JPH0740385Y2 - ジグザグミシンにおける糸締め装置 - Google Patents

ジグザグミシンにおける糸締め装置

Info

Publication number
JPH0740385Y2
JPH0740385Y2 JP7662390U JP7662390U JPH0740385Y2 JP H0740385 Y2 JPH0740385 Y2 JP H0740385Y2 JP 7662390 U JP7662390 U JP 7662390U JP 7662390 U JP7662390 U JP 7662390U JP H0740385 Y2 JPH0740385 Y2 JP H0740385Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thread
needle
sewing machine
bar
needle bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7662390U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0436981U (ja
Inventor
一正 原
三喜夫 小池
満 西島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Janome Sewing Machine Co Ltd
Original Assignee
Janome Sewing Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Janome Sewing Machine Co Ltd filed Critical Janome Sewing Machine Co Ltd
Priority to JP7662390U priority Critical patent/JPH0740385Y2/ja
Publication of JPH0436981U publication Critical patent/JPH0436981U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0740385Y2 publication Critical patent/JPH0740385Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はジグザグミシンにおける縫い目の下糸片寄防止
の為の上糸調節装置に関するものである。
(従来技術) 本縫いミシンにおける直線縫の縫目は第8図に示す如き
上糸T1と下糸T2との交絡が正常なるノーマルステッチと
第9図に示す如きヒッチステッチとがあり、第10図に示
す如くノーマルステッチとヒッチステッチとが混ざると
縫目が乱れる。
ノーマルステッチ及びヒッチステッチの発生は第11図及
び第12図に夫々示す如く下糸供給源Uが針Nより手前に
配設され糸輪捕捉部Fが矢印G方向に回転し矢印H方向
の縫い進行方向に対し針Nの左右いずれかの側に下糸T2
が導入されるかで決まり、針Nの左側に下糸T2が導かれ
る場合(第11図a〜gの経過を参照)はノーマルステッ
チとなり、針Nの右側に下糸T2が導かれる場合(第12図
a〜gの経過を参照)となる。
従って、一般に縫製品の縫目としてはノーマルステッチ
が要望されるのでジグザグミシンにおける直線縫をおす
場合は第13図aに示す如く下糸T2の引き出し点P1を針の
最大ジグザグ幅Dの左側位置Lよりも左側にすることが
効果的であり、多くのミシンはこのようにヒッチステッ
チを回避している。
然し乍らこの引き出し点P1でジグザグ縫を行うと第14図
aに示される如く上糸T1に対し下糸T2が左側に片寄るも
のとなり、殊に送りピッチの小なる場合に顕著となる。
従ってこれを解消する為にジグザグ縫いの際には第13図
bに示す如く下糸引出し点P2を最大ジグザグ幅の左側位
置Lと右側位置Rの中央点Eの延長線上に移すことによ
り第14図bに示す下糸T2が上糸T1に対し対称的な縫目が
得られている。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は上記従来例において模様選択部の操作に連動し
て下糸の引出し口を切替えるものが直線縫からジグザグ
縫に切替えるに当って下糸作用レバー端部が下糸を解放
することにより一時的に糸タルミが生じその為にジグザ
グ縫の最初の縫目に余剰糸による不調縫目が発生するの
を解消すると共に前記下糸作用レバーを針板と釜との狭
いスペースに配設する為、糸輪捕捉部に捕捉された上糸
が下糸保持部をくぐり抜ける際に生じる上糸の干渉を回
避するのに困難性を伴っていたことを解消することを目
的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案はジグザグ縫における下糸の片寄り発生を防止す
ると共に従来針板と釜との間の狭いスペースに配設した
下糸作用レバーによる上糸干渉の回避問題を解消する為
のものであり、ジグザグ縫いの針落ち位置に応じて下糸
に対する上糸の張力を自動的に調節する為に上糸張力付
与装置とリンク天秤との間の上糸に対する糸折返し部を
折返し点位置調節可能に設けたことを特徴とするもので
ある。
(作用) 本考案は針棒に振幅運動を与え得るように支持する針棒
支持体から横方向に突設せしめられる係合バーと、基部
が前記ミシン機枠に枢着され先端部に前記上糸張力付与
装置と前記リンク天秤との間の上糸を折返す凹部が形成
され前記係合バーに当接せしめられて前記針棒支持体の
揺動運動により上下動せしめられるカムバーが一体的に
形成される糸折返し部とを設けることにより振幅する針
の落下位置により生じている下糸と上糸との張力の相違
を自動的に是正して上下糸の張力の均衡を保つようにし
ジグザグ縫目を美麗にすることを特徴とするものであ
る。
(実施例) 本考案の実施例を図面により説明する。
第1図及び第2図を参照して、ミシン機枠1の上方には
電動機(図示せず)により回転せしめられる上軸2が支
持され、該上軸の端部に固着されるクランク3及び該ク
ランクに装着の針棒クランクピン4、針棒クランク8等
を介して針棒5が上下動自在に支持されている。
前記上軸2には他端にベルト6を介して電動機(図示せ
ず)により駆動せしめられるプーリ7が装着されてい
る。前記針棒5は針棒支持体9に支持され、該針棒支持
体はミシン機枠1に支持される支持軸を中心に揺動可能
に支持され、一端に振幅ロッド10が連結され、該振幅ロ
ッドはミシン機枠1に固着される振幅制御用ステッピン
グモータ11の出力軸の腕部12に連結されている。
送り歯13は前記上軸2の回転に連動する水平送り腕14に
固着されており、該水平送り腕は水平送り調節器15によ
り運動量の調節が可能にされており、該水平送り調節器
の調節軸16は腕部17を送り制御用ステッピングモータの
軸部に固着の腕部(図示せず)と連結している。
押え棒19は前記ミシン機枠1に軸方向に摺動自在に支持
され、押え上げレバー20により上下方向に操作され、下
端に布押え具21が装着され該布押え具は前記送り歯13と
協働で布を挟み前後進させる。
水平釜22は前記上軸2の回転に同期回転し下糸T2の供給
源のボビンを保持し一部に糸輪捕捉部が形成されてい
る。
リンク天秤23は一端が前記針棒クランクピン4にてクラ
ンク3に支持され、前記上軸2の回転に連動して端部の
糸保持穴が上下往復運動せしめられ、前記糸輪捕捉部か
ら解放された上糸を引き上げる作用をするものである。
模様選択パネル24は前記ミシン機枠1の前壁に装着され
ており、パターン機能等の選択の為の複数の操作キーが
設けられている。
