JPH07121314B2 - ミシンの上糸供給装置 - Google Patents

ミシンの上糸供給装置

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JPH07121314B2
JPH07121314B2 JP28555289A JP28555289A JPH07121314B2 JP H07121314 B2 JPH07121314 B2 JP H07121314B2 JP 28555289 A JP28555289 A JP 28555289A JP 28555289 A JP28555289 A JP 28555289A JP H07121314 B2 JPH07121314 B2 JP H07121314B2
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満雄 渡部
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ジューキ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、常に一定のストロークで往復動する天秤に
より弛緩される糸量を被縫製物の布厚に応じて、変換可
能とするミシンの上糸供給装置に関するものである。
[従来の技術] 縫製する布地に対し、1針縫製する毎に一定量の上糸を
上糸供給源から繰り出してミシンの縫目形成機構へ供給
するために、現在では第3図及び第4図に示した上糸供
給装置が使用されている。
第3図において、R1は常に一定速度で回転する駆動ロー
ラで、R2は上糸経路をはさんで駆動ローラR1と平行に配
置した従動ローラで、ばねSの弾性力によって駆動ロー
ラR1に圧接している。
これら一対のローラによって上糸1を上糸供給源から繰
り出して、ローラ間の上糸1を縫針Nの方向へ送ること
ができる。
また、2は第1糸挟持機構で、上糸1を挟持または開放
することができ、あらかじめ設定された一定量の上糸1
が上糸供給源から繰り出されたとき上糸1を両ローラ
R1,R2による作用力に抗して挟持し、また天秤による上
糸弛緩が開始された後に上糸1を開放するようになって
いる。
一方、3は第2糸挟持機構で、前記両ローラR1,R2から
の上糸1を、天秤4による縫糸の引き締め時(天秤上昇
時)に開放するようになっている。
このようにして、縫製毎に一定量の上糸1を供給するこ
とができる。
ところで、上記装置を具えたミシンには縫製布の下方で
上糸ループを適宜の大きさに形成するように、上糸緩め
機構が設けられている。即ち、この上糸緩め機構は縫製
布の布厚が増した際、その布厚分上糸ループ形成のため
の上糸緩め量が不足し、上糸ループが小さくなることが
ないように布厚に応じて上糸の緩め量を調整する機構で
ある。
第4図により、この上糸緩め機構を説明する。
図において、Tはミシンテーブル、W1は第1縫製布、W2
は第1縫製布W1の上面に載置される第2縫製布である。
また、6は糸調子器、5は糸取りバネ、7はミシン本体
Mに固定される糸案内具、Paは押え棒Pに設けられた上
糸当接具である。
そして、天秤4は周知のように上下動し、ミシンテーブ
ルTの下方で上糸1に緩めを持たせ、下糸を供給する回
転釜が確実に捕捉するように、適宜の大きさの上糸ルー
プを形成する。
ここで、図に示す矢符D方向に縫製布W1、W2が移動し縫
製動作が第2縫製布に至ると、押え棒Pは第2縫製布W2
の布厚分、上昇(上糸緩め)する。
これにより、天秤4による上糸緩め量に加えて、第2縫
製布W2の布厚分、上糸1に緩めを持たせることができ、
ミシンテーブルTの下方で一定の上糸ループを形成する
ことができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の従来の技術には、次のような問題
が生じている。
即ち、第4図に示す上糸緩め機構では、天秤4による上
糸緩め量に加えて、第2縫製布W2の縫製開始時の初回1
針においては、押え棒Pの上昇により上糸1に第2縫製
布W2の布厚分、緩みを形成することができるが、2針目
からの縫製においては押え棒Pは一定位置のままとな
り、一方、天秤4による糸緩め量はなんら変わることは
ないから、第2縫製布W2の布厚増加に応じた上糸の緩め
量を縫製中に得ることができず、上ループは布厚に応じ
た形状の大きさのものとならず、回転釜のループ捕捉に
困難を生じ、縫製不良が多く発生するようになる。
