JPH0656902A - 脱蛋白天然ゴム - Google Patents

脱蛋白天然ゴム

Info

Publication number
JPH0656902A
JPH0656902A JP4208754A JP20875492A JPH0656902A JP H0656902 A JPH0656902 A JP H0656902A JP 4208754 A JP4208754 A JP 4208754A JP 20875492 A JP20875492 A JP 20875492A JP H0656902 A JPH0656902 A JP H0656902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
natural rubber
protein
rubber
latex
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4208754A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2905005B2 (ja
Inventor
Yasuyuki Tanaka
康之 田中
Yuichi Hioki
祐一 日置
Naoya Ichikawa
直哉 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Kao Corp
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd, Kao Corp filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP4208754A priority Critical patent/JP2905005B2/ja
Priority to MYPI93001509A priority patent/MY137284A/en
Priority to MYPI20064692A priority patent/MY137265A/en
Priority to EP97111932A priority patent/EP0805163B1/en
Priority to DE69333308T priority patent/DE69333308T2/de
Priority to DE69318492T priority patent/DE69318492T2/de
Priority to AU44456/93A priority patent/AU663396B2/en
Priority to ES93112501T priority patent/ES2116374T3/es
Priority to EP93112501A priority patent/EP0584597B1/en
Priority to ES97111932T priority patent/ES2210423T3/es
Priority to KR1019930015167A priority patent/KR100269837B1/ko
Priority to CNB001049666A priority patent/CN1163517C/zh
Priority to CN93117657A priority patent/CN1061993C/zh
Priority to TW082107616A priority patent/TW301665B/zh
Publication of JPH0656902A publication Critical patent/JPH0656902A/ja
Priority to US08/799,363 priority patent/US6335407B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2905005B2 publication Critical patent/JP2905005B2/ja
Priority to US09/357,077 priority patent/US6204358B1/en
Priority to US09/356,523 priority patent/US6239253B1/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 天然ゴムラテックスから得られる生ゴム中の
蛋白質が窒素含有率で0.02%以下まで除去されてい
るか、あるいは上記生ゴム中の蛋白質が、生ゴムフィル
ムの赤外線吸収スペクトルにおいてポリペプチドに特有
な3280cm-1の吸収が認められないレベルにまで除去
されている、実質的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴ
ムである。 【効果】本発明の脱蛋白天然ゴムは、天然ゴム中の蛋白
質に起因すると思われるアレルギーの対策品として有用
であると共に、通常の天然ゴムにない種々の優れた特性
を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実質的に蛋白質を含有
しない脱蛋白天然ゴムおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、天然ゴムは、自動車用タイヤ、ベルト、接着剤な
どの工業用品から手袋などの家庭用品まで幅広く利用さ
れている。かかる天然ゴムは、ゴム分のほか、水、タン
パク質、無機塩類などを含むラテックスとして得られ
る。そして、天然ゴムラテックスからゴム分を凝固させ
て生ゴム(クレープゴムまたはスモークドシートゴム)
が得られ、この生ゴムから素練り、配合剤の配合、成
形、加硫を経て目的とするゴム製品が製造される。
【0003】ところが、近時、天然ゴム製品を使用した
