JPH0658152B2 - 車両用動力伝達装置の制御装置 - Google Patents

車両用動力伝達装置の制御装置

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JPH0658152B2
JPH0658152B2 JP17718993A JP17718993A JPH0658152B2 JP H0658152 B2 JPH0658152 B2 JP H0658152B2 JP 17718993 A JP17718993 A JP 17718993A JP 17718993 A JP17718993 A JP 17718993A JP H0658152 B2 JPH0658152 B2 JP H0658152B2
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ratio
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千昭 加藤
定弘 小柴
雅彦 安藤
和久 尾崎
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Aisin AW Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無段変速装置を備えた
車両用動力伝達装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】運転席に設けられたシフトレバ−または
シフトスイッチ等を操作することにより無段変速装置の
トルク比を任意に設定可能な無段変速装置を備えている
車両用動力伝達装置においては、車両の走行状態に応じ
て自動的にトルク比を変化させる、いわゆる自動変速の
Dレンジと、エンジンブレ−キあるいはマニュアル走行
時のMレンジ等を備えており、Dレンジにおいては、例
えば最良燃費制御を行うようにスロットル開度に応じた
エンジンの最良燃費回転速度になるように無段変速装置
のトルク比を自動的に制御している。またMレンジで
は、運転者の操作により設定された任意のトルク比に無
段変速装置のトルク比が制御され、設定トルク比を運転
者の操作により順次変更することによりマニュアル走行
ができ、またトルク比の小さな定常走行状態から任意の
トルク比を選択することにより、任意のエンジンブレ−
キを得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の車両用動力
伝達装置は、運転者がシフトレバ−を現在走行中のDレ
ンジからMレンジへ操作した場合、現在走行中のトルク
比より手動操作後に設定されるMレンジのトルク比の方
が小さいと、ダウンシフトせずにアップシフトされてし
まう。しかし運転者によるMレンジ側への操作は、エン
ジンブレ−キまたは加速を望んでなされるものであるか
ら、前記のアップシフトが生じることは運転者にとって
フィ−リングが悪い。
【0004】そこで本発明は、走行中のDレンジからM
レンジへの操作時にアップシフトを防止して、運転者の
意志に従った変速を行う車両用動力伝達装置の制御装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用動力伝達
装置の制御装置は、トルク比を連続的に変化可能な無段
変速装置を備えている車両用動力伝達装置の制御装置に
おいて、運転者の操作により第1の位置と第2の位置と
を切換える切換装置6と、該切換装置6の第1の位置が
選択された時に、車両走行条件に応じて無段変速装置の
トルク比を自動的に最大トルク比から最小トルク比にわ
たって制御するトルク比自動設定制御装置5と、前記切
換装置6の第2の位置が選択された時に、最小トルク比
から最大トルク比にわたって連続的に設定された複数の
トルク比の中から運転者の操作により任意のトルク比を
選択し出力する設定トルク比選択装置3と、前記無段変
速装置の入力部材の回転数を検出する入力部材回転数検
出センサ7と、前記無段変速装置の出力部材の回転数を
検出する出力部材回転数検出センサ8と、前記切換装置
6の切換位置を検出する切換位置検出センサ9と、前記
設定トルク比選択装置3の設定位置に応じて前記無段変
速装置のトルク比を制御するトルク比制御装置4と、該
トルク比制御装置4の出力信号に応じて前記無段変速装
置の入力及び出力部材間のトルク比を変化させるアクチ
