JPH0656680B2 - テ−プ駆動装置のオ−トストツプ機構 - Google Patents

テ−プ駆動装置のオ−トストツプ機構

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JPH0656680B2
JPH0656680B2 JP61313107A JP31310786A JPH0656680B2 JP H0656680 B2 JPH0656680 B2 JP H0656680B2 JP 61313107 A JP61313107 A JP 61313107A JP 31310786 A JP31310786 A JP 31310786A JP H0656680 B2 JPH0656680 B2 JP H0656680B2
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reel
tape
locking
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cam
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進作 田中
忠男 荒田
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Tanashin Denki Co Ltd
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Tanashin Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、テープエンドによるリール受けの回転停止
を検出して、テープ駆動源を停止させるとともに、動作
モード設定用操作部材を初期位置に復帰させる、テープ
駆動装置のオートストップ機構に関する。
〔従来技術〕
たとえば、テープレコーダ、VTR(ビデオテープレコー
ダ)等のテープ駆動装置において、テープエンドによる
リール受けの回転の停止を検出して、再生(PLAY)等の動
作モードを解除するオートストップ機構が知られてい
る。
従来のテープ駆動装置のオートストップ機構はテープテ
ンションの変動からテープエンドを検出するように構成
されている。つまり、磁気ヘッドを支持するサポートプ
レートに、テープテンション検出アームが取付けられて
いる。そして、テープテンション検出アーム(テンショ
ンアーム)の先端が、磁気テープ(テープ)に押し付け
られ、テープを局部的に屈曲した状態で走行されてい
る。
再生モード(PLAY)、または、録音モード(REC)におい
て、テープエンドに達すると、テープが緊張され、テー
プテンションが急激に増大する。そのため、局部的に屈
曲していたテープの一部が真直になろうとして、テープ
は、テンションアームを押戻す。そして、テンションア
ームの動きを利用して、テープ駆動源等を停止させると
ともに、初期位置への再生モード等の操作部材の復帰を
可能としている。
〔従来技術の問題点〕
しかし、上記のようなテンションアームを利用したオー
トストップ機構は、以下のような弊害を有している。
(1)テンションアームが押付けられ、テープが局部的に
屈曲して走行するため、テープの損傷が早まる。また、
テープ走行時の抵抗が増加するため、抵抗の増加に対応
して、キャプスタンに対するピンチローラの圧接力を強
くする必要がある。しかし、ピンチローラの圧接力を強
くすれば、キャプスタンに大きな側圧が作用する。従っ
て、キャプスタンを強固に支持する必要が生じ、キャプ
スタンの軸受部の設計が困難となる。
(2)テープを局部的に屈曲して走行させると、テープ走
行が不安定になり、特にテープのつぎ目等では、テープ
走行の不安定さが顕著になる。そして、テンションアー
ムが、磁気ヘッドのサポートプレートに取付けられ、磁
気ヘッドに隣接して位置するため、テープ走行の不安定
さが、再生、録音の特性に大きく影響し、高特性の再
生、録音が困難となる。
(3)テンションアームは、テープテンションの変動によ
って移動する可動部材であるため、テンションアームの
垂直度を維持する設計が難しい。従って、テンションア
ームが、幅方向で均一にテープに当接されず、テープを
幅方向に移動させる虞れがある。また、テープにソリを
生じさせる虞れもある。
(4)更に、早送りモード(FF)、戻しモード(REW)では、サ
ポートプレートは初期位置にあり、前進していないた
め、サポートプレート上のテンションアームは、テープ
から離反した位置にある。そのため、テープエンドが検
出できず、従って、早送りモード、巻戻しモードでは、
オートストップが行なえない。また、早送りモード、巻
戻しモードにおいても、テンションアームをテープに接
触させるように構成しても、これらのモードは、テープ
は高速走行し、テープテンションが増加するため、テー
プエンドと高速走行とを厳格に区別して検出することが
難しい。そのため、上記のような従来のオートストップ
機構は、再生モード、早送りモード、巻戻しモードでの
テープエンド検出には採用されていない。
〔発明の目的〕
この発明は、再生モード、録音モードは勿論、早送りモ
ード、戻しモードでのテープエンドも検出する、テープ
駆動装置のストツプ機構の提供を目的としている。
〔発明の概略〕
この目的を達成するため、この発明によれば、テープエ
ンドにおいては、テープが緊張されるとともに、テープ
のリールハブの巻装されるリール受けの回転が停止する
ことに着目している。そして、リール受けに、回転検出
部材が、左右いずれの方向にも回転自在に装着されると
ともに、リール受けとの間の接触摩擦によって、回転検
出部材はリール受けの回転方向に付勢されている。この
ような構成では、回転検出部材に作用する回転力の有無
によって、リール受けの回転が検出される。つまり、回
転力が作用していれば、リール受けは回転中であり、回
転力が作用しなければ、リール受けの停止、つまり、テ
ープエンドが検出される。
そして、回転検出部材は、その回転力によって、揺動自
在な揺動部材を押圧し、リール受けが左右いずれの方向
に回転している時でも、揺動部材を所定の一方向に付勢
する。揺動部材は摺接部を備え、摺接部は、回転可能な
環状のカム円板に設けられた偏心カムに摺接するととも
に、偏心カムから離反した位置に留まって、カム円板の
係合部に当接する。
また、カム円板を回転自在に支持する解除部材が、揺動
可能に配設される。この解除部材は、係止部材を押圧可
能な押圧部を備えている。ここで、係止部材は、テープ
駆動装置を動作モードとするための操作部材、たとえ
ば、再生用操作部材をその動作位置に係止するように構
成されている。
リール受けの停止によって、回転検出部材の回転力が消
