JPH0941258A - 刺繍縫いミシン - Google Patents

刺繍縫いミシン

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JPH0941258A
JPH0941258A JP21400595A JP21400595A JPH0941258A JP H0941258 A JPH0941258 A JP H0941258A JP 21400595 A JP21400595 A JP 21400595A JP 21400595 A JP21400595 A JP 21400595A JP H0941258 A JPH0941258 A JP H0941258A
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sewing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺繍縫いにおいても布厚検知を良好に行い、
針糸供給装置を用いる等によって刺繍縫いの品質を向上
させることを可能とする。 【解決手段】 押え足上下機構(3,4,5,6,7)によって刺
繍縫い用押え足(21)の上下動を行わせつつ、被縫製物の
厚さに対応する刺繍縫い用押え足(21)の高さ位置を変位
検出器(13)で検知することによって布厚検知を行う布厚
検出機構を刺繍縫いミシンに備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刺繍縫い用押え足
により被縫製物を押さえながら刺繍縫いを行うようにし
た刺繍縫いミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に刺繍縫いミシンは、針が上方に抜
けた時に移動するX−Yテーブルを用いて所定の縫い動
作を実行するように構成されているため、押え棒の下端
部に取り付けられた刺繍縫い用の押え足を針棒の上下動
に同期して上下動させる構成が採用されており、これに
よってX−Yテーブルの移動が支障なく行われるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのように押
え足が上下動する刺繍縫いミシンでは、通常縫いのよう
に押え足の高さ位置に応じて布厚を検知する布厚検出機
構を採用することが困難になっている。従ってその布厚
検出機構からの布厚検出データに基づいて必要な針糸量
を算出する針糸供給装置を設置することが難しく、刺繍
縫いの品質が布厚によってばらつくという問題がある。
【0004】そこで本発明は、刺繍縫いにおいても布厚
検知を良好に行うことができるようにした刺繍縫いミシ
ンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、少なくとも刺繍縫いを行うよう
に被縫製物に対して刺繍縫い用押え足を接触させるよう
に構成した刺繍縫いミシンにおいて、上記刺繍縫い用押
え足を針棒に同期して被縫製物に接触・離間させる押え
足上下機構と、前記被縫製物の布厚に対応する刺繍縫い
用押え足の足高さの位置変動を変位検出器に伝達する変
位伝達機構と、を有する布厚検出機構を備えた手段から
なる。
【0006】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の布厚検出機構における押え足上下機構は、ミシン
主軸22に設けられたカム体と、このカム体に形成され
た位置情報を刺繍縫い用押え足に伝達するカムリンク機
構と、を有する手段からなる。
【0007】さらに請求項3記載の発明は、上記請求項
1記載の布厚検出機構における変位伝達機構は、刺繍縫
い用押え足及び通常縫い用押え足を交換可能とした押え
棒を含む手段からなる。
【0008】さらにまた請求項4記載の発明は、上記請
求項1記載の布厚検出機構における変位伝達機構は、刺
繍縫い用押え足及び通常縫い用押え足を交換可能とした
押え棒とは別個に配設した上下リンク棒を備えた手段か
らなる。
【0009】一方、請求項5記載の発明は、上記請求項
3記載の刺繍縫い用押え足を、被縫製物側に向かって付
勢した押え棒の下端部に対して通常縫い用押え足と交換
可能に装着するとともに、刺繍縫い用押え足の装着時に
はカムリンク機構がカム体に対して作動位置に移動し、
かつ通常縫い用押え足の装着時にはカムリンク機構がカ
ム体に対して非作動位置に退避するように、上記刺繍縫
い用押え足の足高さ及び通常縫い用押え足の足高さを設
定した手段からなる。
【0010】このような各手段においては、押え上げ上
下機構によって刺繍縫い用押え足の上下動が行われると
ともに、刺繍縫い用押え足の布厚に対応した変位が変位
検出器で検知されることとなり、従って刺繍縫い用押え
足が被縫製物に接触した時の下端位置情報に基づいて布
厚検知が行われるようになっている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。まず図1及び図2に示され
ているように、ミシンヘッド部1内に設けられた主軸2
の端部には押え棒上下カム3が固定されており、この押
え棒上下カム3の周面に対して押え棒カムリンク4の揺
動端部分が圧接可能に配置されている。この押え棒カム
リンク4の基端部分は、ミシンフレームに回転自在に取
り付けられたリンク軸5を介して揺動可能に装着されて
おり、上記リンク軸5に装着されたコイルバネ6によっ
て押え棒カムリンク4が上記押え棒上下カム3の周面に
圧接する方向に付勢されている。
【0012】上記押え棒カムリンク4の途中部分は、押
え棒上下リンク7を介して押え棒8に接続されている。