ュエ−タ10とを備え、前記トルク比制御装置4は、前
記入力部材回転数検出センサ7及び前記出力部材回転数
検出センサ8からの出力信号を入力して前記無段変速装
置の現状トルク比を検出する現状トルク比検出手段41
と、該現状トルク比検出手段41からの現状トルク比と
前記設定トルク比選択装置3の操作量に応じたトルク比
を検出する設定トルク比検出装置32からの設定トルク
比信号とを入力し、現状トルク比の設定トルク比に対す
る割合が1より小さい所定値より小さい時には前記無段
変速装置のトルク比を増大させるダウンシフト信号を出
力し、該割合が1以上の時には前記無段変速装置のトル
ク比を減少させるアップシフト信号を出力し、該割合が
所定値以上で且つ1より小さい時には前記無段変速装置
のトルク比を現状トルク比に維持する信号を出力するシ
フト信号発生手段42と、前記切換位置検出センサ9か
らの出力信号を入力し、前記切換装置6が第1の位置か
ら任意のトルク比を設定するために第2の位置に選択さ
れた時に、前記現状トルク比検出手段41からの現状ト
ルク比と前記設定トルク比選択装置3からの設定トルク
比信号とを入力し、現状トルク比の設定トルク比に対す
る割合が1以上の時でもアップシフト信号を出力せず
に、現状トルク比に維持する信号を出力するアップシフ
ト阻止手段43と、前記切換位置検出センサ9及び前記
シフト信号発生手段42からの出力信号を入力し、前記
切換装置6が第1の位置から任意のトルク比を設定する
ために第2の位置に選択された時に、一旦ダウンシフト
信号を出力されると前記現状トルク比検出手段41から
の現状トルク比と前記設定トルク比選択装置3からの設
定トルク比信号とを入力し、現状トルク比の設定トルク
比に対する割合が1以上の時にはアップシフト信号を出
力するように前記アップシフト阻止手段43の作動を解
除するアップシフト阻止解除手段44とを有しているこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用及び発明の効果】本発明は、切換装置の第1の位
置(Dレンジ)が選択された時には、車両走行条件に応
じて無段変速装置のトルク比を最大トルク比から最小ト
ルク比にわたって自動変速することができる。
【0007】また、切換装置の第2の位置(Mレンジ)
が選択された時には、設定トルク比選択装置により運転
者の操作により最小トルク比から最大トルク比にわたっ
て連続的に任意のトルク比を選択でき、運転者の選択し
た任意のトルク比に無段変速装置のトルク比を手動変速
することができる。
【0008】そして、走行中、切換装置が第1の位置
(Dレンジ)から任意のトルク比を設定するために第2
の位置(Mレンジ)に選択された時には、アップシフト
阻止手段により、設定入力回転数演算手段で演算された
設定回転数と入力部材回転数検出センサからの入力部材
回転数との回転数差がゼロより小さい時でもアップシフ
ト信号を出力せずに、現状トルク比に維持する信号を出
力して、アップシフトを阻止する。
【0009】その後、アップシフト阻止解除手段によ
り、一旦ダウンシフト信号を出力されると、設定入力回
転数演算手段で演算された設定回転数と入力部材回転数
検出センサからの入力部材回転数との回転数差がゼロよ
り小さい時にはアップシフト信号を出力するように前記
アップシフト阻止手段の作動を解除する。
【0010】従って本発明によれば、走行中、運転者が
エンジンブレ−キを効かせるためにダウンシフトを期待
して、切換装置を第1の位置(Dレンジ)から任意のト
ルク比を設定するために第2の位置(Mレンジ)に選択
した時に、選択した任意のトルク比が現状のトルク比よ
り小さい場合でも、アップシフトが行われないので、運
転者の意志に従った変速を行うことができるという効果
を有する。
【0011】
【実施例】本発明の車両用動力伝達装置の制御装置を図
に示す実施例に基づき説明する。
【0012】第1図は本発明の車両用動力伝達装置の制
御装置のブロック図を示す。
【0013】車両用動力伝達装置の制御装置1は、本実
施例では、トルク比を連続的に変化可能な無段変速装置
2であるVベルト式無段変速機21と、運転者の操作に
より第1の位置(自動変速のDレンジ)と第2の位置
(マニュアル変速のMレンジ)とを切換える切換装置で
あるシフトレバ−6と、該シフトレバ−6の第1の位置
が選択された時に、車両走行条件に応じて無段変速装置
のトルク比を自動的に最大トルク比から最小トルク比に
