JPH065801U - 工作機械用着脱式u軸制御ユニット - Google Patents

工作機械用着脱式u軸制御ユニット

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JPH065801U
JPH065801U JP524293U JP524293U JPH065801U JP H065801 U JPH065801 U JP H065801U JP 524293 U JP524293 U JP 524293U JP 524293 U JP524293 U JP 524293U JP H065801 U JPH065801 U JP H065801U
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axis
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好昭 杉本
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DMG Mori Co Ltd
Mori Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 別個独立の駆動源を必要とすることのない繰
り出し主軸を備えた工作機械用着脱式U軸制御ユニット
を提供する。 【構成】 回転主軸2内に、先端に刃具が装着されるス
ライド主軸5を挿入配置し、該スライド主軸5を回転主
軸2と共に回転駆動するとともに軸方向に移動させるよ
うにした繰り出し主軸1を備えた工作機械に着脱可能に
装着される着脱式U軸制御ユニット10を構成する。こ
のユニット10を、上記回転主軸2の先端部に着脱可能
に装着され、該回転主軸2と共に回転するU軸ボディ1
1と、該U軸ボディ11の先端部に上記回転主軸2と直
角の径方向に移動可能に装着された刃具T2と、上記U
軸ボディ11内に配設され、上記繰り出し主軸1の軸方
向動作を上記刃具T2の径方向動作に変換する径方向駆
動機構12とを備えたものとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、工作機械の主軸等に自由に装着,取り外しできるようにした着脱式 U軸制御ユニットに関し、詳細には繰り出し主軸を備えた工作機械において使用 でき、スライド主軸の軸方向動作を利用することにより専用のU軸駆動源を設け ることなく径方向制御(U軸制御)を可能にしたU軸制御ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
U軸制御装置は、例えば中ぐり盤において刃具を径方向(U軸方向)に移動可 能として切削径を変化させ、2種以上の直径の穴を中ぐりできるようにした装置 であり、上記切削径を変化させる機構として従来から各種の構造が提案されてい る。例えば刃具を主軸の先端部に径方向に移動可能に配置するとともに、該主軸 内に送り棹を挿入配置する。そしてこの送り棹の駆動源を別個に設け、該送り棹 の動作をクサビ,カム,ラックピニオン等の機構を介して上記径方向の動作に変 換して上記刃具に伝達する構造が一般的である(例えば特公平3-46243 号, 実開 平2-130705号, 実公平3-37842 号公報参照)。
【0003】 しかしこれらは何れも該工作機械に当初から組込む構造であることから、既存 の工作機械に後から装着することはできない。さらにU軸制御を用いない加工を したい時はU軸専用駆動源が不用であり、その工作機械専用のホルダーを用意し ないとU軸制御以外の加工が出来ないいわゆるU軸専用機であった。そこで既存 の工作機械に後から装着でき、かつ取り外すことのできる着脱式U軸制御ユニッ トが提案されている。これは例えば、主軸の刃具保持用テーパ穴に着脱可能に装 着できるホルダを設け、該ホルダに刃具を径方向に移動可能に装着する。そして この刃具を径方向に移動させる別個独立の駆動源(例えばサーボモータ)を上記 ホルダや主軸ケースに設けるとともに、該駆動源の回転動作等をねじ,くさび, カム,ラックピニオン等の機構を介して径方向の動作に変換して上記刃具に伝達 する構造となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の着脱式U軸制御ユニットは、U軸加工以外の場合には U軸駆動源は不用となり無駄であった。既存の工作機械に後から装着できるとい っても電気配線、NC装置、カバー等改造する必要があり、制御軸も一軸増える ことにより制御が複雑化する問題がある。