すなわち上記押え棒上下リンク7は押え棒8の側部に沿
って上下方向に延在しており、当該押え棒上下リンク7
の上端部分が前記押え棒カムリンク4の途中部分に枢着
されているとともに、押え棒上下リンク7の下端部分は
押え棒8の途中部分に固定された押え棒抱き9に枢着さ
れている。
【0013】上記押え棒抱き9のアーム部9aには、押
え上げレバーの手動操作が押え上げカム111を介して
伝達されて適宜アップ・ダウンが行われるように構成さ
れている。また上記押え棒抱き9の他のアーム部9b
は、変位検出器としてのポテンショメーター13の入力
ピン13aに圧接されており、押え棒8の上下方向の変
位がポテンショメーター13により検出されるように構
成されている。
【0014】また上記押え棒の上方部分には、圧縮コイ
ルバネ14が装着されており、この圧縮コイルバネ14
の付勢力によって押え棒8が下方に押し下げられてい
る。上記圧縮コイルバネ14の上端部分は、上下方向に
揺動可能に取り付けられた押え圧調整レバー15の途中
部分に受けられており、この押え圧調整レバー15の揺
動端部分が押え圧調整カム16の周面に当接されてい
る。上記押え圧調整カム16の軸16aには調整ダイヤ
ル17が設けられており、この調整ダイヤル17を回す
ことによって上記圧縮コイルバネ14の付勢力が調整さ
れるようになっている。
【0015】一方、上記押え棒8の下端部には、刺繍縫
い用押え足21及び通常縫い用押え足22(図3(b)
参照)が交換可能に装着される。このとき図3及び図4
に示されているように、刺繍縫い用押え足21(図3
(a)及び図4)の足高さH1は、通常縫い用押え足
(図3(b))の足高さH3よりも所定量低くなるよう
に設定されている(H1<H3)。すなわち上記刺繍縫
い用押え足21は、足高さH1のように低目に形成され
ることによって上述した押え棒カムリンク4を低位置に
位置させ、当該押え棒カムリンク4が押え棒上下カム3
の周面に常時圧接するように構成されている。従って押
え棒8に刺繍縫い用押え足21が装着された場合には、
押え棒上下カム3のカム情報に従って押え棒8が上下動
されるようになっている。
【0016】一方、上記通常縫い用押え足22は、足高
さH3のように高目に形成されることによって上述した
押え棒カムリンク4が高目に位置させ、当該押え棒カム
リンク4が押え棒上下カム3の周面から常時離間するよ
うに構成されている。従って押え棒8に通常縫い用押え
足22が装着された場合には、押え棒上下カム3のカム
情報は押え棒に伝達されない。
【0017】上記押え棒上下カム3は、図5に示されて
いるように、半径R1の谷径と、半径R2の山径とを有
しており、針棒23に設けられた針24の位置と同期し
て回転している。すなわち針24が針板の下方に下がっ
ている時には押え棒カムリンク4側に半径R1の谷径が
位置するとともに、針24が針板の上方に上がっている
時には押え棒カムリンク4側に半径R2の山径が位置す
るように構成されている。さらに通常縫い用押え足22
が針棒23に装着された時には、上記半径R2の山径よ
りさらに大きい半径R3の位置に押え棒上下リンク4が
位置するようになっている。
【0018】なお図5には、押え棒上下リンク4が押え
棒上下カム3の谷径(半径R2)の周面から距離αだけ
離間した状態が表されているが、これは刺繍縫い用押え
足21が押え棒8に装着される時の状態である。
【0019】このような装置によれば、押え棒上下カム
3及び押え棒上下リンク4を備えた押え上げ上下機構に
よって刺繍縫い用押え足21の上下動が針棒と同期して
行われるとともに、刺繍縫い用押え足21の布厚に対応
した変位量が変位検出器としてのポテンショメーター1
3で検知されることとなる。従って刺繍縫い用押え足2
1が被縫製物に接触した時の下端位置情報に基づいて布
厚検知が行われる。
【0020】一方、通常縫い用押え足22が針棒23に
装着された時には、押え棒上下カム3による上下動は行
われず、布厚に対応した押え足の高さ位置が押え棒8を
通して変位検出器としてのポテンショメーター13で検
知されることとなる。なお通常縫いと刺繍縫いとの間に
おいては、布厚を検知する基準高さが異なることとなる
が、その差分を見込んだ検知動作が行われる。
【0021】このような布厚検知情報は、例えば特公平
3−22193号に記載された針糸供給装置に出力され
て必要な糸量が算出され針糸が自動供給される。この針
糸供給装置の一例を説明しておく。
【0022】すなわち図6に示されている装置は、針糸
供給源としての糸巻及び上記針間の針糸Tを支持し且つ
緊張・弛緩するように主軸2に連動して二位置間を往復
動する天秤31、及び適宜に発生される糸切り信号に連
動して作動し、布に連らなる針糸Tをベッド下方におい
て切断する糸切り装置(図示せず)や下糸ボビンへの糸
巻装置32等を備え、かつ針棒の振り幅や送り歯の送り
量及びX−Yテーブルの送り量並びにそれらの方向が予
め記憶装置に記憶された情報に基いて制御されるもので
ある。また針糸Tは、図示のように糸巻33より糸調子
器34、第一保持手段35、繰出し検出装置36、第二
保持手段及び周知の糸取りばねを経由して上記天秤31
に掛け渡されている。
【0023】繰出し装置40は繰出し腕41を有し、第
一・第二保持手段35,37間の針糸経路の長さを、図
7の繰出し曲線のように針24が針板面よりも下方に位
置している時期に増大するとともに、天秤31による針
糸緊張時までに最短とするためのものである。繰出し腕
41は上下に傾斜した透導面41aと、その下方に位置
してU字状の糸保持溝41bとを有し、その基部は固定
軸42に支持したリンク43と固定軸44に支持したリ
