JP2003000979A - ミシンの糸繰り装置 - Google Patents

ミシンの糸繰り装置

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JP2003000979A
JP2003000979A JP2001191409A JP2001191409A JP2003000979A JP 2003000979 A JP2003000979 A JP 2003000979A JP 2001191409 A JP2001191409 A JP 2001191409A JP 2001191409 A JP2001191409 A JP 2001191409A JP 2003000979 A JP2003000979 A JP 2003000979A
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balance
needle
hole
take
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Hozumi Nakajima
穂純 中島
Hiroshi Noguchi
宏 野口
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Juki Corp
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望される縫目の質感や縫製状況などに臨機
応変に対応できるミシンの糸繰り装置を提供する。 【解決手段】 可動糸案内42と、アーム部30cの側
面に設けられ、糸を挿通可能な第1糸繰り孔44bと第
2糸繰り孔44cを有し、一端側を中心に針棒34の上
下動に同期して往復揺動し糸の繰り出し量を制御する揺
動天秤43と、針棒34の上端部に固定され、糸を挿通
可能な糸繰り孔46aを有し、糸の繰り出し量を制御す
る針棒天秤46とを備えるミシン30の糸繰り装置40
において、可動糸案内42から揺動天秤43の第1糸繰
り孔44bを通して、さらに針棒天秤46を経て針3に
至る経路R1と、経路R2より短く可動糸案内42から
揺動天秤43の第2の糸繰り孔44cを通して針3に至
る経路R2とが選択可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンの糸繰り装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりミシンには、縫い針に向かう針
糸の繰り出しを促すための糸繰り装置が設けられてい
る。図10、図11には飾り縫いミシンであるミシン
1、2に設けられた従来の糸繰り装置10、20を示し
た。図10、図11において全く同じ部材については同
じ符号を付している。図10、図11において、3は
針、4は上飾りスプレッダー、5は3本の針3に通され
る針糸用の糸調子、6は上飾り糸用の糸調子、7はルー
パー糸(下糸)用の糸調子である。8は糸巻きであり、
この糸巻き8から針糸Tが供給される。なお、ミシン
1、2では3本の針糸を用いるが、ここでは1本のみ示
し、上飾り糸やルーパー糸は省略した。ミシン1、2
は、3本の針3に通された針糸に、上飾りスプレッダー
4に通された上飾り糸とベッド部1a、2a内に設けら
れている図示しないルーパーに通されたルーパー糸とを
絡ませながら、飾り縫いを形成するようになっている。
【0003】図10のミシン1における糸繰り装置10
は、糸案内部11aを備えた給油装置11、上下方向に
位置調整可能である可動糸案内12、軸部13aを中心
に針棒9aの上下動に同期して上下に揺動し、先端に糸
繰り孔13bが形成された揺動天秤13、針棒9aに固
定された針棒天秤15とから構成される。そして、糸調
子5において所定の張力をかけられた針糸Tは、給油装
置11を通って潤滑油(エスレン)を塗布された後、糸
案内部11a、可動糸案内12、揺動天秤13、針棒天
秤15を経て、糸案内22を介して針3に向かうように
なっている。図11のミシン2における糸繰り装置20
は、ミシン1同様に給油装置11と可動糸案内12を備
える。さらに、第1糸繰り孔21a及び第2糸繰り孔2
1bが形成され、かつ軸部21cを中心にして針棒9b
と同期して上下に揺動する揺動天秤21とを備える。そ
して、針糸Tは、糸調子5、給油装置11及び糸案内部
11a、可動糸案内12を経て、第1糸繰り孔21a、
第2糸繰り孔21bに通されて、糸案内22を介して針
3に向かうようになっている。
【0004】図12、図13には、糸繰り装置10、2
0の縫製時の動きを示した。図12(a)に示すよう
に、糸繰り装置10において、針棒9aが下死点にある
ときの前記糸案内22と針棒天秤15間の針糸の経路の
長さをC1、糸繰り孔13bと針棒天秤15間の針糸の
