JPH0659504A - 静電荷像現像トナー - Google Patents

静電荷像現像トナー

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JPH0659504A
JPH0659504A JP4211719A JP21171992A JPH0659504A JP H0659504 A JPH0659504 A JP H0659504A JP 4211719 A JP4211719 A JP 4211719A JP 21171992 A JP21171992 A JP 21171992A JP H0659504 A JPH0659504 A JP H0659504A
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acid
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polyester resin
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茂 江本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホットオフセットを起し難く、定着温度の範
囲が広いトナーを提供すること。 【構成】 トナーのバインダー樹脂である、THF不溶
解分を含有するポリエステル樹脂の網目構造が機械的分
子切断によって形成されており、そのトナー組成物のレ
オロジー特性が周波数10〜100Hzのもとで、70
〜120℃における貯蔵弾性率(G’)が5×105
1×107dyne/cm2、130〜180℃における
損失弾性率(G”)が1×103〜1×105dyne/
cm2である静電荷像現像トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録、
静電印刷などにおける静電荷像を現像するためのトナー
に関するもので、特にレーザープリンター用その他熱ロ
ール定着機構を有する複写機に適する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、一般には光導電性物質を
利用し種々の手段により感光体上に電気的潜像を形成
し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、必要に応じ
て紙等に粉像を転写したのち、加熱あるいは溶剤蒸気等
により定着し、コピーを得るものである。
【0003】電気的潜像をトナーを用いて可視化する方
法としては、磁気ブラシ法、カスケード現像法、粉末雲
法等が知られているが、いずれの現像法においてもトナ
ー像の定着が重要な工程であることはいうまでもない。
ことに高速複写機への適用を考えた場合、ヒートロール
定着器を採用するため定着時にトナー像とヒートロール
が加熱溶融状態で接触するため、トナー像の一部がヒー
トロール表面に付着して移転する、いわゆるオフセット
のおこらないことが要求される。
【0004】このようなオフセットのおこらないトナー
を得ることは、定着器に多くの電力を使わず、しかもヒ
ートロールを使用した高速な複写機、いわゆる省力高速
複写機への適用を考える時、より困難な問題にあう。即
ち、オフセットがおこらないためにはトナーに使うバイ
ンダーポリマーは、できるだけ強靱であり、かつ十分な
溶融流動性が要求される。だが、溶融流動性を持たせる
ためには相当高温までトナーを加熱しなければならず、
このことは省力という要請を満たさないことになる。従
って、省力であるためには、低温で定着することが要求
され、ガラス転移点および分子量の低い樹脂を使用する
ことが好ましい。しかし、分子量の低い樹脂は当然強靱
性がなくオフセットを生じやすくなる。
【0005】従来、オフセット防止のためのトナーの強
靱化は、通常約10万以上の平均分子量の高分子ポリマ
ー、特にビニル系ポリマーを用いる場合が多い。高分子
量ビニルポリマーを用いたトナーを低温で定着させるた
めには、ポリマーのガラス転移点をブロッキングをぉこ
さない限りできるだけ低く下げるか或いは可塑剤の添加
によって定着温度を下げる等の方法がある。
【0006】しかしながら、これらの方法はただ定着点
(完全に定着の行われる最低温度)を下げるだけでなく
ホットオフセット温度(オフセットのおこりはじめる温
度)をも同時に下げてしまい、このため定着点とホット
オフセット温度の間の温度範囲、いわゆるフュージング
・ラッテイチュードを低温側に移動するだけになるとい
う結果を招く。また、重量平均分子量の増大によりホッ
トオフセット温度の下降を防止しようとすると、樹脂の
高粘度化のため、ガラス転移点降下や可塑剤添加の効果
が減殺され、さらには架橋分が多いことによる粉砕性の
悪化を伴う。
【0007】一方、ポリエステル樹脂は、ビニル系ポリ
マーと異なりガラス転移点が低く、しかも低分子量の樹
脂を容易に得ることができる。このことは低温定着トナ
ーが容易に得られることを意味する。
【0008】しかしながら、ポリエステル樹脂は低分子
量樹脂であるためオフセットがはげしくヒートロール用
トナーには、そのままでは使用することはできない。
【0009】そこで、ビニル系ポリマーの高温までオフ
