JPH0655856A - 熱反応性記録材料 - Google Patents

熱反応性記録材料

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JPH0655856A
JPH0655856A JP5152625A JP15262593A JPH0655856A JP H0655856 A JPH0655856 A JP H0655856A JP 5152625 A JP5152625 A JP 5152625A JP 15262593 A JP15262593 A JP 15262593A JP H0655856 A JPH0655856 A JP H0655856A
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mixture
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JP5152625A
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English (en)
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Guenther Klug
ギユンター・クルク
Pieter Dipl Chem Dr Ooms
ピーター・オームス
Christian Rasp
クリスチヤン・ラスプ
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Bayer AG
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Bayer AG
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/30Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
    • B41M5/333Colour developing components therefor, e.g. acidic compounds
    • B41M5/3333Non-macromolecular compounds
    • B41M5/3335Compounds containing phenolic or carboxylic acid groups or metal salts thereof

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 少なくとも1つの式 【化1】 (式中、各々のRは相互に独立してC〜C−アル
コキシ、C〜C−アルキル、C〜C−シクロア
ルキルまたはフエニルを表わし、Rは水素、C〜C
−アルキルまたはフエニルを表わし、RはC〜C
−アルキレンまたは直接結合を表わし、各々のmは相
互に独立して1または2を表わし、そして各々のnは相
互に独立して0、1または2を表わす)の修飾されたビ
スフエノールカルボン酸及び少なくとも1つの塩基性化
合物を含む混合物を含むことを特徴とする、熱反応性記
録材料。 【効果】 この熱反応性記録材料は、長期貯蔵の際でも
良好な色調の安定性、良好な光安定性並びに水、可塑
剤、グリース及びテキスト−マーキングペンの成分に対
する優れた安定性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はベース材料、染料生成用化合物、
添加剤及び適当ならば酸現像剤を含む熱反応性記録材料
に関する。
【0002】次の水性分散体: a)少なくとも1つの無色または弱く着色した染料生成
用化合物、 b)少なくとも1つの酸現像剤を含む分散体及び適当な
らば c)少なくとも1つの増感剤及び適当ならば更に添加剤
を含む分散体を調製し、これらの分散体を混合し、分散
体の混合物をベース材料例えば紙またはプラスチック製
シートに塗布し、続いて乾燥することにより熱反応性記
録材料を製造することは公知である。
【0003】必要に応じて、分散体b)及びc)は一緒
の分散体として調製し得る。またこれらの個々の分散体
を混合する必要はなく、これらのものをベース材料に交
互に塗布することもできる。
【0004】ベース材料はそのままでか、または予備処
理、例えば予備コーテイングされた状態で使用し得る。
かかる予備コーテイングは例えば平滑度、吸収性及び/
または反射率に関していずれかの所望の方法でベース材
料を調節し得る。
【0005】熱反応層において、像または情報は熱エネ
ルギーを用いて、例えば熱ヘッドによりカラー生成を介
して生成される。かかる系は殊に特開昭57/191,
089号、同第58/205,793号、同第58/2
05,795号、同第58/209,592号、同第58
/211,494号、同第58/098,285号、同第
58/289,591号、同第58/211,493号、
同第59/9,092号、ドイツ国特許出願公開第3,2
42,262号、ヨーロッパ特許出願公開第173,23
2号及び米国特許第4,713,364号に記載される。
【0006】かかる感熱性記録材料は例えばサーマル・
ペーパーとしてコンピユータのプリンター、ケチツト・
マシーン、ラベル印刷機、例えば医学計測装置の記録計
及びテレフアツクス機において使用し得る。
【0007】公知の感熱性記録材料の大きな欠点はグリ
ース及び可塑剤に生成される像の安定性に欠陥があるこ
とである。
【0008】かかる影響に対する安定性は食料ラベル、
医学情報の貯蔵及びテレフアツクス機を介して受信され
る情報の場合に殊に重要である。例えば、その通信用プ