手術用手袋や各種カテーテル、麻酔用マスク等の医療用
具が原因で患者が呼吸困難、アナフィラキシー様症状
(血管性浮腫、じんましん、虚脱、チアノーゼ等)を起
こすことが米国で報告された。また、アレルギーの既往
症をもつ女性が天然ゴムからつくった家庭用ゴム手袋を
使用した際、手の痛み、じんましん、眼の周囲の血管性
浮腫が現れた等の症例も報告されている。
【0004】その原因としては、天然ゴム中の蛋白質で
あろうと推測されており、米国の食品医薬品局(FD
A)は天然ゴム製品の製造業者に蛋白質量を少なくする
よう働きかけているという。また、天然ゴム中の蛋白質
を低減することは、天然ゴムの吸水率の低減に寄与し天
然ゴム製品の絶縁性等の電気特性を改善する。非ゴム分
がほぼ完全に除去されている事によって、エネルギーロ
スの少なく機械特性に優れたゴム製品を製造するために
有利な原料を提供する。改善されたクリープ特性や耐老
化性を持つゴム製品を製造するために有利な原料を提供
する。天然ゴムの大きな欠点に天然物特有の産地、産出
時期等の違いにより原料特性が安定しないと言う欠点が
あった。その原因となっている非ゴム成分が除去される
ことにより、加硫特性の不安定さがなくなり、合成ゴム
と同様に一定した品質を有する原料ゴムとなり、天然ゴ
ム製品の機械特性の精度向上に役立つ。
【0005】天然ゴム中の蛋白質含有量の低減方法とし
ては、ラテックスを充分に水洗する方法が従来より採用
されている。すなわち、(i) 非常に希釈したラテックス
中のゴム粒子を凝集させる、(ii)非常に希釈したラテッ
クスを遠心分離機にかけて濃縮ラテックスを分離する、
(iii) ラテックスを透析するなどする方法が知られてい
る。
【0006】また、他の方法として、(a) 蛋白質をバク
テリアまたは酵素にて分解する、(b) ラテックスにアル
カリを加えて加熱し、蛋白質を分解させる、(c) 石鹸類
により、ゴム粒子に吸着されている蛋白質を遊離させる
等の方法が知られている。実際に行う場合には、これら
の方法を適当に組み合わせて行われ、下記のような脱蛋
白天然ゴムが生産されたことがある。 (1) クレープH ラテックスのpHが7.1になる程度に少量のアンモニ
アを加えて、6〜48時間攪拌すると、この間に蛋白質
は採液後ラテックス中に混入したバクテリアと酵素の作
用により分解する。この場合、できあがった先行凝固物
を除いたあと、分解生成物を遠心分離またはクリーミン
グを行って除去した後、クレープに仕上げる。 (2) クレープG アンモニアで安定化したラテックスに石鹸またはその他
の界面活性剤を加えて蛋白質を吸着させ、遠心分離を繰
り返してラテックスから塩と蛋白質を除去する。つい
で、これを非常に希釈して凝固させ、クレープに仕上げ
る。 (3) クレープCD これは、ロールにかける前の新鮮凝固物を流水中に漬
け、蛋白質を加水分解させ、透析により分離した後、ク
レープに仕上げる。
【0007】一方、改善された脱蛋白天然ゴムとして、
アンモニア保存の濃縮ラテックスのアンモニア濃度を
0.2%に下げたうえで、保存剤としてナフテン酸アン
モニウム0.4phrを添加後、蛋白質分解酵素supera
se0.25phrを添加し、20時間酵素分解をする。
その後、ラテックスを希釈し、リン酸で凝固させる方法
でつくられるものが提案されている(天然ゴム、vol.
6, No. 8, 274-281 (1974) )。
【0008】ところで、天然ゴムの蛋白質含有率は通常
ケールダール法によって決定される窒素含有率(N%)
の6.3倍量で表されてきた。新鮮な天然ゴムラテック
ス(フィールドラテックス)で固形分に対する重量%と
して約3〜5重量%(N%として約0.5−0.8)、
市販の精製ラテックスおよび生ゴム(スモークドシート
ゴム)で約2重量%(N%として約0.3)以上であ
る。これら一般市販の天然ゴムに比較して、上記脱蛋白
天然ゴムの含有蛋白質量は大幅に低下しているものの、
N%としてクレープCDで0.11、後者の改善された
方法によるもので0.06であり、脱蛋白は完全ではな
くアレルギー対策としては不十分な材料であった。
【0009】本発明の目的は、天然ゴムから蛋白質およ
びその他の不純物を除去し、吸水性の改善された、電気
絶縁性の高い、エネルギーロスの小さくて機械特性に優
れ、しかも無色透明の外観特性に優れた、新規材料とし
て有用な脱蛋白天然ゴムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の脱蛋
白天然ゴムは、実質的に蛋白質を含有しないものであっ
て、天然ゴムラテックスから得られる生ゴム中の蛋白質
が、窒素含有率が0.02%以下のレベルまで除去され
たことを特徴とする。一般に、天然ゴムは、分子量がそ
れぞれ100万〜250万と10万〜20万の高分子量
成分と低分子量成分との混合体であることが知られてい
る。高分子量成分は、低分子量成分が天然ゴムに含まれ
ているアブノーマル基を介して相互に結合し分枝したも
のと推測されている。本来の生合成で生成したと考えら
れる分子量10万の低分子量ゴム1分子に、分子間結合
に介在するペプチド分子が1分子即ち窒素原子(原子量
14)が1原子結合したときの窒素含量は0.014%
である。この量に相当する窒素は除去されずに残ると考
えられる。したがって、不可避的に0.02%程度以下
の窒素含量は残存するため、窒素含有率が0.02%以
下のレベルまで除去された天然ゴムは、完全に蛋白質が
除去されていると判断される。
【0011】また、本発明の脱蛋白天然ゴムは、天然ゴ
ムラテックスから得られる生ゴム中のタンパク質が、生
ゴムフィルムの赤外線吸収スペクトルにおいてポリペプ
チドに特有な3280cm-1の吸収が認められないレベル
にまで除去されたことを特徴とする。前記のように、天