セットのおこらない性質とポリエステルの低温において
も定着可能であるという両者の長所を生かすために、両
方の樹脂をブレンドすることが考えられ、例えば特開昭
54−114245号公報に記載されている。だが、高
分子量のビニル系ポリマーと低分子量のポリエステル樹
脂では、樹脂同志の相溶性が悪く不均一な分散状態とな
る。特に両者の分子量が異なるほど相溶性が悪化し、分
散状態を位相差顕微鏡などで観察すると海の中に島があ
るような状態で観察される。こうしたことは相溶性の悪
いプラスチックをブレンドした時にも観察され、海−島
理論として、プラスチックス,13,No.9,1(19
62)に掲載されている。
【0010】トナー樹脂中に上記のような海−島が形成
されると、トナーの他の成分である染料のような極性制
御剤やカーボンブラック、磁性体等の着色剤は分散が不
十分となり、くり返しコピーで逆帯電トナーなどが発生
し、いわゆるかぶりが発生する。
【0011】他方、ポリエステル樹脂とビニル系ポリマ
ーとの分散性を改良するために、両者に共通セグメント
を導入し、グラフト共重合体を形成する方法も提案され
ている。しかし、このような共重合体になった樹脂で
は、耐ホットオフセット性及び低温定着性の互いの樹脂
の長所を生かせず平均化されてしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】 熱ロール定着方式に適したトナーを提供すること。
【0013】 定着温度幅の広いトナーを提供するこ
と。
【0014】 ホットオフセット、定着性のバランス
がとれた現像剤を提供すること。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、トナー混練時にTHF不溶解分が5
〜50%あるポリエステル樹脂もしくはそのポリエステ
ル樹脂とTHF不溶解分が同様に5〜50%あるビニル
系ポリマーのブレンド品であり、そのバインダーと他の
トナー成分である顔料及び帯電制御剤を混練することに
おいて混練時の機械的エネルギーによりレジンのTHF
不溶解分の分子を切断し、そのレオロジー特性が周波数
10〜100Hzのもとで70〜120℃において、貯
蔵弾性率(G’)が5×105〜1×107dyne/c
2、130〜180℃において損失弾性率(G”)が
1×103〜1×105dyne/cm2であるトナーを
提供し、これに使用するポリエステルレジンは、酸価が
1〜5mgKOH/gと、水酸基価が30〜80mgK
OH/g,ガラス転移点が55〜70℃の特性を有する
事が必要である。
【0016】(A)レオロジー特性に関する説明 熱ローラー定着用トナーの定着性はトナーの溶解粘弾性
と深い関連をもつ。従来熱ローラー定着用トナーの溶融
粘弾性はフローテスター,メルトインデックス等により
測定されてきたが、これらで測定されるのは溶融体の見
かけの粘度のみである。しかし樹脂の溶融体は典型的な
粘性と弾性、双方の性質を示す材料であり、この粘弾特
性の定量的な解析が必要である。
【0017】トナー組成物のレオロジー特性において、
貯蔵弾性率(G’)はこの組成物の凝集力に関するもの
であり、一方損失弾性率(G”)は組成物の粘性に関す
るものである。G’が大きくなると凝集力が増大してオ
フセットは減少するが定着性が悪くなり、G”が大きく
なると定着性は良好になるがオフセットが増大する。一
方トナーの定着時の温度は現在定着ローラー表面温度で
代用しているが、実際にはもっと低いトナー温度で定着
していることがしられている。
【0018】そこで本発明者はポリエステルをバインダ
ー樹脂としてなる熱ローラー定着トナーの定着温度にお
ける粘弾特性と定着性及びホットオフセットとの相関性
について研究した結果以下の新事実を発見した。
【0019】 実際の定着温度範囲をカバーするには
周波数10〜100Hzのもとで70〜120℃におい
て、貯蔵弾性率(G’)が5×105〜1×107dyn
e/cm2の範囲であることがよい。ホットオフセット
を良好にするためにはトナーとローラー表面との境界温
度、つまり、130〜180℃において損失弾性率
(G”)が1×103〜1×105dyne/cm2であ
ることがよい。
【0020】 上記トナーのレオロジー特性を得るに
はガラス転移点が55〜70℃、THF不溶解分が5〜
50%のポリエステル樹脂を他のトナー成分と混練す
る。
【0021】 ポリエステル樹脂単独で使用だけでな
くポリエステル樹脂とビニル系ポリマーのブレンドによ
っても得られるその比率は、ポリエステル樹脂/ビニル
系ポリマー1/0.1〜0.4の範囲が良く、これによ
りポリエステルレジンの欠点であるホットオフセット耐
環境性が改善できる。
【0022】 このトナーのレオロジー特性は、ポリ
エステルレジンがガラス転移点55〜70℃THF不溶
解分が5〜50%、酸価1〜5mgKOH/g、水酸基
価30〜80mgKOH/gの特性をもち、ビニル系ポ
リマーがガラス転移点55〜70℃、THF不溶解分が
5〜50%の特性をもつ事が必要であり、ポリエステル
単独がポリエステルとビニル樹脂のブレンドで、他のト
ナー成分と混練する事により得られる。
【0023】 上記トナーのレオロジー特性は、機械
的エネルギーにより切断されたポリエステル又はビニル
系ポリマーのTHF可溶分の分岐ポリマーによる依存性
