JPH0659808U - 双眼鏡の調整機構 - Google Patents

双眼鏡の調整機構

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JPH0659808U
JPH0659808U JP000764U JP76493U JPH0659808U JP H0659808 U JPH0659808 U JP H0659808U JP 000764 U JP000764 U JP 000764U JP 76493 U JP76493 U JP 76493U JP H0659808 U JPH0659808 U JP H0659808U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焦点調節部材を回転操作した場合に、視度差
調整部材を使用者側に突出させることのない双眼鏡の調
整機構を提供すること。 【構成】 並設した二つの光学系、その回転により両光
学系のいずれか一方の対物レンズを光軸方向に移動させ
る調整軸、この調整軸を回転操作する視度差調整部材、
および、その回転により、該調整軸とともに一方の光学
系の対物レンズを光軸方向に移動させ、かつ他方の光学
系の対物レンズを該一方の光学系の対物レンズと一体的
に光軸方向に移動させる焦点調節部材を有する双眼鏡の
調整機構において、調整軸は、一方の光学系の対物レン
ズと連結されるべき第一の調整軸と、視度差調整部材と
連結されるべき第二の調整軸とから構成され、かつ第一
および第二の調整軸の間に、両者の光軸方向の相対移動
を許す相対移動許容手段を設けた双眼鏡の調整機構。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、双眼鏡の調整機構に関し、特に、視度差調整部材の回転操作により 両望遠光学系のいずれか一方の対物レンズを光軸方向に移動させ、焦点調節部材 の回転により両望遠光学系の対物レンズを一体的に光軸方向に移動させる調整機 構に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
従来、二つの望遠光学系をその光軸を平行にして並設した双眼鏡は、焦点調節 機構、左右両眼の視度差調整機構、および倍率可変式のものでは変倍機構等、種 々の調整機構を有している。一般には、左右望遠光学系の方向に移動させる焦点 調整機構と、一方の接眼部を単独で移動可能とする視度差調整機構とを備えてい る。そして、視度差調整機構によって使用者の左右両眼の視度差を調整し、この 視度差を調整した状態で焦点調整機構によって合焦調整を行なう。 これらの調整機構には、その回転により調整部材を操作する調整軸を左右の望 遠光学系の間に配置し、この調整軸に結合した摘み等の操作部材により該調整軸 を回転操作するように構成したものがある。この操作部材は、機能上、必然的に 回転操作し易い位置に露出される。
【0003】 ところで、例えば視度差調整機構は、使用開始時に使用者に合わせて一度調整 すれば使用者が変わるまで調整の必要がないものであるため、その視度差調整摘 みは、操作時にのみ、操作し易い位置に操作し易い形状で配置されるのが望まし い。焦点調節機構においても、観望対象が無限遠に近いものや距離変化が少ない ものの場合には、その合焦深度や肉眼の調節機能に依存して固定焦点で観望した 方が好ましく、その場合は、焦点調節機構を操作する焦点調節環も、上述の視度 差調整機構と同様の問題を有する。
【0004】 そこで、本出願人は、回転によって調整部材を操作駆動する調整軸に、操作部 材をその軸方向に移動可能に装着し、この操作部材を、双眼鏡本体から突出する 位置と双眼鏡本体に埋没する位置とに切換え可能に構成して、調整操作時にはそ の操作性を良くし、調整操作の不要時には誤操作を防止できる双眼鏡の調整機構 を提案した(特願平2-336523号)。
【0005】 この本出願人により提案された調整機構を視度差調整機構に適用する場合、例 えば調整軸により、左右の望遠光学系のいずれか一方の対物レンズをその光軸方 向に移動させて他方の望遠光学系との光軸方向位置をずらして視度差調整を行な い、上記調整軸と同軸状に設けた焦点調節環の回転操作により、一方の対物レン ズを調整軸とともに移動させかつ他方の対物レンズを該一方の対物レンズと一体 的に移動させるように構成することが可能である。