リントアウトが区分けされ、そして包装されるプラスチ
ック製封筒中に存在し得るグリースまたは可塑剤と接触
する際に、感熱層中の像及び情報は時間と共に殆んど完
全に色あせるか、または消失する。像及び情報の色あせ
または消失は感熱層をある物質で被覆することにより遅
らせるか、または防止し得ることは真実であるが(例え
ばドイツ国特許出願公開第3,828,731号及び英国
特許出願公開第2,122,368号参照)、この表面被
覆により感熱性記録材料の感度は高感度のサーマルペー
パーに必要とされる高速テレフアツクス機における像及
び情報の強度が高度に損失されもはや使用できないか、
または殆んど使用できない程度に減少される。更に加え
て、被覆工程は経費がかかる方法である。
【0009】特開昭58/005,288号、同第59
/209,192号及び同第57/045,093号に現
像剤として感熱性記録材料のグリース及び可塑剤安定性
を改善するに貢献すると言われているビスフエノールカ
ルボン酸及びそのエステルが記録されている。しかしな
がら、その効果は弱いか、または不十分な貯蔵安定性を
伴うかのいずれかであり、それでなければ殆んど白色の
感熱性記録材料の強い灰色化(greying)が生じ
る。
【0010】米国特許第3,565,848号に成形組成
物、キヤステイング用型及び研磨材(例えばグラインド
石)に用いるフエノール樹脂の安定性を改善するために
用いる修飾されたビスフエノールカルボン酸の塩が記載
される。ヨーロッパ特許出願公開第0,218,810
号、同第0,271,081号及びドイツ国特許出願公開
第2,724,107号に記録材料における置換されたサ
リチル酸の金属塩の使用が記載される。その欠点は感熱
層に使用される場合に極めて乏しい貯蔵安定性と共に不
十分な白色度(whiteness)を示すことにあ
る。
【0011】従って、高い熱感度並びにグリース及び可
塑剤に対する良好な安定性と共に高い白色度及び良好な
貯蔵安定性を有する感熱性記録材料に対する必要性が存
在する。
【0012】少なくとも1つの式
【0013】
【化2】
【0014】式中、各々のR1は相互に独立してC1〜C
5-アルコキシ、C1〜C6-アルキル、C3〜C6-シクロア
ルキルまたはフエニルを表わし、R2は水素、C1〜C6-
アルキルまたはフエニルを表わし、R3はC1〜C5-アル
キレンまたは直接結合を表わし、各々のmは相互に独立
して1または2を表わし、そして各々のnは相互に独立
して0、1または2を表わす、の修飾されたビスフエノ
ールカルボン酸及び少なくとも1つの塩基性化合物を含
む混合物を含むことを特徴とする、熱反応性記録材料が
見い出された。
【0015】式(I)の化合物の例には各々のR1が相
互に独立してエトキシ、メトキシ、i-プロポキシ、ブ
トキシ、ペントキシ、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、i-プロピル、ペンチル、シクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはフエニ
ルを表わし、R2が水素、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、2-プロピル、1-ペンチル、2-ペンチル、1-
ヘキシル、1-ブチルまたはフエニルを表わし、R3がメ
チレン、1,1-エチレン、1,2-エチレン、1,1-プロ
ピレン、1,2-プロピレン、1,3-プロピレン、2,2-
プロピレン、1,1-ブチレン、1,2-ブチレン、1,3-
ブチレン、1,4-ブチレン、2,2-ブチレンまたは直接
結合を表わし、そしてm及びnが上記の意味を有するも
のがある。
【0016】好適なものは各々のR1が相互に独立して
エトキシ、メトキシ、i-プロポキシ、ブトキシ、ペン
トキシ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、i-プロ
ピル、ペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシルまたはフエニルを表わし、
2が水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、2-プ
ロピル、1-ペンチル、2-ペンチル、1-ヘキシル、1-
ブチルまたはフエニルを表わし、R3がメチレン、1,1
-エチレン、1,2-エチレン、1,1-プロピレン、1,2
-プロピレン、1,3-プロピレン、2,2-プロピレン、
1,1-ブチレン、1,2-ブチレン、1,3-ブチレン、
1,4-ブチレン、2,2-ブチレンまたは直接結合を表わ
し、そしてm及びnが上記の意味を有する式(I)の化
合物により与えられる。
【0017】塩基性化合物は例えば多価金属の化合物例
えばマグネシウム、亜鉛、カルシウム、アルミニウム、
鉛、ホウ素及び/またはチタンの水酸化物、酸化物及び
/または炭酸塩であり得る。
【0018】単一の塩基性化合物を用いるか、または2
つまたはそれ以上の塩基性化合物を一緒に用いることが
できる。
【0019】殊に好適なものは各々のR1が相互に独立
してエトキシ、メトキシ、i-プロポキシ、ブトキシ、
ペントキシ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、i-
プロピル、ペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシルまたはフエニルを表わ
し、R2が水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
2-プロピル、1-ペンチル、2-ペンチル、1-ヘキシ
