JPH0661762A - 出力バッファ回路 - Google Patents

出力バッファ回路

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JPH0661762A
JPH0661762A JP4207896A JP20789692A JPH0661762A JP H0661762 A JPH0661762 A JP H0661762A JP 4207896 A JP4207896 A JP 4207896A JP 20789692 A JP20789692 A JP 20789692A JP H0661762 A JPH0661762 A JP H0661762A
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output transistor
fet
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JP4207896A
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Tomoji Ishimaru
智士 石丸
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動能力を向上させても、伝搬遅延を増加さ
せることなくノイズを抑制できる出力バッファ回路を実
現する。 【構成】 出力バッファ回路は、2組以上の出力トラン
ジスタ部11、12と、少なくともその一部の出力トラ
ンジスタ部に対して出力信号Vout のフィードバックを
用いてオンオフ制御する制御部13、14を有する。制
御部は、出力信号の変化時に出力トランジスタ部を選択
的に動作させて、電流変化を小さくさせる。制御部は、
出力信号の変化が終了したときに出力トランジスタ部の
動作を選択的に停止させて出力インピーダンスを高くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は出力バッファ回路に関
し、特に、半導体集積回路によって実現される場合に好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路上に実現されたC
MOS構造の出力バッファ回路として図2に示すものが
ある。
【0003】図2において、この出力バッファ回路は、
出力トランジスタ部1と2個のインバータ部2及び3と
で構成されている。出力トランジスタ部1は、Pチャネ
ル電界効果トランジスタQ1及びNチャネル電界効果ト
ランジスタQ2でなるCMOS構造を有する。CMOS
構造のインバータ部2は、入力信号Vinを反転してトラ
ンジスタQ1を駆動するものであり、CMOS構造の他
方のインバータ部3は、入力信号Vinを反転してトラン
ジスタQ2を駆動するものである。このようにインバー
タ部2及び3によって駆動された出力トランジスタ部1
も反転動作して出力信号Vout を送出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、出力バッフ
ァ回路の駆動能力を向上させるために、集積回路上の出
力トランジスタQ1及びQ2のチャネル幅を大きくして
いた。しかし、出力トランジスタQ1及びQ2のチャネ
ル幅を大きくすることによりスイッチング時の電流変化
Δiが大きくなり、それに比例して同時スイッチング・
ノイズが増加してしまう。また、出力トランジスタQ1
及びQ2のチャネル幅を大きくすることにより、出力バ
ッファ回路の出力インピーダンスが低下するため、外部
システムとのインピーダンス不整合が生じやすくなり、
出力信号Vout にリンギングノイズが発生してしまう。
そのため、半導体集積回路内やシステムの誤動作を招き
やすくなるという欠点があった。
【0005】このような不都合を解決するため、従来の
高駆動能力の出力バッファ回路は、同時にスイッチング
する出力バッファ回路の数を制限したり、出力バッファ
回路への入力信号Vinの波形をなまらせることで同時ス
イッチング・ノイズを低減し、また、出力にダンピング
抵抗を挿入することでインピーダンスの整合をはかり、
出力信号Vout のリンギングノイズを抑制していた。
【0006】しかし、上述した同時スイッチング・ノイ
ズの低減方法や出力信号のリンギング抑制方法のいずれ
を適用しても、出力バッファ回路における伝搬遅延を増
加させてしまい、システムの高速化からみると好ましい
方法ではない。
【0007】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、駆動能力を向上させても、伝搬遅延を増加さ
せることなくノイズを抑制できる出力バッファ回路を提
供しようとしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1の出力バッファ回路においては、2組以上
の出力トランジスタ部と、少なくともその一部の出力ト
ランジスタ部に対して出力信号のフィードバックを用い
てオンオフ制御する制御部を有し、この制御部により出
力信号の変化時に出力トランジスタ部を選択的に動作さ
せて、電流変化を小さくさせることとした。
【0009】また、請求項2の出力バッファ回路におい
ては、2組以上の出力トランジスタ部と、少なくともそ
の一部の出力トランジスタ部に対して出力信号のフィー
ドバックを用いてオンオフ制御する制御部を有し、この
制御部により出力信号の変化が終了したときに出力トラ
ンジスタ部の動作を選択的に停止させて出力インピーダ
ンスを高くすることとした。
【0010】さらに、請求項3の出力バッファ回路にお
いては、2組以上の出力トランジスタ部と、少なくとも
その一部の出力トランジスタ部に対して出力信号のフィ
ードバックを用いてオンオフ制御する制御部を有し、こ
の制御部により出力信号の変化時に出力トランジスタ部
を選択的に動作させて、電流変化を小さくさせると共
に、出力信号の変化が終了したときに出力トランジスタ
部の動作を選択的に停止させて出力インピーダンスを高
くすることとした。
【0011】
【作用】請求項1の本発明は、出力信号を十分に駆動す
るための複数の出力トランジスタ部を備え、出力信号の
変化初期時に、制御部によって、出力信号のフィードバ
ックを利用して、出力トランジスタ部のいくつかを他の
出力トランジスタ部に先駆けて動作させることで出力ト
ランジスタ部全体に流れる電流を押さえて大きな電流変
化による同時スイッチング・ノイズを低減させようとし
たものである。なお、変化後半においては、例えば全て
の出力トランジスタ部を動作させることで十分な駆動能
力を確保する。
【0012】請求項2の本発明は、出力信号を十分に駆
動するための複数の出力トランジスタ部を備え、出力信
号の変化が終わると、制御部によって、いくつかの出力
トランジスタ部の動作を出力信号のフィードバックを利
用して停止させ、出力変化後の出力バッファ回路のイン
ピーダンスを高くして外部システムとのインヒーダンス
不整合による信号の反射を避ける。
【0013】請求項3の出力バッファ回路は、請求項1
及び請求項2の出力バッファ回路を組み合わせたもので
あり、これにより、それぞれの作用を得るようにしたも
のである。
【0014】
【実施例】(A)第1実施例 以下、本発明による出力バッファ回路を半導体集積回路
上に実現した第1実施例を図面を参照しながら詳述す
る。ここで、図1がこの第1実施例の構成を示す回路図
であり、図3がその各部タイミングチャートである。
【0015】図1において、この第1実施例はCMOS
構造によって実現されており、2個の出力トランジスタ
部11及び12と、第1の出力トランジスタ部11を制
御する第1の制御部13と、第2の出力トランジスタ部
12を制御する第2の制御部14とから構成されてい
る。
【0016】第1の出力トランジスタ部11は、電源電
圧及びアース間に直列に接続されたPチャネル電界効果
トランジスタ(以下、P−FETと呼ぶ)11a及びN
チャネル電界効果トランジスタ(以下、N−FETと呼
ぶ)11bからなり、両トランジスタ11a及び11b
の接続中点が出力ラインに接続されている。
【0017】第2の出力トランジスタ部12も、電源電
圧及びアース間に直列に接続されたP−FET12a及
びN−FET12bからなり、両トランジスタ12a及
び12bの接続中点が第1の出力トランジスタ部11と
共通な出力ラインに接続されている。
【0018】第1の制御部13は、第1の出力トランジ
スタ部11におけるP−FET11aの制御用部分13
aと、第1の出力トランジスタ部11におけるN−FE
T11bの制御用部分13bとからなる。
【0019】P−FET11aの制御用部分13aは、
電源電圧及びアース間に直列に接続されたP−FET1
3a1、N−FET13a2及びN−FET13a3か
らなる。P−FET13a1及びN−FET13a3の
ゲートには入力信号Vinが与えられ、N−FET13a
2のゲートには出力信号Vout がフィードバックされ、
P−FET13a1及びN−FET13a2の接続中点
の電位が制御用ラインPを介して第1の出力トランジス
タ部11におけるP−FET11aのゲートに印加され
るようになされている。
【0020】N−FET11bの制御用部分13bは、
電源電圧及びアース間に直列に接続されたP−FET1
3b1、P−FET13b2及びN−FET13b3か
らなる。P−FET13b1及びN−FET13b3の