わたって制御するトルク比自動設定制御装置5と、該シ
フトレバ−6の第2の位置(マニュアル変速のMレン
ジ)が選択された時に、最小トルク比から最大トルク比
にわたって連続的に設定された複数のトルク比の中から
運転者の操作により任意のトルク比を選択し出力する設
定トルク比選択装置3と、前記無段変速装置の入力部材
の回転数を検出する入力部材回転数検出センサ7と、前
記無段変速装置の出力部材の回転数を検出する出力部材
回転数検出センサ8と、前記切換装置6の切換位置を検
出する切換位置検出センサ9と、前記設定トルク比選択
装置3の設定位置に応じて前記無段変速装置のトルク比
を制御するトルク比制御装置4と、該トルク比制御装置
4の出力信号に応じて前記無段変速装置の入力及び出力
部材間のトルク比を変化させるアクチュエ−タ10とか
ら構成される。
【0014】Vベルト式無段変速機21は、入力軸2
2、該入力軸22と平行して並列された出力軸23、入
力軸22上に設けられ入力軸22と一体成型された固定
フランジ24a及び入力軸22上を軸方向に摺動する可
動フランジ24bを有する入力プ−リ24、出力軸23
上に設けられ出力軸23と一体成型された固定フランジ
25a及び出力軸23上を軸方向に摺動する可動フラン
ジ25bを有する出力プ−リ25、入力プ−リ24及び
出力プ−リ25間に張設されたVベルト26からなり、
トルク比を無段階に可変とするよう入力プ−リ24及び
出力プ−リ25のV字状溝24A、25Aの有効径を増
大または減少させる。
【0015】切換装置であるシフトレバ−6は、パ−キ
ング(P)レンジ、リバ−ス(R)レンジ、ニュ−トラ
ル(N)レンジ、ドライブ(D)レンジ、マニュアル
(M)レンジの各設定位置を有する。シフトレバ−6の
マニュアル(M)設定位置は、HIGHからLOWまで
往復摺動可能となっており、その設定位置に応じた信号
を出力する設定トルク比選択装置3が設けられている。
この設定トルク比選択装置3は、シフトレバ−6の動き
をポテンショメ−タ31に伝え、このポテンショメ−タ
31の電位差により設定トルク比を検出する設定トルク
比検出装置32からなる。
【0016】第6図および第7図はシフトレバ−ストロ
−クと設定トルク比の関係を示した図であり、第6図は
シフトレバ−ストロ−クに対して設定トルク比を無段階
に設定した場合を示し、第7図はシフトレバ−ストロ−
クに対して設定トルク比を多段階に設定した場合を示
す。
【0017】トルク比制御装置4は、入力部材回転数検
出センサ7及び出力部材回転数検出センサ8からの出力
信号を入力して前記無段変速装置の現状トルク比を検出
する現状トルク比検出手段41と、該現状トルク比検出
手段41からの現状トルク比と前記設定トルク比選択装
置3からの設定トルク比信号とを入力し、現状トルク比
の設定トルク比に対する割合が1より小さい所定値より
小さい時には前記無段変速装置のトルク比を増大させる
ダウンシフト信号を出力し、該割合が1以上の時には前
記無段変速装置のトルク比を減少させるアップシフト信
号を出力し、該割合が所定値以上で且つ1より小さい時
には前記無段変速装置のトルク比を現状トルク比に維持
する信号を出力するシフト信号発生手段42と、切換位
置検出センサ9からの出力信号を入力し、切換装置6が
第1の位置から任意のトルク比を設定するために第2の
位置に選択された時に、現状トルク比検出手段41から
の現状トルク比と設定トルク比選択装置3からの設定ト
ルク比信号とを入力し、現状トルク比の設定トルク比に
対する割合が1以上の時でもアップシフト信号を出力せ
ずに、現状トルク比に維持する信号を出力するアップシ
フト阻止手段43と、切換位置検出センサ9及びシフト
信号発生手段42からの出力信号を入力し、切換装置6
が第1の位置から任意のトルク比を設定するために第2
の位置に選択された時に、一旦ダウンシフト信号を出力
されると現状トルク比検出手段41からの現状トルク比
と設定トルク比選択装置3からの設定トルク比信号とを
入力し、現状トルク比の設定トルク比に対する割合が1
以上の時にはアップシフト信号を出力するように前記ア
ップシフト阻止手段43の作動を解除するアップシフト
阻止解除手段44とを有している。
【0018】トルク比自動設定制御装置5は、シフトレ
バ−6をDレンジに設定した時に作動し、エンジン回転
数検出センサ51Aからのエンジン回転数(Ne)信
号、スロットル開度検出センサ51Bからのスロットル
