JP4995447B2 - 偏平縫いミシン - Google Patents

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Description

本発明は偏平縫いミシンに係り、特に細目送りピッチでの縫製時に複数本の針が降下して針糸天秤が針糸を繰出すとき針糸を針糸取上げバネの弾性により取上げて針糸孔下方に延在する針糸の緩みの発生を防止し目跳のない二重環縫目を形成する偏平縫いミシンに関する。
従来から、糸巻から複数本の針糸を複数個の針糸調子器及び針糸天秤を介して複数本の針の針糸孔とルーパ糸をルーパ糸調子器及びルーパ糸天秤を介してルーパとにそれぞれ供給し、複数本の針及びルーパの協働に応じて各針の針糸とルーパのルーパ糸との絡み合いにより針板上の縫製布に二重環縫目の偏平縫いを形成する偏平縫いミシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
偏平縫においては、縫糸の種類や太さが変っても縫目が綺麗に仕上るようにするために、糸調子器と針糸天秤やルーパ糸天秤との共働で縫糸の糸締めと繰出しが行われて縫目が形成される。これらのミシンでは、糸調子器を調整するための極めて煩雑なマニュアル操作が必要になる。特に、偏平縫いミシンにおいては縫糸数が多くなるため、縫糸間の糸調子バランスを取ることが極めて面倒である。
ところで、この偏平縫いミシンは、縫製布の端縁にウェーブ(波状)縁かがり(例えば、特許文献2参照)を施して所謂フラット・ウェーブロック縫いミシンとして使用されることがある。
この場合、例えば偏平縫いのために3本針と1本の二重環ルーパが使用され、ウェーブロック縫いのために2本針と2本の上下ルーパが使用され、したがって8本の縫糸を用いる。
ウェーブロック縫目においては、細目送りピッチが長くなるとウェーブの形状が粗くなって縫目が綺麗に仕上らないことから見映えが悪いので、一般には細目送りピッチ(例えば、2.5mm以下)で縫製される。
特開2000−93671号公報 特開2004−305381号公報
ところで、針糸天秤と布の送りは所定のタイミングで同期がとられている。針糸天秤の上昇、降下で針糸80の引上げ量、繰出し量は一定である。このような状況で、粗目送りピッチでフラット・ウェーブロック縫製した場合に粗目送りピッチ(例えば、2.5mmを超える場合)においては、布の送りに伴う針糸80の引込み消費量が多くなるので、針糸天秤の降下で針糸80の繰出し量は一定であるが、針81が降下するとき針糸孔82下方に延在する針糸80に緩みが発生することはない(図9(A))。一方、細目送りピッチ(例えば、2.5mm以下)でフラット・ウェーブロック縫製した場合に細目送りピッチでの布の送りに伴う針糸80の引込み消費量が少なくなるにも拘らず、針糸天秤の降下で針糸80の繰出し量は一定であるので、針81が降下するとき針糸孔82下方に延在する針糸80に緩み84が発生し、針81に纏わりつく(図9(B))。
このように、細目送りピッチでの縫製時に針が降下して針糸天秤が針糸を繰出すとき針糸孔下方に延在する針糸に緩みが発生し、針糸自体の撚り特性等によりリング状に状態形成し、これに降下する針が貫入することから、針の上昇時にルーパが掬って縫目を作るはずの針糸のループが作成されないので、目跳が惹起してしまうことがある。
また、図10に示すように、針糸調子器85がそれぞれ一対の糸調子皿86から構成されている場合、糸巻から一対の糸調子皿86間に進入する針糸80の進入角θ、θ’が針糸80の種類、性質や太さ如何によっては一定とはならず不安定となり、このため針糸天秤による針糸80の引上げ、繰出しが不安定となって上述の目跳の発生を助長することにもなる。