ル、1-ブチルまたはフエニルを表わし、R3がメチレ
ン、1,1-エチレン、1,2-エチレン、1,1-プロピレ
ン、1,2-プロピレン、1,3-プロピレン、2,2-プロ
ピレン、1,1-ブチレン、1,2-ブチレン、1,3-ブチ
レン、1,4-ブチレン、2,2-ブチレンまたは直接結合
を表わし、mが1を表わし、そしてnが上記の意味を有
する式(I)のビスフエノールカルボン酸とMg2+、Z
2+、Ca2+、Al3+、B3+及び/またはTi4+の酸化
物、水酸化物及び/または炭酸塩との混合物により与え
られる。
【0020】好適なものは対称的構造を有する式(I)
の修飾されたビスフエノールカルボン酸、即ち両方の基
1が同一であり、両方の数mが同一であり、両方の数
nが同一であり、そして両方の芳香族環上のOH及びR
1基が同じ位置にある式(I)の化合物とMg2+、Zn
2+及び/またはCa2+の酸化物、水酸化物及び/または
炭酸塩との混合物により与えられる。
【0021】更に、好適なものは式(I)の化合物とし
てR1が水素、メチルまたはt-ブチルを表わし、R2
水素またはメチルを表わし、R3がC1〜C3-アルキレン
または直接結合を表わし、mが1を表わし、そしてnが
0または1を表わすものを含む混合物により与えられ
る。
【0022】本発明による記録材料に対しまた、好適な
ものは式(I)の修飾されたビスフエノールカルボン酸
としてOH基がR2−C−R3−COOH基に対してパラ
またはオルト及びパラ位置のいずれかにあり、そしてR
1基(複数)がR2−C−R3−COOH基に対してメタ
及び/またはオルト位置にあるものを含む混合物により
与えられる。殊に好ましくは、R2−C−R3−COOH
基に対してOHはパラに、そしてR1はメタ位置にあ
る。
【0023】式(I)のビスフエノールカルボン酸はそ
れ自体公知の方法により式(II)
【0024】
【化3】
【0025】式中、R1、m及びnは式(I)に与えら
れる意味を有する、の対応するフエノールを式(III)
【0026】
【化4】
【0027】式中、R2及びR3は式(I)に与えられる
意味を有する、の対応するオキソカルボン酸と縮合させ
ることにより製造し得る[例えばJ.Org.Che
m.23、1005(1958);J.Org.Che
m.24、1949(1951);J.Org.Che
m.27、455(1962)及びJACS 76、4
465(1954)参照]。
【0028】式(I)の修飾されたビスフエノールカル
ボン酸と塩基性化合物との混合物は例えば市販の混合装
置(例えばStarmixRまたはコランダム・デイス
ク・ミル)中での激しい混合またはこれらの成分を含む
分散体の直接的製造によりこれら成分から得ることがで
きる。かかる分散体は例えば1つまたはれ以上の式
(I)のビスフエノールカルボン酸及び1つまたはそれ
以上の塩基性化合物を分散剤を含む通常の水溶液中で同
時または順次撹拌することにより調製し得る。
【0029】混合物において、塩基性化合物に対する式
(I)の修飾されたビスフエノールカルボン酸のモル比
は例えば0.05〜5:1であり得る。好ましくは0.1
5〜3:1、殊に好ましくは0.2〜2:1である。
【0030】本発明による熱反応性記録材料はカラー生
成剤として通常であるいずれかの所望のロイコ染料を含
有し得る。好適なものは各々それ自体でか、また組合せ
て使用し得るトリフエニルメタン、フルオラン、フエノ
チアジン、オーラミン、スピロピラン及びインドリノフ
タリドタイプのロイコ染料である。
【0031】かかるカラー生成剤の例には次のものがあ
る:3,3-ビス-(p-ジメチルアミノフエニル)-6-ジ
メチルアミノフタリド(=結晶性のバイオレットラクト
ン)、3,3-ビス-(p-ジメチルアミノフエニル)-6-
クロロフタリド、3-シクロヘキシルアミノ-6-クロロ
フルオラン、3-ジメチルアミノ-5,7-ジメチルフルオ
ラン、3-ジエチルアミノ-7-メチルフルオラン、3-
(N-p-トリル-N-エチルアミノ)-6-メチル-7-アニ
リノフルオラン、2-[3,6-ビス-(ジエチルアミノ)
-9-(o-クロロアニリノ)-キサンチル]ベンゾラクタ
ム、3-N-メチル-N-シクロヘキシルアミノ-6-メチル
-7-アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチ
ル-7-アニリノフルオラン、3-(N,N-ジエチルアミ
ノ)-5-メチル-7-(N,N-ジベンジルアミノ)-フル
オラン、6′-クロロ-8′-メトキシ-ベンゾインドリノ
-スピロピラン、3-(2′-ヒドロキシ-4′-ジメチル
アミノフエニル)-3-(2′-メトキシ-5′-ニトロフ
エニル)-フタリド、3-(2′-メトキシ-4′-ジメチ
ルアミノフエニル)-3-(2′-ヒドロキシ-4′-クロ
ロ-5′-メチルフエニル)-フタリド、3-(N-エチル-
N-テトラヒドロフルフリル)-アミノ-6-メチル-7-ア
ニリノフルオラン、3-N-エチル-N-(2-エトキシプ
ロピル)-アミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3-(N-メチル-N-イソプロピル)-アミノ-6-メチル-
7-アニリノフルオラン、3-モルホリノ-7-(N-プロ
ピル-トリフルオロメチルアニリノ)-フルオラン、3-
ジエチルアミノ-5-クロロ-7-(N-ベンジル-トリフル
オロメチルアニリノ)-フルオラン、3-(N-エチル-p
-トルイジノ)-7-(α-フエニルエチルアミノ)-フル
オラン、3-ジエチルアミノ-7-(o-メトキシカルボニ
ルフエニルアミノ)-フルオラン、3-ジエチルアミノ-
