JP2646618B2 - ミシンの速度制御装置 - Google Patents

ミシンの速度制御装置

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JP2646618B2 JP63037714A JP3771488A JP2646618B2 JP 2646618 B2 JP2646618 B2 JP 2646618B2 JP 63037714 A JP63037714 A JP 63037714A JP 3771488 A JP3771488 A JP 3771488A JP 2646618 B2 JP2646618 B2 JP 2646618B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はミシンの速度制御装置に関し、特に演算によ
り決定さた縫目形成に必要な糸量が設定値以上のとき、
或いは布厚と糸調子状態とが所定の条件下のときにミシ
ンモータの最高速度を制限するようしにものに関する。
〔従来技術〕 一般に、直線縫いやジグザグ縫いなどの実用縫い或い
は文字や記号などの模様縫いをするときに、少なくとも
縫製する加工布の布厚や送り量や針振り量などに基いて
次の縫目形成に必要な上糸量を演算により決定し、その
決定された必要糸量を糸駒から繰出す糸繰出し装置を備
えた自動糸調子ミシンが提案されている。
例えば、特開昭56−31788号公報には、糸駒から天秤
を介して縫針に至る糸糸経路のうちの糸駒から天秤に至
る糸道経路部分の近傍の機枠にステッピングモータを取
付け、バネで付勢された回動レバーの自由端に取付けら
れた押圧ローラがステッピングモータの出力軸に固着し
た駆動ローラに常に押圧するようにし、押圧ローラと駆
動ローラとの間に上糸を押圧狭持した状態でミシンモー
タの駆動が開始された後、布厚や送り量や針振り量に基
いて演算制御手段で演算され決定された必要糸量に従っ
て、天秤が最上位置から下降する下降途中の所定のタイ
ミングでステッピングモータが回転駆動され、次の縫目
形成に必要な糸量だけ糸駒から天秤の方へ繰出すように
した上糸供給制御装置を設けたミシンの自動糸調子装置
が記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記特開昭56−31788号公報に記載のミシンの自動糸
調子装置においは、布厚や送り量や針振り量に基いて演
算制御手段で必要糸量を演算するときに、特に送り量が
大きく且つ布厚が厚く且つ糸調子状態が「弱」(緩い糸
調子)に設定され且つ高速で縫製されるときに、非常に
大きな値の必要糸量(例えば、7〜8ミリ)となる特殊
な条件のときを考慮していない。このとき、ミシンモー
タが高速で回転しているために、天秤が下降する下降途
中の所定のタイミングから遅くとも天秤が最下位置に達
するまでの糸繰出し可能時間が短縮されることになる
が、この短縮された糸繰出し可能時間内においてもその
大きな値の必要糸量を確実に繰出す必要がある。
上糸を繰出すために設けられたステッピングモータに
はそのステッピングモータ特有の最大応答周波数が決め
られている。従って、短縮された糸繰出し可能時間内に
その大きな値の必要糸量を確実に繰出すためにはその最
大応答周波数が比較的大きいステッピングモータ、即ち
大型のステッピングモータを必要とするので、製作コス
トが高くなると共に大型のステッピングモータを収容す
るためミシンも大型化するという問題がある。
本発明の目的は、演算により決定さた縫目形成に必要
な糸量が設定値以上のとき或いは布厚と糸調子状態とが
所定の条件下のときにミシンモータの最高速度を制限す
るようにし、糸繰出し手段の電磁アクチュエータを大型
化させないで必要糸量を必要に応じて確実に繰出せるよ
うなミシンの速度制御装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るミシンの速度制御装置は、第1図の機能
