JP4196378B2 - ミシンの針受け装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンの針受け装置に関する。詳しくは、縫製進行方向に直交する方向に並設されてミシン主軸の回転に連動して上下に往復運動する複数本の針と、これら針の上下往復運動に同期してその先端部が縫製進行方向に直交する方向に楕円軌跡を描くように往復揺動運動することにより針糸ループを捕捉して縫い目を形成するルーパと、前記針の上下往復運動に同期して布を縫製進行方向に送る布送り歯と、前記針がルーパと協働して縫い目を形成するとき、針に接触して針の運動を案内する針受け部材とを備えているミシンの針受け装置に関するものである。
二重環縫いあるいは偏平縫いミシンにおいて、針が布の上方から下死点に向け布を貫通して下降移動する際には、その布貫通抵抗や針の下降移動時における針糸の張力の強さ加減等によって、針の先端部が正規の運動軌跡よりもずれるように曲がることがある。そして、針が下死点から上方に向けて上昇移動する際には、針糸ループを捕捉するために縫製進行方向に直交する方向に楕円軌跡を描くように針の側方から進出して揺動運動するルーパの揺動運動軌跡が針の背面のぎりぎりの位置を通過するように設定されているために、針の先端部がルーパの運動軌跡側に曲がっていると、針がルーパに干渉することになる。
特に、針が縫製進行方向に直交する方向に複数本並設されている、いわゆる、多本針ミシンの場合は、それら並設された複数本の針を横断して往復揺動運動するルーパ先端部の運動軌跡が細長い楕円形となるために、ルーパ先端部の運動楕円軌跡を、複数本の並設針のいずれを基準に設定したとしても、その軌跡基準となる針以外の針の背面とルーパの前面との間に隙間が発生し、その結果、ルーパ先端部が複数の針糸ループ内にうまく進入しない、いわゆる、目飛びや糸切れを発生したり、あるいは、針とルーパが交差するとき、両者が衝突して針を折損したりする不都合がある。
このような針の曲がりに起因して発生する針とルーパとの干渉及び多本針ミシンにおける目飛びや糸切れ、あるいは、針の折損等の不都合を防ぐために、従来、布送り歯に上下方向の運動を与えるために駆動軸の偏心部に回動可能に軸支した角駒に針受け部材を固定支持することにより、布を貫通して下降移動した針に針受け部材を接触させて該針が下死点から上昇移動するとき、針受け部材も針との接触を保持したままで上方に追従移動して、針の上昇運動を正規の運動軌跡位置に案内させるべく針受け部材を円運動させるように構成した針受け装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、布送り歯の下方位置にミシン主軸の回転に連動して布送り出し方向(縫製進行方向)及び布送り込み方向(縫製進行方向とは逆方向)に直線的に水平往復駆動移動される針案内駆動軸を設け、この駆動軸の先端部に、針が上方から下死点に向けて下降移動を開始したとき、布送り出し側(縫製進行方向側)から布送り込み側(縫製進行方向とは逆方向側)への直線水平移動を開始して、針が布を貫通する際に布送り出し側に曲がった場合は、その曲がった針に布送り出し側から当接して該針を布送り込み側に押し戻して針を鉛直状態となる正規の運動軌跡位置に案内矯正し、また、針が下死点から上昇移動を開始したとき、布送り出し方向に直線水平移動して針から離間する針案内部材を設けた前後水平可動式の針案内装置(針受け装置)も知られている(例えば、特許文献2参照)。
実公昭57−4949号公報 特開平4−24084号公報
上記した従来の針受け装置のうち、前者の針受け装置の場合は、布送り歯による布送りピッチ(布送り量)を変更したとしても、針受け部材が布送り方向に位置変動されることがないため、針が下死点から上方に向けてある高さ位置に上昇移動するまでは針受け部材と針の接触を保持して布送りピッチの変更にかかわらず針の案内作用をタイミングずれの無い状態で確実に行わせることができる反面、針受け部材が角駒から布送り方向に向けて固定突出されたものであるために、角駒には偏荷重が作用し比較的短期間の使用によって角駒の動きにガタを生じやすく、その結果、針受け部材の円運動軌跡が微妙に変化して針に対する案内作用が不確実、不安定になり、長期間に亘って使用しているうちに目飛びや糸切れ等による縫製不良、縫製品質の低下を招くことは避けられないという問題がある。
