JP2971097B2 - 4つ穴ボタンの縫着方法 - Google Patents

4つ穴ボタンの縫着方法

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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 〔産業上の利用分野〕 この発明は、本縫いボタン縫着ミシンにより4つ穴ボ
タンをコ字状に移動させて縫着する方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
コの字縫いによる従来の4つ穴ボタン縫着は、18針で
縫う場合、第1図に示すようにして行っている。
即ち、先ず左後方のボタン穴と右後方のボタン穴との
間を交互に第6針まで縫ってから、左後方のボタン穴で
第7、8、9針を同一針に落とし、次いで、左手前のボ
タン穴に渡り糸を渡して右手前のボタン穴との間で第15
針まで交互に縫ってから、左手前のボタン穴で第16、1
7、18針を同針に落とし、ほつれ防止用の結び縫いをし
ている。
また、渡り糸を渡さない場合には、第7、8、9針の
針落ちもほつれ防止用の結び縫いとしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の4つ穴ボタンの縫着方法では、数針同針に落と
して、ほつれ防止用の結び縫いを行っているので、結節
した縫い目が最終針で布下に出やすい。そこでその点を
回避するために、ミシンにおいて上糸をつりぎみに調整
して上糸張力を強くし、上糸と下糸とによる結節をでき
るだけ上糸側に持ってくる工夫をしている。そのため、
第7、8、9針は極端に上糸がつりぎみとなって縫い目
の風合いが悪く、第16、17、18針も完全な結びとなら
ず、ほつれやすい。
この発明は、縫い目風合いが良く、完全な結びを形成
することのできる4つ穴ボタンの縫着方法を提供するこ
とを目的としている。
ロ.発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、この発明の4つ穴ボタン
の縫着方法は、左後方のボタン穴と右後方のボタン穴と
の間及び左手前のボタン穴と右手前のボタン穴との間を
所定針数本縫いする過程における最後の3針をそれぞれ
左側のボタン穴で行うにあたり、最終針より2針前の針
を既に縫われている縫い糸の右手前に落とし、最終針よ
り1針前の針を既に縫われている縫い糸の上を越して左
後方に落とし、最終針を既に縫われている縫い糸の上を
越して右手前に落とすものである。
〔作 用〕
上記のように構成されたボタン縫着方法にあっては、
左後方のボタン穴と右後方のボタン穴との間及び左手前
のボタン穴と右手前のボタン穴との間を所定針数縫われ
るが、それぞれの少なくとも最後の3針は、それぞれ左
側のボタン穴で右手前から左後方に延びる線上で、右手
前側から既に縫われている縫い糸の外側に交互に縫われ
る。その際、最終針より3針前の針落ち位置から2針前
の針落ち位置へ被縫着ボタンが相対移動するとき及び最
終針より2針前の針落ち位置から1針前の針落ち位置へ
被縫着ボタンが相対移動するときに、針落ち位置と下糸
との関係が逆送り時と同状態になるので、最終針より2
針前の針落ち及び1針前の針落ち時にそれぞれヒッチス
テッチが形成される。
〔実施例〕
第2図ないし第9図を参照して実施例の説明をする。
先ず、第7図によってボタン縫着ミシンの送り機構、
即ち、布支え下板及び布押えとボタン保持機構を先端に
有する押え台11の送り機構について説明する。なお、作
業者は同図面の押え台11の右下(右手前)側に位置する
ことになり、ミシン上の位置関係は、作業者から見た呼
び方が慣用されている。即ち、作業者側を手前、作業者
から遠い位置を後方といい、左右は作業者から見た左右
である。ミシン上にあるボタンについても同様である。
円板状のカム体1は、布送りを制御するためのもので
あり、その各面には、左右方向及び前後方向の送りを規
定するカム溝1a、1bを有しており、主軸に連動して減速
回転する。
第1揺動体2は、垂直軸3により機枠に揺動自在に支
持され、その一端に具備するコロ4をカム体1のカム溝
1aに遊嵌する一方、他端は、垂直軸5により機枠に揺動
自在に支持された第1連動体6と角駒7を介して連結し
てある。そして、固定手段8の移動によって垂直軸5か
らの角駒7の位置を変更させることにより、第1揺動体