長さをD1とする。針棒9aが上死点に向かうとき、針
棒天秤15も共に上昇する。このとき揺動天秤13は動
いていないと仮定すると、明らかに長さC1はC1’
に、長さD1はD1’と長くなっており、つまり針棒天
秤15は、上昇により針糸Tを針3側から引張る(取
る)方向に機能する。一方、揺動天秤13について、下
死点にあるときの糸繰り孔13bと針棒天秤15間の経
路の長さをA1、可動糸案内12から糸繰り孔13b間
の長さをB1とする。針棒9aが上死点に向かうと、図
12(b)に示すように揺動天秤13も共に上昇する。
このとき針棒天秤15は動いていないと仮定すると、長
さA1はA1’に、長さB1はB1’と短くなってお
り、揺動天秤13は針糸Tを針3側に糸を供給する(繰
り出す)方向に機能する。つまり、糸繰り装置10で
は、揺動天秤13と針棒天秤15は糸の供給の点で逆に
機能する。
【0005】糸繰り装置20において、揺動天秤21が
下死点にあるときの第1糸繰り孔21aと可動糸案内1
2間の長さをB2、糸案内22と第2糸繰り孔21b間
の長さをA2とする。針棒9b(図11)が上死点に向
かうとき、図13に示すように揺動天秤21も共に上昇
する。このとき、長さB2はB2’と短くなり、長さA
2はA2’と長くなり、揺動天秤21の第1糸繰り孔2
1aが前記揺動天秤13、第2糸繰り孔21bが針棒天
秤15に置き換わり、1つの部材で2つの機能を有す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように2つの糸
繰り装置10、20は、異なる構造を採りながらもほぼ
似た機能を有するが、次の点では異なってくる。図10
の糸繰り装置10では、針棒天秤15を経由しているの
で、屈曲が大きく糸経路が長い。糸経路が長いと、糸の
伸びの総量が大きくなり、布地が重なった段部のように
布厚が急激に上昇し針糸Tの消費量が瞬間的に多くなっ
たときにも、その変化を伸びで吸収し、糸切れ等が発生
することはない。しかし、糸の伸び量が大きいことによ
り、実際の張力が糸調子5で設定した通りの値になら
ず、糸巻き8側からの糸の供給が進まず、結果的に緩み
のない硬い縫目になってしまう。一方、図11の糸繰り
装置20は、糸繰り装置10よりは糸経路が短いので、
糸張力は経路全体に伝わりやすくスムーズに糸の供給が
進み、やや緩みのある柔らかい縫目が形成できる。しか
し、経路が短いために糸経路全体での糸の伸び量がそれ
ほど多くなく、布厚の変化などにより糸の消費量が急激
に大きくなった場合、その変化を伸びで吸収しきれず糸
切れ等が発生することがあった。このように、従来の糸
繰り装置10、20は、それぞれに欠点があり、融通の
きかないものであった。
【0007】本発明の課題は、所望される縫目の質感や
縫製状況などに臨機応変に対応できるミシンの糸繰り装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、例えば図1に示すよう
に、糸巻き(8)から糸調子(5)を介して、針棒(3
4)側に糸を案内する糸案内(糸案内部41b、可動糸
案内42)と、ミシンアーム(アーム部30c)の側面
に設けられ、糸を挿通可能な糸繰り孔(第1糸繰り孔4
4b、第2糸繰り孔44c)を有し、一端側を中心に針
棒の上下動に同期して往復揺動し糸の繰り出し量(糸を
引っ張る糸取りと、糸を緩めて供給することの双方を含
む)を制御する揺動天秤(43)と、針棒の上端部に固
定され、糸を挿通可能な糸繰り孔(46a)を有し、糸
の繰り出し量(糸を引っ張る糸取りと、糸を緩めて供給
することの双方を含む)を制御する針棒天秤(46)と
を備え、糸調子から針に至る糸経路について、異なる長
さの糸経路(経路R1、R2)を選択可能であることを
特徴とするミシンの糸繰り装置である。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、糸調子か
ら針に至る糸経路について、異なる長さの糸経路を選択
可能であることから、例えば、緩みのない硬い縫目を形
成したい場合や、糸の伸びを確保したい場合などの場合
には、より長い経路を選択すればよい。あるいは少し緩
みのある柔らかい縫目を形成したい場合には、より短い
経路を選択すればよい。その他、針糸の性質、縫製する
布地の厚さや硬さ、段部などの各種条件に応じて適宜糸
経路の長さを選択することができ、所望される縫目の質
感や縫製状況などに臨機応変に対応できる。ここで、糸
案内の数や設置箇所などは特に限定されない。また、揺
動天秤に設けられる糸繰り孔の数も1個でもよいし2個
以上でもよい。さらに、選択可能な糸経路は2つ以上で
あれば限定されない。
【0010】請求項1に記載のミシンの糸繰り装置にお
いて、具体的には請求項2に記載の発明のように、前記
糸案内から揺動天秤を介して、さらに針棒天秤を経て針