然ゴム中の蛋白質の含有量はその窒素含有量から推定で
きるが、高度に脱蛋白した天然ゴムにおいては、蛋白質
量を窒素含有量から推定する方法では完全に正確である
とはいえないことが、本発明者らよってなされた脱蛋白
精製ゴムの赤外線吸収スペクトルの研究によって判明し
た。その理由は、ゴム分子に結合した蛋白質が存在し、
蛋白質が蛋白分解酵素によって加水分解された後も、ゴ
ムとの結合部にアミノ酸あるいは短鎖のペプチド分子が
残る為である。一方、蛋白質のアレルギー作用は高分子
ポリペプチドに特有なもので、アミノ酸や短鎖のペプチ
ド分子にはアレルギー作用の心配はない。
【0012】そこで、蛋白質が除去されたことをより正
確に確認するために、本発明者らによって開発された赤
外線吸収スペクトルによる分析手法の採用が望ましい。
すなわち、本発明者らは、種々のレベルに精製した天然
ゴムについてフーリエ変換赤外線分光器を用いて赤外線
吸収スペクトルを測定した。その結果をNaumann ら(Bi
opolymers 26,795. )のペプチド類の赤外線吸収スペク
トルと比較検討する事により、蛋白質が除去されるとゴ
ム分子と結合した短鎖ペプチドあるいはアミノ酸の>N
ーHに起因する3315〜3320cm-1は残るがポリペ
プチドに起因する3280cm-1の吸収が消滅することを
明らかにした。従って、本発明の脱蛋白天然ゴムは望ま
しくはそのフィルムの赤外線吸収スペクトルにおいて3
280cm -1の吸収が検出できないレベルまで精製された
天然ゴムである。
【0013】本発明のように、蛋白質がほぼ完全に除去
された天然ゴムは従来まったく得られていない。この脱
蛋白天然ゴムは、実質的に蛋白質を含有しないものであ
るため、天然ゴムのアレルギー対策として有用であるこ
とはもとより、脱蛋白天然ゴムとして通常の天然ゴムと
は異なる特性(低吸水性、電気特性、低ヒステリシスロ
ス、無色透明等)を発揮するとともに天然物特有のロッ
ト間格差がなくなり高精度製品用の高品質の原料となる
ことが期待される。
【0014】また、天然ゴムは貯蔵中に硬化が進むスト
レージハードニングの現象があり、使用時可塑化の為に
素練り作業が欠かせない不便さがあったが、蛋白質を完
全に除去した天然ゴムはこの現象を示さない事が判明し
た。さらに天然ゴムは、イソプレンの構造単位をもち多
数の共役二重結合を有するポリエンであるカロチノイド
を不純物として含有する為、着色していること又経時に
より着色が濃くなる欠点を有していたが、蛋白質を低減
する過程でカロチノイド系不純物も除去され、合成ゴム
に劣らない無色透明の天然ゴムが得られる。
【0015】本発明の脱蛋白天然ゴムは、ラテックスに
蛋白分解酵素を添加し、蛋白質を分解させた後、界面活
性剤によって繰り返し洗浄する事によって得られる。洗
浄は遠心分離などで行えばよい。本発明の脱蛋白天然ゴ
ムを得るための出発原料となるラテックスは、天然のゴ
ムの木から得られたフィ−ルドラテックスを意味し、ラ
テックスは市販のアンモニア処理ラテックスでも新鮮な
フィ−ルドラテックスのいずれをも使用することができ
る。
【0016】前記蛋白分解酵素としては、特に限定され
ず、細菌由来のもの、糸状菌由来のもの酵母由来のもの
いずれでも構わないが、これらの中では細菌由来のプロ
テア−ゼを使用するのが好ましい。また、界面活性剤と
しては、例えば陰イオン性界面活性剤および/または非
イオン性界面活性剤が使用可能である。陰イオン界面活
性剤には、例えばカルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エ
ステル系、リン酸エステル系などの界面活性剤がある。
カルボン酸系界面活性剤としては、例えば炭素数が6以
上30以下である脂肪酸塩、多価カルボン酸塩、ロジン
酸塩、ダイマ−酸塩、ポリマ−酸塩、ト−ル油脂肪酸塩
等が挙げられ、好ましくは炭素数10〜20のカルボン
酸塩である。炭素数が6以下では蛋白質及び不純物の分
散・乳化が不十分であり、炭素数30以上では水に分散
し難くなる。
【0017】前記スルホン酸系界面活性剤としては、例
えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンス
ルホン酸塩、ジフェニルエ−テルスルホン酸塩等が挙げ
られる。硫酸エステル系界面活性剤としては、例えばア
ルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキル
硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニ
ルエ−テル硫酸塩、トリスチレン化フェノ−ル硫酸エス
テル塩、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェノ−ル
硫酸エステル塩等が挙げられる。リン酸エステル系界面
活性剤としてはアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシ
アルキレンリン酸エステル塩等が挙げられる。これらの
化合物の塩としては、金属塩(Na,k,Ca,Mg,
Zn等)、アンモニア塩、アミン塩(トリエタノールア
ミン塩等)などがあげられる。
【0018】また、非イオン界面活性剤としては、例え
ばポリオキシアルキレンエ−テル系,ポリオキシアルキ
レンエステル系,多価アルコ−ル脂肪酸エステル系,糖
脂肪酸エステル系,アルキルポリグリコシド系などが好
適に使用される。ポリオキシアルキレンエ−テル系の非
イオン界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレ
ンアルキルエ−テル、ポリオキシアルキレンアルキルフ
ェニルエ−テル、ポリオキシアルキレンポリオ−ルアル
キルエ−テル、ポリオキシアルキレンスチレン化フェノ
