JP2506565Y2 - 状態検出機構 - Google Patents

状態検出機構

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JP2506565Y2
JP2506565Y2 JP1987044085U JP4408587U JP2506565Y2 JP 2506565 Y2 JP2506565 Y2 JP 2506565Y2 JP 1987044085 U JP1987044085 U JP 1987044085U JP 4408587 U JP4408587 U JP 4408587U JP 2506565 Y2 JP2506565 Y2 JP 2506565Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案状態検出機構を以下の項目に従って説明する。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.従来技術 a.一般的背景 b.状態検出レバーを備えた従来の状態検出機構の一例
[第7図、第8図] b−1.構成 b−2.動作 D.考案が解決しようとする問題点[第7図、第8図] E.問題点を解決するための手段 F.実施例 a.メカシャーシ[第2図乃至第4図、第6図] b.プレイレバー[第2図] c.テープ走行手段[第2図乃至第4図] c−1.キャプスタン、リール台[第2図、第3図] c−2.ピンチローラ、ディレクションスライダー[第2
図、第3図] c−3.アイドラレバー、アイドラギヤ[第2図乃至第4
図] c−3−a.構成 c−3−b.作用 d.駆動系[第1図乃至第4図、第6図] d−1.モータ、キャプスタンプーリ[第2図、第3図] d−2.伝達ギヤブロック[第1図、第3図、第4図、第
6図] d−3.ベルト、キャプスタン等の回転[第3図] e.プレイモードの形成、テープの走行[第2図、第3
図] f.テープエンド検出機構[第1図、第3図乃至第6図] f−1.揺動レバー[第1図、第3図乃至第6図] f−1−a.構造 f−1−b.第2の回転体への支持 f−2.カムギヤ[第3図、第5図、第6図] f−3.動作 f−3−a.揺動レバーの揺動[第3図、第6図(A)] f−3−b.テープエンドの検出[第6図] g.テープエンドにより行なわれる動作[第3図、第6
図] G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規な状態検出機構に関する。詳しくは、所
定の動作モードにおいて回転する駆動体と、該駆動体に
回動自在に支持されかつ駆動体の回転力が摩擦接触手段
を介して伝達される状態検出レバーと、該状態検出レバ
ーに対するカム部を有する回転体とを備え、駆動体が回
転している間は状態検出レバーに所定の方向への回動力
が付勢されて、状態検出レバーが上記回転体のカム部に
圧着されることによって所定の動作モードであることが
検出され、また、駆動体の回転が停止したときは状態検
出レバーに対する上記回動力の付勢が解除されて、状態
検出レバーの回転体のカム部への圧着力が無くなること
によって上記動作モードと異なるモードになったことが
検出される状態検出機構に関するものであり、状態検出
レバーの駆動体への支持構造を改良することによって、
特別の部品から成る摩擦接触手段を用いなくても、状態
検出レバーを駆動体に回動自在に支持させかつ摩擦接触
させることができるようにしてこの種の機構をより小数
の部品で構成することができると共に、状態検出レバー
の駆動体への組付を極めて簡単に行なうことができるよ
うにした新規な状態検出機構を提供しようとするもので
ある。
(B.考案の概要) 本考案状態検出機構は、所定の動作モードにおいて回
転する駆動体と、該駆動体に回動自在に支持されかつ駆
動体の回転力が摩擦接触手段を介して伝達される状態検
出レバーと、該状態検出レバーに対するカム部を有する
回転体とを備え、駆動体が回転している間は状態検出レ
バーに所定の方向への回動力が付勢されて、状態検出レ
バーが上記回転体のカム部に圧着されることによって所
定の動作モードであることが検出され、また、駆動体の
回転が停止したときは状態検出レバーに対する上記回動
力の付勢が解除されて、状態検出レバーの回転体のカム
部への圧着力が無くなることによって上記動作モードと
異なるモードになったことが検出される状態検出機構で
あって、状態検出レバーが合成樹脂により形成されると
ともに、該状態検出レバーのうち所定の動作モード時に
上記回転体のカム部に圧着される部分が状態検出レバー
と一体に形成されており、撓み弾性を有する2つの弾性
片が状態検出レバーと一体に形成され、これらの弾性片
が駆動体にそれを両側から挟むように弾発的に係合され
ることによって状態検出レバーが駆動体に支持されるよ
うにし、それにより、特別の部品から成る摩擦接触手段
を用いなくても、状態検出レバーを駆動体に回動自在に
支持させかつ摩擦接触させることができ、かつ、状態検
出レバーの駆動体への組付を簡単に行なうことができる
ようにしたものである。
(C.従来技術) (a.一般的背景) ある動作が行なわれている動作モード(以下、「第1
のモード」と言う。)から該第1のモードと異なるモー
ド(以下、「第2のモード」と言う。)、例えば、上記
第1のモードにおける動作が停止したモードになったこ
とを機械的に検出する機構、即ち、状態検出機構には、
従来から各種のものがあるが、その中の1つに、所定の
動作モードにおいて回転する駆動体と該駆動体に回動自
在に支持されかつ駆動体の回転力が摩擦接触手段を介し
て伝達される状態検出レバーを有すると共に、駆動体が
回転している間は状態検出レバーに所定の方向への回動
力が付勢されることによって所定の動作モードであるこ
とが検出され駆動体の回転が停止したときは状態検出レ
バーに対する回動力の付勢が解除されることによって上
記動作モードと異なるモードになったことが検出される
ように構成されたものがある。
(b.状態検出レバーを備えた従来の状態検出機構の一
例)[第7図、第8図] 第7図及び第8図はそのような状態検出機構の一例a
を示すものである。
(b−1.構成) 同図において、bは駆動ギヤであり、該駆動ギヤbは
シャーシcから立設された支持軸dに回転自在に支持さ
れると共に、図示しない駆動手段に摩擦接触手段を介し
て結合され、かつ、所定の動作を行なう動作部材と噛合