[課題を解決するための手段] 天秤と、これに上糸を供給する上糸繰り出し機構と、上
糸供給源から上糸繰り出し機構への糸供給量を調節する
第1糸挟持機構と、上糸繰り出し機構と天秤間にあって
天秤の上昇時に挟持した糸を開放する第2の糸挟持機構
とからなる上糸供給装置において、第2の糸挟持機構と
天秤間に配設される上糸緩め量変換手段と、布の厚さを
検知する布厚検知手段とで構成することにより上記従来
の課題を解決する。
[作用] この発明に係る上糸緩め量変換手段は、縫製する布の布
厚が増した場合には、長穴を中心に押え棒に軸支される
一端が押え棒とともに上昇し、一方、上糸を係合する上
糸係合部側が上糸とともに下降して、天秤の糸穴と回動
体の上糸係合部との距離が布厚の変化に応じて、長くな
ることにより、布厚に応じた上糸緩み量が得られること
になる。
そして、縫製する布の布厚が、減少した場合には、長穴
を中心に押え棒側を押え棒とともに下降させ、上糸係合
部側を上糸と共に、上昇するように回動して、上糸緩み
量を減少させる。
一方、信号出力手段と駆動手段とからなる上糸緩め量変
換手段は、信号出力手段により、布厚変化による押え棒
の上下変化を電気信号に変換してこれを出力し、駆動手
段により信号出力手段からの電気信号に応じて、可動上
糸係合部の位置を変換して上糸緩め量を調整する。
[実施例] 図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
従来の技術と同一の箇所については同一の説明を付して
説明する。
第1図及び第2図はこの発明の1実施例を示す図であ
る。
図において、Bは1針縫製する毎の所定量の上糸を供給
する上糸供給装置である。R1は不図示の駆動手段により
一定の速度で回転する駆動ローラ、R2は駆動ローラR1
従動する従動ローラである。
8は前記従動ローラR2を回動可能に支持する支持板であ
り、一端を回動ピン8aでミシン本体Mに軸支されてい
て、他端はバネ体Sにより下方に付勢されている。この
ようにして、上記両ローラは、挟持した上糸1を縫針N
の方向へ送ることができる。
また、2は所定のサイクルで糸供給源(不図示)からの
上糸1を挟持、開放するためにソレノイド等から構成さ
れる第1糸挟持機構で、駆動ローラR1、従動ローラR2
による予め設定された一定量の上糸1の供給後、上糸1
を挟持するようになっている。
また、3は第2糸挟持機構で、前記両ローラR1,R2から
の上糸1を天秤4による縫糸引き締め時(天秤上昇時)
に開放するようになっている。
一方、Aは縫製布の布厚に応じて、上糸の緩め量を変換
させる上糸緩め量変換手段である。
この上糸緩め量変換手段・布厚検知手段Aは一体に形成
され、次のように構成されている。
即ち、10は回動体であり、中央近傍に長穴10aを有して
いて、偏心ピン11の偏心部11aにより、ミシン本体Mの
内側に回動可能に軸支され、常時は、ほぼ水平状態にな
っている。
また、回動体10は、一端が段ねじ12により押え棒Pに軸
支され、他端には、第2糸挟持機構3と天秤4との間の
上糸1に係合する上糸係合部としての貫通孔10bを有し
ている。
偏心ピン11を180度回転すると、回動体10が水平状態を
保ち、且つ、長穴10aに係合している偏心部11aが長穴10
aの中の別の位置に移動する。これによって、押え棒P
が段部縫いをするときに上昇する際の糸緩め量が変更さ
れ、第5図中のaが長くなれば糸緩め量が少なくなる。
一方、W1は第1縫製布、W2はこの第1縫製布W1上面に載
置される第2縫製布である。
以上のように構成される実施例の作用を第2図により説
明する。
第2図は、第1図における回動体10の矢符C方向からの
要部を示す側面図である。
同図(a)は第1図における第1縫製布W1の縫製を示す
図で、回動体10は天秤4の下死点より僅かに上方に位置
している。この状態での上糸1の緩め量は、天秤4の上
死点から糸案内具7までの上糸距離L1と天秤4の上死点
から回動体10の貫通孔10bまでの上糸距離L2との和(L1
+L2)から、天秤4が下死点となった状態での上糸残り
距離Wを引いた差、即ち{(L1+L2)−W}の長さが上
糸緩め量となる。
同図(b)は第1図における第2縫製布W2の縫製を示す
図である。
ここで第1図に示す押え棒Pは、第2縫製布W2の布厚分
上昇する。
このため、回動体10の上糸1を係合する貫通孔10b側
は、第2図(b)に示すように下方へ回動する。従っ
て、上糸距離L2は第2図(a)における場合に比べて回
動体10の貫通孔10bの下方への移動分だけ長くなり、天
