JPH066408B2 - 全方向移動車 - Google Patents
全方向移動車Info
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- JPH066408B2 JPH066408B2 JP4628089A JP4628089A JPH066408B2 JP H066408 B2 JPH066408 B2 JP H066408B2 JP 4628089 A JP4628089 A JP 4628089A JP 4628089 A JP4628089 A JP 4628089A JP H066408 B2 JPH066408 B2 JP H066408B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- wheels
- shafts
- wheel
- drive
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、全ての車輪を走行方向に向けて走行すること
により、前後・左右・斜めの全ての方向に車体の向きを
変えることなく移動することができる全方向移動車に関
し、さらに詳しくは、同一位置でピボット回転をするこ
とも可能な全方向移動車の改良に関する。
により、前後・左右・斜めの全ての方向に車体の向きを
変えることなく移動することができる全方向移動車に関
し、さらに詳しくは、同一位置でピボット回転をするこ
とも可能な全方向移動車の改良に関する。
[従来の技術] 車輪によって床面を走行移動する移動車には、一般に、
前輪を操舵して車体の向きを変えながら移動する車両型
のものと、全ての車輪の向きを走行方向に転換させて車
体の向きを変えずに前、横、斜めの全ての方向に移動す
る全方向移動車とがあるが、車両型の移動車は走行方向
を転換する際の旋回半径が大きいために、オフィスロボ
ットのような机の間の狭いスペース等も方向を変えなが
ら移動する移動車や、指定された複雑な移動パターンに
従って移動する移動車のような、急角度の方向転換等を
要求される移動車としては、全ての車輪の向きを走行方
向に転換させて前、横、斜めの全ての方向に走行する全
方向移動車が利用されている。
前輪を操舵して車体の向きを変えながら移動する車両型
のものと、全ての車輪の向きを走行方向に転換させて車
体の向きを変えずに前、横、斜めの全ての方向に移動す
る全方向移動車とがあるが、車両型の移動車は走行方向
を転換する際の旋回半径が大きいために、オフィスロボ
ットのような机の間の狭いスペース等も方向を変えなが
ら移動する移動車や、指定された複雑な移動パターンに
従って移動する移動車のような、急角度の方向転換等を
要求される移動車としては、全ての車輪の向きを走行方
向に転換させて前、横、斜めの全ての方向に走行する全
方向移動車が利用されている。
この全方向移動車としては、従来、各車輪をそれぞれ専
用のステアリング用モータを駆動源とする独立したステ
アリング機構により方向転換させるようにするととも
に、各車輪をそれぞれ専用の走行用モータにより駆動し
て走行する形式のものがあり、この全方向移動車は、各
車輪をそれぞれ同方向に向けて走行する全方向走行機能
だけでなく、各車輪の向きを装置本体の中央部を中心と
する円の接線方向に向けて同一位置でピボット回転する
機能ももっている。
用のステアリング用モータを駆動源とする独立したステ
アリング機構により方向転換させるようにするととも
に、各車輪をそれぞれ専用の走行用モータにより駆動し
て走行する形式のものがあり、この全方向移動車は、各
車輪をそれぞれ同方向に向けて走行する全方向走行機能
だけでなく、各車輪の向きを装置本体の中央部を中心と
する円の接線方向に向けて同一位置でピボット回転する
機能ももっている。
しかしながら、この形式の全方向移動車は、各車輪ごと
に専用のステアリング用モータを備えたものであるため
に、価格が非常に高いし、また、全ての車輪を一斉に同
方向に方向転換させるためには各ステアリング用モータ
を同調させて駆動しなければならないから、その制御も
面倒であるという問題をもっていた。
に専用のステアリング用モータを備えたものであるため
に、価格が非常に高いし、また、全ての車輪を一斉に同
方向に方向転換させるためには各ステアリング用モータ
を同調させて駆動しなければならないから、その制御も
面倒であるという問題をもっていた。
そこで、出願人は、先に、同一位置でピボット回転をす
ることも可能な全方向移動車として、特願昭60-75568号
の明細書及び図面に開示したものを提案した。
ることも可能な全方向移動車として、特願昭60-75568号
の明細書及び図面に開示したものを提案した。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記特願昭60-75568号の全方向移動車にあって
は、その図面中第6図に示されるように、全方向移動車
として走行させる場合、機構的に車輪を車体に対して偏
った位置にもってくる必要があるので、車両の安定性が
損われてしまうという欠点があった。
は、その図面中第6図に示されるように、全方向移動車
として走行させる場合、機構的に車輪を車体に対して偏
った位置にもってくる必要があるので、車両の安定性が
損われてしまうという欠点があった。
本発明の課題は、車両の安定性を確保しつつ、同一位置
でピボット回転をすることも可能な全方向移動車を実現
することである。
でピボット回転をすることも可能な全方向移動車を実現
することである。
[課題を解決するための手段] 本発明の全方向移動車は、車体の中心に対して4方向に
設けられた4つの車輪と、この4つの車輪の向きを変え
るための上記車体の中心点をはさんで対向する位置に設
けられた第1と第3のステアリング軸及び第2と第4の
ステアリング軸と、上記第1と第3のステアリング軸及
び第2と第4のステアリング軸に夫々対応する上記4つ
の車輪を夫々回転させるための第1と第3の車輪駆動軸
及び第2と第4の車輪駆動軸と、上記第1と第3のステ
アリング軸を共通に駆動する第1の駆動手段と、上記第
2と第4のステアリング軸を共通に駆動する第2の駆動
手段と、上記第1と第4の車輪駆動軸を共通に駆動する
第1の車輪駆動手段と、上記第2と第3の車輪駆動軸を
共通に駆動する第2の駆動手段と、を有し、上記第1と
第3のステアリング軸は上記第1の駆動手段により、上
記第2と第4のステアリング軸は上記第2の駆動手段に
より、夫々車輪の向きが常に同期して変わるように共通
に駆動され、上記第1と第4の車輪駆動軸は上記第1の
車輪駆動手段により、上記第2と第3の車輪駆動軸は上
記第2の車輪駆動手段により、夫々車輪が常に同じ方向
に回転するように共通に駆動され、上記第1の車輪駆動
手段及び上記第2の車輪駆動手段は、 (a)上記第1の駆動手段と上記第2の駆動手段とにより
上記4つの車輪が全て同じ方向に向けられているとき
は、上記第1と第4の車輪駆動軸及び上記第2と第3の
車輪駆動軸を総て同じ方向に駆動することにより上記4
つの車輪を全て同じ方向に回転させ、 (b)上記第1の駆動手段と上記第2の駆動手段とにより
上記4つの車輪が全て上記車体の中心点をその中心とす
る円の接線方向に向けられているときは、上記第1と第
4の車輪駆動軸と上記第2と第3の車輪駆動軸とを夫々
互いに異なる方向に駆動することにより上記4つの車輪
のうち、上記第1と第4のステアリング軸に対応する2
つの車輪と上記第2と第3のステアリング軸に対応する
2つの車輪とを夫々互いに異なる方向に回転させること
を特徴とするものである。
設けられた4つの車輪と、この4つの車輪の向きを変え
るための上記車体の中心点をはさんで対向する位置に設
けられた第1と第3のステアリング軸及び第2と第4の
ステアリング軸と、上記第1と第3のステアリング軸及
び第2と第4のステアリング軸に夫々対応する上記4つ
の車輪を夫々回転させるための第1と第3の車輪駆動軸
及び第2と第4の車輪駆動軸と、上記第1と第3のステ
アリング軸を共通に駆動する第1の駆動手段と、上記第
2と第4のステアリング軸を共通に駆動する第2の駆動
手段と、上記第1と第4の車輪駆動軸を共通に駆動する
第1の車輪駆動手段と、上記第2と第3の車輪駆動軸を
共通に駆動する第2の駆動手段と、を有し、上記第1と
第3のステアリング軸は上記第1の駆動手段により、上
記第2と第4のステアリング軸は上記第2の駆動手段に
より、夫々車輪の向きが常に同期して変わるように共通
に駆動され、上記第1と第4の車輪駆動軸は上記第1の
車輪駆動手段により、上記第2と第3の車輪駆動軸は上
記第2の車輪駆動手段により、夫々車輪が常に同じ方向
に回転するように共通に駆動され、上記第1の車輪駆動
手段及び上記第2の車輪駆動手段は、 (a)上記第1の駆動手段と上記第2の駆動手段とにより
上記4つの車輪が全て同じ方向に向けられているとき
は、上記第1と第4の車輪駆動軸及び上記第2と第3の
車輪駆動軸を総て同じ方向に駆動することにより上記4
つの車輪を全て同じ方向に回転させ、 (b)上記第1の駆動手段と上記第2の駆動手段とにより
上記4つの車輪が全て上記車体の中心点をその中心とす
る円の接線方向に向けられているときは、上記第1と第
4の車輪駆動軸と上記第2と第3の車輪駆動軸とを夫々
互いに異なる方向に駆動することにより上記4つの車輪
のうち、上記第1と第4のステアリング軸に対応する2
つの車輪と上記第2と第3のステアリング軸に対応する
2つの車輪とを夫々互いに異なる方向に回転させること
を特徴とするものである。
[作用] すなわち、本発明は、同一位置でピボット回転をするこ
とも可能な全方向移動車が、本来の全方向移動車として
走行する場合は、4つの車輪を全て同一方向に駆動して
走行させ、同一位置でピボット回転する場合は、4つの
車輪のうち隣合う2つの車輪の回転方向を残りの相隣り
合う2つの車輪の回転方向とは異なる方向に駆動してピ
ボット回転させるようにしたものである。
とも可能な全方向移動車が、本来の全方向移動車として