されており、上記動作部材の回転が阻止されていない状
態において駆動手段により第7図における時計回り方向
へ回転されるようになっている。eは駆動ギヤbの上面
に形成された嵌合ボスである。
fは状態検出レバーであり、該状態検出レバーfは略
円環状に形成された基部gと該基部gから側方へ向けて
突出した腕部hとが一体に形成されていると共に、上記
腕部hの先端部から被押圧ピンiが下方へ向けて突設さ
れており、基部gが駆動ギヤbの嵌合ボスeに回転自在
に外嵌されている。
jは上端部にフランジkが一体に形成され、かつ、駆
動ギヤbの嵌合ボスeに圧入状に外嵌されたキャップ体
であり、該キャップ体jのフランジkと状態検出レバー
fの基部gとの間に圧縮コイルスプリングlが介挿され
ている。
従って、状態検出レバーfの基部gが駆動ギヤbの上
面に適度な圧着力で圧着されることになる。
mは支持軸nに回転自在に支持されたカムギヤであ
り、該カムギヤmは図示しない駆動手段によって、常
時、第7図における時計回り方向へ回転されるようにな
っており、その上面に略半円形を成しかつその一端部が
カムギヤmの中心部に位置した第1のカムoと、該第1
のカムoと外周縁との間の略中間の位置にその外側面が
略円弧状に、かつ、時計回り方向に行くに従って中心に
近づくように延びる第2のカムpが形成されている。
そして、前記状態検出レバーfの被押圧ピンiの下端
部はカムギヤmの第1のカムoの外周面に側方から対向
するように位置している。
(b−2.動作) そこで、図示しない駆動手段が動作を開始するとその
駆動力が摩擦接触手段を介して駆動ギヤbに伝達される
ので、駆動ギヤbが時計回り方向へ回転されると共に該
駆動ギヤbと噛合している動作部材が動作せしめられる
ことになる。即ち、第1のモードになる。また、この駆
動ギヤbの回転力により状態検出レバーfに時計回り方
向への回動力が付勢され、それによって、状態検出レバ
ーfの被押圧ピンiがカムギヤmの第1のカムoに圧着
せしめられることになる。
また、これと共に、カムギヤmが時計回り方向へ回転
するので、第1のカムoの外周面の状態検出レバーfの
被押圧ピンiと接触する位置のカムギヤmの中心からの
距離が周期的に変化することになり、それによって、被
押圧ピンiが第7図に破線で示す位置と1点鎖線で示す
位置との間を周期的に移動することになる。従って、状
態検出レバーfが一定の揺動ストロークの範囲内で揺動
することになる。
そして、この状態から動作部材の動きが阻止される、
即ち、第2のモードになると、動作部材と噛合している
駆動ギヤbの回転が阻止されるので、状態検出レバーf
への前記回動力の付勢が解除されることになる。
すると、状態検出レバーfはその被押圧ピンiがカム
ギヤmの第1のカムoの中心部からの距離が最も遠い部
分によって押圧された位置、即ち、1点鎖線で示す位置
に来たところでその動きが止まることになり、この状態
からカムギヤmが略半回転して来ると、第2のカムpが
被押圧ピンiを押圧して状態検出レバーfを第7図に2
点鎖線で示す位置まで移動せしめることになり、そし
て、状態検出レバーfがこの位置に来ることによって図
示しないモード形成手段が動作されるようになってい
る。
しかして、動作部材が動作していない状態、即ち、第
2のモードになったことの検出は、状態検出レバーfに
回動力が付勢されなくなることによって為される。
(D.考案が解決しようとする問題点)[第7図、第8
図] 第7図及び第8図に示した状態検出機構aによる状態
検出は上記したように為されるが、このような状態検出
機構は構造が複雑で、かつ、組立作業が面倒である等の
問題がある。
即ち、駆動ギヤbの回転力を摩擦接触によって状態検
出レバーfに伝達する手段として状態検出レバーfを駆
動ギヤbにコイルスプリングlの弾発力によって弾接せ
しめるという構造を用いているため、その手段にコイル
スプリングl、キャップ体j及び該キャップ体jの支持
軸dからの抜止めを為すワッシャq等の特別の部材を必
要とする。従って、これら部材の数だけ構成部品の数が
増えることになるので、構造が複雑になり、かつ、コス
トが高くなると共に、上記コイルスプリングl及びキャ
ップ体jは状態検出機構aの高さ方向に配列されるた
め、その分、状態検出機構の高さが高くなるという問題
がある。
そして、状態検出レバーf、コイルスプリングl及び
キャップ体jの駆動ギヤbへの組付は、状態検出レバー
fの基部g及びコイルスプリングlをこの順序で駆動ギ
ヤbに外嵌し、次いで、キャップ体jを駆動ギヤbに圧
入状に外嵌し、更に、支持軸dのキャップ体jから上方
へ突出した部分に抜止めワッシャqを係合するという手
順で行なうことになり、しかも、これらの組付作業は状
態検出レバーfやキャップ体jを保持しながら行なう必
要があるので、その作業が極めて面倒であるという問題
がある。
(E.問題点を解決するための手段) そこで、本考案状態検出機構は、上記した問題点を解
決するために、所定の動作モードにおいて回転する駆動
体と、該駆動体に回動自在に支持されかつ駆動体の回転
力が摩擦接触手段を介して伝達される状態検出レバー
と、該状態検出レバーに対するカム部を有する回転体と
を備え、駆動体が回転している間は状態検出レバーに所
定の方向への回動力が付勢されて、状態検出レバーが上
記回転体のカム部に圧着されることによって所定の動作
モードであることが検出され、また、駆動体の回転が停
止したときは状態検出レバーに対する上記回動力の付勢
が解除されて、状態検出レバーの回転体のカム部への圧
着力が無くなることによって上記動作モードと異なるモ
ードになったことが検出される状態検出機構であって、
状態検出レバーが合成樹脂により形成されるとともに、
該状態検出レバーのうち所定の動作モード時に上記回転
体のカム部に圧着される部分が状態検出レバーと一体に
形成されており、撓み弾性を有する2つの弾性片が状態
検出レバーと一体に形成され、これらの弾性片が駆動体
にそれを両側から挟むように弾発的に係合されたもので
ある。
従って、本考案状態検出機構によれば、状態検出レバ
ーはそれに設けられた2つの弾性片が駆動体にそれを両
側から挟むように係合されることによって該駆動体に回
転自在に支持されると共に上記係合は弾性片が有する撓
み弾性により弾発的に為されるので、状態検出レバーを
駆動体に摩擦接触させるための特別な部材を不要ならし
めることができ、これにより、この種の状態検出機構を