ンク45との各自由端に軸支してある。リンク45は機
枠との間に掛け渡したばね46を介してカム体47のカ
ム面に追従するようになっている。
【0024】繰出し検出装置36は、針糸Tが糸巻33
から繰出し腕41へ向って移動する長さを検出するため
のもので、針糸Tを巻き掛けるV溝36aを有するプー
リー38と、プーリー38が一定角度回転する毎に一箇
のパルスを発生するエンコーダ39とからなる。
【0025】糸調子器34は糸押え50を有し、針糸T
が上記プーリー38に密着して巻き付くように針糸Tを
軽く張らせるために、常に一定の弱い通過抵抗を与える
ためのものである。糸押え50及びこれと協動する糸抜
け防止板51は機枠に対して垂直に固定の基板52から
水平に突出する支軸53,54に摺動自在に支持してあ
る。糸抜け防止板51は支軸53に対して取着したリン
グにより上記摺動が制限されており、また糸押え50
は、コイルばねの付勢力によって基板52に向けて押圧
されている。
【0026】第一保持手段35は、第一ソレノイド61
のオン・オフによりアンマチュアとしての保持板62を
吸引・開放し、保持板62と対向するヨーク63との間
で針糸Tを通過不可能に挟持し又は通過可能に開放する
ためのものである。保持板62はヨーク63に立設した
軸により上下動可能に支持されており、常に下方へコイ
ルバネの弱い弾性力が与えられることによって第一ソレ
ノイド61による吸引力の立上がりを速めている。
【0027】なお上記した保持手段35のヨーク63上
面は、繰出し検出装置36におけるプーリー38Vの溝
36aと、糸調子器34における糸抜け防止板51と糸
押え50との交点及び機枠に軸支したローラー66のV
溝66aを結ぶ直線と同一かそれよりも上方に位置する
ように配置し、針糸Tの張力により糸押え62がコイル
バネに抗して上方に浮き上がらないように、即ち糸押え
62がコイルバネの弱い弾性力で常にヨーク63上面に
圧接するようにしてある。
【0028】第二保持手段37は、第一保持手段35と
基本的には同様の構成であり、第二ソレノイド67のオ
ン・オフによりマンマチュアとしての保持板68を吸引
・開放し、ヨーク69との間で針糸Tを通過不可能又は
可能に挟持・開放するためのものである。保持板68は
第二ソレノイド67の支持枠70の二又突起70aを支
点に揺動可能に支持され、且つ常にはヨーク69から離
れる方向にコイルバネの弾性力を受けている。またこの
弾性力による保持板68の揺動位置を規制する規制部7
2が合成樹脂によりヨーク69と一体に形成され、保持
板68と鉄心73との対向面間の距離 を常に一定に保
つようにしている。また鉄心73とヨーク69に吸着さ
れた時の保持板68との対向面間に一定の隙間 を設け
るようにし、第二ソレノイド67をオフした時に保持板
68の鉄心73からの離れが残留磁気により遅れるのを
防止している。
【0029】操作レバー74は押上げ、ニュートラル、
糸切りの各態様に対応するイ、ロ、ハの三位置に回動可
能に支持されている。その操作レバー74には、下端に
押え足をもつ押え棒を押えバネに抗して上昇させるため
の押え上げカム11と、糸調子器34及び第一保持手段
35における針糸Tの挟圧力を開放するための糸緩めカ
ム78が一体に支持されている。押え上げカム11には
操作レバー74を「イ」の位置に回動した時に、押え棒
を上昇させるように押え棒と一体の押え棒抱きの下面が
対向配置してある。
【0030】また糸緩めカム78は操作レバー74を
「イ」又は「ハ」の位置に回動した時に糸押え50をバ
ネに抗して移動させるとともに、保持板62をバネに抗
して上方に押し上げるように作用するリンク機構と連結
した追従子80に対向配置してある。追従子80は軸8
1を中心に揺動自在であり、この揺動運動は糸押え50
に対しては軸82,83に支持したリンク84,85を
介して伝達されるようになっている。またリンク84の
二又部84aには、上端に保持板62の係止部62aが
遊嵌された二又部をその連桿86の下方部が垂直に遊嵌
配置されると共に、その連桿86の水平突出部との間に
はバネよりもばね定数の大きなコイルバネが配置されて
いる。
【0031】図7に示された電気回路において、位置検
出装置101は、図6のように主軸2に固定した回転板
90及びそれを検出する検出器91とからなり、針がベ
ッド平面に突刺った直後から針がベッド平面より抜け上
がった直後までの主軸2の回転角を検出して低レベル
(以下Lとする)の位置信号を発生し、これ以外の時期
には高レベル(以下Hとする)の位置信号を発生する。
【0032】布厚検出装置102は、前述したように押
え棒8の上下動に連動して正逆回転する可動部と、その
回転位置に対応する電圧(布厚信号)を発生するボリュ
ームとからなるポテンショメーター13から構成されて
いる。
【0033】押え上昇スイッチ103は、リンクの揺動
経路内に配置されており、操作レバー74を「イ」又は
「ハ」の位置に移動操作することに関連してHの信号を
発生する。
【0034】速度検出装置104は、主軸2の回転速度
を検出しそれに対応する数のパルス(速度信号)を発生
する。誤差演算装置105は、第一・第二保持手段3
5,37における各保持板62,68の応答動作の遅れ
による繰出し糸量の誤差を修正するためのものであり、
速度検出装置104の出力パルス数Nに対し実験的に求
めた定数kを乗じた数Bのパルス(補正信号)を発生す
る。
【0035】記憶回路106は、特に図8に示されてい
るように、各縫目毎の針24の振り幅に関する情報(振
り幅信号Y)及び布送り歯(図示せず)の水平移動量に
