JP3441335B2 - 容量内蔵型圧電共振子の製造方法 - Google Patents

容量内蔵型圧電共振子の製造方法

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JP3441335B2 JP10795997A JP10795997A JP3441335B2 JP 3441335 B2 JP3441335 B2 JP 3441335B2 JP 10795997 A JP10795997 A JP 10795997A JP 10795997 A JP10795997 A JP 10795997A JP 3441335 B2 JP3441335 B2 JP 3441335B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、表面実装可能な容
量内蔵型圧電共振子の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術及びその問題点】従来より、通信機器、電
子機器にはマイクロコンピュータなどが多用されてお
り、このようなマイクロコンピュータにはクロック発振
回路などが接続されていた。 【0003】この発振回路は、図5に示す等価回路のよ
うに、圧電共振素子Rの両端と接地電位との間に入出力
容量成分C1 、C2 が接続され、さらに、圧電共振素子
の両端間に帰還抵抗成分R、インバーターIが夫々並列
的に接続されていた。この発振回路を簡単に達成できる
ように、容量内蔵型圧電共振子は、上述の2つの容量成
分C1 、C2 と圧電共振素子Rとを1つの電子部品とし
て構成したものである。 【0004】容量内蔵型圧電共振子は、少なくとも圧電
基板の両主面に振動電極を形成した圧電共振素子と2つ
の容量成分を具備したコンデンサ素子とから主に構成さ
れ、実装形態として、リードピン型と表面実装型の2つ
に大別できる。しかし、現在のプリント配線基板への高
密度実装技術から、プリント配線基板に他の電子部品と
一緒にリフロー半田接合が可能な表面実装型が主流とな
っている。 【0005】従って、圧電共振素子とコンデンサ素子と
を接合した複合素子を、特に圧電共振素子の振動動作を
妨げないように外装ケースで被覆するか、また、いかに
小型化を達成するかが重要になる。 【0006】従来の表面実装型圧電共振子は、誘電体基
板に2つの容量成分を形成する容量電極と端子電極とを
兼ねた導体膜を形成しておき、この誘電体基板の上面に
圧電共振素子を導電性ペーストを介して接合して、さら
に、圧電共振素子を被覆する絶縁性筐体状の蓋体を誘電
体基板に接合していた(例えば実開昭62−70453
号など)。 【0007】この従来技術では、その誘電体基板上に導
電性ペーストで接続・固定した圧電共振素子を被覆する
蓋体が必要となる。しかも、導電性ペーストの拡がりを
避けて蓋体を被覆するため、圧電共振素子の周辺と蓋体
との間の間隙を充分に確保しなくてはならず、全体とし
て非常に大型化してしまう。 【0008】また、別の表面実装型圧電共振子は、誘電
体基板を収納した第1ケースと、圧電共振素子を収納し
た第2のケースとを導電性ペーストを介して互いに接合
しあって構成していた(例えば特開平2−44706号
など)。 【0009】この従来技術では、ケースは実質的に2分
割ケースであるため、部品点数が増加してしまう。 【0010】さらに、別の表面実装型圧電共振装置は、
短冊状の2枚の圧電フィルタを積層して、その接合端部
に導電性ペーストから成る端子電極を形成していた(特
開昭60−3222号など)。 【0011】この従来技術では、非常に小型は達成され
るものの、圧電フィルタが露出しているため、各電極が
破損、腐食してしまい、その結果、直ちに特性の変動が
発生してしまい、信頼性が非常に低かった。 【0012】さらに、別の表面実装型圧電共振子は、2
つの容量成分が形成される両端が開口した筒状誘電体外
装ケースの内部に圧電共振素子を収納配置して、両端部
を導電性ペーストで封止し、同時に圧電共振素子と2つ
容量成分を接続した(実開平2−8026号)。 【0013】この従来技術では、所定容量成分を形成す
る容量電極が露出している構造であるため、各電極が破
損、腐食してしまい、その結果、直ちに特性の変動が発
生してしまい、信頼性が非常に低かった。 【0014】いずれの従来技術においても、全体の小型
化、部品点数の削減による製造工程を簡略化し、特性の
変動が発生しにくく、封止の信頼性に優れた表面実装に
適した容量内蔵型圧電共振子を提供するに到らなかっ
た。 【0015】 【0016】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、小型化が可能で、特性変動が
なく、しかも、圧電共振素子やコンデンサ素子とリード
端子との接合部分での接続安定性が確保でき、耐湿性に