2に対する第1連動体6の揺動角を変化させることがで
きる。
第1連動体6のもう一方の端の上部は、ベッド面に平
行して摺動自在とした摺動体9の一端と角駒10を介して
連結してあり、更に摺動体9の他端には、針板上を摺動
する布支え下板及び布押えとボタン保持機構を先端に有
する押え台11が固定されている。
第2揺動体12は、軸13により機枠に揺動自在に支持さ
れ、その一端に具備する図示しないコロをカム体1のカ
ム溝1bに遊嵌する一方、他端は、垂直軸14により機枠に
揺動自在に支持された第2連動体15と角駒16を介して連
結してある。そして、固定手段17の移動によって垂直軸
14からの角駒16の位置を変更することにより、第2揺動
体12に対する第2連動体15の揺動角を変化させることが
できる。また、第2連動体15の他端は、摺動体9の穴に
嵌入されている。
以上の構成により、カム体1が回転して一方のカム溝
1aにより第1揺動体2が回動すると、押え台11は摺動体
9と共に右方又は左方に移動し、また他方のカム溝1bに
より第2揺動体12が回動すると、押え台11は摺動体9と
共に前方又は後方に移動する。押え台11の右方又は左方
の移動と前方又は後方の移動の合成により、押え台11に
挟持したボタン及び布が針の通過経路に対して所望方向
に移動制御される。ボタンの縫着も、カム体の溝1a、1b
をそれに適した形状とすることにより、達成することが
できる。次に、この発明のボタン縫着方法における針落
ちについて、第2図を参照して説明する。
先ず、第1針を左後方のボタン穴からスタートし、第
1針から第6針までは、右後方のボタン穴との間を交互
に縫う。
第7針は、左後方のボタン穴において既に縫われてい
る縫い糸の右手前45゜方向にわずか離して落とし、第8
針は、同ボタン穴で左後方45゜方向の前記既に縫われて
いる縫い糸を越した位置に落とし、更に第9針は、右手
前45゜方向の第7針による縫い糸を越した位置に落と
す。
第10針から第15針までは、左手前のボタン穴から右手
前のボタン穴との間を交互に縫う。
第16、17、18針も第7、8、9針における針落ち関係
と同様に、左手前のボタン穴で左後方から右手前に延び
る45゜の線上に並んで落とす。
ここで、第3図ないし第5図を参照して縫い方向と縫
い目構造について簡単に説明する。
通常、針が下糸のどちら側を通過するかは、布の送り
によって定まる。即ち、正送り(布が右から左に移動し
た場合)では、第3図の(1)のように、針Sが下糸UY
の右側を通過し、逆送り(布が左から右に移動した場
合)では、第3図の(2)のように、針Sが下糸UYの左
側を通る。そして、この違いにより、後述するように縫
い目構造が変わってくる。なお、Gは、針穴ガイドであ
る。
第3図(1)の状態、即ち、布からボビンケースBCに
至る下糸UYの経路が、針Sの左側にあるときは、第4図
の(1)ないし(4)に示すごとく、第16針の針落ちに
伴い、上糸OYがボビンケースBCの周囲を回り、パーフェ
クトステッチが形成され、結び目は形成されない。な
お、Fは、布である。
第3図(2)の状態、即ち、布からボビンケースBCに
至る下糸UYの経路が、針Sの右側にあるときは、第5図
の(1)ないし(4)に示すごとく、第16針の針落ちに
伴い、上糸OYがボビンケースBCの周囲を回り、上糸OYと
下糸UYの位置関係が上記第3図(1)の場合と逆になっ
てヒッチステッチが形成されこの状態を連続して行うと
結び目となる。
即ち、上記のごときボタン縫着方法によれば、第6針
から第7針、第7針から第8針、第15針から第16針及び
第16針から第17針の針落ち位置へ布及びボタンが移動す
るときには、針と下糸との位置関係が第6図に示すごと
く逆送りのときと同様の状態にあり、極めてヒッチステ
ッチを形成しやくなっているので、確実にヒッチステッ
チが形成される。なお、以上述べた角度は、45゜に限ら
ず、20゜から70゜の間の角度であれば有効である。
従って、後述する第17針における糸結び機構によるヒ
ッチステッチの効果も含めて100パーセント完全にほつ
れを防止することのできる結び縫いを達成することがで
きる。更に、第7針から第8針及び第16針から第17針を
縫うときには、縫い糸の上から結び目が形成されるので
強固な糸結びとなる。
次に、第8図及び第9図を参照して、第17針における
糸結び機構によるヒッチステッチの形成について説明す
る。
第17針の針落ちが行われる前に、送りカム1から図示