関する情報(送り量信号X)を記憶した通常縫い(ステ
ッチ縫い)記憶回路106aと、刺繍縫い用のX−Yテ
ーブルにおける両方向の送り信号X,Yを記憶した刺繍
縫い記憶回路106bと、からなり、図7に戻って、そ
れらからの各記憶情報は、位置検出装置101の出力の
立上がり時に次の縫目に対応するものが模様制御回路1
07を介して読み出され、これらの各情報はY信号及び
X信号としてラッチ回路108に送られると同時に、Y
信号はラッチ回路109、X信号はラッチ回路110に
も送られる。なお、上記ラッチ回路109は位置検出装
置101の出力の立上がりに関連してモノマルチバイブ
レータ(ワンショット)MS1 及びインバータI1を介
して作動されラッチ回路108,110は上記位置信号
の立ち下がりに関連して動作し、且つ各ラッチ回路は動
作によりその入力をそのまま出力する。
【0036】針振りステッピングモータ(STM)11
1は針棒揺動機構を作動するためのものであり、ラッチ
回路109の出力を受け駆動回路112を介して駆動さ
れる。送りステッピングモータ(STM)113は送り
機構を作動するためのものであり、ラッチ回路110の
出力を受け駆動回路114を介して駆動される。
【0037】また同様に刺繍縫い装置では、X−Yテー
ブルを各方向に作動させるX方向モータ98及びY方向
モータ99に対して、ラッチ回路109,110の出力
による駆動回路112,113からの駆動信号が与えら
れるように構成されている。
【0038】設定装置115は、ラッチ回路108及び
これと同様に動作されるラッチ回路106を介して入力
される各信号X,Y,Dに基いて一縫目形成毎に必要な
針糸繰出し量を設定するためのものであり、図8に示し
たように、信号Xの2乗値と信号Yの2乗値を加算した
値P2 に定数k1 を乗した値k2 P2 と、P2 の平方根
に定数k2 を乗した値k2 Pとを加算した「k1 P2 −
k2 P」とし、これに布厚信号Dに定数k3 を乗した値
を加え「k1 P2 +k2 P+k3 D」とし、更にこれに
定数k4 を加算して求められた値(設定信号)Aを出力
するようになっている。
【0039】このとき上記布厚信号Dは、刺繍縫いの場
合には通常縫い(ステッチ縫い)の場合より所定量βだ
け加えた量の信号とする。
【0040】再び図7に戻って、減算装置117は上記
設定装置115の出力値Aから誤差演算装置105の出
力Bを減じた値Cを繰出し信号として比較回路118に
出力する機能を有しており、上記比較回路118は、減
算装置117とカウンタ116との出力の値が一致した
ときにHの信号を発生する。カウンタ119は、繰出し
検出装置36の出力パルスを計数した値を出力ととも
に、位置信号の立ち上がりによりリセットされる。
【0041】フリップフロップ回路FF1は、比較回路
118のH信号を受けて動作状態となるとともに、位置
信号の立ち下がりに関連して非動作状態にリセットさ
れ、これらの出力は、アンドゲートG1及びインバータ
I2を介してアンドゲートG2に送られる。各ソレノイド
61,67は、それぞれ対応する動作回路120,12
1を介してアンドゲートG1,G2の出力によりオンし、
L出力によりオフする。
【0042】フリップフロップ回路FF2は、電源投入
後の縫い初めの針数と縫い終わった被縫物をミシン縫合
部から取り去った後の次の縫い初め針数の縫目形成期間
中に、上記両保持手段35,37間への針糸Tの繰込み
を阻止するためのものであり、繰出し検出装置36から
の信号又は電源投入に関連して初期設定回路122から
瞬時に発生させる信号を受けてその立ち上がりにより動
作状態とされ、かつミシン停止操作に関連して発生させ
る。ミシン停止信号を受けて動作するワンショットMS
2の立ち上がり非動作状態にリセットされるとともに、
反転Q端子出力は、オアゲートG3を介してオアゲート
G1,G2に入力されている。
【0043】またカウンタ123は、位置検出装置10
1の出力の立下がりを計数し、その値が予め設定した
値、例えば「5」に達することに関連して出力がLから
Hに反転するとともに、ミシン始動操作に関連して発生
するミシンスタート信号を受けて動作するワンショット
MS3の出力の立上がりに関連してリセットされ、その
出力はアンドゲートG1,G2に入力されている。
【0044】押え上昇スイッチ103は、布押え足を上
昇させることに関連してそのとき針24がベッド面から
抜け上がっている上停止区間であれば、両保持手段3
5,37から針糸Tを開放させるためのものであり、そ
の出力はアンドゲートG4、インバータI3を介してアン
ドゲートG1,G2の入としてある。
【0045】フリップフロップ回路FF3は、縫い始め
から繰出し検出装置36の出力がない場合に針糸Tの消
費又は切断と判断するためのもので、繰出し検出装置3
6からの出力パルスを受けて動作状態とされ、かつスタ
ート信号を受けて動作する前記ワンショットMS3の出
力の立上がりに関連して非動作状態にリセットされるよ
うになっているとともに、Q端子出力はアンドゲートG
5に又反転転Q端子出力はアンドゲートG6の入力として
ある。
【0046】フリップフロップ回路FF4は、縫製中に
繰出し検出装置36からの出力が所定値より小さくなっ
た場合に針糸Tの消費又は切断と判断するためのもの
で、繰出し検出装置36からの出力パルスを受けて動作
状態となり、位置検出装置101の出力の立下がりに関
連してリセットされるとともに、Q端子出力はインバー
タI4を介してゲートG5の入力としてある。
【0047】カウンター124,125は、位置検出装
置101からの信号の立上がりを計数し、その値が予め