【0006】 しかしながら、このような構成において、視度差調整摘みを操作して視度差を 調整した後双眼鏡本体に埋没させた視度差調整摘みが、焦点調節環を回転操作し て焦点調節するとき、光軸後方に移動する一方の対物レンズとともに同方向に移 動する調整軸によって使用者側へ突出し、邪魔になる場合があることが、その後 の研究により判明した。
【0007】
【考案の目的】
本考案は、焦点調節環を回転操作した場合に、視度差調整環を使用者側に突出 させることのない双眼鏡の調整機構を提供することを目的としている。
【0008】
【考案の概要】
上記目的を達成する本考案は、並設した二つの望遠光学系;その回転により両 望遠光学系のいずれか一方の対物レンズを光軸方向に移動させる調整軸;この調 整軸を回転操作する視度差調整部材;および、その回転により、該調整軸ととも に上記一方の望遠光学系の対物レンズを光軸方向に移動させ、かつ他方の望遠光 学系の対物レンズを該一方の望遠光学系の対物レンズと一体的に光軸方向に移動 させる焦点調節部材を有する双眼鏡の調整機構において、上記調整軸は、上記一 方の望遠光学系の対物レンズと連結されるべき第一の調整軸と、上記視度差調整 部材と連結されるべき第二の調整軸とから構成され、かつ上記第一および第二の 調整軸の間に、両者の光軸方向の相対移動を許す相対移動許容手段を設けたこと を特徴としている。
【0009】
【実施例】
以下図示実施例に基づいて本考案を説明する。図2は、本考案に係る双眼鏡の 調整機構を視度差調整機構に適用した双眼鏡の一部破断平面図であり、図1は図 2の要部を拡大させて示す一部破断平面図である。
【0010】 双眼鏡9は、その前部に、それぞれの光軸OAが平行となるように配置した左 右の対物レンズ11L、11Rを有している。双眼鏡9はさらに、ポロプリズム やミラーを用いた正立光学系により、対物レンズ11L、11Rそれぞれの光軸 OAに対して偏心させた左右の接眼部12L、12R、を備えた左右の光学系1 0L、10Rを有している。
【0011】 該左右の光学系10L、10Rは、左右の鏡体13L、13Rをそれぞれに備 えており、該左右の鏡体13L、13Rを、本体20に光軸OAと平行に形成し た左右の保持開口21L、21Rに、光軸OAと同軸に回転可能に嵌合させてい る。これにより、両光学系10L、10Rはそれぞれ、対物レンズ11Lおよび 11Rの光軸OAを中心として回動可能に構成されている。左右の鏡体13L、 13Rは、本体20の対物側(図2の左方)に形成した枠部20Bの内方に収納 される部分と、その後方に延出する部分とが一体に形成されている。両光学系1 0L、10Rの対物レンズ11L、11Rの光軸OA回りの回動は、連動機構( 図示せず)によって連動するように構成されており、該連動回動により左右の接 眼部12L、12Rの間隔を、本体20に対し等しい移動量で変化させて眼幅調 整を行なう。
【0012】 左右の鏡体13L、13R内にはそれぞれ、左右の対物レンズ11L、11R を内装した対物レンズ枠14L、14Rが、対物レンズ11Lおよび11Rの光 軸OA方向に摺動可能に内挿されている。
【0013】 本体20は、両対物レンズ11L、11Rの光軸OAと平行する方向に延設形 成したガイド部70、転輪22を回転可能にかつ光軸OA方向の移動を不能に支 持する回転支持部80を有し、さらに、両光学系10L、10Rの中央部かつ両 保持開口21L、21Rの中央部の上面側に、視度差調整機能(右羽根調整機能 )および焦点調節機能を有する調整機構(羽根)30を有している。
【0014】 調整機構30は、ガイド部70の案内溝70Aに案内凸部31E(図4)を摺 動可能に嵌め込んだスライダ31、および回転支持部80に回転可能にかつ光軸 OA方向の移動を規制されて支持された転輪22を有している。
