JP2910121B2 - ミシンの糸繰出し装置 - Google Patents

ミシンの糸繰出し装置

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JP2910121B2 JP3027090A JP3027090A JP2910121B2 JP 2910121 B2 JP2910121 B2 JP 2910121B2 JP 3027090 A JP3027090 A JP 3027090A JP 3027090 A JP3027090 A JP 3027090A JP 2910121 B2 JP2910121 B2 JP 2910121B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、縫製運転時に天秤機構の動作により糸駒か
らの縫糸を供給するようにしたミシンの糸繰出し装置に
関する。
(従来の技術) 一般に、ミシンにおいては、糸駒に巻装されている縫
糸を、糸調子皿及び天秤機構を介して縫針に供給するよ
うに構成されている。天秤機構の天秤は、ミシン主軸の
回転に調時して例えば上下方向に駆動されるようになっ
ており、下降するときに縫目形成のための縫糸を縫針に
供給し、上昇するときに縫糸を引締めて縫目の状態を調
整すると共に次の縫目形成用の縫糸を糸駒から繰出すよ
うになっている。この場合、天秤上昇時の縫糸の引締め
力は糸調子皿により調整可能となっており、布地の厚さ
に応じて糸調子皿のスプリング力を変更することによ
り、次に述べるように、布地に適応した均一で整然とし
た状態に縫目を形成することができる。
即ち、糸調子皿のスプリング力を強く設定すると、糸
駒からの縫糸の通過抵抗が大となり、天秤が上昇する際
に縫針側の縫糸を強い力で引張ることになる。つまり、
形成された縫目を強く引締めながら糸駒からの縫糸を繰
出すことになり、厚手の布地のように、糸通過抵抗が大
きい場合に最適な縫目が形成できる。一方、糸調子皿の
スプリング力を弱く設定すると、上述と反対に薄手の布
地のように、糸通過抵抗が小さい場合に最適な縫目が形
成できるのである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述のように、薄手の布地を縫製するとき
には糸調子皿のスプリング力を弱く設定して縫糸の通過
抵抗を小さくするが、この場合に、例えば糸駒の巻装糸
量が多いときや、糸駒がミシン本体に鉛直方向に取り付
けられているとき等のように、糸駒からの縫糸繰出しの
ための抵抗が比較的大きいときには、糸調子皿による通
過抵抗よりも糸駒側の繰出し抵抗のほうが大きくなる場
合がある。そして、このような状態では、糸駒から所定
長の縫糸が繰出されず本来の適正な糸調子が行えなくな
り、従って、過剰な糸引締めにより布地が波打つ等、均
一な縫目で整然と縫製することが難しくなるという不具
合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的は、糸調子の設定状態に悪影響を与えることなく適確
に作用させながら所定長の縫糸を糸駒から確実に繰出す
ことができるミシンの糸繰出し装置を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明のミシンの糸繰出し装置は、糸駒からミシン主
軸の回転に調時して駆動される天秤機構の天秤を介して
縫糸を縫針に供給すると共に、前記糸駒と前記天秤との
間の縫糸に通過抵抗を与える糸調子調整手段を備えたミ
シンを対象とし、前記糸駒に連結され該糸駒を繰出し方
向に駆動する駆動モータ、及びこの駆動モータを制御す
る制御手段を設け、前記駆動モータを駆動させることに
より前記糸駒から所定長の縫糸を供給するようにしたと
ころに特徴を有する。
(作用) 本発明のミシンの糸繰出し装置によれば、制御手段
は、ミシン主軸の回転に調時して天秤機構が糸繰出し動
作を行う前に駆動モータを駆動して糸駒を繰出し方向に
回転させ、所定長の縫糸を供給する。これにより、天秤
機構の天秤が糸繰出し動作を行う際には、糸駒を回転さ
せることがなくなるので、糸を繰出すときの通過抵抗
は、糸調子調整手段の設定による通過抵抗のみとなる。
従って、例えば糸調子調整手段を弱く設定している場合
でも、天秤による縫目の引き締め動作は糸調子調整手段
の設定のみに依存し、常に適切な糸調子を行わせること
かでき、この結果、縫目は均一で整然とした状態に形成
される。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
全体の外観を示す第1図において、本体1のアーム部
1aには縫針2が固定された針棒3が設けられ、図示しな
いミシンモータによりミシン主軸4が回動されると、針
棒3が上下動をして縫製運転が行われるようになってい
る。このミシン主軸4には回転位置検出器5が設けら
れ、回転位置信号を出力するようになっており、図示し
ない制御回路と共に制御手段を構成している。縫糸6が
巻装された糸駒7はアーム部1aの上部に配設された糸駒
支持部8により回動可能に支持されるようになってお
り、糸駒支持部8の支持棒8aは内部に配設された駆動モ
ータ9に連結されており、後述するように回転位置検出
器5からの位置検出信号に応じて駆動モータ9が糸駒7
の糸繰出し方向に一定量だけ回動されるようになってい
る。縫糸6は糸駒7から糸調子調整手段たる糸調子皿10
及び天秤機構11の天秤11aの先端に設けられた糸案内孔1
1bを経る糸供給路を介して縫針2に供給されるようにな
っている。糸調子皿10は、この糸供給路において縫糸6
に通過抵抗を与える周知構成のもので、例えば2枚の皿
状部材の凸面側を向い合わせにしてスプリング力により
圧接しており、そのスプリング力は調整ねじ10aにより