設定した値、例えば前者「7」針、後者を「3」に達す
ることに関連してその出力をLからHに反転するととも
に、カウンタ124は、ワンショットMS3の立上がり
でまたカウンタ125はフリップフロップ回路FF4の
出力の立上がりによりそれぞれリセットされるようにな
っている。
【0048】カウンター126,127は、ともに繰出
し検出装置36の出力パルスを計数しその値を出力する
とともに、カウンタ126公知の下糸巻装置32を作用
状態にセットするようにした糸巻モード・オン信号を受
けて動作するワンショットMS4の出力の立上がりによ
りリセットされ、またカウンタ127は下糸巻装置32
を不作用状態に解除することに関連して発生する糸巻モ
ード・オフ信号を受けて動作するワンショットMS5の
出力の立上がりによりリセットされる。
【0049】比較回路128は、上記糸巻装置32によ
って下糸ボビン92に所望糸量を自動的に巻き取るため
のものであり、適宜に設定される糸巻量設定装置129
の出力値と、カウンタ126の出力値とが一致すること
に関連してその出力を反転し、このときの出力によりモ
ータ停止回路135を介してミシンモータを停止するよ
うになっているが、これに代えてソレノイドをオンし、
その作用力により糸巻装置32を不作用位置に移動させ
るようにしてもよい。
【0050】記憶回路130は、糸巻装置32によって
下糸ボビン92に巻き取った糸量を記憶しておくもので
あり、カウンタ126の計数値を記憶し、かつ常にはそ
の記憶値を出力するとともに、ワンショットMS4の出
力の立上がりにより記憶内容がクリアーされるように構
成されている。
【0051】比較回路131は、下糸ボビン92に巻か
れた糸量と同等の上糸量が消費されるのを検出するため
のものであり、記憶回路130の出力とカウンタ127
の出力とを比較し双方が一致することに関連して一定時
間Hの信号を出力するものである。なおブザー、ランプ
等の警報装置132はノアゲートG7出力がLになった
ときに一定時間動作するようになっている。
【0052】なお一縫目形成に必要な糸量は後述するよ
うに繰出し腕41の繰出し運動と、両保持手段35,3
7の作動タイミングを制御することによって得られるも
のであるが、特に保持手段35の保持板62の動作の遅
れは繰出し誤差の原因となる。そこで実際の繰出し量が
許容できる上限以上にはならないように、繰出し腕41
の繰出し運動が始めはゆっくりとしてその後半から次第
に速くなるように前記カム体47のカム面は形成されて
いる。
【0053】このような装置を刺繍縫い装置としてみた
場合には、特に図9に示されているように、中央演算装
置(以下、CPUという。)200にはミシンスタート
スイッチ201が接続されているとともに、上記CPU
200によりミシン駆動モータ202が回転制御され、
またCPU200に接続された刺繍縫い装置203を通
して上述したX方向モータ98及びY方向モータ99が
回転制御されるように構成されている。
【0054】その他、上記CPU200には、ステッチ
(通常)縫い/刺繍縫い切換装置204、模様選択装置
205、刺繍模様記憶装置106bが接続されていると
ともに、前述した針振りモータ111、送りモータ11
3、及び針糸繰り出し装置を構成する第1ソレノイド6
1、第2ソレノイド67、繰出し検出装置36、布厚検
出機構102が接続されている。なお図8中の符号20
4は、次の装置形態において説明される押え棒の押え圧
調整モータを示している。
【0055】このような装置の作用を次に説明する。両
保持手段35,37の各ソレノイド61,67は、対応
するゲートG1,G2の4つの入力が全部Hになったとき
オンし、そのうち一つがLになったときにはオフする
が、正常の場合には後述するようにゲートG3,G4,G
7からの3つの入力がいずれもHになっているから、フ
リップフロップ回路FF1の出力状態によってオン・オ
フが決まる。
【0056】そこで通常の縫製時において、針棒23、
天秤31、繰出し腕41は、図10のタイミング曲線に
沿って往復移動する。繰出し腕41の図6右方向への往
動は、両保持手段35,37間の針糸経路を増大するも
のであるが、繰出し腕41が往動する直前までにフリッ
プフロップ回路FF1が位置検出装置101のL出力に
よりリセットされており、ゲートG1の出力はL、ゲー
トG2の出力はHとなり、第一ソレノイド61がオフす
ると同時に第二ソレノイド67がオンし、一方の保持手
段35では針糸Tを解放し他の保持手段37では針糸T
を保持しているから、繰出し腕41の上記往動によって
増大する針糸経路に相当する針糸Tが糸巻33から両保
持手段35,37間に繰り込まれる。
【0057】このときプーリー38が針糸Tの移動に伴
って回動し、その回転角度に比例した数のクロックパル
スが繰出し検出装置36から発生する。このクロックパ
ルスはカウンタ119によって計数されて比較回路11
8の一方の入力部に入力される。また比較回路118の
他方には、記憶回路106から読み出された信号X、信
号Y及び布厚検出装置102からの布厚信号Dに基づい
て設定装置115で演算した値から誤差演算装置105
からの出力値を減じて補正した減算装置117からの出
力(理論値)Cが入力されており、比較回路118はカ
ウンタ119の計数値が理論値と一致するとH信号を出
力する。これによりフリップフロップFF1の出力がL
からHに反転するので、第一ソレノイド61はオンし第
二ソレノイド67はオフする。
【0058】したがって予定の長さの針糸Tが両保持手
段35,37間に繰込まれた後には、第一保持手段35
が針糸Tを通過不可能に挟持して糸巻33から繰り出さ
