JPH066371B2

JPH066371B2 - 輪転印刷機の保護装置

Info

Publication number: JPH066371B2
Application number: JP62104891A
Authority: JP
Inventors: ヴイリー・ベツカー
Original assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Current assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date: 1986-04-30
Filing date: 1987-04-30
Publication date: 1994-01-26
Anticipated expiration: 2009-01-26
Also published as: EP0243700B1; DE3772432D1; CN87102813A; CN1003576B; EP0243700A2; JPS62263051A; DE3614734A1; DE3614734C2; US4735141A; CA1281591C; EP0243700A3

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、両面印刷において枚葉紙を印刷する際に輪転
印刷機を保護する装置であって、貯え胴及びターニング
胴を有しており、さらに前記貯え胴の後行の胴部分を種
々の大きさの判に調整するための調整部材と、前記ター
ニング胴のはさみグリッパの位置を調整するための調整
部材と、それらの位置の調整時に印刷機を保護する機械
的、電気的な部材とを有している形式のものに関する。

従来の技術前述の形式の印刷機においては、両面印刷時の枚葉紙走
行中に、印刷しようとする枚葉紙は、第１の引渡し胴か
ら、周面に２つの枚葉紙支持面を有する貯え胴に引渡さ
れる。両面印刷において印刷機を調節する際には貯え胴
における枚葉紙の前縁が、この貯え胴に存在するグリッ
パ列によって、貯え胴と後続のターニング胴との接点を
通過する。この場合、枚葉紙の後縁は、吸込み装置によ
って貯え胴に保持されている。吸込み装置によって保持
された枚葉紙後縁が前記の接点に達するとすぐに、枚葉
紙はターニング胴のグリッパ機構によってつかまれる。
同時に、枚葉紙前縁が貯え胴のグリッパから解放され、
かつ枚葉紙の後縁は、その前にターニング胴によって次
の圧胴に引渡される。ターニング胴のグリッパ機構とし
て、たとえばはさみグリッパが役立つ。

前述の枚葉紙印刷機は、種々の判の枚葉紙を印刷するた
めに設けられている。それ故に、貯え胴は、互いにくし
状に回転可能である２つの胴部分を有する円筒体から成
っており、従って前方のグリッパが任意の長さの枚葉紙
をつかむことができ、かつレール状の吸込み部材を固定
されている後行の胴部分がそれぞれの判に調整されるよ
うになっている（ドイツ連邦共和国特許第２６３２２４
３号明細書）。貯え胴の後行の胴部分の調整と同時にタ
ーニング胴が調整され、このことによって、ターニング
胴に存在するはさみグリッパが枚葉紙後縁を、次の印刷
機構ですぐに裏面印刷するためのターニング胴から正確
に受取る。

このような判調整の場合には、印刷機個々に極めて高い
責任を負わせるような種々の個別の機能調整が必要であ
る。唯１つの重要な作業動作を無視する場合には、印刷
機損傷の危険が生じ、この危険を取り除くためには極め
て時間がかかるし、ひいては費用がかかることになる。
たとえば、貯え胴の両方の胴部分の間の締付けが正確に
行なわれないと、印刷機運転中に後行の胴部分はわずか
に回動されて、ターニング胴のはさみグリッパに衝突し
てしまう。そうすると、個々の装置が著しく損傷され
て、印刷機を長時間停止させなければならなくなる。

ドイツ連邦共和国特許第２６２０３９２号明細書により
公知の輪転印刷機の保護装置においては、個々の調整動
作及びシステムにかなった機能調整が、両面印刷に換え
る際に保護されている。このために、印刷機が個々に、
必要な全ての個別調整を行なうことができるようになっ
ている。しかし公知の装置は、たとえば全ての個々の締
付けねじが正確に締付けられているということ、並びに
印刷機運転中に意図せざる位置ずれが生じないというこ
とを保証するものではない。