走行する場合は、4つの車輪を全て同一方向に駆動して
走行させ、同一位置でピボット回転する場合は、4つの
車輪のうち隣合う2つの車輪の回転方向を残りの相隣り
合う2つの車輪の回転方向とは異なる方向に駆動してピ
ボット回転させるようにしたものである。
従って、本発明によれば、前述した従来例のように、全
方向移動車として走行させる場合に車輪の位置を車体に
対して偏らせる必要性がなくなるので、車両の安定性を
確保しつつ、同一位置でピボット回転することも可能な
全方向移動車を実現することができる。
方向移動車として走行させる場合に車輪の位置を車体に
対して偏らせる必要性がなくなるので、車両の安定性を
確保しつつ、同一位置でピボット回転することも可能な
全方向移動車を実現することができる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図において、図中1は全方向移動車の
車体、2a〜2dは4つの車輪であり、この車輪2a〜
2dは例えばゴムタイヤとされている。3a,3bは車
体1の中央部に水平に設けられた同一径の上下一対のス
テアリング用大径歯車であり、このステアリング用大径
歯車3a,3bは、車体1に搭載したステアリング用モ
ータにより減速機(いずれも図示せず)を介して回転駆
動される同一のステアリング駆動軸4に固定されて一体
回転するように設けられている。また、5a〜5dは前
記ステアリング用大径歯車3に周囲にその周方向に沿わ
せて等間隔に配置された第1〜第4の4本のステアリン
グ軸であり、この各ステアリング軸5a〜5bはいずれ
も中空軸とされ、それぞれ図示しない軸受に垂直に支承
されている。また、この各ステアリング軸5a〜5dの
下端にはそれぞれ各ステアリング軸と一体回転する車軸
受6が設けられており、前記各車輪2a〜2dは、各ス
テアリング軸5a〜5bの車軸受6にベアリング8,8
を介して支持させた車軸7にステアリング軸5a〜5d
の中心から一側に偏らせて固定されて、ステアリング軸
5a〜5dの回転により各ステアリング軸を中心として
旋回して方向転換するように設けられている。
車体、2a〜2dは4つの車輪であり、この車輪2a〜
2dは例えばゴムタイヤとされている。3a,3bは車
体1の中央部に水平に設けられた同一径の上下一対のス
テアリング用大径歯車であり、このステアリング用大径
歯車3a,3bは、車体1に搭載したステアリング用モ
ータにより減速機(いずれも図示せず)を介して回転駆
動される同一のステアリング駆動軸4に固定されて一体
回転するように設けられている。また、5a〜5dは前
記ステアリング用大径歯車3に周囲にその周方向に沿わ
せて等間隔に配置された第1〜第4の4本のステアリン
グ軸であり、この各ステアリング軸5a〜5bはいずれ
も中空軸とされ、それぞれ図示しない軸受に垂直に支承
されている。また、この各ステアリング軸5a〜5dの
下端にはそれぞれ各ステアリング軸と一体回転する車軸
受6が設けられており、前記各車輪2a〜2dは、各ス
テアリング軸5a〜5bの車軸受6にベアリング8,8
を介して支持させた車軸7にステアリング軸5a〜5d
の中心から一側に偏らせて固定されて、ステアリング軸
5a〜5dの回転により各ステアリング軸を中心として
旋回して方向転換するように設けられている。
また、各ステアリング軸5a〜5dにはそれぞれ同一径
のステアリング用小径歯車9,9が各ステアリング軸と
一体回転するように設けられており、ステレアリング用
大径歯車3a,3bの回転中心をはさんで対向する第1
と第3のステアリング軸5a,5cおよび第2と第4の
ステアリング軸5b,5dのうち、前記第1と第3のス
テアリング軸5a,5cに設けられたステアリング用小
径歯車9はそれぞれ上側の第1のステアリング用大径歯
車3aに噛合され、第2と第4のステアリング軸5b,
5dに設けられたステアリング用小径歯車9はそれぞれ
下側の第2のステアリング用大径歯車3bに噛合されて
いる。この各ステアリング用小径歯車9,9は、ステア
リング用大径歯車3a,3bの回転によりステアリング
軸5a〜5dとともに回転されるもので、ステアリング
用小径歯車3a,3bを回転させると、ステアリング用
小径歯車9,9を介して全てのステアリング軸5a〜5
dが同方向に同角度ずつ回転し、これにより各ステアリ
ング軸5a〜5dの車軸受6,6に車軸7を支持されて
いる車輪2a〜2dが同方向に旋回して同角度ずつ方向
転換される。
のステアリング用小径歯車9,9が各ステアリング軸と
一体回転するように設けられており、ステレアリング用
大径歯車3a,3bの回転中心をはさんで対向する第1
と第3のステアリング軸5a,5cおよび第2と第4の
ステアリング軸5b,5dのうち、前記第1と第3のス
テアリング軸5a,5cに設けられたステアリング用小
径歯車9はそれぞれ上側の第1のステアリング用大径歯
車3aに噛合され、第2と第4のステアリング軸5b,
5dに設けられたステアリング用小径歯車9はそれぞれ
下側の第2のステアリング用大径歯車3bに噛合されて
いる。この各ステアリング用小径歯車9,9は、ステア
リング用大径歯車3a,3bの回転によりステアリング
軸5a〜5dとともに回転されるもので、ステアリング
用小径歯車3a,3bを回転させると、ステアリング用
小径歯車9,9を介して全てのステアリング軸5a〜5
dが同方向に同角度ずつ回転し、これにより各ステアリ
ング軸5a〜5dの車軸受6,6に車軸7を支持されて
いる車輪2a〜2dが同方向に旋回して同角度ずつ方向
転換される。
また、前記一対のステアリング用大径歯車3a,3b
は、第3図および第4図に示すように、その外周の両側
のみにそれぞれ前記ステアリング用小径歯車9を1回転
させるのみ必要な歯数のギヤ部A,Aを形成し、この両
ギヤ部A,A間の外周部分はそれぞれ前記ステアリング
用小径歯車9と噛合しない欠歯部B,Bとした欠歯歯車
とされており、この一対のステアリング用大径歯車3
a,3bは、第1のステアリング用大径歯車3aと第2
のステアリング用大径歯車3bのギヤ部3A,Aの位置
を前記ステアリング用小径歯車9を1/4回転させるのに
必要な歯数分だけ周方向にずらこて前記ステアリング駆
動軸4に固定されている。なお、この実施例では、前記
第2と第4のステアリング軸5b,5dを回転させる第
2のステアリング用大径歯車3bを回転方向にずらし
て、第2のステアリング用大径歯車3bが第1のステア
リング用大径歯車3aよりも上記歯数分だけ先行して回
転するようにしている。
は、第3図および第4図に示すように、その外周の両側
のみにそれぞれ前記ステアリング用小径歯車9を1回転
させるのみ必要な歯数のギヤ部A,Aを形成し、この両
ギヤ部A,A間の外周部分はそれぞれ前記ステアリング
用小径歯車9と噛合しない欠歯部B,Bとした欠歯歯車
とされており、この一対のステアリング用大径歯車3
a,3bは、第1のステアリング用大径歯車3aと第2
のステアリング用大径歯車3bのギヤ部3A,Aの位置
を前記ステアリング用小径歯車9を1/4回転させるのに
必要な歯数分だけ周方向にずらこて前記ステアリング駆
動軸4に固定されている。なお、この実施例では、前記
第2と第4のステアリング軸5b,5dを回転させる第
2のステアリング用大径歯車3bを回転方向にずらし
て、第2のステアリング用大径歯車3bが第1のステア
リング用大径歯車3aよりも上記歯数分だけ先行して回
転するようにしている。
従って、両方のステアリング用大径歯車3a,3bのギ
ヤ部A,Aに全てのステアリング軸5a〜5dのステア
リング用小径歯車9,9が噛合しているときは、全ての
ステアリング軸5a〜5dがステアリング用大径歯車3
a,3bの回転にともなって同角度ずつ同方向に回転し
て全ての車輪2a〜2dが互いに平行な状態で一斉に同
方向に方向転換して行くが、ステアリング用大径歯車3
a,3bが第3図および第4図の状態まで回転し、さら
にこの状態からステアリング用小径歯車を1/4回転させ
るまで矢印方向に回転すると、まず第2と第4のステア
リング軸5b,5dのステアリング用小径歯車9,9が
第2のステアリング用大径歯車3bのギヤ部A,Aから
外れて第2と第4のステアリング軸5b,5dが回転を
停止し、この状態からさらにステアリング用大径歯車3
a,3bがステアリング用小径歯車を1/4回転させるま
で回転すると、第1と第3のステアリング軸5a,5c
のステアリング用小径歯車9,9が第1のステアリング
用大径歯車3aのギヤ部A,Aから外れて第1と第3の
ステアリング軸5a,5cが回転を停止する。
ヤ部A,Aに全てのステアリング軸5a〜5dのステア
リング用小径歯車9,9が噛合しているときは、全ての
ステアリング軸5a〜5dがステアリング用大径歯車3
a,3bの回転にともなって同角度ずつ同方向に回転し
て全ての車輪2a〜2dが互いに平行な状態で一斉に同
方向に方向転換して行くが、ステアリング用大径歯車3
a,3bが第3図および第4図の状態まで回転し、さら
にこの状態からステアリング用小径歯車を1/4回転させ
るまで矢印方向に回転すると、まず第2と第4のステア
リング軸5b,5dのステアリング用小径歯車9,9が
第2のステアリング用大径歯車3bのギヤ部A,Aから
外れて第2と第4のステアリング軸5b,5dが回転を
停止し、この状態からさらにステアリング用大径歯車3
a,3bがステアリング用小径歯車を1/4回転させるま
で回転すると、第1と第3のステアリング軸5a,5c
のステアリング用小径歯車9,9が第1のステアリング
用大径歯車3aのギヤ部A,Aから外れて第1と第3の
ステアリング軸5a,5cが回転を停止する。
また、前記各ステアリング軸5a〜5dの車軸受6,6
に車軸7を支持されてステアリング軸の回転により方向
転換される各車輪2a〜2dは、ステアリング用小径歯
車9,9がステアリング用大径歯車3a,3bのギヤ部
A,Aから外れるまでステアリング軸5a〜5dを回転
させたときにこの車輪が車体1の中央部を中心とする円
の接線方向を向くようにして設けられており、従って、
ステアリング用大径歯車3a,3bを全てのステアリン
