JPH0465287A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH0465287A
JPH0465287A JP2177571A JP17757190A JPH0465287A JP H0465287 A JPH0465287 A JP H0465287A JP 2177571 A JP2177571 A JP 2177571A JP 17757190 A JP17757190 A JP 17757190A JP H0465287 A JPH0465287 A JP H0465287A
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surface layer
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smoothness
color
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JP2177571A
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Yoshitaka Tomino
義孝 冨野
Shuji Saito
斉藤 修二
Hideaki Shinohara
英明 篠原
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱記録材料に関するものである。
詳しく述べるならば、本発明は、印字走行性、特にステ
ィッキング適性、粕引き防止、粕付着防止性及び保存性
に優れた品質を保持し、それとともに、改良された印字
面光沢性を有する感熱記録材料に関するものである。
〔従来の技術〕
感熱記録体は一般に紙、合成紙、またはプラスチックフ
ィルムなどからなる支持体の一面上に、電子供与性ロイ
コ染料のような実質的に無色の発色性物質と、電子受容
性のフェノール性化合物などのような有機酸性顕色剤と
、接着剤とを主成分として含む感熱発色層を設けたもの
であって、これら発色性染料と顕色剤とを熱エネルギー
によって反応させて発色記録画像を得ることができるも
のである。
このような感熱記録材料は、その記録装置がコンパクト
でしかも安価であり、かつ保守が容易であることなどの
利点を有し、このため電子計算機のアウトプット、ファ
クシミリ、自動券売機、科学計測機のプリンター、ある
いはCRT医療計測用のプリンター等の用途に広く使用
されている。
しかし、支持体上に発色性染料、顕色性物質および結着
剤を有効成分とする感熱発色層だけが塗工されている従
来の感熱記録材料は、光、水、温度、可塑剤および油な
どに対して不安定であって、このために保存中における
品質の経時変化が常に問題となっていた。
また、このような従来の感熱記録材料において、感熱発
色層が露出しているため、感熱記録操作により形成され
る画像部、および非画像部の光沢がかなり低いという欠
点があった。
上記のような保存安定性を改良するため、感熱発色層上
に表面層を設け、被覆することが提案されている。例え
ば、特開昭56−146794号公報等には疎水性高分
子化合物エマルジョン等を用いて表面層を形成すること
が開示されており、また特開昭58−199189号公
報には感熱発色層上に水溶性高分子化合物または疎水性
高分子化合物エマルジョンを中間層として設け、その上
に疎水性高分子化合物を樹脂成分とする油性塗料又は水
性塗料を用いて表面層を設けることが開示されている。
しかし、上記のような表面層を設けた場合、画像の記録
時において、表面層の溶融成分がサーマルヘッドに付着
し、溶融成分の付着(粕付着)を起こしたり、粕がサー
マルヘッドに堆積し画像に障害(粕引き)を生じること
があり、又、表面層がサーマルヘッドにスティッキング
(貼付き)を発生することがあり、記録適性において満
足できるものではないのが実情である。
特にビデオプリンターの如く、階調性に富んだ画像を記
録する場合には、スティッキング防止、粕引き防止、粕
付着防止の品質設計が重要である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は従来技術の上述のような問題点を解決し、耐水
性、耐可塑剤性、および耐油性等にすぐれ、長期保存安
定性を有し、しかも記録濃度が高く、階調性に優れ、さ
らに銀塩の印画紙と同等の光沢度を備え、かつ感熱記録
操作においてサーマルヘッドへのスティッキング、粕引
き、粕付着現象を起こすことのない、優れた記録適性を
備えた感熱記録材料を提供することを目的とするもので
ある。
すなわち、本発明は、近年使用されている写真調の高品
位な画像を提供するビデオプリンター(CRT画像用感
熱記録装置)のプリンター用紙として使用するに適し、
また保存性を必要とする回数券や定期券等への利用、P
O3用バーコード、値付はシステムによる生鮮食料品お
よび油賭の多い肉等をポリ塩化ビニルフィルムで包装し
た場合の包装面に貼着するラベル用紙等としての用途に
適し、更に、長期保存用のファクシミリ用紙やプリンタ
ー用紙としても利用できる感熱記録材料を提供しようと
するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、無色ないし淡色の電子供与性染料と熱時
接触して呈色し得る電子受容性化合物との呈色反応を利
用する感熱発色層、中間層及び表面層を順次積層した感
熱記録材料において、該表面層中に1〜30重量%の無
機顔料又は有機顔料を含有し、かつ表面層の平滑度(J
IS P 8119)が1000〜20000秒の範囲
であることを特徴とするものである。
顔料が1%以下では、走行性が悪く、30%以上では、
印字面の光沢が低下する。また表面層の平滑度が100
0秒以下では、画質が悪(,20000秒以上では、ス
ティッキング、粕引き、粕付着が起こる。
本発明、の感熱記録材料は上記のように、支持体、感熱
発色層、中間層および表面層から構成されるものである
本発明に用いられる支持体としては、上質紙、中質紙、
アート紙、キャストコート紙、板紙、薄葉紙等の紙類が
一般に使用されるが、その他、プラスチックフィルム、