【0005】 本考案は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、特に繰り出し主軸を持つ 工作機械において別個独立の駆動源を設けず、機械本体を改造する必要のない繰 出し主軸を備えた工作機械用着脱式U軸制御ユニットを提供することを目的とし ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、回転主軸内に、先端に刃具が装着されるスライド主軸を挿 入配置し、該スライド主軸を回転主軸と共に回転駆動するとともに軸方向に移動 させるようにした繰り出し主軸を備えた工作機械に着脱可能に装着される着脱式 U軸制御ユニットであって、上記回転主軸の先端部に着脱可能に装着され、該回 転主軸と共に回転するU軸ボディと、該U軸ボディの先端部に上記回転主軸と直 角の径方向に移動可能に装着された刃具と、上記U軸ボディ内に配設され、上記 スライド主軸の軸方向動作を上記刃具の径方向動作に変換する径方向駆動機構と を備えたことを特徴としている。
【0007】 請求項2の考案は、上記繰り出し主軸を備えた工作機械に装着される着脱式U 軸制御ユニットであって、上記回転主軸に所定角屈曲され上記主軸ケースに実質 的に着脱可能かつ回転不能に装着されるアングルヘッドと、該アングルヘッドの 先端部に、上記回転主軸と所定角のアングル軸回りに回転可能に配設されたU軸 ボディと、上記アングルヘッド内に配設され、上記回転主軸の回転を上記アング ル軸回りの回転に変換するアングル軸回り回転駆動機構と、上記U軸ボディの先 端部に上記アングル軸と所定角の径方向に移動可能に装着された刃具と、上記ア ングルヘッド内に配設され、上記スライド主軸の軸方向動作を上記径方向動作に 変換する径方向駆動機構とを備えたことを特徴としている。
【0008】 請求項3の考案は、上記請求項2のU軸制御ユニットにおいて、上記アングル ヘッドを上記主軸ケースに実質的に着脱可能かつ回転主軸回りに回動可能に装着 するとともに、該アングルヘッドの上記回転主軸回りの角度位置を変化させる主 軸回り旋回駆動機構を設けたことを特徴としている。
【0009】
【作用】
本考案に係る着脱式U軸制御ユニットを上記工作機械に装着するには、請求項 1の場合は、U軸ボディを回転主軸に固定ナット等によって接続する。請求項2 の場合は、アングルヘッドを主軸ケースに回転しないように接続し、請求項3の 場合はアングルヘッドを主軸ケースに回動可能に接続する。
【0010】 そして本考案に係るU軸制御ユニットでは、スライド主軸が軸方向に移動する と、この軸方向動作が径方向駆動機構によって径方向動作に変換されて刃具に伝 達され、これにより該刃具の回転半径が変化し、U軸制御が行われる。
【0011】 この場合、請求項2,3の考案では、上記回転主軸の回転がアングル軸回り駆 動機構によってアングル軸回りの回転に変換されてU軸ボディに伝達され、これ により上記刃具が上記回転主軸と所定角のアングル軸回りに回転することとなる 。
【0012】 また請求項3の考案では、さらに上記回転主軸回り旋回駆動機構によってアン グルヘッドの上記回転主軸回りの角度位置が所望位置に制御される。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図について説明する。 図1ないし図4は請求項1の考案の第1実施例による着脱式U軸制御ユニット を説明するための図であり、図1は該実施例ユニットを工作機械に装着した状態 の断面側面図、図2は図1のII-II 線断面図、図3は上記制御ユニットを装着す る前の刃具を装着した状態の断面側面図、図4は該実施例工作機械の概略構成図 である。
【0014】 図4において、1は本実施例のU軸制御ユニットを装着できるように構成され た工作機械の繰り出し主軸である。この繰り出し主軸1の主軸ケース1cはベー ス8によって図示Z軸方向に移動可能に支持されており、該ケース1cに固着さ れたボールナット1aにZ軸ボールねじ1bを螺挿し、該ボールねじ1bを送り モータM2で回転駆動することにより、Z軸方向に移動可能になっている。
【0015】 また上記主軸ケース1c内には回転主軸2が軸受3a〜3cによって回転可能 かつ軸方向移動不能に挿入配置されている。この回転主軸2は、伝達機構4a, 4bを介して主軸駆動モータM1によって回転駆動される。また上記回転主軸2 内にはスライド主軸5が軸方向に摺動可能に挿入されている。このスライド主軸 5はスベリキー6によって上記回転主軸2に回転方向に固定されており、該回転 主軸5と共に回転する。またこのスライド主軸5の軸芯にはドロー穴5aが貫通 形成されており、その前端部には刃具T1を保持するテーパ状の保持穴5bが形 成されている。
