JPH0659973B2 - テンション装置 - Google Patents

テンション装置

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JPH0659973B2
JPH0659973B2 JP1046266A JP4626689A JPH0659973B2 JP H0659973 B2 JPH0659973 B2 JP H0659973B2 JP 1046266 A JP1046266 A JP 1046266A JP 4626689 A JP4626689 A JP 4626689A JP H0659973 B2 JPH0659973 B2 JP H0659973B2
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force
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鈴木  博文
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の構成] (産業上の利用分野) 本発明は、例えば、電気機器用のコイル等を製作する自
動捲線機に組み込まれて、巻回中の線材に及ぼす緊張力
を自動調節出来る様にしたテンション装置に関する。
(従来の技術) 産業用の各種の自動制御機械等には多数個のソレノイド
が組み込まれるが、此等は半導体回路によって作動制御
されることが多いので、ソレノイドコイルも省電力タイ
プものが用いられ、一般に消費電力は2〜5Wで、コイ
ルの線材としては0.010〜0.08mm程度の極細線を使用し
ており、巻回中に断線する可能性が高い。
このソレノイドコイルの製作には当然自動捲線機が使わ
れるが、所定の巻上がり外径に仕上げて所定の抵抗値を
与え、又、巻回中に線材に及ぼされる緊張力によってボ
ビンが変形する等の不都合を防ぐ為には、この緊張力は
巻回中絶えず適性値に保つ必要がある。
そして、線材の巻き始めや巻き終わり端は、線材を複数
条束ねて撚りを掛けることによってリード線を形成させ
たうえ、ボビンに設けた端子に巻き付けて固定してい
る。その際には、線材に及ぼす緊張力を線材の巻回時よ
りは強くして、確実な回撚及び巻き付けが行える様に配
慮する必要がある。
茲で、従来のソレノイドコイル用捲線機の構成を、特公
昭60−11678号公報の図面を引用して描いた第
7,8図によって略記すると、先ず、ソレノイドコイル
は、第8図の様にボビン81に線材aを所定回数巻回
し、その両端を複数条に束ねて撚り掛けリード線部分8
2を形成させたうえ、ボビン81に設けた端子83に巻
き付け固定して作られている。
次に、第7図によってこのテンション装置の概略構成を
説明すると、線材aをドラム84から引き出し、圧接力
可変の圧接機構85に挿通挟持させたうえ、案内腕86
の先端のテンションローラ87を通して捲線機の本体部
に導く様になっている。
案内腕86は基端を基盤88に枢支され、ばねによって
上向きに回動付勢されており、圧接機構85と案内腕8
6とによってテンション装置が構成されている。
89は線材aに撚りを掛けるツイスト機、90は線材aの
回撚用ピンである。
91は本体部で、92はボビン81の取付装置、93は
ボビンチャック、そして94はボビン81に線材aを巻
回し、又、リード線部分82を端子83に巻き付ける作
業を自動的に行うフライヤー機構である。
このテンション装置の特徴は、ボビン81に巻回されつ
つある線材aに、テンション装置によって及ぼされる緊
張力が、何等かの原因で過度に高まった場合には、案内
腕86が大きく下向きに回動されて、この動きを受けた
図示しない圧接力解除手段によって、圧接機構85の圧
接作動を一時的に解除させ、緊張力が緩和されて線材a
の断線を防ぐ様になっている。
(発明が解決しようとする課題) 然し乍ら、上記構成のテンション装置は、線材aに設定
値以上の緊張力が及ぼされた時には、自動的に圧接機構
85の作動が解除されるので、以下に列挙する多くの不
都合が生じる。
イ) リード線部分82を回撚形成させたうえ、端子8
3に巻き付ける時等には、コイルの巻回形成時よりも大
きな緊張力を線材aに及ぼさないと、撚りか十分に掛か
らず、又、巻き付けを確実に行えないが、その様な大き
な緊張力を与えられない。
ロ) その為、不良は巻付け状態の修正や、リード線の
はんだ付け等の為の、余分な作業を余儀なくさせられる
ことが少くない。
ハ) 線材aの上記回撚や巻付け作業を行う時には、テ