れるのを阻止するとともに、第二保持手段37が針糸T
を通過可能に解放する。なお繰出し腕41の往動の途中
で予定の長さの針糸Tが繰り出されれば、その後の繰出
し腕41の往動中は第二保持手段37及び針24間に弛
んでいる針糸Tが両保持手段35,37間に一時的に引
き戻される。
【0059】また繰出し腕41は次に針糸Tが天秤31
によって緊張されるまでの間に複動するので、その後の
天秤31の上昇に伴って第一保持手段35及び縫目間の
針糸Tが次第に張られ、これにより縫目が適切な強さで
締め付けられて結節する。以下、同様の作用が一目形成
毎に繰り返される。
【0060】以上のように、信号X、信号Y、布厚信号
Dに基づいて演算された必要糸量が一目形成毎に繰り出
されるが、縫い始めの数針間は正規の糸量を必要としな
い。そこで電源を入れた後に縫目を始めると、フリップ
フロップFF2がプリセットされるとともに、スタート
信号によりカウンタ123がリセットされるので、位置
検出装置101の信号の立ち下がりが5回形する計数さ
れるまでは、すなわち縫目が5針形成するまでの間はゲ
ートG2の出力がLとなり、これによりゲートG1,G2
が閉じるので第一ソレノイド61,67はオフしたまま
作動しない。
【0061】またフリップフロップFF2はミシン停止
によりリセットするが、布を縫合部から取り出したり位
置をずらしたりすると、それに伴って針糸Tが糸巻5か
ら繰り出され、繰出し検出装置36からのパルス信号に
より再びセットされるから、その後に縫製を始めると、
上述と同様に縫目が5針形成されるまでの期間は各ソレ
ノイド61,67がオフしたままとなり、糸の繰出しは
行なわれない。
【0062】布針24を中心に旋回すべくミシンを針棒
最下点付近で停止した場合には、布押え足を上昇させて
もゲートG4の出力がLのまま変化しないので、両保持
手段35,37の状態はミシン停止前とは変らず、再び
ミシンを始動すれば引続き予定の縫目が形成されるが、
布を縫合部から取り出すべく針棒最上点付近でミシンを
停止した場合には、布押え足を上昇させるとゲートG4
の出力がHになり、これによりゲートG1,G2が閉じる
ので、各ソレノイド61,67はオフし両保持手段3
5,37とも針糸Tを解放する。
【0063】なお保持手段35について、前者の場合に
は、保持板62がソレノイドにより吸引されているか
ら、カム体78に連動してリンク84が図6時計方向に
回動し連悍86が押し上げられても、バネが圧縮される
だけであるが、後者の場合には上記ソレノイドは発生し
ないから、保持板62がバネを介して連悍に連動し軸を
支点に上動する。
【0064】糸巻装置32を作用状態にセットすると、
カウンタ126及び記憶回路130がリセットされる。
そこで糸巻量設定装置129を適宜に設定操作してから
ミシンを始動すると、針糸Tが糸巻33から下糸ボビン
92に巻き取られ、その糸量は繰出し検出装置36及び
カウンタ126を介して記憶回路130に記憶されると
ともに、上記巻き取り量が設定量に達すると比較回路1
28の出力によりモータ停止回路135を介してミシン
モータは停止する。また縫製により消費される糸量は繰
出し検出装置36及びカウンタ126により検出され、
その糸量が先に下糸ボビン92に巻き取られた糸量に達
すると、比較回路131の出力に関連して警報装置13
2は一定時間動作するとともに、モータ停止回路135
を介してミシンモータは停止する。
【0065】縫製の途中で針糸Tが全部消費されたり切
れたりして、繰出し検出装置36の出力が止まった場合
には、フリップフロップFF4がセットされないので、
位置検出装置101の立上り出力がカウンタ125によ
り計数されることとなり、その設定値に対応する間に、
すなわち主軸2が3回転する間に一度も繰り出し検出装
置36の出力が発生しない場合には、その時ゲートG5
の出力がHとなるから、モータ停止回路135を介して
ミシンが停止するとともに、警報装置132が一定時間
作動し、またゲートG1,G2が閉じて各ソレノイド6
1,67もオフする。
【0066】上述したように、電源が入っていない時、
又は電源投入後であっても針棒上死点付近にミシンを止
めて布押え足を上昇したときや、縫製の途中で針糸Tが
切断したり消費された場合には、各ソレノイド61,6
7がオフして両保持手段35,37による針糸の保持力
が解放されるので、針糸Tをセットする場合には、これ
らの状態においてまず糸巻33から針糸Tを端部を摘ん
で引き出し、次にその中間部をカバーに巻き掛けてから
軽く引っ張ると針糸Tに下方への分力が発生するから、
中間部はカバーの側面を滑り下り、更に針糸Tの端部を
引張れば第一保持手段35の保持板62とヨーク63と
の間に引込まれると共に、繰出し検出装置36のプーリ
ー38に巻き掛けられる。
【0067】また針糸Tをセットしないでミシンを駆動
した場合には、ミシンスタート信号によりリセットされ
た後に繰出し検出装置36から出力がフリップフロップ
FF3に入力されず、反転Q出力がHとなるから、カウ
ンタ124の設定数だけ主軸2が回転するとゲーG4の
出力がHとなる。従ってこの場合には主軸2が7回転し
てから警報装置が作動すると共に、各ソレノイド61,
67がオフする。
【0068】次に図11に示されている実施形態にかか
る装置では、押え棒8に下方付勢力を与える圧縮コイル
バネ14の付勢力をモータ回転により調整する機構が付
設されている。すなわち上記圧縮コイルバネ14を受け
ている押え圧調整レバー15の揺動端部分に接触してい
る押え圧調整カム16が、ステッピングモータ204の
出力軸に固定されており、上記ステッピングモータ20