失すると、揺動部材の摺接部がカム円板の偏心カムから
離反した位置に留まる。そのため、摺接部がカム円板の
係合部に当接され、カム円板が摺接部からの反力を受け
て、解除部材を揺動させる。そして、解除部材の揺動に
よって、カム円板からリール台に至る駆動経路を遮断す
るとともに、カム円板からリール台に至る駆動経路を遮
断するとともに、解除部材の押圧部が係止部材を押圧し
移動させて、操作部材の係止を解除している。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながらこの発明の実施例について詳
細に説明する。
テープ駆動装置としてのカセットテープレコーダ10に装
着されたこの発明のオートストップ機構12の一実施例を
以下に示す。カセットテープレコーダ10としての基本的
構成は、従来の構成と同様であり、第1図、第2図から
わかるように、金属板より成るシャーシ14前面に、複
数、たとえば、6個の操作部材16ないし21が押込み可能
に配置されている。これらの操作部材16ないし21の先端
に、押込みを容易にするために、釦が装着されることは
いうまでもない。そして、左の4個の操作部材16ないし
19は、録音、再生、巻戻し、早送りの動作モード設定用
のものであり、操作部材20は、ストップおよびイジェク
トのためにに操作され、操作部材21は、一時停止(ポー
ズ)のために操作される。
動作モード設定用の操作部材16なし19は、ほぼ同様な形
状をしており、操作部材16を例示して、その構成および
動作を説明する。第3図に示すように、操作部材16は、
上面に係合ピン24を有している。そして、操作部材16
は、リターンばね(図示しない)によって、矢視方向に
常時付勢され、付勢力に抗して押込まれると、係合ピン
24が係止部材26のフック28の斜面29に当接する。ここ
で、係止部材26は、リターンばね(図示しない)によっ
て、矢視方向に常時付勢されているが、操作部材の折曲
片24が斜面29を押圧することによって、反矢視方向、つ
まり図の右方に移動する。係合ピン24が、斜面29から離
脱し、フックの背面30に至ると、係止部材26は、リター
ンばねの付勢力によって、矢視方向に僅かに復帰して、
係合ピン24の退路を断つ。そのため、操作部材16は、押
込み力が除かれても、係止部材26によって、動作位置に
留まる。
プラスチックより成形された基板34が、シャーシ14に配
設されて、シャーシ14との間で、操作部材16〜21、係止
部材26等の板状可動部材を挾持している。ここで、それ
らの板状可動部材に対する移動方向規制部や移動量規制
部(いずれも図示しない)が、基板34の裏面サイドに形
成されている。また、カセットテープレコーダ10の背面
図を示す第2図からわかるように、駆動源であるモータ
36のスイッチ38が、基板34の裏面に形成されたスイッチ
取付け部38aによって、シャーシ14の裏面サイドに配設
されている。そして、このスイッチ38のオン、オフは、
係止部材26によって制御される。つまり、スイッチ38
は、良導体より成る一対の弾性片39,40を備え、係止部
材26の下面に設けられた折曲片42が、一方の弾性片39に
隣接して位置している。そして、上記ように、操作部材
16によって、第1図の右方(第2図では左方となる)に
係止部材26が移動すると、折曲片42は、弾性片39のプラ
スチック片43に当接接して押圧し、弾性片39、40を接触
させて、スイッチ39をオンとし、モータ36が始動され
る。
また、再生用気ヘッド44の取付けられたサポートプレー
ト46が、基板34上に取付けられ、このサポートプレート
は、再生用操作部材17の押込み動作に連動して、第1図
で上方向に移動する。ここで、録音用操作部材16を押込
むと、再生用操作部材17も追従して押込まれるように構
成されているため、操作部材16を押込むと、サポートプ
レート46は、第1図で上方に移動する。そして、サポー
トプレート46のこのような移動によって、磁気ヘッド44
は、カセット47内のテープに当接される。また、消去用
ヘッド48も、操作部材16の移動に連動して、テープに接
触する動作位置に移動し、更に、ピンチローラ50もキャ
プスタン52との間でテープを挾持するように、その動作
位置に移動する。
上記のように、録音用操作部材16、または、再生用操作
部材17を押込むと、ヘッド44、48、ピンチローラ50が所
定の動作位置に移動するとともに、連動する係止部材26
の動きによって、モータ36が始動され、所望の録音、ま
たは、再生モードが設定される。
なお、詳細は省略するが、巻戻し用操作部材18、また
は、早送り用操作部材19を押込んだときも、これらの操
作部材は、係止部材26によって動作位置に係止される。
そして、録音、再生、早送り、巻戻しのいずれの動作モ
ード時において、ストップ/イジェクト用操作部材20を
押込むと、係止部材26が、第3図の右方向に一旦移動し
て動作位置にある動作モード設定用の操作部材16〜19を
切期位置に復帰させる。そして、ストップ/イジェクト
用操作部材20が初期位置に戻ると、係止部材26は、リタ
ーンばねによって、第3図の矢視方向(左方)へ移動
し、初期位置に復帰して、スイッチ38をオフにする。な
お、いずれの動作モードにも設定されていないとき、操
作部材20を押込むと、イジェクト機構(図示しない)が
作動して、カセットが取出されるのはいうまでもない。
上記のように、操作部材16〜21および係止部材26は、基
板34の裏面サイドに形成された凹凸状の移動方向規制部
材、移動量規制部材によって、シャーシ14に対して、位
置決めされるように構成されている。そこで、これらの
板状可動部材16〜21、26等を基板34の裏面にのせて、シ
ャーシ14を重ねれば、操作部材、係止部材等は、シー
シ、基板間に摺動可能に組込まれる。操作部材16〜21、
係止部材26等のこのような組込みは、組込み工程でねじ
止めが省略されるともに、工数が削減される。そのた
め、組込みが迅速、容易に行なえるとともに、自動化が
容易にはかられる。
ところで、モータ36の駆動力は、第2図からわかるよう
に、モータプーリ53から、エンドレスベルト54を経て、
キャプスタンプーリ56に伝達される。キャプスタンプー
リ56に加えて、ピニオンギヤ58もキャプスタン52に取付
けられ、ピニオンギヤに、中間ギヤ60が噛合されてい
る。中間ギヤ60は、録音、または、再生モードにおい
て、巻取りサイドのリールギヤ62に噛合されて、駆動力
をリールギヤ62に伝達させる。リールギヤ62は、シャー
シ14に固着された軸(図示しない)に回転自在に取付け
られて、リール台を兼ねている。無論、リールギヤ62、
リール台を独立して設け、それらの間で駆動力を伝達し