発明の課題本発明の課題は、両面印刷においてエラーのある調節も
しくは望ましくない調整に基因する印刷機の損傷を回避
することであり、かつ同時に印刷機の運転停止中及び運
転中に作用する装置であって、しかも貯え胴の後行の胴
部分と、ターニング胴との位置関係を判調整と同時に調
整するように機能する印刷機の保護装置を提供すること
である。

課題を解決するための手段前述の課題を解決するために講じた手段は、貯え胴の後
行の胴部分に第１の連結車が配属されており、さらにタ
ーニング胴の軸ジャーナルに第２の連結車が配置されて
おり、前記両方の連結車が、駆動部材を介してスリップ
なしに結合されており、これによって第２の連結車及び
ターニング胴が同期回転するようになっており、さらに
連結車とターニング胴との間で誤って回転方向のずれが
生じた場合に、信号を生ぜしめる制御パルスを形成する
ための機構を設けたことにある。

発明の効果貯え胴の後行の胴部分と、ターニング胴の軸ジャーナル
とに設けられた連結車及びこれら連結車の機械的な連結
によって、判調整中に、両方の構成グループが正しく調
整されることが保証されている。エラー発生時に与えら
れる制御パルスが、印刷機停止時には印刷機の運転開始
を阻止し、かつ印刷機運転時には印刷機の停止を行な
う。与えられる信号が印刷作業員にエラーを気づかせ、
従って比較的簡単な手段で損傷が回避される。

実施態様本発明の有利な実施態様により、連結車の連結のため
に、歯付ベルト、中間車を使用することができ、及びそ
の個所にチェーンを使用することもできる。発信される
信号を、印刷機構造において一般的な光学的又は音響的
な信号とすることができる。

実施例第１図に示された胴は、枚葉紙輪転印刷機の２つの印刷
機構の間に設けられており、しかも引渡し胴１は、印刷
された枚葉紙を一方の印刷機構から受取りかつ貯え胴の
グリッパ列２，３に引渡す。貯え胴４は、グリッパ列
２，３が固定されている先行する胴部分５と、枚葉紙後
縁のためのレール状の吸込み部材７，８が固定されてい
る後行の胴部分６とから成っている。両方の胴部分５，
６は、くし状に構成されており、かつグリッパ列２，３
と吸込み部材７，８との間の間隔が印刷される枚葉紙の
判に相応して変化されるように互いに旋回可能である。

両面印刷のための印刷機を調整する場合に、印刷された
枚葉紙がその端部においてターニング胴１０のはさみグ
リッパ９によって引渡されて、次の印刷機構に供給され
る。この場合、吸込み部材７，８によって吸込まれた枚
葉紙端部は、見当合せされた次の印刷を行なうために、
極めて正確にはさみグリッパ９によってさらに搬送され
る。はさみグリッパ９が枚葉紙端部をつかむとすぐに、
グリッパ列２もしくは３が開放されて、枚葉紙を解放
し、従ってターニング胴１０をさらに回転する際に枚葉
紙は貯え胴４から引出される。このため、はさみグリッ
パ９はターニング胴１０の回転方向とは反対にほぼ１８
０度の回転運動を行なう（第１図）。

第２図から判るように、引渡し胴１、貯え胴４及びター
ニング胴１０は印刷機側方フレーム１１，１２に支承さ
れており、かつ平歯車１３〜１７を介して駆動される。

両面印刷における判調整を安全に行なうために、貯え胴
４の後続の胴部分６に連結車１８がたとえばねじ１９又
は連行部材によって連結されている。連結車１８に平歯
車２０がかみ合っており、平歯車２０は印刷機側方フレ
ーム１２に回転可能に支承されている軸２１に固定され
ている。第２図による実施例において、軸２１の反対側
の端部に、歯付ベルト車２２が締込まれており、しかも
この締込みは締込みねじ２３を介して基本位置の調節に
役立つ。歯付きベルト２４を介して歯付ベルト車２２が
連結車２５と連結されており、この連結車２５はやはり
歯付ベルト車として構成されていて、かつターニング胴
１０の軸ジャーナル２６に配置されている。さらに、歯
付ベルト２４は、支承部材２８を介して印刷機側方フレ
ーム１２に調節可能に固定されている締付けローラ２７
によって緊締される。