したがって、本発明の目的は、細目送りピッチでの縫製時には布送りに伴う針糸の引込み消費量が少なくなるので複数本の針が降下して針糸天秤が針糸を繰出すとき針糸取上げバネの弾性により取上げて針糸孔下方に延在する針糸の緩みの発生を防止することにより、複数本の針が最下点から上昇する際に、ルーパの剣先が複数本の針の糸孔の上方にそれぞれ形成される針糸ループを縫目毎に安定したループ形状に形成して目跳を防止し綺麗な二重環縫目を形成する偏平縫いミシンを提供することにある。
また、複数個の針糸調子器がそれぞれ一対の糸調子皿から構成されている場合、それぞれの一対の糸調子皿の上流側に一対の糸調子皿間に進入する針糸の進入角を一定にし、一定の糸調子で針糸天秤による針糸の引上げ、繰出しを安定にし、上述の目跳の発生を抑制し綺麗な二重環縫目を形成する偏平縫いミシンを提供することにある。
この目的を達成するため本発明の偏平縫いミシンは、針糸巻から複数本の針糸を複数個の針糸調子器及び針糸天秤を介して複数本の針の針糸孔とルーパ糸巻からルーパ糸をルーパ糸調子器及びルーパ糸天秤を介してルーパのルーパ糸孔とにそれぞれ供給し、複数本の針及びルーパの協働に応じて各針の針糸とルーパのルーパ糸との絡み合いにより針板上の縫製布に二重環縫目の偏平縫いを形成するにあたり、
針糸天秤は、針糸調子器から引き出された複数本の針糸が針糸天秤とともに糸掛点で糸掛けされ、細目送りピッチでの縫製時には布送りに伴う複数本の針糸の引込み消費量が少なくなるので複数本の針が降下して針糸天秤が針糸を繰出すとき弾性により取上げて針糸孔下方に延在する針糸の緩みの発生を防止するための針糸取上げバネを備え、
針糸取上げバネは、一端が針糸天秤に固定され、他端は、針糸天秤の糸掛点上で弾性撓み可能に位置され、少なくとも最細目送りピッチでの縫製時に発生する針糸の緩みを吸収する撓み量を有し、針糸天秤の引き上げ力より小さく、糸孔下方に延在する針糸の緩みを取上げるに足る弾性力を有し、
複数個の針糸調子器は、それぞれ一対の糸調子皿から成り、複数個の針糸調子器全ての糸調子皿の中心を糸調子棒が遊嵌し、全ての糸調子皿を1個の糸調子バネで相互に押圧し1個の糸調子ナットで調糸自在に固定し、それぞれの一対の糸調子皿の上流側に一対の糸調子皿間に進入する針糸の進入角を一定にする植毛刷子を備え、
植毛刷子は、植毛径が化繊糸20〜30gr/1000m、植毛長が2mm〜3mm、密度が30本/mm〜50本/mmであり、
針糸は、植毛刷子の植毛毛先面に当接するプレートと植毛毛先との間で保持されることにより、ルーパが各針の針糸ループを掬った後に針糸天秤が糸掛点で針糸の引き上げを完了し、縫製布を1送りピッチだけ送り、複数本の針が降下して針糸天秤が針糸を繰出すとき針糸取上げバネの糸掛点で弾性により針糸を取上げて針糸孔下方に延在する針糸の緩みの発生を防止するとともに、複数本の針が1送りピッチ前の針糸ループとルーパ糸によって形成される三角形内に進入し、ルーパが針糸ループから離脱し、ルーパが離脱した針糸ループに繋がる針糸を針糸取上げバネの弾性に抗して針糸天秤の糸掛点により引き上げて、一定の糸調子で針糸天秤による針糸の引上げ、繰出しを安定にし、目跳の発生を抑制し二重環縫目を形成するものである。
本発明の偏平縫いミシンによれば、細目送りピッチでの縫製時に複数本の針が降下するとき発生する糸孔下方に延在する針糸の緩みを針糸取上げバネの弾性により取上げて目跳を防止することができる。
また、本発明の偏平縫いミシンによれば、複数個の針糸調子器がそれぞれ一対の糸調子皿から構成され、それぞれの一対の糸調子皿の上流側に一対の糸調子皿間に進入する針糸の進入角を一定にして上述の目跳の発生を回避することができる。