5-メチル-7-(α-フエニルエチルアミノ)-フルオラ
ン、3-ジエチルアミノ-7-ピペリジノフルオラン、3-
ジブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、
3,6-ビス-(ジメチルアミノ)-フルオレン-9-スピロ
-3′-(6′-ジメチルアミノ)-ナフタリド、3-(N-
ベンジル-N-シクロヘキシルアミノ)-5,6-ベンゾ-7
-ナフチルアミノ-4′-ブロモフルオラン、3-ジエチル
アミノ-6-クロロ-7-アニリノフルオラン、3-N-メチ
ル-N-イソプロピル-6-メチル-7-アニリノフルオラ
ン、3-N-エチル-N-アミル-6-メチル-7-アニリノフ
ルオラン及び3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(2′,
4′-ジメチルアニリノ)-フルオラン。
【0032】本発明による熱反応性記録材料はカラー現
像剤として熱が加えられた際にロイコ染料によるカラー
生成を誘導するいずれかの所望の通常の電子受容体を含
有し得る。この目的に適する化合物は例えばポリフエノ
ール、ヒドロキシジフエニルスルホン、ヒドロキシジフ
エニルスルホキシド、ヒドロキシ安息香酸エステル、バ
イル酸のエステル、ヒドロキシジフエニルスルホキシ
ド、ヒドロキシジフエニルジスルフイド、サリチル酸、
そのエステルまたはアミド、ヒドロキシナフタレン酸、
そのエステルまたはアミド、ビス-(ヒドロキシフエニ
ルチオ)-ジオキサアルカン、ビス-(ヒドロキシフエニ
ルチオ)-オキサアルカン、ビス-(ヒドロキシフエニ
ル)-アルカン及びビス-(ヒドロキシフエニル)-アル
カン酸エステルである。
【0033】かかるカラー現像剤の個々の例には次のも
のがある:4,4′-イソプロピリデンビスフエノール、
4,4′-イソプロピリデンビス(o-メチルフエノー
ル)、4,4′-sec-ブチリデンビスフエノール、4,
4′-イソプロピリデンビス(2-t-ブチルフエノー
ル)、4,4′-シクロヘキシリデンジフエノール、4,
4′-イソプロピリデンビス(2-クロロフエノール)、
2,2′-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフエノ
ール)、2,2′-メチレンビス(4-エチル-6-t-ブチ
ルフエノール)、4,4′-ブチリデンビス(6-t-ブチ
ル-2-メチル)-フエノール、1,1,1-トリス(2-メ
チル-4-ヒドロキシ-5-t-ブチルフエニル)-ブタン、
4,4′-チオビス(6-t-ブチル-2-メチル)フエノー
ル、ビス(p-ヒドロキシフエニル)スルホン、4-イソ
プロポキシ-4′-ヒドロキシジフエニルスルホン、4-
ベンジルオキシ-4′-ヒドロキシジフエニルスルホン、
ビス(p-ヒドロキシフエニル)スルホキシド、p-ヒド
ロキシ安息香酸イソプロピル、p-ヒドロキシ安息香酸
ベンジル、没食子酸ステアリル、没食子酸ラウリル、没
食子酸オクチル、1,7-ビス(4-ヒドロキシフエニル
チオ)-3,5-ジオキサヘプタン、1,5-ビス(4-ヒド
ロキシフエニルチオ)-3-オキサペンタン、1,3-ビス
(4-ヒドキロシフエニルチオ)-プロパン、1,3-ビス
(4-ヒドロキシフエニルチオ)-2-ヒドロキシプロパ
ン、N,N′-ジフエニルチオ尿素、N,N′-ジ(m-ク
ロロフエニル)-チオ尿素、サリチルアニリド、5-クロ
ロ-サリチルアニリド、2-ヒドロキシ-3-ナフトン酸、
2-ヒドロキシ-1-ナフトン酸、1-ヒドロキシ-2-ナフ
トン酸、酢酸ビス(4-ヒドロキシフエニル)-ベンジ
ル、3,4-ジヒドロキシフエニル-4′-メチルフエニル
スルホン、1,7-ビス-(4-ヒドロキシフエニルチオ)
-3-ジオキサヘプタン、1,5-ビス-(4-ヒドロキシフ
エニルチオ)-3-オキサペンタン、1,4-ビス-(4-ヒ
ドロキシフエニルチオ)-ブタン及び2,2-ビス-(4-
ヒドロキシフエニル)-酢酸メチル。
【0034】好ましいが必ずしも必要ではないが、本発
明による熱反応性記録材料はカラー生成剤とは別に更に
カラー現像剤、修飾されたビスフエノールカルボン酸及
び塩基性化合物、いわゆる増感剤を含む。これらのもの
はカラー現像速度を増大させ、そして/またはカラー生
成を高めることができる通常の熱溶融物であり得る。か
かる増感剤は70〜140℃、好ましくは70〜130
℃、殊に75〜120℃の範囲の融点を有し、そして例
えば次の群の化合物からのものであり得る:芳香族スル
ホンアミド、カルボキシアミド、アニリド、p-ヒドロ
キシ安息香酸エステル、シユウ酸ジエステル、ジフエニ
ルスルホン、ベンジルジフエニル、ターフエニル、サリ
チル酸フエニル、テレフタル酸ジエステル、イソフタル
酸ジエステル及びワツクス(特開昭57/191,08
9号、同第58/98,285号、同第58/205,7
93号、同第58/205,795号、同第58/20
9,591号、同第58/209,592号、同第58/
211,493号、同第58/211,494号及び同第
59/9,092号も参照)。
【0035】増感剤の例には次のものがある:ステアル
アミド、ベンゼンスルホンアニリド、p-ベンジルビフ
エニル、シユウ酸ジベンジル、テレフタル酸ジメチル、
1-及び2-ベンジルオキシナフタレン、エチレングリコ
ールm-トリルエーテル、ジフエニルカーボネート、テ
レフタル酸ジベンジル、イソフタル酸ジベンジル、m-
ターフエニル、1,2-ジフエノキシエタン、p-ヒドロ
キシ安息香酸ベンジル及びビス-[2-(4-メトキシフ
エニルオキシ)-エチル]エーテル。
【0036】必要に応じて、本発明による熱反応性記録