【0015】 このスライダ31は、その光軸方向での略中央部分にフランジ31Dを有し、 このフランジ31Dの光軸OA前方側に、左光学系10Lの対物レンズ枠14L と係合すべき左羽根31Aを一体に有し、かつ光軸OA後方側(接眼部12側) に、焦点調節ねじ31Bを一体に有している。この焦点調節ねじ31Bは、転輪 22の内周に形成した内周ねじ22Aに螺合しており、従って、該転輪22を回 転操作することにより左羽根31A(スライダ31)を光軸OAの前後方向に移 動させることができる。スライダ31は、その内周にテーパ状の内周孔31Cを 有しており、この内周孔41Cには、調整軸としての第一視度差調整軸40が回 転可能に嵌合されている。
【0016】 第一視度差調整軸40は、その前部外周に形成したねじ部40A、後部に形成 した鍔部40B、該第一視度差調整軸40と鍔部40Bの間に形成したテーパ部 40C、および後端部からこのテーパ部40Cの内周側に向けて第一視度差調整 軸40の軸方向に形成した摺動連結孔40Dを有している。上記テーパ部40C は、スライダ31の内周孔31Cのテーパと一致する形状とされており、摺動連 結孔40Dは、少なくともその後端側から視た形状が+(プラス)状に形成され ている(図4)。
【0017】 第一視度差調整軸40の後方には、視度差調整摘み50を嵌合装着されるべき 第二視度差調整軸72が配置されている。この第二視度差調整軸72は、図5に 示すように、連結軸73、および該連結軸73に摺動可能に嵌合した摘み部75 を有している。
【0018】 連結軸73は、その先端部に、第一視度差調整軸40の摺動連結孔40Dに嵌 入すべき連結軸部73Aを有し、さらに該連結軸部73Aの後方側には、小径部 73B、および係合溝52を有する大径部73Cが順に形成されている。この小 径部73Bの前部には、組付け時にEリング79を嵌め込むべき嵌込溝73Eが 形成されている。連結軸部73Bは、摺動連結孔40Dの形状に対応させた+( プラス)状に形成されていて(図5参照)、摺動連結孔40Dの後部から挿入し た状態において、光軸OA方向に摺動可能にかつ第一視度差調整軸40に対する 相対回転を不能とされる。また摘み部75は、その前端部に形成したフランジ7 5A、およびリング状ばね76を嵌め込む嵌込溝75Bを有している。
【0019】 連結軸73の大径部73Cは、平坦面77を有し、この平坦面77と反対側お よび該平坦面77を挟む位置にキー凸部78を有している(図5、図6)。上記 摘み部75は、その内周に、上記三箇所のキー凸部78を係合させて摺動案内す べきキー溝75Cを有している。
【0020】 摘み部75には、断面円形かつ棒状のバネ材を屈曲形成した係止アーム51が 、その先端係止部51Aを内周方向に向けて突出させて装着されている。この先 端係止部51Aは、係止アーム51の弾性変形によって摘み部75の径方向に移 動操作可能であるとともに、周方向にも所定範囲揺動可能となっている。また嵌 込溝75Bに嵌め込まれたリング状ばね76は、摘み部75の内周方向に付勢力 を付与し、係止アーム51をその自由状態において図5の位置に位置させる。
【0021】 軸受部材61は、図1に示されるように、摘み部75および視度差調整摘み5 0を挿入する挿入孔61Bを有し、前部内周側に、連結軸73の大径部73Cを 回転可能に支持する回転支持孔61Aを有している。軸受部材61を転輪22の 後方から嵌挿し、回転支持孔61Aに大径部73Cを嵌挿し、かつ摘み部75と 視度差調整摘み50を挿入孔61Bに嵌挿した状態において、軸受部材61の内 側前端部と摘み部75のフランジ75Aとの間にリターンスプリング53が縮設 されている。摘み部75(視度差調整摘み50)は、大径部73Cに形成した係 合溝52に係合させた先端係止部51Aにより、同図に示す以上の後方移動を規 制され、かつ大径部73Cの嵌込溝73E(図3)に嵌め込んだEリング79に より、軸受部材61からの抜けを規制される。
【0022】 連結軸73の平坦面77に形成した上記係合溝52は、図5および図7に示す ように、ランド部81の周囲に形成され、係止アーム51の先端係止部51Aを 移動可能に嵌合させる幅を有している。係合溝52は、光軸OA後方(同図右方 )に形成した基端部52A、前方に形成した係合凹部52E、基端部52Aから 同図下側を通って前端側に向かい上側斜め後方側に僅かに戻って係合凹部52E に至る下側経路52B、この下側経路52Bと略線対称に形成された上側経路5 2Gを有する無端周回経路として構成されている。