ブロック図に示すように、主軸を回転駆動するミシンモ
ータと、ミシンモータの速度を決定する速度設定手段
と、速度設定手段で設定された速度となるようにミシン
モータの速度を制御する制御手段と、糸供給源から糸取
上体を経て縫針に至る糸道経路中の糸供給源から糸取上
体に至る部分に設けられ、電磁アクチュエータで駆動さ
れる糸係合体により上糸を糸供給源から繰出して糸取上
体の方へ供給する糸繰出し手段と、縫製中の布の布厚を
研修する布厚検出手段と、複数の糸調子状態を設定する
糸調子設定手段と、各縫目形成毎に、布厚検出手段で検
出された布厚と糸調子設定手段で設定された糸調子状態
と縫目模様データメモリから読出される送り量及び針振
り量とに基いて必要な糸量を演算する糸量演算手段と、
糸量演算手段で決定された必要糸量を繰出すようにミシ
ンモータの回転に調時して前記電磁アクチュエータを所
定タイミングで駆動制御する糸繰出し制御手段と、少な
くとも、布厚と糸調子状態とに基いて縫目形成毎の上糸
の消費量が多くなる所定の条件下に前記ミシンモータの
最高速度を制限する速度制限手段とを備えたものであ
る。
〔作用〕
本発明に係るミシンの速度制御装置においては、ミシ
ンモータは速度設定手段で設定された速度となるように
制御手段により速度制御される。糸量演算手段は、布厚
検出手段で検出された布厚と糸調子設定手段で設定され
た糸調子状態と縫目模様データメモリから読出される送
り量及び針振り量とに基いて、各縫目形成毎に必要な糸
量を演算する。糸繰出し制御手段は、糸量演算手段で決
定された必要糸量を糸供給源から糸取上体の方へ供給す
るようにミシンモータの回転に調時して糸繰出し手段の
電磁アクチュエータを所定のタイミングで駆動制御す
る。速度制限手段は、少なくとも、布厚と糸調子状態と
に基いて縫目形成毎の上糸の消費量が多くなる所定の条
件下のときにミシンモータの最高速度を制限する。
その結果、ミシンモータの速度が遅くなるので、その
速度が遅くなるのに比例して糸繰出し手段の電磁アクチ
ュエータを駆動制御する所定のタイミングから糸繰出し
を終了するタイミングに至る糸繰出し可能時間が延長さ
れる。従って、その延長された糸繰出し可能時間内に前
記電磁アクチュエータは多い上糸の消費量に対応して多
い必要糸量を確実に繰出すことができる。
〔発明の効果〕
本発明に係るミシンの速度制御装置によれば、以上説
明したように、少なくとも、布厚と糸調子状態とに基い
て縫目形成毎の上糸の消費量が多くなる所定の条件下の
ときにミシンモータの最高速度が制限されるので、糸繰
出し可能時間が延長される。従って、その延長された糸
繰出し可能時間内に前記電磁アクチュエータは上糸の消
費量が多くなってもその必要糸量を確実に繰出すことが
でき、電磁アクチュエータを小型化でき、製作コストを
低減でき、ミシンが大型化することもない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第2図は本発明を適用した電子制御式ジグザグミシン
を示すものである。
このミシンMのアーム部16内には針棒上下駆動装置と
天秤駆動装置と針棒揺動駆動装置とが組み込まれ、ベッ
ド部12内には布送り用の送り歯の上下動のための上下送
り駆動装置と送り歯の前後動のための前後送り駆動装置
とが組み込まれており、前記針棒上下駆動装置と天秤駆
動装置と上下送り駆動装置とはミシンモータ85で駆動さ
れる。針棒揺動駆動装置は制御装置Cで制御される針棒
揺動用パルスモータ80で駆動される。前後送り駆動装置
は送り調節器(図示略)とリンク機構と送り歯などを備
えている。各縫製毎に所定のタイミングで加工布を送る
送り量を制御する送り調節器は、制御装置Cで制御され
る送り用パルスモータ82で回動駆動される送り調節器本
体とその各溝に摺動自在に係合された角駒とからなり、
角駒の運動の水平成分により送り量が制御される。
このミシンMの機枠10には、所望の模様を選択するテ
ンキーからなる模様選択スイッチ36、縫製速度を低速か