ゲートには入力信号Vinが与えられ、P−FET13b
2のゲートには出力信号Vout がフィードバックされ、
P−FET13b2及びN−FET13b3の接続中点
の電位が制御用ラインQを介して第1の出力トランジス
タ部11におけるN−FET11bのゲートに印加され
るようになされている。
【0021】第2の制御部14は、第2の出力トランジ
スタ部12におけるP−FET12aの制御用部分14
aと、第2の出力トランジスタ部12におけるN−FE
T12bの制御用部分14bと、インバータ部14cか
らなる。
【0022】P−FET12aの制御用部分14aは、
電源電圧及びアース間に直列に接続されたP−FET1
4a1、N−FET14a2及びN−FET14a3
と、電源電圧及び制御用ラインR間に接続されたP−F
ET14a4とからなる。P−FET14a1及びN−
FET14a3のゲートには入力信号Vinが与えられ、
N−FET14a2及びP−FET14a4のゲートに
は出力信号Vout がインバータ部14cによって反転さ
れて与えられ、P−FET14a1及びN−FET14
a2の接続中点は制御用ラインRに接続され、この制御
用ラインRの電位が第2の出力トランジスタ部12にお
けるP−FET12aのゲートに印加されるようになさ
れている。
【0023】N−FET12bの制御用部分14bは、
電源電圧及びアース間に直列に接続されたP−FET1
4b1、P−FET14b2及びN−FET14b3
と、制御用ラインS及びアース間に接続されたN−FE
T14b4とからなる。P−FET14b1及びN−F
ET14b3のゲートには入力信号Vinが与えられ、P
−FET14b2及びN−FET14b4のゲートには
出力信号Vout がインバータ部14cによって反転され
て与えられ、P−FET14b2及びN−FET14b
3の接続中点は制御用ラインSに接続され、この制御用
ラインSの電位が第2の出力トランジスタ部12におけ
るN−FET12bのゲートに印加されるようになされ
ている。
【0024】インバータ部14cは、電源電圧及びアー
ス間に直列に接続された、ゲートに出力信号Vout が与
えられるP−FET14c1及びN−FET14c2か
らなり、これら両トランジスタ14c1及び14c2の
接続中点に出力信号Vout の反転信号を得て上述した各
トランジスタ14a2、14a4、14b2、14b4
のゲートに与えるようになされている。
【0025】第1実施例を以上のように構成したのは以
下のような考え方によっている。出力トランジスタ部を
2分割し、一方の出力トランジスタ部12だけを先に動
作させることにより出力トランジスタ部(11及び1
2)に流れる電流を押さえて大きな電流変化によるノイ
ズを低減する。因に、従来構成(図2)の場合、駆動能
力を高めるべく出力トランジスタのチャネル幅を大きく
していたため、出力トランジスタ部に流れる電流も大き
く、出力信号が変化しはじめるときに大きな電流変化が
起きてノイズが発生していた。
【0026】また、出力トランジスタ部12の動作によ
り出力信号Vout の変化が始まると、このフィードバッ
クを用いて他方の出力トランジスタ部11を続いて動作
させることで駆動能力の低下を防ぐ。
【0027】さらに、出力信号Vout の変化が完全に終
わると、再度、出力信号Vout のフィードバックにより
出力トランジスタ部12の動作を止め、これにより、出
力変化後の出力バッファ回路のインピーダンスを高くし
て外部システムとのインピーダンス不整合による信号の
反射を避ける。
【0028】次に、上述した構成を有する第1実施例の
出力バッファ回路の動作が、このような意図通りの動作
をすることを、図1及び図3を参照しながら詳述する。
なお、図3は、出力信号Vout がローレベル(以下、
“L”と呼ぶ)からハイレベル(以下、“H”と呼ぶ)
へと変化する場合の各部タイミングチャートである。
【0029】入力信号Vinが“L”のときには、出力信
号Vout も“L”であって第1の出力トランジスタ部1
1のN−FET11bだけがオンしている。このとき、
出力トランジスタ部11及び12を構成する他のFET
11a、12a及び12bはオフ状態である。
【0030】入力信号Vinが“L”から“H”へと変化
すると、第1の制御部13のN−FET13b3がオン
することによって制御用ラインQは“L”に変化し、今
までオンしていた第1の出力トランジスタ部11のN−
FET11bはオフする。
【0031】この変化開始時点では出力信号Vout は
“L”であるので、出力信号Vout がインバータ部14
cを介して反転されて与えられる第2の制御部14のP
−FET14a4はオフ、N−FET14a2はオン状