優れできるとともに、圧電共振素子とコンデンサ素子と
から成る積層体の厚みを制御して、ケースの汎用性を向
上させて、もって低コスト化された容量内蔵型圧電共振
子の製造方法を提供するものである。 【0017】 【0018】 【課題を解決するための手段】 本発明は、底面に3つ
の貫通孔を有し、且つ一側面が開口した筺体状ケース
と、一端側が前記貫通孔に固着され、他端側が筺体状ケ
ースの外表面に導出しているリード端子と、短冊状の圧
電基板の両主面に振動電極を形成した圧電共振素子と、
2つの容量成分を形成し、且つ短冊状の誘電体基板の一
方主面に3つの接続電極を形成したコンデンサ素子と
を、各素子の対向しあう表面の両端部に配した導電性接
合部材を介して電気的に接続した積層体と、前記筺体状
ケースの開口を封止する封止部材とから成り、前記筺体
状ケース内部に、前記積層体を配置させ、前記コンデン
サ素子の各接続電極と各リード端子とを貫通孔内に充填
させた導電性接続部材で接続してなる容量内蔵型圧電共
振子の製造方法であって、前記一側面が開口した筐体状
ケースを用意する工程と、前記短冊状圧電共振素子と短
冊状のコンデンサ素子との間に介在される導電性接合部
材の厚みを制御して、前記ケースの内部の高さ方向の間
隔に対応した厚みを有する積層体を形成する工程と、前
記積層体を、前記一側面が開口した前記筐体状ケース内
に収容する工程と、前記貫通孔に導電性接続部材を、前
記筐体状ケースの外部方向から充填する工程と、前記筐
体状ケースの開口を封止部材により封止する工程とから
なることを特徴とする容量内蔵型圧電共振子の製造方法
である。 【0019】 【作用】 本発明によれば、一側面が開口した筺体状ケ
ースと、圧電共振素子とコンデンサ素子とを一体化した
積層体と、封止部材とから主に構成されるため、組立に
要する部品点数が少なく製造工程を簡略化する。 【0020】また、一側面が開口した筺体状ケース内に
圧電共振素子とコンデンサ素子とから成る積層体を収納
配置するため、導電性ペーストの拡がりなどを考慮する
必要がなく、単に積層体を構成する圧電共振素子の長手
方向の側面に振動に必要な間隙を維持すればよく、全体
として小型の容量内蔵型圧電共振子が達成できる。 【0021】また、ケースの大きな開口が一側面のみで
あるため、封止部材による封止作業が簡略化し、また、
封止の信頼性が向上し、耐湿性の向上が図れる。 【0022】また、ケースの内部に、完全に圧電共振素
子、コンデンサ素子からなる積層体が収納されており、
特性に影響する電極が外部に露出していないため、経時
的に特性の安定が図れる。 【0023】特に、リード端子が、ケースの底面に一体
形成されており、このリード端子とコンデンサ素子との
電気的な接続が、リード端子部分に形成された貫通孔に
導電性接続部材を充填し、硬化することによって達成さ
れるため、積層体とリード端子との安定した電気的な接
続が達成でき、しかも、貫通孔が完全に充填されるた
め、封止信頼性が向上し、耐湿性が向上する。 【0024】また、積層体を形成するにあたり、圧電共
振素子とコンデンサ素子とを電気的に接続し、機械的に
接合する導電性接合部材の厚みを制御して、積層体の厚
みを、実質的にケースの内部空間の高さ方向と一致させ
ている。尚、実質的にケースの内部空間の高さ方向と一
致させるとは、ケースの内面と積層体の圧電共振素子と
の間に、圧電共振素子の振動に必要な空間を維持し、ケ
ースの内面との間に微小な間隔を確保した状態のことで
ある。 【0025】このため、所定特性を得るために、圧電共
振素子の圧電基板の厚みと、それに応じたコンデンサ素
子の誘電体基板の厚みを種々変更しても、その間の導電
性接合部材の厚みの制御により、積層体の厚みを、所定
厚みに一定にすることが可能となる。 【0026】従って、画一化したケース内に、この積層
体を収納配置することができるため、ケースの汎用性が
向上し、異なる形状のケースを用意する必要がなく、こ
れによってまた、低コスト化が達成できる。 【0027】 【発明の実施の形態】以下、本発明の容量内蔵型圧電共
振子の製造方法を図面に基づいて詳説する。 【0028】図1は本発明に係る容量内蔵型圧電共振子
の外観斜視図であり、図2はその横断面図であり、図3
はその縦断面図であり、図4は分解斜視図である。 【0029】図において、1は圧電共振素子、2はコン
デンサ素子、3は圧電共振素子1とコンデンサ素子2な
どから成る積層体、4は筺体状ケースであり、5〜7は
リード端子であり、8は封止部材である。 【0030】圧電共振素子1は、PT(チタン酸鉛)、
PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)などの圧電セラミック
材料、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、