必要最少限の数の部材で構成することができると共に、
状態検出レバーの駆動体への組付はその2つの弾性片を
駆動体の所定の部分に係合させることによって完了する
ので、その組付作業をきわめて簡単にすることができ
る。
(F.実施例) 以下に、本考案状態検出機構の詳細を添附図面に示し
た実施例に従って説明する。
尚、図示した実施例は本考案をリバース再生機能を備
えたオーディオテーププレーヤー1におけるテープエン
ド検出機構に適用したものである。
図面にはメカデッキと外筐の前壁部のみを示してあ
る。
(a.メカシャーシ)[第2図乃至第4図、第6図] 2はメカシャーシであり、該メカシャーシ2は板状に
形成されたシャーシ部3と後述する各部の大部分が合成
樹脂により一体に形成されて成る。
シャーシ部3はその後端寄りの部分を除く大部分が左
右方向に長い略長方形状を成すと共に後端寄りの部分が
略M字形を為すように形成されており、該M字形を為す
部分の後端部からリール台支持軸4、4′が立設され、
また、前端部の左右両端部からアーム支持軸5、5′が
立設されている。
6(第6図参照)はシャーシ部3の前端部から下方へ
突出した比較的背の低い前壁、7、7′はカセット位置
決めピン、8、8′はシャーシ部3にインサート成形さ
れることにより設けられたキャップスタン支持スリーブ
である。
尚、シャーシ部3に形成された各部のうち上記した各
部以外の部分については後述する各部材の説明の中で関
連して述べることにする。
(b.プレイレバー)[第2図] 9はプレイモードを形成するためのプレイレバーであ
り、該プレイレバー9はその主部9aが左右方向に長い略
矩形を為す板状に形成されると共に主部9aの後端縁から
2つの規制片10、10′が後方へ向けて突出するように設
けられており、該規制片10、10′の各後端部はこれら後
端部間の間隔が他の部分の間の間隔より狭くなるように
互いに内側へ向けて屈曲されている。
11はプレイレバー9の前端部寄りの位置に取着された
磁気ヘッド、12はプレイレバー9の前端部に固定された
押釦である。
そして、プレイレバー9はシャーシ部3の上面に一定
の範囲内で前後方向へ移動自在なるように支持されると
共に常時前方への移動力を付勢されており、後方へ向け
て押圧されていない状態においては磁気ヘッド11がプレ
ーヤー1に装着されたテープカセット13の前面に稍間隔
を置いて前方から対向する位置(以下、「非プレイ位
置」と言う。)に保持され、また、後方へ向けて所定量
押し込まれることにより、第2図に示す位置、即ち、磁
気ヘッド11が磁気テープ14のうちテープカセット13の前
面部を通されている部分に接触する位置(以下、「プレ
イ位置」と言う。)へと移動され、かつ、該プレイ位置
に保持されるようになっている。
(c.テープ走行手段)[第2図乃至第4図] (c−1.キャプスタン、リール台)[第2図、第3図] 15、15′はキャプスタンであり、これらキャプスタン
15、15′は後述するキャプスタンプーリから立設される
と共に、その略下側半分が前記キャプスタン支持スリー
ブ8、8′に回転自在に支持されている。
尚、これら2つのキャプスタン15、15′のうち右側の
もの15がフォワードプレイモード、即ち、磁気テープ14
をフォワード方向へ走行させながら再生を行なうモード
において機能するキャプスタン(以下、「F側キャプス
タン」と言う。)であり、左側のキャプスタン15′がリ
バースプレイモード、即ち、磁気テープ14をリバース方
向へ走行させながら再生を行なうモードにおいて機能す
るキャプスタン(以下、「R側キャプスタン」と言
う。)である。
16、16′はリール台であり、該リール台16、16′は比
較的大径なギヤ部16a、16′aと該ギヤ部16a、16′aの
中心部から上方へ突出したリール係合軸16b、16′bと
が一体に形成されて成り、メカシャーシ2のシャーシ部
3に設けられた前記リール台支持軸4、4′に回転自在
に支持されている。
そして、テープカセット13がプレーヤ1に装着される
と、2つのテープリール17、17′が上記リール台16、1
6′のリール係合軸16b、16′bに各別に係合され、それ
によって、右側のテープリール17(以下、「Tリール」
と言う。)が右側のリール台(以下、「F側リール台」
と言う。)16と、左側のテープリール17′(以下、「S
リール」と言う。)が左側のリール台(以下、「R側リ
ール台」と言う。)16′と、それぞれ、一体的に回転す
る状態となる。
(c−2.ピンチローラ、ディレクションスライダー)
[第2図、第3図] 18及び18′はピンチローラである。
19、19′はピンチローラアームであり、該ピンチロー
ラアーム19、19′はその基端部がシャーシ部3に設けら
れた前記アーム支持軸5、5′に回動自在に支持される
と共にその回動端部に支持軸20、20′が設けられてお
り、該支持軸20、20′にピンチローラ18、18′が回転自
在に支持されている。
尚、上記支持軸20、20′の下端部はシャーシ部3に形
成された図示しない孔を通してシャーシ部3の下方にま
で達し後述するディレクションスライダーに設けられた
ピンチローラ規制片と対向されている。
21はディレクションスライダーである。該ディレクシ
ョンスライダー21はプレイモードにおけるピンチローラ
アーム19、19′の位置を規制すると共に後述するアイド
ラレバーに所定の方向への回動力を付勢するための部材
であり、シャーシ部3の下面に左右方向へ移動自在なる
ように支持されると共に、その左右方向に長い基部21a
の右端部及び左端寄りの位置からピンチローラ規制片2
2、22′が立上げ状に設けられ、また、基部21aの右端寄
りの位置から後方へ突出した突出部21bに略矩形を為す
カム配置孔23が形成され、更に、突出部21bの後端から
左方へ向けて突出された略L字形を為す腕21cに略鋏形
を成すアイドラ押圧ばね24が支持されており、後述する
ディレクションギヤによって、第3図に実線で示すフォ
ワード位置と同図にその一部を2点鎖線で示すリバース
位置との間を移動されるようになっている。
そして、ディレクションスライダー21がフォワード位
置に来ているときは、ピンチローラ規制片22、22′の右
側のもの22が右側のピンチローラアーム19の支持軸20の
後方から稍左側へ逃げた位置に来ており、かつ、左側の
ピンチローラ規制片22′が左側のピンチローラアーム1
9′の支持軸20′に後方から対向して位置し、また、デ