態にあり、入力信号Vinが“H”になってN−FET1
4a3がオンすることにより制御用ラインRが“L”と
なって第2の出力トランジスタ部12のP−FET12
aはオンする。従って、図3の期間aではP−FET1
2aだけがオンしており、言い換えると、第2の出力ト
ランジスタ部12が第1の出力トランジスタ部11に先
駆けて動作する。
【0032】このようにして第2の出力トランジスタ部
12のP−FET12aがオンすることで出力信号Vou
t が“H”に変化しはじめると、第1の制御部13のN
−FET13a3がオンしている状態での出力信号Vou
t のフィードバックにより第1の制御部13のN−FE
T13a2がオンし、制御用ラインPが“L”となって
第1の出力トランジスタ部11のP−FET11aがオ
ンする。これにより、図3の期間bでは2つの出力トラ
ンジスタ、すなわち、P−FET11a及び12aがオ
ン状態となり、その結果駆動能力を損なうことなくスイ
ッチング動作を行なうことができる。
【0033】出力信号Vout が完全に“H”になると、
インバータ部14cを介したこの信号のフィードバック
によって第2の制御部14のP−FET14a4はオ
ン、N−FET14a2はオフして制御用ラインRが
“H”となり、第2の出力トランジスタ部12のP−F
ET12aがオフする。結局、出力信号Vout が変化し
終えた図3の期間cでは第1の出力トランジスタ部11
のP−FET11aのみがオン状態となる。
【0034】以上、入力信号Vinが“L”から“H”へ
変化するに伴い出力信号が“L”から“H”に変化する
ときの動作を説明したが、入力信号Vinが“H”から
“L”へ変化するに伴い出力信号が“H”から“L”に
変化するときの動作もほぼ同様であり(対称的な動作で
あり)、その説明は省略する。
【0035】従って、上記第1実施例によれば、出力バ
ッファ回路のスイッチング時の出力トランジスタ部(1
1及び12)に流れる電流変化を小さくすることがで
き、また、出力信号Vout の変化後の出力インピーダン
スを高くすることもできるため、スイッチング時のノイ
ズ及びインピーダンス不整合に起因する出力信号の反射
によるノイズを低減し、しかも高駆動能力の出力バッフ
ァ回路を実現できる。
【0036】また、複数の出力トランジスタ部11及び
12によって駆動しているので、駆動能力を高めるため
の従来方法を適用することが不要であって、伝搬遅延が
問題となることがない。
【0037】(B)第2実施例 次に、本発明による出力バッファ回路を半導体集積回路
上に実現した第2実施例を図面を参照しながら詳述す
る。ここで、図4がこの第2実施例の構成を示す回路図
であり、上記第1実施例に係る図1と同一、対応部分に
は同一符号を付して示している。また、図5が第2実施
例の各部タイミングチャートである。
【0038】図4において、この第2実施例もCMOS
構造によって実現されており、2個の出力トランジスタ
部11及び12と、第1の出力トランジスタ部11を制
御する第1の制御部13と、第2の出力トランジスタ部
12を制御する第2の制御部14とから構成されてい
る。
【0039】第1及び第2の出力トランジスタ部11及
び12の詳細構成は、第1実施例と同様である。なお、
後述するように、この第2実施例の場合、出力信号Vou
t の変化開始直後では第1の出力トランジスタ部11だ
けが動作し、この点は第1実施例と異なっている。
【0040】第1の制御部13は、第1の出力トランジ
スタ部11におけるP−FET11aの制御用部分13
aと、第1の出力トランジスタ部11におけるN−FE
T11bの制御用部分13bとからなる。この第2実施
例の場合、制御用部分13a及び13bは共にCMOS
構造のインバータでなっており、第1実施例とは異なっ
て、出力信号Vout がフィードバックされない構造とな
っている。
【0041】第2の制御部14は、第2の出力トランジ
スタ部12におけるP−FET12aの制御用部分14
aと、第2の出力トランジスタ部12におけるN−FE
T12bの制御用部分14bとからなる。
【0042】P−FET12aの制御用部分14aは、
電源電圧及びアース間に直列に接続されたP−FET1
4a1、N−FET14a2及びN−FET14a3と
からなる。P−FET14a1及びN−FET14a3
のゲートには入力信号Vinが与えられ、N−FET14
a2のゲートには出力信号Vout が与えられ、P−FE
T14a1及びN−FET14a2の接続中点は制御用
ラインRに接続され、この制御用ラインRの電位が第2
の出力トランジスタ部12におけるP−FET12aの
ゲートに印加されるようになされている。
【0043】N−FET12bの制御用部分14bは、