開度(θ)信号、冷却水温検出センサ51Cからの冷却
水温(Tw)信号、入力部材回転数検出センサ7からの
入力部材回転数(Ni)信号、出力部材回転数検出セン
サ8からの出力部材回転数(No)信号などの車両走行
条件に応じてVベルト式無段変速機21のトルク比を最
大トルク比から最小トルク比の範囲内にわたって自動的
に変更するように構成され、Dレンジに設定された時、
アクチュエ−タ9はトルク比自動設定制御装置5の出力
信号に応じて入力プ−リ24および出力プ−リ25のV
字状溝24A、25A間隔を制御する。
【0019】第2図は本発明の車両用動力伝達装置の制
御装置の作動フロ−チャ−トを示す。
【0020】スタ−タ−キ−をONしてエンジンを作動
させ(201)、初期値設定を行い(202)、シフト
レバ−6のシフトポジション信号を入力し(203)、
エンジン回転数検出センサ51Aからのエンジン回転数
(Ne)信号、スロットル開度検出センサ51Bからの
スロットル開度(θ)信号、冷却水温検出センサ51C
からの冷却水温(Tw)信号などの車両走行条件を入力
し(204)、入力部材回転数検出センサ7からの入力
プ−リ回転数(Ni)信号を入力し(205)、出力部
材回転数検出センサ8からの出力プ−リ回転数(No)
信号を入力し(206)、設定トルク比選択装置3より
設定トルク比を入力し(207)、シフトレバ−6のシ
フトポジションがPレンジかRレンジかNレンジかDレ
ンジかMレンジかを判断し(208)、Pレンジの時P
レンジコントロ−ルサブル−チンを行い(209)、そ
の後(203)へ帰還し、Rレンジの時Rレンジコント
ロ−ルサブル−チンを行い(210)、その後(20
3)へ帰還し、Nレンジの時Nレンジコントロ−ルサブ
ル−チンを行い(211)、その後(203)へ帰還
し、Dレンジの時Dレンジコントロ−ルサブル−チンを
行い(212)、その後(203)へ帰還し、Mレンジ
の時Mレンジコントロ−ルサブル−チンを行い(21
3)、その後(203)へ帰還する。
【0021】第3図は本発明の車両用動力伝達装置の制
御装置のD、Nレンジサブル−チンを示す。
【0022】Dレンジテ−ブル最良燃費デ−タ(第8
図)からスロットル開度(θ)に対応する入力プ−リの
目標回転数(最良燃費デ−タ)を引き出し(121)、
(目標回転数)−(入力プ−リ回転数)=Aが、H<A
か、0≦A≦Hか、A<0かを判断し(122)、H<
Aの時アクチュエ−タ45にダウンシフト信号を出力し
(123)、Vベルト式無段変速機21をダウンシフト
させる。0≦A≦Hの時アクチュエ−タ45に現状トル
ク比を維持する信号を出力し(124)、Vベルト式無
段変速機21を現状トルク比に維持する。A<0の時ア
クチュエ−タ45にアップシフト信号を出力し(12
5)、Vベルト式無段変速機21をアップシフトさせ
る。
【0023】ここで、Hはヒステリシスを設定するため
の所定値を意味し、アップシフトとダウンシフトの変速
が頻繁に繰り返されてフィ−リングを悪くすることを防
ぐために、変速をさせずに現状トルク比を維持する範囲
を定めている。
【0024】第8図は、Dレンジのスロットル開度に対
する入力プ−リの目標回転数の関係を示した図であり、
この入力プ−リの目標回転数は最良燃費をとるように決
定されたり、最大動力をとるように決定されたりするも
のである。
【0025】第4図は、本発明の車両用動力伝達装置の
制御装置のP、Rレンジサブル−チンを示す。
【0026】P、Rレンジサブル−チンは、最大トルク
比を維持する信号を出力し(131)、Vベルト式無段
変速機21のトルク比を最大トルク比に制御する。
【0027】第5図は、本発明の車両用動力伝達装置の
制御装置のMレンジサブル−チンを示す。
【0028】記憶装置(メモリ−)Xの値を記憶装置
(メモリ−)Yに移し(241)、メモリ−Xにシフト
ポジション信号を読み込ませ(242)、(メモリ−
X)=(メモリ−Y)か否かを判断し(243)、X=
Yではない時メモリ−Aに0を読み込ませ(244)、
次に(245)へ進み、X=Yの時入力プ−リ回転速度
(Ni)と出力プ−リ回転速度(No)から現状トルク
比(i)を算出する。
【0029】運転者により選択された設定トルク比が現
状の車速でとり得る最大許容トルク比より大きい場合に
は、入力プ−リ回転速度がエンジンの許容回転速度を越
えてしまい、エンジンがオ−バ−ランしてしまう危険が
ある。そこで出力プ−リ回転速度とエンジンの許容回転