ンション装置を手動操作しても良いが、そうすれば、自
動捲線機の作動効率が著しく低下してしまう。
ニ) 線材aが極細の場合には、圧接機構85が圧接解
除作動する直前に線材aが断線してしまう可能性が高
い。
ホ) 圧接機構85の圧接解除作動の直後に、線材aが
一時的に弛緩してボビン81への巻回が不均等に行なわ
れる可能性が高い。
そこで、本発明の目的は、線材への緊張力を制御出来る
様にしたものに於いて、上記一連の不具合を略解消させ
ることの出来るテンション装置を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記の目的を達成する為の本発明によるテンション装置
は、 線材をボビン等に巻回する巻回工程と、巻回末端に撚り
を掛けてリード線を形成し端子に巻付ける回撚工程との
切替時に、線材に及ぼす緊張力の強さを自動的に変更で
きるようにしたものであって、 挟持力が相対的に小さい第1の挟持機構13、及び相対
的に大きい第2の挟持機構14と、 前記第2の挟持機構14の挟持力を解除させる解除手段
14Aと、 線材に及ぼす緊張力の調節手段42を付設したテンショ
ン機構33と、 前記解除手段14Aと調節手段42とを駆動制御する制
御装置51とを備え、 巻回工程では、解除手段14Aを解除作動させると共
に、調節手段42を緊張力を弱める側に作動させ、 回撚工程では、解除手段14Aを反解除作動させると共
に、調節手段42を緊張力を強める側に作動させるよう
に構成した。
そして、第1及び第2の挟持機構13及び14は、線材
を挟持する上下1組の挟持部材20,20及び31,2
6と、挟持部材20及び31の上面を押圧する夫々複数
の錘21A,21B,…及び32A,32B,…と、此
等各錘群の上面を押圧して揺動を防ぐ押えばね22とを
備える構成とし、挟持部材31は、可撓性支持板29に
支持させるとよい。
又、解除手段14Aとして、挟持部材26を挟持部材3
1に接離動させるエアシリンダ23を用いるとよい。
(作 用) 線材の巻回工程では、挟持力が小さい方の挟持機構13
を働かせ、挟持力の大きい挟持機構14は、挟持力の解
除手段14Aを働かせて休止させると共に、テンション
機構33の調節手段42が、線材に及ぼす緊張力を弱め
る側に働く様に、連動手段51を作動させることによっ
て、線材は比較的弱い緊張状態に保たれて、スムーズな
巻回が行なわれる。
そして、線材の巻き始め又は巻き終わり端に撚りを掛け
てリード線部分を形成したり、此のリード線部分を端子
に巻き付ける回撚工程では、解除手段14Aと調節手段
42とが、上記とは逆に働く様に連動手段51を作動さ
せることによって、2つの挟持機構13,14が共に働
き、且つ、テンション機構33は緊張力が高められる側
に切替作動させるので、線材には、断線の恐れを生じな
い限度に於いて、より大きな緊張力が及ぼされて、リー
ド線部分の回撚形成や端子への巻付作業等が確実に行な
われる。
(実施例) 以下に、本発明を電気機器用コイルの捲線機に組み込ま
れるテンション装置に適用した一実施例に就き、第1図
乃至第6図を参照しながら説明する。
先ず、線材aの供給機構部分を含む、テンション装置の
全体構成を示した第1図に於いて、1は装置のスタンド
で門形をしており、1対の支柱2,2の中程の高さ位置
には、架台3を設けて、茲に4個の線材ドラム4が置か
れている。5は各線材ドラム4から繰り出された線材a
を上方に引き上げる為のガイド部材、6は両支柱2,2
の上端間に架設されたビームである。
Aはテンション装置で、この場合は、線材ドラム4の個
数に対応した4基のテンション装置Aがビーム6の上部
に所定の間隔を隔てて横並びに固設されている。尚、各
テンション装置Aの相互間には、夫々の設置高さに階段
状段差を設けている。各テンション装置Aを通して繰り
出された線材aは、図の左方に設置された図示しない捲
線機に導かれる。
次に、テンション装置Aの詳細な構造を示した第2図乃
至第4図に於いて、7は装置の基盤で、横長長方形をな
して、装置の前後方向(第3図の左右方向)に配置され、
支持部材8,9,10を用いてビーム6に固設されてい
る。
11は基盤7の底縁から水平に突設した架台で、この架
台11上には装置の後方から順に所定間隔を隔てて、線
材aの除塵装置12、第1の挟持機構13及び第2の挟
持機構14が設置されている。
第3図に示した様に、除塵装置12は、架台11に立設
した支軸15に2枚の穴あき円盤16,16を遊嵌さ
せ、此等両円盤16,16相互の当接面には夫々穴あき
フエルト円板17を張り付けた構成になっている。線材