グ用小型歯車9,9がギヤ部A,Aから外れるまで回転
させてやれば、全ての車輪2a〜2dの向きを車体1の
中央部を中心とする円の接線方向を向けてピボット回転
モードとすることができる。なお、先に車輪2b,2d
を前記円の接線方向に向けた状態で回転を停止した第2
と第4のステアリング軸5b,5dのステアリング用小
径歯車9,9が、第1と第3のステアリング軸5a,5
cが車輪2a,2cを前記円の接線方向に向ける状態ま
で回転する前に再びステアリング用大径歯車3bのギヤ
部A,Aと噛合すると、第2と第4のステアリング軸5
b,5dが再び回転されて先に前記円の接線方向に向け
られた車輪2b,2dの向きが変わってしまうが、前記
ステアリング用大径歯車3a,3bの欠歯部B,Bの長
さを少なくともギヤ部A,Aの長さの1/4以上にとって
おけば、第1と第3のステアリング軸5a,5cが車輪
2a,2cを前記円の接線方向に向ける状態まで回転す
るまでは先に回転を停止した第2と第4のステアリング
軸5b,5dは車輪2b,2dを前記円の接線方向に向
けた状態で停止しているから、全ての車輪2a〜2dの
向きを車体1の中央部を中心とする円の接線方向を向け
てやることができる。
に車軸7を支持されてステアリング軸の回転により方向
転換される各車輪2a〜2dは、ステアリング用小径歯
車9,9がステアリング用大径歯車3a,3bのギヤ部
A,Aから外れるまでステアリング軸5a〜5dを回転
させたときにこの車輪が車体1の中央部を中心とする円
の接線方向を向くようにして設けられており、従って、
ステアリング用大径歯車3a,3bを全てのステアリン
グ用小型歯車9,9がギヤ部A,Aから外れるまで回転
させてやれば、全ての車輪2a〜2dの向きを車体1の
中央部を中心とする円の接線方向を向けてピボット回転
モードとすることができる。なお、先に車輪2b,2d
を前記円の接線方向に向けた状態で回転を停止した第2
と第4のステアリング軸5b,5dのステアリング用小
径歯車9,9が、第1と第3のステアリング軸5a,5
cが車輪2a,2cを前記円の接線方向に向ける状態ま
で回転する前に再びステアリング用大径歯車3bのギヤ
部A,Aと噛合すると、第2と第4のステアリング軸5
b,5dが再び回転されて先に前記円の接線方向に向け
られた車輪2b,2dの向きが変わってしまうが、前記
ステアリング用大径歯車3a,3bの欠歯部B,Bの長
さを少なくともギヤ部A,Aの長さの1/4以上にとって
おけば、第1と第3のステアリング軸5a,5cが車輪
2a,2cを前記円の接線方向に向ける状態まで回転す
るまでは先に回転を停止した第2と第4のステアリング
軸5b,5dは車輪2b,2dを前記円の接線方向に向
けた状態で停止しているから、全ての車輪2a〜2dの
向きを車体1の中央部を中心とする円の接線方向を向け
てやることができる。
また、第1図において、10a,10bは前記ステアリ
ング駆動軸4に、ステアリング用大径歯車3a,3bと
一体回転するように固定された第1と第2の2つの車輪
方向ロック用回転車輪であり、第1の車輪方向ロック用
回転輪10aは第1のステアリング用大径歯車3aの下
に設けられ、第2の車輪方向ロック用回転輪10bは第
2のステアリング用大径歯車3bの下に設けられてい
る。この車輪方向ロック用回転軸10a,10bは、ス
テアリング用大径歯車3a,3bの欠歯部B,Bにおけ
る直径とほぼ等しい直径を有し、かつその両側に外周側
に突出する突出部11,11を形成したもので、第1の
車輪方向ロック用回転輪10aの突出部11,11は第
5図に示すように第1のステアリング用大径歯車3aの
欠歯部B,Bと対応する部分に設けられ、第2の車輪方
向ロック用回転輪10bの突出部は第2のステアリング
用大径歯車3aの欠歯部B,Bと対応する部分に設けら
れている。なお、この各突出部11,11の外周は、車
輪方向ロック用回転輪10a,10bの回転中心を中心
とする円弧状に形成されている。
ング駆動軸4に、ステアリング用大径歯車3a,3bと
一体回転するように固定された第1と第2の2つの車輪
方向ロック用回転車輪であり、第1の車輪方向ロック用
回転輪10aは第1のステアリング用大径歯車3aの下
に設けられ、第2の車輪方向ロック用回転輪10bは第
2のステアリング用大径歯車3bの下に設けられてい
る。この車輪方向ロック用回転軸10a,10bは、ス
テアリング用大径歯車3a,3bの欠歯部B,Bにおけ
る直径とほぼ等しい直径を有し、かつその両側に外周側
に突出する突出部11,11を形成したもので、第1の
車輪方向ロック用回転輪10aの突出部11,11は第
5図に示すように第1のステアリング用大径歯車3aの
欠歯部B,Bと対応する部分に設けられ、第2の車輪方
向ロック用回転輪10bの突出部は第2のステアリング
用大径歯車3aの欠歯部B,Bと対応する部分に設けら
れている。なお、この各突出部11,11の外周は、車
輪方向ロック用回転輪10a,10bの回転中心を中心
とする円弧状に形成されている。
また、12,12は前記各ステアリング軸5a〜5dに
設けられて各ステアリング軸と一体回転する車輪方向ロ
ック輪であり、第1と第3のステアリング軸5a,5c
に設けられた車輪方向ロック輪12,12は、第1の車
輪方向ロック用回転輪10aの外周面に対向され、第2
と第4のステアリング軸5b,5dに設けられた車輪方
向ロック輪12,12は、第2の車輪方向ロック用回転
輪10bの外周面に対向されている。この各車輪方向ロ
ック輪12,12は、その外周の一側に周方向に間隔を
おいて一対の突起13,13を突設したもので、この各
車輪方向ロック輪12,12は、ステアリング用小径歯
車9,9がステアリング用大径歯車3a,3bのギヤ部
A,Aから外れてステアリング軸5a〜5dが回転を停
止したときに突起13,13を突設した側が車輪方向ロ
ック用回転輪10a,10bと対向する状態になるよう
に設けられている。この各車輪方向ロック輪12,12
は、その一対の突起13,13が共に車輪方向ロック用
回転輪10a,10bの突出部11,11の外周面に摺
接したときにこの突出部11,11によって回転を阻止
されてステアリング軸2a〜2dを回転停止状態にロッ
クするもので、ステアリング用小径歯車9,9がギヤ部
A,Aから外れてステアリング軸5a〜5dが回転を停
止するまでステアリング用大経歯車3a,3bが回転す
ると、各車輪方向ロック輪12,12の突起13,13
を突設した側が車輪方向ロック用回転軸10a,10b
と対向する側にくるとともに、ステアリング用大径歯車
3a,3bと一体回転している車輪方向ロック用回転輪
10a,10bの突出部11,11が車輪方向ロック用
回転輪10a,10bと対向する位置にきて、この突出
部11,11の外周面に車輪方向ロック輪12,12の
突起13,13が摺接するから、これによりステアリン
グ軸2a〜2dが回転停止状態にロックされて、車体1
の中央部を中心とする円の接線方向に向けられた各車輪
2a〜2dがみだりに向きを変えないようにロックされ
る。
設けられて各ステアリング軸と一体回転する車輪方向ロ
ック輪であり、第1と第3のステアリング軸5a,5c
に設けられた車輪方向ロック輪12,12は、第1の車
輪方向ロック用回転輪10aの外周面に対向され、第2
と第4のステアリング軸5b,5dに設けられた車輪方
向ロック輪12,12は、第2の車輪方向ロック用回転
輪10bの外周面に対向されている。この各車輪方向ロ
ック輪12,12は、その外周の一側に周方向に間隔を
おいて一対の突起13,13を突設したもので、この各
車輪方向ロック輪12,12は、ステアリング用小径歯
車9,9がステアリング用大径歯車3a,3bのギヤ部
A,Aから外れてステアリング軸5a〜5dが回転を停
止したときに突起13,13を突設した側が車輪方向ロ
ック用回転輪10a,10bと対向する状態になるよう
に設けられている。この各車輪方向ロック輪12,12
は、その一対の突起13,13が共に車輪方向ロック用
回転輪10a,10bの突出部11,11の外周面に摺
接したときにこの突出部11,11によって回転を阻止
されてステアリング軸2a〜2dを回転停止状態にロッ
クするもので、ステアリング用小径歯車9,9がギヤ部
A,Aから外れてステアリング軸5a〜5dが回転を停
止するまでステアリング用大経歯車3a,3bが回転す
ると、各車輪方向ロック輪12,12の突起13,13
を突設した側が車輪方向ロック用回転軸10a,10b
と対向する側にくるとともに、ステアリング用大径歯車
3a,3bと一体回転している車輪方向ロック用回転輪
10a,10bの突出部11,11が車輪方向ロック用
回転輪10a,10bと対向する位置にきて、この突出
部11,11の外周面に車輪方向ロック輪12,12の
突起13,13が摺接するから、これによりステアリン
グ軸2a〜2dが回転停止状態にロックされて、車体1
の中央部を中心とする円の接線方向に向けられた各車輪
2a〜2dがみだりに向きを変えないようにロックされ
る。
また、第1図および第2図において、14a,14b
は、第1ステアリング用大径歯車3aの上方に位置させ
て車体1の中央部に設けられた、全周にギヤ歯を有する
同一径の上下一対の走行駆動用大径歯車であり、この走
行駆動用大径歯車14a,14bは、その回転中心をス
テアリング用大径歯車3a,3bの回転中心と一致させ
て水平に設けられている。なお、この走行駆動用大径歯
車14a,14bはそれぞれ図示しない軸受に支持され
ている。そして、この一対の走行駆動用大径歯車14
a,14bのうち上側の第1の走行駆動用大径歯車14
aは、ステアリング用モータとは別の走行駆動用モータ
(図示しないが車体1に搭載されている)により変速機
を介して回転駆動される走行駆動軸15に固定されて走
行駆動用モータにより回転されるようになっており、下
側の第2の走行駆動用大径歯車14aは、第1の走行駆
動用大径歯車14aの回転により、両走行駆動用大径歯
車14a,14b間に設けた後述する構成の動力伝達機
構20を介して、第1の走行駆動用大径歯車14aと等