以下、本発明の偏平縫いミシンを好ましい実施の形態例について図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、偏平縫いミシンは、アーム1及びベッド2からなるフレーム3にそれぞれの機素が装着されている。
アーム1には針糸天秤駆動機構40を駆動する針糸天秤駆動軸4、ベッド2には主軸5がそれぞれ軸承されている。主軸5にはプーリ6が設けられモータ7によりタイミングベルト8を介して駆動される。
針糸天秤駆動軸4は主軸5(図2)からタイミングベルト9を介して駆動される。
主軸5には、針駆動機構10により上下直線往復運動する針留め11が連結され、針留め11には3本の針12A、12B、12Cが固定されている。
また、主軸5には、ルーパ駆動機構13により3本の針12A、12B、12Cの運動軌跡と交差するように円弧往復運動する1つのルーパ14が連結されている。
さらに、偏平縫いミシンには、ルーパ14が下方に配設され3本の針12A、12B、12C用の針落ち孔15A、15B、15Cおよび送り歯16用の送り窓15Dが設けられた針板15と、針板15と共に縫製布17を挟持する押え金18とを備えている(図8)。
3本の針12A、12B、12Cは、上下方向に若干ずらして針留め11に固定されている。これにより、各針12A、12B、12Cをルーパ14に対して最適な高さで、それぞれ交差させることができる。
図2に示すように、針駆動機構10は、主軸5に固着された偏心カム20で針留め駆動ロッド21のカムフロワ22を駆動し、針留め駆動ロッド21が針留め駆動腕23を上下揺動運動させ、リンク24を介し針棒25に案内されて針留め11、したがって3本の針12A、12B、12Cを上下直線往復運動させるように構成されている。
ルーパ駆動機構13は、主軸5に固着された傾斜溝カム30でルーパ14が取付られたルーパ軸31をカムフロワ32により揺動し、三角カム33で二又ロッド34によりルーパ軸31を軸方に往復運動させてルーパ14を楕円弧往復運動するように構成されている。
針糸天秤駆動機構40は、針糸天秤駆動軸4から一対の歯車41を介して針糸天秤駆動カム軸42に連結し、針糸天秤駆動カム軸42に固着された針糸天秤駆動カム43により二又腕44が天秤取付軸45を揺動させ、天秤取付軸45に取付られた針糸天秤46を上下揺動させるように構成されている。
本発明の偏平縫いミシンは、以上の針駆動機構10、ルーパ駆動機構13、針糸天秤駆動機構40により、針糸巻50A、50B、50Cから複数本の針糸51A、51B、51C(図1、図5(A))を複数個の針糸案内67A、67B、67C、複数個の針糸調子器52A、52B、52C(図3)及び針糸天秤46を介して複数本の針12A、12B、12Cの針糸孔12D、12E、12F(図8)とルーパ糸巻53からルーパ糸54をルーパ糸調子器55及びルーパ糸天秤56を介してルーパ14のルーパ糸孔14A(図5(B))とにそれぞれ供給し、複数本の針12A、12B、12C及びルーパ14の協働に応じて各針の針糸51A、51B、51Cとルーパ14のルーパ糸54との絡み合いにより針板15上の縫製布17(図5(A))に二重環縫目の偏平縫いを形成するものである。
以上の針駆動機構10、ルーパ駆動機構13、針糸天秤駆動機構40は同期して駆動され、したがって3本の針12A、12B、12C、ルーパ14、針糸天秤46は同期して駆動される。即ち、ルーパ14を針板15の下方で3本の針12A、12B、12Cの上下直線往復運動に同期して円弧往復運動すると共に、水平方向に楕円運動するように構成されている。ルーパ4の円弧往復運動を針板15側から見ると、楕円運動するように駆動機構が構成されている。