aはこの2枚のフエルト円板17,17間に挿通され
る。
第1の挟持機構13は、架台11に立設した支軸18の
下端部に円盤状の台部19を嵌着させ、その上に、耐摩
セラミック製の穴あき円板から成り、線材aを挟持する
2枚の挟持部材20,20を、支軸18に遊嵌状態で載
せ、更にその上に、夫々重さが異なる複数枚の穴あき円
板状の錘21A,21B,…を落とし込んで構成されて
いる。尚、両挟持部材20,20相互の当接面周縁には
丸みを持たせている。
線材aは、2枚の挟持部材20,20の間に鋏み込まれ
た状態で、錘21A,21B,…の重さに応じた強さの
挟持力を受ける。22は錘21A,21B,…の揺動を
防ぐ弱い押さえばねである。
第2の挟持機構14には、挟持力の解除手段14Aが付
設されているので、先ずその構造を第3図によって説明
すると、架台11の下側に第1のエアシリンダ23を上
向きに固設し、そのピストンロッド24を架台11の上
方に突出させて、その頂端に支軸25を立設し、この支
軸25の下端部に穴あき円盤状をした挟持部材26を嵌
着して構成されている。
次に、第2の挟持機構14の構成を説明すると、架台1
1の上面に挟持部材26を囲繞する配置を以て3本の支
柱27を立設し、各支柱27の頂面にはピン28を突設
している。
29は三角形をした可撓性支持板で、その各頂端近かく
に設けた孔30にピン28を遊嵌させた状態で、3本の
支柱27の頂面に支持されており、中央部には、支軸2
5の挿通孔を穿っている。
31は上記挟持部材26と対をなす別の挟持部材で、耐
摩セラミック製の穴あき円盤状をしており、可撓製支持
板29の下面に垂下状に固着されている。
32A,32B,…は、夫々穴あき円盤状をした錘で、
支軸25に挿通された状態で可撓性支持板29上に載置
され、弱いばね22によって揺動を抑制される。
33は基盤7の上部に組み付けたテンション機構で、第
1,第2の挟持機構13,14と捲線機本体にセットさ
れたボビンとの間に架け渡された線材aに、所要の大き
さの緊張力を及ぼす役割を果たすものである。
このテンション機構33の概略の構成は、第2図〜4図
に示した様に、基盤7に水平に突設された支軸34(第
4図参照)にその基端を枢支されて、その先端にテンシ
ョンプーリ35を設けたテンションアーム36と、この
テンションアーム36に上向きの回動付勢力を及ぼす延
びばね37とから成る。
テンション機構33を更に詳しく説明すると、テンショ
ンアーム36の基端は、ベースブロック38に一体に設
けた取着部材39に嵌着されている。そして、円盤状の
ベースブロック38の中心部にその一端を軸嵌された支
軸34の他端は、基盤7の前側上部に設けたベアリング
40の軸穴に嵌着されている。
ベースブロック38には上向きに突出杆41を設けて、
その先端に延びばね37の一端側が連結されている。3
8aはベースブロック38に突設されて、その回動範囲
を規制するストッパである。
42は、テンション機構33が線材aに及ぼす緊張力を
調節する調節手段としての、第2のエアシリンダで、基
盤7の上部後方にブラケット43を用いて固定されい
る。
そして、前記ばね37の他端側は、この第2のエアシリ
ンダ42のピストンロッド44の先端部に連結されてい
る。45はピストンロッド44の後退動限界位置を任意
に設定する役割を果たす可動ストッパである。
又、基盤7の前側の上部と下部には、テンションアーム
36の上下方向の揺動範囲を規制する為の、規制位置の
調整が可能な上下動ストッパ46,47を夫々設けてい
る。更に、基盤7の下部の前後2個所には夫々線材aの
ガイドローラ48,49を設けている。
第6図に於いて、50は捲線機の本体部であって、マイ
クロコンピユータを用いた、捲線機のプログラム制御装
置51が連動手段として組み込まれている。この装置に
は、挟持力の解除手段14Aを構成する第1のエアシリ
ンダ23と、線材aに及ぼす緊張力の調節手段としての
第2のエアシリンダ42とを、所定の作動関係のもとに
連動させる。
52はエアバルブで、第1、第2のエアシリンダ23,
42の作動を司る。53はエアコンプレッサである。
次に、上記構成の作用を、第8図に示したミニソレノイ
ドを製作する場合に就いて説明する。
先ず、第1の挟持機構13と第2の挟持機構14との夫
々に、製作すべきソレノイドコイルの形状・寸法や線材
aの線径・材質等に適合する様に予め経験的に選定され
た、最適な重さの錘21A,…、32A,…を載せる。
そして、更に、第2のエアシリンダ42の可動ストッパ