てもよい。カセット47のリールハブの装着されるリール
受け66が、リールギヤ62に嵌合され、リール受けは、接
触摩擦によって、リールギヤ追従して回転する。このリ
ール受け66の反時計方向の回転によって、テープは、た
るむことなく、巻き取られる。また、リール受け66の下
端に固着され、リールギヤ62より僅かに小さな直径を持
つギヤ68が、リールギヤ62の下方に配設され、シャーシ
14のアイドラーギヤ69が、ギヤ68に噛合している。つま
り、リールギヤ62に伝達されたモータの駆動力は、接触
摩擦によってリール受け66、ギヤ68に伝達されている。
また、第2図からわかるように、キャプスタンプーリ56
に伝達されたモータの駆動力は、別のエンドレスベルト
70を経て、早送り用プーリ72に伝達されている。プーリ
72は、FF/REW切換えレバー74の下面サイドに回転可能に
支持され、切換えレバー74の上面サイドに、プーリ72と
同軸に、ギヤ76が設けられ、このギヤ76は、接触擦擦に
よって、プーリ72に追従して、第1図において、反時計
方向に高速回転する。切換えレバー74は、巻戻し用操作
部材18および早送り用操作部材19の押込み動作に連動し
て、揺動する。つまり、巻取り用操作部材18が押込まれ
ると、第1図において、切換えレバー74は反時計方向に
揺動して、ギヤ76を供給サイドのリール台を兼ねるリー
ルギヤ78に噛合させ、それによって、供給サイドのリー
ル受け80を時計方向に高速回転させて、テープの巻取り
を行なう。また、早送り用操作部材19が押込まれると、
切換えレバー74は時計方向に揺動して、アイドラーギヤ
69に、ギヤ76を噛合させ、それによって、66を高速回転
して、テープを早送りする。
FF/REW用切換えレバー74は、ねじ止めによらず、ワンタ
ッチで取付け可能に構成されている。つまり、切換えレ
バー74は、第5図ないし第7図に示すように、本体81の
上面に突設された軸82と、本体の一端で上面に設けられ
たフォーク状の挾持片84と、側部に設けられたフック片
86とを一体的に備えて、プラスチックより成形されてい
る。このような構成の切換えレバー74は、ボルトを使用
せず、以下のようにして取付けられる。まず、シャーシ
の切欠き89内(第1図、第2図、第5図参照)に下方か
ら部分的に挿入し、本体81の延出片81aと挾持片84との
間で、シャーシ14の縁を上下から挾むように、横から、
切換えレバー74をスライドさせるとともに、シャーシ上
の取付け孔88に軸82を整列させ、上方に押圧する。する
と、フック片86の斜面が、シャーシ縁に摺接し、フック
片をたわませながら、シャーシの下面から、切欠き89内
に入り込み、完全に入り込むと、フック片86が、弾性に
よって、原形に復帰して、シャーシ縁の上面に押圧さ
れ、それによって、切換えレバー74は、シャーシ12に組
込まれる。このような組込みでは、ねじ止めが省略さ
れ、ワンタッチで行なえる。ここで、フック片86がシャ
ーシ縁の上面に押圧されるため、第7図に示すように、
フック片と本体の延出片81aの上面との間で、シャーシ1
4を挾み込んでいる。そのため、切換えレバー74は、上
下方向に離脱することなく、シャーシ14に揺動可能に支
持される。また、本体81と挾持片84とによって、シャー
シ縁14aを挾んでいるため、上下方向の揺れが防止さ
れ、軸82の回りでの切換えレバー74の円滑な揺動が、確
保される。
切換えレバーに付勢力を加えるために、公知の構成で
は、引張コイルばねなどのばねが、切換えレバーとシャ
ーシ14との間に、張設されている。しかし、実施例で
は、ばねを利用せず、エンドレスベルト70の張力を利用
して、切換えレバー74に時計方向の付勢力が加えられて
いる(第5図参照)。このような構成では、ばねが省略
され、部品点数が削減されるとともに、切換えレバー74
の組込み工程が簡素化される。
なお、切換えレバー74の動作自体は、公知の構成におけ
ると同様である。つまり、巻戻し用操作部材18、また
は、早送り用操作部材19が押込まれない状態では、第1
図に示すように、ギヤ76がアイドドラーギヤ69、供給サ
イドのリールギヤ78のいずれにも噛合しないニュートラ
ル位置に、切換えレバー74は位置する。ニューナラル位
置では、ギヤ76は、反時計方向に高速で空転している。
しかし、早送り用操作部材19が押込まれると、切換えレ
バー74の揺動を妨げていたストッパ(図示しない)が除
去され、切換えレバー74は、エンドレスベルト70の張力
によって、時計方向に揺動される。そして、切換えレバ
ーのギヤ76がアイドドラーギヤ69に噛合されて、巻取り
リール受け66を反時計方向に高速回転させて、テープを
早送りする。他方、巻戻し用操作部材18が押込まれる
と、操作部材18の後端に押され、切換えレバー74は、エ
ンドレスベルトの張力に抗して、反時計方向に揺動す
る。そして、ギヤ76が供給サイドのリールギヤ92に噛合
して、リール受け80を反時計方向に高速回転させて、テ
ープの巻戻しを行なう。
第1図からわかるように、オートストップ機構12は、リ
ール軸62に嵌合されたリール受け66の回転方向を検出す
る回転検出部材94を備えている。第1図に加えて、第8
図、第9図に示すように、実施例では、回転検出部材94
は、一対のアーム95を有する部分リング形に、プラスチ
ックから成形され、弾性を利用して、側方からリール軸
62に嵌合される。ここで、回転検出部材94は、左右いず
れの方向にも回転できるが、リール受け66との間の接触
摩擦によって、リール受けの回転方向に付勢される。ア
ーム95には、後述する揺動部材を押圧するピン95aが形
成されている。なお、リール受け66は、巻戻しモードに
おいては、テープ張力によって時計方向に回転し、それ
以外の動作モード、つまり、録音、再生、早送りの各動
作モードでは、モータの駆動力が伝達されて、反時計方
向に回転する。ここで、リールギヤ62、リール受け66
間、および、リール受け、回転検出部材94間の接触摩擦
は、フェルト板その他の公知の摩擦円板等を利用して得
られる。
また、オートストップ機構12は、リール受け66が左右い
ずれの方向に回転しているときも、回転検出部材94の回
転力を受けて、一方向に付勢される揺動可能な揺動部材
96を備えている。揺動部材96は第10図ないし第11図に示
すように、下面の中央部に軸98を、一端にフォーク部10
0を、他端に重錘部102を備えて、たとえば、プラスチッ
クから成形されている。揺動部材98は、軸98を基板上の
取付け孔104に遊挿することによって、基板に揺動可能
に取付けられる。ここで、揺動部材98の左端に重錘部10
2を設けることによって、軸98は、揺動部材のほぼ重心