【0016】 また上記ドロー穴5a内には、ドローバー5dが挿入されている。このドロー バー5dは、上記保持穴5b内に挿入された刃具T1(図3参照)をロックする コレット5cを図示右方に引っ張り、又は上記刃具T1を突き出すためのもので ある。なお、5eは上記ドローバー5dをロック方向に付勢する皿ばね、5fは ドローバー5dをロック解除方向に押圧する解除ロッドである。
【0017】 また上記スライド主軸5の後端部にはブラケット7が軸受7aを介して装着さ れている。このブラケット7に固着されたボールナット7cにはスライド主軸駆 動用ボールねじ7bが螺挿されており、該ボールねじ7bは駆動モータM3で回 転駆動される。これにより、上記スライド主軸5は回転主軸2と共に回転し、か つZ軸方向にスライド可能となっている。
【0018】 図1,図2において、10は本実施例のU軸制御ユニットであり、これは上記 回転主軸2に着脱可能に装着されるU軸ボディ11と、該U軸ボディ11の先端 に上記回転主軸2の軸線(Z軸)と直交する径方向に移動可能に装着された刃具 T2と、上記U軸ボディ11内に配設され、上記刃具T2に上記スライド主軸5 の軸方向動作を径方向の動作に変換して伝達する径方向駆動機構12とから構成 されている。
【0019】 上記U軸ボディ11は、矩形筒状のもので、その基端部11aは上記回転主軸 2の先端テーパ部2aに嵌合し、かつ固定ナット13によって締結されている。 これにより該U軸ボディ11は上記回転主軸2に対して着脱可能となっている。 またこのU軸ボディ11の先端部11bには一対のガイド溝11cが径方向に形 成されており、該ガイド溝11c内にスライドベース14のスライド片14aが 摺動可能に挿入されている。
【0020】 上記刃具T2は、ホルダ15aに支持体15bを径方向に向けて固着し、該支 持体15bの先端にチップ15cを固着した構造のものである。そして上記ホル ダ15aに形成されたテーパ穴15bは上記スライドベース14のテーパ部14 bに嵌合しており、さらに固定ナット16で着脱可能に固定されている。
【0021】 上記径方向駆動機構12は、以下の構造になっている。上記スライド主軸5の 保持穴5a内に嵌合保持されるホルダ17に逃げ穴17aを形成するとともに、 該逃げ穴17aの先端にボールナット18を固着する。このボールナット18に ボールねじ19aを螺挿し、該ボールねじ19aの先端に一体形成されたピニオ ン19bを上記スライドベース14に一体形成されたラックギヤ14cに噛合さ せる。また上記ホルダ17の後端部には上述のコレット5cが掛止可能の掛止片 17bが固着されている。また先端には位置決片17cが形成されており、該位 置決め片17cはボディ11内面の凹状ガイド溝に軸方向摺動自在に嵌合されて ボディ17の廻り止めとなっている。また位置決め片17cの凹部17dにボー ル17eを掛止させることによりホルダ脱抜時、U軸ボディとホルダ位置が軸方 向定位置に位置決めされるようになっている。上記ボールねじ19aとピニオン 19bとの間の部分は、上記U軸ボディ11内に形成されたボス部11dにより 軸受21を介して軸支されている。
【0022】 次に本実施例装置の作用効果について説明する。 本実施例の工作機械を通常の状態で使用する場合は、図3,図4に示すように 、スライド主軸5に刃具T1を装着し、この状態で回転主軸2を主軸駆動モータ M1により伝達機構4a,4bを介して回転駆動すれば、これにより回転主軸2 と共にスライド主軸5も回転する。またこの状態で駆動モータM3の回転により 、ボールねじ7b,ボールナット7c,及びブラケット7を介してスライド主軸 5が軸方向に移動し、これにより加工が行われる。
【0023】 そしてU軸制御を行う場合は、まず上記解除ロッド5fでドローバー5dを前 進させることによりスライド主軸5から刃具T1を取り外し、U軸制御ユニット 10を装着する。この場合、ホルダ17をスライド主軸5の保持穴5b内に挿入 し、これの掛止片17bにコレット5cを掛止させるとともに解除ロッド5fを 後退させることにより、該ホルダ17を保持穴5b内にロックする。さらにU軸 ボディ11の基端部11aを回転主軸2の先端部2aに嵌合させるとともに、固 定ナット13で固定する。