45の位置、及び上下動ストッパ46,47の位置を、
夫々経験的に設定された所定位置にセットすると共に、
制御装置51には所定の作動プログラムを設定すること
によって、製作すべきソレノイドコイルに対応した、テ
ンション装置の調整作業が完了する。
この状態のもとでは、エアバルブ52の開閉コントロー
ル回路が、第1のエアシリンダ23のピストンロッド2
4を下降動させ、又、第2のエアシリンダ42のピスト
ンロッド44を前進動させている。その為、第2の挟持
機構14は線材aの挟持作動を解除され、テンション機
構33は第2のエアシリンダ42によるばね37の引張
度合を低減されて、線材aに及ぼす緊張力を弱められて
いる。
そこで、線材ドラム4から繰り出した線材aをガイド部
材5を通したうえ、第2図の様にガイドローラ48を経
て除塵装置12の上下2枚のフエルト円板17,17の
間に鋏み込んで挿通させ、次いで、第1の挟持機構13
の上下1対の挟持部材20,20の間に鋏み込んで挿通
させ、更に、この時には、挟持力解除手段14Aが解除
作動状態にある第2の挟持機構14の、上下1対の挟持
部材26,31間の隙間を通過させた後、ガイドローラ
49を経てテンションプーリ35に架け渡したうえ、前
述のツイスト機(第7図参照)を経て捲線機の本体部50
に予めセットされているコイルボビンの一方の端子に巻
き付け固定させる。
然る後、捲線機を駆動せると、線材aがボビンに巻き取
られて行くのに伴って、線材ドラム4から引き出された
線材aは、除塵装置12によって付着していた塵埃を拭
い取られたうえ、第1の挟持機構13によって比較的弱
く挟持されながら、休止状態にある第2の挟持機構14
を言わば素通りし、ガイドローラ49、テンションプー
リ35を経て、ボビンに巻き取られていく。
そして、その間に、線材aはテンション機構33と第1
の挟持手段13との協働によって比較的弱い適度の緊張
力を与えられて、この緊張力による断線の恐れを生ずる
ことなく、ボビンに均等に巻回されて行く。
巻き上げの終了段階に達すると、線材aに前述のリード
線部分を形成させるべく、制御装置51を指示によっ
て、ツイスト機が作動開始すると共に、第6図に示した
様に、第1のエアシリンダ23が上昇作動される。その
為、挟持部材26が持ち上げられて線材aを挟んだ状態
で挟持部材31に当接されたうえ、更に可撓性支持板2
9を幾分持ち上げるので、第2の挟持機構14は作動解
除の状態を解かれ、錘32A,32B,…の重量に相当
する挟持力が線材aに及ぼされる。
一方、第2のエアシリンダ42は後退動されて、ばね3
7が強く引張されるので、テンション機構33が線材a
に及ぼす緊張力が増大する。
この様な状態のもとでは、ツイスト機が線材aに及ぼす
大きな引張力に対抗し得る強さの逆向きの緊張力が、テ
ンション機構33によって線材aに及ぼされるので、リ
ード線部分の回撚形成を確実に行うこが出来る。そし
て、このリード線部分をボビンの端子に巻き付ける時に
も、確実に強く巻き付けることが出来る。
この様にして、1個のミニソレノイドが完成すると、制
御装置51の指示によって、第1のエアシリンダ23は
再び下降動され、又第2のエアシリンダ42は後退動さ
れて、次のミニソレノイドの巻回形成工程に備える。
尚、上記構成では、第1、第2の2つの挟持機構13,
14を設けているが、此等の挟持機構は2つ以上設ける
と共に、第2のエアシリンダ42を2段階以上の異なる
ストロークを以て作動させる様にすれば、テンション機
構33による線材aへの緊張力をよりきめ細かく自動調
節することも出来る。
又、挟持機構13,14の各1対の挟持部材20,2
0,26,29間に挟持力を及ぼす方法として、上記実
施例の錘に代えて、ばねとその付勢力増減手段とから成
る調圧機構等を用いることも出来るが、錘を用いれば、
挟持力の調節をより正確且つ簡便に行えると共に、調圧
機構の構成をより単純化させることが出来る。
本発明によるテンション装置は、勿論極細線材以外の線
材の巻回にも適するが、電気機器用コイルの捲線機に限
られず、各種の機器に組み込むテンション装置としても
有効に使用出来る。
[発明の効果] 以上の説明によって明らかなように、本発明によるテン
ション装置は、以下に列挙した如き様々の優れた効果を
奏する。
イ) 巻回工程では、挟持力の異る2つの挟持機構のう
ち、挟持力の大きい方を休止させ、且つ、テンション機
構の挟持力を弱めて、巻回工程に最適の緊張力に自動調
整されるので、極細線材でも断線の恐れなく緊密に巻回
されて、不良品の発生が殆ど無くなる。