ら高速に亙って変更し得るスピードボリューム32、加工
布の送り量で任意に調節する送り調節ボリューム34、縫
製運転を開始或いは停止させるためのスタート/ストッ
プスイッチ20、形成される縫目の糸調子を「最強」、
「中強」、「強」、「AUTO」、「弱」、「中弱」、「最
弱」の7段階に設定するために糸調子信号を出力する糸
調子マニュアルスイッチ44が設けられている。尚、糸調
子マニュアルスイッチ44の「+」側スイッチを操作する
毎に、「最強」「中強」「強」「AUTO」「弱」
「中弱」「最弱」「最強」・・・・に順次切り換
えて設定され、設定された糸調子状態表示位置のランプ
が点灯するように構成されている。また糸調子マニュア
ルスイッチ44の「−」側スイッチを操作する毎に、上記
「+」側スイッチを操作したときとは逆の順序に順次切
り換えて設定される。
針棒24の下端には縫針22が取付けられ、その針棒24の
後方において昇降可能な押え棒28の下端には押え足26が
取付けられ、送り歯は押え足と協働して加工布を前後方
向に移送する。
第3図に示すように、押え棒28を下降させて押え足26
が送り歯を押圧する縫製位置と押え棒28を上昇させて押
え足26が送り歯から離隔する休止位置とに亙って押え棒
28を図示しないカムにより上下駆動させる操作レバー8
が設けられている。押え棒28の中間部にはラック6が固
着され、ポテンショメータなどからなる布厚検出器38は
その出力軸に固着したギヤ7がラック6に噛み合うよう
に機枠10に取付けられており、この布厚検出器38は押え
足26と送り歯との間に狭持され縫製される加工布の布厚
に応じた布厚信号を出力する。
次に、糸駒4(糸供給源)から糸ガイド14、糸係合
体、糸取バネ18、天秤30(糸取上体)を夫々経て縫針22
の目孔の至る糸道経路のうち、アーム部16内における糸
駒4から天秤30に至る糸道経路部分に設けられ、糸駒4
から所定量の上糸76を繰出す糸繰出し装置45について、
第4図に基いて説明する。
機枠10には取付け台46が固着され、この取付け台46に
はパルスモータ48がビス50で取付けられ、パルスモータ
48の出力軸48aには出力ギヤ52が固着されている。出力
ギヤ52に噛み合う駆動ギヤ54は回転軸56により取付け台
46に回転可能に枢支されている。回転軸56には駆動ロー
ラ58が固着され、駆動ローラ58に駆動ギヤ54と一体に回
転するように構成されている。
揺動レバー60は取付け台46に固着された枢支軸62に回
転可能に枢支され、この揺動レバー60には第1腕部60
a、第2腕部60b及び第3腕部60cが夫々形成されてい
る。第1腕部60aと取付け台46とに亙って引張りバネ64
が掛装されており、揺動レバー60は常に反時計方向に回
動付勢されている。第2腕部60bには略三角形状のロー
ラホルダ68の一端が枢支軸66により回動可能に枢支さ
れ、ローラホルダ68の他端部はそれに形成された長孔に
回転軸56が挿通している。そして、このローラホルダ68
の他端部の近傍部にはゴム製の従動ローラ70がローラホ
ルダ68に固着した枢支軸72に回転可能に枢支されると共
に、ゴム製の従動ローラ71がローラホルダ68に固着した
枢支軸73に回転可能に枢支されている。従って、揺動レ
バー60の反時計方向への回動付勢により、一対の従動ロ
ーラ70・71はローラホルダ68を介して矢印74方向付勢さ
れ、駆動ローラ58に押圧するように構成されている。第
3腕部60cは押え棒28に作動的に連結されており、操作
レバー8を操作して押え棒28を休止位置へ上昇させたと
きには、揺動レバー60は引張りバネ64のバネ力に抗して
時計方向に回動し、一対の従動ローラ70・71は駆動ロー
ラ58から夫々離隔する。尚、駆動ローラ58と一対の従動
ローラ70・71とで糸係合体が構成されている。
ここで、第2図〜第4図に示すように、操作レバー8
を操作して押え足26を休止位置に上昇させたときには、
上糸76は糸係合体により押圧狭持されないので、上糸76