速で回転駆動回転されるようになっている。
は、第1ステアリング用大径歯車3aの上方に位置させ
て車体1の中央部に設けられた、全周にギヤ歯を有する
同一径の上下一対の走行駆動用大径歯車であり、この走
行駆動用大径歯車14a,14bは、その回転中心をス
テアリング用大径歯車3a,3bの回転中心と一致させ
て水平に設けられている。なお、この走行駆動用大径歯
車14a,14bはそれぞれ図示しない軸受に支持され
ている。そして、この一対の走行駆動用大径歯車14
a,14bのうち上側の第1の走行駆動用大径歯車14
aは、ステアリング用モータとは別の走行駆動用モータ
(図示しないが車体1に搭載されている)により変速機
を介して回転駆動される走行駆動軸15に固定されて走
行駆動用モータにより回転されるようになっており、下
側の第2の走行駆動用大径歯車14aは、第1の走行駆
動用大径歯車14aの回転により、両走行駆動用大径歯
車14a,14b間に設けた後述する構成の動力伝達機
構20を介して、第1の走行駆動用大径歯車14aと等
速で回転駆動回転されるようになっている。
また、16a〜16dは、前記各ステアリング軸5a〜
5d内にそれぞれ垂直に挿通された車輪駆動軸であり、
この車輪駆動軸16a〜16dは、その上下端がステア
リング軸5a〜5dの上下に突出する状態で、ステアリ
ング軸5a〜5dに図示しないベアリングによって回転
自在に支承されている。そして、この各車輪駆動軸16
a〜16dの下端には、各車輪2a〜2dの車軸7,7
にそれぞれが固定した傘歯車18と噛合する傘歯車17
が固定されている。また、この各車輪駆動軸16a〜1
6dの上端には、前記一対の走行駆動用大径歯車14
a,14bに噛合する同一径の走行駆動用小径歯車1
9,19がそれぞれ固定されており、この各走行駆動用
小経歯車19,19のうち、第1と第4のステアリング
軸5a,5dに挿通した第1と第4の車輪駆動軸16
a,16dに設けられている走行駆動用小径歯車19,
19は、第1の走行駆動用大径歯車14aに噛合され、
第2と第3のステアリング軸5b,5cに挿通した第2
と第3の車輪駆動軸16b,16cに設けられている走
行駆動用小径歯車19,19は、第2の走行駆動用大径
歯車14bに噛合されている。この各走行駆動用小径歯
車19,19は、走行駆動用大径歯車14a,14bの
回転により等速で回転されて車輪駆動軸16a〜16d
を回転させるもので、各車輪2a〜2dは、各車輪駆動
軸16a〜16dの等速回転により傘歯車17,18を
介して等速で回転駆動されるようになっている。
5d内にそれぞれ垂直に挿通された車輪駆動軸であり、
この車輪駆動軸16a〜16dは、その上下端がステア
リング軸5a〜5dの上下に突出する状態で、ステアリ
ング軸5a〜5dに図示しないベアリングによって回転
自在に支承されている。そして、この各車輪駆動軸16
a〜16dの下端には、各車輪2a〜2dの車軸7,7
にそれぞれが固定した傘歯車18と噛合する傘歯車17
が固定されている。また、この各車輪駆動軸16a〜1
6dの上端には、前記一対の走行駆動用大径歯車14
a,14bに噛合する同一径の走行駆動用小径歯車1
9,19がそれぞれ固定されており、この各走行駆動用
小経歯車19,19のうち、第1と第4のステアリング
軸5a,5dに挿通した第1と第4の車輪駆動軸16
a,16dに設けられている走行駆動用小径歯車19,
19は、第1の走行駆動用大径歯車14aに噛合され、
第2と第3のステアリング軸5b,5cに挿通した第2
と第3の車輪駆動軸16b,16cに設けられている走
行駆動用小径歯車19,19は、第2の走行駆動用大径
歯車14bに噛合されている。この各走行駆動用小径歯
車19,19は、走行駆動用大径歯車14a,14bの
回転により等速で回転されて車輪駆動軸16a〜16d
を回転させるもので、各車輪2a〜2dは、各車輪駆動
軸16a〜16dの等速回転により傘歯車17,18を
介して等速で回転駆動されるようになっている。
ここで各車輪2a〜2dの回転方向について説明する
と、全方向移動車の走行時には、前、横、斜めのいずれ
の方向に走行する場合にも各車輪2a〜2dを全て移動車
の走行方向に回転駆動しなければならないが、この場
合、全ての車輪駆動軸16a〜16dを同方向に回転さ
せたのでは、車体1の中央部をはさんで対向する第1と
第3の車輪2a,2cおよび第2と第4の車輪2b,2
dのうち、一方の車輪例えば右側の2つの車輪(第1と
第4の車輪)2a,2dは走行方向に回転するが、左側
の2つの車輪(第2と第3の車輪)2b,2cはいずれ
も走行方向と逆方向に回転することになる。
と、全方向移動車の走行時には、前、横、斜めのいずれ
の方向に走行する場合にも各車輪2a〜2dを全て移動車
の走行方向に回転駆動しなければならないが、この場
合、全ての車輪駆動軸16a〜16dを同方向に回転さ
せたのでは、車体1の中央部をはさんで対向する第1と
第3の車輪2a,2cおよび第2と第4の車輪2b,2
dのうち、一方の車輪例えば右側の2つの車輪(第1と
第4の車輪)2a,2dは走行方向に回転するが、左側
の2つの車輪(第2と第3の車輪)2b,2cはいずれ
も走行方向と逆方向に回転することになる。
すなわち、例えば移動車を第6図(a)に示すようにその
前面F方向に走行させようとする場合は、各車輪2a〜
2dのうち右側の2つの車輪2a,2dをステアリング
軸側から見て反時計方向に回転させ、左側の2つの車輪
2b,2cをステアリング軸側から見て時計方向に回転
させなければならないが、右側の2つの車輪2a,2d
の車軸7,7に設けられている傘歯車18,18の向き
と、左側の2つの車輪2b,2cの車軸7,7に設けら
れている傘歯車18,18の向きとは第1図および第2
図に示したように逆になっているから、全ての車輪駆動
軸16a〜16dを同方向に回転させたのでは、左側の
2つの車輪2d,2cか、あるいは右側の2つの車輪2
a,2dが、走行方向と逆方向に回転されてしまうこに
となる。これは、全方向移動車が第6図(c),(i)に示す
ように横方向に走行しようとするときも、第6図(b),
(d),(h),(j)に示すように斜め方向に走行しようとす
るときも同じである。
前面F方向に走行させようとする場合は、各車輪2a〜
2dのうち右側の2つの車輪2a,2dをステアリング
軸側から見て反時計方向に回転させ、左側の2つの車輪
2b,2cをステアリング軸側から見て時計方向に回転
させなければならないが、右側の2つの車輪2a,2d
の車軸7,7に設けられている傘歯車18,18の向き
と、左側の2つの車輪2b,2cの車軸7,7に設けら
れている傘歯車18,18の向きとは第1図および第2
図に示したように逆になっているから、全ての車輪駆動
軸16a〜16dを同方向に回転させたのでは、左側の
2つの車輪2d,2cか、あるいは右側の2つの車輪2
a,2dが、走行方向と逆方向に回転されてしまうこに
となる。これは、全方向移動車が第6図(c),(i)に示す
ように横方向に走行しようとするときも、第6図(b),
(d),(h),(j)に示すように斜め方向に走行しようとす
るときも同じである。
従って全ての車輪2a〜2dを全て走行方向に回転駆動
させるには、前、横、斜めのいずれの方向に走行しよう
とする場合にも、右側の第1と第4の車輪駆動軸16
a,16dと、左側の第2と第3の車輪駆動軸16b,
16cとを、互いに逆方向に回転駆動しなければなら
ず、そのためには、前記一対の走行駆動用大径歯車14
a,14bのうち、第2と第3の車輪駆動軸16b,1
6cの走行駆動用小径歯車19,19を噛合させてある
第2の走行駆動用大径歯車14bを、第1の走行駆動用
大径歯車14aの回転方向と逆方向に回転させることが
必要となる。
させるには、前、横、斜めのいずれの方向に走行しよう
とする場合にも、右側の第1と第4の車輪駆動軸16
a,16dと、左側の第2と第3の車輪駆動軸16b,
16cとを、互いに逆方向に回転駆動しなければなら
ず、そのためには、前記一対の走行駆動用大径歯車14
a,14bのうち、第2と第3の車輪駆動軸16b,1
6cの走行駆動用小径歯車19,19を噛合させてある
第2の走行駆動用大径歯車14bを、第1の走行駆動用
大径歯車14aの回転方向と逆方向に回転させることが
必要となる。
一方、移動装置を第6図(f)に示すように各車輪2a〜
2dを車体1の中央部を中心とする円の接線方向に向け
た状態で例えば時計方向にピボット回転させようとする
場合は、全ての車輪2a〜2dをステアリング軸側から
見て反時計方向に回転させなければならず、従ってこの
ピボット回転時には全ての車輪駆動軸16a〜16dを
同方向に回転させなければならないから、このときは前
記一対の走行駆動用大径歯車14a,14bをともに同
方向に回転させる必要がある。
2dを車体1の中央部を中心とする円の接線方向に向け
た状態で例えば時計方向にピボット回転させようとする
場合は、全ての車輪2a〜2dをステアリング軸側から
見て反時計方向に回転させなければならず、従ってこの
ピボット回転時には全ての車輪駆動軸16a〜16dを
同方向に回転させなければならないから、このときは前
記一対の走行駆動用大径歯車14a,14bをともに同
方向に回転させる必要がある。
そこで、この全方向移動車では、前記動力伝達機構20
を回転方向の切換えが可能な構成として、第2の走行駆
動用大径歯車14aを、第1の走行駆動用大径歯車14
aの回転方向と逆方向にも同方向にも回転させられるよ
うにしている。
を回転方向の切換えが可能な構成として、第2の走行駆
動用大径歯車14aを、第1の走行駆動用大径歯車14
aの回転方向と逆方向にも同方向にも回転させられるよ
うにしている。
この動力伝達機構20の構成を説明すると、第1図およ
び第2図において、21は第1の走行駆動用大径歯車1
4aの下面に固定されてこの走行駆動用大径歯車14a
と一体回転する駆動側傘歯車、22は第2の走行駆動用
大径歯車14bの上面に固定されてこの走行駆動用大径
歯車14bと一体回転する受動側傘歯車であり、この両