ロ) 一方、回撚工程では、2つの挟持機構を共に働か
せると共に、テンション機構の挟持力を強めて、回撚工
程に最適の緊張力に自動調整されるので、巻回端に撚り
を掛けて補強し端子に巻き付ける操作が確実に行われ、
回撚不確実による不良品の発生が殆ど無くなる。
ハ) 巻回工程と回撚工程との相互切替時に、夫々の工
程の最適緊張力への自動切替が行われるので、従来は手
作業に頼っていた回撚工程の自動化が達成されて、生産
性が大幅に向上する。
ニ) 使用線材の太さや材質が異なる毎に、2つの挟持
機構の挟持力を夫々の最適値に調節する面倒な作業も、
複数の錘を加減するだけで正確・迅速に行える。
ホ) 錘の荷重は、可撓性支持板に支持された挟持部材
を介して弾力的に線材に伝えられるので、挟持が確実に
行われ、且つ、緊張力の変動時等に線材に及ぼされるシ
ョックが緩和される。
ヘ) 又、走行中の線材が積み重ねた錘を揺動させる不
都合は、押えばねにより解消される。
ト) 線材巻回作業中の作業工程の切替毎に、線材への
緊張力を各工程の最適値に自動切替出来るという優れた
機能を備えながら、その主要な機械的要素は、構造が比
較的単純な2つの挟持機構とテンション機構だけで足り
るので、安価に提供出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の一実施例を示すもので、第
1図は線材ドラムと4基のテンション装置を取り付けた
スタンドの斜視図。第2図乃至第5図は夫々線材への緊
張力を低めた状態にあるテンション装置を示すもので、
第2図は斜視図、第3図は側面図、第4図は平面図、第
5図は正面図である。第6図は線材への緊張力を高めた
状態にあるテンション装置の側面図であって、捲線機の
本体部も略示されている。 第7図は従来例を示す見取図であり、第8図は本発明の
テンション装置を用いて製作された、ミニソレノイド用
コイルの斜視図である。 符号表 1……スタンド、4……線材ドラム 6……ビーム材、7……基盤 11……架台、12……除塵装置 13……第1の挟持機構 14……第2の挟持機構 14A……挟持力の解除手段 15,18,25……支軸 17……フエルト円板、19……台部 20,20及び26,31……挟持部材 21A,21B,…、32A,32B,……錘 23……第1のエアシリンダ 24,44……ピストンロッド 28……ピン、29……可撓性支持板 33……テンション機構 35……テンションプーリ 36……テンションアーム 37……ばね、38……ベースブロック 42……第2のエアシリンダ(調節手段) 46,47……上下動ストッパ 50……捲線機の本体部 51……制御装置 52……エアバルブ A……テンション装置、a……線材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線材をボビン等に巻回する巻回工程と、巻
    回末端に撚りを掛けてリード線を形成し端子に巻付ける
    回撚工程との切替時に、線材に及ぼす緊張力の強さを自
    動的に変更できるようにしたものであって、 挟持力が相対的に小さい第1の挟持機構13、及び相対
    的に大きい第2の挟持機構14と、 前記第2の挟持機構14の挟持力を解除させる解除手段
    14Aと、 線材に及ぼす緊張力の調節手段42を付設したテンショ
    ン機構33と、 前記解除手段14Aと調節手段42とを駆動制御する制
    御装置51とを備え、 巻回工程では、解除手段14Aを解除作動させると共
    に、調節手段42を緊張力を弱める側に作動させ、 回撚工程では、解除手段14Aを反解除作動させると共
    に、調節手段42を緊張力を強める側に作動させるよう
    に構成したことを特徴とするテンション装置。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2の挟持機構13及び14
    は、線材を挟持する上下1組の挟持部材20,20及び
    31,26と、挟持部材20及び31の上面を押圧する
    夫々複数の錘21A,21B,…及び32A,32B,
    …、と此等各錘群の上面を押圧して揺動を防ぐ押えばね
    22とを備え、 前記挟持部材31は、可撓性支持板29に支持されてお
    り、 前記解除手段14Aは、前記挟持部材26を挟持部材3
    1に接離動させるエアシリンダ23を備えることを特徴
    とする請求項1記載のテンション装置。
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