【0023】 係合溝52の溝の深さを図7の時計回り方向に観察すると、図8に示すように 各部位によって異なっている。すなわち、基端部52Aから浅くなる方向の斜面 部52Bを介して最も浅い52Cに至り、その後、52Dおよび係合凹部52E と順次深くなって最も深い52Fに至り、この52Fからは浅くなる方向の斜面 部52Gを介して一旦、基端部52Aより高く(浅く)なった後、基端部52A に戻るようになっている。
【0024】 左羽根31A(スライダ31)には、右光学系10Rの対物レンズ枠14Rと 係合すべき右羽根32Aを一体に有する可動部材32が、光軸OA方向に移動可 能に嵌め込まれている。この可動部材32は、図9に示されるように、螺合連結 部32B、この螺合連結部32Bの中央部分に上下方向に貫通させて形成した貫 通孔32D、および貫通孔32Dと対応させた内周面の下方半分にのみ形成した 視度差調整ねじ部32Eを一体に備えている。可動部材32は、このような構成 からなるため、内周側に形成すべき視度差調整ねじ部32Eを、貫通孔32Dか ら金型の一部を進入させることにより、他の部分と共に一度に成形される。
【0025】 上記視度差調整ねじ部32Eは、可動部材32の後方(図3の右方)から挿入 された第一視度差調整軸40のねじ部40Aと螺合されており、またこのねじ部 40Aの先端部分には抜止めねじ71が螺合されている。フランジ31Dと螺合 連結部32Bの間に圧縮スプリング33が縮設されており、この圧縮スプリング 33が、スライダ31と可動部材32との間隔を広げる方向に付勢することによ り、転輪22Aと31Bとの間のバックラッシュおよびねじ部40Aと螺合連結 部32B内周の雌ねじとの間のバックラッシュを解消させている。
【0026】 上記のような構成を有する本双眼鏡の調整機構は、次のように作動する。すな わち、係止アーム51が係合溝52の後方基端部52Aに位置している状態では 、視度差調整摘み50の後端が本体20の後端面20Aから所定量突出しており 、この突出部分を回転操作することにより、その回転を、連結軸73、第一視度 差調整軸40を介して可動部材32に伝達する。すなわち、視度差調整摘み50 をその正逆方向に回動させると、可動部材32が光軸OA方向に移動し、右光学 系10Rの対物レンズ枠14Rを同方向に移動させて、左光学系10Lの対物レ ンズ枠14Lに対する対物レンズ枠14Rの相対位置を変化させることができる 。
【0027】 これにより、左の光学系10Lを基準として右の光学系10Rの対物レンズ1 1Rを光軸OA方向に移動調整し、使用者の左右両目の視度差に応じて左側の視 度を基準とした視度差調整を行なうことができる。また対物レンズ11L、11 Rの加工誤差等に起因する焦点距離の違いによって生じる、合焦時の左右接眼部 の突出差を調整する突出差調整も、対物レンズ11Rの光軸OA方向の移動調整 によって行なうことができる。
【0028】 上記突出差調整、視度差調整を行なった後で、視度差調整摘み50をリターン スプリング53に抗して前方側に一旦押圧すると、視度差調整摘み50が上記突 出部分を本体20側に埋没させるため、操作不能状態となる。すなわち、該視度 差調整摘み50の押圧操作時、係止アーム51の先端係止部51Aが係合溝52 の下側経路52Bに沿って移動し、先端係止部51Aが下側経路52Bの最前端 部に至った後、押圧力を緩めると、リターンスプリング53の付勢力で視度差調 整摘み50が後方側に戻り、先端係止部51Aが係合凹部52Eに至って、この 係合凹部52Eに係止されることとなる。
【0029】 この操作不能状態から、再度、視度差調整摘み50をリターンスプリング53 に抗して押圧すると、先端係止部51Aが係合凹部52Eから52Fに移動し、 その後、押圧力を解除すると、リターンスプリング53の付勢力で先端係止部5 1Aが上側経路52Gに沿って移動して、視度差調整摘み50が後方側に移動し 、先端係止部51Aが基端部52Aに至って視度差調整摘み50の後端が本体2 0の後端面から所定量突出した上述した操作可能状態となる。
【0030】 つまり、視度差調整摘み50を押圧操作する都度、その後端が、本体20の後 端面から突出する操作可能状態と本体20内に埋没する操作不能状態とに、交互 に繰り返し係止される。従って、操作可能状態で視度差調整摘み50を操作して 視度調整を行なった後、視度差調整摘み50を押圧して本体20内に埋没させて おけば、誤操作を防止することができる。