ィレクションスライダー21がリバース位置へと移動する
と、右側のピンチローラ規制片22が右側のピンチローラ
アーム19の支持軸20に後方から対向して位置し、かつ、
左側のピンチローラ規制片22′が左側のピンチローラア
ーム19′の支持軸20′の後方から稍右側へ逃げた位置に
来るようになっている。
尚、ピンチローラアーム19、19′はプレイレバー9が
非プレイ位置に来ているときは、該プレイレバー9によ
って、そのピンヒローラ18、18′がキャプスタン15、1
5′に前方から稍離間して対向する位置に保持されてお
り、プレイレバー9がプレイ位置へと移動されることに
よってキャプスタン15、15′側へ向けて回動されるよう
になっている。
従って、ディレクションスライダー21がフォワード位
置に来ている状態からプレイレバー9がプレイ位置へと
移動すると、第3図に示すように、右側のピンチローラ
アーム19はピンチローラ18がF側キャプスタン15に圧着
する位置まで移動するが、左側のピンチローラアーム1
9′は、ピンチローラ18′がR側キャプスタン15′に接
触する直前の位置まで来たところで支持軸20′がディレ
クションスライダー21の左側のピンチローラ規制片22′
に当接してそれ以上後方へ移動するのを阻止されること
になる。
また、これとは逆に、ディレクションスライダー21が
リバース位置に来ている状態からプレイバー9がプレイ
位置へと移動したときは、左側のピンチローラアーム1
9′の後方への移動がディレクションスライダー21のピ
ンチローラ規制片22′によって阻止されることがないの
で、ピンチローラ18′がR側キャプスタン15′に圧着さ
れることになるが、右側のピンチローラアーム19の後方
への移動はディレクションスライダー21のピンチローラ
規制片22によって阻止されるため、ピンチローラ18がF
側キャプスタン15から稍離間した位置に保持されること
になる。
(c−3.アイドラレバー、アイドラギヤ)[第2図乃至
第4図] 25は前記2つのリール台16、16′を選択的に駆動する
ためのアイドラギヤ、26は該アイドラギヤ25を支持して
いるアイドラレバーである。
(c−3−a.構成) アイドラレバー26は略前後方向に長い板状に形成され
ると共にその長手方向における中間部から稍前寄りの位
置がシャーシ部3のうち後端縁の左右方向における略中
間部に近接した位置に設けられた支持軸27のシャーシ部
3から上方へ突出した部分に回動自在に支持されてお
り、その後端部から下方へ突出した支持軸28にアイドラ
ギヤ25が回転自在に支持されている。
29はアイドラレバー26の前端部から下方へ向けて突出
した被押圧ピン、30はアイドラレバー26の前端部上面に
形成された被規制突部である。
また、アイドラギヤ25はリール台16、16′のギヤ部16
a、16′aの直径の半分程度の直径を有する大ギヤ25aと
該大ギヤ25aの上面に位置した小ギヤ25bとが一体に形成
されて成り、大ギヤ25aが後述する伝達ギヤブロックの
第2のギヤと常時噛合されており、該第2のギヤによっ
て反時計回り方向へ回転されるようになっている。
尚、31はシャーシ部3の上面のうちアイドラレバー26
の右側の位置に設けられた中間ギヤであり、該中間ギヤ
31はF側リール台16のギヤ部16aと常時噛合している。
そして、アイドラレバー26の被押圧ピン29の下端部が
前記ディレクションスライダー21に設けられたアイドラ
押圧ばね24の2つの腕24aと24bの先端部間に位置してお
り、アイドラレバー26は、ディレクションスライダー21
がフォワード位置に来ている状態においては、第3図に
実線で示すように、被押圧ピン29がアイドラ押圧ばね24
の右側の腕24aにより左側へ向けて押圧されることによ
り時計回り方向への回動力を付勢され、ディレクション
スライダー21がリバース位置に来ている状態において
は、同図に2点鎖線で示すように、被押圧ピン29がアイ
ドラ押圧ばね24の左側の腕24bにより右側へ向けて押圧
されることにより反時計回り方向への回動力を付勢され
ている。
また、アイドラレバー26の被規制突部30はプレイレバ
ー9の前記2つの規制片10、10′の間に位置されてお
り、プレイレバー9が非プレイ位置に来ている状態にお
いては、規制片10、10′の後端部が上記被規制突部30を
左右両側から略挟むように位置することによって、アイ
ドラレバー26がアイドラ押圧ばね24により付勢された前
記回動力に抗して、その回動範囲の略中間の位置に保持
されるようになっており、アイドラレバー26がこの位置
に来ている状態において、アイドラギヤ25がその小ギヤ
25bがR側リール台16′のギヤ部16′a及び中間ギヤ31
のいずれにも噛合しない位置(以下、「中立位置」と言
う。)に保持される。
(c−3−b.作用) そこで、プレイレバー9が非プレイ位置に来ている状
態からプレイ位置へと移動すると、第2図に示すよう
に、規制片10、10′の後端部がアイドラレバー26の被規
制突部30より後方の位置へ逃げるため、アイドラレバー
26の規制片10、10′による位置の規制が解除されること
になる。
従って、この場合、ディレクションスライダー21がフ
ォワード位置に来ていれば、アイドラレバー26が時計回
り方向へ回動してアイドラギヤ25の小ギヤ25bが中間ギ
ヤ31と噛合し、また、ディレクションスライダー21がリ
バース位置に来ていれば、アイドラレバー26が反時計回
り方向へ回動してアイドラギヤ25の小ギヤ25bがR側リ
ール台16′のギヤ部16′aと噛合することになる。
(d.駆動系)[第1図乃至第4図、第6図] (d−1.モータ、キャプスタンプーリ)[第2図、第3
図] 32はモータであり、該モータ32はシャーシ部3の下面
の右端部に固定されると共にその回転軸32aに比較的小
径なプーリ33が固着されている。
34、34′はキャプスタンプーリであり、該キャプスタ
ンプーリ34、34′はこれより稍大径なフライホィール3
5、35′の上面に固定されており、これらキャプスタン
プーリ34、34′の中心に前記キャプスタン15、15′の下
端部が固定されている。
36は右側のキャプスタンプーリ34の上面の中心から上
方へ突出するように形成されたギヤ部である。
尚、モータ32はプレイレバー9及びその他の図示しな
いモードレバーのいずれかが押し込まれることによって
回転され、その回転方向は時計回り方向である。
(d−2.伝達ギヤブロック)[第1図、第3図、第4
