JPH0653799A - 半導体装置 - Google Patents
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- JPH0653799A JPH0653799A JP20634992A JP20634992A JPH0653799A JP H0653799 A JPH0653799 A JP H0653799A JP 20634992 A JP20634992 A JP 20634992A JP 20634992 A JP20634992 A JP 20634992A JP H0653799 A JPH0653799 A JP H0653799A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】相補型トランスファゲートの低電源電圧(しき
い値VTP+VTN)から5V程度の電源電圧の範囲で使用
可能なアナログスイッチを実現する。 【構成】ソースを入力端としドレインを出力端とするN
チャネル型MOSトランジスタ3とPチャネル型MOS
トランジスタ4からなる相補型トランスファゲートの入
出力間にNチャネル型MOSトランジスタ5を並列に接
続し、制御信号を遅延回路2と昇圧回路1を介して前記
トランジスタ3のゲートに、インバータ6を介して前記
トランジスタ5のゲートに、更に前記トランジスタ4の
ゲートにそれぞれ接続して構成する。
い値VTP+VTN)から5V程度の電源電圧の範囲で使用
可能なアナログスイッチを実現する。 【構成】ソースを入力端としドレインを出力端とするN
チャネル型MOSトランジスタ3とPチャネル型MOS
トランジスタ4からなる相補型トランスファゲートの入
出力間にNチャネル型MOSトランジスタ5を並列に接
続し、制御信号を遅延回路2と昇圧回路1を介して前記
トランジスタ3のゲートに、インバータ6を介して前記
トランジスタ5のゲートに、更に前記トランジスタ4の
ゲートにそれぞれ接続して構成する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に関し、特
に絶縁ゲート電界効果トランジスタ(以下、MOSトラ
ンジスタと称す)を用いたトランスファゲートに関す
る。
に絶縁ゲート電界効果トランジスタ(以下、MOSトラ
ンジスタと称す)を用いたトランスファゲートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】D/A変換器のアナログ出力信号やA/
D変換器のアナログ入力信号などのアナログ信号をオ
ン、オフするスイッチとしては、MOSトランジスタの
ソースを入力端子に、ドレインを出力端子にゲートを制
御端子とするトランスファゲートが使用される。ところ
で、図4(A),(B),図5(A)に示すトランスフ
ァゲートの特性図によれば、Nチャネル型MOSトラン
ジスタをトランスファゲートとして使用する場合、しき
い値をVTN、バックバイアスによるしきい値の増加を△
VTN、入力信号をVINとし、ゲートに電源電圧VDDを加
えたとき、Nチャネル型MOSトランジスタは入力信号
VINがVIN>VDD−VTN−△VTNでカットオフする(図
4(A))。
D変換器のアナログ入力信号などのアナログ信号をオ
ン、オフするスイッチとしては、MOSトランジスタの
ソースを入力端子に、ドレインを出力端子にゲートを制
御端子とするトランスファゲートが使用される。ところ
で、図4(A),(B),図5(A)に示すトランスフ
ァゲートの特性図によれば、Nチャネル型MOSトラン
ジスタをトランスファゲートとして使用する場合、しき
い値をVTN、バックバイアスによるしきい値の増加を△
VTN、入力信号をVINとし、ゲートに電源電圧VDDを加
えたとき、Nチャネル型MOSトランジスタは入力信号
VINがVIN>VDD−VTN−△VTNでカットオフする(図
4(A))。
【0003】同様に、Pチャネル型MOSトランジスタ
をトランスファゲートとして使用する場合、しきい値を
VTP、バックバイアスによるしきい値の増加を△VTPと
し、ゲートに0Vを加えたとき、Pチャネル型MOSト
ランジスタは、入力信号VINがVIN<|VTP|+|△V
TP|でカットオフする(図4(B))。
をトランスファゲートとして使用する場合、しきい値を
VTP、バックバイアスによるしきい値の増加を△VTPと
し、ゲートに0Vを加えたとき、Pチャネル型MOSト
ランジスタは、入力信号VINがVIN<|VTP|+|△V
TP|でカットオフする(図4(B))。
【0004】以上のように、Nチャネル型MOSトラン
ジスタのトランスファゲートは電源電圧VDD付近の信号
を、Pチャネル型MOSトランジスタのトランスファゲ
ートは0V付近の信号を伝達しないという欠点がある。
ジスタのトランスファゲートは電源電圧VDD付近の信号
を、Pチャネル型MOSトランジスタのトランスファゲ