本発明の偏平縫いミシンにおいて、針糸天秤46は、針糸調子器52A、52B、52Cから引き出された針糸51A、51B、51Cが針糸天秤46とともに糸掛点P(図2、図7)で糸掛けされた針糸取上げバネ47を備える。
針糸取上げバネ47は、一端が針糸天秤46に固定され、他端は、針糸天秤46の糸掛点P上方、好ましくは6mm〜7mm上方で弾性撓み可能に位置される。
針糸取上げバネ47は、少なくとも最細目送りピッチでの縫製時に発生する針糸51A、51B、51Cの緩みを吸収する撓み量Tを有する。
針糸取上げバネ47は、針糸天秤46の引き上げ力より小さく、針糸孔12D、12E、12F下方に延在する針糸51A、51B、51Cの緩みを取上げるに足る弾性力を有する。
図1、図3、図4に示すように、3個の針糸調子器52A、52B、52Cは、それぞれ一対の糸調子皿60から成り、それらの中心を糸調子棒61が遊嵌し、それによって3対の糸調子皿60を1個の糸調子バネ62で相互に押圧し1個の糸調子ナット63で調糸自在に固定している。このようにして3個の針糸調子器52A、52B、52Cは一体的に構成されるので、小型にでき、かつ1個の糸調子ナット63を3個の針糸調子器を同時に手動調節することができる。
針糸調子器52A、52B、52Cには各針糸51A、51B、51Cを各糸調子皿60にそれぞれ案内する糸案内プレート64A、64B、64Cが針糸調子器取付板68によって取付けられてそれぞれ設けられている。
糸案内プレート64A、64B、64Cは、それぞれの一対の糸調子皿60の上流側に一対の糸調子皿60間に進入する針糸51A、51B、51Cの進入角θ(図6)を一定にする植毛刷子65A、65B、65Cを備えている。
植毛刷子65A、65B、65Cは、植毛径が化繊糸(デシテックス 25)20〜30gr/1000m、植毛長が2mm〜3mm、密度が30本/mm〜50本/mmである。なお、針糸51A、51B、51Cの太さは0.15〜0.25mmが使用される。
各針糸51A、51B、51Cは、植毛刷子65A、65B、65Cの植毛毛先面66に当接する各糸案内プレート64A、64B、64Cと植毛毛先65Dとの間で保持される。
このように構成された偏平縫いミシンにおいて、その縫製動作について説明する。
細目送りピッチ(例えば、2.5mm以下)の場合:
針糸51A、51B、51Cが針糸孔12D、12E、12Fにそれぞれ刺し通された複数本の針12A、12B、12Cの降下に伴い針糸天秤46が針糸51A、51B、51Cを繰出しながら、複数本の針12A、12B、12Cがさらに降下して縫製布17を貫通し、針板15の針落ち孔15A、15B、15Cを通って最下点に至る。このときルーパ14は最後退点にある(図5(A))。
複数本の針12A、12B、12Cが最下点から針糸天秤46による針糸51A、51B、51Cの引き上げとともに上昇する際に、各針の針糸孔12D、12E、12Fから上方に延在して形成される針糸ループ70A、70B、70Cをルーパ糸54がルーパ糸孔14Aに刺し通されたルーパ14の剣先14Bが掬う(図5(B))。
複数本の針12A、12B、12Cはさらに上昇し、針糸天秤46が針糸取上げバネ47の弾性に抗して糸掛点Pで針糸51A、51B、51Cの引き上げを完了したとき(図7鎖線)、針板15と押え金18で挟持されている縫製布17を送り歯16により1送りピッチだけ送る(図5(C)、図8)。この場合、細目送りピッチでの布送りに伴う針糸の引込み消費量は少ない。