に至る第1の糸経路と、第1の糸経路より短く、前記糸
案内から揺動天秤を介して、針棒天秤を経ずに針に至る
第2の糸経路とが選択可能であるように構成してもよ
い。このような構成であれば、針棒天秤に通すか否かと
いうことで、簡単に糸経路の変更を行うことができる。
【0011】請求項2に記載のミシンの糸繰り装置にお
いて、請求項3に記載の発明のように構成してもよい。
すなわち、請求項3に記載の発明は、揺動天秤には、そ
の中間部近傍に設けられた第1の糸繰り孔と、先端に設
けられた第2の糸繰り孔が設けられ、前記第1の糸経路
の場合、揺動天秤の第1の糸繰り孔に糸を通し、第2の
糸経路の場合、揺動天秤の第2の糸繰り孔に糸を通すこ
とを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のミシンの糸繰り装置において、第1糸繰り孔と第2糸
繰り孔は上下方向において異なる高さに設けられている
ことを特徴とする。請求項4に記載の発明によれば、揺
動天秤の第1糸繰り孔と第2糸繰り孔は上下方向におい
て異なる高さに形成されていることから、双方の糸繰り
孔が同じ高さに形成されているよりも糸通し作業が楽に
なる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載のミシンの糸繰り装置において、揺動天
秤の糸繰り孔の近傍には、揺動天秤の往復動作の際に断
続的に糸に当接する糸受け(下側糸受け47)が位置調
節可能に設けられていることを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、揺動天秤
の糸繰り孔の近傍には、揺動天秤の往復動作の際に断続
的に糸が当接する糸受けが設けられ、この糸受けが位置
調節可能に設けられていることから、糸受けの位置を調
節することで、糸との当接の仕方、つまり糸の折れ曲が
り方を変えることができ、これによっても糸繰り量を微
妙に調整することができる。ここで、揺動天秤の糸繰り
孔が複数個であった場合に、糸受けはそれぞれに対応し
て設けてもよいし、1個のみについて設けてもよい。な
お、針棒天秤についても、位置調節可能な糸受け(上側
糸受け45)を設けてもよい。
【0015】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
に記載のミシンの糸繰り装置において、例えば図6に示
すように、揺動天秤は、往復揺動可能である基部(揺動
基台61)と、この基部に対して所定方向にスライド可
能であるように支持され、かつ前記糸繰り孔が設けられ
たスライド部(62)とを有し、スライド部をスライド
させることで、異なる長さの糸経路(経路R7とR8、
経路R9とR10)を選択可能であることを特徴とす
る。
【0016】請求項6に記載の発明によれば、揺動天秤
のスライド部をスライドさせるという簡単な操作で異な
る長さの糸経路を選択することができる。ここで、スラ
イド部は基部に直接取り付けられていてもよいし、両者
の間に他の部材が介設されていてもよい。
【0017】請求項6に記載のミシンの糸繰り装置にお
いて、具体的には請求項7に記載の発明のように、スラ
イド部は、水平方向または鉛直方向にスライド移動可能
であってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 <第1の実施の形態>図1には、本発明の一例としての
糸繰り装置40が設けられている二重環縫いミシンであ
るミシン30を示した。図1において、図10、図11
のミシン1、2と同様の部材については同符号を付す。
ミシン30は、ベッド部30a、ベッド部30aから立
設する縦胴部30b、縦胴部30bからベッド部30a
に平行するように延出するアーム部(ミシンアーム)3
0cとから構成される。
【0019】ミシン30は、ミシン1、2と同様に、図
示しないミシン主軸によって上下に往復駆動される針棒
34の下端部に固定された3本の針3、各針3に通され
た針糸それぞれに所定の張力を与える3つの糸調子5、
上飾りスプレッダー4に通される上飾り糸に所定の張力
を与える糸調子6、図示しないルーパーに通されている
ルーパー糸に所定の張力を与える糸調子7を備える。上
飾りスプレッダー4は布地の表面側において、また前記
ルーパーはベッド部30a内においていずれも前記ミシ
ン主軸に連動するように構成され、ミシン30は、3本
の針3と、図示しないルーパーとの協働により形成され
る縫目に上飾り糸を絡ませながら二重環の飾り縫いを形
成するようになっている。なお、上飾り糸は、糸調子6
を経て、糸通し部材31の2つの糸孔31a、31b、
糸通し32a、針棒34に連動して往復揺動する上飾り
用天秤33、糸通し32bに順に通され、さらに糸調子
90に通され、上飾りスプレッダー4に通されるように
なっている。