また、上記した従来の針受け装置のうち、後者の前後水平可動式の針受け装置の場合は、布送りピッチの変更にかかわらず針受け部材による針の案内作用を確実に行えるのみならず、針の上下運動に同期して針案内部材を布送り方向の前後に直線水平移動させることにより、針先端部の曲がり量が大きい場合でも、針と針案内部材の衝突によって針が折損等のダメージを受ける事態を回避することができるものの、針と針案内部材の接触時間が非常に短いために、両者の接触タイミングの設定が非常に難しい。詳述すると、針の非常に高速度な上下運動によって針糸ループは垂れ下がり気味で小さく形成されるのが普通であり、このような垂れ下がり気味の針糸ループを針受け部材で潰さず、針の高速上昇スピードに追従させて前方側へ急速に直線水平移動させて針に接近または接触させねばならない。また、垂れ下がり気味の針糸ループを針受け部材で潰さないためには、針に対する針受け部材を垂れ下がった針糸ループの下方、つまり、針穴下方の針先端が細く尖っているテーパ部分に接触位置を設定する必要がある。しかし、そのような高速条件下において針と針受け部材とをほぼ点に近い状態でタイミングよく接触させ、また、その接触タイミングを維持することは設計技術的にも機構的にも非常に困難であり、製品出荷当初からの接触タイミングの微妙なずれ、あるいは、使用に伴う機械的な摩耗等に起因して発生する接触タイミングのずれによってルーパが針糸ループを捕捉できないとか、ルーパと針とが干渉(衝突)して針の折損や曲がり変形等のダメージを受けるといった問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、針先端部の曲がり量が大きい場合でも針と針案内部材との衝突により針が折損する等のダメージを蒙る事態を回避できるのはもとより、針と針案内部材の接触時間を長く確保してルーパによる針糸ループの捕捉ミスを無くして長期間に亘る使用においても常に確実かつ高品質の縫製を実行することができるミシンの針受け装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るミシンの針受け装置は、縫製進行方向に直交する方向に並設されてミシン主軸の回転に連動して上下に往復運動する複数本の針と、これら針の上下往復運動に同期してその先端部が縫製進行方向に直交する方向で並設された複数本の針を横断して楕円軌跡を描くように往復揺動運動することにより針糸ループを捕捉して縫い目を形成するルーパと、前記針の上下往復運動に同期して布を縫製進行方向に送る布送り歯と、前記針がルーパと協働して縫い目を形成するとき、針に接触して針の運動を案内する針受け部材とを備えているミシンの針受け装置であって、前記針受け部材は、その前面が複数本の針の並設方向と平行でなく、前記ルーパ先端部の運動楕円軌跡と略平行になるように形成されているとともに、前記布送り歯を固定支持する布送り台と前記針受け部材を固定支持する針受け台とを重ね合わせ状態に配置し、それら重ね合わせられた布送り台及び針受け台を前後に摺動自在に挿通保持する共通の角駒を前記ミシン主軸の回転に連動して上下に揺動する送り上下腕台に連結支持するとともに、布送り台及び針受け台に形成された楕円形状の長孔に前記送り上下腕台に固定の送り上下腕ピンを挿通させ、かつ、前記ミシン主軸の回転に連動して前後に揺動するリンクの先端部を前記針受け台に連結して、前記布送り歯に縫製進行方向に沿う水平運動及び上下運動を与えるように前記布送り台を水平及び上下に合成揺動させる布送り揺動機構と、前記針受け部材に縫製進行方向に沿う水平運動及び上下運動を与えるように前記針受け台を水平及び上下に合成揺動させる針受け揺動機構とが一体的に組み込まれていることを特徴とするものである。