圧接力が調整可能となっている。そして、縫糸6はこれ
ら2枚の皿状部材の間を通り抜ける際にスプリングによ
る圧接力が通過抵抗として作用するようになっている。
天秤機構11は、ミシン主軸4の動作に応じて天秤11aを
駆動するようになっており、その上下動に応じて縫糸6
の供給あるいは、縫目の引き締めを行うようになってい
る。ミシン本体1の基部1bには操作部12が設けられてお
り、多数の操作スイッチ13により縫目模様の選択等の各
種の設定を行うようになっている。そして、操作スイッ
チ13による設定は図示しない制御回路に入力されて、縫
製運転の制御が行われるようになっている。
また、本体1のベッド部1cには布送り用の送り歯14が
設けられると共に、図示はしないが、内部に下糸の供給
を行うための機構が組み込まれている。そして、ミシン
主軸4の回転に応じて下糸の供給及び送り歯14の送り動
作により布地を所定距離だけ送るようになっている。
次に、本実施例の作用について説明する。
まず、縫製運転を行う際に、縫目形成をする布地の厚
さ或は種類に応じて、予め糸調子皿10のスプリング力を
調整ねじ10aにより調整する。この後、操作部12の操作
スイッチ13を設定して所望の縫製運転を開始させると、
順次布地に縫目が形成されて行くと共に、上糸となる縫
糸6が次のようにして確実に繰出されてゆく。
即ち、ミシン主軸4の回転により針棒3が下降される
とき、天秤11aもこれと調時して下降され、このときに
縫針2側に縫目形成用の縫糸6を供給する。そして縫針
2が布地に刺挿されて、周知の縫製運転動作により布地
に1つの縫目が形成されると、続いて針棒3が上昇さ
れ、これに調時して天秤11aも上昇される。このとき、
天秤11aの上昇に先立って、回転位置検出器5により検
出信号が出力されると、駆動モータ9が駆動されて糸駒
7を糸繰出し方向に回動させ、所定長の縫糸6を繰り出
す。そして、天秤11aが上昇するとき、今形成された縫
目を引締めるべく縫糸6を引き上げると共に、糸調子皿
10を介していま糸駒7から繰り出された縫糸6を次の縫
目形成用として引き上げる。そして、縫目の引締め動作
は糸調子皿10により設定された通過抵抗に抗して行われ
るため、縫目はその通過抵抗に応じた力で引締められ
る。また、このとき糸駒7からは既に所定長の縫糸6が
繰り出されているので、縫目の引締め動作に対する抵抗
は糸調子皿10による糸通過抵抗のみである。
従って、例えば薄手の布地を縫製する場合に、糸調子
皿10による糸通過抵抗の設定を弱くした場合でも、その
通過抵抗のみを縫目の引締めに作用させることができ
る。つまり、糸駒7の回転摩擦力や糸案内等による摩擦
力等が通過抵抗として作用することなく、常に適切な糸
調子が行えるのである。
このような本実施例によれば、天秤11aの糸繰出し動
作に先立って、駆動モータ9により所定長の縫糸6を繰
り出させるようにしたので、糸調子皿10による通過抵抗
の設定が弱い場合でも、糸駒7の回転摩擦力等が糸通過
抵抗として作用することがなくなり、常に適切な糸調子
が行えて縫目を均一で整然とした状態に形成できる。
尚、上記実施例においては、糸駒7を横方向に取り付
ける場合のものについて述べたが、これに限らず、例え
ば糸駒を縦方向に取り付ける場合のミシンに適用しても
良い。
また、上記実施例においては、糸調子調整手段として
縫糸に通過抵抗を付与する糸調子皿10を用いる場合につ
いて述べたが、ミシン主軸の回転に調時して縫糸の通過
を停止させるようにしたものでも良い。
さらに、上記実施例においては、駆動モータ9を回転
位置検出器5の検出信号に基づいて駆動させるようにし
たが、これに限らず、例えば天秤の動きを検出して駆動
させるようにしても良い。
そして、上記実施例においては、糸繰出し手段として
駆動モータ9を糸駒支持部8の支持棒8aに連結し回転さ
せるようにしたが、これに限らず、例えば糸駒を直接連
結して駆動させるようにしても良い等、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
[発明の効果] 本発明のミシンの糸繰出し装置によれば、天秤機構の
天秤による糸駒からの糸繰出し動作時に、糸駒を制御手
段により駆動モータを駆動して予め所定長の縫糸を供給
するようにしたので、糸調子調整手段による糸調子の設
定状態のみを確実に糸通過抵抗として作用させることが
でき、従って、糸駒等の回転抵抗が大きい場合に糸調子
を弱く設定するときでも、確実にその糸調子で縫製運転
が行えるので、常に均一で整然とした縫目を形成できる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す外観斜視図である。 図面中、1は本体、1aはアーム部、2は縫針、3は針
棒、4はミシン主軸、5は回転位置検出器(制御手
段)、6は縫糸、7は糸駒、8は糸駒支持部、9は駆動
モータ駆動、10は糸調子皿(糸調子調整手段)、11は天
秤機構、11aは天秤である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸駒からミシン主軸の回転に調時して駆動
    される天秤機構の天秤を介して縫糸を縫針に供給すると
    共に、前記糸駒と前記天秤との間の縫糸に通過抵抗を与
    える糸調子調整手段を備えたミシンにおいて、 前記糸駒に連結され該糸駒を繰出し方向に駆動する駆動
    モータと、この駆動モータを前記ミシン主軸の回転に調
    時して制御する制御手段とを備え、前記駆動モータの駆
    動により前記糸駒から所定長の縫糸が供給されることを
    特徴とするミシンの糸繰出し装置。
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