JPH0655113U - 多面鏡固定機構 - Google Patents

多面鏡固定機構

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JPH0655113U
JPH0655113U JP9267092U JP9267092U JPH0655113U JP H0655113 U JPH0655113 U JP H0655113U JP 9267092 U JP9267092 U JP 9267092U JP 9267092 U JP9267092 U JP 9267092U JP H0655113 U JPH0655113 U JP H0655113U
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JP
Japan
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polygonal mirror
fixed
rotating body
mirror
adhesive
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Application number
JP9267092U
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English (en)
Inventor
秀夫 北沢
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Nidec Sankyo Corp
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Nidec Sankyo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成によって多面鏡にストレスを与え
ることなく回転体に安定して接着固定することができ、
しかも、少ない部品点数で固定する。 【構成】 多面鏡16を固定して一体回転させる回転体
(14)には、多面鏡の側面を受ける基準面15aと、
多面鏡の側面との間に約50μm の間隔が形成される凹
部15bとが形成され、多面鏡16は基準面15aに当
接されると共に、上記凹部15bに介在させた接着剤1
9により多面鏡を回転体に接着固定している。 【効果】 回転体の基準面が多面鏡の受け面となるので
面ブレ精度を向上させることができ、さらに、凹部を接
着剤がほぼ完全に硬化する間隔に設定しているので、多
面鏡がストレスを受けることなく安定して接着固定する
ことがてきる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、レーザービームプリンタ等の光ビーム走査装置に使用される多面鏡 を回転体に固定するための多面鏡固定機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ビーム走査装置に使用される多面鏡1は、側面を鏡面とした多角柱状に形成 され、図4に示す光ビーム走査装置の回転軸等の回転体2に装着されている。こ の多面鏡1の側面には、レーザー装置から出射した被記録信号によって変調され た光ビーム4を反射させて走査し、この走査された光ビーム4を感光体等の受光 体3に入射して所望の画像を記録している。
【0003】 従来上記多面鏡1を回転体1に装着するには、図5に示すような固定手段が知 られている。図5に示すものは、回転軸からなる回転体2に対して直交する受け 面5aを有する受け部材5を上記回転体2に装着し、多面鏡1を回転体5の受け 面5aに載置すると共に多面鏡1の上面に剛体のリング板7を介在させてネジ6 によって受け部材5に固定したものである。また、他の固定手段としては、回転 体に多面鏡を載置すると共に、多面鏡の上方から一端を回転体に止着した弾性体 によって押圧付勢して受け部材に固定する手段も採用されていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の多面鏡固定機構においては、多面鏡1をネジ止めした個所としない 個所によって変形を生じたり、ネジの締め付けトルクのバラツキやストレスによ って面倒れが発生する。このように面倒れが生ずると、図4に示すように鏡面1 aが基準面に対して1a’に示すような傾きを生ずる。この場合にはレーザー装 置から発せられた正常なビーム4位置から、傾いた鏡面1a’によって感光体3 へはビーム4’のように異なった位置に走査されるため、画像上のピッチむらと なって現れるといった問題がある。一方、多面鏡を弾性体によって押圧付勢した 場合には、弾性体はもとより弾性体を一端を止着する部材等の部品点数が多くな るため、コストが崇高になる問題点もある。
【0005】 本考案は、このような問題点を解消するためになされたもので、簡易な構成に よって多面鏡にストレスを与えることなく回転体に安定して接着固定することが でき、しかも、少ない部品点数で固定することのできる多面鏡固定機構を提供す ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、多面鏡を固定して一体回転させる回転体には、多面鏡の側面を受け る基準面と、多面鏡の側面との間に約50μm の間隔が形成される凹部とが形成 され、多面鏡は基準面に当接されると共に、上記凹部に介在させた接着剤により 多面鏡を回転体に接着固定している。
【0007】
【作用】
回転体に基準面と接着剤を介在させる約50μm の間隔が形成される凹部を形 成して多面鏡を接着固定すると、回転体の基準面が多面鏡の受け面となるので面 ブレ精度が向上する。さらに、凹部を接着剤がほぼ完全に硬化する間隔に設定し ているので、多面鏡がストレスを受けることなく、安定して接着固定される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案にかかる多面鏡固定機構の実施例について図面を参照しながら説 明する。図1において、フレーム11の中央には固定軸12の一端が嵌着され、 この固定軸12の外周には2個のボールベアリング13,13が固定配置されて いる。ボールベアリング13,13の外周には回転体としてのハウジング14が 取り付けられている。ハウジング14の軸方向中央部には、外方に突出した鍔部 15が一体形成され、この鍔部15の上面には後述するように多面鏡16が載置 されて接着固定されている。また、多面鏡16の中心孔はハウジング14の外周 に嵌合されている。さらに、上記鍔部15の下面は回転駆動用のモータMを構成 するロータヨーク17の上面に一体的にカシメ固定されている。
【0009】 上側の上記ボールベアリング13の上方には磁性シール18の内方が固定軸1 2に固定配置され、上記ハウジング14との間を図示しない磁性流体によって封 止し、上記ボールベアリング13,13が有する油を外部に飛散しないようにし ている。さらに、上記ハウジング14の上端には蓋体20が固定ネジ21によっ て固定されている。