上記のごとき構成を有する本発明に係るミシンの針受け装置によれば、針とルーパとの協働により縫い目を形成するとき、針に接触して針の運動を案内する針受け部材が水平及び上下に合成揺動運動するので、針が布を貫通して下降移動する際の布貫通抵抗や針糸の張力の強さ加減等に起因して針の先端部が正規の運動軌跡よりもずれるように大きく曲がっている場合でも、針の上下運動に同期した針受け部材の水平運動、すなわち、針に対する接近離間運動によって針と針受け部材が衝突して針が折損されたり、針先端部が曲がり変形されたりする等のダメージ受け事態の発生を回避できる。しかも、針受け部材の前後及び上下の合成揺動運動によって針と針受け部材の接触時間を長く確保することが可能であるために、両者の接触タイミングの設定幅に余裕があって、高速条件下においても針受け部材が針の下方に垂れ下がり気味に形成される針糸ループを押し潰すことのないようにするために、針に対する針受け部材の接触位置を針穴下方の針先端が細く尖っているテーパ部分に設定する必要もなく、両者の接触タイミングを設計技術的にも機構的にも容易かつ適切に設定できるとともに、使用に伴う機械的な摩耗等に起因して設計タイミングに多少のずれが発生したとしても、ルーパが針糸ループを捕捉できないとか、ルーパと針とが干渉(衝突)して針の折損や曲がり変形等のダメージを受けるという不都合を無くすることができ、したがって、長期間に亘る使用においても所定の縫い目を確実かつ安定よく形成させて高品質の縫製品を得ることができる
特に、本発明は、針が縫製進行方向に直交する方向に複数本並設され、それら並設された複数本の針をルーパが横断して往復揺動運動するように構成されている多本針ミシンにおいて有効である。すなわち、多本針ミシンの場合は、ルーパ先端部の運動楕円軌跡を複数本の並設針のいずれを基準に設定しても、その軌跡基準となる針以外の針の背面とルーパの前面との間に隙間が発生してルーパ先端部を複数の針糸ループ内全てにうまく進入させることができず、目飛びや糸切れを発生したり、あるいは、針とルーパが交差するときに両者の衝突により針を折損したりする不都合を招きやすい状況にある。この場合でも、針受け部材の上下運動によって針と針受け部材の接触時間を長く確保することができるために、ルーパが複数本の針を横断して所定の往復揺動運動を完了し終わるまで各針をルーパの移動に合わせてタイミングよく正規の運動軌跡位置に案内させてルーパと針の干渉を防止できるとともに、ルーパ先端部を複数の針糸ループ内に確実スムースに進入させてルーパによる針糸ループの捕捉を確実なものとすることができる。
加えて、本発明は、針受け部材を水平及び上下に合成揺動させる針受け揺動機構、布送り歯に縫製進行方向に沿う水平運動及び上下運動を与えるように布送り台を水平及び上下に合成揺動させる布送り揺動機構と一体的に組み込まれたものであるから、それら両揺動機構が占めるスペースを小さくでき、小径のシリンダベッドを有するミシンの針受け装置としてきわめて有効であるという効果を奏する
また、本発明に係るミシンの針受け装置において、請求項に記載のように、前記針受け揺動機構に、前記針受け部材の縫製進行方向に沿う水平及び上下の合成運動量を調整可能な運動量調整機構を設けることが望ましい。この場合は、針と針受け部材の接触タイミング及びその接触タイミングとルーパの針糸ループへの進入タイミングを、各部材及び機構の組付け後の試運転時等において簡単に調整することが可能で、上述したような不都合の発生を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るミシンの針受け装置が適用された多本針二重環縫いシリンダ型ミシンの外観斜視図であり、基台1に立設された支柱部2の上部から前方側に向けてミシンアーム3が水平に延設されているとともに、支柱部2の上下中間部から前方側に向けて細筒状のシリンダベッド4が水平に延設され、このシリンダベッド4には針板5が取付けられ、かつ、シリンダベッド4の先端部にはシリンダカバー6が嵌着されている。前記ミシンアーム3の先端部には、ミシン主軸7によって駆動されるようにミシンアーム3内に配設された針棒駆動機構(周知であるため、詳細な説明及び図示は省略する)を介して上下に往復運動される針棒8が支持されており、この針棒8の下端部に針止め10(図5参照)を介して前記ミシン主軸7の回転に連動して上下に往復運動する複数本(図面上では3本で示すが、2本でも4本以上でもよい)の針9が固定されている。