ターニング胴１０の軸ジャーナル２６に円板２９がねじ
３０を介して固定されている（第２図〜第６図）。連結
車２５は円板２９に対して相対的に回転可能に、かつ軸
方向で移動可能に支承されている。連結車２５の回転位
置を固定するために制御突起３１が設けられており、こ
の制御突起のピン３２が円板２９に固定されている。２
つの制御突起３１だけが設けられており、これらの制御
突起は１８０度だけずらして配置されており、かつ面取
りされた突起が連結車２５の相応する切欠きに係合す
る。面取り部３３は有利には、連結車２５が運転位置で
円板２９に当接する（第５図）ように形成されている。
確実な当接のために、やはりねじ３６を介して円板２９
に固定されているカバープレート３５に支持される圧縮
ばね３４が役立つ。しかも圧縮ばね３４は連結車２５を
円板２９に圧着する。

このような構成によれば、判調整に際して、貯え胴４の
後行の胴部分６を判の大きさに応じて回動させると、こ
の胴部分６の回動は、連結車１８、平歯車２０、歯付ベ
ルト車２２、歯付ベルト２４及び連結車２５等を介して
ターニング胴１０に同期的に伝達される。従って、胴部
分６の角度位置に相応してターニング胴１０の角度位置
も常に正しく調整されることになり、胴部分６の吸込み
部材７，８とターニング胴１０のはさみグリッパ９の相
互の位置関係は正しく維持される。しかしながら、万一
胴部分６とターニング胴１０の相対的な位置関係にずれ
が発生すると、言い換えれば連結車２５が円板２９に対
して、ひいては制御突起３１に対して回動すると、制御
突起３１は面取り部３３を介して連結車２５の切欠きか
ら外れ、従って連結車２５は軸方向で圧縮ばね３４の力
に抗して移動させられる（第６図）。ところが、この連
結車２５には、制御レバー３８に固定されているローラ
３７が当接しており、制御レバー３８は、支承部３９を
介して旋回可能に印刷機側方フレーム１２に支持され、
かつ連結車２５へのローラ３７の確実な当接を保証する
圧縮ばね４０のばね力を受けている。

従って、連結車２５の移動により、制御レバー３８の反
対側の端部が調節ねじ４１を介してスイッチ４２を切替
操作する。このスイッチは、その切替位置において、印
刷機停止状態では運転開始を阻止し、かつ印刷機運転時
には印刷機を停止する。それゆえ、両方の胴部分６，１
０が不都合に相対的に回動したとしても、印刷機の停止
によりはさみグリッパ９もしくは吸込み部材７，８の破
損は確実に回避されることになる。

