JPH0411211Y2 - - Google Patents

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JPH0411211Y2
JPH0411211Y2 JP14158084U JP14158084U JPH0411211Y2 JP H0411211 Y2 JPH0411211 Y2 JP H0411211Y2 JP 14158084 U JP14158084 U JP 14158084U JP 14158084 U JP14158084 U JP 14158084U JP H0411211 Y2 JPH0411211 Y2 JP H0411211Y2
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gear
shaped
cam
arm
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Publication of JPH0411211Y2 publication Critical patent/JPH0411211Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、例えばカーステレオや携帯型の
VTRなどに使用する小型のオートリバース式テ
ーププレーヤのヘツド回転機構に関するものであ
る。
(ロ) 考案が解決しようとする問題点 オートリバース式テーププレーヤに於て、回転
ヘツドの方向切換え終了後ヘツド出しが行なわれ
る際には、回転ヘツドにヘツド回転方向の力が加
わることがあつてはならないが、方向切換えとヘ
ツド出しとを1個のカムギアの往復回動により行
なうようにした場合、ヘツド出しが行なわれてい
る間ヘツド回転アームを確実に停止させておくこ
とは技術的に極めて難しい。
この考案の目的は、回転ヘツドの方向切換えと
ヘツド出しとを1個のカムギアの往復回動により
行なうようにしたオートリバース式テーププレー
ヤに於て、ヘツド出しの際にヘツド回転アームが
多少回動しても回転ヘツドにヘツド回転方向の力
が加わることのないヘツド回転機構を提供するこ
とである。
(ハ) 問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するため、この考案のテープ
プレーヤのヘツド回転機構は、回転ヘツドのヘツ
ドリード側に設けたギアと噛合する扇形ギアと、
扇形ギアの回転ヘツド側と反対側に突設され先端
に向かつて徐々に細くなつたテーパ部を有する係
合突起と、前記カムギアにより揺動され扇形ギア
の係合突起と係合するコ字状係合部を有するヘツ
ド回転アームとを備え、回転ヘツドがリリース位
置にあるとき扇形ギアの係合突起の基端に近い太
い部分がヘツド回転アームのコ字状係合部に係合
し、回転ヘツドがリリース位置より前方に移動し
たとき係合突起の先端に近い細い部分がコ字状係
合部に対向することにより係合突起がコ字状係合
部から離れるようにしている。
(ニ) 作用 このようにしたことにより、ヘツド出しが行な
われているときはヘツド回転アームのコ字状係合
部と扇形ギアの係合突起との係合が確実に外れる
から、ヘツド回転アームが多少回動しても回転ヘ
ツドにヘツド回転方向の力が加わることはない。
(ホ) 実施例 この考案をカーステレオに適用した実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。
第1図は、その全体を示す平面図であり、同図
イは、テープカセツト挿入状態(およびイジエク
ト状態)を、また、同図ロは引込み状態をそれぞ
れ示したものである。
第2図は、その左側図面であり、同図イ,ロは
第1図イ,ロに対応し、第2図ハは、テープカセ
ツトがプレイ位置に下降した状態を示したもので
ある。
テーププレーヤはオートリバース式に構成され
ていて、テープカセツト装填・イジエクト機構、
ヘツド出しおよび方向切換え機構、FF/REW機
構等を備え、また、それ等を駆動するメインモー
タMM、第1のサブモータSW1および第2のサ
ブモータSM2を備えている。