合成紙、ラミネート紙、アルミ箔等も用いることができ
る。支持体は、一般に40〜170g/m”の坪量を有
するのが好ましい。
支持体の一面上に、発色性染料、顕色剤および結着剤を
含む感熱発色層が従来から知られている被覆方法によっ
て形成される。この感熱発色層は、一般に3〜Log/
m″の量であることが好ましい。
本発明において用いられる発色性染料は、般の感熱記録
紙、感圧記録紙等に用いられるものであればすべて使用
可能であり、特に制限されない。具体的な例を上げれば (1) ) リアリールメタン系化合物として、例えば
3.3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタル・バイオレット・ラ
クトン)3−(p−ジメチルアミノフェニル’)−3−
(1,2−ジ、メチルインドールー3−イル)フタリド
、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フ
ェニルインドール−3−イル)フタリド、3.3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)5−ジメチルア
ミノフタリド、3.3−ビス−(2−フェニルインドー
ル−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、など: (2)ジフェニルメタン系化合物として、例えば、4.
4−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリンベンジルエー
テル、N−ハロフェニルロイコオーラミン、N−2,4
,5−)リクロロフェニルロイコオーラミンなど: (3)牛サンテン系化合物として、例えば、ローダミン
B−アニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ブ
チルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2
−クロロアニリノ)、フルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−エチル
−トリルアミノ−6−メチル−7−アニリ、ノフルオラ
ン、3−シクロヘキシル−メチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−1
0ロー7−(β−エトキシエチル)アミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−(r−り。
ロプロピル)アミノフルオラン、3−(N−エチル−N
−イソアミル)−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−ジブチルアミノ−6−メチルーフーアニリ
ツフルオランなど:(4〕チアジン系化合物として、例
えば、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベ
ンゾイルロイコメチレンブルーナト: (5)スピロ系化合物として、例えば、3−メチル−ス
ピロ−ジナフトピラン、3−エチルースビロージナフト
1ラン、3−ベンジルスピロ−ジナフトピラン、3−メ
チルナフト−(3−メトキシ−ベンゾ)−スピロピラン
など がある。
これらは、単独で、又は2種以上の混合物として用いら
れる。染料は、用途及び希望する特性により選択して使
用することができる。
顕色剤としては、常温以上好ましくは70℃以上で液化
または気化して、前記発色性染料と反応して発色させる
ものであれば何れでもよく、例えば、4.4’−イソプ
ロピリデンジフェノール〔ビスフェノールA)、4.4
’ −イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)
、4゜4′−イソプロピリデンビス(2−メチルフェ/
 −JL/)   4.4’ −イソプロピリデンビス
(2,6−tert−ブチルフェノール)4.4’−5
ec−ブチリデンジフェノール、4.4′シクロヘキシ
リデンジフエノール、4−tert−ブチルフェノール
、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシジフェノキ
シド、ナフトール、β−ナフトール、メチル−4−ヒド
ロキシベンゾエート、4−ヒドロキシ−アセトフェノン
、サリチル酸アニリド、ノボラック型フェノール4et
 脂、ハロゲン化ノボラック型フェノール樹脂、4.4
′−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェ
ノール)  p−ヒドロオキシ安息香酸プロピル、p−
ヒドロオキシ安息香酸イソプロピル、p−ヒドロオキシ
安息香酸ブチル、p−ヒドロ−オキシ安息香酸ベンジル
、p−ヒドロオキシ安息香酸メチルベンジル、シュウ酸
、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ステアリ
ン酸等の脂肪族カルボン酸、安息香酸、p−tert−
ブチル安息香酸、フタル酸、没食子酸、サリチル酸、3
−イソプロピルサリチル酸、3゜5−ジ−α−メチルベ
ンジルサリチル酸、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、1゜7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)
−3゜5−ジオキサへブタン、p−ニトロ安息香酸、こ
れら有機顕色剤と例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニ
ウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル
等の多価金属との塩、4.4′−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、2.4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、3.3’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3.