図、第6図] 37は前記アイドラギヤ25等を駆動すると共に後述する
揺動レバーに所定の方向への回動力を付勢するための伝
達ギヤブロックである。
38は伝達ギヤブロック37の第1の回転体であり、該第
1の回転体38は前記キャプスタンプーリ34、34′より稍
大径なプーリ39と、該プーリ39の上面の中心部と外周縁
との間の略中央部から突出し、かつ、その上部がギヤ
(以下、「第1のギヤ」と言う。)40に形成された背の
低い円筒部41と、プーリ39の中心部から上方へ突出した
略円筒状を成すボス42とが一体に形成されて成る。
そして、円筒部41の内周面には複数の係合部43、43、
・・・(図面では1個のみ示してある。)が形成されて
いる。
また、44は伝達ギヤブロック37の第2の回転体であ
り、該第2の回転体44は上記第1の回転体38の円筒部41
の内径より稍小径な外径を有する円板45と該円板45の中
心部から上方へ突出した円筒部46とが一体に形成されて
おり、該円筒部46の外周面の高さ方向における略中央部
に該円筒部46の高さの3分の1程度の幅を有して周方向
に延びる比較的浅い係合溝47が形成されていると共に、
円筒部46の上記係合溝47から上方の部分がギヤ(以下、
「第2のギヤ」と言う。)48に形成されている。
49は第1の回転体38の上面を塞ぐように取着されたキ
ャップ体であり、該キャップ体49は略環状を為す主部49
aと該主部49aの内周面の高さ方向における略中央部から
内方へ突出した閉塞片49bと主部49aの下面から下方へ突
出した複数の係合片49c、49c、・・・とが一体に形成さ
れて成り、その係合片49c、49c、・・・の下端に形成さ
れた係合爪49d、49d、・・・が第1の回転体38の円筒部
41の内周面に形成された係合部43、43、・・・に下方か
ら係合することによって上方への抜止めが為されてい
る。
しかして、第1の回転体38と第2の回転体44は、第1
の回転体38のボス42が第2の回転体44の円筒部46に回転
自在に挿入されると共に円板45の下面とプーリ39の上面
との間に摩擦板50が介在され、かつ、上記円板45とキャ
ップ体49の閉塞片49bとの間に圧縮コイルスプリング51
が介挿された状態で、互いに結合されている。
従って、第1の回転体38の回転は摩擦板50を介して第
2の回転体44に伝達されるので、第2の回転体44に一定
の値以上の負荷が加えられていない状態においては第1
の回転体38と第2の回転体44とが一体的に回転され、上
記負荷が一定の値を超えると第1の回転体38と第2の回
転体44との間の接触部がスリップすることになる。
そして、伝達ギヤブロック37はその第1の回転体38の
ボス42に前記支持軸27、即ち、アイドラレバー26が支持
れた支持軸のシャーシ部3から下方へ突出した部分が挿
通されることにより該支持軸27に回転自在に支持されて
おり、また、その第2のギヤ48に前記アイドラギヤ25の
大ギヤ25aが常時噛合している。
尚、第1のギヤ40には図示しない高速走行用ギヤが係
脱自在に噛合されるようになっている。
(d−3.ベルト、キャプスタン等の回転)[第3図] 52は無端状のベルトであり、該無端状ベルト52は、前
記モータ32のプーリ33−右側のキャプスタンプーリ34−
左側のキャプスタンプーリ34′−伝達ギヤブロック37の
プーリ39にこの順序で巻き付けられており、右側のキャ
プスタンプーリ34には後方を向いている部分に、また、
左側のキャプスタンプーリ34′には前方を向いている部
分に、それぞれ巻き付けられている。従って、2つのキ
ャプスタンプーリ34、34′は互いに反対方向へ回転され
ることになる。
そこで、モータ32が回転すると、ベルト52が走行さ
れ、それにより、右側のキャプスタンプーリ34が第3図
における反時計回り方向へ、左側のキャプスタンプーリ
34′及び伝達ギヤブロック37が同図における時計回り方
向へそれぞれ回転されることになり、これによって、F
側キャプスタン15及びアイドラギヤ25が反時計回り方向
へ、R側キャプスタン15′が時計回り方向へそれぞれ回
転することになる。
(e.プレイモードの形成、テープの走行)[第2図、第
3図] しかして、プレイレバー9がプレイ位置へと移動する
と、モータ32が回転し、キャプスタン15、15′、伝達ギ
ヤブロック37及びアイドラギヤ25が回転されると共に、
ディレクションスライダー21がフォワード位置に来てい
るとき(以下、「フォワード状態」と言う。)には右側
のピンチローラ18がF側キャプスタン15に圧着され、か
つ、アイドラギヤ25の小ギヤ25bが中間ギヤ31を介して
F側リール台16のギヤ部16aと噛合され、また、ディレ
クションスライダー21がリバース位置に来ているとき
(以下、「リバース状態」と言う。)には左側のピンチ
ローラ18′がR側キャプスタン15′に圧着され、かつ、
アイドラギヤ25の小ギヤ25bがR側リール台16′のギヤ
部16′aと噛合されることになり、それによって、フォ
ワード状態においてはF側リール台16が反時計回り方向
へ、又、リバース状態においてはR側リール台16′が時
計回り方向へ回転せしめられることになる。
従って、テープカセット13がプレーヤー1に装着され
ている状態から上記したモード、即ち、プレイモードに
なると、磁気ヘッド11が磁気テープ14に接触すると共
に、磁気テープ14は、フォワード状態においてはF側キ
ャプスタン15とこれに圧着した右側のピンチローラ18と
によって挟まれてフォワード方向へ定速で走行され、か
つ、Tリール17に巻き取られて行くことになり、リバー
ス状態においてはR側キャプスタン15′とこれに圧着し
た左側のピンチローラ18′とによって挟まれてリバース
方向へ定速で走行され、かつ、Sリール17′に巻き取ら
れて行くことになる。
尚、プレイモードにおけるテープの走行方向は後述す
るテープ走行方向切換機構により切り換えられる。
(f.テープエンド検出機構)[第1図、第3図乃至第6
図] 53はテープエンド検出機構であり、該テープエンド検
出機構53は、前記した伝達ギヤブロック37の第2の回転
体44と、該第2の回転体44に支持された揺動レバーと、
カムギヤ等から成る。
(f−1.揺動レバー)[第1図、第3図乃至第6図] (f−1−a.構造) 54は揺動レバーであり、該揺動レバー54は略L字形を
為す板状に形成された主部55と、該主部55の左端から略