以下、これらの機構を中心に順次その構成およ
び動作について説明する。
<テープカセツト装填・イジエクト機構> テープカセツト1を挿入および排出するテープ
カセツト挿入口を正面(第1図に於て下側、第2
図に於て右側)に備え、挿入されたテープカセツ
ト1を直接保持するかご状部材2が昇降アーム4
の先端に揺動可能に支持されている。
かご状部材2の天板に形成された長溝2aにカ
セツト摺動部材3が摺動可能に係合し、イカセツ
ト挿入位置とロ引込み位置との間を移動してテー
プカセツト1の引込みおよび押出しを行なう。
昇降アーム4は、その基端をシヤーシに軸支4
aされ、かご状部材2をロ引込み位置とハプレイ
位置との間で下降および上昇させる。
かご状部材2の底板は、その幅がテープカセツ
ト挿入口に向かつて徐々に狭くなつていて、その
先端に下方に傾斜する突出片2bが設けられてい
る。
このため、テープカセツト1がテープカセツト
挿入口に対して多少捩れた状態で挿入されても、
突出片2bおよびそれに連続して徐々に広くなる
部分に案内され、確実にかご状部材2内に挿入さ
れる。
この突出片2bは、第1図に示されるようにテ
ープカセツト挿入口の中央寄りに設けられていて
もよいし、あるいは、テープカセツト挿入口の左
端または右端に設けられてもよい。
第3図に示されるように、カセツト摺動部材3
は、その上側に突設されたつば付きシヤフト3a
によりかご状部材2の天板に形成された長溝2a
に係合され、金属同士の摺接による摩耗を防止す
るため、つば付きシヤフト3aのシヤフト部と長
溝2aの壁との間に金属製の円筒状ローラ3b
が、また、そのつば部とかご状部材2の上面との
間に合成樹脂製の環状ワツシヤー3cがそれぞれ
設けられている。
カセツト摺動部材3は、第4図に示されるよう
に、その中央部分に弾性を有する係合突片3dを
備え、挿入されたテープカセツト1のリール軸孔
にこの係合突片3dが係合してテープカセツト1
を軽く保持する。
カセツト摺動部材3は、その後端に形成された
スリツト3eに水平方向に回動する回動レバー5
の先端の長いピン5aが係合し、回動レバー5の
回動により前後方向に移動して挿入されたテープ
カセツト1の引込みおよびイジエクト時の押出し
を行なう。
回動レバー5は、第5図の分解斜視図に示され
るように、トーシヨンばね5bを介して第1のカ
ムレバー6に結合され、トーシヨンばね5bがた
わむことにより回動レバー5だけが少し後方へ回
動するようになつている。
これにより、第4図に示されるように、テープ
カセツト1を手でテープカセツト挿入口から挿入
したとき、挿入する力によりトーシヨンばね5b
がたわむことによりカセツト摺動部材3が少し後
退し、その作動片3fがスイツチレバー7を回動
させ、メインモータMを起動させる。
トーシヨンばね5bは、比較的粗巻きで、その
自由長が回動レバー5の基端のトーシヨンばね取
付け部分の間隔より数パーセント長くなつてい
て、圧縮された状態で装着されている。
このようになつていることにより、トーシヨン
ばね5bが傾斜しにくく、また、傾斜して支持軸
に接触した場合でもその当接力が弱いから、長い
間に支持軸が削られて金属粉が散るおそれがな
く、従来装置のように接触を防止するためのシペ
ーサをトーシヨンばねと支持軸との間に介在させ
る必要がない。
第1のカムレバー6のカム溝6aに、キヤリア
9に突設された駆動ピン9aが係合し、キヤリア
9が回動したときカセツト摺動部材3が移動する
ようになつている。
第6図に示されるように、かご状部材2の天板
の左端および中央より右寄りの位置に上方に向け
て折曲部2cが形成され、天板からそれぞれの折
曲部2cにまたがつてL字形をした係合溝2dが
形成されている。
昇降アーム4の先端両側には、L字形をした係
合突起4bがそれぞれ先端を外側に向けて突設さ
れ、第7図に示されるように、この係合突起4b
がかご状部材2の係合溝2dに係合している。
係合突起4bは、いわゆる半抜きに形成され、
昇降アーム4より少し低くなつているから、折曲
部2cの頭が装置の上面に突出せず、テーププレ
ーヤの厚さを少しでも小さくしたいカーステレオ
に於ては極めて有効である。