3’−ジアミノ−4,4′−ジヒドロキシ−ジフェニル
スルホン、3,3′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキ
シジフエニルスルホン、3.3’−ジクロロ−4,4’
 −ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロ牛シ
ージフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプ
ロピルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イ
ソプロピルオキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ
−4′−ベンジルオキシジフェニルスルホン、2.4−
ジヒドロキシ−ジフェニルスルホン、2.4−ジヒドロ
キシ−4′−メチルジフェニルスルホン、3.4−ジヒ
ドロキシフェニル−p−)!Jスルホン等が挙げられる
これらの顕色剤は通常、発色性染料1重量部に対し1〜
5重量部、好ましくは1.5〜3重量部が用いられる。
感熱発色層の結着剤としては公知のものが全て使用可能
である。ただ、前記発色性染料及び前記顕色性物質の各
分散液と混合したときに、液が発色したり凝集したり或
いは高粘度となったりするようなものでないことが好ま
しく、また感熱記録シートの形成皮膜が強いこと、減感
作用のないことなどが要求される。
通常の水系結着剤としてはポリビニルアルコール、変性
澱粉、アラビアゴム、ゼラチン、メチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、シイツブ、チレンー無水マ
レイン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース、アク
リル酸アミド−アクリル酸エステル共重合体、イソブチ
レン−無水マレイン酸共重合体、アルギン酸塩、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテル−
無水マレイン酸共重合体、イソプロピレン−無水マレイ
ン酸共重合体、アクリル酸エステル、ポリアクリル酸塩
、ポリアクリルアマイド、エチレン−アクリル酸共重合
体、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、スチレン−ブタジ
ェンラテックスの乳化物等が使用できる。
塗膜に耐水性を付与するためには、反応基、例えば、ア
セトアセチル基、アミド基等を含有する水溶性高分子化
合物と架橋剤の組み合わせが好ましい。
架橋剤としては、グリオキザール、ポリアルデヒド等の
ジアルデヒド系化合物、ポリエチレンイミン等のポリア
ミン系化合物、エポキシ系化合物、ポリアミド樹脂、グ
リセリンジグリシジルエーテル等ジグリシジル系化合物
、ジメチロールウレア化合物並びに過硫酸アンモニウム
や、塩化第二鉄、塩化アンモニウム、塩化マグネシウム
等の公知の化合物を用いることができる。
顔料としては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、カオリン、クレー、タルク、焼成りレー シリカ、
ケイソウ土、合成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化
チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、表面処理
された炭酸カルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、
尿素−ホルマリン樹脂パウダー、スチレン−メタクリル
酸エステル共重合体パウダー ポリスチレン樹脂パウダ
ー、スチレンパウダー、ナイロンハウターポリエチレン
パウダー エポキシ樹脂パウダー、ベンゾグアナミン樹
脂パウダ、生澱粉粒子等の有機系の微粉末を挙げること
ができる。
このほか、感熱発色層には、必要に応じ、更に、この種
の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば、填
料、界面活性剤、熱可融性物質(または滑剤)等を添加
することは差支えない。
熱可融性物質としては、例えば、ステアリン酸アミド、
ステアリン酸エチレンビスアミド、モンタン酸アミド、
オレイン酸アミド、バルミチン酸アミド、ヤシ脂肪酸ア
ミド、ヘヘニン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、モンタン酸ワック
ス、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィン
ワックス、エステルワックス等のワックス類、テレフタ
ル酸ジメチルエステル、テレフタル酸ジブチルエステル
、テレフタル酸ジベンジルエステル、イソフタル酸ジブ
チルエステル、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエス
テル、1.2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1
.2−ジフェノキシエタン、1−フェノキシ−2−(4
−メチルフェノキシ)エタン、炭酸ジフェニル、p−ベ
ンジルビフェニル、2.2−メチレンビス(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール)  4.4−ブ、チリデ
ンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)1,
1゜3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
−ブチルフェニル)ブタン、2.2−メチレンビス(4
−エチル−6−t−ブチルフェノール)  2.4−ジ
−t−ブチル−3−メチルフェノール、4.4−チオビ
ス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)等のヒン
ダードフェノール類、2− (2’ −ヒドロキシ−5
′メチルフエニル)ベンゾトリアゾール、ジベンジルテ
レフタレート、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニ
ル、シュウ酸ジベンジル、アジピン酸−〇−クロルベン
ジル、シュウ酸ジーp−クロルベンジル、2−ヒドロキ
シ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン等の増感剤、滑
剤、酸化防止剤、紫外線防止剤等の各種熱可融性物質等
が挙げられる。
熱可融性物質の添加量は、一般に顕色剤1重量部に対し
て4重量部以下の範囲が好ましい。
熱可融性物質、染料及び顕色剤、増感剤、その他の添加
剤の分散にあたっては、ボールミル、アトライター、サ
ンドグラインダー ダイノミル等の粉砕機を用いる。
又、必要に応じて感熱発色層下にアンダーコート層を設
けたり、感熱記録材料裏面に導電層を設けることも可能
である。
支持体上に感熱発色層を形成する方法としては、エアー
ナイフ、ブレード、グラビヤ、ロールコータ−、スプレ
ー、デイツプ、バー、エクストルージョン等の公知のい
ずれの塗布方法も利用可能である。
本発明の感熱記録材料において、感熱発色層上に中間層
が形成される。この中間層は、通常水溶性高分子化合物
又は疎水性高分子化合物エマルジョンを主成分とするも
ので、通常これに顔料及び架橋剤が添加されている。
中間層は感熱記録材料、特に感熱発色層の耐水性、耐可
塑剤性、耐油性及びスティッキング適性を向上させるこ
とを目的とするものである。
これらの性質の改善に伴い、水、可塑剤および油等によ
る悪影響例えば発色部の退色を確実に避けることができ
る。
このような目的に使用される水溶性高分子化合物又は、
疎水性高分子化合物エマルジョンとしては、感熱発色層
に用いる同様の水系結着剤を挙げることができる。
中間層に用いられる水系架橋剤としては、感熱発色層に
使用されるもの以外に、ホウ酸、有機ホウ素化合物、ジ
ルコニウム化合物等があげられる。
架橋剤の添加量に格別の制限はないが、一般に水溶性高
分子物質の重量に対し、1〜10%であることが好まし
い。
中間層に添加される顔料は、表面光沢層中の溶融物を吸
着し、かつ、その平滑度を向上させるものである。
このような顔料としては、カオリン、炭酸カルシウム、
シリカ、酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化
アルミニウム、酸化チタン、クレー、焼成りレー タル
ク、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、シリコーンパウダ
、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂微粒子、ベンゾグア
ナミン樹脂微粒子、ポリスチレン微粒子、フェノール樹
脂微粒子、ポリメタクリル酸メチルパウダー エポキシ
系微粒子、ポリアミド微粒子、ポリエチレン系微粒子、
スチレン・アクリル酸エステル系微粒子、生でんぷん微
粒子等の少な(とも1種からなるものを用いることがで
きる。
中間層における顔料の含有量は、中間層全重量に対し5
0%以下であることが好ましい。中間層の塗布量は、サ