−ルエ−テル、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェ
ノ−ルエ−テル、ポリオキシアルキレントリスチレン化
フェノ−ルエ−テルなどがあげられる。前記ポリオール
としては、炭素数2〜12の多価アルコールがあげら
れ、例えばプロピレングリコール、グリセリン、ソルビ
トール、シュクロース、ペンタエリスリトール、ソルビ
タンなどが挙げられる。
【0019】ポリオキシアルキレンエステル系の非イオ
ン界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレン脂
肪酸エステルなどが挙げられる。多価アルコ−ル脂肪酸
エステル系の非イオン界面活性剤としては、炭素数2〜
12の多価アルコ−ルの脂肪酸エステルまたはポリオキ
シアルキレン多価アルコ−ルの脂肪酸エステルがあげら
れる。より具体的には、例えばソルビトール脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセラ
イド、脂肪酸ジグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルなどが挙げられる。また、これらのポリアルキレ
ンオキサイド付加物(例えばポリオキシアルキレンソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリ
ン脂肪酸エステルなど)も使用可能である。
【0020】糖脂肪酸エステルの非イオン界面活性剤と
しては、例えばショ糖、グルコース、マルトース、フラ
クトース、多糖類の脂肪酸エステルなどが挙げられ、こ
れらのポリアルキレンオキサイド付加物も使用可能であ
る。アルキルポリグリコシド系の非イオン界面活性剤と
しては、例えばアルキルグルコシド、アルキルポリグル
コシド、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド、ポ
リオキシアルキレンアルキルポリグルコシドなどが挙げ
られ、これらの脂肪酸エステル類も挙げられる。また、
これらのポリアルキレンオキサイド付加物も使用可能で
ある。
【0021】これらの界面活性剤におけるアルキル基と
しては、例えば炭素数4〜30のアルキル基があげられ
る。また、ポリオキシアルキレン基としては、炭素数2
〜4のアルキレン基を有するものがあげられ、例えば酸
化エチレンの付加モル数が1〜50モル程度のものがあ
げられる。また、前記脂肪酸としては、例えば炭素数4
〜30の直鎖または分岐した飽和または不飽和脂肪酸が
挙げられる。
【0022】蛋白分解酵素で天然ゴムラテックス中の蛋
白質を分解させるには、蛋白分解酵素をフィ−ルドラテ
ックスまたはアンモニア処理ラテックスに約10〜0.
001重量%の割合で添加する。添加量が0.001重
量%未満の場合は添加量が少なすぎて十分な効果が得ら
れず、10重量%を超えると量が多すぎてコストアップ
につながると共に、酵素の活性も低下する。
【0023】また、酵素を添加するにあたり、他の添加
剤、例えばpH調整剤としてリン酸第一カリウム、リン
酸第二カリウム、リン酸ナトリウム等の燐酸塩や酢酸カ
リウム、酢酸ナトリウム等の酢酸塩、さらに硫酸、酢
酸、塩酸、硝酸、クエン酸、コハク酸等の酸類またはそ
の塩、あるいはアンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等を併
用しても構わない。また、酵素としてリパ−ゼ、エステ
ラ−ゼ、アミラ−ゼ、ラッカ−ゼ、セルラ−ゼ等の酵素
と併用する事が出来る。
【0024】さらに、必要に応じてスチレンスルホン酸
共重合物、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、リ
グニンスルホン酸、多環型芳香族スルホン酸共重合物、
アクリル酸及び無水マレイン酸ホモポリマ−及び共重合
物、イソブチレン−アクリル酸、イソブチレン−無水マ
レイン酸共重合物等の分散剤を併用することができる。
【0025】酵素による処理時間としては特に限定され
ないが、数分から1週間程度処理を行うことが好まし
い。また、ラテックスは攪拌しても良いし、静置でもか
まわない。また、必要に応じて温度調節を行っても良
く、適当な温度としては、5℃〜90℃、好ましくは2
0℃〜60℃ある。処理温度が90℃を超えると酵素の
失活が早く、5℃未満では酵素の反応が進行し難くな
る。
【0026】界面活性剤によるラテックス粒子の洗浄方
法としては、例えば酵素処理を完了したラテックスに界
面活性剤を添加し遠心分離法する方法が好適に採用でき
る。その際、界面活性剤はラテックスに対して0.00
1〜10重量%の範囲で添加するのが適当である。ま
た、遠心分離に代えて、ラテックス粒子を凝集させて分
離する洗浄方法を採用することもできる。遠心分離は1
回ないし数回行えばよい。また、天然ゴムを洗浄する際
に、合成ゴムまたは合成ゴムラテックスを組み合わせて
用いることもできる。
【0027】なお、以上の説明では、酵素分解後、界面
活性剤を添加してラテックスを洗浄したが、酵素と界面
活性剤とは同時に添加して処理してもよい。また、本発
明の脱蛋白天然ゴムを得る方法は特に限定されるもので
はない。
【0028】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明の脱蛋白天然ゴ
ムについてを説明する。 実施例1 蛋白分解酵素としてノボノルディスクバイオインダスト
リー(株)のアルカラーゼ2.0M、天然ゴムラテック
スはソクテック(マレイシア)社の固形ゴム分60.2
%のものを使用した。
【0029】天然ゴムラテックス15mlを200ml
の蒸留水で希釈し、0.12%のナフテン酸ソーダで安
定化した。燐酸二水素ナトリウムを添加してpHを9.