速度付近に設定された入力プ−リの最大許容回転速度か
ら現在の車速でとり得る最大許容トルク比を算出し(2
46)、(最大許容トルク比)/(設定トルク比)=c
が、c<1か、c≧1かを判断し(247)、c≧1の
時設定トルク比を目標トルク比とし(248)、c<1
の時最大許容トルク比を目標トルク比とし(249)、
目標トルク比が現状の車速でとり得る最大許容トルク比
を越えないようにして、入力プ−リ回転速度がエンジン
の許容回転速度以上にならないようにしてエンジンのオ
−バ−ランを防止している。
【0030】次に現状トルク比と目標トルク比とを比較
して、(現状トルク比)/(目標トルク比)=dがX>
dか、d≧1か、X≦d<1かを判断し(250)、X
>dの時メモリ−Aを1とし(251)、アクチュエ−
タ10にダウンシフト信号を出力し(252)、Vベル
ト式無段変速機21をダウンシフトさせる。X≦d<1
の時、アクチュエ−タ10に現状トルク比(i)を維持
する信号を出力し(253)、Vベルト式無段変速機2
1の現状トルク比を維持する。d≧1の時、メモリ−A
=1か否かを判断し(254)、A=1ではない時(2
53)に進み、A=1の時、アクチュエ−タ10にアッ
プシフト信号を出力し(255)、Vベルト式無段変速
機21をアップシフトさせる。
【0031】ここで、Xはヒステリシス用の係数を意味
し、アップシフトとダウンシフトの変速が頻繁に繰り返
されてフィ−リングを悪くすることを防ぐために、変速
をさせずに現状トルク比を維持する範囲を定めている。
【0032】上述のメモリ−Aによる判別処理の作用に
ついて説明する。この判別処理は運転者が他のレンジか
らMレンジを選択した場合に、アップシフトを阻止する
ために行われる。一般に運転者がMレンジを選択するの
は、加速またはエンジンブレ−キを得るためのダウンシ
フトを目的として行われる。しかし、例えばDレンジ走
行中、入力プ−リ回転速度が2500rpmであるにも
かかわらず、Mレンジの比較的小さいトルク比にシフト
され、そこで算出される設定入力回転速度が2000r
pmであると、運転者は適度なダウンシフトを望んでい
るにもかかわらず、アップシフトされてしまう場合が生
じる。このためメモリ−Aによる判別処理によってこの
現象を防止している。例えば、Dレンジ走行からMレン
ジへシフトレバ−を選択してダウンシフト操作した場
合、メモリ−Yには(241)においてDレンジ走行時
のDレンジ信号が記憶されており、(242)において
メモリ−XにはMレンジ信号が記憶される。すると(2
43)においてX=Yではないので、(244)に進
み、メモリ−Aに0を読み込ませる。メモリ−Aが0で
あると、上述のDレンジからMレンジへの切換で(25
0)においてd≧1となり、アップシフト信号を出力し
た時でも、(254)においてメモリ−Aは1ではない
ので、アクチュエ−タ10にアップシフト信号を出力せ
ず、現状トルク比を維持する信号を出力する(25
3)。よって無段変速装置2はアップシフトせず現状ト
ルク比を維持するようになる。
【0033】この状態からアクセルペダルを踏み込んで
車速を上昇させれば、(245)において現状トルク比
が減少し、(250)においてX>dとなるとダウンシ
フト信号を出力する。ダウンシフト信号が一旦出力され
ると、(251)においてメモリ−Aが1にされ、アッ
プシフト阻止の処理が解除され、通常のMレンジ制御に
移る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用動力伝達装置の制御装置のブロ
ック図である。
【図2】本発明の車両用動力伝達装置の制御装置のフロ
−チャ−トである。
【図3】本発明の車両用動力伝達装置の制御装置のN、
Dレンジサブル−チンである。
【図4】本発明の車両用動力伝達装置の制御装置のP、
Rレンジサブル−チンである。
【図5】本発明の車両用動力伝達装置の制御装置のMレ
ンジサブル−チンである。
【図6】本発明の車両用動力伝達装置の制御装置の無段
階のシフトレバ−ストロ−クと設定トルク比の関係を示
す図である。
【図7】本発明の車両用動力伝達装置の制御装置の多段
階のシフトレバ−ストロ−クと設定トルク比の関係を示
す図である。
【図8】本発明の車両用動力伝達装置の制御装置のDレ
ンジテ−ブルを示す図である。
【符号の説明】