4が所定の角度回転駆動されることによって圧縮コイル
バネ14の付勢力、すなわち押え棒8への下方付勢力が
適宜に調整されるようになっている。
【0069】さらに図12及び図13に示されている形
態の装置における布厚検出機構の押え足上下機構は、針
棒23の上下動を刺繍縫い用押え足210に伝達するリ
ンク機構を有している。すなわち本装置においては、所
謂可動型の刺繍縫い用押え足210が採用されており、
押え棒8の下端部に装着された可動型の刺繍縫い用押え
足210の上下動が針棒23に連動して行われるように
構成されている。
【0070】上記可動型の刺繍縫い用押え足210は、
押え棒8に対して通常縫い用押え足(図3(b)参照)
と交換可能な構成になされており、特に図14及び図1
5に示されているように、押え棒8に対する取付板21
1を有している。この取付板211の下縁部分には、布
送り方向に略直交する方向に延在するようにピン軸21
3が掛け渡されており、そのピン軸213に対して針棒
リンク機構を構成する押えレバー214の基部が回動可
能に取り付けられている。
【0071】この押えレバー214は、押え棒8の軸方
向に対して所定の角度をなしてクロスするように斜め上
方に向かって延出しており、図示した下限位置において
係止されている。すなわちこの押えレバー214は、図
示した下限位置から上記ピン軸213を中心として上方
に上がる方向にのみ回動可能となるように軸支されてい
るとともに、上記ピン軸213に装着されたコイルバネ
215の回転付勢力によって押えレバー214が図示下
限位置に押え付けられている。
【0072】さらに上記押えレバー214の下縁部分に
は、押え足212が下方に突出するように一体に設けら
れている。この押え足212は、上記押えレバー214
の下縁部分から階段状に折れ曲がるようにして被縫製物
に接触するように延出しており、押えレバー214の上
方回動に従って上方に持ち上げられることにより、被縫
製物から離間するようになっている。
【0073】一方、押え棒8は中空パイプ状に形成され
ており、この押え棒8の中空内部に長尺状のスライド軸
216が軸移動自在に挿通されている。このスライド軸
216の下端部分及び上端部分には連結ピン216a,
216bがそれぞれ突設されており、これらの各連結ピ
ン216a,216bは、押え棒8に形成された長穴を
通して外部に突出するように設けられている。そしてこ
のスライド軸216の下部側の連結ピン216aは、上
述した刺繍縫い用押え足210における押えレバー21
4の途中部分上縁に当接可能に配置されているととも
に、上側の連結ピン216bは、変位検出器としてのポ
テンショメーター13の入力ピン13aに圧接されてい
る。
【0074】さらに上記針棒23の下端部分には、連結
ピン217が上記押えレバー214に当接可能な位置に
突設されており、針棒23が上昇した時に連結ピン21
7が上記押えレバー214に当接して押えレバー214
の上方回動が行われるとともに、刺繍縫い用押え足21
2がスライド軸216とともに上昇されるように構成さ
れている。また針棒23の下降時には、コイルバネ21
5の下方付勢力によって刺繍縫い用押え足212がスラ
イド軸216とともに下降されるようになっている。
【0075】このように上記スライド軸216及び刺繍
縫い用押え足210は、針棒23の上下動に従って押え
レバー214とともに上下動され、従って刺繍縫い用押
え足210の上下動がポテンショメーター13により検
出され構成になされている。このような装置において
も、前述した装置と同様な作用・効果を得ることができ
る。
【0076】さらに図16及び図17に示されている実
施形態にかかる装置では、上述した装置における可動の
刺繍縫い用押え足210における押えレバー214が上
方延びる延長部214aを有しており、揺動リンク22
0を介して刺繍縫い用押え足210の高さ位置がポテン
ショメーター13により検出されるように構成されてい
る。
【0077】上記揺動リンク220は、ミシンフレーム
に枢着されており、当該揺動リンク220の下端に相当
する第1揺動端220aが、上記押えレバー214にお
ける延長部の上端部に当接されているとともに、揺動リ
ンク220の途中部分から上方に向かって突出し上端に
相当する第2揺動端220bが、変位検出器としてのポ
テンショメーター13の入力ピン13aに圧接されてい
る。このような装置においても、前述した装置と同様な
作用・効果を得ることができる。
【0078】また図18に示されている実施形態にかか
る装置では、上述した可動型の刺繍縫い用押え足210
に対して、変位検出装置としての布厚センサー230が
付設されており、この布厚センサー230から延出する
リード線231が押え棒8の内部を通された配置構成に
なされている。
【0079】このとき特に図21及び図22に示されて
いるように、上記押え棒8の押え足取付部に絶縁層23
2を介して接点端子233が設けられているとともに、
この接点端子233から上記リード線231が上方に向
かって延出している。そして刺繍縫い用押え足210を
押え棒8に装着した時に、布厚センサー230側の端子
が上記接点端子233に導通されるように構成されてい
る。このような装置においても、前述した装置と同様な
作用・効果を得ることができる。
【0080】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変形可能であるというのはいうまでもない。例え
ば本発明は、少なくとも刺繍縫いをするミシンに対して
は同様に適用することができ、従って刺繍縫い専用のミ