四棚酸リチウムなどの単結晶材料から成る短冊状の圧電
基板10と、振動電極11、12とから構成されてい
る。振動電極11及び12は、PTなどの圧電基板10
の両主面に互いに対向するように形成されている。振動
電極11は圧電基板10の表面側主面に形成され、一方
端部にまで延出されている。尚、他方端部には引出電極
14が形成されている。また、振動電極12は圧電基板
10の底面側主面に形成され、他方端部にまで延出され
ている。尚、一方端部には引出電極13が形成されてい
る。振動電極11は圧電基板10の一方側の端面に形成
された導体膜17を介して引出電極13に接続してい
る。 【0031】振動電極11、12、引出電極13、14
は例えばAg系材料を主成分とする薄膜導体膜によって
形成され、導体膜17、18は例えばAg系材料を主成
分とする導電性ペーストの印刷、加熱硬化によって成さ
れている。 【0032】コンデンサ素子2は、PT(チタン酸
鉛)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、BaTiO3
(チタン酸バリウム)などの誘電体セラミック材料から
成る短冊状の誘電体基板20と2つの容量成分を形成す
るための複数の容量電極とが形成されている。図におい
ては誘電体基板20の表面側に2つの電極21、22が
形成されており、誘電体基板20の一方主面である底面
側に容量成分を形成すると同時に、外部(リード端子5
〜7)との接続を達成するための接続電極(単に電極と
いう)23、24、25が形成されている。また、表面
側の電極21と底面側の電極23とは、誘電体基板20
の一方端面の導体膜26を介して接続されており、表面
側の電極22と底面側の電極25とは、誘電体基板20
の他方端面の導体膜27を介して接続されている。さら
に、誘電体基板20の表面側の電極21、22は、その
一部が誘電体基板20の底面側の電極24に対向してい
る。 【0033】即ち、誘電体基板20の底面側の電極24
を中心にみた場合、誘電体基板20の厚みを介して表面
側の電極21との間で所定容量成分が形成され、さら
に、誘電体基板20の底面の平面方向で電極23との間
で所定容量が形成され、両容量成分が構成されて第1の
容量成分(図5のC1 に相当)となる。また、誘電体基
板20の底面側の電極24を中心にみた場合、誘電体基
板20の厚みを介して表面側の電極22との間で所定容
量成分が形成され、さらに、誘電体基板20の底面方向
で電極25との間で所定容量が形成され、両容量成分が
構成されて第2の容量成分(図5のC2 に相当)とな
る。 【0034】このような電極21〜25は、誘電体基板
20の表面にAgなどを主成分とする導電性ペーストの
選択的な印刷、焼きつけによって、または、導体膜2
6、27は誘電体基板20の端面にAgなどを含む導電
性樹脂ペーストの塗布、熱硬化によって形成される厚膜
導体膜である。 【0035】上述の圧電共振素子1とコンデンサ素子2
とは、両基板の両端部付近に介在された導電性接合部材
15、16によって、両者の間に所定間隔をもって機械
的に接合され、且つ電気的に接続される。これにより、
積層体3が構成される。 【0036】この導電性接合部材15、16は、所定厚
みの導電性接着シートや導電性樹脂ペーストから構成さ
れる。この導電性接着シートの厚み、積層するシートの
枚数、又は導電性ペーストの印刷量、重ね印刷回数によ
って、導電性接合部材、16の厚みを制御することがで
き、これによって、積層体3全体の厚みを制御すること
ができる。 【0037】この導電性接合部材15は、例えば、圧電
共振素子1の振動電極11から圧電基板10の底面側主
面に延出した引出電極13とコンデンサ素子2の誘電体
基板20の表面側の電極21とを電気的に接続する。ま
た、この導電性接合部材16は、例えば、圧電共振素子
1の振動電極12とコンデンサ素子2の誘電体基板20
の表面側主面の電極22とを電気的に接続する。 【0038】尚、圧電基板10の両端面に形成された導
体膜17、18、誘電体基板20の両端面に形成された
導体膜26、27は、製造工程の簡略化のために、圧電
基板10と誘電体基板20導電性接合部材15、16を
介して一体化した後に、両基板10、20の両端面に導
電性樹脂ペーストの印刷、加熱硬化によって共通的に形
成してもよい。 【0039】このような、導電性接合部材15、16を
介して圧電共振素子1とコンデンサ素子2とが積層され
た積層体3は、一側面が開口した筺体状ケース4に収納
・配置される。 【0040】筺体状ケース4は、液晶ポリマーなどの耐
熱性に優れた樹脂材料などから成り、その一側面に開口
41し、内部に積層体収納領域(内部空間)40が形成
されている。 【0041】開口41の内周囲は外部に向かって広がる
テーパ面42となっており、積層体3の挿入をスムーズ