2に調製した。アルカラーゼ2.0Mを0.78gを1
0mlの蒸留水に分散させた後、前記希釈天然ゴムラテ
ックスに加えた。さらに、pHを9.2に再調整した
後、37℃で24時間維持した。酵素処理を完了したラ
テックスにノニオン系界面活性剤Triton X−1
00(東邦化学工業社製)を1%の濃度で添加し、1
1,000rpmで30分間遠心分離した。生じたクリ
ーム状留分を1%のTriton X−100(前出)
を含む蒸留水200mlに再分散させ、再度遠心分離し
た。この作業を3回繰り返した後、クリームの分散液に
塩化カルシウムを添加して固形ゴムを単離した。
【0030】単離した固形ゴムを真空乾燥した後、16
時間アセトン抽出を行った。次いで、1%濃度でトルエ
ンに溶解し、11,000rpmで30分間遠心分離し
た。生成した透明のゴム溶液を分離した後、過剰のメタ
ノール中に沈澱させた。得られた固形ゴムを真空下室温
で乾燥した。 比較例1 天然ゴムラテックスを蒸留水で15倍に希釈し、1%の
TritonX−100(前出)で安定化させた。この
希釈ラテックスを11,000rpmで30分間遠心分
離した。生じたクリーム状留分を1%のTriton
X−100(前出)を含む同じ量の蒸留水に再分散さ
せ、再度遠心分離した。この作業を3回繰り返した後、
クリームの分散液に塩化カルシウムを添加して固形ゴム
を単離した。単離した固形ゴムは実施例1と同様に処理
した。 比較例2 天然ゴムラテックスを蒸留水で5倍に希釈した後、1%
蟻酸を加え、固形ゴムを単離した。単離した固形ゴムは
実施例1と同様に処理した。
【0031】これらの固形ゴムの窒素含有率をRRIM
試験法(Rubber Research Institute of Malaysia(197
3). 'SMR Bulletin No.7')によって分析した。また、
赤外線吸収スペクトルは、KBrディスク上にフィルム
を成形しJASCO 5300フーリエ変換赤外線分光
器によって吸光度を測定した。表1に分析結果を示す。
実施例試料はは窒素含有率は0.01%以下であり、図
1からも明らかの様に3320cm-1の短鎖ペプチドある
いはアミノ酸の吸収は存在するが3280cm-1の高分子
ポリペプチドの吸収は検出できない。
【0032】比較例1の試料はかなりのレベルまで精製
されているが、窒素含量で0.04%であり、このレベ
ルでは短鎖ペプチドあるいはアミノ酸の吸収に加えて3
280cm-1のポリペプチド吸収が残っている。比較例2
の試料は、今回の処理で市販ゴムよりも蛋白質レベルが
低減しているが、窒素含有率で0.16%でありポリペ
プチドの吸収が非常に強い。
【0033】
【表1】
【0034】実施例2 天然ゴムラテックスにはガスリー社(マレイシア)の高
アンモニアタイプの市販ラテックスを使用した。固形ゴ
ム分62.0%であった。0.12%のナフテン酸ソー
ダ水溶液で上記天然ゴムラテックスを固形ゴム分が10
重量%になるよう希釈した。燐酸二水素ナトリウムを添
加してpHを9.2に調製した上、アルカラーゼ2.0
Mをゴム分10gに対して0.87gの割合で加えた。
さらに、pHを9.2に再調製した後、37℃で24時
間維持した。
【0035】酵素処理を完了したラテックスにノニオン
系界面活性剤Triton X−100(前出)の1%
水溶液を加えてゴム分濃度を8%に調整し、11,00
0rpmで30分間遠心分離した。生じたクリーム状留
分をTriton X−100(前出)の1%水溶液で
分散させ、ゴム分濃度が約8%になる様に調整した上で
再度遠心分離をした。さらに遠心分離操作を一度繰り返
した後、得られたクリームを蒸留水に分散し固形ゴム分
60%の脱蛋白ゴムラテックスを調製した。
【0036】このラテックスから得られた生ゴムの窒素
量は0.009%であり、その赤外線吸収スペクトルに
は3320cm-1の吸収は存在するが3280cm-1の吸収
は認められなかった。生ゴム試験用フィルムの作成はラ
テックス36gを18cm×12cmのガラス板上に流延
し、室温に放置して乾燥した後ガラス板から剥して、ガ
ラス面に接していた面を一日乾燥させた。次いで真空下
で乾燥して試験試料とした。
【0037】加硫ゴム試験用フィルムは固形ゴム分50
%に調製した上で下記配合を行って、48時間放置後上
記と同様にしてフィルムを作成した。さらに100℃の
オーブン中で30分間加熱して加硫し試験試料とした。
なお、比較用試料として、精製前のラテックスから同様
の試料を作成した。
【0038】
【表2】
【0039】得られた未加硫シートおよび加硫シートの
それぞれの機械的強度測定は、JIS4号ダンベルを用
いて試験速度500mm/分で引張強度、切断時伸びおよ
びモジュラスを調べた。その結果を以下に示す。()内
の数値は比較試料の測定値である。 (1) 未加硫シート 引張り強度: 7.18 MPa (7.85) 切断時伸び: 1180 % (1160) 500%モジュラス: 0.45 MPa (0.52) (2) 加硫シート 引張り強度: 23.7 MPa (24.3) 切断時伸び: 840 % (850 ) 500%モジュラス: 2.66 MPa (2.68) 引き裂き強さ: 101.6 kN/M (90.9) また、生ゴムは、無色透明性に優れていた。さらにその