シンの他、刺繍縫いと通常縫いとを兼用するミシンに対
しても同様に適用することができる。
【0081】
【発明の効果】以上のように本発明は、押え足上下機構
によって刺繍縫い用押え足の上下動を行わせつつ、被縫
製物の厚さに対応する刺繍縫い用押え足の高さ位置を変
位検出器で検知することによって布厚検知を行う布厚検
出機構を刺繍縫いミシンに備えたものであるから、刺繍
縫いにおいても布厚検知を良好に行うことができ、針糸
供給装置を用いる等によって刺繍縫いの品質を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる刺繍縫いミシンの
ミシンヘッド部を表した縦断面説明図である。
【図2】図1に表した刺繍縫いミシンのミシンヘッド部
を表した横断面説明図である。
【図3】図1に表した刺繍縫いミシンにおいて交換使用
される押え足の一例を表したものであって、(a)は刺
繍縫い用押え足、(b)は通常(ステッチ)縫い用押え
足の側面説明図である。
【図4】図3(a)に示した刺繍縫い用押え足の平面説
明図である。
【図5】図1に表した刺繍縫いミシンにおいて使用され
る押え棒上下カムの一部を表した部分拡大正面図であ
る。
【図6】針糸供給装置の一例を示した斜視説明図であ
る。
【図7】針糸供給装置に用いられている電気回路の一例
を表したブロック図である。
【図8】供給糸量の算出手段を表したブロック図であ
る。
【図9】刺繍縫い装置の制御系を表したブロック図であ
る。
【図10】縫製動作を表したタイムチャートである。
【図11】本発明の他の実施形態にかかる刺繍縫いミシ
ンのミシンヘッド部を表した縦断面説明図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態にかかる刺繍縫
いミシンのミシンヘッド部を表した縦断面説明図であ
る。
【図13】図12に表した刺繍縫いミシンのミシンヘッ
ド部を表した横断面説明図である。
【図14】図12及び図13に表した刺繍縫いミシンに
用いられている可動型の刺繍縫い用押え足を表した側面
説明図である。
【図15】図14に表した可動型の刺繍縫い用押え足の
平面説明図である。
【図16】本発明のさらに他の実施形態にかかる刺繍縫
いミシンのミシンヘッド部を表した縦断面説明図であ
る。
【図17】図16に表した刺繍縫いミシンのミシンヘッ
ド部を表した横断面説明図である。
【図18】本発明のさらに他の実施形態にかかる刺繍縫
いミシンのミシンヘッド部を表した縦断面説明図であ
る。
【図19】図18に表した刺繍縫いミシンに用いられて
いる可動型の刺繍縫い用押え足を表した側面説明図であ
る。
【図20】図19に表した可動型の刺繍縫い用押え足の
平面説明図である。
【図21】図18に表した刺繍縫いミシンにおける押え
棒の押え足装着部を表した正面説明図である。
【図22】図18に表した刺繍縫いミシンにおける押え
棒の押え足装着部を表した縦断面明図である。
【符号の説明】
2 主軸 3 押え棒上下カム 4 押え棒上下リンク 8 押え棒 13 ポテンショメーター 21 固定型刺繍縫い用押え足 210 可動型刺繍縫い用押え足

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも刺繍縫いを行うように被縫製
    物に対して刺繍縫い用押え足を接触させるように構成し
    た刺繍縫いミシンにおいて、 上記刺繍縫い用押え足を針棒に同期して被縫製物に接触
    ・離間させる押え足上下機構と、 位置変動入力を所定の検出信号として出力するように機
    枠に固定した変位検出器と、 前記被縫製物の布厚に対応する刺繍縫い用押え足の足高
    さの位置変動を変位検出器に伝達する変位伝達機構と、
    を有する布厚検出機構を備えていることを特徴とする刺
    繍縫いミシン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の布厚検出機構における押
    え足上下機構は、ミシン主軸に設けられたカム体と、こ
    のカム体に形成された位置情報を刺繍縫い用押え足に伝
    達するカムリンク機構と、を有していることを特徴とす
    る刺繍縫いミシン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の布厚検出機構における変
    位伝達機構は、刺繍縫い用押え足及び通常縫い用押え足
    を交換可能とした押え棒を含むことを特徴とする刺繍縫
    いミシン。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の布厚検出機構における変
    位伝達機構は、刺繍縫い用押え足及び通常縫い用押え足
    を交換可能とした押え棒とは別個に配設した上下リンク
    棒を備えていることを特徴とする刺繍縫いミシン。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の刺繍縫い用押え足を、被
    縫製物側に向かって付勢した押え棒の下端部に対して通
    常縫い用押え足と交換可能に装着するとともに、 刺繍縫い用押え足の装着時にはカムリンク機構がカム体
    に対して作動位置に移動し、かつ通常縫い用押え足の装
    着時にはカムリンク機構がカム体に対して非作動位置に
    退避するように、上記刺繍縫い用押え足の足高さ及び通
    常縫い用押え足の足高さを設定したことを特徴とする刺
    繍縫いミシン。
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