が大きい。
【0024】以下にレオロジー特性を測定する方法を示
す。
【0025】トナーを熱プレスにて、20mm×20m
m四方で厚みが2mmのシートに成形して試料を作製す
る。(株)レオロジ製のDVE型レオスペクトラーを測
定装置として使用し、前記試料を所定の温度に維持し
て、強制振動非共振法により剪断方向に正弦振動(測定
周波数10〜100Hz)を加え、超微小変位下での応
力レスポンスを測定し、その動力と動歪とから、公知の
算出法で貯蔵弾性率(G’)損失弾性率(G”)及び正
接損失(tanδ)を求める。
【0026】(B)架橋ポリエステルを得る方法 本発明においてバインダーとして用いるポリエステル樹
脂は、アルコール成分とカルボン酸成分との縮重合によ
って得られるが、用いられるアルコール成分としては、
例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオ
ール等のジオール類、1,4−ビス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキサン、およびビスフェノールA、水素添
加ビスフェノールA、その他の二価のアルコール単量体
を挙げることができる。
【0027】またカルボン酸成分としては、例えばマレ
イン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタ
コン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、セバチン酸、マロン酸、これらの酸無水物ま
たは低級アルキルエステル、リノレイン酸の二量体、そ
の他の二価の有機酸単量体を挙げることができる。
【0028】本発明において用いるポリエステル樹脂
は、以上の二官能性単量体のみならず、三官能以上の多
官能性単量体によるカルボン酸成分として三価以上の多
価カルボン酸単量体またはその酸無水物を含有する重合
体である。かかる多官能性単量体である三価以上の多価
カルボン酸単量体としては、例えば1,2,4−ベンゼ
ントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン
酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,
5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフ
タレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボ
ン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−
ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシ
ルプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、
1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、エンボー
ル三量体酸およびこれらの酸無水物、その他を挙げるこ
とができる。
【0029】以上のような三官能以上の多官能性単量体
によるカルボン酸成分の10〜60モル%の割合で含有
されることが必要である。
【0030】本発明に使用される3価以上の多価アルコ
ールは、一般に3価以上の多価アルコールとして知られ
ているものであればいかなるものであってもよい。例え
ば、グリセリン、1,1,1−トリメチロールエタン、
1,1,1−トリメチロールプロパン、1,1,1−ト
リメチロールブタン、ペンタエリスリトール、1,1,
2,2−テトラメチロールエタン、1,1,3,3−テ
トラメチロールプロパン、ソルビトール、及びポリビニ
ルアルコール等が挙げられる。これらは一種もしくは二
種以上の混合系で使用される。
【0031】上記の3価以上の多価アルコールのうち、
グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトールがエステル化反応性、価格の面から
好ましい。これらの使用量は全酸成分に対して1〜40
mol%の範囲が好ましく、更には2〜25mol%が
好ましい。
【0032】本発明のポリエステルを得るための製造方
法は特に限定されるものではなく、エステル化反応は公
知の方法によって行うことができる。エステル交換反応
は公知の方法によって行うことができ、この際公知のエ
ステル交換触媒を使用することができる。例えば酢酸マ
グネシウム、酢酸亜鉛、酢酸マンガン、酢酸カルシウ
ム、酢酸スズ、酢酸鉛、チタンテトラブトキシサイド等
が挙げられる。
【0033】重縮合反応は公知の方法によって行うこと
ができ、この際公知の重合触媒を使用できる。具体例と
しては、三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウム等が挙
げられる。
【0034】B’)THF不溶解分測定法を下記に示す 樹脂約1.0gを坪量し、これにTHF約50gを加え
て20℃で24時間静置する。これをまず遠心分離で分
け、JIS規格(P3801)5種Cの定量濾紙を用い
て常温で濾過する。続いて、濾紙残渣が不溶分であり、
用いた樹脂と濾紙残渣の比(重量%)で表す。