傘歯車21,22は同一径のものとされている。また、
23は前記両傘歯車21,22の回転中心を中心として
回転するリング状の回転体であり、この回転体23に
は、前記両傘歯車21,22の両方に噛合された複数
(この実施例では2個)の遊星傘歯車24,24が回転
自在に軸支されている。この遊星傘歯車24,24は、
前記回転体23が回転不能にロックされているときは公
転を阻止されてその位置で駆動側傘歯車21の回転にと
もなって自転し、回転体23のロックが解除されたとき
は駆動側傘歯車21の回転にともなって受動側傘歯車2
2との噛合いにより自転しながら公転するもので、この
遊星傘歯車24,24は、回転体23が回転不能にロッ
クされているときに駆動側傘歯車21のトルクを受動側
傘歯車22に伝達して受動側傘歯車22を駆動側傘歯車
21の回転方向と逆方向に回転させ、回転体23のロッ
クが解除されたときは駆動側傘歯車21の回転にともな
って公転して駆動側傘歯車21から駆動側傘歯車22に
伝達されるトルクを吸収するようになっている。また、
25は前記駆動側傘歯車21の下に設けられて第1の走
行駆動用大径歯車14aと一体回転する駆動側クラッチ
板、26は受動側クラッチ板であり、この受動側クラッ
チ板26は、前記第2の走行駆動用大径歯車14bの中
心に垂直に挿通されたスライド軸27の上端に固定され
ている。このスライド軸27は、第2の走行駆動用大径
歯車14bと一体回転するとともに、上下にスライド移
動されて受動側クラッチ板26を駆動側クラッチ板25
に接離させるもので、第2の走行駆動用大径歯車14b
は、受動側クラッチ板26を駆動側クラッチ板25に接
触させることによって第1の走行駆動用大径歯車14a
と同方向に回転されるようになっている。
び第2図において、21は第1の走行駆動用大径歯車1
4aの下面に固定されてこの走行駆動用大径歯車14a
と一体回転する駆動側傘歯車、22は第2の走行駆動用
大径歯車14bの上面に固定されてこの走行駆動用大径
歯車14bと一体回転する受動側傘歯車であり、この両
傘歯車21,22は同一径のものとされている。また、
23は前記両傘歯車21,22の回転中心を中心として
回転するリング状の回転体であり、この回転体23に
は、前記両傘歯車21,22の両方に噛合された複数
(この実施例では2個)の遊星傘歯車24,24が回転
自在に軸支されている。この遊星傘歯車24,24は、
前記回転体23が回転不能にロックされているときは公
転を阻止されてその位置で駆動側傘歯車21の回転にと
もなって自転し、回転体23のロックが解除されたとき
は駆動側傘歯車21の回転にともなって受動側傘歯車2
2との噛合いにより自転しながら公転するもので、この
遊星傘歯車24,24は、回転体23が回転不能にロッ
クされているときに駆動側傘歯車21のトルクを受動側
傘歯車22に伝達して受動側傘歯車22を駆動側傘歯車
21の回転方向と逆方向に回転させ、回転体23のロッ
クが解除されたときは駆動側傘歯車21の回転にともな
って公転して駆動側傘歯車21から駆動側傘歯車22に
伝達されるトルクを吸収するようになっている。また、
25は前記駆動側傘歯車21の下に設けられて第1の走
行駆動用大径歯車14aと一体回転する駆動側クラッチ
板、26は受動側クラッチ板であり、この受動側クラッ
チ板26は、前記第2の走行駆動用大径歯車14bの中
心に垂直に挿通されたスライド軸27の上端に固定され
ている。このスライド軸27は、第2の走行駆動用大径
歯車14bと一体回転するとともに、上下にスライド移
動されて受動側クラッチ板26を駆動側クラッチ板25
に接離させるもので、第2の走行駆動用大径歯車14b
は、受動側クラッチ板26を駆動側クラッチ板25に接
触させることによって第1の走行駆動用大径歯車14a
と同方向に回転されるようになっている。
すなわち、上記動力伝達機構20は、回転体23が回転不
能にロックされているときは第2の走行駆動用大径歯車
14bを第1の走行駆動用大径歯車14aと逆方向に回
転させ、回転体23のロックが解除されるとともに受動
側クラッチ板26が駆動側クラッチ板25に接触された
ときは第2の走行駆動用大径歯車14bを第1の走行駆
動用大径歯車14aと同方向に回転させるもので、回転
体23が回転不能にロックされているときは受動側クラ
ッチ板26は駆動側クラッチ25から離されている。
能にロックされているときは第2の走行駆動用大径歯車
14bを第1の走行駆動用大径歯車14aと逆方向に回
転させ、回転体23のロックが解除されるとともに受動
側クラッチ板26が駆動側クラッチ板25に接触された
ときは第2の走行駆動用大径歯車14bを第1の走行駆
動用大径歯車14aと同方向に回転させるもので、回転
体23が回転不能にロックされているときは受動側クラ
ッチ板26は駆動側クラッチ25から離されている。
一方、28は、移動車の走行時に前記回転体23を回転不
能にロックし、ピボット回転時には回転体23のロック
を解除するブレーキ機構である。このブレーキ機構28
は、回転体23の外周面に接離するブレーキ部材29
と、このブレーキ部材29を回転体23から離すブレー
キ解除ばね30とからなっており、前記ブレーキ部材2
9は、第1の走行駆動用大径歯車14aによって駆動さ
れる車輪駆動軸16a,16dを挿通した右側の2本の
ステアリング軸5a,5dの一方例えば第1のステアリ
ング軸5aに形成したブレーキ用カム31により後端を
押されて回転体23の外周面に押付けられるようになっ
ている。このブレーキ用カム31は、車輪2aと対応す
る側を切欠した円板状のもので、ブレーキ部材29は、
移動車の走行時には常時ブレーキ用カム31で押されて
回転体23に押付けられており、車輪2aがピボット回
転時の向きになるまでステアリング軸5aを回転させた
ときにブレーキ用カム31による押圧を解除されてブレ
ーキ解除ばね30のばね力で後退されるようになってい
る。
能にロックし、ピボット回転時には回転体23のロック
を解除するブレーキ機構である。このブレーキ機構28
は、回転体23の外周面に接離するブレーキ部材29
と、このブレーキ部材29を回転体23から離すブレー
キ解除ばね30とからなっており、前記ブレーキ部材2
9は、第1の走行駆動用大径歯車14aによって駆動さ
れる車輪駆動軸16a,16dを挿通した右側の2本の
ステアリング軸5a,5dの一方例えば第1のステアリ
ング軸5aに形成したブレーキ用カム31により後端を
押されて回転体23の外周面に押付けられるようになっ
ている。このブレーキ用カム31は、車輪2aと対応す
る側を切欠した円板状のもので、ブレーキ部材29は、
移動車の走行時には常時ブレーキ用カム31で押されて
回転体23に押付けられており、車輪2aがピボット回
転時の向きになるまでステアリング軸5aを回転させた
ときにブレーキ用カム31による押圧を解除されてブレ
ーキ解除ばね30のばね力で後退されるようになってい
る。
また、32は、移動車の走行時は前記受動側クラッチ板
26を駆動側クラッチ板25から離し、ピボット回転時
には受動側クラッチ板26を駆動側クラッチ板25に接
触させるクラッチ接離機構であり、このクラッチ接離機
構32は、上面が傾斜するスライド軸押上げ部材33
と、このスライド軸押上げ部材33を後退させるクラッ
チ解除バネ34とからなっている。このクラッチ接離機
構32は、スライド軸押上げ部材33をその先端方向に
押出すことによりその傾斜面でスライド軸27を押上げ
て受動側クラッチ板26を駆動側クラッチ板25に接触
させるもので、前記スライド軸押上げ部材33も、前記
第1のステアリング軸5aに形成したクラッチ用カム3
5で後端を押されて先端方向に押出されるようになって
いる。このクラッチ用カム35は、前記ブレーキ用カム
31と逆に車輪2aと対応する側を外周側に突出させた
形状のもので、スライド軸押上げ部材33は、移動車の
走行時には常時クラッチ解除バネ34のばね力で後退状
態に保持されており、車輪2aがピボット回転時の向き
になるまでステアリング軸5aを回転させたときに、クラ
ッチ用カム35で押されて受動側クラッチ板26を駆動
側クラッチ板25に接触させるようになっている。
26を駆動側クラッチ板25から離し、ピボット回転時
には受動側クラッチ板26を駆動側クラッチ板25に接
触させるクラッチ接離機構であり、このクラッチ接離機
構32は、上面が傾斜するスライド軸押上げ部材33
と、このスライド軸押上げ部材33を後退させるクラッ
チ解除バネ34とからなっている。このクラッチ接離機
構32は、スライド軸押上げ部材33をその先端方向に
押出すことによりその傾斜面でスライド軸27を押上げ
て受動側クラッチ板26を駆動側クラッチ板25に接触
させるもので、前記スライド軸押上げ部材33も、前記
第1のステアリング軸5aに形成したクラッチ用カム3
5で後端を押されて先端方向に押出されるようになって
いる。このクラッチ用カム35は、前記ブレーキ用カム
31と逆に車輪2aと対応する側を外周側に突出させた
形状のもので、スライド軸押上げ部材33は、移動車の
走行時には常時クラッチ解除バネ34のばね力で後退状
態に保持されており、車輪2aがピボット回転時の向き
になるまでステアリング軸5aを回転させたときに、クラ
ッチ用カム35で押されて受動側クラッチ板26を駆動
側クラッチ板25に接触させるようになっている。
この全方向移動車は、全ての車輪2a〜2dを等速で回
転駆動して走行するもので、この移動車は、各車輪2a〜
2dの向きを変えることで走行方向を転換しながら前、
横、斜めの全ての方向に走行する。
転駆動して走行するもので、この移動車は、各車輪2a〜
2dの向きを変えることで走行方向を転換しながら前、
横、斜めの全ての方向に走行する。
この移動車の走行方向の転換について説明すると、第6
はこの移動車の走行パターンを示したもので、第6図
(a)は移動車が前方に走行しているときの状態を示して
おり、このときは、各車輪2a〜2bは第1図および第2
図に示した状態にある。
はこの移動車の走行パターンを示したもので、第6図