1 車両用動力伝達装置の制御装置 2 無段変速装置 3 設定トルク比選択装置 4 トルク比制御装置 5 トルク比自動設定制御装置 6 切換装置 31 ポテンショメ−タ 32 設定トルク比検出装置 7 入力部材回転数検出センサ 8 出力部材回転数検出センサ 9 切換位置検出センサ 10 アクチュエ−タ 41 現状トルク比検出手段 42 シフト信号発生手段 43 アップシフト阻止手段 44 アップシフト阻止解除手段 51A エンジン回転数検出センサ 51B スロットル開度検出センサ 51C 冷却水温検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:40 9240−3J 59:42 9240−3J 59:78 9240−3J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルク比を連続的に変化可能な無段変速装
    置を備えている車両用動力伝達装置の制御装置におい
    て、 運転者の操作により第1の位置と第2の位置とを切換え
    る切換装置6と、 該切換装置6の第1の位置が選択された時に、車両走行
    条件に応じて無段変速装置のトルク比を自動的に最大ト
    ルク比から最小トルク比にわたって制御するトルク比自
    動設定制御装置5と、 前記切換装置6の第2の位置が選択された時に、最小ト
    ルク比から最大トルク比にわたって連続的に設定された
    複数のトルク比の中から運転者の操作により任意のトル
    ク比を選択し出力する設定トルク比選択装置3と、 前記無段変速装置の入力部材の回転数を検出する入力部
    材回転数検出センサ7と、 前記無段変速装置の出力部材の回転数を検出する出力部
    材回転数検出センサ8と、 前記切換装置6の切換位置を検出する切換位置検出セン
    サ9と、 前記設定トルク比選択装置3の設定位置に応じて前記無
    段変速装置のトルク比を制御するトルク比制御装置4
    と、 該トルク比制御装置4の出力信号に応じて前記無段変速
    装置の入力及び出力部材間のトルク比を変化させるアク
    チュエ−タ10とを備え、 前記トルク比制御装置4は、 前記入力部材回転数検出センサ7及び前記出力部材回転
    数検出センサ8からの出力信号を入力して前記無段変速
    装置の現状トルク比を検出する現状トルク比検出手段4
    1と、 該現状トルク比検出手段41からの現状トルク比と前記
    設定トルク比選択装置3の操作量に応じたトルク比を検
    出する設定トルク比検出装置32からの設定トルク比信
    号とを入力し、現状トルク比の設定トルク比に対する割
    合が1より小さい所定値より小さい時には前記無段変速
    装置のトルク比を増大させるダウンシフト信号を出力
    し、該割合が1以上の時には前記無段変速装置のトルク
    比を減少させるアップシフト信号を出力し、該割合が所
    定値以上で且つ1より小さい時には前記無段変速装置の
    トルク比を現状トルク比に維持する信号を出力するシフ
    ト信号発生手段42と、 前記切換位置検出センサ9からの出力信号を入力し、前
    記切換装置6が第1の位置から任意のトルク比を設定す
    るために第2の位置に選択された時に、前記現状トルク
    比検出手段41からの現状トルク比と前記設定トルク比
    選択装置3からの設定トルク比信号とを入力し、現状ト
    ルク比の設定トルク比に対する割合が1以上の時でもア
    ップシフト信号を出力せずに、現状トルク比に維持する
    信号を出力するアップシフト阻止手段43と、 前記切換位置検出センサ9及び前記シフト信号発生手段
    42からの出力信号を入力し、前記切換装置6が第1の
    位置から任意のトルク比を設定するために第2の位置に
    選択された時に、一旦ダウンシフト信号を出力されると
    前記現状トルク比検出手段41からの現状トルク比と前
    記設定トルク比選択装置3からの設定トルク比信号とを
    入力し、現状トルク比の設定トルク比に対する割合が1
    以上の時にはアップシフト信号を出力するように前記ア
    ップシフト阻止手段43の作動を解除するアップシフト
    阻止解除手段44とを有していることを特徴とする車両
    用動力伝達装置の制御装置。
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