JPH0659190B2 - マヨネ−ズ様食品の製造法 - Google Patents

マヨネ−ズ様食品の製造法

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JPH0659190B2
JPH0659190B2 JP61205003A JP20500386A JPH0659190B2 JP H0659190 B2 JPH0659190 B2 JP H0659190B2 JP 61205003 A JP61205003 A JP 61205003A JP 20500386 A JP20500386 A JP 20500386A JP H0659190 B2 JPH0659190 B2 JP H0659190B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、パーム油融点画分を使用した乳化安定な且つ
耐熱保形性に優れたマヨネーズ様食品の製造法に関し、
詳しくは油脂原料としてパーム油低融点画分を無制限に
使用し、これと卵黄を除く熱凝固性蛋白とを併用するこ
とによって、保存中特に低温においても乳化破壊を生ず
ることなく、且つ焼菓子生地にトッピングして焼成して
も型崩れすることのない、耐熱保形性に優れたマヨネー
ズ様食品を製造する方法を提供するものである。
(発明の背景) 一般に、マヨネーズは植物油、卵黄、食酢、食塩を主要
原料とし、これに砂糖、水飴、グルタミン酸ソーダ等の
調味料及び辛子、こしょう等の香辛料を適宜加えて水中
油型に乳化した、通常油脂分が70〜80重量%の乳化
ドレッシングで、ソースの一種である。主要原料である
植物油としては従来より大豆油、綿実油、コーン油、菜
種油、サフラワー油、ごま油、米糠油、落花生油、向日
葵油、オリーブ油等が使用されてきた。以前にはウイン
タリング処理した精製綿実油がよく使用されていたが、
漸次大豆サラダ油の使用量が増加してきており、沃素価
が高く、低温において乳化の壊れ難い油が用いられてい
る。
一方、東南アジア、特にマレーシアを中心とするパーム
油の生産量は国策も手伝って著しく増加の傾向にあり、
わが国においても安価な油脂資源として、その用途拡大
の為の研究が各分野で行われている。
(従来技術) 従来パーム油は、その精製油がそのままフライ用、クッ
キング用等に利用されているが、さらに各融点のフラク
ションに分画された分画油がその特性に応じて上記用途
の他にハードバターをはじめマーガリン又はショートニ
ング或いはスプレー用等各種食品に有効利用されてい
る。しかしながら、このようなパーム油又はその分画油
は、それを高油分の水中油型エマルジョンであるマヨネ
ーズ用に大量使用すると特に低温において乳化破壊を起
こすため、従来実用的には多くても20重量%程度した
使用されていなかった。尤も、パーム油を油脂原料中4
0%以下の量で用いてマヨネーズを製造する方法が従来
試みられたことがあり、例えば特開昭49-28603号明細書
には、−10℃以上、10℃以下に冷却した沃素価90
以上140以下の植物性油脂の60部以上と、加温溶解
した沃素価40以上60以下の植物性油脂の40部以下
を、混合直後の油温が25℃以下となるように均一に混
合することを特徴とする食用油の製造方法が開示され、
そこには大豆油60%とパーム油40%との混合油を6
5%使用してマヨネーズを製造した試験例が開示されて
いるが、実用的なその実施例には大豆油80%とパーム
油20%との混合油を65%使用して同様にマヨネーズ
を製造した例が開示されている。このように、従来パー
ム油を使用してマヨネーズを製造する場合には混合割合
及び混合条件に制限があり、これらの制限を越えると保
存中特に低温において乳化破壊を起こすという欠点を有
していた。
(解決課題及び解決手段) 本発明者等は如上の欠点を解決すべく鋭意研究した結
果、特定のパーム油低融点画分と卵黄を除く熱凝固性蛋
白とを併用することにより、該パーム油低融点画分を油
脂原料中に制限無く使用し、且つ混合直後の油温にも特
に注意することなく製造しても、保存中特に低温におい
ても乳化破壊を生ずることのない製品が得られるという
知見を得た。本発明者等の得たさらに他の知見は、得ら
れた製品が、それを焼菓子生地にトッピングして焼成し
ても型崩れを起こすことなく極めて耐熱性に優れるとい
う点である。
即ち本発明は、油脂、卵黄、食酢、食塩、調味料及び香
辛料等を使用してマヨネーズ様食品を製造するに際し、
沃素価61以上のパーム油低融点画分を20〜100重
量%含む油脂と卵黄を除く熱凝固性蛋白とを併用するこ
とを特徴とする、乳化安定性及び耐熱保形性に優れたマ
ヨネーズ様食品の製造法である。
本発明における沃素価61以上のパーム油低融点画分
は、パーム油を適当な手段により分画して得られる融点
10℃以下の画分であって、可及的沃素価が高く融点の
低い画分が好ましい。このような画分を分画する適当な
手段として、例えば溶媒を使用せず油脂のみを冷却して
高融点部分を晶出させ濾別する自然分別法、徐冷晶出し
たものに界面活性剤水溶液を添加して固液分離を行う乳
化分別法、ヘキサン又はアセトン等の溶剤を用いて行う
溶剤分別法、さらに自然分別法において特に濾別手段と
して高圧をかけて行う乾式分別法等がある。また、以上
の分別法の他に指向型(directed型)エステル交換法に
よって得ることも可能である。