電源電圧及びアース間に直列に接続されたP−FET1
4b1、P−FET14b2及びN−FET14b3と
からなる。P−FET14b1及びN−FET14b3
のゲートには入力信号Vinが与えられ、P−FET14
b2のゲートには出力信号Vout が与えられ、P−FE
T14b2及びN−FET14b3の接続中点は制御用
ラインSに接続され、この制御用ラインSの電位が第2
の出力トランジスタ部12におけるN−FET12bの
ゲートに印加されるようになされている。
【0044】以上の構成を有する第2実施例は、上述し
た同時スイッチング・ノイズを抑制すること、及び、十
分な駆動能力を得ることを意図したものである。第1実
施例は、出力変化後の出力バッファ回路のインピーダン
スを高くして外部システムとのインヒーダンス不整合に
よる信号の反射を避けることをも意図していたが、第2
実施例はこの点は意図していない。
【0045】出力トランジスタ部11、12に対する制
御の方法の考え方は、出力信号の変化が始まるときに大
きな電流変化を起こさないように、第2の出力トランジ
スタ部12を第1の出力トランジスタ部11よりも遅ら
せて動作させることで、出力信号Vout の変化初期のト
ランジスタのチャネル幅を小さくして電流変化に比例す
る同時スイッチング・ノイズに対処しようとするもので
あり、かつ、変化後半においては両出力トランジスタ部
11及び12共に動作させて十分な駆動能力を得ようと
したものである。
【0046】次に、上述した構成を有する第2実施例の
出力バッファ回路の動作が、このような意図通りの動作
をすることを、図4及び図5を参照しながら詳述する。
なお、図5は、出力信号Vout が“L”から“H”へと
変化する場合の各部タイミングチャートである。
【0047】入力信号Vinが“L”の状態では出力信号
Vout も“L”であり、第1及び第2の出力トランジス
タ部11及び12のN−FET11b及び12bが共に
オン状態にあり、他のP−FET11a及び12aは共
にオフ状態である。
【0048】このような状態から入力信号Vinが“L”
から“H”へと変化すると、制御用ラインQはこの信号
Vinがインバータ13bを介して与えられることで
“L”となり、制御用ラインSは第2の制御部14のN
−FET14b3がオンすることで“L”となり、第1
及び第2の出力トランジスタ部11及び12のN−FE
T11b及び12bが共にオフする。同時に、制御用ラ
インPも入力信号Vinがインバータ13aを介して与え
られることで“L”となり、第1の出力トランジスタ部
11のP−FET11aがオンする。すなわち、第1の
出力トランジスタ部11が図5の期間aに示すように第
2の出力トランジスタ部12に先駆けて動作する。
【0049】これにより、出力信号Vout が“H”へと
変化しはじめると、第2の制御部14のN−FET14
a2がオンしはじめ、N−FET14a3がこのとき入
力信号Vinに基づいてオンしているので制御用ラインR
が“L”となり、第2の出力トランジスタ部12のP−
FET12aがオンする。これにより、図5の期間bに
示すように第1及び第2の出力トランジスタ部11及び
12が共に動作した状態となる。
【0050】上記第2実施例によれば、出力バッファ回
路のスイッチング時の出力トランジスタ部に流れる電流
変化を小さくすることができるため、スイッチング時の
ノイズを低減し、しかも高駆動能力の出力バッファ回路
を実現できる。
【0051】また、複数の出力トランジスタ部11及び
12によって駆動しているので、駆動能力を高めるため
の従来方法を適用することが不要であって、伝搬遅延が
問題となることがない。
【0052】(C)第3実施例 次に、本発明による出力バッファ回路を半導体集積回路
上に実現した第3実施例を図面を参照しながら詳述す
る。ここで、図6がこの第3実施例の構成を示す回路図
であり、上記第1実施例に係る図1と同一、対応部分に
は同一符号を付して示している。また、図7が第3実施
例の各部タイミングチャートである。
【0053】図6において、この第3実施例もCMOS
構造によって実現されており、2個の出力トランジスタ
部11及び12と、第1の出力トランジスタ部11を制
御する第1の制御部13と、第2の出力トランジスタ部
12を制御する第2の制御部14とから構成されてい
る。
【0054】第1及び第2の出力トランジスタ部11及
び12と、第2の制御部14の詳細構成は、第1実施例
と同様である。なお、動作は、図7に示すように多少異
なっている。
【0055】第1の制御部13は、第1の出力トランジ
スタ部11におけるP−FET11aの制御用部分13
aと、第1の出力トランジスタ部11におけるN−FE