秤4による上糸1の緩め量は布厚に応じて適正に変換さ
れることになる。
また、例えば、第2縫製布W2の縫製が終了し、再び第1
縫製布W1の縫製となった場合、即ち縫製する布の布厚が
減少した場合、第2図(b)に示す上糸緩め状態から同
図(a)に示す上糸緩め状態へと変更し上糸緩め量は布
厚の減少に伴い減少することとなる。
この発明に係る上糸緩め手段は、以上説明したように縫
製布の布厚に応じて上糸の緩め量を変換可能とし、常に
一定の形状となる上糸ループを形成することが出来、回
転釜の上糸ループの捕捉が適確に行われ、適正な縫目を
形成することが可能となる。
請求項3に係る発明の一実施例を説明する。
押え棒に布厚検知手段としてのボリュームと連結し、押
え棒の上下動つまり布厚の変化に応じてボリュームから
出力される電気信号が変化するようになっている。ボリ
ュームから出力された電気信号は制御装置に送られる。
制御装置には、可動上糸係合部を駆動する駆動手段が接
続されており、ボリュームから出力される電気信号に応
じて駆動手段を適宜駆動する。
以上のように構成されており、以下のように作用する。
布厚が変化すると(例えば厚くなると)押え棒が上昇
し、押え棒に連結されるボリュームが操作される。ボリ
ュームは例えば、押え棒が上昇すると高い電圧を出力
し、押え棒が下降すると低い電圧を出力するようになっ
ている。ボリュームから出力された電気信号は、制御装
置に送られ、駆動手段が駆動する。この場合、制御手段
が高い電圧を入力すると駆動手段が可動上糸係合部を下
降、低い電圧を入力すると駆動手段が可動上糸係合部を
上昇するようになっている。従って、常に適正な縫目を
形成することが可能となる。
[発明の効果] この発明に係る上糸供給装置は、以上説明したように、
縫製布の布厚に応じて上糸の緩め量を変換させる上糸緩
め量変換手段を設けたことにより、常に一定の大きさと
なる上糸ループを形成することができ、回転釜の上糸ル
ープの適確な捕捉により、適正な縫目を形成することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る上糸供給装置の一実施例の構
成を示す一部切欠斜視図。 第2図は布厚の変化に応じた上糸緩め量の変化を示す説
明図で、同図(a)は薄物の縫製状況、同図(b)は厚
物の縫製状況での天秤、回動体等の相関関連を示す側面
図。 第3図は従来の上糸供給装置の略構成を示す側面図。 第4図は従来の上糸緩め機構の構成を示す側面図。 第5図は回動体10の結合部分の平面図である。 符号の説明 A……布厚検知手段・上糸緩め量変換手段 B……上糸供給装置 P……押え棒 N……縫針 1……上糸 4……天秤 10……回動体 10a……長穴 10b……上糸係合部(貫通孔) 11……偏心ピン 12……段ねじ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天秤と、これに上糸を供給する上糸繰り出
    し機構と、上糸供給源から上糸繰り出し機構への糸供給
    量を調節する第1糸挟持機構と、上糸繰り出し機構と天
    秤間にあって天秤の上昇時に挟持した糸を開放する第2
    の糸挟持機構とからなる上糸供給装置において、 第2の糸挟持機構と天秤間に配設される上糸緩め量変換
    手段と 布の厚さを検知する布厚検知手段とを有し、 前記布厚検知手段が検知した布厚に応じて上糸緩め量変
    換手段が天秤による糸緩め量を変換することを特徴とす
    るミシンの上糸供給装置。
  2. 【請求項2】前記上糸緩め量変換手段と布厚検知手段と
    を一体的に形成し、 前記両手段は一端が押え棒に軸支されると共に他端に上
    糸を係合する上糸係合部と、中央付近にミシンベッドに
    配置される軸に嵌装する長穴とにより構成されることを
    特徴とする請求項1記載のミシンの上糸供給装置。
  3. 【請求項3】前記布厚さ検知手段は、押え棒に連結され
    て押え棒の上下動を電気信号に変換して出力する信号出
    力手段により形成され、 前記上糸緩め量変換手段は、第2糸挟持機構及び天秤間
    に設けられる可動上糸係合部と、 可動上糸係合部を駆動する駆動手段とにより形成され、 前記信号出力手段からの電気信号に応じて制御装置を介
    して前記駆動手段を駆動制御することを特徴とする請求
    項1記載のミシンの上糸供給装置。
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