左側へ向けて突出した2つの弾性片56、56とが合成樹脂
により一体に形成されて成る。
そして、上記2つの弾性片56、56は、前後方向におい
て対称を為す略台形状に形成されている。
即ち、弾性片56、56は、主部55の左端部から左側を向
いて略V状に開く状態で突出した連続片57、57と、該連
続片57、57の先端から左側へ向けて互いに略平行に延び
る中間片58、58と、該中間片58、58の左端から左側へ向
けて突出したばね掛片59、59とから成ると共に、中間片
58、58の左端部は比較的小さな略円板形を為し、かつ、
その大部分が中間片58、58のその余の部分より互いに内
側へ向けて突出するように位置した係合部58a、58a(第
1図に破線で示してある。)に形成されており、また、
ばね掛片59、59は上記係合部58a、58aの略左側を向く部
分の上部から突出するように位置され、かつ、その互い
に対向する対向面は先端に行くに従ってこれらの間の間
隔が広くなるように形成されている。
尚、中間片58、58間の間隔は伝達ギヤブロック37の第
2の回転体44に形成された前記係合溝47の径より稍狭く
なっている。
また、主部55のうち前後方向に長い部分の後端寄りの
部分を除く部分は前端に行くに従ってその幅が広くなる
ように形成されると共に、その前端縁に沿う部分には左
端部から下方へ向って突出した引掛突部60と右端部から
下方へ向けて突出した当接突部61が形成されている。
62は主部55に形成された長孔であり、該長孔62は2つ
の弾性片56、56によって囲まれた空間の略中心を中心と
した円弧に沿って延びるように形成されている。
尚、主部55と弾性片56、56とが連続する部分は前方か
ら見て略クランク状に屈曲されており、弾性片56、56が
主部55より稍低い位置に位置している。
(f−1−b.第2の回転体への支持) そこで、このように構成された揺動レバー54は、前記
伝達ギヤブロック37の第2の回転体44に次のように支持
される。
この揺動レバー54の第2の回転体44への支持は、その
弾性片56、56の先端部、即ち、ばね掛片59、59を第2の
回転体44の係合溝47に側方から接触するように対向させ
た状態で揺動レバー54を第2の回転体44側へ押圧するこ
とによって為される。
即ち、上記した状態から揺動レバー54を押圧すると、
先ず、第1図に2点鎖線で示すように、その中間片58、
58の係合部58a、58aが係合溝47によって相対的に押圧さ
れることにより、主としてのその中間片58、58が、一
旦、V字状に開くように変形されることになる。そし
て、上記係合部58a、58aが係合溝47の中心より反主部55
側へ寄ったところまで来ると、今度は、中間片58、58が
上記したように変形されることによって蓄えられた弾発
力によってその係合片58a、58aが係合溝47の周面を反主
部55側へ辷るように移動することになる。
これによって、第1図に実線で示すように、連続片5
7、57の内面の略中央部と中間片58、58の係合部58a、58
aとが係合溝47の周面を略両側から挟むようにして上記
周面に弾接し、かつ、中間片58、58の内面の略中央部が
係合溝47の周面を両側から挟むように弾接することにな
る。
しかして、揺動レバー54はその弾性片56、56が第2の
回転体4の係合溝47に上記したように弾接することによ
って該第2の回転体44に回転自在に、かつ、摩擦接触し
た状態で支持されることになる。
63は、弾性片56、56のばね掛片59、59間に架け渡され
た比較的弾発力の小さい引張スプリングであり、2つの
弾性片56、56の第2の回転体44に対する圧着は弾性片5
6、56自体に生じている弾発力とこの引張スプリング63
によって付勢された弾発力により為されることになる。
尚、揺動レバー54の第2の回転体44からの上方への抜
止めはその弾性片56、56が係合溝47の上側面に当接する
ことによって為される。
また、揺動レバー54の第2の回転体44に対する上記し
た如き取付は、その長孔62の右側縁がシャーシ部3の下
面から突出した略L字形を成す保持片62に摺動自在に係
合される状態で為され、揺動レバー54はその弾性片56、
56が第2の回転体44に支持され、かつ、その長孔62の右
側縁部が上記保持片64の水平部により下方から支持され
ることによって水平な姿勢に保持されることになる。
(f−2.カムギヤ)[第3図、第5図、第6図] 65はカムギヤであり、該カムギヤ65は平ギヤ状を成す
ギヤ部66と該ギヤ部66の上面に形成された第1のカム67
及び第2のカム68とギヤ部66の下面に形成された小ギヤ
69とが一体に形成されて成る。
そして、第1のカム67はギヤ部66の中心部に形成され
た挿通孔70を囲む位置から上記挿通孔70と外周縁との間
の略中間の位置までの部分に略楕円形を成すような形状
で形成されている。従って、この第1のカム67の外周
面、即ち、カム面は挿通孔70を囲むように位置する基端
部から先端部に行くに従ってカムギヤ65の中心からの距
離が次第に長くなるように形成されている。
また、第2のカム68はギヤ部66の外周縁と第1のカム
67の基端部との間の略中央部に位置すると共に、その外
側を向いたカム面が右回り方向に行くに従ってカムギヤ
65の中心に近づくように形成されている。
そして、カムギヤ65はシャーシ部3の下面から下方へ
向けて突設された支持軸71に回転自在に支持されると共
に、そのギヤ部66が右側のキャプスタンプーリ34に形成
されたギヤ部36と噛合されている。
従って、カムギヤ65はモータ32が回転している間は常
時回転していることになり、その回転方向は第3図にお
ける時計回り方向である。
尚、前記揺動レバー54の当接突部61は、通常の状態に
おいて、カムギヤ65の第1のカム67のカム面に接触する
ように位置している。
(f−3.動作) (f−3−a.揺動レバーの揺動)[第3図、第6図
(A)] そこで、モータ32が回転すると、伝達ギヤブロック37
が時計回り方向へ回転されるので、この伝達ギヤブロッ
ク37の第2の回転体44と前記したように摩擦接触してい
る揺動レバー54に第2の回転体44の回転力が伝達される
ため、揺動レバー54に第3図における時計回り方向への
回動力が付勢されることになる。
しかしながら、前記したように、揺動レバー54の当接
突部61はカムギヤ65の第1のカム67のカム面に対向して
いるため、該当接突部61が第1のカム67のカム面に当接