T11bの制御用部分13bとからなる。この第3実施
例の場合、制御用部分13a及び13bは共にCMOS
構造のインバータでなっており、第1実施例とは異なっ
て、出力信号Vout がフィードバックされない構造とな
っている。
【0056】以上の構成を有する第3実施例の出力バッ
ファ回路は、上述した外部システムとのインピーダンス
不整合に起因する反射によるノイズを低減すること、及
び、十分な駆動能力を得ることを意図したものである。
上記第1実施例は、同時スイッチング・ノイズを抑制す
ることをもを意図していたが、第3実施例はこの点は意
図していない。
【0057】この第3実施例での出力トランジスタ部1
1及び12の制御方法の考え方は、分割した2個の出力
トランジスタ部11及び12の動作を選択的に停止する
ことによって、出力の変化が終わってからの出力インピ
ーダンスを高くするようにし、これによってノイズを抑
えようとするものである。
【0058】次に、上述した構成を有する第3実施例の
出力バッファ回路の動作が、このような意図通りの動作
をすることを、図6及び図7を参照しながら詳述する。
なお、図7は、出力信号Vout が“L”から“H”へと
変化する場合の各部タイミングチャートである。
【0059】入力信号Vinが“L”の状態では出力信号
Vout も“L”であり、第1の出力トランジスタ部11
のN−FET11bがオン状態にあり、第1及び第2の
出力トランジスタ部11及び12の残りのFET11
a、12a及び12bはオフ状態にある。
【0060】入力信号Vinが“L”から“H”へと変化
すると、この信号Vinがインバータ13a又は13bを
介して与えられる制御用ラインQ及びPは共に“L”と
なり、第1の出力トランジスタ部11のN−FET11
bはオフし、P−FET11aはオンする。また、この
変化前においては、“L”状態の出力信号Vout のイン
バータ部14cを介した反転フィードバックによって、
第2の制御部14のN−FET14a2がオン、P−F
ET14a4がオフ状態にあるため、入力信号Vinの
“H”への変化でN−FET14a3がオンすると制御
用ラインRは“L”となって、第2の出力トランジスタ
部12のP−FET12aがオンする。このように変化
時には、図7の期間aに示すように、第1及び第2の出
力トランジスタ部11及び12の両P−FET11a及
び12aが共にオンして十分な駆動能力を得ている。
【0061】P−FET11a及び12aが共にオンす
ることで出力信号Vout が“H”となると、インバータ
部14cを介した反転フィードバックによって、第2の
制御部14のP−FET14a4がオンし、N−FET
14a2がオフする。そのため、制御用ラインRが
“H”になり、第2の出力トランジスタ部のP−FET
12aはオフ状態となる。このように出力信号Vout が
完全に変化し終えたときには、図7の期間bに示すよう
に、第2の出力トランジスタ部12の動作は停止し、第
1の出力トランジスタ部11だけが動作している状態に
なる。
【0062】上記第3実施例によれば、出力信号Vout
の変化後の出力インピーダンスを高くすることができる
ため、インヒーダンス不整合に起因する出力信号の反射
によるノイズを低減し、しかも高駆動能力の出力バッフ
ァ回路を実現できる。
【0063】また、複数の出力トランジスタ部11及び
12によって駆動しているので、駆動能力を高めるため
の従来方法を適用することが不要であって、伝搬遅延が
問題となることがない。
【0064】(D)他の実施例 なお、上記各実施例においては、半導体集積回路上に実
現した出力バッファ回路を示したが、ディスクリート素
子によって本発明の出力バッファ回路を実現しても良
い。
【0065】また、上記各実施例においては、出力トラ
ンジスタ部が2個のものを示したが、3個以上あっても
良い。例えば、上記第1の出力トランジスタ部と同様に
動作する出力トランジスタ部を2以上設けても良く、ま
た、上記第2の出力トランジスタ部と同様に動作する出
力トランジスタ部を2以上設けても良い。
【0066】さらに、上記各実施例においては、CMO
S構造によって出力バッファ回路を実現したものを示し
たが、バイポーラトランジスタを相補的に配して本発明
の出力バッファ回路を実現しても良く、また、電界効果
トランジスタやバイポーラトランジスタを相補的に配す
ることなく設けて本発明の出力バッファ回路を実現して
も良い。要は、複数の出力トランジスタ部を備え、入力
信号が変化したときにそのいくつかを先に動作させるこ
とにより出力トランジスタ部に流れる電流を押さえて大
きな電流変化によるノイズを低減できるようにしたもの
であれば良い。また、複数の出力トランジスタ部を備
え、いくつかの出力トランジスタ部の動作により出力信