位置に位置する。そのため、軸98の左右でのバランスが
常に保たれ、カセットテープレコーダ10の使用される姿
勢のいかんに拘らず、揺動部材98は常に安定した位置に
置かれる。また、フック片106が、下方に延びて、基板
の縁34aに係合されることによって、揺動部材98の上下
方向の脱落が防止されるとともに、円滑な揺動が確保さ
れる。
この揺動部材98は以下のように組込まれる。まず、重錘
部102の端部(揺動部材の左端96a)を基板34の押え片10
8内に挿入させながら、軸98を取付け孔104に整列させ
て、下方に押す。このとき、フック片106が弾性変形す
る。そして、その後、フック片106が、原形復帰して、
基板34を挾むことによって、揺動部材98は、基板に組込
まれる。このような組込みでは、ねじ止め工程がなく、
ワンタッチで迅速、容易に行なえる。ここで、揺動部材
の左端96aは、押え片108の隙間より、僅かに厚く形成さ
れてるため、揺動部材の左端が挿入されることによっ
て、押え片は僅かに変形する。そのため、揺動部材の左
端96aは、押え片108の弾性力によって、基板と押え片と
の間に軽く挾持され、押え片との間の接触摩擦によっ
て、揺動部材のふらつきが防止される。なお、揺動部材
98の下面からストップ片110が延出し、ストップ片が、
基板上の孔112の縁に当接することによって、揺動部材
の揺動範囲が規制される。
回転検出部材94は、一対のアーム95がフォーク部100の
左縁100aに対向するように、リール軸64に取付けられる
(第1図参照)。リール受け66が回転すると、回転検出
部材94はリール受けの回転方向に付勢され、リール受け
と同一方向に回転してアーム先端のピン95が揺動部材の
左縁100aに当接する。第1図に示すように、リール受け
66が反時計方向に回転するとき(録音、再生、早送りの
各モードのとき)、回転検出部材94は反時計方向に付勢
され、揺動部材96は時計方向に揺動する。また、巻戻し
モードにおいて、リール受け66が時計方向に回転する
と、回転検出部材94も時計方向に付勢されるが、揺動部
材96は時計方向に揺動する。このように、揺動部材96
は、リール受け66がいずれの方向に回転しても、一方向
にのみ揺動する。
リール受け66の回転方向に拘らず、揺動部材96を一方向
にのみ揺動させるために、実施例では、一対のアーム95
を回転検出部材に設けているが、他の構成を利用できる
ことはいうまでもない。たとえば、揺動部材に逆テーパ
面を持つ開口を設けるとともに、回転検出部材94から延
出する一本のアームのピンをこの開口に収納させる。こ
のような構成では、リール受け66に付勢されて、回転検
出部材94が回転すると、アームのピンが開口の左テーパ
面、または、右テーパ面に当接し、それによって、リー
ル受け回転方向に拘らず、揺動部材96は所定の一方向に
のみ揺動される。
なお、揺動部材96のフォーク部100の一端に、摺動部113
が形成され、このカムフォロアーは、後述する偏心カム
に摺接している。
前述した中間ギヤ60(第1図参照)は、第12図、第13図
からわかるように、環状のカム円板116と同軸に形成さ
れている。カム円板114は、リールギヤ62(第1図参
照)に噛合可能なギヤ116を外縁に備えるとともに、凹
部に形成された上面の内周に、環状の偏心カム118が形
成されている。そして、偏心カム118の最大変位部の近
傍には、係合部122が、偏心カム118の最小変位R1より小
さな距離だけ回転中心である回転軸120から離反して、
上面に形成されている。カム円板114は、実施例では、
プラスチックより成形され、三日月形の溝124が、冷却
時の肉ひけ防止のために、設けられている。なお、中間
ギヤ60がカム円板114、カム円板114と一体に形成されて
いるため、中間ギヤに伝達されたモータ36の駆動力によ
って、カム円板は中間ギヤ60とともに回転する。そし
て、録音、または、再生モードにおいては、カム円板の
ギヤ116を介して、駆動力がリールギヤ68に伝達され
て、リール受け66を反時計方向に回転させる。なお、カ
ム円板114は、モータ36からの駆動力によって、回転す
れば足り、中間ギヤ60と一体に形成された図示の構成に
限定されない。また、偏心カム118は、実施例ではカム
円板114の上面に凹設されている。この形態に限定され
ず、たとえば、カム円板の上面に凸設してもよい。
カム円板114を支持する回転軸120は、解除部材、たとえ
ば、ギヤプレート126の下面サイドに取付けられてい
る。ギヤプレート126は、第14図に示すように、キャプ
スタン52を中心として、揺動可能に基板34上に配設され
ている。長孔128がギヤプレート126に穿孔され、この長
孔を介して、揺動部材96の摺接部113が下方に延びてい
る。そして、回転検出部材94によって、揺動部材96が時
計方向に揺動されることによって、摺接部は、カム円板
114の偏心カム118に摺接され、ギヤプレート126は、下
方に折曲された押圧部130を備え、押圧部は、係止部材2
6の右端に設けられた延出片132(第3図、第4図参照)
を押圧可能に形成されている。
カム円板114を支持するギヤプレート126は、通常、カム
円板114のギヤ116がリールギヤ62に噛合しないニュート
ラル位置に保持されている(第1図参照)。そして、磁
気ヘッドのサポートプレート46が前進して動作位置に移
動するとき、その動作に連動して、ギヤプレート126
は、第1図において、反時計方向に揺動し、それによっ
て、ギヤ116がリールギヤ62に噛合されるように構成さ
れている。
そのため、実施例では、サポートプレート46、ギヤプレ
ート126は、ピンチローラレバー140を介して、以下のよ
うに構成されている。
サポートプレート46は、第1図に加えて第15図を見ると
わかるように、ねじりばね134を支持している。このね
じりばね134は、一端134aが基板34の係止片136に、他端
134bがサポートプレート右端の係止片138にそれぞれ係
止されている。このねじりばね134によって、サポート
プレート46は非動作位置(初期位置)方向、つまり、矢
視方向に付勢されている。また、サポートプレート右端
の係止片138に係止されたねじりばねの他端134bは、ピ
ンチローラレバー140にも係止されている。
つまり、ピンチローラレバー140は、第16図ないし第19
図に示すように、下方にのびた係止片142を備え、この
係止片に、ねじりばねの他端134bが係止されている。ね
じりばねの他端134bは、係止片142との係止が容易に外
れないように、先端が曲げられている。また、ピン144
が、ピンチローラレバー140の下面から延出している。
上記ギヤプレート126は、図示しないばねによって、反
時計方向に付勢され、ギヤプレートの縁に設けられたカ