(a)は移動車が前方に走行しているときの状態を示して
おり、このときは、各車輪2a〜2bは第1図および第2
図に示した状態にある。
この移動車の走行方向に転換は、ステアリング用モータ
を駆動してステアリング用大径歯車9,9がステアリン
グ用大径歯車3a,3bを回転させることによって行な
われるもので、全てのステアリング用小径歯車3a,3
bのギヤ部A,Aに噛合している間は、ステアリング用
大径歯車3a,3bの回転にともなって全てのステアリ
ング軸5a〜5dが同方向に同角度ずつ一斉に回転する
から、全ての車輪2a〜2dを一斉に同方向に方向転換
させることができる。
を駆動してステアリング用大径歯車9,9がステアリン
グ用大径歯車3a,3bを回転させることによって行な
われるもので、全てのステアリング用小径歯車3a,3
bのギヤ部A,Aに噛合している間は、ステアリング用
大径歯車3a,3bの回転にともなって全てのステアリ
ング軸5a〜5dが同方向に同角度ずつ一斉に回転する
から、全ての車輪2a〜2dを一斉に同方向に方向転換
させることができる。
第6図(b)〜(j)は、第6図(a)の状態から反時計方向に
ステアリング用大径歯車3a,3bを回転させて各車輪
2a〜2dの向きを45度ずつ時計方向に転換させて行
った状態を示したもので、第6図(b)は各車輪2a〜2
dの向きを第6図(a)の状態から45度右方向に変えて
斜め右前方に走行するときの状態を示している。なお、
この走行方向の交換は、緩やかなカーブで方向変換する
ときは車輪2a〜2dを駆動したまま走行を停止せずに
行なわれ、急角度に方向変換するときは、走行駆動用モ
ータを停止させて車輪2a〜2dの駆動を停止した走行
停止状態で行なわれる。これは、以下の走行方向の変換
においても同様である。
ステアリング用大径歯車3a,3bを回転させて各車輪
2a〜2dの向きを45度ずつ時計方向に転換させて行
った状態を示したもので、第6図(b)は各車輪2a〜2
dの向きを第6図(a)の状態から45度右方向に変えて
斜め右前方に走行するときの状態を示している。なお、
この走行方向の交換は、緩やかなカーブで方向変換する
ときは車輪2a〜2dを駆動したまま走行を停止せずに
行なわれ、急角度に方向変換するときは、走行駆動用モ
ータを停止させて車輪2a〜2dの駆動を停止した走行
停止状態で行なわれる。これは、以下の走行方向の変換
においても同様である。
第6図(c)は右横方向に走行するときの状態を示してお
り、このときステアリング用大径歯車3a,3bは第3
図および第4図の状態まで回転した状態にある。
り、このときステアリング用大径歯車3a,3bは第3
図および第4図の状態まで回転した状態にある。
また、第6図(d)は斜め右後方に走行するときの状態を
示しており、この状態まで各車輪2a〜2dを方向転換
させると、第2と第4の車輪2b,2dが装置本体1の
中央部を中心とする円の接線方向を向く状態となり、こ
の時点で第2と第4のステアリング軸5b,5dのステ
アリング用小径歯車9,9が第2のステアリング用大径
歯車3bのギヤ部A,Aから外れて、この第2と第4の
ステアリング軸5b,5dの回転駆動が停止されるとと
もに、ステアリング軸5b,5dが第2の車輪方向ロッ
ク用回転輪10bによってみだりに回転しないようにロ
ックされる。
示しており、この状態まで各車輪2a〜2dを方向転換
させると、第2と第4の車輪2b,2dが装置本体1の
中央部を中心とする円の接線方向を向く状態となり、こ
の時点で第2と第4のステアリング軸5b,5dのステ
アリング用小径歯車9,9が第2のステアリング用大径
歯車3bのギヤ部A,Aから外れて、この第2と第4の
ステアリング軸5b,5dの回転駆動が停止されるとと
もに、ステアリング軸5b,5dが第2の車輪方向ロッ
ク用回転輪10bによってみだりに回転しないようにロ
ックされる。
また、第6図(e)〜(f)は移動車がピボット回転モードに
移行するときの状態を示したもので、第6図(d)の状態
からさらにステアリング用大径歯車3a,3bを反時計
方向に回転させて行くと、ステアリング用小径歯車9,
9が第2のステアリング用大径歯車3bのギヤ部A,A
から外れている第2と第4のステアリング軸5b,5d
は回転されないから、第2と第4の車輪2b,2dは向
きを変えずに車体1の中央部を中心とする円の接線方向
を向いたままの状態を保つが、ステアリング用小径歯車
9,9が第1のステアリング用大径歯車3aのギヤ部
A,Aに噛合している第1と第3のステアリング軸5
a,5cはさらに回転されるために、第1と第3の車輪
2a,2cは第6図(d)の状態から第6図(e)〜(f)に示
すように向きを変えて行く。そして、第6図(d)の状態
からステアリング用大径歯車3a,3bがステアリング
用小径歯車を1/4回転させるまで回転して第1と第3の
車輪2a,2cが第6図(f)に示すように車体1の中央
部を中心とする円の接線方向を向く状態となると、この
時点で第1と第3のステアリング軸5a,5cのステア
リング用小径歯車9,9が第1のステアリング用大径歯
車3aのギヤ部A,Aから外れて、この第1と第3のス
テアリング軸5a,5cの回転駆動が停止されるととも
に、ステアリング軸5a,5dが第1の車輪方向ロック
用回転輪10bによってみだりに回転しないようにロッ
クされる。なお、上記ピボット回転モードへの移行は、
走行駆動用モータを停止させて車輪2a〜2dの駆動を
停止した状態で行なわれる。また、第1と第3の車輪2
a,2cが車体1の中央部を中心とする円の接線方向を
向く状態となると、第1のステアリング軸5aに形成さ
れているブレーキ用カム31が前記動力伝達機構20の
ブレーキ部材29の押圧を開放して回転体23のロック
を解除させるとともに、クラッチ用カム35がスライド
軸押上げ部材33を押出して受動側クラッチ板26を駆動
側クラッチ板25に接触させ、これにより第2の走行駆
動用大径歯車14bが第1の走行駆動用大径歯車14a
と同方向に回転されるようになる。
移行するときの状態を示したもので、第6図(d)の状態
からさらにステアリング用大径歯車3a,3bを反時計
方向に回転させて行くと、ステアリング用小径歯車9,
9が第2のステアリング用大径歯車3bのギヤ部A,A
から外れている第2と第4のステアリング軸5b,5d
は回転されないから、第2と第4の車輪2b,2dは向
きを変えずに車体1の中央部を中心とする円の接線方向
を向いたままの状態を保つが、ステアリング用小径歯車
9,9が第1のステアリング用大径歯車3aのギヤ部
A,Aに噛合している第1と第3のステアリング軸5
a,5cはさらに回転されるために、第1と第3の車輪
2a,2cは第6図(d)の状態から第6図(e)〜(f)に示
すように向きを変えて行く。そして、第6図(d)の状態
からステアリング用大径歯車3a,3bがステアリング
用小径歯車を1/4回転させるまで回転して第1と第3の
車輪2a,2cが第6図(f)に示すように車体1の中央
部を中心とする円の接線方向を向く状態となると、この
時点で第1と第3のステアリング軸5a,5cのステア
リング用小径歯車9,9が第1のステアリング用大径歯
車3aのギヤ部A,Aから外れて、この第1と第3のス
テアリング軸5a,5cの回転駆動が停止されるととも
に、ステアリング軸5a,5dが第1の車輪方向ロック
用回転輪10bによってみだりに回転しないようにロッ
クされる。なお、上記ピボット回転モードへの移行は、
走行駆動用モータを停止させて車輪2a〜2dの駆動を
停止した状態で行なわれる。また、第1と第3の車輪2
a,2cが車体1の中央部を中心とする円の接線方向を
向く状態となると、第1のステアリング軸5aに形成さ
れているブレーキ用カム31が前記動力伝達機構20の
ブレーキ部材29の押圧を開放して回転体23のロック
を解除させるとともに、クラッチ用カム35がスライド
軸押上げ部材33を押出して受動側クラッチ板26を駆動
側クラッチ板25に接触させ、これにより第2の走行駆
動用大径歯車14bが第1の走行駆動用大径歯車14a
と同方向に回転されるようになる。
しかして、このように全ての車輪2a〜2dを車体1の
中央部を中心とする円の接線方向を向く状態とした後
は、走行駆動用モータを再び駆動して車輪2a〜2dを
回転駆動すればよく、このときは、第1の走行駆動用大
径歯車14aと第2の走行駆動用大径歯車14bとが同
方向に回転するために全ての車輪2a〜2dがピボット
回転方向に回転駆動されるから、移動車は同一位置でピ
ボット回転する。なお、このピボット回転時はステアリ
ング用モータは停止されている。また、このピボット回
転は、例えば移動装置のUターン時など、移動車の向き
を変えてやる場合に行なわれる。
中央部を中心とする円の接線方向を向く状態とした後
は、走行駆動用モータを再び駆動して車輪2a〜2dを
回転駆動すればよく、このときは、第1の走行駆動用大
径歯車14aと第2の走行駆動用大径歯車14bとが同
方向に回転するために全ての車輪2a〜2dがピボット
回転方向に回転駆動されるから、移動車は同一位置でピ
ボット回転する。なお、このピボット回転時はステアリ
ング用モータは停止されている。また、このピボット回
転は、例えば移動装置のUターン時など、移動車の向き
を変えてやる場合に行なわれる。
また、このピボット回転後に移動車を再び走行させると
きは、再びステアリング用モータを駆動してステアリン
グ用大径歯車3a,3bを回転させればよく、このよう
にステアリング用大径歯車3a,3bを回転させると、
まず第2のステアリング用大径歯車3bのギヤ部A,A
が第2と第4のステアリング軸5b,5dのステアリン
グ用小径歯車9,9と噛合して第2と第4のステアリン
グ軸5b,5dが回転されるから、第2と第4の車輪2
b,2dが第6図(f)の状態から第6図(g)に示すように
向きを変えて行く。そして、第6図(f)の状態からステ
アリング用大径歯車3a,3bがステアリング用小径歯
車を1/4回転させるまで回転して第2と第4の車輪2
b,2dが第6図(h)に示すように第1と第3の車輪2