号の変化が始まると、このフィードバックを用いて残り
の出力トランジスタ部を続いて動作させることで駆動能
力の低下を防ぐと共に、出力信号の変化が完全に終わる
と、出力信号のフィードバックによりいくつかの出力ト
ランジスタ部の動作を止め、これにより、出力変化後の
出力バッファ回路のインピーダンスを高くして外部シス
テムとのインヒーダンス不整合による信号の反射を避け
るようにしたものであれば良い。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、出力ト
ランジスタ部として複数設け、これら複数の出力トラン
ジスタ部を制御部によって、出力信号のフィードバック
を利用して、出力信号の変化時に選択的にオンオフ制御
し、又は及び、出力信号の変化終了時に選択的に動作を
停止制御するようにしたので、駆動能力を向上させて
も、伝搬遅延を増加させることなくノイズを抑制できる
出力バッファ回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示す回路図である。
【図2】従来構成を示す回路図である。
【図3】第1実施例の各部タイミングチャートである。
【図4】第2実施例の構成を示す回路図である。
【図5】第2実施例の各部タイミングチャートである。
【図6】第3実施例の構成を示す回路図である。
【図7】第3実施例の各部タイミングチャートである。
【符号の説明】
11…第1の出力トランジスタ部、12…第2の出力ト
ランジスタ部、13…第1の制御部、14…第2の制御
部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2組以上の出力トランジスタ部と、少な
    くともその一部の出力トランジスタ部に対して出力信号
    のフィードバックを用いてオンオフ制御する制御部を有
    し、 この制御部により出力信号の変化時に出力トランジスタ
    部を選択的に動作させて、電流変化を小さくさせること
    を特徴とした出力バッファ回路。
  2. 【請求項2】 2組以上の出力トランジスタ部と、少な
    くともその一部の出力トランジスタ部に対して出力信号
    のフィードバックを用いてオンオフ制御する制御部を有
    し、 この制御部により出力信号の変化が終了したときに出力
    トランジスタ部の動作を選択的に停止させて出力インピ
    ーダンスを高くすることを特徴とした出力バッファ回
    路。
  3. 【請求項3】 2組以上の出力トランジスタ部と、少な
    くともその一部の出力トランジスタ部に対して出力信号
    のフィードバックを用いてオンオフ制御する制御部を有
    し、 この制御部により出力信号の変化時に出力トランジスタ
    部を選択的に動作させて、電流変化を小さくさせると共
    に、出力信号の変化が終了したときに出力トランジスタ
    部の動作を選択的に停止させて出力インピーダンスを高
    くすることを特徴とした出力バッファ回路。
JP4207896A 1992-08-04 1992-08-04 出力バッファ回路 Pending JPH0661762A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6441644B1 (en) 1999-12-24 2002-08-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Logic device for outputting a signal within a through rate range
US7053660B2 (en) 2000-03-30 2006-05-30 Fujitsu Limited Output buffer circuit and control method therefor

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US6441644B1 (en) 1999-12-24 2002-08-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Logic device for outputting a signal within a through rate range
US7053660B2 (en) 2000-03-30 2006-05-30 Fujitsu Limited Output buffer circuit and control method therefor

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