材料は更に結合剤及び/または他の通常の添加剤を含有
し得る。結合剤は例えば部分的にか、または完全に加水
分解されたポリ酢酸ビニル、ヒドロキシエチルセルロー
ス、アラビアゴム、でん粉、ポリビニルピロリドンまた
はガゼインであり、そして残りの添加剤は例えばフイラ
ー、界面活性剤、酸化防止剤及び/または消泡剤であり
得る。
【0037】適当なフイラーの例には無機化合物例えば
カルシウム化合物、シリカ、酸化チタン、硫酸バリウ
ム、タルク及び表面処理されたシリカの微粉末並びに有
機化合物例えば尿素、ホルムアルデヒド樹脂、スチレン
/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂及びポリア
クリル酸共重合体の微粉末がある(例えばドイツ国特許
出願公開第3,715,724号参照)。
【0038】本発明による熱反応性記録材料は広範囲の
ベース材料を含有し得る。例えば、未処理または予備処
理された状態で使用し得るいずれかの所望のタイプの紙
が適している。好適なものはテレフアツクス機、ラベル
及び券上にコピーを製造し、飛行物体及び荷物にラベル
をはり、科学及び医学データに記録するなどに類する目
的に通常使用される紙である。予備処理された紙は例え
ばコーテイングの目的が例えばフイラーを塗布し、そし
て/または熱伝導度に影響を与える場合に予備処理され
る紙であり得る。かかる予備処理は紙の片側または両側
で行い得る。また紙は製紙機中にて片側または両側でカ
レンダー掛けするか、または平滑化することができる。
また必要に応じて紙の片側、好ましくは裏にプラスチッ
ク材料、ゼラチン、接着剤及び/または離層剤を与える
ことができる。本発明による熱反応性記録材料に適する
紙の例には20〜200g/m2、好ましくは30〜1
00g/m2のベース重量を有するものがある。また本
発明による熱反応性記録材料に用いるベース材料はいず
れかの所望のタイプのシートであり得る。好適なものは
通常オーバーヘッド・プロジエクターまたは他の発表シ
ステムに対するベース材料として用いられるシートであ
る。更にまた、用いるベース材料は必要に応じてベース
材料としての紙に対して記録される被覆され、そして/
または予備処理され得る板紙及びボール紙であり得る。
【0039】被覆物において(即ちベース材料は無視し
て)、本発明による熱反応性記録材料は例えば式(I)
の修飾されたビスフエノールカルボン酸及び塩基性化合
物の混合物0.1〜40重量%を含有し得る。この量は
好ましくは1〜30重量%、殊に好ましくは5〜25重
量%である。被覆物は更に例えばカラー生成剤1〜20
重量%を含有し得る。カラー生成剤の量は好ましくは2
〜15重量%、殊に好ましくは5〜10重量%である。
更に、被覆物は例えばカラー現像剤0〜30重量%を含
有し得る。好ましくは、これらの量は5〜25重量%、
殊に10〜20重量%である。更に、被覆物は例えば0
〜30重量%、好ましくは5〜25重量%、殊に10〜
20重量%の増感剤を含有し得る。結合剤及び通常の添
加剤は被覆物中で例えば5〜80重量%の量で存在する
ことができ、好適な量は20〜70重量%、殊に30〜
60重量%である。全体の被覆物成分は合計して100
重量%までである。
【0040】本発明による熱反応性記録材料は例えば最
初に出発分散体、即ちカラー生成剤分散体、式(I)の
修飾されたビスフエノールカルボン酸と塩基性化合物と
の混合物を含む分散体及び現像剤分散体を調製すること
により製造し得る。出発分散体は混合し、次に適当な装
置例えばドクター・ナイフを用いてベース材料例えばプ
ラスチック製シートまたは紙に塗布し得る。
【0041】結合剤及び他の添加剤は必要に応じて1つ
以上または全部の出発分散体またはこれら分散体の混合
物に加え得る。また工程は個々の出発分散体または出発
分散体のいずれかの所望の異なった混合物を順次ベース
材料に塗布するものであり得る。
【0042】個々または全部の分散体の塗布に続いて乾
燥を行う。
【0043】本発明による熱反応性記録材料は好ましく
は次のように製造する(部は重量部である): a.カラー生成剤分散体の製造 1つまたはそれ以上のカラー生成剤5〜95部、好まし
くは20〜75部、殊に好ましくは30〜50部を部分
的に加水分解されたポリ酢酸ビニル0.1〜30部、好
ましくは1〜20部、殊に好ましくは2〜15部及び水
90部からなるポリ酢酸ビニル水溶液272部中に撹拌
導入し、そして混合物をカラー生成剤粒子の平均粒径が
3μm以下になるまで粉砕する(例えばサンド・ミルを
用いて)。
【0044】b.現像剤分散体の製造 1つまたはそれ以上のカラー現像剤1〜50部、好まし
くは5〜30部、殊に好ましくは10〜20部、1つま
たはそれ以上の増感剤10〜100部、好ましくは20
〜80部、殊に好ましくは35〜60部、及び1つまた
はそれ以上の酸化防止剤1〜20部、好ましくは3〜1
5部、殊に好ましくは5〜10部を部分的に加水分解さ
れたポリ酢酸ビニル0.1〜30部、好ましくは1〜2
0部、殊に好ましくは2〜15部及び水90部からなる
ポリ酢酸ビニル水溶液250部中に撹拌導入し、そして
混合物をすべての固体粒子の平均粒径が3μm以下にな
るまで粉砕する(例えばサンド・ミルを用いて)。
【0045】c.修飾されたビスフエノールカルボン酸
及び塩基性化合物の混合物を含む分散体の製造 少なくとも1つの式(I)の修飾されたビスフエノール
カルボン酸1〜50部、好ましくは3〜35部、殊に好
ましくは5〜30部並びに少なくとも1つの多価金属の
少なくとも1つの酸化物、水酸化物及び/または炭酸塩
1〜30部、好ましくは3〜25部、殊に好ましくは5