a,2cの向きと平行になるまで方向転換すると、この
時点で第1のステアリング用大径歯車3aのギヤ部A,
Aが第1と第3のステアリング軸5a,5cのステアリ
ング用小径歯車9,9と噛合して第1と第3のステアリ
ング軸5a,5cが回転されるから、第1と第3の車輪
2a,2cも第2と第4の車輪2b,2dと一緒に向き
を変えて行くようになって移動車が走行モードとなる。
なお、このピボット回転モードから走行モードへの移行
も、移行駆動用モータを停止させておいて行なわれる。
きは、再びステアリング用モータを駆動してステアリン
グ用大径歯車3a,3bを回転させればよく、このよう
にステアリング用大径歯車3a,3bを回転させると、
まず第2のステアリング用大径歯車3bのギヤ部A,A
が第2と第4のステアリング軸5b,5dのステアリン
グ用小径歯車9,9と噛合して第2と第4のステアリン
グ軸5b,5dが回転されるから、第2と第4の車輪2
b,2dが第6図(f)の状態から第6図(g)に示すように
向きを変えて行く。そして、第6図(f)の状態からステ
アリング用大径歯車3a,3bがステアリング用小径歯
車を1/4回転させるまで回転して第2と第4の車輪2
b,2dが第6図(h)に示すように第1と第3の車輪2
a,2cの向きと平行になるまで方向転換すると、この
時点で第1のステアリング用大径歯車3aのギヤ部A,
Aが第1と第3のステアリング軸5a,5cのステアリ
ング用小径歯車9,9と噛合して第1と第3のステアリ
ング軸5a,5cが回転されるから、第1と第3の車輪
2a,2cも第2と第4の車輪2b,2dと一緒に向き
を変えて行くようになって移動車が走行モードとなる。
なお、このピボット回転モードから走行モードへの移行
も、移行駆動用モータを停止させておいて行なわれる。
また、ピボット回転モードから走行モードに切換えた後
の移動車の走行は、第1のステアリング用大径歯車3a
のギヤ部A,Aが第1と第3のステアリング軸5a,5
cのステアリング用小径歯車9,9と噛合して第1と第
3のステアリング軸5a,5cが回転されるようになっ
てから開始させればよく、この状態になると、第1のス
テアリング軸5aに形成されているブレーキ用カム31
が動力伝達機構20のブレーキ部材29を押圧して回転
体23を回転不能にロックするとともに、クラッチ用カ
ム35がスライド軸押上げ部材33の押圧を開放して受
動側クラッチ板26を駆動側クラッチ板25から離すか
ら、第2の走行駆動用大径歯車14bが第1の走行駆動
用大径歯車14aと逆方向に回転されるようになる。従っ
て、この後に走行駆動用モータを駆動して走行駆動用大
径歯車14a,14bを回転させれば、第1の走行駆動
用大径歯車14aの回転によって回転駆動される右側の
車輪2a,2dと、第2の走行駆動用大径歯車14bの
回転によって回転駆動される左側の車輪2b,2cとが
いずれも走向方向に回転することになる。
の移動車の走行は、第1のステアリング用大径歯車3a
のギヤ部A,Aが第1と第3のステアリング軸5a,5
cのステアリング用小径歯車9,9と噛合して第1と第
3のステアリング軸5a,5cが回転されるようになっ
てから開始させればよく、この状態になると、第1のス
テアリング軸5aに形成されているブレーキ用カム31
が動力伝達機構20のブレーキ部材29を押圧して回転
体23を回転不能にロックするとともに、クラッチ用カ
ム35がスライド軸押上げ部材33の押圧を開放して受
動側クラッチ板26を駆動側クラッチ板25から離すか
ら、第2の走行駆動用大径歯車14bが第1の走行駆動
用大径歯車14aと逆方向に回転されるようになる。従っ
て、この後に走行駆動用モータを駆動して走行駆動用大
径歯車14a,14bを回転させれば、第1の走行駆動
用大径歯車14aの回転によって回転駆動される右側の
車輪2a,2dと、第2の走行駆動用大径歯車14bの
回転によって回転駆動される左側の車輪2b,2cとが
いずれも走向方向に回転することになる。
このように移動車を走行モードに戻した後は、ステアリ
ング用モータを駆動して車輪2a〜2dの向きを変えな
がら移動車を任意の方向に走行させればよく、例えば第
6図(h)の状態では移動車は斜め左後方に走行し、この
状態から車輪2a〜2dを第6図(i)に示す方向に向け
てやれば移動車は左横方向に走行し、さらに車輪2a〜
2dを第6図(i)に示す方向に向けてやれば、移動車は
斜め左前方に走行する。また、この第6図(i)の状態か
らさらに車輪2a〜2dを45度方向転換させれば、移
動車は第6図(a)の状態に戻って前方に走行する状態に
なる。
ング用モータを駆動して車輪2a〜2dの向きを変えな
がら移動車を任意の方向に走行させればよく、例えば第
6図(h)の状態では移動車は斜め左後方に走行し、この
状態から車輪2a〜2dを第6図(i)に示す方向に向け
てやれば移動車は左横方向に走行し、さらに車輪2a〜
2dを第6図(i)に示す方向に向けてやれば、移動車は
斜め左前方に走行する。また、この第6図(i)の状態か
らさらに車輪2a〜2dを45度方向転換させれば、移
動車は第6図(a)の状態に戻って前方に走行する状態に
なる。
なお、第6図では反時計方向にステアリング用大径歯車
3a,3bを回転させて各車輪2a〜2dの向きを45
度ずつ時計方向に転換させて行った場合の走行パターン
の変化を示したが、ステアリング等モータを逆回転させ
れば、どの走行パターンからでも前の走行パターンに戻
してやることができるし、また、走行駆動用モータの回
転方向を切換えれば、各走行パターンにおいて移動車を
前後いずれにも走行させることができる。
3a,3bを回転させて各車輪2a〜2dの向きを45
度ずつ時計方向に転換させて行った場合の走行パターン
の変化を示したが、ステアリング等モータを逆回転させ
れば、どの走行パターンからでも前の走行パターンに戻
してやることができるし、また、走行駆動用モータの回
転方向を切換えれば、各走行パターンにおいて移動車を
前後いずれにも走行させることができる。
すなわち、この全方向移動車は、前記一対のステアリン
グ用大径歯車3a,3bを同方向に回転させることによ
って、第1のステアリング用大径歯車3aによりステア
リング用小径歯車9,9を介して回転される第1と第3
の2本のステアリング軸5a,5cと、第2のステアリ
ング用大径歯車3bによりステアリング用小径歯車9,
9を介して回転される第2と第4の2本のステアリング
軸5b,5dとを全て同方向に回転させて4つの車輪2
a〜2dの方向を転換させるようにしたものであり、従
って前記一対のステアリング用大径歯車3a,3bを同
方向に回転させるだけで4つの車輪2a〜2dを一斉に
同方向に方向転換させることができる。
グ用大径歯車3a,3bを同方向に回転させることによ
って、第1のステアリング用大径歯車3aによりステア
リング用小径歯車9,9を介して回転される第1と第3
の2本のステアリング軸5a,5cと、第2のステアリ
ング用大径歯車3bによりステアリング用小径歯車9,
9を介して回転される第2と第4の2本のステアリング
軸5b,5dとを全て同方向に回転させて4つの車輪2
a〜2dの方向を転換させるようにしたものであり、従
って前記一対のステアリング用大径歯車3a,3bを同
方向に回転させるだけで4つの車輪2a〜2dを一斉に
同方向に方向転換させることができる。
また、この全方向移動車では、ステアリング用大径歯車
3a,3bの回転中心をはさんで対向する2本ずつのス
テアリング軸5a,5cおよび5b,5dをそれぞれ別
のステアリング用大径歯車3a,3bによって回転させ
るようにするとともに、前記一対のステアリング用大径
歯車3a,3bを上記のような欠歯歯車としてそのギヤ
部A,Aの位置をステアリング用小径歯車9を1/4回転
させるのに必要な歯数分だけ周方向にずらし、さらに前
記各車輪2a〜2dをステアリング用小径歯車9が前記
ステアリング用大径歯車3a,3bのギヤ部A,Aから
外れるまでステアリング軸5a〜5dを回転させたときに
この車輪2a〜2dが車体1の中央部を中心とする円の
接線方向を向くように設けているから、ピボット回転さ
せる場合にも、一対のステアリング用大径歯車3a,3
bを同方向に回転させて行けば、まず同方向に一斉に方
向転換される4つの車輪2a〜2dのうちのステアリン
グ用大径歯車3a,3bの回転中心をはさんで対向する
2つの車輪2b,2dが前記円の接線方向に向たとき時
にそのステアリング軸5b,5dのステアリング用小径
歯車9,9がステアリング用大径歯車3bのギヤ部から
外れてこのステアリング軸5b,5dの回転が停止さ
れ、この時点では前記2つの車輪2b,2dと同じ向き
にあって前記円の接線方向に対して90度ずれた方向を
向いている他の2つの車輪2a,2cはさらに1/4回転
されて前記円の接線方向に向いたときにそのステアリン
グ軸5a,5cのステアリング用小径歯車9,9がステ
アリング用大径歯車5bのギヤ部A,Aから外されてこ
のステアリング軸5a,5cの回転が停止されるから、
前記一対のステアリング用大径歯車3a,3bを同方向
に回転させるだけで最終的4つの車輪2a〜2dを全て
前記円の接線方向に向けてやることができる。
3a,3bの回転中心をはさんで対向する2本ずつのス
テアリング軸5a,5cおよび5b,5dをそれぞれ別
のステアリング用大径歯車3a,3bによって回転させ
るようにするとともに、前記一対のステアリング用大径
歯車3a,3bを上記のような欠歯歯車としてそのギヤ
部A,Aの位置をステアリング用小径歯車9を1/4回転
させるのに必要な歯数分だけ周方向にずらし、さらに前
記各車輪2a〜2dをステアリング用小径歯車9が前記
ステアリング用大径歯車3a,3bのギヤ部A,Aから
外れるまでステアリング軸5a〜5dを回転させたときに
この車輪2a〜2dが車体1の中央部を中心とする円の
接線方向を向くように設けているから、ピボット回転さ
せる場合にも、一対のステアリング用大径歯車3a,3
bを同方向に回転させて行けば、まず同方向に一斉に方
向転換される4つの車輪2a〜2dのうちのステアリン