を自由に交換でき、また操作レバー8を操作して押え足
26を縫製位置に下降させたときには、上糸76は糸係合体
により押圧狭持される。
次に、ミシンMの制御系の全体構成について、第5図
のブロック図に基いて説明する。
前記針棒揺動駆動装置の針棒揺動用パルスモータ80と
パルスモータドライバ81とが設けられ、送り歯の前後送
り駆動装置の送り用パルスモータ82とパルスモータドラ
イバ83とが設けられ、前記パルスモータ48にはパルスモ
ータドライバ84が設けられ、ミシンモータ85とミシンモ
ータドライバ86も設けられている。
布厚検出器38は、A/D変換器89を介してCPU91に布厚に
応じた布厚信号を出力する。
ポテンショメータなどからなるスピードボリューム32
から出力される設定速度信号VSはA/D変換器90を介してC
PU91に出力される。
ポテンショメータなどからなる送り調節ボリューム34
で設定された送り量設定信号はA/D変換器94を介してCPU
91に出力される。
タイミング信号発生器87は複数のフォトインタラプタ
などからなり、夫々のフォトインタラプタは、ミシン主
軸に固着した複数のタイミング用円板(図示略)の夫々
に対応して設けられ、各タイミング用円板に形成したス
リットの組み合わせにより、タイミング信号発生器87か
らは少なくとも、送り調節器を駆動するタイミング信
号、縫針22の揺動タイミング信号、第6図に示すように
天秤30の最下位置である約300度の位相のとき(縫針22
の最上位置を0度の位相としたとき)の糸量演算タイミ
ング信号、天秤30の最上位置である約60度の位相のとき
のミシンモータ速度変更タイミング信号、送り歯が針板
より下方に位置する約130度の位相のときの糸繰出しタ
イミング信号をミシン主軸の回転に調時して夫々出力す
る。
パルスモータドライバ81・83・84、ミシンモータドラ
イバ86、A/D変換器89・90・94、糸調子マニュアルスイ
ッチ44、タイミング信号発生器87、模様選択スイッチ3
6、スタート/ストップスイッチ20は夫々CPU91に接続さ
れている。
制御装置CはCPU(中央演算装置)91と、そのCPU91に
データバスなどを介して接続されたROM(リード・オン
リ・メモリ)92及びRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)93とから構成されている。
ROM92には、多数の文字や記号やマークなどの模様の
夫々について各縫い動作毎の針棒24の揺動位置と送り歯
の送り量及び送り方向とに関するデータを模様番号と対
応させて予め入力格納している模様データメモリと、選
択された模様データに基いて針棒揺動用パルスモータ80
と送り用パルスモータ82とを夫々制御するための制御プ
ログラム、スピードボリューム32から出力される設定速
度信号VSに従い、またスタート/ストップスイッチ20の
操作に応じてミシンモータ85の駆動を制御する制御プロ
グラム、少なくとも布厚検出器38から出力される布厚信
号と模様データから出力される送り量データ及び針振り
量データと糸調子マニュアルスイッチ44から出力される
糸調子信号とに基いて各縫目形成毎に次の縫目形成に必
要な糸量を演算する演算制御の制御プログラム、ミシン
モータ85が最高速度で駆動されるときで且つ上糸繰出し
用のパルスモータ48が最大応答周波数で糸繰出しタイミ
ング以降の糸繰出し可能時間内に繰出せる設定糸量LS
演算制御プログラムにより決定された必要糸量が設定糸
量LS以上のときにおいてもその決定された必要糸量を確
実に繰出せるように制限したミシンモータ85の制限速度
VM、糸調子状態が「最強」に設定されたときに必要糸量
を求めるための係数K7「0.7」、以下同様に糸調子状態
が「中強」に設定されたときの係数K6「0.8」、糸調子
状態が「強」に設定されたときの係数K5「0.9」、糸調
子状態が「AUTO」に設定されたときの係数K4「1.0」、
糸調子状態が「弱」に設定されたときの係数K3「1.