【0024】 上記U軸制御ユニット10を装着した後、駆動モータM1により回転主軸2と 共にスライド主軸5を回転させ、加工を行う。このとき、該刃具T2のZ軸方向 の移動については、上記送りモータM2により主軸ケース1cをZ軸方向に送る ことにより行う。そしてU軸方向の移動については、上記駆動モータM3の回転 によりスライド主軸5をZ軸方向に移動させる。すると、ホルダ17のボールナ ット18がボールねじ19aを回転させ、これのピニオン19bがラックギヤ1 4cを移動させ、その結果刃具T2が径方向に移動し、上記中ぐり穴が所望の径 に制御される。
【0025】 このように本実施例では、通常の繰り出し加工の機構,及び機能はそのままに 保持しながらU軸制御ユニット10を装着することによりU軸制御加工をも1台 の工作機械で実現できる。
【0026】 そしてこの場合、通常の繰り出し加工を行うための駆動モータM3,ボールね じ7b等及びスライド主軸5をそのままU軸制御の駆動源として利用することが でき、上述の従来例のような別個独立のU軸制御専用の駆動源を必要としないか らそれだけコスト高の問題を回避できる。
【0027】 上記第1実施例(図1)では、径方向駆動機構が、スライド主軸5の軸方向移 動をボールナット,ボールねじ,ピニオン,ラックで径方向移動に変換する構造 である場合を示したが、本考案の径方向駆動機構はこれに限定されるものではな く、例えば図5に示す第2実施例も採用できる。図中、上記図1ないし図3と同 一符号は同一又は相当部分を示す。
【0028】 この第2実施例(図5)の径方向駆動機構24は、ホルダ17の先端にラック ギヤ25を形成し、該ラックギヤ25に多数の歯車26a〜26hを連結し、該 歯車26hをスライドベース14のラックギヤ14cに噛合させた構造となって いる。
【0029】 この第2実施例では、上記スライド主軸5の軸方向移動がラックギヤ25,歯 車26aで回転に変換され、この回転が歯車列26a〜26hに伝達され、この 歯車26hでベースプレート14のラック14cが駆動され、ベースプレート1 4が径方向(U軸方向)に移動する。
【0030】 図6及び図7は請求項2の考案に係る第3実施例を説明するための図であり、 図中、図1ないし図5と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0031】 30は本実施例のU軸制御ユニットであり、これは上記回転主軸2に着脱可能 に装着されるアングルヘッド41と、該アングルヘッド41の先端に上記回転主 軸2の主軸(Z軸)と所定角を有するアングル軸A回りに回転可能に装着された U軸ボディ42と、上記アングルヘッド41内に配設され、上記回転主軸2の回 転を上記アングル軸A回りの回転に変換して上記U軸ボディ42に伝達するアン グル軸回り駆動機構43と、上記U軸ボディ42の先端部に上記アングル軸Aと 直交するU軸方向に移動可能に装着された刃具T2と、上記アングルヘッド41 内に配設され、スライド主軸5の軸方向動作を上記刃具T2の径方向動作に変換 する径方向駆動機構44とから構成されている。
【0032】 上記アングルヘッド41はL字状の筒体であり、これは、その基端部41aが 、上記アングル軸回り駆動機構43の一部を構成する歯車筒32に軸受33aを 介して軸支されており、かつピン41bをフランジ1aの係合穴1bに挿入する ことにより回り止めされている。上記フランジ1aは上記主軸ケース1にボルト 締め固定されており、また上記歯車筒32は固定ナット31によって回転主軸2 に着脱可能に固定されている。
【0033】 上記U軸ボディ42は上記アングルヘッド41の先端部41c内に軸受33c を介して上記アングル軸A回りに回転自在に軸支されている。上記アングル軸回 り駆動機構43は、上記U軸ボディ42の後端部に形成された傘歯車42aに中 間軸35の傘歯車35bを噛合させ、該中間軸35の中間歯車35aを上記歯車 筒32の駆動歯車32aに噛合させた構造となっている。なお、上記中間軸35 は軸受33bで軸支されており、また駆動歯車32a,中間歯車35a,傘歯車 35b,42aの歯車比は全体として1:1であり、これによりU軸ボディ42 は回転主軸2と同一回転数で回転する。
【0034】 上記刃具T2は、上記第1,第2実施例と同様の構造となっており、上記U軸 ボディ42の先端に径方向に移動可能に装着されたスライドベース14に固定ナ ット16で着脱可能に装着されている。
【0035】 上記径方向駆動機構44は、以下の構造となっている。上記スライド主軸5の 保持穴5bに着脱可能に装着されたホルダ36に雄多条ねじ36aを一体形成し 、該雄多条ねじ36aを軸受45aで軸支されたナット部材37の軸芯の雌多条 ねじに螺挿する。そしてこのナット部材37を傘歯車によって第1,第2中間軸 38,39を介してピニオン軸40に連結し、該ピニオン軸40のピニオン40 aを上記ベースプレート14のラックギヤ14cに噛合させる。なお、上記ナッ ト部材37,第1,第2中間軸38,39,及びピニオン軸40はそれぞれ軸受 45a〜45dで軸支されている。