に行えるようになっている。 【0042】また、ケース4の底面には、リン青銅、洋
白などから成る金属製部材からなる3つのリード端子
5、6、7が一体的に形成されている。リード端子5、
6、7の一部である接続固定部50、60、70には、
筺体状ケース4の底面の厚みを貫く貫通孔51、61、
71が形成されている。 【0043】このような筺体状ケース4、リード端子
5、6、7及び貫通孔51、61、71は、通常の樹脂
のインサートモールドによって形成される。即ち、ケー
ス4の内部空間40の形状に相当する内金型と貫通孔5
1、61、71を形成するための突起部を有する外金型
との間に、リード端子5、6、7となる所定形状の金属
フープ材を挟持した状態で、ケース4の樹脂材料をイン
サート・硬化して、両金型を離脱させることによって形
成する。 【0044】ケース4の内部空間40は、実質的に積層
体3の外形寸法に比較して、若干大きな形状となってお
り、この形状の差異による間隔が、圧電共振素子1の安
定振動を確保するための間隙となる。即ち、圧電共振素
子1の圧電基板10の上面側には所定間隔D1 が形成さ
れ、その長手方向の側面側には夫々所定間隔D2 が形成
され、また、圧電基板10の底面側には、誘電体基板2
0との間の導電性接合部材15、16の厚みに相当する
間隙が形成されることになる。 【0045】また、誘電体基板20の底面とケース4の
内面の底面(以下、内底面という)との間にも若干の所
定間隔D3 を形成している。 【0046】このようなケース4の内部空間40には、
各間隙D1 、D2 、D3 を形成するために、夫々突出部
43、44、45が形成されている。 【0047】ケース4の底面には、上述したように3つ
のリード端子5、6、7が一体的に形成されているが、
このリード端子5、6、7の接続固定部50、60、7
0には、ケース4の底面の厚みを貫く貫通孔51、6
1、71が形成されている。この貫通孔51、61、7
1の内壁の外部側一部はリード端子5、6、7の一部
(接続固定部50、60、70)で構成されている。ま
た、ケース4底面の貫通孔51、61、71の開口から
は、ケース4の内部に収容配置された積層体3を構成す
るコンデンサ素子2の底面側に位置する電極23、2
4、25が夫々対向する。 【0048】この貫通孔51、61、71内にはAgな
どの導電性金属粉末をエポキシ系樹脂接着剤に混合した
導電性樹脂ペーストが充填・供給され、硬化させて成る
導電性接続部材52、62、72が配置されている。こ
れにより、貫通孔51、61、71は気密的封止され、
ケース4内での積層体3が固定され、コンデンサ素子2
の底面の電極23、24、25とリード端子5、6、7
とが電気的な接続される。 【0049】例えば、導電性接続部材52によって、第
1のリード端子5とコンデンサ素子2の底面側主面に形
成された電極(接続電極)23とが電気的に接続され、
導電性接続部材62によって、第2のリード端子6とコ
ンデンサ素子2の底面側主面に形成された電極(接続電
極)24とが電気的に接続され、導電性接続部材72に
よって、第4のリード端子7とコンデンサ素子2の底面
側主面に形成された電極(接続電極)25とが電気的に
接続される。 【0050】従って、図5の等価回路に示すように、第
1のリード端子5は、圧電共振素子1の振動電極11に
接続するとともに、2つの容量成分のうち一方の容量成
分C1 を導出するための端子として動作し、第2のリー
ド端子6は、2つ容量成分が接地されるようにするため
の端子として動作し、第3のリード端子7は、圧電共振
素子1の振動電極12に接続するとともに、2つの容量
成分のうち他方の容量成分C2 を導出するための端子と
して動作する。 【0051】ケース4の開口41は、封止部材8によっ
て気密的に封止されている。封止部材8は、ケース4の
内部40に収納配置した積層体3とケース4の開口41
周囲の間隙を埋める内部側封止樹脂部材81と、ケース
4の開口41全体を隠蔽する厚み20〜100μm程度
のステンレス板、樹脂シート板などから成る封止板82
と、該封止板82の外部側に充填・硬化された外部側封
止樹脂部材83から構成されている。尚、封止信頼性が
確保できれば、内部側封止樹脂部材81を省略したり、
外部側封止樹脂部材83を省略することができる。 【0052】上述の構造において、組立部品としては、
一側面が開口した筺体状ケース4と、圧電共振素子1と
コンデンサ素子2とを一体化した積層体3と、封止部材
8とから主に構成されるため、部品点数が少なく製造工
程を簡略化する。 【0053】また、圧電共振素子1とコンデンサ素子2
とから成る積層体3は、ケース4への収納配置前で達成
されるため、圧電共振素子1とコンデンサ素子2との接
続、即ち、導電性接合部材15、16の介在を確認して
行えるため、その電気的接続・機械的接合(積層)が非
