JPH065965Y2 - 車体の排水具 - Google Patents
車体の排水具Info
- Publication number
- JPH065965Y2 JPH065965Y2 JP7736788U JP7736788U JPH065965Y2 JP H065965 Y2 JPH065965 Y2 JP H065965Y2 JP 7736788 U JP7736788 U JP 7736788U JP 7736788 U JP7736788 U JP 7736788U JP H065965 Y2 JPH065965 Y2 JP H065965Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- drainage
- water
- panel
- valve body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Float Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車体パネル内に侵入した水を排出する排水具に
関し、特にその構造の改良に関する。
関し、特にその構造の改良に関する。
[従来の技術] 車体パネル内への水の侵入は各種の防水対策により阻止
されているが、ドアパネル等においてはドアガラスの開
閉に伴ってガラスに付着している水が侵入することがあ
る。そこで、かかる侵入水を排水する排水具を設けてお
り、その一例を第6図に示す。
されているが、ドアパネル等においてはドアガラスの開
閉に伴ってガラスに付着している水が侵入することがあ
る。そこで、かかる侵入水を排水する排水具を設けてお
り、その一例を第6図に示す。
図は車両ドアを構成するインナパネル31とアウタパネ
ル32の下縁接合部を示し、路面に対向して水平面をな
すインナパネル31の下縁に排水具が設けてある。排水
具ケーシング1′は樹脂の一体成型になる筒体で、上端
外周を上記インナパネル31に設けた取付開口311縁
に係止し、その筒体を排水路としてある。筒下端には薄
肉の板状弁部17が形成されて該弁部17により上記排
水路の下端開口を覆っている。
ル32の下縁接合部を示し、路面に対向して水平面をな
すインナパネル31の下縁に排水具が設けてある。排水
具ケーシング1′は樹脂の一体成型になる筒体で、上端
外周を上記インナパネル31に設けた取付開口311縁
に係止し、その筒体を排水路としてある。筒下端には薄
肉の板状弁部17が形成されて該弁部17により上記排
水路の下端開口を覆っている。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来の排水具では、車両走行時に弁部が負圧により
車外側たる下方へ開いて排水を行うが、作動性を良好に
保つために薄肉とした上記弁部は、風圧等の影響を受け
ると比較的容易に上方へも開いて埃の侵入を許すことが
あった。
車外側たる下方へ開いて排水を行うが、作動性を良好に
保つために薄肉とした上記弁部は、風圧等の影響を受け
ると比較的容易に上方へも開いて埃の侵入を許すことが
あった。
また、上記従来構造では排水具ケーシングがパネルより
突出して見栄えが悪いという問題もあった。
突出して見栄えが悪いという問題もあった。
本考案はかかる問題点を解決するもので、良好な排水機
能を有するとともに埃の侵入を確実に防止でき、かつ見
栄えの良い車体の排水具を提供することを目的とする。
能を有するとともに埃の侵入を確実に防止でき、かつ見
栄えの良い車体の排水具を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の排水具を第1図で説明すると、路面に面する車
体パネル31の取付開口311にはケーシング1の下端
がこれに設けた係止部13により装着され、該ケーシン
グ1には、装着状態で上記車体パネル31下面とほぼ同
一面をなすその底面に排水口14が設けてある。上記ケ
ーシング1内には自重により上記排水口14を閉鎖する
弁体2が設けてあり、該弁体2は水より比重の小さい材
料で構成してある。また、上記ケーシング1には上記車
体パネル31上面に至った水をケーシング1内に導入す
る導水口15が設けてある。
体パネル31の取付開口311にはケーシング1の下端
がこれに設けた係止部13により装着され、該ケーシン
グ1には、装着状態で上記車体パネル31下面とほぼ同
一面をなすその底面に排水口14が設けてある。上記ケ
ーシング1内には自重により上記排水口14を閉鎖する
弁体2が設けてあり、該弁体2は水より比重の小さい材
料で構成してある。また、上記ケーシング1には上記車
体パネル31上面に至った水をケーシング1内に導入す
る導水口15が設けてある。
[作用] 本考案の排水具において、弁体2は通常その自重により
排水口14を閉鎖し、埃の侵入を防止している。車両走
行時にはパネル31外は常時負圧となるため、上記弁体
2は自重に加えて負圧の吸引力により確実に閉鎖され
る。したがって、この状態で多少の風圧が作用し、ある
いは車両振動が伝達されても開くことはない、 さて、上記車体パネル31上に水が溜まると、これは導
水口15よりケーシング1内に導入される。弁体2は水
より比重が小さいから、上記負圧がそれ程大きくない状
態では、水が導入されると浮上って上記排水口14を開
く。排水が終了すると上記弁体2は自重により降下して