〜20部を混合する(例えばミキサー中で)。この混合
物5〜50部、好ましくは10〜45部、殊に好ましく
は20〜35部を部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニ
ル0.1〜30部、好ましくは1〜20部、殊に好まし
くは1.5〜15部及び水66部からなるポリ酢酸ビニ
ル水溶液70部中に撹拌導入し、そして混合物を平均粒
径が3μm以下になるまで粉砕する(例えばサンド・ミ
ル中で)。
【0046】d.フイラー分散体の製造 1つまたはそれ以上のフイラー10〜100部、好まし
くは15〜70部、殊に好ましくは20〜50部を水7
0部中に撹拌導入し、そして混合物を平均粒径が3μm
以下になるまで粉砕する(例えばサンド・ミル中で)。
【0047】e.結合剤溶液の製造 1つまたはそれ以上の結合剤(例えばポリ酢酸ビニル)
1〜50部、好ましくは5〜30部、殊に好ましくは1
0〜20部を水90部に溶解する。
【0048】f.コーテイング塗料の製造 分散体b.120〜40部、好ましくは100〜50
部、殊に好ましくは80〜60部を分散体a.30〜
0.5部、好ましくは25〜3部、殊に好ましくは20
〜5部、分散体c.40〜0.5部、好ましくは30〜
5部、殊に好ましくは20〜10部、分散体d.60〜
5部、好ましくは50〜10部、殊に好ましくは40〜
20部及び分散体e.40〜0.5部、好ましくは30
〜5部、殊に好ましくは20〜10部と一緒に撹拌し、
そして混合物を希釈塩基でpH6〜14、好ましくは7
〜11、殊に好ましくは7.5〜9.5に調整する。
【0049】g.本発明による熱反応性記録材料の製造 コーテイング塗料を2〜15g/m2、好ましくは5〜
12g/m2、殊に好ましくは7.5〜10.5g/m2
コーテイング重量に対応する量で紙表面上にナイフ被覆
する。乾燥後、被覆した紙を好ましくはカレンダー掛け
する。
【0050】本発明による熱反応性記録材料及び本発明
によらないものを下の実施例において次の測定方法によ
り評価した: a.吸光度 熱プリンター(Sharp CE 700P)におい
て、4×0.9cmの面積を最大エネルギーで十分に黒
く印刷した。この測定表面の吸光度をMacbeth
Densitometer RD917(Kollmo
rgen AG、スイス)を用いて測定した。
【0051】b.グリース安定性 最初に、吸光度をa.により測定した。次にシクロヘキ
サン中のひまし油の20重量%溶液を印刷された部分上
にグラビア印刷機[ウエル・デプス(welldept
h)150#、Gockel、ドイツ]を用いて印刷し
た。印刷された紙を60℃で3時間貯蔵した後、再び吸
光度を測定し(a.と同様に)、残留強度を次のように
%で計算した:
【0052】
【数1】
【0053】c.可塑剤安定性 可塑剤安定性は最初に4×4cmの面積を熱プリンター
(Sharp CE700P)で最大エネルギー及び異
なったライン濃度で印刷部分に黒で印刷することにより
測定した。
【0054】この部分の吸収をElrepho 44
381(Carl Zeiss、ドイツ)により測定し
た。印刷した部分の裏をスチール板上に置き印刷した部
分を可塑剤(フタル酸ジオクチル)30重量%を含むP
VCシートで覆い、そして4×3×2.5cmの大きさ
のスチール・ブロックの重りを乗せた。これは20g/
cm2の圧力に相当した。
【0055】50℃で24時間の貯蔵後、印刷した部分
の吸収を再び測定し、そして残留強度を次のように%で
計算した:
【0056】
【数2】
【0057】d.白色度及び貯蔵安定性 白色度を%反射率(大きい値は高い白色度に対応する)
として測定し、そして60℃での貯蔵後の未印刷紙の望
ましくない変色を%吸収率(大きい値は着色紙に対応す
る)として反射率(c.で記載されたように行う)から
計算した。
【0058】e.感度 感度は各々の場合に5.5×0.8cmの面積を熱プリン
ター試験装置TP104(Geminus、ドイツ)に
おいて26Vのヘッド電圧及び種々の加熱時間で十分に
黒色で印刷することにより測定した。これらの部分の吸
光度をMacbeth Densitometer R
D 917を用いて測定した。感熱紙は全て感度が良い
程、短及び長時間の加熱時間での吸光度の差が大きい。
【0059】また本発明に用いる修飾されたビスフエノ
ールカルボン酸と塩基性化合物との混合物はカーボンレ
スコピーシステムにおける現像剤及び/または添加剤と
して適している。
【0060】本発明による記録材料は同時に長期間の貯
蔵での色調の安定性、良好な光安定性並びに優れた水、
可塑剤、グリース及びテキスト-マーキングペンの成分
に対する安定性を示し、一方同時に長期間の貯蔵及び/
または昇温下で高い紙の白色度を保持する。
【0061】下の実施例において、部及び%は重量によ
るものであり、そして量は重量による量である。
【0062】
【実施例】
[実施例1] 4,4-ビス-(4-ヒドロキシフエニル)-ペンタン酸及
び水酸化マグネシウムからの本発明により用いる分散体
の製造 4,4-ビス-(4-ヒドロキシフエニル)-ペンタン酸5
72.7gを水酸化マグネシウム58.3gと一緒に粉砕
した。この混合物30gを4%ポリ酢酸ビニル溶液(M
owiolR 8/88から調製)70g中に撹拌導入
した。次に粗分散体を2.5μmの平均粒径が達成され
るまでガラスビーズ(直径1mm)400gと一緒に粉
砕した(→分散体1)。
【0063】[実施例2] 2,2-ビス-(4-ヒドロキシフエニル)-エタン酸及び
酸化亜鉛からの本発明により用いる分散体の製造 2,2-ビス-(4-ヒドロキシフエニル)-エタン酸25.