複数本の針12A、12B、12Cが降下して針糸天秤46が針糸51A、51B、51Cを繰出すとき針糸取上げバネ47の糸掛点Pで弾性により針糸51A、51B、51Cを取上げて(図7実線)針糸孔12D、12E、12F下方に延在する針糸51A、51B、51Cの緩みの発生が防止できる(図5(D))。
ルーパ14が後退しながら複数本の針12A、12B、12Cが1送りピッチ前の針糸ループ70A、70B、70Cとルーパ糸54によって形成される三角形71内に進入する(図5(E))。
ルーパ14がさらに後退し針糸ループ70A、70B、70Cから離脱し、ルーパ14が離脱した針糸ループ70A、70B、70Cに繋がる針糸51A、51B、51Cを針糸取上げバネ47の弾性に抗して針糸天秤46の糸掛点Pにより引き上げる。
このように細目送りピッチでの布送りに伴う針糸51A、51B、51Cの引込み消費量は少ないのも拘らず針糸孔12D、12E、12F下方に延在する針糸51A、51B、51Cの緩みは生じない。したがって、目跳のない二重環縫目を形成することができる。
以後、上述した偏平縫い動作を繰り返せば、二重環縫目を安定した状態で連続して形成させることができる。
本発明の偏平縫いミシンにおいて、針糸天秤46に針糸51A、51B、51Cを供給するにあたり、針糸51A、51B、51Cは針糸調子器52A、52B、52Cの一対の糸調子皿60の上流側から植毛刷子65A、65B、65Cを介して一対の糸調子皿60間にそれぞれ進入する。各針糸51A、51B、51Cは、植毛刷子65A、65B、65Cの植毛毛先面66に当接する各糸案内プレート64A、64B、64Cと植毛毛先65Dとの間で保持されて糸案内される。
このようにして針糸の進入角θを一定にして上述の目跳の発生をさらに回避することができる。
粗目送りピッチ(例えば、2.5mmを超えるとき)の場合:
従来技術のように粗目送りピッチでの縫製においては、布送りに伴う針糸の引込み消費量が多くなるので、針糸天秤の降下で針糸の繰出し量は一定であるが、針が降下するとき針糸孔下方に延在する針糸に緩みが発生することはない(図9(A))。
本発明の偏平縫いミシンは、ウェーブロック縫いを併用した場合のように細目送りピッチでの縫製時に複数本の針が降下するとき糸孔下方に延在する針糸の緩みを吸収して二重環縫目の目跳を防止することができるので、偏平縫いミシンのみならず、フラット・ロック縫いミシンやフラット・ウェーブロック縫いミシンに適用することができる。
本発明の偏平縫いミシンを示す全体斜視図。 図1の偏平縫いミシンにおける針駆動機構、ルーパ駆動機構、針糸天秤駆動機構を示す斜視図。 図1の偏平縫いミシンにおける針糸調子器を示す斜視図。 図1の偏平縫いミシンにおける針糸調子器を示す分解斜視図。 本発明の偏平縫いミシンにおける動作説明図。 本発明の偏平縫いミシンにおける動作説明図。 本発明の偏平縫いミシンにおける動作説明図。 本発明の偏平縫いミシンにおける動作説明図。 本発明の偏平縫いミシンにおける動作説明図。 図1の偏平縫いミシンにおける針糸調子器を示す動作説明図。 図1の偏平縫いミシンにおける針糸天秤を示す動作説明図。 図1の偏平縫いミシンにおける針、針板、送り歯、押え金の関係を示す斜視図。 従来の偏平縫いミシンにおける縫目説明図。 従来の偏平縫いミシンにおける縫目説明図。 従来の偏平縫いミシンにおける針糸調子器を示す説明図。
12A、12B、12C・・・・針
12D、12E、12F・・・・針糸孔
14・・・・ルーパ
14A・・・・ルーパ糸孔
15・・・・針板
17・・・・縫製布
46・・・・針糸天秤
47・・・・針糸取上げバネ
50A、50B、50C・・・・針糸巻
51A、51B、51C・・・・針糸
52A、52B、52C・・・・針糸調子器