ム面126aが、ピンチローラのピン144に押圧されている
(第14図、第15図、第17図参照)。
サポートプレート46、ピンチローラレバー140、ギヤプ
レート126は、上記のような関係にある。そのため、サ
ポートプレート46が、操作部材16、17の押込み動作に連
動して、第15図において、反矢視方向にに移動すると、
ねじりばねの他端134bに押されて、ピンチローラレバー
140は、回転軸141の回りで、時計方向に回転する。ピン
チローラレバー140のこの回転によって、ピンチローラ
レバー上ピンチローラ50は、キャプスタン52との間でテ
ープを挾持することはいうまでもない。そして、ピンチ
ローラレバー140が時計方向に回転すると、ピンチロー
ラレバーのピン144は、ギヤプレート126のカム面126aか
ら離反する。しかし、カム面126aは、ピン144に付勢さ
れているため、ピン144に追従して移動し、ギヤプレー
ト126は、揺動中心であるキャプスタン52の回りで、反
時計方向に揺動する。ギヤプレート126の揺動によっ
て、カム円板114のギヤ116は、リールギヤ62に噛合さ
れ、リールギヤにモータ36の駆動力が伝達される。
上記のように、実施例の構成では、磁気ヘッドのサポー
トプレート46、ピンチローラレバー140、ギヤプレート1
26の動作が連動して生じている。このような構成では、
テープへの磁気ヘッド44の当接、ピンチローラ、キャプ
スタン間のテープの挾持、リールギヤの起動が、直接的
に同期され、これらの動作タイミングが完全に同期され
る。
なお、公知の構成では、ピンチローラは、通常、以下の
ようにして、ピンチローラレバに組込まれている。ピン
チローラレバーは、ピンチローラを挾持するように上下
にのびた2本の支持アームを有して構成される。そし
て、支持アーム間にピンチローラを配置した後、上、ま
たは、下から、ピンチローラ軸を支持アームおよびピン
チローラの各取付け孔に押込むことによって、ピンチロ
ーラは、ピンチローラレバーに組込まれる。このような
構成では、ピンチローラ軸の押込みに先立って、支持ア
ームおよびピンチローラの各取付け孔を整列させなけれ
ばならない。しかし、この整列工程が熟練を要し、容易
に行なえないため、組込みが迅速に行なえず、また、自
動化を困難としている。更に、独立した部品として、ピ
ンチローラ軸が必要となる。
これに対して、実施例では、ピンチローラレバー140
は、プラスチックから形成され、第17図、第19図に示す
ように、支持アーム146に、ピンチローラ軸50aの径より
わずかに小さな幅だけ開口した取付け孔148がそれぞれ
形成されている。また、ピンチローラ軸50aは、ピンチ
ローラのコア50bと一体にプラスチックより形成されて
いる。このような構成では、開口サイドから、ピンチロ
ーラ軸50bを取付け孔148に押込めば、支持アーム146の
弾性変形によって、開口が広がり、取付け孔へのピンチ
ローラ軸の収納が許容される。その後、弾性によって、
開口が原形に復帰することによって、ピンチローラ軸50
bは、支持アーム146に確実に支持され、ピンチローラ50
は、ピンチローラレバー140に組込まれる。このような
組込みでは、ピンチローラ50を側方から押込めば足りる
ため、迅速、容易な組込みが可能となり、組込み工程も
容易に自動化できるとともに、独立した部品としてのピ
ンチローラ軸も不要となり、部品点数が減少する。
録音、または、再生モードでは、上記のようにして、リ
ールギヤ62、リール受け66が反時計方向に回転して、テ
ープを巻取る。テープエンドに至る以前においては、以
下の理由では、オートストップ機構12は作動しない。
主として第20図を参照しながら説明すると、上記のよう
に、録音、または、再生モードでは、回転検出部材94
は、リール受け66との間の接触摩擦によって、反時計方
向に付勢され、揺動部材96を時計方向に揺動させる。そ
して、揺動部材96のカムフォロアー113を、カム円板の
偏心カム118に摺接させる(第14図参照)。第14図に示
すように、カムフォロアー113の摺接によって、ギヤプ
レート126は、キャプスタン52の回りで、反時計方向に
付勢されるが、カム面126aがピンチローラのピン144に
当接しているため、反時計方向のギヤプレートの揺動は
生じない。ギヤプレート126が揺動しなければ、ギヤプ
レートの押圧片130が、係止部材の右端延出片132を押圧
することもない。そのため、係止部材26はその係止位置
に留まり、モータのスイッチ38はなおもオンに維持さ
れ、リール受け66は、テープエンドに至るまで、反時計
方向に回転し続ける。ここで、第12図に示すように、カ
ム円板の係合片122は、偏心カム118の最小変位より小さ
な距離だけ回転中心から離反して位置するため、偏心カ
ム118に摺接するカムフォロアー113に係合することはな
い。なお、偏心カム118の変位差は、揺動部材96がいず
かの方向に適当に揺動することによって、吸収される。
リール受け66が回転し続け、テープエンドに至ったと仮
定する。テープエンドに至ると、テープが緊張し、リー
ル受け66の回転が不能となる。リール受け66が回転しな
くなると、リール受けから回転検出部材94に付勢力が作
用せず、回転検出部材は回転自在なフリーとなる。その
ため、回転検出部材94は、もはや、揺動部材96を付勢せ
ず、従って、揺動部材の摺接部113は、偏心カム116の最
小変位部に摺接した後、偏心カムから離反した位置に留
められる。このように留められた摺接部113は、カム円
板114がそれから約半回転したとき、係止部122に当接さ
れる。ここで、係止部122は、揺動部材の揺動中心(軸9
8)と摺動部113との延長線上で摺動113に当接してい
る。また、そして、係止部122、摺接部113の当接位置と
揺動部材96の揺動中心(軸98)とを結んだ線と、その当
接位置とギヤプレート126の揺動中心(キャプスタン5
2)とを結んだ像との挾角は、ほぼ90度となっている。
そのため、カム円板114が更に回転して、係止部122を介
して、摺接部113を押圧しようとしても、揺動部材96を
揺動させることはできず、逆に、カム円板は、摺動部か
ら反力を受けることとなる。従って、カム円板114が回
転するにつれ、ギヤプレート126は時計方向に揺動さ
れ、ギヤ116をリールギヤ62から離反させてリールギヤ6
2への駆動経路を遮断する。それとともに、ギヤプレー
トの押圧部130は、係止部材の延出片132に当接し、係止
部材を右方に移動させる。係止部材26が右方に移動する
と、録音、再生用の操作部材16、17に対する係止部材の
係止が解除され、その結果、図示しないリターンばねに
よって、係止部材は左方に移動し、初期位置に戻る。係