【0035】C)ビニル樹脂の合成 本発明におけるビニル系重合体は、その成分として、ス
チレンが50〜100重量%、好ましくは60〜90重
量%重合されたビニル系共重合体を使用するのが好まし
い。スチレン共重合量が50重量%未満であると、トナ
ーの熱溶融性が劣り、その結果、定着性が不充分となる
傾向にある。
【0036】本発明において、ビニル系重合体の成分と
なるスチレン以外のビニル系単量体としては、α−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチ
ルスチレン、p−クロロスチレン等のスチレン誘導体、
メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸ヘプチル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ノニ
ル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ウンデシル、メ
タクリル酸ドデシル、メタクリル酸グリシジル、メタク
リル酸メトキシエチル、メタクリル酸プロポキシエチ
ル、メタクリル酸ブトキシエチル、メタクリル酸メトキ
シジエチレングリコール、メタクリル酸エトキシジエチ
レングリコール、メタクリル酸メトキシジエチレングリ
コール、メタクリル酸ブトキシトリエチレングリコー
ル、メタクリル酸メトキシジプロピレングリコール、メ
タクリル酸フェノキシエチル、メタクリル酸フェノキシ
ジエチレングリコール、メタクリル酸フェノキシテトラ
エチレングリコール、メタクリル酸ベンジル、メタクリ
ル酸シクロヘキシル、メタクリル酸テトラヒドロフルフ
リル、メタクリル酸ジシクロペンテニル、メタクリル酸
ジシクロペンテニルオキシエチル、メタクリル酸N−ビ
ニル−2−ピロリドン、メタクリロニトリル、メタクリ
ルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、メタクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプ
ロピル、メタクリル酸ヒドロキシブチル、メタクリル酸
−2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル、ジア
セトンアクリルアミド、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、
アクリル酸へプチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
ノニル、アクリル酸デシル、アクリル酸ウンデシル、ア
クリル酸ドデシル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸
メトキシエチル、アクリル酸プロポキシエチル、アクリ
ル酸ブトキシエチル、アクリル酸メトキシジエチレング
リコール、アクリル酸エトキシジエチレングリコール、
アクリル酸メトキシエチレングリコール、アクリル酸ブ
トキシエチレングリコール、アクリル酸メトキシジプロ
ピレングリコール、アクリル酸フェノキシエチル、アク
リル酸フェノキシジエチレングリコール、アクリル酸フ
ェノキシテトラエチレングリコール、アクリル酸ベンジ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸テトラヒド
ロフルフリル、アクリル酸ジシクロペンテニル、アクリ
ル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、アクリル酸N−
ビニル−2−ピロリドン、アクリル酸ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロ
キシブチル、アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェニル
オキシプロピル、アクリル酸グリシジル、アクリロニト
リル、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミド、ビニルピリジン等の1
分子中に1個のビニル基を有するビニルモノマーを主成
分として用いるが、加えてジビニルベンゼン、グリコー
ルとメタクリル酸或いはアクリル酸との反応生成物、例
えばエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブ
チレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジ
オールジメタクリレート、1,5−ペンタンジオールジ
メタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリ
レート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレング
リコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジ
メタクリレート、トリプロピレングリコールジメタクリ
レート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコール
エステルジメタクリレート、トリメチロールエタントリ
メタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート、ペンタエリトリットトリメタクリレート、ペン
タエリトリットテトラメタクリレート、トリスメタクリ
ロキシエチルホスフェート、ビス(メタクリロイルオキ
シエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、トリス
(メタクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、エ
チレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレング
リコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジア
クリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレ
ート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリプ
ロピレングリコールジアクリレート、ヒドロキシピパリ
ン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリメチ
ロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、ペンタエリトリットトリアクリレ
ート、ペンタエリトリットテトラアクリレート、トリス
アクリロキシエチルホスフェート、ビス(メタクリロイ
ルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、
トリス(メタクリロイルオキシエチル)イソシアヌレー
ト、メタクリル酸グリシジルとメタクリル酸或いはアク
リル酸の半エステル化物、ビスフェノール型エポキシ時
油脂とメタクリル酸或いはアクリル酸の半エステル化
物、アクリル酸グリシジルとメタクリル酸或いはアクリ
ル酸の半エステル化物等の1分子中に2個以上のビニル
基を有するビニルモノマーを使用する。
【0037】これらのうち、好ましいビニル系単量体と
しては、1分子中に1個のビニル基を有するビニル系単
量体では、スチレン、スチレン誘導体、メタクリル酸エ
ステル、アクリル酸エステル等であり、特にスチレン並
びにアルキル基に1〜5個の炭素原子を有するメタクリ
ル酸或いはアクリル酸のアルキルエステルが好ましい。
1分子中に2個以上のビニル基を有するビニル系単量体
では、ジビニルベンゼン、炭素原子数2〜6のメチレン
グリコールのジメタクリレート及びジアクリレート等が
好ましい。
【0038】これらの単量体は、合計が100重量%に
なるように配合される。
【0039】上記の単量体又は単量体混合物の重合に用
いられるラジカル開始剤としては、過酸化ベンゾイル、
過安息香酸2−エチルヘキシル、過酸化ラウロイル、過
酸化アセチル、過酸化イソブチリル、過酸化オクタノイ
ル、ジ−tert−ブチルペルオキシド、tert−ブ
チルペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、メチル
エチルケトンペルオキシド、4,4,6−トリメチルシ
クロヘキサノンジ−tert−ブチルペルオキシケター
ル、シクロヘキサノンペルオキシド、メチルシクロヘキ
サノンペルオキシド、アセチルアセトンペルオキシド、
シクロヘキサノンジ−tert−ブチルペルオキシケタ
ール、2−オクタノンジ−tert−ブチルペルオキシ
ケタール、アセトンジ−tert−ブチルペルオキシケ
タール、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド等
の過酸化物系ラジカル開始剤、2,2’−アゾビスイソ
ブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキ
シ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−ア
ゾビスイソ酪酸ジメチル、1,1’−アゾビス(シクロ
ヘキサン−1−カルボニトリル)等のアゾビス系ラジカ
ル開始剤などがある。これらは単量体の総量に対して好
ましくは0.01〜20重量%、特に好ましくは0.1
〜10重量%使用する。
【0040】重合時にはブチルメルカプタン、オクチル
メルカプタン、ドデシルメルカプタン、メチル2−メル
カプトプロピオネート、エチル2−メルカプトプロピオ
ネート、ブチル2−メルカプトプロピオネート、オクチ
ル2−メルカプトプロピオネート、ペンタエリトリット
テトラ(2−メルカプトプロピオネート)、エチレング
リコールジ(2−メルカプトプロピオネート)、グリセ
リントリ(2−メルカプトプロピオネート)等のメルカ
プタン類、クロロホルム、プロモホルム、四臭化炭素等
のハロゲン化炭化水素等のラジカル重合分子量調整剤を
使用することが必要。これらの分子量調整剤は、単量体
の総量に対して0〜3重量%使用されるのが好ましい。
【0041】水性懸濁重合を実施する場合には、部分ケ
ン化ポリビニルアルコール、アルキルセルロース、ヒド
ロキシ−アルキルセルロース、カルボキシアルキルセル
ロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、
ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属塩、ポリメタクリ
ル酸及びそのアルカリ金属塩等の水溶性高分子分散剤、
燐酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、燐酸マグネシ
ウム、ピロ燐酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、疎水性シリカ等の難溶性無機分散剤を用いるこ
とができる。分散剤は、水溶性高分子分散剤の場合は水
性媒体に対して0.0001〜5重量%、難溶性無機分
散剤の場合は水性媒体に対して0.01〜15重量%使
用するのが好ましい。
【0042】(D)トナー及び現像剤をつくる方法 以上のようにして得られるトナーバインダー樹脂は、着
色剤及び/又は、磁性粉並びに必要に応じて帯電制御
剤、その他の添加剤と適宜溶融混合して静電荷像現像用
トナーとすることができる。
【0043】着色剤としては、カーボンブラック、酸化
鉄顔料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリー
ン、ローダミン6Gレーキ、ウォッチングレッドストロ
ンチウム等、従来公知のものを使用することができ、ト
ナー中1〜60重量%の範囲で適宜選択して使用する。
【0044】帯電制御剤としては、ニグロシン染料、脂
肪酸変性ニグロシン染料、含金属ニグロシン染料、含金
属脂肪酸変性ニグロシン染料、3,5−tert−ブチ
ルサリチル酸のクロム錯体等を使用することができ、通
常、トナー中に0〜20重量%使用する。
【0045】その他の添加剤としては、シリカ粉末、疎
水性シリカ粉末、ポリオレフィン、パラフィンワック
ス、フルオロカーボン化合物、脂肪酸エステル、部分ケ
ン化脂肪酸エステル、脂肪酸金属塩等を使用することが
でき、これらは、通常トナー中に0〜10重量%使用さ
れる。
【0046】(E)特定範囲のレオロジー特性を得る方
法 次に機械的エネルギーによりポリエステルのTHF不溶
解分域の分子を切断し周波数10〜100Hzのもとで
70〜120℃における貯蔵弾性率(G’)が5×10
5〜1×107dyne/cm2、130〜180℃にお
ける損失弾性率(G”)が1×103〜1×105dyn
e/cm2で規定されるレオロジー特性をもつトナーを
得る方法を示す。(B)の方法で得られるTHF不溶解
分5〜50%の架橋ポリエステル樹脂単独又はTHF不
溶解分5〜50%架橋ビニルボリマーを10〜40%混
ぜカーボンブラックや帯電制御剤その他の添加剤を混合
して混練する。この時THF不溶解分がレジン全体で5
%以下では70〜120℃における貯蔵弾性率(G’)
が1×105dyne/cm2以下となってしまい、TH
F不溶解分50%以上では貯蔵弾性率(G’)が1×1
7dyne/cm2以上となってしまう。
【0047】混練する場合はまずVブレンダー、ヘンシ
ェルミキサー等の混練機で予備混練した後、熱ロール、
加圧ニーダー、バンバリーミキサー、一軸、二軸連続混
練機等で混練される。この混練する場合機械的エネルギ
ーにより分子が切断される領域がある。これは主に混練
時の粘度に支配される。
【0048】この粘度は103〜107poiseであ
る。この粘度域より低い粘度で混練された場合は分子は
切断されにくく架橋分がトナー中に残ってしまう。これ
によりG’が大きくなり定着性が悪くなる。又高い粘度
で混練された場合は他の材料と分散しない。上記の粘度
範囲において混練する場合は架橋分の量と混練条件によ
りレオロジー特性がわかる。つまり本法は任意にこの範
囲のレオロジー特性のものをつくれる特徴があり、これ
は鎖状ポリエステルで得る事はできない。粘度性とトナ
ー品質の関係をグラフ1グラフ2に記載する。
【0049】本法で使用されるポリエステルはTg55
〜70℃のものが好ましい。55℃以下の場合定着性は
良化するが保存性やホットオフセットが悪化し、70℃
以上の場合70〜120℃におけるG’が107dyn
e/cm2以上になってしまい定着性が悪化する。
【0050】(F)ポリエステル樹脂とビニル系ポリマ
ーのブレンド ポリエステル樹脂は、その構造上官能基のカルボキシル
基や水酸基がポリマー中に含まれるのでビニル系ポリマ
ーに比較し環境変動に対して帯電の安定性は悪くなる。
そこで、ポリエステル樹脂の欠点を補なう目的からビニ
ル系ポリマーをブレンドして使用すると、良い結果が得
られる。ビニル系ポリマーがポリエステル/ビニルエス
テル1/0.4以上になると紙へのぬれが悪くなること
や、分子量が高いので粘度が高くなるため低温定着性が
悪くなる。更に塩ビマット性が悪くなってくる1/0.
1以下の場合効果がない。
【0051】更に、ポリエステル樹脂の酸価、水酸基
(OH基価)は各々1〜5mgKOH/g、30〜80
mgKOH/g、が最適である。
【0052】ポリエステル樹脂の場合反応の特徴から水
酸基価30mgKOH/g以下、及び酸価1mgKOH
/g以下はむずかしい。
【0053】水酸基価、酸価各々80mgKOH/g以
上、10mg/g以上は環境変動に対し悪化の傾向にな
る。
【0054】ポリエステルとビニル系ポリマーのブレン
ドにより発生する樹脂同士の相溶性の悪さから起こる海