常に信頼性高くなる。 【0054】また、積層体3を収納配置するケース4の
内部空間40を、積層体3の形状に比較して、圧電共振
素子1の長手方向の4つ面に振動空間を確保する程度の
間隔D1 、D2 、及び導電性接合部材15、16による
空間を含めた形状に設定できるため、積層体3の形状に
応じた小さいケース4が可能となり、全体として非常に
小型の容量内蔵型圧電共振子となる。 【0055】また、ケース4への積層体3の収納用の開
口41が、一側面のみに形成されているため、封止部材
8による封止作業が簡略化し、また、3つの封止部材、
即ち、内部側封止樹脂部材81、封止板82、外部側封
止樹脂部材83とによって、確実な封止が達成されるこ
とになる。 【0056】また、ケース4の内部に、完全に圧電共振
素子1、コンデンサ素子2から成る積層体3が収納され
るため、圧電共振素子1の振動電極11、12、コンデ
ンサ素子2の電極21〜25が腐蝕することがなく、長
期にわたり安定した特性が維持できる。 【0057】このような容量内蔵型圧電共振子は、実際
には発振周波数に応じて多数種類の容量内蔵型圧電共振
子が必要となる。即ち、圧電基板10としては、多数の
厚みの圧電基板10を用意する必要がある。 【0058】容量内蔵型圧電共振子の付加容量(図5の
1 、C2 )は、圧電共振素子の最適発振条件を得るた
めに、コンデンサ素子2の容量値を選択している。 【0059】各種の要求発振周波数に対応しようとする
場合、厚みが150〜400μmの任意の種類の圧電基
板10を用意しなくてはならない。また、積層体3の厚
みを略均一化するために、300〜600μmで100
μm刻みの4種類の誘電体基板20を用意し、それらを
組み合わせて全体の厚みを略一定とする。異なる厚みの
誘電体基板20に対して、所望の容量値を得るために
は、電極21〜25の形状を変えることによって、複数
特性の容量内蔵型圧電共振子を構成することができる。
尚、平面形状は、長手方向が2.8mm、幅が1.5m
mである。 【0060】このような圧電基板10と誘電体基板20
を、積層体3の厚みを均一化すべく組み合わせたとして
も、当然、積層体3の全体の厚みには変動が発生してし
まう。 【0061】積層体3の厚みをさらに略均一化するため
に、圧電共振素子1とコンデンサ素子2との間に介在す
る導電性接合部材15、16の厚みを制御して、積層体
3の全体の厚みを一定の値、即ち、ケース4の内部の形
状、積層体3の周囲の間隙を加味した値にした。例え
ば、積層体3の全体の厚みが約700μmとなるように
した。 【0062】上述したように、導電性接合部材15、1
6は、導電性接着剤シートを用いる場合、例えばシート
厚みが50μm、75μm、100μmの3種類のシー
トを使い分け、さらに、これらのシートを積層する。 【0063】例えば、圧電基板10の厚みが320μm
で、誘電体基板20の厚みが300μmである場合、導
電性接合部材15、16となる導電性接着剤シートに、
厚み100μmのシートを用いる。これにより、積層体
3の全体の厚みが、720μmとなる。 【0064】例えば、圧電基板10の厚みが180μ
m、誘電体基板20の厚みが400μmの場合、導電性
接合部材15、16となる導電性接着剤シートに、厚み
50μm、75μmの2種類のシートを重ねて、125
μmとして用いる。これにより、積層体3の全体の厚み
が、705μmとなる。 【0065】尚、圧電共振素子1とコンデンサ素子2を
導電性接合部材15、16となる導電性接着剤シートを
介在させて積層する際、圧着させることにより、多少の
厚みが吸収でき、ケース4の内部空間4の形状に応じた
積層体3の厚みにすることができる。 【0066】このようにすれば積層体3の全体の厚み
は、複数種類の特性の容量内蔵型圧電共振子を得るため
に、圧電共振素子1やコンデンサ素子2を種々変更して
も、積層体3の厚みを略均一化することができる。 【0067】これによって、積層体3を収納・配置する
筺体状ケース4を、複数種類に応じて個々のケースを用
意する必要はなく、ケース自身の汎用性が高まることに
なる。従って、ケースの共用化によって容量内蔵型圧電
共振子の低コスト化が達成できる。 【0068】尚、この上述では、導電性接合部材15、
16に導電性接着剤シートを用いた例を示しているが、
導電性接合部材15、16に導電性樹脂ペーストを用い
場合には、印刷の際の印刷量を制御したり、また、印刷
回数を制御して、積層体3の厚みを略一定の厚みとする
ように制御しても構わない。 【0069】次に、本発明の容量内蔵圧電共振素子の製
造方法を説明する。 【0070】まず、図6のa1 工程として、大型圧電基
板上に振動電極等を形成する。具体的には、複数の圧電
共振素子1が切り出せる大型圧電基板を準備し、この大
型圧電基板の両主面には、各素子毎に、薄膜技法によっ
て、Cr、Agなどの多層構造の振動電極11、12及