図2は前記シリンダベッド4内に配設されている布送り揺動機構及び針受け揺動機構の分解斜視図、図3はそれら両揺動機構の組付け状態を示す平面図、図4は図3の右側面図である。これら図2〜図4において、11は前布送り台、12は後布送り台、13は針受け台で、前,後の布送り台11,12の前端部には針9の上下往復運動に同期して布を縫製進行方向に送る前布送り歯及び後布送り歯(これは周知の構造であるため、図示を省略する)が、また、針受け台13の前端部には針9の背面に接触して針9の運動を案内する針受け部材15が針受け取付台14を介して固定支持されているとともに、各台11,12,13の長手方向中間部の下面に形成された切欠溝部11a,12a,13a内には補助板16,17,18を介して共通の角駒19が前後に摺動自在に挿通保持され、かつ、前記各台11,12,13の後端部に形成された二股部11b,12b,13bにも共通の角駒40が前後に摺動自在に挿通保持されている。さらに、前記各台11,12,13の切欠溝部11a,12a,13aの後部位置には、略楕円形状の長孔11c,12c,13cが形成されている。
一方、前記ミシン主軸7には送り上下エキセン20を介して送り上下ロッド21が、また、エキセン22を介して針受けロッド23が嵌着されている。前記送り上下ロッド21の先端部にはピン24を介して送り上下腕台25の後端二股部25aが連結されているとともに、前記針受けロッド23の先端部には前記ミシン主軸7に送り前後エキセンを介して嵌着された送り前後ロッド(周知であるため、図示は省略する)に連係して揺動軸26の周りを前後に揺動する揺動リンク27の他端部及び針受け台リンク28の後端部がピン29により連結されている。
前記送り上下腕台25の先端二股部25bには、前記前,後布送り台11,12及び針受け台13が重ね合わせ状態で収納され、それら台11,12,13に挿通保持されている前記共通角駒19の中央部がピン30を介して送り上下腕台25に連結支持されるとともに、各台11,12,13に形成された略楕円形状の長孔11c,12c,13c内には送り上下腕台25の対向板片間に固定架設した送り上下腕ピン31が挿通され、かつ、前記針受け台リンク28の先端部がねじ32を介して針受け台13における長孔13cの直後位置に連結されている。以上の構成要素によって、前記ミシン主軸7の回転に伴う揺動リンク27の揺動軸26周りの前後揺動により針受け台リンク28が前後に揺動し、その前後揺動と送り上下腕台25の上下揺動とにより、前記した前,後の布送り歯に縫製進行方向に沿う前後水平運動及び上下運動を与えるように前後の布送り台11,12を前後水平及び上下に合成揺動させる布送り揺動機構と、針受け部材15に縫製進行方向に沿う前後水平運動及び上下運動を与えるように前記針受け台13を前後水平及び上下に合成揺動させる針受け揺動機構とが構成され、これら両揺動機構が前記シリンダベッド4内に一体に組み込まれている。
また、前記シリンダベッド4の先端部内で針板5の下方部には、図5に示すように、前記ミシン主軸7の回転に連動するルーパ駆動軸33の揺動運動によって、針9の上下往復運動に同期して縫製進行方向に直交する方向に並設された複数本の針9を側方から横断してその先端部34aが細長い楕円形の運動軌跡を描くように往復揺動運動するルーパ34が配設されており、このルーパ34の往復揺動運動により、各針9が形成する針糸ループを順次捕捉して所定の縫い目を形成するように構成されている。
次に、上記のように構成されたシリンダ型二重環縫い多本針ミシンの針受け装置の動作及び作用について説明する。
ミシン主軸7の回転に連動して針9が下降移動を開始した時には、上述した針受け揺動機構の前後水平及び上下の合成揺動により針受け台13に下方及び前方水平方向の合成運動が与えられ、これによって、針受け部材15は縫製進行方向の後方上方側から前方下方側へ向けて移動を開始する。そして、針9が布を貫通して下死点に達し、その下死点から上昇移動する際、図4に示すように、針9の背面に針受け部材15が接触するために、布の貫通抵抗等によって針9の先端部が後方に曲がっていても、その曲がりを矯正して針9を正規の運動軌跡位置に案内する。
また、針9が下死点から上昇移動を開始した時には、ルーパ34が針9の側方位置から該針9の背面のぎりぎりの位置を通過するように揺動運動して各針9の下方に形成される針糸ループ内に進入してそれら針糸ループを順次捕捉するが、このとき、上述した針受け揺動機構の前後水平及び上下の合成揺動により針受け台13には上方及び後方水平方向の合成運動が与えられるため、針受け部材15は針9が下死点から所定の高さ位置に達するまでは針9への接触状態を保ったままで追従上昇し、ある時間長さに亘って両者15,9の接触は保持されたままであり、針9の曲がりを矯正してそれを正規の運動軌跡位置に案内する作用を確実に発揮する。その後、針受け部材15は針9から離間して図6に示すように、縫製進行方向の後方上方位置に復帰する。