島構造においては、この範囲のレオロジー特性を持つ樹
脂は発生していなく分散性も良い。これはレオロジー特
性のみ効果を上げているのではなく、分岐型構造による
樹脂の物理的性質の変化も関係していると考えられる。
【0055】(F)定着性と粘弾性特性の関係 従来熱ロール定着向上のためポリエステル樹脂を使った
時のトナー動的粘弾性を規定する特許が特開平2−15
8747や特開昭63−296065、特開平1−20
4066、特開平3−2765で出願されているがこれ
らに従って出来上がったトナーにおいてはトナー中のポ
リマー剪断力や樹脂の架橋成分のバランスが悪く目的と
する分岐型ポリマーが得られない。
【0056】特にこの分岐型ポリマーの特徴として例え
ば藤江嗣五、中野祥一氏の分献“トナー用樹脂の報文に
記載されているトナー弾性率の温度依存性の中でトナー
は転移領域を経てゴム状高原領域、ゴム状流動領域へと
変化してゆくがトナーの定着はゴム状高原領域からゴム
状流動領域で起っているとされている。
【0057】ゴム状流動領域に完全に入るとホットオフ
セットが悪化する。つまり望まれるトナーの粘弾性特性
としては定着温度領域に対しゴム状高原域が広い程有利
となる。今回得られたトナーの定着及び粘弾性特性はこ
の分献の内容とよく一致しており分岐型ポリマーを含む
トナーはゴム状高原域が広いので良好な定着特性が得ら
れる一方ホットオフセットに対しても有利となる。
【0058】本発明トナーは乾式一成分現像剤及び二成
分現像剤のいずれにも使用でき、一成分の場合の磁性体
としては、フェライト、マグネタイトなどをはじめとす
る鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性を示す元素を含
む合金、あるいは化合物又は強磁性元素を含まないが適
当に熱処理することによって強磁性を示すようになる合
金、例えばマンガン−銅−アルミニウムあるいはマンガ
ン−銅−スズなどのマンガンと銅とを含むホイスラー合
金と呼ばれる種類の合金、または二酸化クロム等を挙げ
ることができる。磁性体は平均粒径0.3〜30μの微
粉末の形でバインダー樹脂中に均一に分散される。磁性
体粒子の含有量は、トナー100重量部当り20〜70
重量部好ましくは40〜70重量部が望ましい。
【0059】本発明に係るトナー組成物は任意の周知の
トナー混合法及び粉砕法によって作られる。例えば、す
べての成分をそれぞれ所定量で配合し、混合し、かつ粉
砕することによって全成分を充分に混合し、次いで得ら
れた混合物を微粉化する。トナー粉末を形成する他の周
知の方法においては着色剤、樹脂及び溶媒をボールミル
にかけ、そのトナー調合品混合物を噴霧乾燥させる。
【0060】本発明に係るトナー組成物をカスケード現
像法、磁気ブラシ現像法、O−シェル現像法などによっ
て使用するためには、該組成物は、重量百分率であらわ
した平均粒度が約30ミクロン以下でなければならず、
最適結果を生むためにはこの平均粒度が約4〜20ミク
ロンの間にあることが望ましい。粉末雲現像法において
使用するためには1ミクロンよりもわずかばかり小さい
粒径のものが望ましい。
【0061】カスケード現像法、磁気ブラシ現像法、C
−シェル現像法などで使用される被覆されたキャリヤ及
び被覆されていないキャリヤは周知であるが、トナー粉
末がキャリア粒子に付着してそれらを包囲するようにキ
ャリヤ粒子がトナー粉末と密接に接触させられる時に、
トナー粉末がキャリヤ粒子の電荷とは反対極性の電荷を
獲得するものであればキャリヤ粒子は任意の適当な材料
で形成されてもよい。従って本発明に係るトナー組成物
は、従来の光導電性表面を含んだ任意の適当な静電潜像
を帯びた表面上で静電潜像を現像するために通常のキャ
リヤと混合して使用される。
【0062】合成例A−1 ポリエステル樹脂の合成 ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロ キシフェニル)プロパン 400g ポリオキシエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ ェニル)プロパン 350g エチレングリコール 200g テレフタル酸 600g ベンゼントリカルボン酸 180g ジブチル錫オキシド 2.5g をガラス製3lの4つ口フラスコに入れ温度計、ステン
レス製撹拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を取
付けマントルヒーター中で窒素気流下にて190℃で6
時間反応した結果増粘し撹拌トルクが3.5kg・cm
に到達した時点で反応温度を下げ反応を終了した。
【0063】合成例A−2とA−3を下記処方に従い仕
込み、ポリエステル樹脂を得た。
【0064】
【表1】
【0065】比較合成例 上記合成例に比較しTHF不溶解分0%、60%のポリ
エステル樹脂を使用した比較合成例をB−1、B−2に
示しB−3に混練時の温度を上げ溶融粘度が低い場合の
比較合成例を示す。
【0066】
【表2】
【0067】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