することによってそれ以上時計回り方向へ回動するのを
阻止されることになり、従って、揺動レバー54は第2の
回転体44に対してスリップすると共にその当接突部61が
カムギヤ65の第1のカム67のカム面に圧着されることに
なる。
また、これと共に、モータ32が回転するとカムギヤ65
が時計回り方向へ回転するので、第1のカム67及び第2
のカム68が時計回り方向へ回転することになるが、第1
のカム67のカム面はその基端部から先端部へ行くに従っ
てカムギヤ65の中心からの距離が長くなっているため、
カムギヤ65が回転すると、第1のカム67のカム面の揺動
レバー54の当接突部61と対向する位置のカムギヤ65の中
心からの距離が周期的に変化することになる。
従って、この第1のカム67のカム面に圧着している当
接突部61の第1のカム67のカム面の上記距離の変化に応
じて略前後方向へ周期的に移動されることになり、これ
によって、揺動レバー54が第3図に示す位置と第6図
(A)に示す位置との間を周期的に移動、即ち、揺動さ
れることになり、この揺動は、第2の回転体44及びカム
ギヤ65が回転している限り連続して行なわれることにな
り、また、その揺動ストローク、即ち、上記した2つの
位置の間の移動距離は一定に保持される。
(f−3−b.テープエンドの検出)[第6図] そして、プレイモードからテープエンド、即ち、Tリ
ール17による磁気テープ14の巻取が完了したとき、ある
いはSリール17′による磁気テープ14の巻取が完了した
ときは、これらテープリール17、17′が装着されている
F側リール台16又はR側リール台16′の回転が阻止され
るので、この負荷によって、これらリール台16、16′に
アイドラギヤ25や中間ギヤ31を介して噛合している伝達
ギヤブロック37の第2の回転体44の回転が阻止されるこ
とになる。
尚、このとき第1の回転体38は第2の回転体44に対し
てスリップしながら回転することになる。
すると、それまで第2の回転体44が回転することによ
って揺動レバー54に付勢されていた時計回り方向への回
動力が無くなるので、揺動レバー54の当接突部61のカム
ギヤ65の第1のカム67のカム面に対する圧着力が無くな
ることになる。
従って、この状態になると、揺動レバー54の当接突部
61は第1のカム67の先端部によって前方から押圧された
ところでその位置、即ち、第6図(A)に示すように、
カムギヤ65の第2のカム68の先の尖った部分の回転軌跡
より外側の位置において動きが止まることになる。
そして、この状態からカムギヤ65が更に回転すると第
6図(A)に2点鎖線で示すように、第2のカム68の先
の尖った部分が揺動レバー54の当接突部61に略前側から
接触し、次いで、第2のカム68のカム面が上記当接突部
61を略後方へ向けて押圧することになる。
これによって、揺動レバー54が、第6図(B)に示す
ように、更に後方へ寄った位置、即ち、前記揺動ストロ
ークの範囲を超えた位置(以下、「テープエンド位置」
と言う。)へと移動されることになる。
(g.テープエンドにより行なわれる動作)[第3図、第
6図] 尚、揺動レバー54がこのようにしてテープエンド位置
へと移動すると、その引掛突部60が後述するトリガーレ
バーを後方へ移動させることになり、それによって、所
定のテープエンド動作、即ち、テープ走行方向の自動切
換やオートシャットオフ等の動作が行なわれるようにな
っているが、ここでは、テープ走行方向の自動切換のみ
について簡単に説明することにする。
72はシャーシ部3の下面から下方へ突設された支持軸
73に回転自在に支持されたディレクションギヤであり、
該ディレクションギヤ72はその外周部の略180°離間し
た位置に歯欠部72a、72bが形成されると共に、前記ディ
レクションスライダー21に形成されたカム配置孔23に位
置した偏心カム74が形成されており、上記歯欠部72a、7
2b以外の部分が前記カムギヤ65の小ギヤ69と対向した向
きとなった状態において該小ギヤ69と噛合して回転され
ると共に、歯欠部72a、72bが小ギヤ69と対向したところ
でその回転が停止され、また、一方の歯欠部72aが上記
小ギヤ69と対向した第1の位置に来ることによってその
カム74がディレクションスライダー21をフォワード位置
に保持し、また、他方の歯欠部72bが小ギヤ69と対向し
た第2の位置に来ることによってカム74がディレクショ
ンスライダー21をリバース位置に保持するようになって
いる。
75はトリガーレバーであり、該トリガーレバー75は前
後方向に長い板状に形成されると共に、前記支持軸73及
びメカシャーシ2の前壁6に前後方向へ一定の範囲内で
移動自在なるように支持され、かつ、引張スプリング76
によって常時前方への移動力を付勢された状態とされれ
ており、そのディレクションギヤ72に下方から対向する
面に制御突片77が形成され、また、その後端部は側方か
ら見て略コ字形に形成されており、該コ字形の部分の上
片を成す被押圧片78の右端部が前記揺動レバー54に形成
された引掛突部60に略右斜め後方から稍間隔を置いて対
向するように位置されている。
尚、トリガーレバー75がその移動範囲における前端の
位置に来ており、かつ、ディレクションギヤ72が第1の
位置又は第2の位置に来ている状態において、その制御
突片77にディレクションギヤ72の下面に形成されたスト
ッパー突部79、79′のいずれか一方が略左側から当接し
ており、これによって、ディレクションギヤ72の回転が
阻止されている。
そこで、プレイモードからテープエンドの状態になる
と、前記したように、揺動レバー54がテープエンド位置
へと移動されるので、このとき、揺動レバー54に形成さ
れた引掛突部60が、第6図(B)に示すように、トリガ
ーレバー75の被押圧片78の右端部を略後ろ斜め右側へ押
圧してトリガーレバー75を所定量後方へ移動せしめるこ
とになる。
すると、トリガーレバー75の制御突片77がディレクシ
ョンギヤ72のストッパー突部79(又は79′)の移動を阻
止しない位置へと逃げると共にストッパー突部79、79′
にディレクションギヤ72の中心側から対向した位置に設
けられた被送り突部80(又は80′)の斜面を押圧するこ
とになり、これによって、ディレクションギヤ72が稍反
時計回り方向へ回転されてカムギヤ65の小ギヤ69と噛合
されるので、ディレクションギヤ72が上記小ギヤ69によ
り反時計回り方向へ略半回転されることになる。