7g及び酸化亜鉛4.3gを4%ポリ酢酸ビニル溶液
(MowiolR 8/88から調製)70g中に撹拌
導入し、そして混合物を実施例1に記載のとおりにサン
ド・ミル中で粉砕した。
【0064】[実施例3] 式(I)の修飾されたビスフエニルカルボン酸無し及び
塩基性化合物無しの記録材料の製造−本発明によらず ポリ酢酸ビニル(Wacker Chemie製V03
/40タイプ)10gを水605gに溶解した。2,2-
ビス-(4-ヒドロキシフエル)-エタン酸メチル50
g、テレフタル酸ジメチル60g、ステアリン酸亜鉛3
0g、p-ベンジルビフエニル30g及び市販の酸化防
止剤(立体障害のあるフエノール)15gをこの溶液中
に撹拌導入した。次に粗分散体を2.5μmの平均粒径
が達成されるまでガラスビーズ(直径1mm)1250
gと一緒に粉砕した(→分散体2)。
【0065】ポリ酢酸ビニル(Wacker Chem
ie製V03/140タイプ)4gを水68gに溶解し
た。2-アニリノ-3-メチル-6-ジブチルアミノフルオ
ラン8g及びステアリルアミド4gをこの溶液中に撹拌
導入し、そして混合物を平均粒径が2.8μmになるま
で上記のようにサンド・ミル中で粉砕した(→分散体
3)。
【0066】水中の30%炭酸カルシウム分散体(平均
粒径3μm以下)10g、水中の10%ポリ酢酸ビニル
溶液(Wacker Chemie製M05/20タイ
プ)4g、分散体2 16g及び分散体3 4gを一緒
に混合し、混合物のpH値を10%水酸化ナトリウム水
溶液で9に調整し、そして70g/m2のベース重量を
有するベース紙の表面をドクター・ブレードにより被覆
した。乾燥後、コーテイング重量は8.9g/m2であっ
た。かくて得られたざら紙を80kg/cmのライン圧
力でカレンダー中で平滑化した。かくて被覆した紙の評
価で得られた測定結果を表1に示す。
【0067】[実施例4] 本発明による記録材料の製造 炭酸カルシウム、ポリ酢酸ビニル、水、分散体2及び3
並びに現像剤として2,2-ビス-(4-ヒドロキシフエニ
ル)-エタン酸メチルを含むコーテイング組成物を実施
例3に記載のとおり調製した。この混合物34g及び実
施例1により得られた分散体1 5.2gを混合し、混
合物のpH値を10%水酸化ナトリウム水溶液で9に調
整し、そして70g/m2のベース重量を有するベース
紙の表面をドクター・ブレードにより被覆するために用
いた。コーテイングの重量は9.8g/m2であった。実
施例3と同様に平滑化を行った。
【0068】かくて被覆した紙の評価において得られた
測定結果を表1に示す。
【0069】[実施例5] ビスフエノールカルボン酸及び塩基性化合物の混合物無
しの記録材料の製造−本発明によらず 実施例3の方法を繰り返して行った。被覆された紙を平
滑化する前に、10%ポリ酢酸ビニル溶液(Mowio
R 4/98から調製)100部、炭酸カルシウム2
0部、ポリエチレンワツクス乳化液[Luba-pri
ntR 499、L.P.Bader & Co.Gm
bH Chem.Fabrik、ロツトワイル(Rot
tweil)、ドイツ]10部及び水55部の混合物を
用いて第二のコーテイングを塗布した。
【0070】第二の層のコーテイング重量は6g/m2
であった。最後に、実施例3と同様に紙を平滑化した。
【0071】かくて被覆した紙の評価において得られた
測定結果を表2に示す。
【0072】[実施例6] ビスフエノールカルボン酸を用いる記録材料の製造−本
発明によらず 分散体1を製造するために、対応する量のビスフエノー
ルカルボン酸(ビスフエノールカルボン酸及び水酸化マ
グネシウムの混合物の代り)を用いて実施例4の方法を
繰り返して行った。
【0073】かくて被覆された紙の評価において得られ
た測定結果を表1に示す。
【0074】[実施例7] サリチル酸の塩を用いる記録材料の製造−本発明によら
ず 用いた分散体1の代りに3-メチルサリチル酸の亜鉛塩
30g及び10%ポリ酢酸ビニル水溶液(Mowiol
R 8/88から調製)70gから得られた分散体を用
いる以外は実施例4の方法を繰り返して行った。
【0075】かくて被覆された紙の評価において得られ
た測定結果を表1に示す。
【0076】[実施例8] ビスフエノールカルボン酸のエステルを用いる記録材料
の製造−本発明によらず ビスフエノールカルボン酸の代りに対応する量の4,4-
ビス-(4-ヒドロキシフエニル)-ペンタン酸メチルを
用いて実施例6の方法を繰り返して行った。
【0077】測定結果を表1に示す。
【0078】[実施例9〜17] 更に本発明による記録材料の製造 表3に示すビス-(4-ヒドロキシアリール)-アルカン
酸及び塩基性化合物を所定のモル比で用いる以外は実施
例4と同様に製造した。
【0079】かくて被覆された紙の評価において得られ
た測定結果を表3に示す。
【0080】[実施例18] 現像剤として2,2-ビス-(4-ヒドロキシフエニル)-
プロパンを用いる本発明による記録材料の製造 ポリ酢酸ビニル(Wacker Chemie製V03
/140タイプ)10gを水635gに溶解した。2,
2-ビス-(4-ヒドロキシフエニル)-プロパン50g、
p-ベンジルビフエニル60g、ステアリン酸亜鉛30
g及び1,1-ビス-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-6-
メチルフエニル)-ブタン15gをこの溶液中に撹拌導
入し、そして混合物を実施例3における分散体2と同様
の方法でサンド・ミル中で粉砕した(→分散体4)。
【0081】4,4-ビス-(4-ヒドロキシフエニル)-
ペンタン酸286.3gを水酸化マグネシウム291.5
gと一緒に粉砕した。この混合物30gを4%ポリ酢酸
ビニル水溶液(MowiolR 8/88から調製)7
0g中に撹拌導入した。粗分散体を実施例1に記載のと
おりに平均粒径が2.5μmになるまでサンド・ミル中
で粉砕した(→分散体5)。
【0082】分散体4 16g、分散体5 5g、分散
体3(実施例3から)4g、30%水性炭酸カルシウム
分散体(平均粒径3μm以下)10g及び10%ポリ酢
酸ビニル水溶液(M05/20-Wacker Che
mie)4gを一緒に混合し、混合物のpH値を9に調
整し、次に実施例3に記載のとおりに被覆及び平滑化を
行った。
【0083】かくて被覆された紙の評価において得られ
た測定結果を表3に示す。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】