【0020】糸繰り装置40は、給油装置41、可動糸
案内42、揺動天秤43、上側糸受け45、針棒天秤4
6、下側糸受け47とから構成され、縫製中に3本の針
糸T(図1では1本のみ示す)を引っ張る糸取りと、緩
めることによる糸の繰り出しを繰り返すものである。給
油装置41は、給油箱41aと糸案内部41bとからな
る。給油箱41aは、蓋41cの付いた箱体であり、内
部に潤滑剤としてのシリコン油が含浸しているフェルト
が詰められており、図1に示すように蓋41cの下に針
糸Tを通すことで、針糸Tにシリコン油を付与するよう
になっている。
【0021】給油部41aの前側には3つの糸孔を有す
る糸案内部41bが固定され、3本の針糸Tがこれら糸
孔にそれぞれ通されるようになっている。糸案内部41
bには、前方に延出する延出部41eが設けられ、該延
出部41eに長孔41fが形成されている。糸案内部4
1bの前方に可動糸案内42が設けられている。可動糸
案内42は、支持体42bと、支持体42bを貫通する
ようにネジ止めされ上端部に糸孔が形成された3本の糸
案内棒42aとからなる。各糸案内棒42aは、支持体
42bに対し上下方向に摺動し所望の位置で固定するこ
とができ、これにより糸取り及び糸繰り量を調整できる
ようになっている。さらに、支持体42bは、前記延出
部41eの長孔41fを通したネジ41dにより固定さ
れるようになっており、該ネジ41dを長孔41fに沿
って摺動させることで支持体42bの前後方向の位置を
調整でき、これによっても糸取り及び糸繰り量を調整で
きるようになっている。なお、本実施の形態では、糸案
内部41bと可動糸案内42により本発明の糸案内が構
成される。
【0022】揺動天秤43は、図1〜図3に示すよう
に、前記ミシン主軸に連結された軸43aを中心に上下
動可能な揺動基台43bと、揺動基台43bに固定され
前後に長く設けられた揺動腕44とからなり、針棒34
に同期して所定の上死点と下死点の間を揺動することで
糸の繰り出し量を制御する。揺動腕44には、その中央
部より前側においてアーム部30cに対向するように山
型に折り曲げられた折曲部44aが形成され、該折曲部
44aに第1糸繰り孔44bが3つ形成されている。さ
らに、揺動腕44の前端部には第2糸繰り孔44cが3
つ形成されている。図2、図3からも分かるように、揺
動腕44は折曲部44aを中心に下方に下がるように形
成され、第1糸繰り孔44bよりも第2糸繰り孔44c
の方が上方に位置する。
【0023】第2糸繰り孔44cの近傍には揺動天秤4
3用の糸受けである下側糸受け47が設けられている。
下側糸受け47は、縦孔47bを有しアーム部30cに
ネジ止めされている取付部47aと取付部47aから側
方に突出する糸受け部47cとからなり、取付部47a
を縦孔47aに沿って上下にスライドすることで固定位
置を適宜調整することができる。糸受け部47cは、図
1では便宜的に第2糸繰り孔44cの下方に位置するよ
うに図示されている。しかし、実際の縫製時には揺動腕
44の折曲部44aの内側に臨むように第2糸繰り孔4
4cよりも後方であって、かつ、揺動天秤43が下死点
に位置するときに第2糸繰り孔44cとほぼ同じ高さに
あるように、取付部47aにおいて位置調整される。
【0024】針棒天秤46は、針棒34の上端部に固定
され、先端に糸繰り孔46aが3つ設けられている。そ
して、針棒34の上下動とともに所定の上死点・下死点
の間を上下に揺動し、針糸Tの繰り出し量を制御する。
針棒天秤46の下方には、針棒天秤46用の糸受けであ
る上側糸受け45が設けられている。上側糸受け45
は、コ字状に形成された糸受け部45aと糸受け部45
bに並ぶように形成され縦孔を有する取付部45bとか
らなる。上側糸受け45は、前記下側糸受け47同様
に、針棒天秤46の下死点とほぼ同じ高さに糸受け部4
5aが位置するように、取付部45bの取付位置を上下
に調整するようになっている。
【0025】上記構成を有する糸繰り装置40におい
て、比較的弛みのない硬い縫目を形成したい場合や糸切
れ等を防ぎたい場合には、図1の実線で示す経路R1
(第1の糸経路)のように針糸Tをかける。すなわち、
糸調子5を通った針糸Tについて、給油装置41の給油
箱41aの蓋41cの下を通した後、糸案内部41bに
通す。次に、糸案内棒42aに通し、第1糸繰り孔44
bを通した後、上側糸受け45の傍を経て針棒天秤46
の糸繰り孔46aに通す。その後、糸案内51に通し、
針3に向かうようになっている。このように針糸Tを通
すことで、比較的長い糸経路を確保することができる。
【0026】上記の場合、針糸Tは上側糸受け45の傍
を通るが、その通し方は図4に示すように選択できる。
つまり、図4(a)では、針糸Tを、上側糸受け45の
糸受け部45aの右辺45c(図1では後方)の外側を
