JPH0660230B2 - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
エポキシ樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0660230B2 JPH0660230B2 JP1253759A JP25375989A JPH0660230B2 JP H0660230 B2 JPH0660230 B2 JP H0660230B2 JP 1253759 A JP1253759 A JP 1253759A JP 25375989 A JP25375989 A JP 25375989A JP H0660230 B2 JPH0660230 B2 JP H0660230B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- weight
- resin composition
- parts
- type epoxy
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Epoxy Resins (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エポキシ樹脂組成物に関する。このエポキシ
樹脂組成物は、靭性に優れたエポキシ樹脂硬化物を与え
ることができる。
樹脂組成物は、靭性に優れたエポキシ樹脂硬化物を与え
ることができる。
エポキシ樹脂は、土木、建築、電気機器用成形材料、塗
料、ライニング、接着剤やFRP用のマトリックス樹脂
として広く用いられている。特に、炭素繊維、ガラス繊
維、芳香族ポリアミド繊維などの強化繊維とエポキシ樹
脂系マトリックス樹脂からなるFRPは、スポーツ用品
や航空機等の構造材料の用途に広く用いられている。か
かるFRPのマトリックス樹脂に要求される性能として
は、耐熱性、耐衝撃性、耐疲労性などがある。しかし、
エポキシ樹脂は耐衝撃性が十分でなく、そのため耐衝撃
性を改善するため種々の方法が提案されている(例え
ば、特開昭57-21450、58-14126、62-36421および62-574
17号参照)。
料、ライニング、接着剤やFRP用のマトリックス樹脂
として広く用いられている。特に、炭素繊維、ガラス繊
維、芳香族ポリアミド繊維などの強化繊維とエポキシ樹
脂系マトリックス樹脂からなるFRPは、スポーツ用品
や航空機等の構造材料の用途に広く用いられている。か
かるFRPのマトリックス樹脂に要求される性能として
は、耐熱性、耐衝撃性、耐疲労性などがある。しかし、
エポキシ樹脂は耐衝撃性が十分でなく、そのため耐衝撃
性を改善するため種々の方法が提案されている(例え
ば、特開昭57-21450、58-14126、62-36421および62-574
17号参照)。
しかし、それらの方法のほとんどは、一方でエポキシ樹
脂が本来有する弾性率や耐熱性を大幅に低下させ、従っ
て得られるFRPは物性、特に靭性において十分に満足
されないものとなる。
脂が本来有する弾性率や耐熱性を大幅に低下させ、従っ
て得られるFRPは物性、特に靭性において十分に満足
されないものとなる。
また、特開昭59-74118に開示されたエポキシ樹脂組成物
は、タックドレープ性において十分満足されないところ
がある。
は、タックドレープ性において十分満足されないところ
がある。
本発明は、土木、建築、電気機器成形材料、塗料、ライ
ニング、接着剤やFRP用のマトリックス樹脂として用
いて、高い靭性の樹脂硬化物を与えることのできるエポ
キシ樹脂組成物を提供しようとするものである。
ニング、接着剤やFRP用のマトリックス樹脂として用
いて、高い靭性の樹脂硬化物を与えることのできるエポ
キシ樹脂組成物を提供しようとするものである。
本発明によれば、上記課題を解決するため、テトラグリ
シジル型エポキシ樹脂50〜90重量部、ジグリシジル型エ
ポキシ樹脂10〜50重量部、前記エポキシ樹脂のエポキシ
当量に対して0.3 〜1.2 当量に相当する量のジシアンジ
アミド、および下記式で示されるポリエーテルイミド5
〜30重量部を含み、前記ジシアンジアミドは粒径7μm
以下のものを全体の50重量%以上含有するエポキシ樹
脂組成物。
シジル型エポキシ樹脂50〜90重量部、ジグリシジル型エ
ポキシ樹脂10〜50重量部、前記エポキシ樹脂のエポキシ
当量に対して0.3 〜1.2 当量に相当する量のジシアンジ
アミド、および下記式で示されるポリエーテルイミド5
〜30重量部を含み、前記ジシアンジアミドは粒径7μm
以下のものを全体の50重量%以上含有するエポキシ樹