昇降アーム4が回動して、同図ロに示されるよ
うにプレイ位置に移動すると、係合突起4bは、
係合溝2d内で傾斜する。
左側の係合溝2dの長さは、左側の係合突起4
bの先端部の幅方向の長さよりわずかに長くなつ
ていて、昇降アーム4に対してかご状部材2が正
面から見て右側に向けて付勢され、これにより係
合突起4bが係合溝2dから抜け落ちることを防
止している。
かご状部材2と昇降アーム4との組立ては、ま
ず、右側の係合突起4bを係合溝2dに係合さ
せ、次いで左側を係合させた後かご状部材2を右
側に付勢するだけでよいから、極めて簡単であ
る。
第8図に示されるように、昇降アーム4の先端
とシヤーシの側壁との間にはばね4cが設けら
れ、同図イ引込み位置では弱く、また、同図ロプ
レイ位置では強くそれぞれ昇降アーム4の先端を
(すなわちかご状部材2を)下方に押圧する。
昇降アーム4は、同図イ引込み位置に於ては、
基端部に設けた比較的強いばね4dを介して第2
のカムレバー8と当接し、このばね4dの付勢力
によりかご状部材2を上昇位置に保持している。
同図ロに示されるように、第2のカムレバー8
の係合端が後退すると昇降アーム4は同図に於て
時計方向に回動しかご状部材2をプレイ位置に移
動させ、第2のカムレバー8はさらに後退してば
ね4dから離れる。
第1図、第2図および第8図に示されるよう
に、昇降アーム4の先端に長い板ばね4eが突設
され、その先端がかご状部材2の天板に当接し、
第2図ハおよび第8図ロの状態に於て時計方向に
回動力を与えている。
その目的は、かご状部材2の係合溝2dが(昇
降アーム4の回動量を大きくとれないという理由
で)カセツト引込み状態に於けるかご状部材2の
重心位置より前方に位置しているから、イ引込み
位置とロプレイ位置との移動途中に於けるかご状
部材2の重力による反時計方向への傾斜を防止す
るためである。
第1のカムレバー6および第2のカムレバー8
は、ともにキヤリア9に突設された駆動ピン9a
により駆動される。
そのカム溝6aおよび8aの形状は、それぞれ
第9図イおよびロに示されるようになつているか
ら、キヤリア9が点線で示されるように時計方向
に回動したとき、最初第1のカムレバー6が反時
計方向に回動し、最後のわずかな回動により第2
のカムレバー8が時計方向に回動する。
最初第1のカムレバー6が回動している間は、
第2のカムレバー8は回動せず、また、最後に第
2のカムレバー8が回動するときには、第1のカ
ムレバー6は回動しない。
すなわち、最初カセツト摺動部材3が後退して
挿入されたテープカセツト1を引込み位置に移動
させ、次いで昇降アーム4が回動してテープカセ
ツト1をプレイ位置に下降させるようになつてい
る。
イジエクト時には、キヤリア9が逆方向に回動
し、全く逆の経過をたどりテープカセツトを排出
する。
<駆動機構> 第10図は、駆動機構の概略を示したものであ
る。
メインモータMMによりメインベルトを介して
フオワード側フライホイール10およびリバース
側フライホイール11が駆動され、テープ走行方
向に応じてそれぞれプレイアイドラギア12また
は13を介してリール台14および15のいずれ
か一方が回転駆動される。
フオワード側のプレイアイドラギア12から装
填用トルクリミツタを備えたギア16および18
を介して太陽歯車19と同軸に固定された大ギア
19aが駆動されている。
第1のサブモータSM1により、回転ヘツドの
ヘツド出しおよびピンチローラ、プレイアイドラ
ギアの切換えが行なわれる。
第2のサブモータSM2により、FF/REW用
アイドラギア22の切換えが行なわれる。
第11図は、装填用トルクリミツタ機構を示し
たものである。
小径のギア18とそれに間隔を置いて同軸に固
定された摩擦円板18aとの間に、大径のギア1
6が回動可能に支持され、ギア16と18との間
に同図ロに示されるような3本の脚を備えた形状
の弾性を有する湾曲したばね部材17が介在さ
れ、これによりギア16を摩擦円板18aに圧接
し両者を摩擦係合させている。
このようにしたことにより、テープカセツト装
填・イジエクト機構が故障等により途中で停止し