【0036】 次に本第3実施例装置の作用効果について説明する。 まず、通常の繰り出し加工は、上記第1,第2実施例と同一であり、スライド 主軸5の保持穴5bに刃具T1を装着して行う。
【0037】 次にU軸加工を行うには、該U軸制御ユニット30のホルダ36をスライド主 軸5の保持穴5b内に嵌合させてクランプするとともに、固定ナット31によっ て歯車筒32を回転主軸2に装着する。またこのときアングルヘッド41のピン 41bをピン穴1bに嵌合挿入して該アングルヘッド41の回り止めを行う。
【0038】 そして回転主軸2の回転がアングル軸回り駆動機構43の歯車筒32,中間軸 35を介してU軸ボディ42に伝達され、これにより刃具T2はアングル軸A回 りに回転主軸2と同一回転速度で回転する。
【0039】 またスライド主軸5がZ軸方向に繰り出されると、この軸方向動作がホルダ3 6の雄多条ねじ36,ナット部材37で回転動作に変換され、この回転が第1, 第2中間軸38,39を介してピニオン軸40に伝達され、これのピニオン40 aがラックギヤ14cを駆動し、これによりベースプレート14と共に刃具T2 が径方向に移動する。
【0040】 このように本実施例では、上記第1,第2実施例と同様に、U軸制御ユニット 30を装着することにより、アングルヘッド41に装着された刃具T2を繰り出 し主軸1の繰り出し機構を利用して径方向に移動させることができる。
【0041】 図8及び図9は請求項3の考案に係る第4実施例を説明するための図である。 これは上記第3実施例の動作に加えてアングルヘッドを回転主軸回りに旋回可能 に構成した例であり、図中、図7,図8と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0042】 本実施例のU軸制御ユニット50は、アングルヘッド41、U軸ボディ42、 アングル軸回り駆動機構43、刃具T2、径方向駆動機構44、及び上記アング ルヘッド41を上記回転主軸回りに旋回させる旋回駆動機構51によって構成さ れている。
【0043】 上記回転主軸回り旋回駆動機構51は以下の構造になっている。アングルヘッ ド41のピン41bを旋回フランジ52のピン穴52a内に挿入し、この旋回フ ランジ52を主軸ケース1の先端にボルト締め固定された固定フランジ53によ り軸受53aを介して軸支する。そして上記旋回フランジ52の外周に形成され た旋回歯車52bに中間軸54を介してサーボモータ55の駆動歯車56を連結 する。
【0044】 本実施例装置では、刃具T2が回転主軸2の回転によってアングル軸A回りに 回転し、かつスライド主軸5の軸方向動作によって径方向に移動する。そして回 転主軸回り旋回駆動機構51のサーボモータ55の回転が旋回駆動歯車56から 中間軸54を介して旋回フランジ52に伝達され、これによりアングルヘッド4 1全体が上記回転主軸回りに旋回する。
【0045】 なお、上記各実施例では、U軸駆動機構が、ラックピニオン機構,ボールねじ 機構及び歯車列等で構成されている場合を説明したが、本考案のU軸駆動機構は これらの構造に限定されるものではなく、要はスライド主軸の軸方向動作を刃具 の径方向動作に変換できる機構であれば何れも採用可能であり、例えばくさび, カム等を利用することによっても実現できる。
【0046】
【考案の効果】
以上のように本考案に係る工作機械の着脱式U軸制御ユニットによれば、該ユ ニットを回転主軸部分に装着することにより、一般的な繰り出し加工及びU軸加 工の両方を1台の工作機械で実現できる効果があり、またこの場合に繰り出し主 軸の軸方向動作を径方向動作に変換して刃具を移動させるようにしたので、U軸 制御専用の駆動源が不要であり、機械本体を改造する必要がないなど構造,制御 構成を簡素化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の考案に係る第1実施例のU軸制御ユ
ニットの装着状態を示す断面側面図である。
【図2】図1のII-II 線断面図である。
【図3】上記U軸制御ユニットの代わりに刃具を装着し
た状態の断面側面図である。
【図4】上記第1実施例ユニットが装着される繰り出し
主軸の概略構成図である。
【図5】請求項1の考案に係る第2実施例のU軸制御ユ
ニットの装着状態を示す断面側面図である。