ートは0V付近の信号を伝達しないという欠点がある。
【0005】そこで、同一基板上にNチャネル型MOS
トランジスタとPチャネル型MOSトランジスタとで形
成する相補型MOSトランジスタでは、Nチャネル型M
OSトランジスタとPチャネル型MOSトランジスタを
並列に接続して相補型トランスファゲートを構成するこ
とにより、入力信号VINが0Vから電源電圧VDDの範囲
にわたり動作するスイッチを実現している(図5
(A))。
トランジスタとPチャネル型MOSトランジスタとで形
成する相補型MOSトランジスタでは、Nチャネル型M
OSトランジスタとPチャネル型MOSトランジスタを
並列に接続して相補型トランスファゲートを構成するこ
とにより、入力信号VINが0Vから電源電圧VDDの範囲
にわたり動作するスイッチを実現している(図5
(A))。
【0006】しかし、電源電圧VDDが低くなりVDD<V
TN+△VTN+|VTP|+|△VTP|となると、入力信号
VINが1/2VDD付近で相補型トランスファゲートも導
通しない入力信号の範囲が生じる(図5(B))。
TN+△VTN+|VTP|+|△VTP|となると、入力信号
VINが1/2VDD付近で相補型トランスファゲートも導
通しない入力信号の範囲が生じる(図5(B))。
【0007】しきい値の代表的な値としてVTN=|VTP
|=0.8V,△VTN=|△VTP|=0.2Vを用いる
とVTN+△VTN+|VTP|+|△VTP|=2.0Vとな
り、しきい値の温度依存性や製造条件の変動を考慮する
と、電源電圧3V以下では、入力信号が1/2VDD付近
において相補型トランスファゲートが非導通となるか、
あるいは導通しても著しくオン抵抗が高い入力信号の範
囲が生じる。
|=0.8V,△VTN=|△VTP|=0.2Vを用いる
とVTN+△VTN+|VTP|+|△VTP|=2.0Vとな
り、しきい値の温度依存性や製造条件の変動を考慮する
と、電源電圧3V以下では、入力信号が1/2VDD付近
において相補型トランスファゲートが非導通となるか、
あるいは導通しても著しくオン抵抗が高い入力信号の範
囲が生じる。
【0008】次に図6(A)は従来の相補型トランスフ
ァゲートの一例を示すブロック図であり、図6(B)は
その動作特性図である。図6(A),(B)によれば従
来の低電源電圧回路では、相補型トランスファゲートの
Nチャネル型MOSトランジスタ3のゲート電圧を昇圧
回路1により押し上げることにより上記欠点を解決して
いる(図6(A))。
ァゲートの一例を示すブロック図であり、図6(B)は
その動作特性図である。図6(A),(B)によれば従
来の低電源電圧回路では、相補型トランスファゲートの
Nチャネル型MOSトランジスタ3のゲート電圧を昇圧
回路1により押し上げることにより上記欠点を解決して
いる(図6(A))。
【0009】昇圧回路1の出力電圧をVHH(VHH>
VDD)とすると、相補型トランスファゲートは、電源電
圧VDD<(VHH−VDD)+VTN+△VTN+|VTP|+|
△VTP|となり、入力信号VINが0Vから電源電圧VDD
の範囲で動作可能となる(図6(B))。
VDD)とすると、相補型トランスファゲートは、電源電
圧VDD<(VHH−VDD)+VTN+△VTN+|VTP|+|
△VTP|となり、入力信号VINが0Vから電源電圧VDD
の範囲で動作可能となる(図6(B))。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】MOSトランジスタの
ゲート酸化膜の絶縁破壊強度は通常5MV/cm程度で
あり、ゲート酸化膜厚を15nmとすると、ゲートとソ
ース、あるいはゲートとドレイン間に7.5V以上の電
位差が生ずると、ゲート酸化膜は破壊されることがあ
る。
ゲート酸化膜の絶縁破壊強度は通常5MV/cm程度で
あり、ゲート酸化膜厚を15nmとすると、ゲートとソ
ース、あるいはゲートとドレイン間に7.5V以上の電
位差が生ずると、ゲート酸化膜は破壊されることがあ
る。
【0011】さて、前記の従来の回路において昇圧回路
1の出力電圧の特性をVHH=VIN+VDDとすると、Nチ
ャネル型MOSトランジスタのゲート・ソース間には電
源電圧VDDの電位差が加わり、ゲート・ドレイン間に
は、トランスファゲートが導通状態となる直前にVIN=
VDDのとき最大で2VDDの電位差が加わり、電源電圧V
DDを5Vで使用する場合はゲート・ドレイン間に最大で
10Vの電位差が生じゲート酸化膜が破壊される(図7
(A),(B))。
1の出力電圧の特性をVHH=VIN+VDDとすると、Nチ
ャネル型MOSトランジスタのゲート・ソース間には電
源電圧VDDの電位差が加わり、ゲート・ドレイン間に
は、トランスファゲートが導通状態となる直前にVIN=
VDDのとき最大で2VDDの電位差が加わり、電源電圧V