たような場合、大径のギア16と摩擦円板18a
との摩擦係合が外れてこれより上流の駆動機構に
過大な負荷がかかるおそれがない。
第12図は、テープカセツト装填・イジエクト
機構の駆動機構である遊星歯車機構を示したもの
である。
大径のギア19aと同軸に固定された太陽歯車
19に遊星歯車20が噛合し、また、遊星歯車2
0は、太陽歯車19と同軸にシヤーシに設けられ
回転しない欠歯内歯太陽歯車21と噛合してい
る。
遊星歯車20は、太陽歯車19と同軸に軸支さ
れたキヤリア9に支持され、キヤリア9は太陽歯
車19と弱い力で摩擦係合している。
キヤリア9に突設された駆動ピン9aが、カセ
ツト摺動部材3を移動させる第1のカムレバー6
および昇降アーム4を回動させる第2のカムレバ
ー8のカム溝6aおよび8aに係合している(第
9図参照)。
その動作について説明すると、いま、メインモ
ータMMが正方向に回転すると、太陽歯車19お
よび遊星歯車20が矢印で示した方向に回転し、
遊星歯車20が欠歯内歯太陽歯車21と噛合して
いるからキヤリア9は時計方向に回動し、同図ロ
の状態を経て同図ハの位置に到達して遊星歯車2
0が欠歯内歯太陽歯車21から外れキヤリア9は
停止する。
その間に、第1および第2のカムレバー6およ
び8を回動させ、テープカセツト1を引込み、プ
レイ位置へ下降させる。
キヤリア9は、太陽歯車19と弱い力で摩擦係
合しているから、引き続きメインモータMMが正
方向に回転を続けた場合、同図ハの位置に停止し
ている。
メインモータMMが逆回転すると、キヤリア9
は太陽歯車19とともに反時計方向に少し回転し
て遊星歯車20が欠歯内歯太陽歯車21と噛合
し、その後は、キヤリア9がテープカセツト挿入
時と逆方向に(反時計方向に)回転を続け同図イ
の位置に到達するとスイツチレバー7が回動して
メインモータMMが停止する。
<ヘツド出しおよび方向切換え機構> 第13図に示されるように、ヘツド出しおよび
方向切換え機構は、第1のサブモータSM1によ
りウオームギア220を介して正逆両方向に回動
されるカムギア23により駆動される。
カムギア23は、第1のサブモータSM1の右
側に垂直に配置され、カムギア23の左側面に突
設されたピン23aが、回転ヘツド24の方向切
換えを行なうくの字状をしたヘツド回転アーム2
5の一方の腕に設けられた長溝25aと係合し、
また、カムギア23の同じ側に突設された半円状
のカム23bの端部が、前後方向(同図に於て左
右方向)に摺動可能に支持された摺動レバー26
のカム山26aに当接するようになつている。
同図は、フオワードプレイまたはミユージツク
サーチの待機状態であり、カムギア23が矢印の
方向に回動すればヘツド回転アーム25は(実質
的に)回動せず、摺動レバー26だけが(同図に
於て)左方に移動して後述するようにヘツド出し
およびピンチローラ、プレイアイドラギアの移動
を行なう。
また、逆に同図の状態からカムギア23が矢印
と逆方向に回動すれば、まず、ヘツド回転アーム
25が時計方向に回動して回転ヘツド25を反転
させた後、半円状カム23bの(同図に於て)左
側の端部がカム山26aの左側に当接することに
より摺動レバー26を右方に移動させる。
プレイ時とミユージツクサーチ時とでは、摺動
レバー26の移動位置(すなわちカムギア23の
回動位置)が異なり、ミユージツクサーチ時には
回転ヘツド24をプレイ位置のわずか手前で停止
させるようにしている。
第14図は、カムギア23の半円状カム23b
と摺動レバー26のカム山26aとの当接状態を
示したものであり、同図イはミユージツクサーチ
時の、また、同図ロはプレイ時の当接状態であ
る。
そのいずれの状態に於ても、半円状カム23b
とカム山26aとの当接部の接平面は、当接部と
カムギア23の中心とを結んだ直線の方向からあ
る角度(例えばθ=20°〜50°)ずれている。
その理由は、後述するように、摺動レバー26
の停止位置の制御をカムギア23の回動位置を検
出して行なつているから、カムギア23の停止位
置の誤差がそのまま摺動レバー26の停止位置の
誤差としてあらわれるのを防止するためである。
すなわち、停止位置の誤差を低減するためであ