本発明においては、油脂原料として上記手段の如くして
得られる沃素価61以上好ましくは65以上のパーム油
低融点画分を油脂原料中に20〜100重量%の割合で
使用する。沃素価が下限未満では、各原料を混合すると
きに乳化がしづらいか、又は仮に乳化したとしても製品
保存中、特に低温において乳化破壊を生ずるか、或いは
加熱したときに乳化破壊もしくは型崩れを生ずる等、混
合割合及び混合条件に制限を生じ、40重量%を越えて
使用することができないのみでなく、20重量%以下で
あっても混合直後の油温に充分な配慮が必要であり工程
が煩雑となる。また本発明における目的の一つはパーム
油の有効利用にあり、かかる目的からして油脂原料中に
20重量%未満の使用量では余り有効ではなく、本発明
では41〜50重量%以上100重量%まで大量使用が
可能であって、本発明の目的を充分満足するものであり
極めて有効である。パーム油低融点画分と混合して用い
られる油脂としては、従来より使用されてきた大豆油、
綿実油、コーン油、菜種油、サフラワー油、ごま油、米
糠油、落花生油、向日葵油、オリーブ油等が例示でき
る。このようにして調製された油脂原料を、卵黄を除く
熱凝固性蛋白と併用して製造したマヨネーズ様食品は、
それを低温保存しても油分離を生ずることなく乳化破壊
を起こさないという特徴を有するのである。
ここに、卵黄を除く熱凝固性蛋白としては例えば、大豆
蛋白、卵白特に乾燥卵白、乳蛋白、畜肉、魚肉等が例示
でき、一般的には組成物全量に対し0.3〜5.0重量
%使用する。なお大豆蛋白は、通常低温脱脂大豆等を水
で抽出し酸沈澱させた蛋白カードを洗浄(中和)乾燥し
て得られる分離大豆蛋白が代表的に例示できるが、特に
分離大豆蛋白を水系下にプロテアーゼを作用させること
により得られたものが好ましい。
(実施例) 以下に実施例をもって本発明効果をより具体的に示す
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 パーム油低融点画分の調製 脱酸、脱色した沃素価52.8のパーム油1重量部をヘ
キサン4重量部に加温溶解し、−17℃で60分間撹拌
した後、結晶を濾別し収率42.6%で以下の性状を有
する低融点画分(以下にPLと略す)を得た。
沃素価 68.2 融 点 9.0℃ 脂肪酸組成(%) C12:0 0.3 C18:1 46.1 C14:0 1.1 C18:2 15.0 C16:0 33.9 C18:3 0.1 C18:0 3.3 マヨネーズ様食品の調製(重量部) 食 酢:14 砂 糖: 2 卵 黄:10 乾燥卵白: 2 食 塩: 2 油 脂:70 以上の配合で常法によりマヨネーズ様食品を製造し、5
℃〜30℃におけるサイクルテスト(製品の品温を交互
に5℃から30℃に、また30℃から5℃におくことを
いう)を実施してその乳化安定性をみるとともに、造花
物を200℃に加熱したときの型崩れの状態をみた。
なお比較のため、実施例において、沃素価68.2のパ
ーム油低融点画分を使用する代わりに、沃素代59.5
のパーム油低融点画分(PLと略す)を使用し、他は
すべて実施例の条件と同じにしてマヨネーズ様食品を製
造した(比較例1)。また、実施例において乾燥卵白2
(重量部)を使用する代わりに清水2(重量部)を使用
し、他は全て実施例の条件と同じにしてマヨネーズ様食
品を製造した(比較例2)。比較例1及び2についても
実施例と同様サイクルテスト及び加熱時の型崩れを調べ
たみたところ、下表の如き結果となった。
以上の如く、本発明実施例品は、5℃〜30℃における
サイクルテストの結果が示すように、極めて乳化安定性
に優れたものであり、且つ耐熱保形性も良好であった。
これに対し、沃素価の低いパーム油低融点画分を使用し
たもの(比較例1)は、乳化安定性に劣り実用性のない
ものであった。さらに、沃素価の高いパーム油低融点画
分を使用しても乾燥卵白を使用しなかったもの(比較例
も本発明実施例品に比べて劣る傾向を示した。
(効果) 以上詳述したように、本発明によりマヨネーズ食品分野
においてパーム油を煩雑な工程を経ることなく大量に有
効利用することが可能となったのであり、本発明によっ
て得られるマヨネーズ様食品は、乳化安定性に優れ且つ
焼菓子類の生地にトッピングして焼成しても型崩れする
ことがなく、従来にない極めて耐熱保形性に優れた特性
を有するのであって、各種食品への応用範囲を著しく広
げ得るものとして有意義なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 隼人 大阪府和泉市弥生町1−18−4 (56)参考文献 特開 昭49−28603(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油脂、卵黄、食酢、食塩、調味料及び香辛
    料等を使用してマヨネーズ様食品を製造するに際し、沃
    素価61以上のパーム油低融点画分を20〜100重量
    %含む油脂と卵黄を除く熱凝固性蛋白とを併用すること
    を特徴とする、乳化安定性及び耐熱保形性に優れたマヨ
    ネーズ様食品の製造法。
JP61205003A 1986-08-30 1986-08-30 マヨネ−ズ様食品の製造法 Expired - Fee Related JPH0659190B2 (ja)

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