上糸保持具25は前記ミシン機枠1の上部に装着され上糸
T1の供給源となる糸巻26を保持する。
上糸張力調節機27は前記ミシン機枠1に装着され接触す
る一対の糸挟持皿27a,27bと該糸挟持皿を互いに接触せ
しめるばね部材(図示せず)と該ばね部材に作用し糸挟
持皿の接触圧を調節するダイヤル部28とで構成されてい
る。
次に第3図を参照して説明すると、糸折返し部29は前記
上糸張力付与装置27及びリンク天秤23の下方の位置に設
けられ基部が段付ピン30にてミシン機枠1に枢着され、
前記リンク天秤23の上下運動方向と平行に回動し得るよ
うに支持され、段付ピン30に装着されたばね31の作用に
より先端が矢印A方向の上方に回動せしめられるように
付勢されている。
糸折返し部29には水平面に対し稍傾斜するカムバー32が
設けられ、該バーの上面には前記針棒支持体9から横方
向に突設の係合バー33が係合せしめられている。
糸折返し部29の先端には縦長の透し穴34と該透し穴に隣
接して内端35′を有する下向きの凹部35とが形成されて
おり、糸折返し部29の適所に装着された糸取りばね36の
直伸部の一端が前記凹部35の適所を遮ぎると共に先端の
折曲部が前記透し穴34内に臨ましめられている。37は糸
取りばね36の直伸部の下方への回動を阻止するストッパ
ーピンである。
第4図は本考案の他の実施例を示すものにして上記実施
例と相違する部分のみを説明すると、前記凹部35の内端
35′に2つのローラ38,39間に糸噛み溝40が設けられた
糸ローラ41が軸支されている。
該糸ローラの断面は第5図に示す如きである。
本考案は以上の如き構成であり、次の如く作用する。
ミシン操作者の操作により上軸2が回転駆動せしめられ
ると針棒5が上下往復運動し、糸輪捕捉部との協働によ
り上・下糸にて縫目が構成され、更に送り歯13の水平及
び上下運動により布が前又は後方に継続して送られる。
ミシン操作者が模様選択パネル24上のパターンキーを選
択操作することにより内部に設けられた制御信号記憶部
より制御信号が引き出され振幅制御用ステッピングモー
タ11及び送り制御用ステッピングモータ18が制御駆動せ
しめられて針棒支持体9が揺動制御されると共に送り歯
13が送り方向と送り量が制御される。
上糸T1は供給源の上糸保持具25に保持された糸巻部26か
ら引き出され、糸案内42、上糸張力付与装置27、前記糸
折返し部29、リンク天秤23等の糸道を経て針棒5の下端
に装着された針の穴に導かれる。
前記針棒支持体9が振幅運動せしめられると、該針棒支
持体から横方向に突設の係合バー33も揺動せしめられ第
3図のB方向の運動が行われる。
該係合バーの運動により係合バーの下面に係合する糸折
返し部29のカムバー32が連動して上下動するので、糸折
返し部29が基部の段付ピン30を中心として上下方向に回
動せしめられる。
前記カムバー32の上面は傾斜している為針棒支持体9が
針を左側縫い目に揺動すると針棒支持体9の係合バー33
に当接するカムバー32は上方に回動せしめられて糸折返
し部29を上位置に移行せしめ、針棒支持体9が針をジグ
ザグの右側縫い目に揺動すると針棒支持体19の係合バー
33に当接するカムバー32は下方に回動せしめられて糸折
返し部29を下位置に移行せしめる。
第6図及び第7図は針位置変更直後の上糸の過不足状況
を示すものであり、第6図はジグザグ縫の右縫い目位置
R(糸折返し部29の位置はR1で示す)から左縫い目位置
L(糸折返し部29の位置はLで示す)に移行した場合の
上糸の余剰状態を点線で示すものであり、第7図はジグ
ザグ縫の左縫い目位置L(糸折返し部29の位置はL1で示
す)から右縫い目位置R(糸折返し部29の位置はR1で示
す)に移行した場合の上糸が不足して緊張状態を点線で
示すものである。
(効果) 本考案は以上の如きであるから針棒支持体が揺動してこ
れから左縫い目を縫う時は上糸T1は第6図から明白な如
く余剰状態となって糸は緩むので下糸T2との張力関係は
下糸T2に引き込まれ気味でバランスがとれ、これから右
側縫い目を縫う時は上糸T1は第7図から明白な如く不足
状態となって糸は引き締るので下糸T2との張力関係は下
糸T2を引き上げ気味でバランスがとれて両縫い目が構成
されるので、下糸T2は両縫い目の構成に一方に片寄らず
美麗な縫目が得られるし、構造的にはミシン機枠の上方
に糸締めの制御装置を設けることが出来るのでスペース
的にゆとりの設計が可能となって製造上効果大なるもの
である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものにして、第1図は本考
案を装着したミシンの外観図、第2図は本考案を装着し
た一部断面のミシンの外観図、第3図は本考案の要部の
斜面図、第4図は本考案の第2の実施例を示す斜面図、
第5図は本考案の第2の実施例の要部断面図、第6図及
び第7図は本考案の特定位相の上糸T1を示す状態図、第
8図及び第9図はミシンの縫い目を示す斜視図、第10図
はミシンの縫い目を示す平面図、第11図(a〜g)は水
平釜によりノーマルステッチの形成過程を示す斜視図、
第12図(a〜g)は水平釜によりヒッチステッチの形成
過程を示す斜視図、第13図(a〜b)は針の落下位置と
下糸引出し点を示す平面図、第14図(a〜b)はジグザ
グ縫目の上糸T1と下糸T2の構成図であり、1はミシン機
枠、2は上軸、5は針棒、9は針棒支持体、22は糸輪捕
捉部を備えた水平釜、23はリンク天秤、25は糸巻部、27
は上糸張力付与装置、29は糸折返し部、32はカムバー、
33は係合バー、35は凹部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシン機枠に支持された上軸の回転に連動
    して上下動せしめられる針棒と、該針棒に装着された針
    と協働して縫目を形成する糸輪捕捉部と、前記針棒を支
    持し支持軸を中心に揺動せしめられる針棒支持体と、糸
    巻部から針の穴に導かれる上糸に対し調節可能に張力を
    付与する上糸張力付与装置と、前記糸輪捕捉部から解放
    された上糸を引き上げるリンク天秤とを備えたジグザグ
    ミシンにおいて、前記針棒支持体から横方向に突設せし
    められる係合バー33と、基部が前記ミシン機枠に枢着さ
    れ先端部に前記上糸張力付与装置と前記リンク天秤との
    間の上糸を折返す凹部が形成され前記係合バーに当接の
    カムバーが一体的に形成される糸折返し部29とが設けら
    れたジグザグミシンにおける糸締め装置。
JP7662390U 1990-07-20 1990-07-20 ジグザグミシンにおける糸締め装置 Expired - Lifetime JPH0740385Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7662390U JPH0740385Y2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 ジグザグミシンにおける糸締め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7662390U JPH0740385Y2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 ジグザグミシンにおける糸締め装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0436981U JPH0436981U (ja) 1992-03-27
JPH0740385Y2 true JPH0740385Y2 (ja) 1995-09-20