このように、針9とルーパ34との協働により縫い目を形成するとき、針9に接触してその運動を案内する針受け部材15が水平及び上下に合成揺動運動するので、針9が布貫通抵抗等に起因してその先端部が正規の運動軌跡よりもずれるように大きく曲がっている場合でも、針9の上昇開始に伴い針受け部材15が針9に接近し接触することによって針9の曲がりを矯正して正規の運動軌跡位置に案内することができるので、針9と針受け部材15との衝突による針9の折損や針先端部の曲がり変形等のダメージ受け事態を回避できるだけでなく、針受け部材15の上下運動により針9との接触時間を長く確保することが可能であるために、両者15,9の接触タイミングの設定幅に余裕があり、したがって、機械的な摩耗等に起因して針9と針受け部材15の接触タイミングおよびその接触タイミングとルーパ34の針糸ループへの進入タイミングとに僅かなずれが生じたとしても、針9の下方に垂れ下がり気味に形成されている針糸ループを針受け部材15が潰してルーパ34の針糸ループへの進入ミスを生じ針糸ループを捕捉できないとか、ルーパ34と針9とが干渉(衝突)して針9の折損や曲がり変形等のダメージを受けるという不都合を回避し、長期間に亘る使用においても所定の縫い目を確実かつ安定よく形成させて高品質の縫製品を得ることができる。
特に、多本針ミシンに適用した場合の針受け部材15の最適な構成及びそれによる針案内作用について図7〜図9を参照しながら説明する。
すなわち、縫製進行方向に直交する方向に並設された複数本の針9(以下の説明では、右針9R、中針9C、左針9Lの3本で示す)を横断して往復揺動運動するルーパ34先端部の運動軌跡は細長い楕円形となるために、ルーパ34先端部の運動楕円軌跡を右針9Rの背面に設定すると、中針9C、左針9Lの順にそれらの背面とルーパ34先端部との隙間は少しずつ広くなり、それに関係なく、ルーパ34を揺動運動させると、ルーパ34先端部が中針9C、左針9Lにより形成される針糸ループ内にうまく進入しない、いわゆる、目飛びや糸切れを発生したり、あるいは、針9とルーパ34が交差するとき、両者が衝突して針9を折損したりする不都合が生じることは明らかである。
かかる点に鑑みて、多本針ミシンへの適用形態では、一般にルーパ34先端部の運動楕円軌跡を左針9Lもしくは中針9Cの背面に設定するとともに、前記針受け部材15の前面15aを次のように形成する。ここでは、ルーパ34先端部の運動楕円軌跡を左針9Lの背面に設定したものとして説明する。すなわち、ルーパ34先端部の運動楕円軌跡を左針9Lの背面に設定すると、右針9R及び中針9Cの背面とルーパ34の先端部との間に順に小さい隙間が発生してそれら右針9R及び中針9Cにより形成される針糸ループ内にルーパ34の先端部が進入しない、いわゆる、目飛びや糸切れを発生することになる。そこで、ルーパ34の先端部が右針9Rと交差するときは、図7に明示するように、前記針受け部材15の前面15aが右針9Rの背面に接触して該右針9Rを少し前方へ押し出すように矯正案内し、ついで、ルーパ34の先端部が中針9Cと交差するときは、図8に明示するように、前記針受け部材15の前面15aが中針9Cの背面に接触して該中針9Cを右針9Rより少なめに前方へ押し出すように矯正案内し、さらに、ルーパ34の先端部が左針9Lと交差するときは、図9に明示するように、前記針受け部材15の前面15aが左針9Lの背面に軽く接触する、または、極接近して左針9Lを矯正案内するように、針受け部材15の前面15aを針9R,9C,9Lの並設方向と平行でなく、ルーパ34先端部の運動楕円軌跡と略平行になるように形成する。これによって、ルーパ34の先端部は全ての針9R,9C,9Lと干渉することなく、それらの背面ぎりぎりのところを通過することになって、その先端部が全ての針糸ループ内に進入しそれら針糸ループをミスなく確実に捕捉することができる。
図10は本発明に係るミシンの針受け装置の他の実施の形態を示す要部の拡大斜視図であり、この実施の形態では、前,後布送り台11,12の切欠溝部11a,12a内に補助板16,17を介して前後摺動自在に挿通保持されている角駒19とは別の角駒19Aを針受け台13の切欠溝13a内に補助板18(図2、図4と同様。図10では、図示省略)を介して前後摺動自在に挿通保持させるとともに、前記角駒19を送り上下腕台25に連結支持するピン30とは別に偏心部30aを有するピン30Aを介して針受け台13を送り上下腕台25に連結支持させて、その偏心部30a付きピン30Aのピン軸心周りの回転固定により、針受け部材15の前後水平及び上下の合成運動量を調整可能な運動量調整機構を構成させたものである。