脂組成物。
本発明の樹脂組成物に有用なジグリシジル型エポキシ樹
脂としては、ビスフェノールA、Fのジグリシジルエー
テル、臭素化ビスフェノールA型エポキシなどがある。
また、テトラグリシジル型エポキシ樹脂としては、テト
ラグリシジルジアミノジフェニルメタンなどがある。用
いる二官能エポキシ樹脂の粘度は、50℃で10,000ポイズ
以下である。10,000ポイズを越えると、タックドレープ
性が不十分となることがある。
脂としては、ビスフェノールA、Fのジグリシジルエー
テル、臭素化ビスフェノールA型エポキシなどがある。
また、テトラグリシジル型エポキシ樹脂としては、テト
ラグリシジルジアミノジフェニルメタンなどがある。用
いる二官能エポキシ樹脂の粘度は、50℃で10,000ポイズ
以下である。10,000ポイズを越えると、タックドレープ
性が不十分となることがある。
本発明の樹脂組成物において、テトラグリシジル型エポ
キシ樹脂が50重量部より少いと、得られる樹脂硬化物の
耐熱性が十分でない。一方、90重量部を越えると、十分
な靭性の改善硬化が得られない。
キシ樹脂が50重量部より少いと、得られる樹脂硬化物の
耐熱性が十分でない。一方、90重量部を越えると、十分
な靭性の改善硬化が得られない。
本発明の樹脂組成物において、テトラグリシジル型エポ
キシ樹脂の量は60〜80重量部であるのが好ましく、また
ジグリシジル型エポキシ樹脂の量は20〜40重量部である
のが好ましい。
キシ樹脂の量は60〜80重量部であるのが好ましく、また
ジグリシジル型エポキシ樹脂の量は20〜40重量部である
のが好ましい。
また、ジシアンジアミドは、粒径7μm以下のものが全
体の50重量%以上含有されるものである。粒径7μm以
下のものが全体の50重量%より少いと、反応班が生じ、
物性の良好な樹脂硬化物を得ることができなくなる。
体の50重量%以上含有されるものである。粒径7μm以
下のものが全体の50重量%より少いと、反応班が生じ、
物性の良好な樹脂硬化物を得ることができなくなる。
本発明に有用な一般式のポリエーテルイミドとしては、
例えば、ウルテム(ゼネラルエレクトリック社商標)シ
リーズとして市販されている樹脂を用いることができ
る。ポリエーテルイミド5重量部より少いと、適度な海
島構造が形成されないため靭性改良効果が小さく、30重
量部を越えると粘度が高くなり、取り扱いが困難とな
る。
例えば、ウルテム(ゼネラルエレクトリック社商標)シ
リーズとして市販されている樹脂を用いることができ
る。ポリエーテルイミド5重量部より少いと、適度な海
島構造が形成されないため靭性改良効果が小さく、30重
量部を越えると粘度が高くなり、取り扱いが困難とな
る。
本発明のエポキシ樹脂組成物には、また、所望により、
通常の硬化促進剤を添加してもよい。
通常の硬化促進剤を添加してもよい。
〔実施例〕 以下に実施例を挙げて、本発明をさらに説明する。ただ
し、本発明は、これらの実施例により限定されるもので
はない。
し、本発明は、これらの実施例により限定されるもので
はない。
実施例1〜2、比較例1 テトラグリシジル型エポキシ樹脂(エピコート604、油
化シェルエポキシ社製)、ジグリシジル型エポキシ樹脂
(エピコート 834、油化シェルエポキシ社製)またはジ
グリシジル型エポキシ樹脂(エピコート 828、油化シェ
ルエポキシ社製)、ポリエーテルイミド(ウルテム100
0、ゼネラルエレクトリック社製)およびジシアンジア
ミドを表1に示す量で混合し、93℃で7時間、 110℃で
6時間、 121℃で10時間、 149℃で2時間、 177℃で2
時間、そして 200℃で4時間加熱して硬化させた。
化シェルエポキシ社製)、ジグリシジル型エポキシ樹脂
(エピコート 834、油化シェルエポキシ社製)またはジ
グリシジル型エポキシ樹脂(エピコート 828、油化シェ
ルエポキシ社製)、ポリエーテルイミド(ウルテム100
0、ゼネラルエレクトリック社製)およびジシアンジア
ミドを表1に示す量で混合し、93℃で7時間、 110℃で
6時間、 121℃で10時間、 149℃で2時間、 177℃で2
時間、そして 200℃で4時間加熱して硬化させた。
また、比較のため、ポリエーテルイミドを用いることな
く上記と同様にして樹脂硬化体を得た。
く上記と同様にして樹脂硬化体を得た。
得られた樹脂硬化体の特性を表1に示す。
尚、剪断弾性率の測定はRhesca社製RD-1100-ADねじれ自
由減衰型粘弾性測定試験機により、またKICの測定はAS
TM-E399-81によった。
由減衰型粘弾性測定試験機により、またKICの測定はAS
TM-E399-81によった。