吸水性は0.87%(6.74)と改善されおり、電気
抵抗について表面抵抗6.6×1012(2. 7×1
10)、体積抵抗が6.9×1015(2.0×1014
と大きく電気絶縁性に優れていた。
【0040】図2に本実施例の加硫試料の粘弾性スペク
トルを示す。tan δのピーク位置および大きさについて
は大差ないが、−20℃以上の温度域で実施例試料のta
n δ値は明らかに低くなっており、実用領域でのエネル
ギーロスの少ない材料であることを示している。さら
に、生ゴムのストレージハードニングの促進試験の結果
を表3に示す。
【0041】生ゴムの試料フィルムを2枚重ね合わせ、
ウオーレスの可塑度計測定試料を専用打ち抜き器で作成
した。常法に従いウオーレスの可塑度を測定し、初期可
塑度とした。次いで、4Aのモレキュラーシーブをいれ
た容器内に入れて60℃で24時間放置した試料の可塑
度を測定した。両者の差がストレージハードニングの目
安となる。
【0042】
【表3】
【0043】表3から、実施例試料は殆ど硬化が進行し
ていないことがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明の脱蛋白天然ゴムは、天然ゴムラ
テックスから生ゴム中の蛋白質が、窒素含有率において
0.02以下のレベルまで除去するか、あるいは天然ゴ
ムラテックスから得られる生ゴム中のタンパク質が、生
ゴムフィルムの赤外線吸収スペクトルにおいてポリペプ
チドに特有な3280cm-1の吸収が認められないレベル
にまで除去されたものであるため、実質的に蛋白質を含
有せず、従って天然ゴムに起因するアレルギー対策とし
て有用である。また、本発明の脱蛋白天然ゴムは、通常
の天然ゴムに比べて、吸水性が改善され、電気絶縁性の
高い、エネルギーロスの小さくて機械特性に優れてお
り、天然物特有の品質のばらつきもなくなるため、高精
度で高品質な原料となる。さらに、蛋白質が実質的に除
去されることによりストレージハードニングがなくな
り、また合成ゴムに劣らない無色透明な天然ゴムとなる
という効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例で得た脱蛋白天然ゴムの赤
外線吸収スペクトルを示すグラフである。
【図2】実施例2の加硫試料の粘弾性スペクトルを示す
グラフである。
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然ゴムラテックスから生ゴム中の蛋白質
    が、窒素含有率において0.02%以下のレベルまで除
    去されたことを特徴とする、実質的に蛋白質を含有しな
    い脱蛋白天然ゴム。
  2. 【請求項2】天然ゴムラテックスから得られる生ゴム中
    のタンパク質が、生ゴムフィルムの赤外線吸収スペクト
    ルにおいてポリペプチドに特有な3280cm-1の吸収が
    認められないレベルにまで除去されたことを特徴とす
    る、実質的に蛋白質を含有しない脱蛋白天然ゴム。
JP4208754A 1992-08-05 1992-08-05 脱蛋白天然ゴム Expired - Lifetime JP2905005B2 (ja)

Priority Applications (17)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208754A JP2905005B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 脱蛋白天然ゴム
MYPI20064692A MY137265A (en) 1992-08-05 1993-07-30 Methods for elevating or lowering the green strength of a natural rubber
MYPI93001509A MY137284A (en) 1992-08-05 1993-07-30 Deproteinized natural rubber and process for producing the same
ES97111932T ES2210423T3 (es) 1992-08-05 1993-08-04 Procedimiento para aumentar o disminuir la resistencia en estado no vulcanizado de caucho natural.
DE69318492T DE69318492T2 (de) 1992-08-05 1993-08-04 Entproteinisierter Naturkautschuk und Verfahren zu seiner Herstellung
AU44456/93A AU663396B2 (en) 1992-08-05 1993-08-04 Deproteinized natural rubber and process for producing the same
ES93112501T ES2116374T3 (es) 1992-08-05 1993-08-04 Caucho natural desproteinizado y procedimiento para su produccion.