び引出電極13、14を形成する。振動電極11、12
の対向形状は、圧電共振素子1の共振特性に応じて適宜
選択する。尚、大型圧電基板は、予め分極処理がされて
いる。 【0071】次に、図6のa2 工程として、大型誘電体
基板上に各電極を形成する。具体的には、複数のコンデ
ンサ素子2が切り出せる大型誘電体基板を準備し、この
大型誘電体基板の両主面には、各素子毎に、Agを主成
分とする導電性ペーストを印刷、焼きつけによって電極
21、22、23、24、25を形成する。 【0072】次に、図6のa3 工程として、導電性接合
部材の介在による積層を行う。具体的には、上述の大型
誘電体基板の各素子領域に形成した電極21、22上
に、導電性接合部材15、16となる仮硬化されたエポ
キシ樹脂を主成分とする導電性接着剤シートを載置し、
次に、導電性接着剤シート上に大型圧電基板の各素子領
域の振動電極12の端部及び引出電極13が当接するよ
うに大型圧電基板を位置決め・載置して、全体を約15
0℃程度に加熱処理する。これにより、導電性接合部材
15、16を介在した大型圧電基板と大型誘電体基板と
から成る大型積層体が形成されることになる。 【0073】この工程で重要なことは、大型圧電基板の
厚みと大型誘電体基板の厚みを考慮して、大型積層体の
厚みを、たとえ特性の異なる容量内蔵型圧電共振子を製
造する場合であっても、略均一な値にすることである。
即ち、上述したように、導電性接合部材15、16であ
る導電性接着剤シートの厚みを選択したり、また、接着
剤シートの積層数を制御したり、また、導電性ペースト
の印刷量、印刷重ね回数を制御して、また、圧着の圧力
を制御する。 【0074】次に、図6のa4 工程として、大型積層体
を1次切断を行う。具体的には、この切断は、最終的な
積層体の短い辺となる辺をダイシングなどによって切断
する。これにより、大型積層体は、1次切断された短冊
状の積層体となる。 【0075】次に、図6のa5 工程として、短冊状の積
層体の切断端面に導体膜を形成する。この導体膜は、最
終的に短冊状の圧電基板10の端面に形成される導体膜
17、18、誘電体基板20の端面に形成される導体膜
26、27となる導体膜を、Agを主成分とする導電性
ペーストの印刷、加熱により形成する。これは、1次切
断した短冊状の積層体を、切断端面が印刷面として表面
に現れるように整列した後、複数の短冊状積層体に対し
て一括的に形成される。 【0076】次に、図6のa6 工程として、短冊状積層
体を2次切断を行う。具体的には、この切断は、最終的
な積層体の長辺となる辺をダイシングなどによって切断
する。これにより、短冊状積層体は、2次切断され、個
々の積層体3となる。 【0077】上述のa1 〜a6 工程は、積層体の形成工
程である。 【0078】また、この積層体3の形成工程とは別に、
図6のb1 の工程として、底面に貫通孔51、61、7
1及びリード端子5、6、7が形成された筺体状ケース
4を形成する。具体的には、上述したのように、ケース
4の内部空間40の形状を規定する内金型(図示せず)
と、ケースの外周形状を規定する外金型(図示せず)を
用い、この両金型でリード端子5、6、7となる所定形
状の金属部材を、ケースの底面に配置されるように挟持
した状態でケース4となる樹脂をインサートし、硬化
し、金型からケース4及びリード端子5、6、7となる
金属部材を抜き取ることによって形成される。 【0079】尚、図4の分解斜視図で理解できるよう
に、ケース4の底面に一体的に形成されたリード端子
5、6、7は、実質的に底面と同一平面の両側に広がる
ように形成されて、その先端には、フレーム部材59、
59で連結されている。図4では、1つの容量内蔵型圧
電共振子のみを対象としている図であり、フレーム部材
59、59に対して、複数の容量内蔵型圧電共振子が連
続的に配列されている。 【0080】上述の積層体の形成工程(a1 〜a6
程)及びケースの形成工程(b1 工程)が前工程であ
る。 【0081】次に、このような積層体3とケース4とを
用いて組立工程を行う。 【0082】まず、図6のC1 工程として、積層体3を
ケース4に収納・配置する。具体的には、積層体3のコ
ンデンサ素子2をケース4の底面側となるように、ケー
ス4の開口41から内部空間40に収納・配置する。こ
の時、ケース4の内部に形成された突出部43によっ
て、積層体3の圧電共振素子1の上面側の位置決めが規
定され、ケース4の内部空所に形成された突出部44に
よって、積層体3のコンデンサ素子の幅方向の位置決め
が規定され、積層体3の一方の端面がケース4の内部奥
行面に当接して長手方向の位置決めが行われる。また、
突出部45によってケース4の内部底面とコンデンサ素
子2の底面との間の間隙が形成される。 【0083】また、ケース4の底面に形成した貫通孔5
1、61、71からは、コンデンサ素子2の底面に形成