1」、糸調子状態が「中弱」に設定されたときの係数K2
「1.2」及び糸調子状態が「最弱」に設定されたときの
係数K1「1.3」などを含む後述のミシンモータ速度制御
の制御プログラムなどが記憶されている。
RAM93には、CPU91で演算処理した結果を一時的に記憶
する各種メモリが設けられている。
次に、ミシンMの制御装置Cで行われるミシンモータ
速度制御のルーチンについて、第7図のフローチャート
に基いて説明する。
電源スイッチが投入されるとこの制御が開始され、ス
テップS1(以下、単にS1で表し、他のステップも同様に
扱う)へ移行して初期設定が実行された後、タイミング
信号発生器87から出力されるタイミング信号が読込まれ
(S2)、300度の位相のときつまり糸量演算タイミング
のときには(S3)、布厚検出器38から出力される布厚信
号と模様データメモリの送り量データ及び針振りデータ
と送り調節ボリューム34から出力される送り量設定信号
とが読込まれる(S4)。
そして、布厚信号と送り量データと針振りデータと送
り量設定信号とに基いて、次の縫目に必要な必要糸量L
を求めるための理論糸量L0が次式により演算される(S
5)。尚、Fは送り量、Zは針振り量、dは布厚であ
る。
次に、糸調子状態を加味して必要糸量Lを求めるため
に、糸調子マニュアルスイッチ44で設定される糸調子信
号が読込まれ(S6)、糸調子状態が「最弱」に設定され
ているときには(S7)、理論糸量L0と係数K1とを掛け算
して必要糸量Lが決定され(S8)、糸調子状態が「中
弱」に設定されているときには(S9)、理論糸量L0と係
数K2とを掛け算して必要糸量Lが決定され(S10)、糸
調子状態が「弱」に設定されているときには(S11)、
理論糸量L0と係数K3とを掛け算して必要糸量Lが決定さ
れる(S12)、糸調子状態が「AUTO」に設定されている
ときには(S13)、理論糸量L0と係数K4とを掛け算して
必要糸量Lが決定され(S14)、糸調子状態が「強」に
設定されているときには(S15)、理論糸量L0と係数K5
とを掛け算して必要糸量Lが決定され(S16)、糸調子
状態が「中強」に設定されているときには(S17)、理
論糸量L0と係数K6とを掛け算して必要糸量Lが決定され
(S18)、S17でNoと判定されたときつまり糸調子状態が
「最強」に設定されているときには、理論糸量L0と係数
K7とを掛け算して必要糸量Lが決定される(S19)。
そして、タイミング信号が読込まれる(S20)、60度
の位相のときつまり速度変更タイミングのときには(S2
1)、必要糸量Lは設定糸量LS以上か否かが判定され(S
22)、必要糸量Lが設定糸量LS以上のときで且つ読込ま
れた設定速度信号VSつまり現在のミシンモータ速度(S2
3)が制限速度VM以上のときには(S24)、ミシンモータ
85は制限速度VMに基いて速度変更制御されて駆動され
(S25)、また必要糸量Lが設定糸量LSより小さいとき
或いは設定速度信号VSが制限速度VMより小さいときには
ミシンモータ85は速度変更制御されず設定速度信号VS
基いて駆動つまり現在のミシンモータ速度のままで駆動
される(S26)。
次に、タイミング信号が読込まれ(S27)、糸繰出し
タイミングのときには(S28)、必要糸量Lに基いてパ
ルスモータ48を駆動して上糸76が糸駒4から繰出される
(S29)。
以上説明したように、必要糸量Lが設定糸量LS以上の
ときにはミシンモータ85は制限速度VMに速度変更制御さ
れて糸繰出し可能時間が延長されるので、パルスモータ
48の応答周波数がその最大応答周波数より小さくなり最
大応答周波数の高いパルスモータを必要とせず、設定糸
量LS以上の糸量を確実に繰出すことができる。尚、前記
係数K1〜K7の値は一例を示すものにすぎず、夫々適宜の
値に設定可能である。
前記実施例におけるミシンモータ速度制御のルーチン
を第8図に示すように、S22に代えてS50〜S61を設けて
部分的に変更し、糸調子状態と布厚dとにより縫目形成
毎の上糸76の消費量が多くなる所定の条件のときにミシ
ンモータ85の最高速度を制限するように制御してもよ
い。
即ち、前記ROM92に格納されるこのミシンモータ速度
制御のルーチンについて第8図のフローチャートに基い
て説明すると、S1〜S21及びS23〜S29については第7図
のフローチャートと同様であるため、その説明は省略す
る。
速度変更タイミングのときには(S21)、スタート/
ストップスイッチ20や返り縫い/止め縫いスイッチ(図
示略)を操作したときなどに、CPU91によりRAM93のメモ
リに書込まれる速度制御コードが読込まれ(S50)、そ
のコードが低速制御コードのときには(S52)、ミシン
モータ85は低速(例えば、100rpm)で駆動制御され(S5
3)、S27以降が実行され糸繰出しタイミングのときには
必要糸量Lに基いてパルスモータ48の駆動により上糸76
が糸駒4から繰出される。またその読込まれたコードが