止部材26が初期位置に復帰すると、モータのスイッチ38
がオフとなるとともに、操作部材16、17も初期位置に復
帰してオートストップ動作が終了する。
このように、この発明のオートストップ機構12は、録
音、または、再生モードにおいて、リール受け66が回転
して、回転検出部材94に付勢力を生じていれば、作動し
ない。そして、テープエンドに至って、リール受けの回
転が停止し、回転検出部材に付勢力を生じないとき、作
動するように構成されている。
次に、巻戻しモードのオートストップについて述べる。
巻戻しのため、操作部材18を押込めば、上述したよう
に、操作部材の押込み動作に連動して、中立位置にある
FF/REW切換えレバー74が、第1図において、反時計方向
に揺動し、ギヤ76がリールギヤ78に噛合し、リール受け
を時計方向に回転させて、テープの巻取りを行なう。巻
戻しモードでは、磁気ヘッドのサポートプレート46は、
連動して押込まれないため、カム円板のギヤ116は、リ
ール受け62に噛合されないことはいうまでもない。そし
て、リール受け62は、テープの張力によって、時計方向
に回転し、回転検出部材は時計方向に付勢される。時計
方向に揺動させる。このように、回転検出部材94に付勢
力が作用する間は、上述したように、オートストップ機
構12は作動しない。
巻戻しモードにおいて、テープエンドとなれば、テープ
が緊張され、リール受け62の回転が停止する。すると、
回転検出部材94にリール受け62から付勢力が作用しな
い。回転検出部材94に付勢力が作用しない状態では、上
述したように、オートストップ機構12が作動し、ギヤプ
レート96を時計方向に揺動させて、係止部材26を初期位
置に復帰させる。そのため、モータ36は停止し、操作部
材18も初期位置に戻される。
また、早送りモードの設定のために、操作部材19を押込
めば、操作部材の押込み動作に連動して、FF/REWレバー
74は、第1図において、時計方向に揺動し、ギヤ76はア
イドラーギヤ69に噛合される。そして、リール受け62
は、反時計方向に高速回転し、テープを巻取る。この早
送りモードにおいても、カム円板のギヤ116は、リール
受け62に噛合されないことはいうまでもない。そして、
リール受け62は、回転検出部材を時計方向にに付勢させ
る。そのため、上述したように、オートストップ機構12
は作動しない。テープエンドに至ると、テープが緊張さ
れ、リール受け62の回転が不能となる。すると、回転検
出部材94にリール受け62から付勢力が作用しないため、
上充述したように、オートストップ機構12が作動するこ
ととなる。
上記のように、この発明のオートストップ機構12は、リ
ール受け66が回転して、回転検出部材94に付勢力を生じ
ていれば、作動せず、テープエンドに至って、リール受
けの回転が停止し、回転検出部材に付勢力を生じないと
きに、作動するように構成されている。このようなオー
トストップ機構12は、再生モード、録音モードだけでな
く、巻戻しモード、早送りモードにおいても、上記のよ
うに、応用することができる。そのため、いわゆる、フ
ルオートストップが可能となる。
なお、実施例のカセットテープレコーダ10には、上記以
外にも種々の新規な構成が採用されている。たとえば、
従来の構成では、モータは、振動吸収用のゴムリングを
介在させて、ねじ止めによって、シャーシに直接取付け
られている。これに対して、実施例では、モータ36はモ
ータブラケット150上にゴムリングなしで取付けられた
後、モータブラケットが、ねじ1本でシャーシに取付け
可能に構成されている。
つまり、第21図ないし第23図に示すように、モータブラ
ケット150は、交互に90度離反して配列された2組の部
分環形片152、153を上面に備えてプラスチックから成形
されている。部分環形片152、153は、第22図からよくわ
かるように、右端がモータブラケット150に接続された
片持ち梁の形状をしているため、十分な弾性力が左端、
つまり、自由端に部分環形片に生じる。部分環形片156、
153の自由端には、環状の突起152aおよび部分球形の突
起153aがそれぞれ形成されている。突起152a、153aの高
さは均一でなく、第21図に示すように、部分球形の突起
153aが僅かに高く形成されている。このような上面形状
を持つモータブラケット160に、モータ36をのせ、第21
図に示すように、ねじ154で、モータをモータブラケッ
ト150上に取付ける。すると、部分球形の突起153aは、
環状の突起152aと同じ高さになるまで、下方に弾性変形
し、変形に伴う弾性力の作用下で、モータは、突起152
a、153a上に支持されて、モータブラケット150に取付け
られる。このように、部分球形の突起153aによる弾性力
の作用下で、モータ36を支持するとともに、片持ち梁で
ある環形片152、153上に、モータがのせられる構成で
は、起動時でのモータの振動は、突起153a、環形片152、
153に十分吸収される。そのため、シャーシ14へのモー
タ36の振動の伝達が防止される。
モータブラケット150は、第21図、第23図に示すよう
に、下方にそれぞれ延出した2本の係止片156、158と、
2本の押圧片160、162とを備えている。係止片156は、シ
ャーシ14の上方折曲片14aの挾持可能な上下方向の切欠
き156aを持ち、切欠きの先端は、上方折曲片14aの挿入
を容易にするように、幅広に形成されてる。シャーシ14
の上方折曲片14aが切欠き156a内に挾持されるように、
モータブラケット150が、シャーシ14上に取付けられる
と、Z方向、Y方向、Y′方向のモータブラケットの動
きが規制される。また、別の係止片158は、下端に内方
折曲片158aを持ち、この内方折曲部は、シャーシ14の下
方折曲片14bを係止片の内壁との間で抱え込むように形
成されている。そのため、係止片158によってシャーシ1
4の下方折曲片14bを抱え込んで、モータブラケット150
がシャーシ14上に取付けられると、X方向のモータブラ
ケットの動きが規制される。更に、押圧片160、162は、
シャーシ14に当接可能な高さに形成されているため、こ
れらの押圧片によって、Z′方向のモータブラケット15
0の動きが規制される。このように、Z,Z′,Y,
Y′,X方向の動きが規制され、残るX′方向の動き
は、押圧片166を介して、ねじ168をシャーシ14に螺着す
ることによって、規制される。
上記のような構成では、モータ36は、モータブラケット
150に、耐振用ゴムリングなしで取付けることができ、
しかも、モータブラケットは、一本のねじによって、シ
ャーシ14に組込まれる。そのため、必要な部品点数が減
少するとともに、組込み工程が迅速、容易に行なえ、自