り、これにより摺動レバー26の停止位置の精度
を高めることができる。
また、ミユージツクサーチ時とプレイ時とに於
ける半円状カム23bおよびカム山26aの当接
部の位置が異なるように設定されていて、これに
より、両位置に於ける摺動レバー26の停止位置
の誤差をそれぞれ独立に調整しうるようになつて
いる。
ヘツド回転アーム25の他方の腕にはコ字状の
係合部25bが形成され、第15図(右側面図で
あり第13図と裏返し)に見られるように、回転
ヘツド24を180°回転させる扇形ギア24aの係
合突起24bと係合し、カムギア23の回動によ
りそれぞれフオワード側およびリバース側に切換
えられる。
第16図に示されるように、扇形ギア24aの
係合突起24bは、先端にテーパ部を有し、回転
ヘツド24がリリース位置にあるときだけヘツド
回転アーム25のコ字状係合部25bに係合し、
回転ヘツド24がそれより前方(同図に於て左
方)に移動するに従いコ字状係合部25bから離
れ、その隙間が徐々に大きくなるようになつてい
る。
これにより、ヘツド出しの際(カムギア23が
回転していることにより)ヘツド回転アーム25
が多少回動しても回転ヘツド24が妄りに回動す
ることを防止している。また、回転ヘツド24が
プレイ位置からリリース位置に移動する際、その
係合突起24bがヘツド回転アームのコ字状係合
部25bに確実に係合するという効果も併せ持つ
ている。
回転ヘツド24の上側に、細長い弾性部材から
成り両端に2つの孔を有するアジマス固定板24
1が設けられ、この2つの孔にフオワード用およ
びリバース用のアジマスねじ242および243
が貫挿され、それらのねじ頭がアジマス固定板2
41にボンドロツクされている。
アジマス固定板241は、その中央部分がヘツ
ド台24cに当接されていて、アジマス調整時に
はアジマスねじ242および243のゆるみ止め
として作用し、調整後はそれらをボンドロツクす
るための基板となる。
また、アジマス固定板241とヘツド台24c
との間にゴム、プラスチツク等の弾性部材から成
るワツシヤー244が設けられている。ワツシヤ
ー244を設けたことにより、アジマス固定板を
薄い弱い部材や弾性を全く備えない部材により作
ることもできる。
カムギア23の回転位置を制御するため、カム
ギア23の右側面に、第17図イに示されるよう
な弾性を有する接点23cが設けられ、対向する
シヤーシの壁に形成された同図ロに示されるよう
な金属パターンにこの接点23cが摺接し、カム
ギア23の回転位置検出信号を発生するようにな
つている。
第18図に示されるように、摺動レバー26は
その前後(同図に於て上下)に係合凹部26bを
備え、それぞれ回転ヘツド24の前後に対称に設
けられた回動アーム27および28のピン27a
および28aがこの係合凹部26bにそれぞれ係
合し、回動アーム27および28を回動させるよ
うになつている。
回動アーム27および28は同期して同じ向き
に回動し、その一方がヘツド出しを行ない、ま
た、他方がテープ走行方向に応じてフオワード側
またはリバース側のピンチローラおよびプレイア
イドラギアの移動を行なう。
その構成および動作は、回転ヘツド24に対し
て全く対称であるから、後方の回動アーム27に
ついて説明する。
第19図に示されるように、回動アーム27
は、ピンチホルダ29のピンチばね29bに当接
する折曲部27b、ロツクアーム30の当接部3
0cと当接する腕27cおよびヘツド台24cの
係合片24dと当接する腕27dを備えている。
ピンチホルダ29は、支持軸29dに設けられ
たスプリング(図示されていない)により常に反
時計方向に付勢されている。また、ピンチホルダ
29の下側の板部材に設けられた透孔29aに、
アイドラアーム31に突設されたピン31aが遊
貫されている。
ピンチホルダ29の下側に、ロツクアーム30
およびアイドラアーム31が配置されている。ロ
ツクアーム30は、シヤーシにピンチホルダ29
と同軸29dに支持され、アイドラアーム31を
反時計方向に付勢するスプリング30aおよびア
イドラアーム31をリリース位置に係止する係止