【0068】実施例1〜3および比較例1〜3 A−1〜3で得られたポリエステル樹脂 300g カーボンブラック(三菱化成製 #40) 20g オイルブラックBY(オリエント化学製) 25g を2本ロールで加熱溶融混練した。混練条件は表3に記
すがこの混練によりレジンの分子切断が起こる。
【0069】得られた混練物をハンマーミルで粗粉砕
し、ジェット式エアーミルで微粉砕した。これを分級
し、粒径10〜11μにそろえてトナーとした。次にこ
れら各トナー50gとEFV200/300(日本鉄粉
製)950gとを混合し、十分振り混ぜて現像剤とし
た。これを実施例1〜3とする。
【0070】上記実施例のポリエステル樹脂を合成比較
例B−1〜3のものに替えた外は実施例1〜3と同じに
した例を比較例1〜3とする。
【0071】これらの現像剤を用い、複写機(リコー製
FT7050)を用いてその評価を実施した。その結果
を下記表3に示す。
【0072】トナー評価結果
【0073】
【表3】
【0074】実施例1のレオロジー特性を図1および図
2に記す。
【0075】1.実施例1〜3は比較例1〜3に比べホ
ットオフセット双方の相反する品質に対し良い結果を示
す。
【0076】2.比較例1は不溶解分が存在しないと定
着性にすぐれるがホットオフセット、カーボン分散性に
劣る。
【0077】3.比較例2は不溶解分が多いと混練後の
レオロジー特性が高い。
【0078】この場合ホットオフセットは十分満足する
が定着性は悪い。
【0079】4.比較例3では混練温度を上げたため溶
融粘度が下がった。このため剪断が弱い ので不溶解分
が残る。この不溶解分が残ると定着性が悪くなる。
【0080】実施例4〜7および比較例4および5 ポリエステル樹脂とビニル樹脂混合物の実施例および比
較例 ビニル系ポリマーの製法 冷却管、撹拌機、ガス導入管及び温度計を取り付けた容
量3lのフラスコにイオン交換水及びモノマーを仕込
む。その処方例は表4に実施例6〜8に記す。液は撹拌
しながら加熱し規定の反応温度まで昇温し反応する反応
時間は全て12時間とした。得られた重合物は水洗し常
温10torrにて乾燥し揮発分1%以下の粉状粉体を
得た。
【0081】
【表4】
【0082】ポリエステル樹脂とビニル樹脂の混合物の
実施例トナー4〜7比較例トナー4,5。
【0083】合成例A−1〜3のポリエステル樹脂と合
成例A−4〜6のビニル樹脂の混合物によりトナー化す
る。
【0084】トナー化の条件は先に記したトナー条件を
同じとする。
【0085】比較例 トナー4 ポリエステル樹脂の不溶解分が高い樹脂とビ
ニル樹脂の組合わせ トナー5 ポリエステル樹脂とビニル樹脂の比率が50
/50でトナー化した場合の比較例 これらの結果を表5に示す。
【0086】
【表5】
【0087】結果 ・ 実施例トナー4〜7は比較例トナー4,5に比べ定
着下限や塩ビマット性においてすぐれる。
【0088】・ 比較例4はポリエステル樹脂のTHF
不溶解分が高いためトナー中に不溶解分の含まれる。こ
のためレオロジー特性が高いので定着下限が上昇する。 ・ 比較例5はビニル樹脂が30%以上含まれるので塩
ビマット性が悪くなる。
【0089】
【発明の効果】以上説明した本発明の効果を要約すると
下記のとおりである。
【0090】(1)請求項1の発明 THF不溶解分を持つポリエステル樹脂に機械的な剪断
エネルギーを加える事により網目構造を分子切断しトナ
ーに必要な粘弾性特性を得る事が出来る。
【0091】(2)請求項2の発明 請求項2に記載された粘弾性特性を持つトナーは定着
性、ホットオフセットに対しバランスの良いトナーとな
る (3)請求項3の発明 請求項3の範囲をもつポリエステル樹脂を用いる事によ
り定着特性のすぐれたトナーが得られる。
【0092】(4)請求項4の発明 請求項1,2のポリエステル樹脂とビニル樹脂をブレン
ドすることにより環境変動に対し帯電安定性が改善され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のG’と温度との関係を示すグラフ。
【図2】実施例1のG”と温度との関係を示すグラフ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 THF不溶解分が5〜50%のポリエス
    テル樹脂単独、若しくはこのポリエステル樹脂とTHF
    不溶解分が5〜50%のビニル系樹脂との混合物を樹脂
    成分として含有するトナー組成物を混練し、該混練時の
    機械的エネルギーにより前記樹脂成分の分子を切断する
    ことにより、THF不溶解分を零とし、かつ混練後にお
    けるトナー組成物のレオロジー特性が周波数10〜10
    0Hzのもとで70〜120℃において、貯蔵弾性率
    (G’)が5×105〜1×107dyne/cm2、1
    30〜180℃において損失弾性率(G”)が1×10
    3〜1×105dyne/cm2であることを特徴とする
    静電荷像現像トナー。
  2. 【請求項2】 ポリエステル樹脂のガラス転移点が55
    〜70℃、酸価が1〜5mgKOH/g、水酸基価が3
    0〜80mgKOH/gの特性を有することを特徴とす
    る請求項1記載の静電荷像現像トナー。
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