再び排水口14を閉じる。
排水口14を閉鎖し、埃の侵入を防止している。車両走
行時にはパネル31外は常時負圧となるため、上記弁体
2は自重に加えて負圧の吸引力により確実に閉鎖され
る。したがって、この状態で多少の風圧が作用し、ある
いは車両振動が伝達されても開くことはない、 さて、上記車体パネル31上に水が溜まると、これは導
水口15よりケーシング1内に導入される。弁体2は水
より比重が小さいから、上記負圧がそれ程大きくない状
態では、水が導入されると浮上って上記排水口14を開
く。排水が終了すると上記弁体2は自重により降下して
再び排水口14を閉じる。
このようにして、確実な排水がなされるとともに埃の侵
入も確実に防止される。
入も確実に防止される。
本考案はケーシング1の下端を係止部13によりパネル
開口14に装着しているから、ケーシング1がパネル下
方へ突出することがなく、見栄えが良い。
開口14に装着しているから、ケーシング1がパネル下
方へ突出することがなく、見栄えが良い。
[実施例] 第1図において、ドアパネルの下縁は、車両外側方へ水
平に屈曲せしめたインナパネル31の端縁を垂直のアウ
タパネル32の下端に接合して閉鎖空間としてあり、路
面に面した上記インナパネル31の水平部に排水具が設
けてある。排水具は詳細を後述するケーシング1を有
し、該ケーシング1内には球状の弁体2が配設してあ
る。
平に屈曲せしめたインナパネル31の端縁を垂直のアウ
タパネル32の下端に接合して閉鎖空間としてあり、路
面に面した上記インナパネル31の水平部に排水具が設
けてある。排水具は詳細を後述するケーシング1を有
し、該ケーシング1内には球状の弁体2が配設してあ
る。
上記排水具の詳細構造を第2図ないし第4図で説明す
る。
る。
ここで、第2図および第3図は排水具の半断面側面図
で、各断面はそれぞれ第4図のII−II線およびIII−III
線に沿うもの、第4図は排水具の半断面平面図で、断面
は第2図のIV−IV線に沿うものである。
で、各断面はそれぞれ第4図のII−II線およびIII−III
線に沿うもの、第4図は排水具の半断面平面図で、断面
は第2図のIV−IV線に沿うものである。
排水具のケーシング1は樹脂の一体成形品であり、四角
筒状の本体部11とその下端に円板状をなして形成され
た鍔部12とよりなり、鍔部12の中心には本体部11
筒内に連通するベルマウス状の小径開口が形成されて排
水口14としてある。
筒状の本体部11とその下端に円板状をなして形成され
た鍔部12とよりなり、鍔部12の中心には本体部11
筒内に連通するベルマウス状の小径開口が形成されて排
水口14としてある。
上記本体部11は周壁の対向位置に、上記鍔部12との
境界より上方へ延びて中間位置に至る縦長の開口が設け
てあって、導水口15としてある。また、これら導水口
15より周方向へ90度離れた位置には、一部が周壁よ
り三角状に突出する係止部13が設けてあり、該係止部
13は上端を除く周囲が切込まれて縦長片となってい
る。
境界より上方へ延びて中間位置に至る縦長の開口が設け
てあって、導水口15としてある。また、これら導水口
15より周方向へ90度離れた位置には、一部が周壁よ
り三角状に突出する係止部13が設けてあり、該係止部
13は上端を除く周囲が切込まれて縦長片となってい
る。
上記本体部11の内周壁は、上記各導水口15に接する
上部が内方に突出してストッパ壁16となっており、こ
れらストッパ壁16と上記鍔部12の間の筒内に上記弁
体2が挿入配置してある。
上部が内方に突出してストッパ壁16となっており、こ
れらストッパ壁16と上記鍔部12の間の筒内に上記弁
体2が挿入配置してある。
弁体2は排水口14よりも大径の球体で、発泡樹脂等
の、比重が水よりも小さい材料で構成してある。常時
は、上記弁体2は図示の如く、自重で排水口14の周縁
に当接してこれを閉鎖している。
の、比重が水よりも小さい材料で構成してある。常時
は、上記弁体2は図示の如く、自重で排水口14の周縁
に当接してこれを閉鎖している。
かかる構造のケーシング1は上記インナパネル31の水
平部に設けた取付開口311内に下方より挿入され、装
着される。すなわち、ケーシング1の周壁より突出する
上記係止部13は上記開口311挿通時に内方へ変形
し、通過後に原形に復してパネル上面の開口周縁に係合
して上記ケーシング1を固定する。
平部に設けた取付開口311内に下方より挿入され、装
着される。すなわち、ケーシング1の周壁より突出する
上記係止部13は上記開口311挿通時に内方へ変形
し、通過後に原形に復してパネル上面の開口周縁に係合
して上記ケーシング1を固定する。
上記構造の排水具において、車両走行時には上記弁体2
は自重に加えて、インナパネル31外の負圧により吸引
されて排水口14に密着し、多少の風圧や車両振動を受
けても開放することはなく、上記パネル31内への埃の
侵入は確実に防止される。
は自重に加えて、インナパネル31外の負圧により吸引
されて排水口14に密着し、多少の風圧や車両振動を受
けても開放することはなく、上記パネル31内への埃の
侵入は確実に防止される。
車両速度が低下し、あるいは停車した場合には、上記負
圧は小さくなり、あるいは解消する。この状態で、ドア
パネル内に侵入した水がパネル内空間に溜っていると
(第5図)、この水は上記導水口15を経てケーシング
1内に至っており、上記弁体2は浮力で浮き上って排水