部30bを備えている。
同図の状態に於て、アイドラアーム31はその
鉤部31bをロツクアーム30の係止部30bに
より係止されてリリース位置にあり、そのピン3
1aはピンチホルダ29の透孔29aの左端に当
接している。
その動作をフオワードプレイの場合について説
明すると、摺動レバー26が後方(第18図に於
て上方)に移動して回動アーム27が反時計方向
に回動し、まず、折曲部27bによりピンチホル
ダ29を時計方向に回動させてピンチローラをフ
オワード側キヤプスタンに圧接し、次いで、腕2
7cによりロツクアーム30の当接部30cを押
して時計方向に回動させ、これによりその係止部
30bが鉤部31bから外れてアイドラアーム3
1が(スプリング30aの付勢力により)反時計
方向に回動しプレイ用アイドラギア12がリール
ギア14bに噛合する。
この時、前方の回動アーム28も同期して反時
計方向に回動し、その腕28dがヘツド台の係合
片24dに当接してヘツド台24cをプレイ位置
に移動させる。
また、プレイ状態からリリース状態に移行する
場合には、摺動レバー26が前方に移動して回動
アーム27が時計方向に回動し、ロツクアーム3
0が反時計方向に回動してもスプリング30aに
より付勢されているからアイドラアーム30はプ
レイ位置に留まり、ピンチホルダ29が反時計方
向に回動して、まずピンチローラがキヤプスタン
から離れ、次いで、アイドラアーム31のピン3
1aがピンチホルダ29の透孔29aの左端によ
り押されてアイドラアーム31が時計方向に回動
しプレイ用アイドラギア12がリールギア14b
から離れ、アイドラアーム31はその鉤部31b
がロツクアーム30の係止部30bに係合してリ
リース位置に係止される。
このように、ピンチローラとプレイ用アイドラ
ギアとの動作のタイミングをずらしたことによ
り、リリース状態からプレイ状態に移行する場合
には、テープがずれることがないから曲の頭出し
がくるうおそれがなく、また、プレイ状態からリ
リース状態に移行する場合には、テープのたるみ
を巻き取ることができる。
リバースプレイの際には、回動アーム27およ
び28はフオワードプレイの場合と逆方向に回動
しその役割を交代する。
ミユージツクサーチの際には、摺動レバー26
の移動量がわずかに少なく、回転ヘツド24がプ
レイ位置よりわずかに手前の位置で停止し、ピン
チローラおよびプレイアイドラも動作位置に達し
ない。
第20図は、リール台14(および15)の下
側に設けられたトルク切換機構の断面図を示した
ものである。
リール台14に同軸に設けられた2枚の円板の
対向する面に、それぞれフエルトおよび人工皮革
を固定して成る環状摩擦面14aおよび14dが
形成され、その間にポリアセタール樹脂製の大径
および小径のリールギア14bおよび14cが回
転可能に支持されている。
大径のリールギア14bと小径のリールギア1
4cとの間には、コイルスプリング14eが設け
られ2個のリールギアを上下の環状摩擦面に押圧
し、それぞれ適当な摩擦係数(一例としてμ=
0.18とμ=0.49)を得るようになつている。
大径のリールギア14bはプレイ用であり、ま
た、小径のリールギア14cはFF/REW用であ
る。
なお、環状摩擦面14bとして、人工皮革の代
りにポリアセタール無機物添加品を使用してもほ
ぼ同様な値の摩擦係数を得ることができる。
第21図に示されるように、手前のピンチホル
ダ32を軸支するシヤフトの上端部には、軸支部
の外径より少し大きい外径を有するガイドローラ
33が回動可能に設けられ、これにより、テープ
カセツトを挿入した際このガイドローラ33に案
内されてスムーズにかご状部材2内へ挿入され
る。
<FF/REW機構> 第22図および第23図に示されるように、
FF/REW動作は、第2のサブモータSM2によ
りその右側に垂直に配置された切換えギア34を
ウオームギア230を介して回転させてL字アー
ム35を回動させ、FF/REW用ギア22をフオ
ワード側フライホイール10とリールギア14c
との間、または、リバース側フライホイール11
とリールギア15cとの間にそれぞれ噛合させる
ことにより行なう。
