極23、24、25が各
々露出することになる。
【0038】そして、この貫通孔61には、Agなどの
導電性金属粉末をエポキシ系樹脂接着剤に混合した導電
性樹脂ペーストを充填され・供給される。そして、この
導電性樹脂ペーストを硬化させることにより、導電性接
続部材7となる。
【0039】この導電性接続部材7は、各貫通孔61を
気密的充填され、ケース4で圧電共振素子1とコンデン
サ素子2とから成る積層体を固定し、コンデンサ素子2
の下面の接続電極23、24、25と各リード端子6と
を電気的な接続する。
【0040】例えば、コンデンサ素子2の接続電極23
と接続するリード端子用貫通孔61に充填された導電性
接続部材7によって、圧電共振素子1の振動電極12と
コンデンサ素子2の電極21及び接続電極25を外部
(リード端子)に導出することができ、コンデンサ素子
2の接続電極25と接続するリード端子用貫通孔61に
充填された導電性接続部材7によって、2つの容量成分
を共通的に外部(アース電位のリード端子)に導出する
ことができ、コンデンサ素子2の接続電極24と接続す
るリード端子用貫通孔61に充填された導電性接続部材
7によって、圧電共振素子1の振動電極11とコンデン
サ素子2の電極22及び接続電極24を外部(リード端
子)に導出することができる。
【0041】ケース4の開口41は、封止部材3によっ
て気密的に封止されている。封止部材3は、ケース4の
内部40に収納配置した圧電共振素子1とコンデンサ素
子2とから成る積層体の端面に当接し、ケース4の開口
41を実質的に閉塞する厚み20〜100μm程度の金
属板又は樹脂シート板などから成る封止板31と、該封
止板31の外部側に充填・硬化された外部側封止樹脂部
材32から構成されている。
【0042】上述の構造において、組立部品としては、
一側面が開口し、且つリード端子6が固着された筺体状
ケース4と、圧電共振素子1とコンデンサ素子2とを一
体化した積層体と、封止部材3と、導電性接続部材7か
ら主に構成されるため、部品点数が少なく製造工程を簡
略化する。
【0043】また、上述のように、リード端子用貫通孔
61に導電性接続部材7となる導電性ペーストを充填し
た場合、コンデンサ素子2の下面に形成された接続電極
23、24、25とケース4の内部底面との間隙で、導
電性ペーストの毛細管現象により、ケース4の長手方向
に広がろうとする。例えば、接続電極23上に広がる導
電性ペーストがこの電極23の長手方向の領域以外に広
がろうとしても、その電極23の中央部側端辺にそって
刻設された溝条26が存在するため、導電性ペーストの
毛細管現象が停止してしまうことになる。
【0044】同様に、接続電極25上の長手方向に広が
る導電性ペーストは、接続電極25の両端辺に存在する
溝条27a、27bによって、その拡がりが停止する。
また、接続電極24についても、溝条28の存在によっ
て導電性ペーストの拡がりが停止してしまう。
【0045】これによって、3つの貫通孔61に導電性
接続部材7となる導電性ペーストを充填しても、この導
電性ペーストによって隣接する接続電極23、24、2
5間の短絡が完全に防止できる。
【0046】尚、図5では、外部回路のアースに接続さ
れる接続電極25上には、導電性ペーストの拡がり度合
いを機械的に妨げる島状の導電性バンプ29、29、2
9が形成されている。従って、接続電極25上に広がる
導電性ペーストは、この導電性バンプ29、29、29
に衝突することになり、拡がり度合いを緩和することが
できる。
【0047】尚、上述の実施例における導電性ペースト
の拡がりによる短絡を、ケースの長手方向を用いて説明
している。これは、貫通孔61から充填された導電性ペ
ーストが、ケース4の内部側面に到達する距離よりも、
隣接する接続電極までの距離が近いことから、特に、長
手方向に広がる導電性ペーストによる短絡を問題として
いるためである。
【0048】図6は、本発明に用いるコンデンサ素子の
別の形状を示す下面側の斜視図である。この図6で示す
誘電体基板70の底面の長辺端部は、C面カットされて
傾斜面71、72が形成されている。このように、誘電
体基板70を圧電共振素子1とともに積層して、ケース
4に収容した時に、コンデンサ素子の下面においては、
ケース4の内部底面と側面とが交差する部位におけるコ
ンデンサ素子とケース4との間隙が広がることになる。
【0049】従って、接続電極73、74、75の幅方
向に導電性ペーストが広がっても、この傾斜面71、7
2部分でその広がりが停止され、ケース4の内部側面に
そって隣接する接続電極73、74、75間の短絡を有
効に防止できる。