しないリンク等を介して伝えられる動作により、糸結び
板Pが反時計方向に回転する。そのとき糸結び板Pが下
糸UYを強制的に右側へ移動させる。これにより、針落ち
位置と下糸との関係が送り方向に関係なく逆送りのとき
と同状態になる。その後に第18針の針落ちがその下糸UY
の左側において行われ、第9図(1)の状態となる。そ
して、上糸OYがボビンケースBCの周囲を回り、第9図
(2)のごとく、ヒッチステッチが形成される。糸結び
板Pは、第17針の縫い終わりに針Sの上昇と共に、旧位
置に復帰する。そして、最終針第18針の針落ちをして糸
切りを行うと下糸が下方に引っ張られるから、第10図に
示すように、上糸OY、下糸UYの結節の間に布の織糸FYが
入る。
以上のように結節の間に布の織糸FYが入るので、結節
が上下に移動せず、縫製時の上糸張力が低くても完全な
ほつれ防止効果をあげることができる。また、中間針落
ちである第7、8、9針による結節は、上糸、下糸に覆
われ、風合いも良くなった。
なお、ボタン縫着の針数を変えても、止め縫いの針落
ちを同様にすれば、同様に効果をあげることができる。
ハ.発明の効果 この発明は、以上説明したように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
即ち、2つのヒッチステッチを確実に形成することが
できるので、糸ほつれを完全に防ぐことができる。とり
わけ、第10図に示すように、2つのヒッチステッチが織
糸の両側に、且つ、ボタンと布との間に形成されるの
で、切断した糸をひっぱっても2つのヒッチステッチに
よる結節が上下に移動することはなく、縫製時の上糸張
力が低くても、確実な糸結びができ、風合いを向上させ
ることができる。
また、結節が従来より布に密着しているので、下糸の
消費量が少なくなりボビンの交換作業が減少し生産性が
向上する。
更に、中間針落ちによる結節は、上糸、下糸に覆わ
れ、風合いもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の4つ穴ボタン縫着における針落ちを示す
図、第2図はこの発明の4つ穴ボタン縫着における針落
ちを示す図、第3図(1)は下糸が針の左にあるときの
ボビンケース付近を上方から見た図、(2)は下糸が針
の右にあるときのボビンケース付近を上方から見た図、
第4図は第3図(1)の状態での縫い目形成過程を示す
図、第5図は第3図(2)の状態での縫い目形成過程を
示す図、第6図はこの発明の4つ穴ボタン縫着における
第7針から第8針及び第16針から第17針へ移動するとき
のボビンケース付近を上方から見た図、第7図はこの発
明の押え台の送り機構の分解斜視図、第8図は糸結び板
及びボビンケースの付近を上方から見た図、第9図は強
制ヒッチステッチ形成過程を示す図、第10図は最終針の
針落ちをして糸切りを終了した状態を示す図である。 1……送りカム、2……第1揺動体、6……第1連動
体、9……摺動体、11……押え台、12……第2揺動体、
15……第2連動体、BC……ボビンケース、F……布、S
……ミシン針、FY……織り糸、OY……上糸、UY……下
糸、P……糸結び板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椎名 隆行 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジューキ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−100282(JP,A) 特開 昭62−179490(JP,A) 特公 昭61−57797(JP,B2) 特公 昭46−1136(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左後方のボタン穴と右後方のボタン穴との
    間及び左手前のボタン穴と右手前のボタン穴との間を所
    定針数本縫いする過程における最後の3針をそれぞれ左
    側のボタン穴で行うにあたり、最終針より2針前の針を
    既に縫われている縫い糸の右手前に落とし、最終針より
    1針前の針を既に縫われている縫い糸の上を越して左後
    方に落とし、最終針を既に縫われている縫い糸の上を越
    して右手前に落とす4つ穴ボタンの縫着方法。
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