〔発明の効果〕 本発明のエポキシ樹脂組成物は、靭性に著しく優れ、か
つ、弾性率および耐熱性、タックドレープ性が良好な樹
脂硬化物を与えることができる。
つ、弾性率および耐熱性、タックドレープ性が良好な樹
脂硬化物を与えることができる。
フロントページの続き (72)発明者 吉識 忠継 兵庫県姫路市書写2167 姫路工業大学内 (56)参考文献 特開 昭62−57417(JP,A) 特開 昭62−297315(JP,A) 特開 昭62−297316(JP,A) 特開 昭57−102919(JP,A) 特開 昭58−168619(JP,A) 特開 昭60−96617(JP,A) 特開 昭60−124618(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】テトラグリシジル型エポキシ樹脂50〜9
0重量部、50℃における粘度が10000ポイズ以下
であるジグリシジル型エポキシ樹脂10〜50重量部、
前記エポキシ樹脂のエポキシ当量に対して0.3〜1.
2当量に相当する量のジシアンジアミド、および下記式
で示されるポリエーテルイミド5〜30重量部を含み、
前記ジシアンジアミドは粒径7μm以下のものを全体の
50重量%以上含有するエポキシ樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1253759A JPH0660230B2 (ja) | 1989-09-30 | 1989-09-30 | エポキシ樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1253759A JPH0660230B2 (ja) | 1989-09-30 | 1989-09-30 | エポキシ樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03119024A JPH03119024A (ja) | 1991-05-21 |
JPH0660230B2 true JPH0660230B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=17255748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1253759A Expired - Lifetime JPH0660230B2 (ja) | 1989-09-30 | 1989-09-30 | エポキシ樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0660230B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57102919A (en) * | 1980-12-16 | 1982-06-26 | Nitto Electric Ind Co Ltd | Epoxy resin composition |
JPS58168619A (ja) * | 1982-03-30 | 1983-10-05 | Nitto Electric Ind Co Ltd | エポキシ樹脂組成物 |
JPS6096617A (ja) * | 1983-10-31 | 1985-05-30 | Asahi Chem Ind Co Ltd | エポキシ樹脂の硬化方法 |
DE3340788A1 (de) * | 1983-11-11 | 1985-05-23 | Skw Trostberg Ag, 8223 Trostberg | Haerter fuer epoxidharzmassen |
JPS6257417A (ja) * | 1985-09-06 | 1987-03-13 | Toray Ind Inc | プリプレグ用エポキシ樹脂組成物 |
JPS62297316A (ja) * | 1986-06-18 | 1987-12-24 | Toray Ind Inc | 繊維強化プリプレグ用樹脂組成物およびその製造法 |
JPS62297315A (ja) * | 1986-06-18 | 1987-12-24 | Toray Ind Inc | 繊維強化プリプレグ用樹脂組成物およびその製法 |
-
1989
- 1989-09-30 JP JP1253759A patent/JPH0660230B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03119024A (ja) | 1991-05-21 |
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