ーマルヘッドから発色層への熱伝導が阻害されない程度
に適宜調節されるものであるが、通常1〜10g/m”
、好ましくは2〜7g/rr1″とすることが良い。そ
の結果熱感度を低下させることなく所望の効果を得るこ
とができる。
中間層を塗工した後、これにスーパーカレンダー等で表
面平滑化処理を施すことが望ましい。
中間層のベック平滑度は700〜10000秒、好まし
くは2000〜8000秒のベック平滑度に調整される
。中間層のベック平滑度が700秒以下の場合には画像
の均一性が悪く、10000秒以上の場合にはスティッ
キング適性が悪くなる。
本発明の感熱記録材料において、該中間層上に、更に表
面層が形成される。
この表面層は、通常水溶性高分子化合物又は疎水性高分
子化合物エマルジョンを主成分とし、これに無機又は有
機顔料の少なくとも1種が固形物全重量の1〜30重量
%混合され、その他に滑剤及び架橋剤が添加されたもの
で表面平滑度(JIS P 8119)を1000〜2
0000秒の範囲とすることによりスティッキング防止
性、粕付着防止性、粕引き防止性を向上させたものであ
る。
水溶性高分子化合物又は疎水性高分子化合物エマルジョ
ンとしては、感熱発色層に用いるものと同様の水系結着
剤を挙げることができる。
顔料としては、中間層に用いられるものと同様のものが
挙げられる。その他の顔料としては硫酸バリウム、マイ
カ、バール顔料等がある。
架橋剤としては、中間層に用いられるものと同様のもの
が用いられる。
表面層中には、更にスティッキング防止のため、滑剤と
して、ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸金属塩、ポリエ
チレンワックス、アミドワックス等の固形ワックス類、
フッ素系、アルキルリン酸エステル系の界面活性剤等が
使用される。これら滑剤の添加量は表面光沢層を構成す
る樹脂の重量に対し1〜20重量%とすることが好まし
い。
表面層の塗布量は、光沢度を落さない程度に適宜調節さ
れるものであるが、通常、0.1〜10g/m“、好ま
しくは0.2〜5 g / m’が良い。
又、表面層の平滑度を調整するために適宜スーパーカレ
ンダー処理を施すことも可能である。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例によって更に具体的に説明するが
、勿論本発明の範囲はこれらに限定されるものではない
。各実施例中、「部」は「重量部」を示すものである。
実施例1 下記各液を下記組成により調製した。
(1)A液 3−(N−エチル−N−シクロヘキ シルアミノ)−6−メチル−7− アニリツフルオラン 10%ポリビニルアルコール水溶液 水 (2)B液 2、 4−ジヒドロキシ−ジフェニル スルホン 10%ポリビニルアルコール水溶液 水 (3)C液 10%ポリビニルアルコール水溶液 50部 50部 80部 30部 30部 22部 150部 (日本合成化学製:ゴーセノール NM−11Q) 30%グリオキザール水溶液 60%カオリン水分散液 (ビューバー社製:ハイドログロス 2部 18部 水 (4)D液 40部 40%水溶性ポリエステル樹脂    90部(互応化
学製ニブラスコートZ−448)30%ステアリン酸亜
鉛水分散液   10部60%炭酸カルシウム水分散液
    15部(白石中央研究新製:カルライ)SA)
15%ポリアミン水溶液       10部水   
                       30
0部上記、A液及びB液を、それぞれ別々にサンドグラ
インダーで平均粒径が1μm以下になるまで分散粉砕し
た。C液は攪拌機で均一になるまで攪拌した。D液は完
全に溶液となるまで攪拌した。
(5)感熱発色層用塗液の形成 感熱発色層用塗液を下記組成で調製した。
A液               15部B液   
            50部60%炭酸カルシウム
水分散液    40部(白石工業製:ブリリアント−
90) 30%ステアリン酸亜鉛水分散液   10部10%ポ
リビニルアルコール水溶液 120部水       
                    30部この
塗液を坪量50g/m”の上質紙からなる支持体の表面
上に、乾燥重量が6 g / m”になるように塗工・
乾燥して感熱発色層を設けた。
(6)中間層の形成 上記発色層上にC液を乾燥重量が3 g / m’にな
るように塗工・乾燥した後、これにカレンダー処理を施
し、ベック平滑度3000秒の中間層を設けた。
(7〕  表面層の形成 上記発色層上にD液を乾燥重量が2g/m”になるよう
に塗工・乾燥し、ベック平滑度2500秒の表面層を得
た。
このようにして得られた感熱発色層、中間層及び表面層