した電極23、24、25が夫々対向している。 【0084】この工程において、開口41の内壁が外に
向かって広がっているため、積層体3の収納が非常にス
ムーズに行えることになる。 【0085】次に、図6のC2 工程として、貫通孔内に
導電性接続部材を充填形成する。具体的には、ケース4
の底面と上面に反転させる。これにより、貫通孔51、
61、71は上面側に現れることになる。また、ケース
4の内部で、積層体3も反転するが、突出部43によっ
て、圧電素子1の上面とケース4の内面との間には所定
間隔D1 が確保できることになる。 【0086】この状態で貫通孔51、61、71の外部
側から夫々導電性樹脂ペーストを供給する細い管を挿入
し、貫通孔51、61、71内に導電性樹脂ペーストを
充填する。この充填によって、コンデンサ素子2の底面
にて形成された電極23、24、25と貫通孔51、6
1、71の内壁途中にまで形成されたリード端子5、
6、7の一部(接続工程部)とが電気的とが接触しあう
ことになる。 【0087】この状態で加熱・硬化処理を行い、電極2
3、24、25とリード端子5、6、7とを電気的に接
続させるとともに、貫通孔51、61、71を気密的に
封止を行い、積層体3がケース4の底面に固定されるこ
とになる。 【0088】この工程では、導電性樹脂ペーストをケー
ス4の外部方向から貫通孔51、61、71に充填する
ため、貫通孔51、61、71への充填状態が確認でき
るため、貫通孔51、61、71の完全な封止、電気的
な導通を確認できる。 【0089】次に、図6のC3 の工程として、ケース4
の開口41と積層体3との間隙に内部側封止樹脂部材を
充填形成する。具体的には、積層体3の周囲と、ケース
4の開口41の内面との間に発生する間隙に、エポキシ
樹脂などを主成分とする比較的粘度の高い樹脂ペースト
の充填供給を行い、熱硬化して、内部側封止樹脂部材8
1を形成する。これにより、内部側封止樹脂部材81に
よって積層体3とケース4の開口の内面との間隙がなく
なる。尚、内部側封止樹脂部材81を、予め大型圧電基
板上に印刷形成しておいても構わない。 【0090】次いで、図6のC4 の工程として、ケース
4の開口41を封止板等によって遮蔽する。一側面の開
口41に厚み20〜100μm程度のステンレス板、樹
脂シート板などから成る封止板82を配置する。 【0091】次に、図6のC5 の工程のように、開口4
1に外部側封止樹脂部材83を充填硬化する。具体的に
は、ケース4の開口41全体を隠蔽する封止板82と、
開口41の周囲の内壁に囲まれた空間に、エポキシ樹脂
などを主成分とする比較的粘度の低い樹脂ペーストの充
填供給を行い、熱硬化して、外部側樹脂脂部材83を形
成する。これにより、ケース4の開口41は完全に封止
されることになる。 【0092】上述のC3 、C4 、C5 の工程のように、
開口封止部分が、ケース4の一側面側のみでよく、封止
の作業が比較的簡単に行え、しかも、実質的に封止板8
2、外部側封止部材83の2層構造であるため、この封
止が確実となり、耐湿性が非常に向上する。尚、内部側
封止樹脂部材81は、外部側封止樹脂部材83が内部に
侵入することを防止するものである。 【0093】次に、図6のC6 の工程のように、リード
端子5、6、7となる金属部材を切断する。図4に示す
ように、ケース4の底面と同一平面に延びるリード端子
5、6、7の長さを所定値に設定して、点線X部分で切
断して、ケース4に一体化したリード端子5、6、7と
フレーム部材59とに切断分離する。 【0094】最後に図6のC7 の工程のように、リード
端子5、6、7を折曲する。具体的には、各リード端子
5、6、7の途中、例えば、ケース4の底面と側面との
稜線部分でリード端子5、6、7を上面側に屈曲加工を
行う。これにより、図1に示す外観構造の容量内蔵型圧
電共振子が達成できる。 【0095】上述のC1 〜C7 の工程が、積層体3とケ
ース4との組立工程であり、実質的に後工程である。 【0096】以上の製造方法において、特に、積層体3
の厚みが、特性の異なる容量内蔵型圧電共振子において
も、略均一な値、即ち、ケース4の内部空間の高さ方向
の寸法に対応させているため、積層体3を収納するケー
ス4としては、特性の異なる容量内蔵型圧電共振子で
も、共用化が図れ、ケース4の汎用性が向上し、製造管
理が簡略化して低コスト化が可能となる。 【0097】また、積層体3が各領域に振動電極11、
12、引出電極13、14が形成された大型圧電基板と
各領域に電極21、22、23、24、25を形成した
大型誘電体基板とを接合し、さらに各素子領域に切断す
るため、その生産効率が飛躍的に向上する。 【0098】さらに、詳細には、大型圧電基板と大型誘
電体基板との積層体を第1の切断によって、短冊状に切
断して、この切断面に導体膜を形成している。即ち、1