口14を開放する。かくして、侵入水は速やかに排出さ
れる。水が排出された後は再び弁体2は自重で降下し、
排水口14を閉じる [考案の効果] 以上の如く、本考案の排水具は、排水口を自重で閉鎖す
る弁体を水よりも比重の小さい材料で構成して、確実な
排水作用と埃入りの防止を併せて実現したものである。
またその取付をケーシング下端で行うため、ケーシング
本体がパネル外へ露出することがなく、見栄えが良い。
圧は小さくなり、あるいは解消する。この状態で、ドア
パネル内に侵入した水がパネル内空間に溜っていると
(第5図)、この水は上記導水口15を経てケーシング
1内に至っており、上記弁体2は浮力で浮き上って排水
口14を開放する。かくして、侵入水は速やかに排出さ
れる。水が排出された後は再び弁体2は自重で降下し、
排水口14を閉じる [考案の効果] 以上の如く、本考案の排水具は、排水口を自重で閉鎖す
る弁体を水よりも比重の小さい材料で構成して、確実な
排水作用と埃入りの防止を併せて実現したものである。
またその取付をケーシング下端で行うため、ケーシング
本体がパネル外へ露出することがなく、見栄えが良い。
第1図ないし第5図は本考案の一実施例を示し、第1図
は排水具を設けたドアパネル下縁部の断面図、第2図お
よび第3図は排水具の半断面側面図で、各断面はそれぞ
れ第4図のII−II線およびIII−III線に沿うもの、第4
図は排水具の半断面平面図で、断面は第2図のIV−IV線
に沿うもの、第5図は排水具の作動を示す断面図、第6
図は従来の排水具を設けたドアパネル下縁部の断面図で
ある。 1……ケーシング 11……本体部 12……鍔部 13……係止部 14……排水口 15……導水口 16……ストッパ壁 2……弁体 31……インナパネル(車体パネル)
は排水具を設けたドアパネル下縁部の断面図、第2図お
よび第3図は排水具の半断面側面図で、各断面はそれぞ
れ第4図のII−II線およびIII−III線に沿うもの、第4
図は排水具の半断面平面図で、断面は第2図のIV−IV線
に沿うもの、第5図は排水具の作動を示す断面図、第6
図は従来の排水具を設けたドアパネル下縁部の断面図で
ある。 1……ケーシング 11……本体部 12……鍔部 13……係止部 14……排水口 15……導水口 16……ストッパ壁 2……弁体 31……インナパネル(車体パネル)
Claims (1)
- 【請求項1】路面に面する車体パネルの取付開口に、ケ
ーシングの下端をこれに設けた係止部により装着し、該
ケーシングには、装着状態で上記車体パネル下面とほぼ
同一面をなすその底面に排水口を設けるとともに、上記
ケーシング内には自重により上記排水口を閉鎖する弁体
を設けて該弁体を水より比重の小さい材料で構成し、か
つ、上記ケーシングには上記車体パネル上面に至った水
をケーシング内に導入する導水口を設けたことを特徴と
する車体の排水具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7736788U JPH065965Y2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | 車体の排水具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7736788U JPH065965Y2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | 車体の排水具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02292U JPH02292U (ja) | 1990-01-05 |
JPH065965Y2 true JPH065965Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=31302358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7736788U Expired - Lifetime JPH065965Y2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | 車体の排水具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065965Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7666303B2 (en) * | 2007-07-20 | 2010-02-23 | Monteco Ltd. | Seperator tank |
JP5693921B2 (ja) * | 2010-11-09 | 2015-04-01 | 西川ゴム工業株式会社 | ドアパネル用排水弁 |
-
1988
- 1988-06-10 JP JP7736788U patent/JPH065965Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
特開昭63−101180(JP,A)) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02292U (ja) | 1990-01-05 |
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