EP93112501A EP0584597B1 (en) 1992-08-05 1993-08-04 Deproteinized natural rubber and process for producing the same
EP97111932A EP0805163B1 (en) 1992-08-05 1993-08-04 Methods for elevating or lowering the green strength of a natural rubber
DE69333308T DE69333308T2 (de) 1992-08-05 1993-08-04 Verfahren zur Erhöhung oder Verminderung der Rohzugfestigkeit von Naturkautschuk
CNB001049666A CN1163517C (zh) 1992-08-05 1993-08-05 脱去蛋白质的天然橡胶及生产它的方法
KR1019930015167A KR100269837B1 (en) 1992-08-05 1993-08-05 Methods for elevating or lowering the green strength of a na
CN93117657A CN1061993C (zh) 1992-08-05 1993-08-05 脱去蛋白质的天然橡胶及生产它的方法
TW082107616A TW301665B (ja) 1992-08-05 1993-09-16
US08/799,363 US6335407B1 (en) 1992-08-05 1997-02-14 Deproteinized natural rubber and process for producing the same
US09/357,077 US6204358B1 (en) 1992-08-05 1999-07-19 Process for producing deproteinized natural rubber using protease and anionic surfactant
US09/356,523 US6239253B1 (en) 1992-08-05 1999-07-19 Deproteinized natural rubber and process for producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208754A JP2905005B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 脱蛋白天然ゴム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0656902A true JPH0656902A (ja) 1994-03-01
JP2905005B2 JP2905005B2 (ja) 1999-06-14

Family

ID=16561530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4208754A Expired - Lifetime JP2905005B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 脱蛋白天然ゴム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2905005B2 (ja)

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0702029A1 (en) 1994-09-14 1996-03-20 Sumitomo Rubber Industries Ltd. Depolymerized natural rubber and process for preparation thereof
JPH09249863A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd 接着剤および粘着剤
JPH09310209A (ja) * 1996-05-20 1997-12-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム手袋
JP2000130505A (ja) * 1998-10-30 2000-05-12 Tokai Rubber Ind Ltd 免震ゴム積層体
US6191192B1 (en) 1997-06-23 2001-02-20 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Antibacterial polymeric moldings
KR20010097999A (ko) * 2000-04-27 2001-11-08 신형인 천연고무의 소련방법
JP2002201203A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Sumitomo Rubber Ind Ltd 低アレルギー性天然ゴムラテックス、その製造方法およびそれを用いた天然ゴム製品
JP2003020301A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Sumitomo Rubber Ind Ltd 低アレルギー性天然ゴムラテックスの製造方法
JP2004197052A (ja) * 2002-12-20 2004-07-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd 脱蛋白天然ゴムラテックスの製造方法
JP2005281681A (ja) * 2004-03-05 2005-10-13 Toyota Motor Corp 脱蛋白質化天然ゴムラテックスの製造方法
JP2005336414A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Toyota Motor Corp 樹脂組成物及びそれを用いた成形体
EP1607408A1 (en) 2001-07-27 2005-12-21 Bridgestone Corporation Natural rubber master batch, production method thereof, and natural rubber composition
JP2006016622A (ja) * 2002-03-28 2006-01-19 Bridgestone Corp 天然ゴム、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
US7015264B2 (en) 2000-04-28 2006-03-21 Sumitomo Rubber Industries, Ldt. Deproteinizing agent, deproteinized natural rubber latex using the same, and method of producing rubber product
US7045567B2 (en) 2003-07-30 2006-05-16 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition for tire tread and pneumatic tire using the rubber composition
JP2009013196A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd インスレーション用ゴム組成物およびそれを用いたインスレーションを有するタイヤ
JP2009057401A (ja) * 2007-08-29 2009-03-19 Nagaoka Univ Of Technology 脱タンパク質天然ゴムを原料とする燃料の製造方法
US7825185B2 (en) 2002-12-06 2010-11-02 Bridgestone Corporation Natural rubber latex, natural rubber, rubber composition, and tire using the same
US7825175B2 (en) 2002-12-06 2010-11-02 Bridgestone Corporation Natural rubber latex, natural rubber, rubber composition and tire using the same
WO2011027739A1 (ja) * 2009-09-01 2011-03-10 国立大学法人長岡技術科学大学 蛋白質フリー天然ゴム及びそのラテックスとそれらの製造方法
WO2014050734A1 (ja) 2012-09-25 2014-04-03 東レ株式会社 天然ゴム含有熱可塑性樹脂組成物およびその成形品

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY129747A (en) 2001-02-26 2007-04-30 Sumitomo Rubber Ind Deproteinized natural rubber latex, method of preparing the same, rubber product using the same, and proteolytic agent for deproteinized natural rubber latex.