回の導体膜の形成によって、圧電共振素子1及びコンデ
ンサ素子2の両素子の端面導体膜17、26、18、2
7の形成ができる。これによって、大型基板を用いた場
合(切断を有する構造)における表面側電極と裏面側電
極の導通が簡単に行え、しかも、2素子に対して同時処
理が達成され、非常に生産性に優れた方法となる。 【0099】 【発明の効果】本発明によれば、圧電共振素子とコンデ
ンサ素子とを接合した積層体を、一側面が開口したケー
スに収納し、その開口を封止した構造であるため、積層
体とケースとの間隔を極小化することができ、小型化が
可能であり、ケース全体で圧電共振素子、コンデンサ素
子が被覆されているため、電極の腐蝕などがなく、特性
が安定し、しかも、圧電共振素子やコンデンサ素子とリ
ード端子との接続部分を、ケースの底面に形成した貫通
孔に外部方向から導電性ペーストを充填して導電性接続
部材で達成しているので、接続状態が安定し、信頼性の
高い容量内蔵型圧電共振子となる。 【0100】また、圧電共振素子とコンデンサ素子とを
接合する導電性接合部材の厚みを制御して、特性の異な
る場合であっても、実質的に積層体の厚みを略均一化す
ることができるため、ケースの汎用性を向上させて、も
って低コスト化された容量内蔵型圧電共振子の製造方法
となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る容量内蔵型圧電共振素子の外観
斜視図である。 【図2】 本発明に係る容量内蔵型圧電共振素子の縦断
面図である。 【図3】 本発明に係る容量内蔵型圧電共振素子の横断
面図である。 【図4】 本発明に係る容量内蔵型圧電共振素子の製造
工程中の分解斜視図である。 【図5】 本発明に係る容量内蔵型圧電共振素子の等価
回路図である。 【図6】 本発明の容量内蔵型圧電共振素子の製造方法
を示す工程流れ図である。 【符号の説明】 1・・・・・・・・圧電共振素子 10・・・・・・圧電基板 11、12・・・振動電極 2・・・・・・・・コンデンサ素子 20・・・・誘電体基板 21〜26・・・電極 3・・・・・・積層体 4・・・・・・ケース 5〜7・・・・リード端子 51、61、71・・・貫通孔 52、62、72・・・導電性接続部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 英三 鹿児島県国分市山下町1番1号 京セラ 株式会社鹿児島国分工場内 (56)参考文献 特開 平4−373303(JP,A) 特開 平8−107328(JP,A) 特開 平5−83074(JP,A) 特開 昭60−123120(JP,A) 特開 昭60−256201(JP,A) 特開 昭60−3222(JP,A) 特開 昭62−44706(JP,A) 特開 平10−190398(JP,A) 特開 平10−303686(JP,A) 特開 平10−335969(JP,A) 実開 平2−70453(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 3/02 - 3/06 H03H 9/00 - 9/24

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 底面に3つの貫通孔を有し、且つ一側面
    が開口した筺体状ケースと、一端側が前記貫通孔に固着
    され、他端側が筺体状ケースの外表面に導出しているリ
    ード端子と、短冊状の圧電基板の両主面に振動電極を形
    成した圧電共振素子と、2つの容量成分を形成し、且つ
    短冊状の誘電体基板の一方主面に3つの接続電極を形成
    したコンデンサ素子とを、各素子の対向しあう表面の両
    端部に配した導電性接合部材を介して電気的に接続した
    積層体と、前記筺体状ケースの開口を封止する封止部材
    とから成り、前記筺体状ケース内部に、前記積層体を配
    置させ、前記コンデンサ素子の各接続電極と各リード端
    子とを貫通孔内に充填させた導電性接続部材で接続して
    なる容量内蔵型圧電共振子の製造方法であって、 前記一側面が開口した筐体状ケースを用意する工程と、 前記短冊状圧電共振素子と短冊状のコンデンサ素子との
    間に介在される導電性接合部材の厚みを制御して、前記
    ケースの内部の高さ方向の間隔に対応した厚みを有する
    積層体を形成する工程と、 前記積層体を、前記一側面が開口した前記筐体状ケース
    内に収容する工程と、 前記貫通孔に導電性接続部材を、前記筐体状ケースの外
    部方向から充填する工程と、 前記筐体状ケースの開口を封止部材により封止する工程
    とからなることを特徴とする容量内蔵型圧電共振子の製
    造方法
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