グ用大径歯車3a,3bの回転中心をはさんで対向する
2つの車輪2b,2dが前記円の接線方向に向たとき時
にそのステアリング軸5b,5dのステアリング用小径
歯車9,9がステアリング用大径歯車3bのギヤ部から
外れてこのステアリング軸5b,5dの回転が停止さ
れ、この時点では前記2つの車輪2b,2dと同じ向き
にあって前記円の接線方向に対して90度ずれた方向を
向いている他の2つの車輪2a,2cはさらに1/4回転
されて前記円の接線方向に向いたときにそのステアリン
グ軸5a,5cのステアリング用小径歯車9,9がステ
アリング用大径歯車5bのギヤ部A,Aから外されてこ
のステアリング軸5a,5cの回転が停止されるから、
前記一対のステアリング用大径歯車3a,3bを同方向
に回転させるだけで最終的4つの車輪2a〜2dを全て
前記円の接線方向に向けてやることができる。
このように、この全方向移動車は、動力伝達機構20等
を設けることにより、全方向移動車として走行する場合
と同一位置でピボット回転する場合とで車輪の回転方向
を異ならせるようにしたので、全方向移動車として走行
する場合にも同一位置でピボット回転する場合にも車輪
の位置を車体に対して偏らせる必要性がなくなり、車両
の安定性を確保することができる。
を設けることにより、全方向移動車として走行する場合
と同一位置でピボット回転する場合とで車輪の回転方向
を異ならせるようにしたので、全方向移動車として走行
する場合にも同一位置でピボット回転する場合にも車輪
の位置を車体に対して偏らせる必要性がなくなり、車両
の安定性を確保することができる。
[発明の効果] 本発明によれば、同一位置でピボット回転をすることも
可能な全方向移動車が、本来の全方向移動車として走行
する場合は、4つの車輪を全て同一方向に駆動して走行
させ、同一位置でピボット回転する場合は、4つの車輪
のうち隣合う2つの車輪の回転方向を残りの相隣合う2
つの車輪の回転方向とは異なる方向に駆動してピボット
回転させるようにしたので、出願人が先に提案した特願
昭60-75568号の移動車のように、車輪の位置を車体に対
して偏らせる必要性がなくなり、車両の安定性を確保す
ることができる。
可能な全方向移動車が、本来の全方向移動車として走行
する場合は、4つの車輪を全て同一方向に駆動して走行
させ、同一位置でピボット回転する場合は、4つの車輪
のうち隣合う2つの車輪の回転方向を残りの相隣合う2
つの車輪の回転方向とは異なる方向に駆動してピボット
回転させるようにしたので、出願人が先に提案した特願
昭60-75568号の移動車のように、車輪の位置を車体に対
して偏らせる必要性がなくなり、車両の安定性を確保す
ることができる。
第1図〜第6図はこの発明の一実施例を示したもので、
第1図および第2図は全方向移動車の縦断正面図および
平面図、第3図および第4図は第1および第2のステア
リング用大径歯車の平面図、第5図は車輪方向ロック用
回転輪の平面図、第6図は移動車の走行パターン図であ
る。 1…車体、2a〜2d…車輪、3a,3b…ステアリン
グ用大径歯車、A…ギヤ部、B…欠歯部、4…ステアリ
ング駆動軸、5a〜5d…ステアリング軸、6…車軸
受、7…車軸、9…ステアリング用小径歯車、10a,
10b…車輪方向ロック用回転輪、11…突出部、12
…車輪方向ロック輪、14a,14b…走行駆動用大経
歯車、15…走行駆動軸、16a〜16d…車輪駆動
軸、19…走行駆動用小径歯車、20…動力伝達機構、
21…駆動側傘歯車、22…受動側傘歯車、23…回転
体、24…遊星傘歯車、25…駆動側クラッチ板、26
…受動側クラッチ板、28…ブレーキ機構、31…ブレ
ーキ用カム、32…クラッチ接離機構、35…クラッチ
用カム。
第1図および第2図は全方向移動車の縦断正面図および
平面図、第3図および第4図は第1および第2のステア
リング用大径歯車の平面図、第5図は車輪方向ロック用
回転輪の平面図、第6図は移動車の走行パターン図であ
る。 1…車体、2a〜2d…車輪、3a,3b…ステアリン
グ用大径歯車、A…ギヤ部、B…欠歯部、4…ステアリ
ング駆動軸、5a〜5d…ステアリング軸、6…車軸
受、7…車軸、9…ステアリング用小径歯車、10a,
10b…車輪方向ロック用回転輪、11…突出部、12
…車輪方向ロック輪、14a,14b…走行駆動用大経
歯車、15…走行駆動軸、16a〜16d…車輪駆動
軸、19…走行駆動用小径歯車、20…動力伝達機構、
21…駆動側傘歯車、22…受動側傘歯車、23…回転
体、24…遊星傘歯車、25…駆動側クラッチ板、26
…受動側クラッチ板、28…ブレーキ機構、31…ブレ
ーキ用カム、32…クラッチ接離機構、35…クラッチ
用カム。
Claims (1)
- 【請求項1】車体の中心に対して4方向に設けられた4
つの車輪と、 この4つの車輪の向きを変えるために上記車体の中心点
をはさんで対向する位置に設けられた第1と第3のステ
アリング軸及び第2と第4のステアリング軸と、 上記第1と第3のステアリング軸及び第2と第4のステ
アリング軸に夫々対応する上記4つの車輪を夫々回転さ
せるための第1と第3の車輪駆動軸及び第2と第4の車
輪駆動軸と、 上記第1と第3のステアリング軸を共通に駆動すること
により、該第1と第3のステアリング軸に対応する2つ
の車輪の向きを常に同じ向きに駆動する第1の駆動手段
と、 上記第2と第4のステアリング軸を共通に駆動すること
により、該第2と第4のステアリング軸に対応する2つ
の車輪の向きを常に同じ向きに駆動する第2の駆動手段
と、 上記第1と第4の車輪駆動軸を共通に駆動することによ
り、該第1と第4の車輪駆動軸に対応する2つの車輪を
常に同じ方向に回転する第1の車輪駆動手段と、 上記第2と第3の車輪駆動軸を共通に駆動することによ
り、該第2と第3の車輪駆動軸に対応する2つの車輪を
常に同じ方向に回転する第2の車輪駆動手段と、 上記第1の駆動手段と上記第2の駆動手段とにより上記
4つの車輪が全て同じ方向に向けられているときは、上
記第1と第4の車輪駆動軸及び第2と第3の車輪駆動軸
を総て同じ方向に駆動して上記4つの車輪を全て同じ方
向に回転するよう上記第1の車輪駆動手段及び第2の車
輪駆動手段を制御する第1の制御手段と、 上記第1の駆動手段と上記第2の駆動手段とにより上記
4つの車輪が全て上記車体の中心点をその中心とする円
の接線方向に向けられているときは、上記第1と第4の
車輪駆動軸及び第2と第3の車輪駆動軸とを夫々互いに
異なる方向に駆動して上記4つの車輪のうち、上記第1
と第4のステアリング軸に対応する2つの車輪と上記第
2と第3のステアリング軸に対応する2つの車輪とを夫
々互いに異なる方向に回転するよう上記第1の車輪駆動
手段及び第2の車輪駆動手段を制御する第2の制御手段
と、 を有することを特徴とする全方向移動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4628089A JPH066408B2 (ja) | 1989-02-27 | 1989-02-27 | 全方向移動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4628089A JPH066408B2 (ja) | 1989-02-27 | 1989-02-27 | 全方向移動車 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25049285A Division JPH0698899B2 (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 | 全方向移動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02225136A JPH02225136A (ja) | 1990-09-07 |
JPH066408B2 true JPH066408B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=12742821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4628089A Expired - Lifetime JPH066408B2 (ja) | 1989-02-27 | 1989-02-27 | 全方向移動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066408B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108482000A (zh) * | 2018-05-25 | 2018-09-04 | 北京科技大学 | 一种绘画机器人系统 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000127776A (ja) * | 1998-10-26 | 2000-05-09 | Fuji Electric Co Ltd | 全方向移動車両、及びその駆動機構制御方法 |
WO2006118080A1 (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Equos Research Co., Ltd. | 制御装置及び車両 |
-
1989
- 1989-02-27 JP JP4628089A patent/JPH066408B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108482000A (zh) * | 2018-05-25 | 2018-09-04 | 北京科技大学 | 一种绘画机器人系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02225136A (ja) | 1990-09-07 |
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