模様データなどに格納されている中速制御コードのとき
には(S54)、ミシンモータ85は中速(例えば、450rp
m)で駆動制御され(S55)、S27以降が実行される。
速度制御コードがRAM93のメモリに書込まれていない
ときには(S51)、糸調子マニュアルスイツチ44から出
力される糸調子信号に基いて糸調子状態が「最弱」に設
定され(S56)且つ布厚検出器38から出力される布厚信
号に基いて布厚dが「1mm」より大きいときには(S5
7)、S23以降が実行され、設定速度信号VSつまり現在の
ミシンモータ速度が制限速度VM以上のときには、ミシン
モータ85は制限速度VMに基いて速度変更制御されて駆動
される。また、設定速度信号VSが制限速度VMより小さい
ときには、ミシンモータ85は速度変更制御されず設定速
度信号VSに基いて駆動つまり現在のミシンモータ速度の
ままで駆動される。
糸調子状態が「中弱」に設定され(S58)且つ布厚d
が「2mm」より大きいときには(S59)、S23以降に実行
され、更に糸調子状態が「弱」に設定され(S60)且つ
布厚dが「3mm」より大きいときにも(S61)、S23以降
が実行される。
そして、S57、S59、S61で夫々Noと判定されたときに
はミシンモータ85の最高速度を制限する必要がなく、S2
6以降が実行される。
以上説明したように、糸調子状態と布厚dとにより縫
目形成毎の上糸76の消費量が多くなる所定の条件のとき
にはミシンモータ85は制限速度VMに速度変更制御されて
糸繰出し可能時間が延長されるので、パルスモータ48の
応答周波数がその最大応答周波数より小さくなり最大応
答周波数の高いパルスモータを必要とせず、設定糸量LS
以上の糸量を確実に繰出すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示す機能ブロック図、第2図〜
第8図は本発明の実施例を示すもので、第2図は電子制
御式ジグザグミシンの正面図、第3図は前記ミシンの縦
断部分側面図、第4図は前記ミシンのアーム部に設けら
れた糸繰出し装置の平面図、第5図はミシンの制御系の
ブロック図、第6図は出力される各タイミング信号を説
明するタイムチャート、第7図はミシンモータ速度制御
のルーチンのフローチャート、第8図は変形例に係るミ
シンモータ速度制御のルーチンのフローチャートであ
る。 M……ミシン、4……糸駒、22……縫針、30……天秤、
32……スピードボリューム、38……布厚検出器、44……
糸調子マニュアルスイッチ、45……糸繰出し装置、48…
…パルスモータ、58……駆動ローラ、70・71……従動ロ
ーラ、76……上糸、80・82……パルスモータ、85……ミ
シンモータ、87……タイミング信号発生器、91……CP
U、92……ROM、93……RAM、C……制御装置。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−31788(JP,A) 特開 昭58−159785(JP,A) 特開 昭57−175389(JP,A) 特開 昭63−277087(JP,A) 特開 昭59−192392(JP,A) 特開 昭58−216088(JP,A) 特開 昭59−181192(JP,A) 特開 昭57−59592(JP,A) 実開 昭58−94476(JP,U) 実開 昭61−118581(JP,U) 実公 昭61−32630(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸を回転駆動するミシンモータと、 前記ミシンモータの速度を設定する速度設定手段と、 前記速度設定手段で設定された速度となるようにミシン
    モータの速度を制御する制御手段と、 糸供給源から糸取上体を経て縫針に至る糸道経路中の糸
    供給源から糸取上体に至る部分に設けられ、電磁アクチ
    ュエータで駆動される糸係合体により上糸を糸供給源か
    ら繰出して糸取上体の方へ供給する糸繰出し手段と、 縫製中の布の布厚を検出する布厚検出手段と、 複数の糸調子状態を設定する糸調子設定手段と、 各縫目形成毎に、布厚検出手段で検出された布厚と前記
    糸調子設定手段で設定された糸調子状態と縫目模様デー
    タメモリから読出される送り量及び針振り量とに基いて
    必要な糸量を演算する糸量演算手段と、 前記糸量演算手段で決定された必要糸量を繰出すように
    ミシンモータの回転に調時して前記電磁アクチュエータ
    を所定のタイミングで駆動制御する糸繰出し制御手段
    と、 少なくとも、前記布厚と前記糸調子状態とに基いて縫目
    形成毎の上糸の消費量が多くなる所定の条件下に前記ミ
    シンモータの最高速度を制限する速度制限手段とを備え
    たことを特徴とするミシンの速度制御装置。
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