【0031】 視度差調整を行なった後、転輪22を回転操作すれば、スライダ31と可動部 材32、すなわち、左右の対物レンズ11Rと11Lが一体となって移動し、こ れにより焦点調節を行なうことができる。
【0032】 この焦点調節操作時、第一視度差調整軸40と第二視度差調整軸77(摘み部 75)とは、摺動連結孔40Dに連結軸73Aを嵌合させて回転方向には連結し 、光軸OA方向には相対移動可能な状態とされているから、光軸OAの前後方向 に移動するスライダ31の移動は、連結軸73Aに対する摺動連結孔40Dの相 対移動によって吸収され、摘み部75側に伝達されることはない。従って、焦点 調節時に、操作不能位置に埋没させた視度差調整摘み50が外方に突出して邪魔 になる等の不具合が発生することはない。
【0033】 なお、本実施例では、操作可能位置と操作不能位置とに切換え可能なタイプの 双眼鏡に本考案を適用したが、双眼鏡本体に埋没させずに常時操作可能位置にあ る視度差調整摘みを有する双眼鏡に、本考案を適用することも可能である。
【0034】
【考案の効果】
このように本考案によると、調整軸を、一方の光学系の対物レンズと連結され るべき第一の調整軸と、視度差調整部材と連結されるべき第二の調整軸とから構 成し、かつ第一および第二の調整軸の間に、両者の光軸方向の相対移動を許す相 対移動許容手段を設けたから、焦点調節部材の回転操作時に、視度差調整環を使 用者側に突出させることのない双眼鏡の調整機構を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を視度差調整機構に適用した双眼鏡の要
部を示す、一部破断した平面図である。
【図2】同双眼鏡の全体を示す、一部破断した平面図で
ある。
【図3】本考案の相対移動許容手段を構成する第一視度
差調整軸と第二視度差調整軸を連結状態で示す側面図で
ある。
【図4】同第一視度差調整軸の光軸後方側から視た背面
図である。
【図5】摘み部を後方に突出させた状態の第二視度差調
整軸を示す側面図である。
【図6】図1のVI−VI線に沿わせた断面図である。
【図7】係合溝の拡大平面図である。
【図8】同係合溝の深さの変化を示す図である。
【図9】可動部材の単体形状を示す拡大図である。
【符号の説明】
9 双眼鏡 10L 10R 光学系 11L 11R 対物レンズ 22 転輪(焦点調節部材) 40 第一視度差調整軸(第一の調整軸) 40D 摺動連結孔(案内孔) 50 視度差調整摘み(視度差調整部材) 72 第二視度差調整軸(第二の調整軸) 73 連結軸 73A 連結軸部 75 摘み部 OA 光軸

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設した二つの望遠光学系;その回転に
    より両望遠光学系のいずれか一方の対物レンズを光軸方
    向に移動させる調整軸;この調整軸を回転操作する視度
    差調整部材;および、その回転により、該調整軸ととも
    に上記一方の望遠光学系の対物レンズを光軸方向に移動
    させ、かつ他方の望遠光学系の対物レンズを該一方の望
    遠光学系の対物レンズと一体的に光軸方向に移動させる
    焦点調節部材;を有する双眼鏡の調整機構において、 上記調整軸は、上記一方の望遠光学系の対物レンズと連
    結されるべき第一の調整軸と、上記視度差調整部材と連
    結されるべき第二の調整軸とから構成され、 かつ上記第一および第二の調整軸の間に、両者の光軸方
    向の相対移動を許す相対移動許容手段を設けたことを特
    徴とする双眼鏡の調整機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記相対移動許容手
    段は、上記第二の調整軸に設けた連結軸部;および、上
    記第一の調整軸に設けられ、この連結軸部を、回転方向
    には結合しかつ光軸方向へは相対移動可能に支持する案
    内孔を有する双眼鏡の調整機構。
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