この場合は、ピン30Aを回転固定するだけで、針9と針受け部材15の接触タイミング及びその接触タイミングとルーパ34の針糸ループへの進入タイミングを、各部材及び機構の組付け後の試運転時等において簡単に調整することが可能であり、上述したような不都合の発生を確実に防止することができる。
なお、本発明は、二重環縫いミシン以外に、偏平縫いミシンに適用しても同様な作用、効果を奏するものである。さらに、多本針ミシンに特に有効であるが、単針ミシンに適用してもよい。
本発明に係るミシンの針受け装置が適用された多本針二重環縫いシリンダ型ミシンの外観斜視図である。 同上ミシンのシリンダベッド内に配設されている布送り揺動機構及び針受け揺動機構の分解斜視図である。 同上両揺動機構の組付け状態を示す要部の平面図である。 図3の右側面図である。 同上ミシンのシリンダベッド正面からみた要部の拡大一部切り欠き正面図である。 同上ミシンにおける針と針受け部材との一動作状態を示す要部の右側面図である。 多本(3本)針ミシンに適用した場合の針受け部材の最適な構成及びルーパが右針に交差するときの針受け案内作用状態を説明する要部の拡大斜視図である。 同上多本(3本)針ミシンに適用した場合の針受け部材の最適な構成及びルーパが中針に交差するときの針受け案内作用状態を説明する要部の拡大斜視図である。 同上多本(3本)針ミシンに適用した場合の針受け部材の最適な構成及びルーパが左針に交差するときの針受け案内作用状態を説明する要部の拡大斜視図である。 本発明に係るミシンの針受け装置の他の実施の形態を示す要部の拡大斜視図である。
符号の説明
7…ミシン主軸、9(9R,9C,9L)…針、11…前布送り台、12…後布送り台、13…針受け台、11c,12c,13c…長孔、15…針受け部材、19…角駒、25…送り上下腕台、27,28…リンク、34…ルーパ。

Claims (2)

  1. 縫製進行方向に直交する方向に並設されてミシン主軸の回転に連動して上下に往復運動する複数本の針と、これら針の上下往復運動に同期してその先端部が縫製進行方向に直交する方向で並設された複数本の針を横断して楕円軌跡を描くように往復揺動運動することにより針糸ループを捕捉して縫い目を形成するルーパと、前記針の上下往復運動に同期して布を縫製進行方向に送る布送り歯と、前記針がルーパと協働して縫い目を形成するとき、針に接触して針の運動を案内する針受け部材とを備えているミシンの針受け装置であって、
    前記針受け部材は、その前面が複数本の針の並設方向と平行でなく、前記ルーパ先端部の運動楕円軌跡と略平行になるように形成されているとともに、
    前記布送り歯を固定支持する布送り台と前記針受け部材を固定支持する針受け台とを重ね合わせ状態に配置し、それら重ね合わせられた布送り台及び針受け台を前後に摺動自在に挿通保持する共通の角駒を前記ミシン主軸の回転に連動して上下に揺動する送り上下腕台に連結支持するとともに、布送り台及び針受け台に形成された楕円形状の長孔に前記送り上下腕台に固定の送り上下腕ピンを挿通させ、かつ、前記ミシン主軸の回転に連動して前後に揺動するリンクの先端部を前記針受け台に連結して、前記布送り歯に縫製進行方向に沿う水平運動及び上下運動を与えるように前記布送り台を水平及び上下に合成揺動させる布送り揺動機構と、前記針受け部材に縫製進行方向に沿う水平運動及び上下運動を与えるように前記針受け台を水平及び上下に合成揺動させる針受け揺動機構とが一体的に組み込まれていることを特徴とするミシンの針受け装置。
  2. 前記針受け揺動機構には、前記針受け部材の縫製進行方向に沿う水平及び上下の合成運動量を調整可能な運動量調整機構が設けられている請求項1に記載のミシンの針受け装置。
JP2003323748A 2003-08-11 2003-08-11 ミシンの針受け装置 Expired - Lifetime JP4196378B2 (ja)

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