【0050】図6において、導電性ペーストの長手方向
の広がりによる隣接する接続電極73、74、75間の
短絡は、接続電極75上に幅方向に延びる突状の導電性
バンプ76a〜76cによって、接続電極75上に充填
された導電性ペーストの広がりを抑え、また、接続電極
73、74上に充填された導電性ペーストの広がりは、
図5と同様に、幅方向に延びる溝条77、78によって
抑えることができる。
【0051】尚、図6では接続電極75の両端側に溝条
を形成しても構わない。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、筺体状ケース内に圧電
共振素子とコンデンサ素子とが一体化した積層体を収納
配置し、ケースの底面に形成された貫通孔に導電性接続
部材を充填配置して、ケースの貫通孔に固着したリード
端子とコンデンサ素子の接続電極を電気的に接続したも
のであり、リード端子の導出の構造が非常に簡素化され
ることになる。
【0053】しかも、コンデンサ素子の下面の隣接しあ
う接続電極間に、誘電体基板の幅方向に延びる溝条が刻
設されている。従って、貫通孔に充填した導電性接続部
材がコンデンサ素子の下面に形成した接続電極を伝って
長手方向に広がっても、この溝条により、その拡がりを
遮断することができる。このため、隣接しあう接続電極
間との短絡を防止することができる。
【0054】しかも、コンデンサ素子を構成する誘電体
基板の下面に溝条を形成するだけなので、従来どおり、
圧電共振素子とコンデンサ素子とを積層した状態で、安
定してケース内に収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容量内蔵型圧電共振子の外観斜視図で
ある。
【図2】本発明の容量内蔵型圧電共振子の縦断面図であ
る。
【図3】本発明の容量内蔵型圧電共振子の横断面図であ
る。
【図4】本発明の容量内蔵型圧電共振子の分解斜視図で
ある。
【図5】本発明の容量内蔵型圧電共振子に用いるコンデ
ンサ素子の下面側の斜視図である。
【図6】本発明の容量内蔵型圧電共振子に用いる別のコ
ンデンサ素子の下面側の斜視図である。
【図7】容量内蔵型圧電共振子の等価回路図である。
【図8】従来の容量内蔵型圧電共振子の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・・・・・圧電共振素子 10・・・・・・圧電基板 11、12・・・振動電極 2・・・・・・・コンデンサ素子 20・・・・誘電体基板 23〜25・・・接続電極 26、27a、27b、28・・・溝条 4・・・・ケース 6・・・・リード端子 61・・・貫通孔 7・・・導電性接続部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前野 隆則 鹿児島県国分市山下町1番1号 京セラ株 式会社国分工場内 (72)発明者 西井田 辰雄 鹿児島県国分市山下町1番1号 京セラ株 式会社国分工場内 Fターム(参考) 5J033 BB02 BB04 CC04 EE03 EE04 EE07 EE18 FF11 FF14 GG03 GG15 GG18 JJ02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側面が開口し、且つ底面に複数のリー
    ド端子接続用貫通孔が形成された筐体状ケースと、 一端側が前記リード端子接続用貫通孔に固着され、他端
    が筺体状ケースの外表面に導出されているリード端子
    と、 短冊状の誘電体基板の少なくとも下面に3つの接続電極
    を併設して、2つの容量成分を形成するコンデンサ素子
    の上面に、短冊状の圧電基板の両主面に振動電極を形成
    した圧電共振素子を導電性接合部材を介して電気的に接
    合して成る積層体と、 前記筺体状ケースの開口を封止する封止部材とから成る
    容量内蔵型圧電共振子において、 前記3つの接続電極間に位置する誘電体基板に、該基板
    の幅方向に延びる溝条を刻設したことを特徴とする容量
    内蔵型圧電共振子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100674444B1 (ko) 2004-09-06 2007-01-25 주식회사 에스세라 콘덴서 판 및 공진 판을 이용해서 표면 실장형 공진기를제조하는 방법들
JP2015142209A (ja) * 2014-01-28 2015-08-03 京セラクリスタルデバイス株式会社 水晶デバイス

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