53・・・・ルーパ糸巻
54・・・・ルーパ糸
55・・・・ルーパ糸調子器
56・・・・ルーパ糸天秤
60・・・・糸調子皿
61・・・・糸調子棒
62・・・・糸調子バネ
63・・・・糸調子ナット
64A、64B、64C・・・・糸案内プレート
65A、65B、65C・・・・植毛刷子
65D・・・・植毛毛先
66・・・・植毛毛先面
70A、70B、70C・・・・針糸ループ
71・・・・三角形
P・・・・糸掛点
θ・・・・進入角
T・・・・撓み量

Claims (1)

  1. 針糸巻(50A、50B、50C)から複数本の針糸(51A、51B、51C)を複数個の針糸調子器(52A、52B、52C)及び針糸天秤(46)を介して複数本の針(12A、12B、12C)の針糸孔(12D、12E、12F)とルーパ糸巻(53)からルーパ糸(54)をルーパ糸調子器(55)及びルーパ糸天秤(56)を介してルーパ(14)のルーパ糸孔(14A)とにそれぞれ供給し、前記複数本の針及び前記ルーパの協働に応じて各針の針糸とルーパのルーパ糸との絡み合いにより針板(15)上の縫製布(17)に二重環縫目の偏平縫いを形成するにあたり、
    前記針糸天秤は、前記針糸調子器から引き出された複数本の針糸が前記針糸天秤とともに糸掛点(P)で糸掛けされ、細目送りピッチでの縫製時には布送りに伴う前記複数本の針糸の引込み消費量が少なくなるので前記複数本の針が降下して前記針糸天秤が針糸を繰出すとき弾性により取上げて針糸孔下方に延在する針糸の緩みの発生を防止するための針糸取上げバネ(47)を備え、
    前記針糸取上げバネは、一端が前記針糸天秤に固定され、他端は、前記針糸天秤の糸掛点上方で弾性撓み可能に位置され、少なくとも最細目送りピッチでの縫製時に発生する前記針糸の緩みを吸収する撓み量(T)を有し、前記針糸天秤の引き上げ力より小さく、前記針糸孔下方に延在する前記針糸の緩みを取上げるに足る弾性力を有し、
    前記複数個の針糸調子器は、それぞれ一対の糸調子皿(60、60、60)から成り、複数個の針糸調子器全ての糸調子皿の中心を糸調子棒(61)が遊嵌し、全ての糸調子皿を1個の糸調子バネ(62)で相互に押圧し1個の糸調子ナット(63)で調糸自在に固定し、それぞれの一対の糸調子皿の上流側に前記一対の糸調子皿間に進入する針糸の進入角(θ)を一定にする植毛刷子(65A、65B、65C)を備え、
    前記植毛刷子は、植毛径が化繊糸20〜30gr/1000m、植毛長が2mm〜3mm、密度が30本/mm〜50本/mmであり、
    前記針糸は、前記植毛刷子の植毛毛先面(66)に当接するプレート(64A、64B、64C)と植毛毛先(65D)との間で保持されることにより、前記ルーパが各針の針糸ループ(70A、70B、70C)を掬った後に前記針糸天秤が前記糸掛点で針糸の引き上げを完了し、前記縫製布を1送りピッチだけ送り、前記複数本の針が降下して前記針糸天秤が針糸を繰出すとき針糸取上げバネの糸掛点で弾性により前記針糸を取上げて前記針糸孔下方に延在する前記針糸の緩みの発生を防止するとともに、前記複数本の針が1送りピッチ前の針糸ループと前記ルーパ糸によって形成される三角形(71)内に進入し、前記ルーパが前記針糸ループから離脱し、前記ルーパが離脱した針糸ループに繋がる針糸を針糸取上げバネの弾性に抗して前記針糸天秤の糸掛点により引き上げて、一定の糸調子で前記針糸天秤による針糸の引上げ、繰出しを安定にし、前記目跳の発生を抑制し二重環縫目を形成するものであることを特徴とする偏平縫いミシン。
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