動化が容易にはかられる。
また、消去ヘッド48は、消去ヘッドレバー166にワンタ
ッチで取付けられるとともに、消去ヘッドレバー自体も
基板34上にワンタッチで取付けられるように構成されて
いる。つまり、第24図、第25図に示すように、消去ヘッ
ドレバー166は、上方に延出した一対の対向するフック
片168を備えて、プラスチックより成形している。ここ
で、フック片168は、消去ヘッド48を挾持可能な距離だ
け互に離反して形成されている。このような構成では、
上方から消去ヘッド48をフック片168内に押込めば、フ
ック片を外方に変形させて、消去ヘッドはフック片間に
挿入され、その後、フック片の弾力によって、確実に保
持される。このようにして、消去ヘッド48は、消去ヘッ
ドレバー166に迅速、容易に組込まれる。このような、
ねじを利用せず、ワンタッチで消去ヘッド48が組込みま
れるため、消去ヘッドの組込み工程が容易に自動化でき
る。
更に、消去ヘッドレバー166は、一端に設けられた円筒
部169の下端に、フランジ片170を備えている。組込みの
際、消去ヘッドレバー166は、円筒部169を基板34の軸17
1に嵌合させながら、基板上を下降される。すると、フ
ランジ片170は、基板上のフック片172に係止され、それ
によって、消去ヘッドレバー166の基板34からの抜け落
ちが防止される。実施例では、フランジ片170は、円筒
部169の下端に部分的に形成されているが、部分的でな
く全周的に設けてもよく、下端でなく中間部に設けても
よい。このように、消去ヘッドレバーのフランジ片177
を基板のフック片172に係止させて、抜け落ちを防止し
た構成では、ねじを利用することなく、ワンタッチで消
去ヘッドレバー166が基板34上に組込みまれ、組込み工
程の自動化が容易にはかられる。
また、カセットテープレコーダにおいて、カセットは、
蝶番止めされたカセットホルダー内に収納された後、カ
セットホルダーを回動することによって、カセットのリ
ールハブがリール受けに嵌合する装填位置に移される。
そして、カセットを装填位置に保持するために、カセッ
トホルダーをロックする。Eスライドレバーと称するロ
ック部材が、基板上にスライド可能に配設されている。
ストップ/イジェクト用の操作部材をイジェクトのため
に押込むと、この操作部材の押し込み動作に連動して、
Eスライドバーがスライドし、それによって、カセット
ホルダーは外部に回動してカセットロックを解き、カセ
ットの取出しが可能となる。公知の構成では、Eスライ
ドレバーは、スライドのガイドを兼ねるねじによって、
基板に取付けられている。これに対して、実施例では、
Eスライドレバーは、ねじを利用せず、ワンタッチでシ
ャーシに取付け可能に構成されている。
つまり、実施例では、第26図ないし第28図に示すよう
に、Eスライドレバー166は、弾性片174と、4個の係止
部176と、を備えてプラスチックから成形されている。
4個の係止片176は、第26図からよくわかるように、上
下、左右に対称に2個づつ配設され、シャーシ14を挾持
可能な高さに形成されている。また、弾性片174は先端
に突起174aを備えている(第29図参照)。他方、シャー
シ14は、第30図、第31図に示すように、係止片176の挿
入可能な切欠き14cを備えるとともに、弾性片の突起174
aの収納可能な開口14dを備えている。
Eスライドレバー166は、以下のようにして、シャーシ1
4に組込まれる。まず、第26図に示すように、Eスライ
ドレバーの係止片176をシャーシの切欠き14cに整列さ
せ、シャーシに押し付ける。そして、第26図において、
Eスライドレバー172を右方にスライドさせれば、シャ
ーシ14は、第28図に示すように、Eスライドレバーの係
止片176に挾持される。また、Eスライドレバー172のス
ライドによって、弾性片の突起174aは、シャーシの開口
14dに収納される。そして、Eスライドレバー172は、突
起174aが開口14dの対向縁に当接する範囲で、スライド
可能にシャーシ14に取付けられる。
上記のようなEスライドレバー172の組込みは、係止片1
76を切欠き14cに整列させ、押し付けたまま、Eスライ
ドレバー172を所定方向にスライドすれば足り、ワンタ
ッチで行なえる。そして、従来のようにガイドを兼ねる
ねじを有しないため、部品点数が減少する。
更に、実施例では、相互に係合する係合部が、録音用操
作部材16と再生用操作部材17とそれぞれ設けられ、録音
用操作部材を押込むと、再生用操作部材も追従して押込
まれる構成としている。そして、録音用操作部材16のリ
ターンばねを省略し、再生用操作部材17のリターばねが
録音用操作部材のリターンばねも兼用している。しか
し、操作部材16、17がいずれも非動作位置(初期位置)
にあるとき、両者の係合部間には、進退方向の隙間が存
在する。実施例では、第32図、第33図に示すように、基
板34は弾性片180を備え、弾性片は斜め下方に延びた折
曲部180aを有している。折曲部180aは、操作部材16の開
口16a内にのび、操作部材16が非動作位置にあるとき
は、折曲部180aがその開口16aの縁に当接して、操作部
材16を矢視方向に付勢して、操作部材16の自由な動きを
防止している。そのため、非動作位置における操作部材
16の振動の発生が防止される。このような構成では、録
音用操作部材16のリターンばねが省略され、部品点数が
減少するととも、操作部材16の振動の発生が防止され
る。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであ
り、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技
術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明
に包含されることはいうまでもない。たとえば、係止機
能を持つ実施例の係止片、フック片等として、キノコ形
の部材を使用してもよい。また、この発明のオートスト
ップ機構をカセットテープレコーダに応用した実施例を
示したが、この発明は、この応用例に限定されず、VTR
等他のテープ駆動装置にも広く応用できることはいうま
でもない。
〔発明の効果〕
上記のように、この発明に係るオートストップ機構は、
リール受けが回転して、回転検出部材に付勢力を生じて
いれば、リール受けの回転方向が左右いずれであって
も、作動しない。そして、テーププイジェクトに至っ
て、リール受けの回転が停止し、回転検出部材に付勢力
を生じないときに、作動する。そのため、再生モード、
録音モードだけでなく、巻戻しモード、早送りモードに
も応用でき、いわゆる、フルオートストップが可能とな