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54172855U (ja) * 1978-05-26 1979-12-06
JP3067518U (ja) * 1999-09-17 2000-04-07 株式会社西製作所 縫製機用サイドカッタ―

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2098222B (en) 1981-05-07 1984-08-15 Malaysia Rubber Res Inst Processing of hevea latex

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54172855U (ja) * 1978-05-26 1979-12-06
JP3067518U (ja) * 1999-09-17 2000-04-07 株式会社西製作所 縫製機用サイドカッタ―

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0702029A1 (en) 1994-09-14 1996-03-20 Sumitomo Rubber Industries Ltd. Depolymerized natural rubber and process for preparation thereof
JPH0881505A (ja) * 1994-09-14 1996-03-26 Kao Corp 解重合天然ゴムおよびその製造方法
JPH09249863A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd 接着剤および粘着剤
JPH09310209A (ja) * 1996-05-20 1997-12-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム手袋
US6191192B1 (en) 1997-06-23 2001-02-20 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Antibacterial polymeric moldings
JP2000130505A (ja) * 1998-10-30 2000-05-12 Tokai Rubber Ind Ltd 免震ゴム積層体
KR20010097999A (ko) * 2000-04-27 2001-11-08 신형인 천연고무의 소련방법
US7015264B2 (en) 2000-04-28 2006-03-21 Sumitomo Rubber Industries, Ldt. Deproteinizing agent, deproteinized natural rubber latex using the same, and method of producing rubber product
JP2002201203A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Sumitomo Rubber Ind Ltd 低アレルギー性天然ゴムラテックス、その製造方法およびそれを用いた天然ゴム製品
JP2003020301A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Sumitomo Rubber Ind Ltd 低アレルギー性天然ゴムラテックスの製造方法
EP1607408A1 (en) 2001-07-27 2005-12-21 Bridgestone Corporation Natural rubber master batch, production method thereof, and natural rubber composition
JP2006016622A (ja) * 2002-03-28 2006-01-19 Bridgestone Corp 天然ゴム、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
US7825185B2 (en) 2002-12-06 2010-11-02 Bridgestone Corporation Natural rubber latex, natural rubber, rubber composition, and tire using the same
US7825175B2 (en) 2002-12-06 2010-11-02 Bridgestone Corporation Natural rubber latex, natural rubber, rubber composition and tire using the same
JP2004197052A (ja) * 2002-12-20 2004-07-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd 脱蛋白天然ゴムラテックスの製造方法
US7045567B2 (en) 2003-07-30 2006-05-16 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition for tire tread and pneumatic tire using the rubber composition
JP4708046B2 (ja) * 2004-03-05 2011-06-22 トヨタ自動車株式会社 脱蛋白質化天然ゴムラテックスの製造方法
JP2005281681A (ja) * 2004-03-05 2005-10-13 Toyota Motor Corp 脱蛋白質化天然ゴムラテックスの製造方法
JP2005336414A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Toyota Motor Corp 樹脂組成物及びそれを用いた成形体
JP2009013196A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd インスレーション用ゴム組成物およびそれを用いたインスレーションを有するタイヤ
JP2009057401A (ja) * 2007-08-29 2009-03-19 Nagaoka Univ Of Technology 脱タンパク質天然ゴムを原料とする燃料の製造方法
WO2011027739A1 (ja) * 2009-09-01 2011-03-10 国立大学法人長岡技術科学大学 蛋白質フリー天然ゴム及びそのラテックスとそれらの製造方法
US8476348B2 (en) 2009-09-01 2013-07-02 National University Corporation Nagaoka University Of Technology Protein-free natural rubber, latex thereof, and method for manufacturing said rubber and latex
JP5658672B2 (ja) * 2009-09-01 2015-01-28 国立大学法人長岡技術科学大学 蛋白質フリー天然ゴム及びそのラテックスとそれらの製造方法
WO2014050734A1 (ja) 2012-09-25 2014-04-03 東レ株式会社 天然ゴム含有熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
US9701820B2 (en) 2012-09-25 2017-07-11 Toray Industries, Inc. Natural rubber-containing thermoplastic resin composition and molded article thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP2905005B2 (ja) 1999-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0656902A (ja) 脱蛋白天然ゴム
US6335407B1 (en) Deproteinized natural rubber and process for producing the same
Tanaka et al. Recent advances in structural characterization of natural rubber
US7687602B2 (en) Deproteinized natural rubber, its composition and use thereof
JP3593368B2 (ja) 脱蛋白天然ゴムラテックスの製造方法
Tanaka Structural characterization of natural polyisoprenes: solve the mystery of natural rubber based on structural study
US6204358B1 (en) Process for producing deproteinized natural rubber using protease and anionic surfactant
Sakdapipanich et al. Molecular structure of natural rubber and its characteristics based on recent evidence
JP4563651B2 (ja) 生ゴムおよびその製造方法
JPH06322003A (ja) 脱蛋白天然ゴムラテックスの安定化剤およびこれを用いる安定化脱蛋白天然ゴムラテックスの製造方法
JP2005082622A (ja) ゲル分含有量の少ない生ゴムの製造方法
JP3581866B2 (ja) 脱蛋白質化天然ゴムラテックスの製造方法
JP3560294B2 (ja) 脱タンパク天然ゴムラテックス成形体の製造方法
Eng et al. Hevea natural rubber
AU8555501A (en) Method of preparing low allergic natural rubber latex and deproteinized natural rubber latex, and low allergic natural rubber and deproteinized natural rubber
JP4028086B2 (ja) 脱蛋白天然ゴムラテックスの製造方法
JP3115422B2 (ja) グリーンストレングスの大きい脱蛋白天然ゴムの製造方法
JP5658672B2 (ja) 蛋白質フリー天然ゴム及びそのラテックスとそれらの製造方法
AU1870402A (en) Deproteinized natural rubber latex, method of preparing the same, rubber product using the same, and proteolytic agent for deproteinized natural rubber latex
JP2005036046A (ja) ゲル分の多い脱蛋白天然ゴムラテックスとその製造方法およびそれを用いた脱蛋白天然ゴム
JP3806317B2 (ja) ゴム風船
JPH10279607A (ja) 脱蛋白天然ゴムラテックスおよび加硫ゴム
JP2003020301A (ja) 低アレルギー性天然ゴムラテックスの製造方法
JP2004197052A (ja) 脱蛋白天然ゴムラテックスの製造方法
McColm et al. Variability of Crude Rubber. Effect of Latex Nonrubber Substances on Vulcanization and Aging Characteristics of Crude Rubber

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 14