第３図及び第４図に示された実施例は、連結車１８と２
５との間に種々の駆動部材の構成に関して前述の実施例
と異なっている。この実施例では、軸２１の、平歯車２
０とは反対の端部に平歯車４３が締込まれており、該平
歯車４３は、やはり平歯車として形成された連結車４５
と、単数又は複数の中間車４４を介して協働する。この
場合、中間車４４は支承ピン４６を介して印刷機側方フ
レーム１２に支承されている。中間車４４の数は、補償
しようとする構成の間隔に応じて計算され、しかも連結
車４５の回転方向がターニング胴１０の回転方向と一致
する。図示の駆動部材のこのような駆動実施例の場合に
も、連結車４５は軸方向に移動可能に支承されており、
かつ制御突起３１を介して制御パルスを発信する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置を有する貯え−及びターニング胴
の端面図、第２図は本発明の装置の縦断面図、第３図は
本発明の装置の別の実施例を示す端面図、第４図は第３
図による装置の縦断面図、第５図は本発明による装置を
運転位置で示す平面図、第６図は同じく本発明による装
置を制御位置で示す平面図である。１…引渡し胴、２，３…グリッパ胴、４…貯え胴、５，
６…胴部分、７，８…吸込み部材、９…はさみグリッ
パ、１０…ターニング胴、１１，１２…印刷機側方フレ
ーム、１３〜１７…平歯車、１８…連結車、１９…ね
じ、２０…平歯車、２１…軸、２２…歯付ベルト車、２
３…締込みねじ、２４…歯付ベルト、２５…連結車、２
６…軸ジャーナル、２７…締付けローラ、２８…支承部
材、２９…円板、３０…ねじ、３１…制御突起、３２…
ピン、３３…面取り部、３４…圧縮ばね、３５…カバー
プレート、３６…ねじ、３７…ローラ、３８…制御レバ
ー、３９…支承部、４０…圧縮ばね、４１…調節ねじ、
４２…スイッチ、４３…平歯車、４４…中間車、４５…
連結車、４６…支承ピン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】両面印刷において枚葉紙を印刷する際に輪
転印刷機を保護する装置であって、貯え胴（４）及びタ
ーニング胴（１０）を有しており、さらに前記貯え胴
（４）の後行の胴部分（６）を種々の大きさの判に調整
するための調整部材と、前記ターニング胴（１０）のは
さみグリッパ（９）の位置を調整するための調整部材
と、それらの位置の調整時に印刷機を保護する機械的、
電気的な部材とを有している形式のものにおいて、貯え
胴（４）の後行の胴部分（６）に第１の連結車（１８）
が配属されており、さらにターニング胴（１０）の軸ジ
ャーナル（２６）に第２の連結車（２５，４５）が配置
されており、前記両方の連結車（１８，２５；４５）
が、駆動部材（２０，２２，２４；４３，４４，４５）
を介してスリップなしに結合されており、これによって
第２の連結車（２５，４５）及びターニング胴（１０）
が同期回転するようになっており、さらに連結車（２
５，４５）とターニング胴（１０）との間で誤って回転
方向のずれが生じた場合に、信号を生ぜしめる制御パル
スを形成するための機構を設けたことを特徴とする輪転
印刷機の保護装置。
【請求項２】前記駆動部材は、貯え胴（４）の胴部分
（６）に配属された連結車（１８）と、該連結車（１
８）と噛合する、印刷機側方フレーム（１２）に支承さ
れた軸（２１）に固定された平歯車（２０）と、該軸
（２１）の反対側の軸端部に固定された歯付ベルト車
（２２）と、ターニング胴（１０）の軸ジャーナル（２
６）に配置されていて歯付ベルト車として形成された連
結車（２５）と、両歯付ベルト車（２２，２５）を連結
する歯付ベルト（２４）とを有する特許請求の範囲第１
項記載の装置。
【請求項３】前記駆動部材は、貯え胴（４）の胴部分
（６）に配属された連結車（１８）と、該連結車（１
８）と噛合する、印刷機側方フレーム（１２）に支承さ
れた軸（２１）に固定された平歯車（２０）と、該軸
（２１）の反対側の軸端部に固定された平歯車（４３）
と、該平歯車（４３）と中間車（４４）を介して連結さ
れる、ターニング胴（１０）の平歯車として形成された
連結車（４５）とを有している特許請求の範囲第１項記
載の装置。
【請求項４】前記制御パルスを形成するための機構とし
て、第２の連結車（２５，４５）が、軸ジャーナル（２
６）に回転可能及び軸方向に移動可能に支承されるとと
もに、ばね（３４）のばね力を受けて、軸ジャーナル
（２６）に固定された円板（２９）に制御突起（３１）
を介して軸方向で支持されており、該制御突起（３１）
は、円板（２９）又は第２の連結車（２５，４５）の一
方に設けられていて、円板（２９）又は第２の連結車
（２５，４５）の他方に、該制御突起（３１）の先端が
係合する切欠きが設けられており、これにより誤って回
転方向のずれが生じた場合に、制御突起（３１）によっ
て軸方向の運動が連結車（２５，４５）に伝達されるよ
うになっており、この軸方向の運動に基づいてローラ
（３７）と側方フレーム（１２）に支承された制御レバ
ー（３８）とを介してスイッチ（４２）が操作されるよ
うになっている特許請求の範囲第１項記載の装置。