【0010】 一方、上記フレーム11には外方に固定部11aが形成されると共に、固定部 11aの上面にはステータコア22が載置され、ビス23によって固定されてい る。さらに、固定部11aの下面には回路基板24がビス25によって取り付け られている。上記ステータコア22は外周側に複数の突極を有し、これら各突極 にはコイル26が巻回されている。また、ステータコア22の外周面には、ロー タヨーク17の内周に固着されたロータマグネット27の内周面が所定の間隙を おいて対向している。これらステータコア22、ロータマグネット27等によっ てモータMが構成され、ロータマグネット27を回転付勢することによりハウジ ング14及び多面鏡16が一体に回転するようになっている。
【0011】 次に、本考案にかかる多面鏡16の固定機構について詳述する。前述したよう に回転体であるハウジング14の外方には、一体に鍔部15が突出形成され、こ の鍔部15の上面には多面鏡16が載置されて接着固定される。即ち、鍔部15 の上面には、最外径部分に多面鏡16の側面を受ける基準面15aが形成されて いる。この基準面15aは回転中心に対して直交平面となるように正確に形成さ れている。さらに、その基準面15aの内側には多面鏡16の側面との間の間隔 tを約50μm に形成した環状の凹部15bが形成されている。この間隔tは、 50μm を中心に上下各々30μm の許容幅を有している。さらに、凹部15b の内側には凹部15bよりも深い間隔に形成した環状の接着剤だまり部15cが 形成されている。
【0012】 そして、凹部15bに多面鏡16を接着固定するには、凹部15bに接着剤1 9を適量注入した後に、多面鏡16の側面を基準面15aに加圧しながら密着状 態で当接させる。これで凹部15bと多面鏡16の側面との間には全周にわたっ て接着剤19が介在し、多面鏡16がハウジング14に全周が均一に接着固定さ れる。多面鏡16の側面と凹部15bとの間隔tが約50μm に形成されている ため、接着剤19を完全に硬化させることができる。ここで使用される接着剤1 9としては例えばアクリル系の、一液性の嫌気性接着剤が望ましい。このように して、回転体であるハウジング14の基準面15aに、多面鏡16の側面を密着 状態で当接させ全周を接着固定するため、多面鏡16は面ブレ精度良く、しかも ストレスを受けることなく固定される。
【0013】 尚、上記間隔tが小さすぎる場合には接着力が不足し、逆に間隔tが大きすぎ る場合には、接着剤層が半硬化状態となり固定が不完全になってしまう。また、 多面鏡16を基準面15aに加圧することによって、例え注入時に基準面15a に接着剤19が介在しても、圧力によって押し出されるので多面鏡16の傾きは 防止される。また、凹部15b内の接着剤19が多すぎた場合には、余剰の接着 剤19を上記接着剤だまり部15cに流出するため、凹部14c内の接着剤19 が適量に介在され、多面鏡16の接着固定が安定化される。
【0014】 図3は、本考案の他の実施例を示し、回転体をモータ等の駆動軸30に固定し た受け部材31としたものである。即ち、駆動軸30には受け部材31が圧入固 定されている。この受け部材31の上面には、前述の例と同様に、最外径部分に 多面鏡の16側面を受ける基準面31aが形成されている。この基準面31aは 駆動軸30の回転中心に対して直角な平面となるように正確に固定されている。 さらに、基準面31aの内側には多面鏡16の側面との間の間隔tを50μm を 中心に上下各30μm の許容幅をもって環状の凹部31bが形成されている。さ らに、凹部31bの内側には凹部31bよりも深い間隔に形成した接着剤だまり 部31cが形成されている。
【0015】 そして、駆動軸30にスキマバメによって嵌挿させた多面鏡16は、凹部31 bに接着剤19を所定量注入した後に、基準面31aに加圧しながら側面を密着 状態で当接させ、両者の間に介在させた接着剤17によって多面鏡16を回転体 である受け部材31に接着固定される。このように構成することによって、前述 の例と同様に接着剤19の完全硬化によって、多面鏡16は面ブレ精度よく接着 固定される。また、この実施例においては、駆動軸30に固定した受け部材31 に多面鏡16を接着固定すると、多面鏡16として小径のものが使用できること から、光ビーム走査装置を小型化することが可能となる。
【0016】 尚、上述の実施例は本考案の一例を示すもので、回転体としてはハウジングや 受け部材の他に適宜のものであっても良く、また、ハウジングや受け部材等の形 状についても本考案を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の多面鏡固定機構は、回転体に基準面 と接着剤を介在させる約50μm、即ち、50μmを中心に上下各々30μmの間 隔が形成される凹部を形成して多面鏡を接着固定するため、回転体の基準面が多 面鏡の受け面となるので面ブレ精度を向上させることができる。さらに、凹部を 接着剤がほぼ完全に硬化する間隔に設定しるので、多面鏡がストレスを受けるこ となく、安定して接着固定することができる。 また、部品点数も最小限に少なくなりコストも低減することができる利点があ る。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる多面鏡固定機構の実施例を示す
断面図である。
【図2】同図1の固定機構の要部拡大断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す要部断面図である。
【図4】光ビーム走査装置を説明する説明図である。
【図5】従来の多面鏡固定機構を示す断面図である。
【符号の説明】
14 ハウジング(回転体) 15 鍔部 15a 基準面 15b 凹部 15c 接着剤たまり部 t 間隔 16 多面鏡 19 接着剤

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多面鏡を回転体に固定して一体回転させ
    るための固定機構において、上記回転体には上記多面鏡
    の側面を受ける基準面と、上記多面鏡の側面との間に約
    50μm の間隔が形成される凹部とが形成され、上記多
    面鏡は上記基準面に当接されると共に、上記凹部に介在
    させた接着剤により上記多面鏡を回転体に接着固定して
    なる多面鏡固定機構。
  2. 【請求項2】 多面鏡を一体回転させる回転体に形成さ
    れた凹部に連設して接着剤だまり部を設けた請求項1に
    記載の多面鏡固定機構。
JP9267092U 1992-12-25 1992-12-25 多面鏡固定機構 Pending JPH0655113U (ja)

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JPH0655113U true JPH0655113U (ja) 1994-07-26

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980721