切換えギア34の右側面およびこれと対向する
シヤーシの壁にも、第17図イおよびロに示され
るような弾性接点および金属パターンが設けら
れ、これらが摺接して切換えギア34の回転位置
を制御するための検出信号を発生するようになつ
ている。
第2のサブモータSM2は、シヤーシの天板と
垂直壁とが交わつた隅の部分に、ねじ等の固着手
段を使用することなく一枚の弾性補助板36によ
り取付けられている。
第24図に示されるように、弾性補助板36
は、互い違いに異なる側に突出する3つの切り曲
げ部36a,36b,36cを有する平板部とそ
れに連設された2つの折曲部36dとから成つて
いる。
シヤーシの天板には、第25図(見やすくする
ために天地が逆になつている)に示されるよう
に、サブモータSM2の前後の軸受部がそれぞれ
嵌合するU字形の溝37a,38aを備えた折曲
片37,38が形成されている。
U字形の溝37a,38aの垂直壁と反対側の
上端部には、垂直壁の側に突出する爪部37b,
38bがそれぞれ形成されている。
また、シヤーシの垂直壁には、弾性補助板36
の切り曲げ部36aおよび36cが係合する2つ
の係合孔39が形成されている。
第26図は、その取付け状態を示したものであ
り、第2のサブモータSM2の前後の軸受部をU
字形の溝37aおよび38aに嵌合し、サブモー
タSM2と垂直壁との隙間に弾性補助板36を同
図に於て上方から圧入すると、その切り曲げ部3
6aおよび36cが垂直壁の係合孔39に係合
し、また、反対側に突出する切り曲げ部36bが
サブモータSM2を矢印の方向に押圧し、これに
よりサブモータSM2は、弾性補助板の2つの折
曲部36dおよびU字溝の爪部37bおよび38
bに係止されてしつかりと固定される。
なお、U字溝の爪部37bおよび38bは無く
てもサブモータSM2が抜けることはないが、あ
つた方がより強固に固定される。
サブモータSM2を取外す必要が生じた場合に
は、弾性補助板の切り曲げ部36aおよび36c
を例えばドライバーの先などで強く押して係合孔
39から外した後、弾性補助板36を引き抜くこ
とにより簡単にサブモータSM2を取外すことが
できる。
このような取付け機構は、底と四方を壁または
係止部により画定され上方からだけ取付け、取外
しを行なうようにしたものであれば共通に使用す
ることができる。
<動作> その全体の動作について簡単に説明する。
テープカセツト1を前方から挿入するとスイツ
チレバー7が押されてメインモータMMが起動
し、テープカセツトを引込んだ後プレイ位置へ下
降させ、次いで第1のサブモータSM1が動作し
てヘツド出し、方向切換え等が行なわれ、引き続
いてメインモータが正回転し、前回演奏を終了し
たときの状態の続きが(例えば、前回フオワード
プレイが終了した状態であればリバースプレイの
最初から)演奏される。
ミユージツクサーチ、テープ反転、FF、REW
等の操作ボタンを押せば、第1または第2のサブ
モータが動作して適宜所望の動作が行なわれる。
テープ演奏が往復終了するか途中でイジエクト
ボタンを押すと、メインモータが逆回転しテープ
カセツトを上昇させた後押出してすべての動作を
停止する。
(ヘ) 考案の効果 以上説明したように、この考案のテーププレー
ヤのヘツド回転機構は、回転ヘツドがリリース位
置より前方にあるときはヘツド回転アームと扇形
ギアとの係合が外れるようになつているから、ヘ
ツド出しが行なわれているときヘツド回転アーム
が多少回動しても回転ヘツドにヘツド回転方向の
力が加わることは決してなく、また、回転ヘツド
がプレイ位置からリリース位置に移動するときは
扇形ギアとヘツド回転アームとが確実に係合しう
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図……この考案をカーステレオに適用した
実施例のイテープカセツト挿入状態およびロ引込
み状態を示す平面図、第2図……そのイテープカ
セツト挿入状態、ロ引込み状態およびハプレイ状
態を示す左側面図、第3図……そのカセツト摺動
部材の支持部の縦断面図、第4図……カセツト摺
動部材の平面図、第5図……カセツト摺動部材を