経由させた後、針棒天秤46の糸孔46aに通し、糸受
け部45aの内部に通すものである(図1の状態)。こ
の場合、針棒天秤46が下死点に位置するときに、糸受
け部45aの右辺45cに針糸Tがかかるようになる。
図4(b)は、逆に、針糸Tを糸受け部45aの内部に
通した後、針棒天秤46の糸孔46aに通し、糸受け部
45aの左辺45d(図1では前方)の外側を経由させ
る。この場合、針棒天秤46が下死点に位置するとき
に、糸受け部45aの左辺45dに針糸Tがかかるよう
になる。図4(c)は、針棒天秤46の糸孔46aを通
す前後において糸受け部45aの右辺45c、左辺45
dの外側を通す。この場合、針棒天秤46が下死点に位
置するときに、糸受け部45aの右辺45c、左辺45
dの両方に針糸Tがかかるようになる。
【0027】これら3つのそれぞれの糸の掛け方に応じ
て、針棒天秤46が上死点・下死点間を移動することに
より生じる糸の繰り出し量(糸取り・糸繰り量)に違い
がでる。具体的には図4(c)の場合最も差が小さく下
死点にあっても糸の繰り出しがやや抑えられる。これら
の3つの通し方のうち、どれを選択するかは縫製条件等
に応じて適宜決めればよい。
【0028】また、ある程度ゆるみのある柔らかい縫い
目を形成したい場合、図1の点線で示す経路R2(第2
の糸経路)のように針糸Tをかける。すなわち、糸調子
5を経た針糸Tについて、給油装置41の給油箱41a
を通した後、糸案内部41bに通す。次に、糸案内棒4
2aに通し、第2糸繰り孔44cを通した後、糸案内5
1を経て、針3に通す。このように通すことで、糸経路
を短くすることができる。
【0029】上記の経路R1、R2の2通りの通し方そ
れぞれにおける糸取り・糸繰り量について図2、図3に
基づいて説明する。まず、針棒天秤46に糸を通す場合
について説明する。針棒天秤46が下死点にあるときの
糸案内51と針棒天秤46間の針糸の経路の長さをC
2、第1糸繰り孔44bと針棒天秤46間の針糸の長さ
をD2とする。図2(a)に示すように、針棒34が上
死点に向かうとき、針棒天秤46も共に上昇する。この
とき揺動天秤43は動いていないと仮定すると、明らか
に長さC2はC2’に、長さD2はD2’と長くなって
おり、つまり針棒天秤46は、上昇時に針糸Tを針3側
から取るように機能する。一方、揺動天秤43につい
て、下死点にあるときの針棒天秤46と第1糸繰り孔4
4b間の経路の長さをA3、可動糸案内42の糸案内棒
42aから第1糸繰り孔44b間の長さをB3とする。
針棒天秤46は動いていないと仮定すると、揺動天秤4
3が上昇すると、長さA3はA3’に、長さB3はB
3’と短くなっており、揺動天秤43は針糸Tを針3側
に供給する方向に機能する。つまり、揺動天秤43と針
棒天秤46は糸の供給の点で逆に機能する。
【0030】次に、針棒天秤46を通さず第2糸繰り孔
44cを通す場合について図3により説明する。揺動天
秤43が下死点にあるときの第2糸繰り孔44cと糸案
内51間の長さをA4、可動糸案内42の糸案内棒42
aから第2糸繰り孔44c間の長さをB4とする。図3
に示すように、揺動天秤43が上昇すると、長さB4は
長さB4’と短くなって針糸を供給し、長さA4は長さ
A4’と長くなって針糸を取り、揺動天秤43が1つの
部材で、糸取りと糸繰りの2つの機能を発揮する。
【0031】以上のミシン30における糸繰り装置40
によれば、針棒天秤46を設けるとともに、揺動天秤4
3に第1糸繰り孔44bと第2糸繰り孔44cを設け、
第1糸繰り孔44bを通して針棒天秤46を通す経路R
1と、第2糸繰り孔44cを通して針棒天秤46を通さ
ない経路R2の2つの経路を選択することができる。し
たがって、例えば緩みのない硬い縫目を形成したい場合
や、糸の伸びを確保したい場合などには、経路R1を選
択する。あるいは少し緩みのある柔らかい縫目を形成し
たい場合には、経路R2で糸掛けを行う。その他、針糸
の性質、縫製する布地の厚さや硬さ、段部などの各種条
件に応じて適宜選択することができ、所望される縫目の
質感や縫製状況などに臨機応変に対応できる。
【0032】また、上側糸受け45に対する糸の掛け方
を図4のように3種類の中から選択したり、取付部45
bにおいて上下方向の位置を調節したり、あるいは下側
糸受け47の上下方向の位置を調節することができるの
で、針糸Tとの当接の仕方(糸の折り曲がり方)を変更
することができ、これにより糸取り・糸繰り量を微妙に
調整することができる。加えて、前述のように揺動天秤
43の折曲部44aを下方に下げて第1糸繰り孔44b
は第2糸繰り孔44cよりも低い位置にあることから、
第1糸繰り孔44bや第2糸繰り孔44cに針糸Tを通
す作業が楽になる。
【0033】本発明の糸繰り装置は上記実施の形態に限
らず、要は複数の糸経路を選択可能に構成されていれば