【表3】
【0087】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0088】1.少なくとも1つの式
【0089】
【化5】
【0090】式中、各々のR1は相互に独立してC1〜C
5-アルコキシ、C1〜C6-アルキル、C3〜C6-シクロア
ルキルまたはフエニルを表わし、R2は水素、C1〜C6-
アルキルまたはフエニルを表わし、R3はC1〜C5-アル
キレンまたは直接結合を表わし、各々のmは相互に独立
して1または2を表わし、そして各々のnは相互に独立
して0、1または2を表わす、の修飾されたビスフエノ
ールカルボン酸及び少なくとも1つの塩基性化合物を含
む混合物を含むことを特徴とする、熱反応性記録材料。
【0091】2.各々のR1が相互に独立してエトキ
シ、メトキシ、i-プロポキシ、ブトキシ、ペントキ
シ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、i-プロピ
ル、ペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルまたはフエニルを表わし、R
2が水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、2-プロ
ピル、1-ペンチル、2-ペンチル、1-ヘキシル、1-ブ
チルまたはフエニルを表わし、R3がメチレン、1,1-
エチレン、1,2-エチレン、1,1-プロピレン、1,2-
プロピレン、1,3-プロピレン、2,2-プロピレン、
1,1-ブチレン、1,2-ブチレン、1,3-ブチレン、
1,4-ブチレン、2,2-ブチレンまたは直接結合を表わ
す、上記1に記載の反応性記録材料。
【0092】3.塩基性化合物がマグネシウム、亜鉛、
カルシウム、アルミニウム、鉛、ホウ素及び/またはチ
タンの水酸化物、酸化物及び/または炭酸塩であること
を特徴とする、上記1及び2に記載の熱反応性記録材
料。
【0093】4.対称構造の式(I)の修飾されたビス
フエノールカルボン酸並びにMg2+、Zn2+及び/また
はCa2+の酸化物、水酸化物及び/または炭酸塩の混合
物を含むことを特徴とする、上記1〜3のいずれかに記
載の熱反応性記録材料。
【0094】5.塩基性化合物に対する式(I)の修飾
されたビスフエノールカルボン酸のモル比が0.05〜
5:1であることを特徴とする、上記1〜4のいずれか
に記載の熱反応性記録材料。
【0095】6.トリフエニルメタン、フルオラン、フ
エノチアジアジン、オーラミン、スピロピラン及び/ま
たはインドリノフタリドのロイコ染料、電子受容体とし
てのポリフエノール、ヒドロキシジフエニルスルホン、
ヒドロキシジフエニルスルホキシド、ヒドロキシ安息香
酸エステル、バイル酸のエステル、ヒドロキシジフエニ
ルスルホキド、ヒドロキシジフエニルジスルフイド、サ
リチル酸、そのエステルまたはアミド、ヒドロキシナフ
タレン酸、そのエステルまたはアミド、ビス-(ヒドロ
キシフエニル-チオ)-ジオキサアルカン、ビス-(ヒド
ロキシフエニル-チオ)-オキサアルカン、ビス-(ヒド
ロキシフエニル)-アルカン及び/またはビス-(ヒドロ
キシフエニル)-アルカン酸エステル、適当ならば70
〜140℃の範囲の融点を有する増感剤、適当ならば結
合剤及び/または適当ならばフイラー、界面活性剤、酸
化防止剤及び/または消泡剤を含むことを特徴とする、
上記1〜5のいずれかに記載の熱反応性記録材料。
【0096】7.20〜200g/m3のベース重量を
有する紙、ベース材料としてのシート、板紙またはボー
ル紙を含むことを特徴とする、上記1〜6のいずれかに
記載の熱反応性記録材料。
【0097】8.(ベース材料を無視して)式(I)の
修飾されたビスフエノールカルボン酸及び塩基性化合物
の混合物0.1〜40重量%、カラー生成剤1〜20重
量%、カラー現像剤0〜30重量%、増感剤0〜30重
量%及び結合剤5〜80重量%並びに他の添加剤を含
み、その際にこれらの成分の合計が加えて100重量%
までであることを特徴とする、上記1〜7のいずれかに
記載の熱反応性記録材料。
【0098】9.最初に式(I)の修飾されたビスフエ
ノールカルボン酸及び塩基性の化合物の混合物を含むカ
ラー生成剤分散体並びに現像剤分散体を調製し、これら
の分散体を混合し、次に混合物をドクター・ナイフによ
りプラスチック製シートまたは紙に塗布することを特徴
とする、上記1に記載の熱反応性記録材料の製造方法。
【0099】10.結合剤及び他の添加剤を1つ以上も
しくは全部の分散体または分散体の混合物に加えること
を特徴とする、上記9に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター・オームス ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエル ト・デルパーホフシユトラーセ16 (72)発明者 クリスチヤン・ラスプ ドイツ連邦共和国デー5060ベルギツシユグ ラートバツハ2・クルトシユタイン13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの式 【化1】 式中、各々のR1は相互に独立してC1〜C5-アルコキ
    シ、C1〜C6-アルキル、C3〜C6-シクロアルキルまた
    はフエニルを表わし、R2は水素、C1〜C6-アルキルま
    たはフエニルを表わし、R3はC1〜C5-アルキレンまた
    は直接結合を表わし、各々のmは相互に独立して1また
    は2を表わし、そして各々のnは相互に独立して0、1
    または2を表わす、の修飾されたビスフエノールカルボ
    ン酸及び少なくとも1つの塩基性化合物を含む混合物を
    含むことを特徴とする、熱反応性記録材料。
  2. 【請求項2】 最初に式(I)の修飾されたビスフエノ
    ールカルボン酸及び塩基性の化合物の混合物を含むカラ
    ー生成剤分散体並びに現像剤分散体を調製し、これらの
    分散体を混合し、次に混合物をドクター・ナイフにより
    プラスチック製シートまたは紙に塗布することを特徴と
    する、請求項1に記載の熱反応性記録材料の製造方法。
JP5152625A 1992-06-05 1993-06-01 熱反応性記録材料 Pending JPH0655856A (ja)

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