【図6】請求項2の考案に係る第3実施例のU軸制御ユ
ニットの装着状態を示す断面側面図である。
【図7】図6のVII-VII 線断面図である。
【図8】請求項3の考案に係る第4実施例のU軸制御ユ
ニットの装着状態を示す断面側面図である。
【図9】上記第4実施例の正面図である。
【符号の説明】
1 主軸ケース 2 回転主軸 5 スライド主軸 10,20,30,50 着脱式U軸制御ユニット 11,42 U軸ボディ 12,24,44 径方向駆動機構 41 アングルヘッド 43 アングル軸回り駆動機構 51 主軸回り旋回駆動機構 Z Z軸 A アングル軸 T1 刃具 T2 刃具 U U軸

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸ケース内に回転自在に配設された回
    転主軸と、該回転主軸内に該回転主軸と共に回転しかつ
    軸方向に移動可能に挿入され、先端部に刃具が装着され
    るスライド主軸とからなる繰り出し主軸を備えた工作機
    械に着脱可能に装着されるU軸制御ユニットであって、
    上記回転主軸の先端部に着脱可能に装着され、該回転主
    軸と共に回転するU軸ボディと、該U軸ボディの先端部
    に上記回転主軸と直角の径方向に移動可能に装着された
    刃具と、上記U軸ボディ内に配設され、上記スライド主
    軸の軸方向動作を上記刃具の径方向動作に変換する径方
    向駆動機構とを備えたことを特徴とする工作機械用着脱
    式U軸制御ユニット。
  2. 【請求項2】 主軸ケース内に回転自在に配設された回
    転主軸と、該回転主軸内に該回転主軸と共に回転しかつ
    軸方向に移動可能に挿入され、先端部に刃具が装着され
    るスライド主軸とからなる繰り出し主軸を備えた工作機
    械に着脱可能に装着されるU軸制御ユニットであって、
    上記回転主軸に所定角屈曲され上記主軸ケースに実質的
    に着脱可能かつ回転不能に装着されるアングルヘッド
    と、該アングルヘッドの先端部にアングル軸回りに回転
    可能に配設されたU軸ボディと、上記アングルヘッド内
    に配設され、上記回転主軸の回転を上記U軸ボディのア
    ングル軸回りの回転に変換するアングル軸回り駆動機構
    と、上記U軸ボディの先端部に上記アングル軸と直角の
    径方向に移動可能に装着された刃具と、上記アングルヘ
    ッド内に配設され、上記スライド主軸の軸方向動作を上
    記刃具の径方向動作に変換する径方向駆動機構とを備え
    たことを特徴とする工作機械用着脱式U軸制御ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 主軸ケース内に回転自在に配設された回
    転主軸と、該回転主軸内に該回転主軸と共に回転しかつ
    軸方向に移動可能に挿入され、先端部に刃具が装着され
    るスライド主軸とからなる繰り出し主軸を備えた工作機
    械に着脱可能に装着されるU軸制御ユニットであって、
    上記回転主軸に所定角屈曲され上記主軸ケースに実質的
    に着脱可能かつ上記回転主軸回りに回動可能に装着され
    るアングルヘッドと、該アングルヘッドの上記回転主軸
    回りの角度位置を変化させる主軸回り旋回駆動機構と、
    上記アングルヘッドの先端部に上記回転主軸と所定角の
    アングル軸回りに回転可能に配設されたU軸ボディと、
    上記アングルヘッド内に配設され、上記回転主軸の回転
    を上記U軸ボディのアングル軸回りの回転に変換するア
    ングル軸回り回転駆動機構と、上記U軸ボディの先端部
    に上記アングル軸と直角の径方向に移動可能に装着され
    た刃具と、上記アングルヘッド内に配設され、上記スラ
    イド主軸の軸方向動作を上記刃具の径方向動作に変換す
    る径方向駆動機構とを備えたことを特徴とする工作機械
    用着脱式U軸制御ユニット。
JP524293U 1993-02-18 1993-02-18 工作機械用着脱式u軸制御ユニット Pending JPH065801U (ja)

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JP524293U JPH065801U (ja) 1993-02-18 1993-02-18 工作機械用着脱式u軸制御ユニット

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