しかして、ディレクションスライダー21がフォワード
位置からリバース位置へあるいはこの逆の位置へと移動
され、それによってテープ走行方向が切り換えられるこ
とになる。
(G.考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本考案状
態検出機構は、所定の動作モードにおいて回転する駆動
体と、該駆動体に回動自在に支持されかつ駆動体の回転
力が摩擦接触手段を介して伝達される状態検出レバー
と、該状態検出レバーに対するカム部を有する回転体と
を備え、駆動体が回転している間は状態検出レバーに所
定の方向への回動力が付勢されて、状態検出レバーが上
記回転体のカム部に圧着されることによって所定の動作
モードであることが検出され、また、駆動体の回転が停
止したときは状態検出レバーに対する上記回動力の付勢
が解除されて、状態検出レバーの回転体のカム部への圧
着力が無くなることによって上記動作モードと異なるモ
ードになったことが検出される状態検出機構であって、
状態検出レバーが合成樹脂により形成されるとともに、
該状態検出レバーのうち所定の動作モード時に上記回転
体のカム部に圧着される部分が状態検出レバーと一体に
形成されており、撓み弾性を有する2つの弾性片が状態
検出レバーと一体に形成され、これらの弾性片が駆動体
にそれを両側から挟むように弾発的に係合されているこ
とを特徴とする。
即ち、本考案によれば、状態検出レバーはその2つの
弾性片が駆動体にそれを両側から挟むように係合するこ
とによって該駆動体に回動自在に支持されると共に上記
係合は弾性片が有する撓み弾性により弾発的に為される
ことになる。
従って、本考案状態検出機構によれば、特別の部品か
ら成る摩擦接触手段を用いなくても、状態検出レバーを
駆動体に回動自在に支持しかつ摩擦接触させることがで
きるので、この種の機構を必要最少限の数の部材で構成
することができると共に、状態検出レバーの駆動体への
組付けは2つの弾性片を駆動体の所定の部分に係合させ
ることによって完了するので、その組付作業をきめて簡
略化することができる。そして、状態検出レバーにおい
て回転体のカム部に圧着される部分や、撓み弾性を有す
る2つの弾性片を状態検出レバーと一体に形成すること
によって、部品点数の削減を図ることができる。
尚、前記した実施例においては、状態検出レバーの2
つの弾性片の先端部間に引張スプリングを架渡状に設け
るようにしたが、このようにすれば、温度変化等によっ
て弾性片自体の弾発力が低下しても弾性片と駆動体との
間の摩擦力を所定の強さに維持することができる。
尤も本考案においては状態検出レバーにこのような引
張スプリングを設けるか否かは任意である。
また、前記実施例においては、本考案をテープエンド
検出機構に適用したものを示したが、本考案はこのよう
な適用例に限られることなく、所定の動作モードにおい
て回転する駆動体と該駆動体に回動自在に支持されかつ
駆動体の回転力が摩擦接触手段を介して伝達される状態
検出レバーを有すると共に、駆動体が回転している間は
状態検出レバーに所定の方向への回動力が付勢されるこ
とによって所定の動作モードであることが検出され駆動
体の回転が停止したときは状態検出レバーに対する上記
回動力の付勢が解除されることによって上記動作モード
と異なるモードになったことが検出される各種の状態検
出機構に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案状態検出機構をテーププレー
ヤーのテープエンド検出機構に適用した実施の一例を示
すものであり、第1図はテープエンド検出機構の一部を
切断して示す要部の拡大平面図、第2図はテーププレー
ヤーのメカデッキを示す平面図、第3図はメカデッキの
うちメカシャーシの下側に設けられている部分を示す平
面図、第4図は第3図のIV−IV線に沿う断面図、第5図
は揺動レバーとカムギヤを示す斜視図、第6図はテープ
エンド検出動作を(A)から(B)へ順を追って示す要
部の平面図、第7図及び第8図は揺動レバーを備えた従
来の状態検出機構の一例を示すもので第7図は平面図、
第8図は第7図のVIII−VIII線に沿う断面図である。 符号の説明 44……駆動体、53……状態検出機構、54……状態検出レ
バー、56……弾性片、61……カム部に圧着される部分、
65……回転体、67……カム部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の動作モードにおいて回転する駆動体
    と、 該駆動体に回動自在に支持されかつ駆動体の回転力が摩
    擦接触手段を介して伝達される状態検出レバーと、 該状態検出レバーに対するカム部を有する回転体とを備
    え、 駆動体が回転している間は状態検出レバーに所定の方向
    への回動力が付勢されて、状態検出レバーが上記回転体
    のカム部に圧着されることによって所定の動作モードで
    あることが検出され、また、駆動体の回転が停止したと
    きは状態検出レバーに対する上記回動力の付勢が解除さ
    れて、状態検出レバーの回転体のカム部への圧着力が無
    くなることによって上記動作モードと異なるモードにな
    ったことが検出される状態検出機構であって、 状態検出レバーが合成樹脂により形成されるとともに、
    該状態検出レバーのうち所定の動作モード時に上記回転
    体のカム部に圧着される部分が状態検出レバーと一体に
    形成されており、 撓み弾性を有する2つの弾性片が状態検出レバーと一体
    に形成され、これらの弾性片が駆動体にそれを両側から
    挟むように弾発的に係合されている ことを特徴とする状態検出機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63168863A (ja) * 1986-12-31 1988-07-12 Tanashin Denki Co テ−プ駆動装置のオ−トストツプ機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63168863A (ja) * 1986-12-31 1988-07-12 Tanashin Denki Co テ−プ駆動装置のオ−トストツプ機構

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