の3層構成よりなる感熱記録材料を作成した。
実施例2 表面層にスーパーカレンダー処理を施し、ベック平滑度
が15000秒とした以外は実施例1と同様にして感熱
記録材料を得た。
実施例3 実施例1と同じ操作を行ない、中間層でスーパーカレン
ダー処理を施さずに、表面層にスーパーカレンダー処理
を施し、ベック平滑度が3500秒とした以外は実施例
1と同様にして感熱記録材料を得た。
実施例4 D液に60%クレー水分散液(ヒユーバー社製:ハイド
ログロス−90)を5部添加した以外は実施例1と同様
にして平滑度が2000秒の感熱記録材料を得た。
比較例1 表面層にカレンダー処理を施し、平滑度を25000秒
とした以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を得た
比較例2 D液の60%炭酸カルシウム水分散液15部を添加しな
かった以外は実施例1と同様にして平滑度が9000秒
の感熱記録材料を得た。
比較例3 D液における60%炭酸カルシウム水分散液15部を3
5部に増加した以外は実施例1と同様にして平滑度21
00秒の感熱記録材料を得た。
上記実施例及び比較例で得られた感熱記録材料を室温で
3日間放置後、これに感熱プリンターUP−811(商
標、ソニー社製ビデオ感熱プリンター)によりベタ黒記
録を施し、この記録操作におけるスティッキング適性を
評価し、かつ得られた記録画像の発色濃度をマクベス反
射濃度計(RD−914型)により測定した。
更に、記録前の感熱記録材料表面の光沢度(入射角及び
受光角は75度)を試験評価した。
ついで、被記録材料から常法により所定の供試片を作成
し、発色部の耐水性、耐油性及び耐ポリ塩化ビニルフィ
ルム性を下記の試験方法により測定した。
(1)耐水性試験: 供試片を水中に24時間(常温下)浸漬後、これを取り
出し、塗膜の溶出状態、および乾燥後の残存濃度を観察
・測定し、評価した。
(2)耐ポリ塩化ビニルフィルム性試験:供試片に軟質
ポリ塩化ビニルフィルムを重ね合わせ、20℃の温度に
ついて300g/m’の荷重下で24時間両者を接触さ
せた後、残存画像濃度を測定し、評価した。
(3)耐油性試験: 供試片に綿実油を常法により塗布し、20℃の温度下に
24時間放置後、残存画像濃度を測定し、評価した。
各テスト結果を第1表に示す。
注1 注2 注3 注4 ◎:記録ヘッドへの貼り付きが全くなく、また音の発生
も全くなかった。
O:記録ヘッドへの貼り付きはないが、音が若干発生し
た。
△:記録ヘッドへの貼り付きが若干認められ、画像が歪
んだ。
×:記録ヘッドにしばしば貼り付き、記録材料の走行不
良を起こした。
0:記録ヘッドへの溶融成分の付着が全くなかった。
△:記録ヘッドへの溶融成分の付着が若干みられた。
X:記録ヘッドへの溶融成分の付着が多くみられた。
0:印字画像に障害が全くみられなかった。
△:印字画像に障害が若干みられた。
X:印字画像に障害が全面にみられた。
◎:極めて優秀 ○:良好 △:やや不良 X:極めて不良 第1表から明らかなように、本発明に係る各実施例の感
熱記録材料においては、それぞれ満足すべき結果を得た
が、各比較例では、何等かの性質において不満足なもの
であった。
〔発胡の効果〕
本発明は特定組成の中間層および表面光沢層を感熱発色
層上に設けることにより、優れた耐水性、耐可塑剤性、
光沢性、耐油性を与えることを可能としたものであって
、感熱記録材料における保存性、および光沢性を格段に
高め、さらに優れたスティッキング防止性、粕付着防止
性及び粕引き防止性を付与することができた。
その結果、本発明の感熱記録材料は、とりわけ本格的な
長期保存性が要求されるCRT医療用プリンター用紙、
CRT画像プリンター用紙、定期券、回数券ラベル用紙
および各種計測機器用プリンター用紙等の、より広範囲
な用途における使用可能性を拡大するという効果を奏す
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性染料と熱
    時接触して呈色し得る電子受容性化合物との呈色反応を
    利用する感熱発色層、中間層及び表面層を順次積層した
    感熱記録材料において、該表面層中に1〜30重量%の
    無機顔料又は有機顔料を含有し、かつ表面層の平滑度(
    JISP8119)が1000〜20000秒の範囲で
    あることを特徴とする感熱記録材料。
JP2177571A 1990-07-06 1990-07-06 感熱記録材料 Pending JPH0465287A (ja)

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