よい。以下、その他の例について図5〜図8に基づいて
説明する。なお、以下は主に揺動天秤のバリエーション
を示すもので、ミシンの主な構成は図1に示すミシン3
0とほぼ同様で、図示省略したが、上側糸受け、下側糸
受け、糸案内、糸調子等も備えている。
【0034】<第2の実施の形態>図5(a)、(b)
に示す揺動天秤50は、揺動天秤43とほぼ同様に、折
曲部50a、第1糸繰り孔50b、第2糸繰り孔50c
とが形成されている。揺動天秤43と異なる点は、揺動
天秤50の後端部に上方に向かうように糸孔を有する揺
動糸案内部50dを設けた点にある。さらに、図5
(a)では、図1の可動糸案内42を設けず、給油装置
41の代わりに給油装置52を設けた。給油装置52
は、給油箱52aと糸案内部41bに対応する糸案内部
52bからなり、給油装置41における延出部41eは
ない。針糸Tは、給油箱52a、糸案内部52bに通さ
れた後、揺動糸案内部50dに通される。その後は、前
記経路R1同様に第1糸繰り孔50bを経てM1点に位
置する図示しない針棒天秤に通される経路R3と、経路
R2同様に第2糸繰り孔50cを経て針に向かう経路R
4のいずれかを選択し糸掛けを行う。ここでは、糸案内
部52bと揺動糸案内部50dにより本発明の糸案内が
構成される。
【0035】図5(b)は、図1の給油装置41と可動
糸案内42を設けた構成とし、M2点に位置する針棒天
秤に糸を通す経路R5と、通さない経路R6のいずれか
を選択可能としたものである。ここでは、糸案内部41
b、可動糸案内42の糸案内棒42a、揺動糸案内部5
0dにより本発明の糸案内が構成される。
【0036】以上の図5(a)、(b)の構成であって
も、図1のミシン30と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0037】<第3の実施の形態>図6に示す揺動天秤
60、70は、糸繰り穴をスライドさせて前記揺動天秤
の第1、第2の糸繰り孔に対応するように構成したもの
である。図6(a)の揺動天秤60は、揺動基台(基
部)61と、前端に糸繰り孔63が設けられたスライド
部62とからなる。揺動基台61は、針棒と同期して軸
61aを中心に上下に揺動可能に構成されている。揺動
基台61の側面にはピン65、65の軸部が螺合可能な
軸穴64、64が形成されている。一方、スライド部6
2には、前後方向に形成された長孔62aが設けられ、
該長孔62aにピン65、65の軸部を挿通させ、該軸
部を前記軸穴64、64に螺合させることでスライド部
62を揺動基台61に固定する。そして、前記経路R1
同様の経路R7を選択するときには、図6(a)の実線
の状態でスライド部62を揺動基台61に固定し、この
状態で糸繰り孔63に針糸Tを通した後、図示しない針
棒天秤(N1点)を介して針側に糸を導く。また、前記
経路R2同様の経路R8を選択するときには、スライド
部62を前方に移動させ図6(a)の破線の状態で固定
し、この状態で糸繰り孔63に針糸Tを通した後、図示
しない針側に糸を導く。
【0038】図6(b)に示す揺動天秤70は、揺動基
台71と、上端に糸繰り孔73が設けられているスライ
ド部72と、揺動基台71とスライド部72のそれぞれ
に接続された接続部74とからなる。揺動基台71は、
針棒と同期して軸71aを中心に上下に揺動可能に構成
されている。揺動基台71の側面には前後に長く接続部
74が固定されている。この接続部74の前端部に対し
てスライド部72が上下にスライド移動可能に取り付け
られている。スライド部72を実線で示す位置に固定し
た場合には、N2点の図示しない針棒天秤に針糸を通
し、経路R9のように糸をかける。一方、針棒天秤に通
さない経路R10を選択する場合には、スライド部72
を実線の位置から点線で示す位置に上昇させて固定すれ
ばよい。
【0039】以上の揺動天秤60、70であっても、糸
繰り孔63、73が設けられているスライド部62、7
2を前後あるいは上下にスライド移動させることで、図
1の第1糸繰り孔44b、第2糸繰り孔44cを有する
揺動天秤43を設けた場合のように糸経路を選択するこ
とができ、同様の作用効果を奏する。
【0040】<第4の実施の形態>上記第1〜第3の実
施の形態では、揺動天秤の糸繰り孔を2箇所に設けた
り、スライド可能に構成することによって、2通りの経
路に対応した。しかし、揺動天秤の糸繰り孔を1個のみ
設けて、針棒天秤に通すか通さないかによって経路を選
択可能に構成することができる。この場合、図10で示
したような従来の揺動天秤13を用い、揺動天秤13の
糸繰り孔から針棒天秤を経ずに針3側に糸を導いたとし
ても、揺動天秤13の揺動だけでは所望の糸取り・糸繰
り量を稼ぐことができない。そこで、本実施の形態では
以下で説明するような特定の条件に設定すると好まし
い。