駆動する回動レバーとカムレバーとの関係を示す
分解斜視図、第6図……かご状部材の右側の支持
部を示す斜視図、第7図……かご状部材の左側の
支持部の左側面図、第8図……かご状部材のイ引
込み位置およびロプレイ位置に於ける左側面図、
第9図……第1および第2のカムレバーと駆動ピ
ンの動きを示す平面図、第10図…駆動機構の平
面図、第11図……装填用トルクリミツタのイ垂
直断面図およびロそのばね部材の平面図、第12
図……遊星歯車機構の平面図、第13図……ヘツ
ド出しおよび切換え機構の左側面図、第14図…
…そのカムギアの半円状カムと摺動レバーのカム
山との係合を示す左側面図、第15図……ヘツド
回転アームと扇形ギアとの係合状態を示す右側面
図、第16図……回転ヘツドの平面図、第17図
……イカムギアの右側面図およびロそれと対向す
るシヤーシの側壁の左側面図、第18図……摺動
レバーと2つの回動アームの平面図、第19図…
…後方の回動アームとイピンチホルダおよびロア
イドラアームとの動作を示す分解した平面図、第
20図……トルク切換え機構の縦断面図、第21
図……ガイドローラの斜視図、第22図……
FF/REW駆動機構の左側面図、第23図……
FF/REWギアの切換えを示す平面図、第24図
……弾性補助板の斜視図、第25図……第2のサ
ブモータの取付け部分の斜視図、第26図……第
2のサブモータを取付けた状態の側面図。 23……カムギア、23a……ピン、23b…
…半円状のカム、24……回転ヘツド、24a…
…扇形ギア、24b……係合突起、25……ヘツ
ド回転アーム、25a……長溝、25b……コ字
状係合部、26……摺動レバー、26a……カム
山。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転ヘツドの方向切換えとヘツド出しとを1個
    のカムギアの往復回動により行なうようにしたオ
    ートリバース式テーププレーヤに於て、回転ヘツ
    ドのヘツドリード側に設けたギアと噛合する扇形
    ギアと、扇形ギアの回転ヘツド側と反対側に突設
    され先端に向かつて徐々に細くなつたテーパ部を
    有する係合突起と、前記カムギアにより揺動され
    扇形ギアの係合突起と係合するコ字状係合部を有
    するヘツド回転アームとを備え、回転ヘツドがリ
    リース位置にあるとき扇形ギアの係合突起の基端
    に近い太い部分がヘツド回転アームのコ字状係合
    部に係合し、回転ヘツドがリリース位置より前方
    に移動したとき係合突起の先端に近い細い部分が
    コ字状係合部に対向することにより係合突起がコ
    字状係合部から離れることを特徴とするテーププ
    レーヤのヘツド回転機構。
JP14158084U 1984-09-14 1984-09-20 Expired JPH0411211Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14158084U JPH0411211Y2 (ja) 1984-09-20 1984-09-20
US06/775,977 US4710835A (en) 1984-09-14 1985-09-13 Magnetic head driving mechanism for tape player
EP85306554A EP0174872B1 (en) 1984-09-14 1985-09-16 Magnetic head driving mechanism for tape player
DE8585306554T DE3581866D1 (de) 1984-09-14 1985-09-16 Magnetkopfantriebsmechanismus fuer bandgeraete.

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JPS6157306U JPS6157306U (ja) 1986-04-17
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