る。特にこのようなオートストップ機構は、従来のテン
ションアームを利用した構成のように、テープ走行を不
安定にすることもない。また、キャプスタンに対するピ
ンチローラの圧接力を強くする必要もなく、キャプスタ
ンの軸受部の設計を困難とすることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は、この発明のテープストップ機構の装
着されたカセットテープレコーダの概略平面図および概
略底面図、 第3図、第4図は、ストップ機構と係止部材との関係を
示すカセットテープレコーダの部分平面図、 第5図ないし第7図は、FF/REW切換えレバーの平面図、
正面図および第6図の線VII−VIIに沿った断面図、 第8図、第9図は、回転検出部材の平面図および正面
図、 第10図、第11図は、揺動部材の平面図および正面図、 第12図、第13図は、カム円板の平面図および縦断面図、 第14図は、ギヤプレートの平面図、 第15図は、磁気ヘッドのサポートプレートの平面図、 第16図ないし第19図は、ピンチローラレバーの正面図、
平面図、左側面図および斜視図、 第20図は、ストップ機構と係止部材との関係を示すカセ
ットテープレコーダの部分平面図、 第21図ないし第23図は、モータブラケットの正面図、平
面図および左側面図、 第24図、第25図は、消去ヘッドレバーの正面図および平
面図、 第26図ないし第29図は、Eスライドレバーの正面図、平
面図、左側面図および第26図の線A-Aに沿った拡大断面
図、 第30図、第31図は、シャーシ右端片の正面図および平面
図、 第32図は、第1図の線B-Bに沿ったシャーシの断面図、 第33図は、基板の部分平面図である。 10:カセットテープレコーダ、12:オートストップ機
構、14:シャーシ、16〜21:操作部材、24:操作部材の
係合ピン、26:係止部材、34:基板、36:モータ、38:
モータのスイッチ、44:録音再生用磁気ヘッド、46:磁
気ヘッドのサポートプレート、48:消去ヘッド、50:ピ
ンチローラ、52:キャプスタン(ギヤプレートの揺動中
心)、62:リールギヤ(リール台)、66:リール受け、
74:FF/REW切換えレバー、78:リールギヤ(リール
台)、80:リール受け、94:回転検出部材、95:回転検
出部材のアーム、96:揺動部材、98:揺動部材の軸(揺
動中心)、102:揺動部材の重錘部、113:揺動部材の摺
接部、114:カム円板、118:カム円板の偏心カム、12
2:カム円板の係合部、126:ギヤプレート(解除部
材)、130:ギヤプレートの押圧部、132:係止部材の延
出片、134:ねじりばね、140:ピンチローラレバー、14
4:ピンチローラレバーのピン、150:モータブラケッ
ト、166:消去ヘッドレバー、172:Eスライドレバー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ駆動装置を動作モードとするための
    操作部材を動作位置に移動させると、当該操作部材に連
    動して移動し、当該操作部材を係止して動作位置に留め
    る係止部材と、 回転可能なリール台と同軸的に装着されてリール台との
    接触摩擦によってリール台に追従して回転するリール受
    けに、左右いずれかの方向にも回転可能に装着され、リ
    ール受けとの間の接触摩擦によってリール受けの回転方
    向に付勢される回転検出部材と、 摺接部を備え、リール受けが左右いずれの方向に回転し
    ているときも、上記回転検出部材の回転力を受けて、一
    方向に付勢される揺動可能な揺動部材と、 揺動部材の摺接部が摺接する環状の偏心カムと、この偏
    心カムから離反して位置する係止部とを持ち、駆動源の
    駆動力をリール台に伝達可能に配置されたカム円板と、 係止部材を押圧可能な押圧部を備え、カム円板を回転自
    在に支持した揺動可能な解除部材とを具備し、 リール受けの停止によって回転検出部材の回転力が消失
    すると、揺動部材の摺接部がカム円板の偏心カムから離
    反した位置に留まり、カム円板の係合部に当接し、カム
    円板が摺接部からの反力を受けて解除部材を揺動させ、
    解除部材の揺動によってカム円板からリール台に至る駆
    動経路を遮断するとともに、解除部材の押圧部が係止部
    材を押圧し、係止部材を移動させて操作部材の係止を解
    除するテープ駆動装置のオートストップ機構。
JP61313107A 1986-12-31 1986-12-31 テ−プ駆動装置のオ−トストツプ機構 Expired - Lifetime JPH0656680B2 (ja)

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CN 87103591 CN1011743B (zh) 1986-12-31 1987-05-14 磁带驱动装置的自动停止机构
US07/066,195 US4809101A (en) 1986-12-31 1987-06-25 Automatic stopping mechanism for a tape feeding device
GB8715602A GB2199687B (en) 1986-12-31 1987-07-02 Automatic stopping mechanism for a tape feeding device
DE19873741742 DE3741742A1 (de) 1986-12-31 1987-12-09 Vorrichtung zum automatischen anhalten einer bandtransportvorrichtung
NL8703069A NL8703069A (nl) 1986-12-31 1987-12-18 Automatisch stopmechanisme voor een bandtoevoerinrichting.
MYPI88001272A MY103462A (en) 1986-12-31 1988-11-07 Automatic stopping mechanism for a tape feeding device.
SG730/91A SG73091G (en) 1986-12-31 1991-09-03 Automatic stopping mechanism for a tape feeding device
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CN1011743B (zh) 1991-02-20

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