Family

ID=31618262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7662390U Expired - Lifetime JPH0740385Y2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 ジグザグミシンにおける糸締め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0740385Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0436981U (ja) 1992-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0740385Y2 (ja) ジグザグミシンにおける糸締め装置
JPH01121091A (ja) 針位置による糸締り補正ミシン
US4934291A (en) Needle thread supply device in two needle sewing machine with one needle pause function
US2884882A (en) Sewing machine with finger to control bobbin thread
US4182250A (en) Bobbin thread control means for a lock stitch sewing machine
GB1011878A (en) Chain stitch device for lock stitch sewing machines
JP2006068380A (ja) 間歇ステッチ縫いミシン
JPS64870Y2 (ja)
JPS6233916B2 (ja)
JP5420606B2 (ja) 間歇ステッチ縫いミシン
JPH0510796Y2 (ja)
US2063995A (en) Ornamented loop-stitch sewing machine
US3384042A (en) Sewing machine
JPH088773Y2 (ja) ボタン縫製用ミシン装置
JP2971097B2 (ja) 4つ穴ボタンの縫着方法
JP5715788B2 (ja) 上飾り縫いミシン
US1329245A (en) Sewing-machine
US378645A (en) arnold
JPS6237561Y2 (ja)
JPH05228290A (ja) 自動糸切り機構付きミシン
JP2936203B2 (ja) ミシン
JPS6241750B2 (ja)
JPH0424042A (ja) ボタン縫製用ミシン装置
JPH0525590Y2 (ja)
JPH04341295A (ja) 複合ミシンのアタチメント駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term