【0041】図7に示す揺動天秤80は、揺動基台81
と、先端に糸繰り孔83を有する糸繰り部82とからな
る。揺動基台81は、針棒と同期して軸81aを中心に
上下に揺動可能であり、この揺動基台81に対して糸繰
り部82が固定されている。符号84は左右上下に調節
可能で縫製時所定位置に固定された糸案内棒を示す。図
8に、軸81aの中心点をX点とし、X点から糸繰り孔
83までの長さ(腕長さ)をL2、X点を通る上下方向
の直線Z−Z線から針棒の軸心までの長さをL1とした
場合の関係を示した。揺動天秤80に関する諸条件は以
下の(1)〜(4)ように挙げることができる。
【0042】(1)揺動天秤80が下死点の状態にある
とき、前後方向の直線に対する角度θは、−10°〜+
30°の範囲である。角度θがこの範囲内であれば、揺
動天秤80の揺動範囲を十分に得ることができ、針棒天
秤に針糸を通さない場合にも所望の糸引き量を確保する
ことができる。なお、揺動天秤80の揺動の角度範囲
(上死点と下死点との移動角度)は例えば約20°程度
である。 (2)腕長さL2は、長さL1に対して50%以上の長
さを有する。一例としては、L1=120mmであると
きにL2=100mmである。50%未満であると、糸
繰り孔83の移動量が相対的に短くなってしまい、十分
な糸引き動作ができない。
【0043】(3)糸案内棒84の位置(針糸Tを通す
位置)gは、揺動天秤80が下死点にある時の糸繰り孔
83に対して、高さ方向においてあまり離れていない方
がよい。例えば上記のL1=120m、L2=100m
mである場合には、±30mm以内であることが好まし
い。このように下死点時の揺動天秤80と糸案内棒84
について、あまり高さの差を設けないことによって、逆
に言えば揺動天秤が上死点に達したときに糸案内棒84
との高さの差が得られ、針糸が十分に引かれるようにな
る。 (4)糸案内棒84の位置gの前後方向(図7、図8の
左右方向)の位置は、Z−Z線に対してあまり離れてい
ない方が好ましい。揺動天秤80と糸案内棒84間があ
まり離れていると、糸が弛んだりといったことで糸暴れ
が生じるからである。例えば上記のL1=120m、L
2=100mmである場合には、±30mmの範囲内で
あることが好ましく、特に0〜−30mm以内に位置す
ればより好ましい。このように糸案内棒84の前後方向
の位置を規定することで、糸暴れを防ぎ良好な縫目を形
成することができる。
【0044】上記(1)〜(4)のように条件を定める
ことで、糸繰り孔83を通した針糸TをQ点に位置する
図示しない針棒天秤に通さず、経路R12のような糸経
路としても、揺動天秤80の動作だけで十分な糸取り・
糸繰り量を確保することができる。勿論、より長い糸経
路が好ましい場合には、経路11のように糸繰り孔83
を通した後、Q点にある図示しない針棒天秤に通し、針
側に針糸Tを導けばよい。
【0045】(変形例)前記第4の実施の形態では、糸
案内棒84が固定されていたが、図9に示すように図1
の可動糸案内42を設けてもよい。この可動糸案内42
であれば、図9(a)のように可動糸案内42を、長孔
41fに沿って移動させることで、糸案内棒42aの前
後方向の位置を変更でき、前記条件(4)を満たすよう
に容易に調整することができる。また、図9(b)のよ
うに糸案内棒42aを上下に位置変更すれば、前記条件
(3)を満たすように容易に調整することができる。
【0046】第4の実施の形態及び変形例であれば、2
種類の長さの異なる糸経路を選択することができ、第1
〜第3の実施の形態と同様の作用効果を奏することがで
きる上に、揺動天秤80は第1〜第3の実施の形態の揺
動天秤と比較して簡単な構造であることから、コストを
下げることができる。
【0047】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず適宜変更可能であるのは勿論である。例えば、上記各
実施の形態では、3本針の二重環縫いミシンに設けられ
る糸繰り装置について説明したが、その他の種類のミシ
ンに適用してもよい。また、選択可能な糸経路は3つ以
上であってもよい。加えて、給油装置41は、必ずしも
設けなくてもよい。さらに、下側糸受け47、上側糸受
け45の具体的形状は適宜変更可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、糸調子から針に至る糸
経路について、異なる長さの糸経路を選択可能であるこ
とから、例えば、緩みのない硬い縫目を形成したい場合
や、糸の伸びを確保したい場合などの場合には、より長
い経路を選択すればよい。あるいは少し緩みのある柔ら
かい縫目を形成したい場合には、より短い経路を選択す
ればよい。その他、針糸の性質、縫製する布地の厚さや
硬さ、段部などの各種条件に応じて適宜糸経路の長さを
選択することができ、所望される縫目の質感や縫製状況
などに臨機応変に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸繰り装置が適用された二重環縫いミ
シンを示す斜視図である。
【図2】図1のミシンにおいて経路R1の場合の糸の動
きを説明するための図であり、(a)は針棒天秤につい
て示し、(b)は揺動天秤について示す。
【図3】図1のミシンにおいて経路R2の場合の糸の動
きを説明するための図である。
【図4】針棒天秤と上糸受けとの関係を説明するための
図である。
【図5】(a)、(b)は、本発明の糸繰り装置に備え
られる揺動天秤と糸案内の他の例を示す側面図である。
【図6】本発明の糸繰り装置に備えられる揺動天秤の他
の例を示す側面図であり、(a)は水平方向にスライド
可能に構成されたものを示し、(b)は鉛直方向にスラ
イド可能に構成されたものを示す。
【図7】本発明の糸繰り装置に備えられる揺動天秤の他
の例を示す側面図である。
【図8】図7の揺動天秤を設ける場合の各種条件を説明
するための図である。
【図9】図7の揺動天秤に図1で示す可動糸案内を設け
る場合の例を示す側面図である。
【図10】従来の糸繰り装置を備えるミシンを示す斜視
図である。
【図11】従来の糸繰り装置の他の例を備えるミシンを
示す斜視図である。
【図12】図10のミシンにおける糸の動きを説明する
ための図である。
【図13】図11のミシンにおける糸の動きを説明する
ための図である。
【符号の説明】
5、6、7 糸調子 8 糸巻き 30 ミシン 30a ベッド部 30c アーム部(ミシンアーム) 34 針棒 40 糸繰り装置 41 給油装置 41a 給油箱 41b 糸案内部 42 可動糸案内 43 揺動天秤 44 揺動腕 44b 第1糸繰り孔 44c 第2糸繰り孔 45 上側糸受け 46 針棒天秤 47 下側糸受け R1 経路(第1の糸経路) R2 経路(第2の糸経路) T 針糸 50、60、70、80 揺動天秤 51 糸案内部 61、71 揺動基台(基部) 62、72 スライド部 R3、R5、R7、R9、R11 経路(第1の糸経
路) R4、R6、R8、R10、R12 経路(第2の糸
経路)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸巻きから糸調子を介して、針棒側に糸を
    案内する糸案内と、 ミシンアームの側面に設けられ、糸を挿通可能な糸繰り
    孔を有し、一端側を中心に針棒の上下動に同期して往復
    揺動し糸の繰り出し量を制御する揺動天秤と、 針棒の上端部に固定され、糸を挿通可能な糸繰り孔を有
    し、糸の繰り出し量を制御する針棒天秤とを備え、 糸調子から針に至る糸経路について、異なる長さの糸経
    路を選択可能であることを特徴とするミシンの糸繰り装
    置。
  2. 【請求項2】前記糸案内から揺動天秤を介して、さらに
    針棒天秤を経て針に至る第1の糸経路と、 第1の糸経路より短く、前記糸案内から揺動天秤を介し
    て、針棒天秤を経ずに針に至る第2の糸経路とが選択可
    能であることを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸
    繰り装置。
  3. 【請求項3】揺動天秤には、その中間部近傍に設けられ
    た第1の糸繰り孔と、先端に設けられた第2の糸繰り孔
    が設けられ、 前記第1の糸経路の場合、揺動天秤の第1の糸繰り孔に
    糸を通し、 第2の糸経路の場合、揺動天秤の第2の糸繰り孔に糸を
    通すことを特徴とする請求項2に記載のミシンの糸繰り
    装置。
  4. 【請求項4】第1糸繰り孔と第2糸繰り孔は上下方向に
    おいて異なる高さに設けられていることを特徴とする請
    求項3に記載のミシンの糸繰り装置。
  5. 【請求項5】揺動天秤の糸繰り孔の近傍には、揺動天秤
    の往復動作の際に断続的に糸に当接する糸受けが位置調
    節可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のミシンの糸繰り装置。
  6. 【請求項6】揺動天秤は、往復揺動可能である基部と、
    この基部に対して所定方向にスライド可能であるように
    支持され、かつ前記糸繰り孔が設けられたスライド部と
    を有し、 スライド部をスライドさせることで異なる長さの糸経路
    を選択可能であることを特徴とする請求項1に記載のミ
    シンの糸繰り装置。
  7. 【請求項7】スライド部は、水平方向または鉛直方向に
    スライド移動可能であることを特徴とする請求項6に記
    載のミシンの糸繰り装置。
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