DDを5Vで使用する場合はゲート・ドレイン間に最大で
10Vの電位差が生じゲート酸化膜が破壊される(図7
(A),(B))。
【0012】前記したように、従来の相補型トランスフ
ァゲートを電源電圧VDDが3.75V以上で使用する場
合は、Nチャネル型MOSトランジスタのゲート酸化膜
が破壊されるという問題点があった。
ァゲートを電源電圧VDDが3.75V以上で使用する場
合は、Nチャネル型MOSトランジスタのゲート酸化膜
が破壊されるという問題点があった。
【0013】本発明の目的は、相補型トランスファゲー
トの低電源電圧(しきい値VTP+VTN)から5V程度の
電源電圧の範囲で使用可能なアナログスイッチを実現す
ることにある。
トの低電源電圧(しきい値VTP+VTN)から5V程度の
電源電圧の範囲で使用可能なアナログスイッチを実現す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、アナロ
グ信号を入力するためのソースとアナログ信号を出力す
るためのドレインとを有する、一導電型の第1の絶縁ゲ
ート電界効果トランジスタと一導電型の第2の絶縁ゲー
ト電界効果トランジスタと前記第1の絶縁ゲート電界効
果トランジスタと逆導電型の第3の絶縁ゲート電界効果
トランジスタとが並列接続されるようにそれぞれのソー
スとドレインを共通接続し、前記第1の絶縁ゲート電界
効果トランジスタのゲートを第1の電位又は第2の電位
に、前記第2の絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲー
トを第3の電位又は第4の電位に、前記第3の絶縁ゲー
ト電界効果トランジスタのゲートを前記第3の電位又は
前記第4の電位にそれぞれ接続することにある。
グ信号を入力するためのソースとアナログ信号を出力す
るためのドレインとを有する、一導電型の第1の絶縁ゲ
ート電界効果トランジスタと一導電型の第2の絶縁ゲー
ト電界効果トランジスタと前記第1の絶縁ゲート電界効
果トランジスタと逆導電型の第3の絶縁ゲート電界効果
トランジスタとが並列接続されるようにそれぞれのソー
スとドレインを共通接続し、前記第1の絶縁ゲート電界
効果トランジスタのゲートを第1の電位又は第2の電位
に、前記第2の絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲー
トを第3の電位又は第4の電位に、前記第3の絶縁ゲー
ト電界効果トランジスタのゲートを前記第3の電位又は
前記第4の電位にそれぞれ接続することにある。
【0015】また、前記第1の電位は、前記第1,第2
及び第3の絶縁ゲート電界効果トランジスタの導通を制
御するための制御信号を遅延回路を介して入力する昇圧
回路の出力電位であり、前記第2の電位は前記制御信号
を前記遅延回路を介して入力する降圧回路の出力電位で
あり、前記第3の電位は、前記制御信号を反転するイン
バータの出力電位であり、前記第4の電位は、前記制御
信号の電位とすることができる。
及び第3の絶縁ゲート電界効果トランジスタの導通を制
御するための制御信号を遅延回路を介して入力する昇圧
回路の出力電位であり、前記第2の電位は前記制御信号
を前記遅延回路を介して入力する降圧回路の出力電位で
あり、前記第3の電位は、前記制御信号を反転するイン
バータの出力電位であり、前記第4の電位は、前記制御
信号の電位とすることができる。
【0016】本発明の他の特徴は、アナログ信号を入力
するためのソースとアナログ信号を出力するためのドレ
インとを有する、一導電型の第1の絶縁ゲート電界効果
トランジスタと一導電型の第2の絶縁ゲート電界効果ト
ランジスタと前記第1の絶縁ゲート電界効果トランジス
タと逆導電型の第3の絶縁ゲート電界効果トランジスタ
と前記第1の絶縁ゲート電界効果トランジスタと逆導電
型の第4の絶縁ゲート電界効果トランジスタとが並列接
続されるようにそれぞれのソースとドレインを共通接続
し、前記第1の絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲー
トを第1の電位又は第2の電位に、前記第2の絶縁ゲー
ト電界効果トランジスタのゲートを第3の電位又は第4
の電位に、前記第3の絶縁ゲート電界効果トランジスタ
のゲートを前記第1の電位又は前記第2の電位に、前記
第4の絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートを前記
第3の電位又は前記第4の電位にそれぞれ接続すること
にある。
するためのソースとアナログ信号を出力するためのドレ
インとを有する、一導電型の第1の絶縁ゲート電界効果
トランジスタと一導電型の第2の絶縁ゲート電界効果ト
ランジスタと前記第1の絶縁ゲート電界効果トランジス
タと逆導電型の第3の絶縁ゲート電界効果トランジスタ
と前記第1の絶縁ゲート電界効果トランジスタと逆導電
型の第4の絶縁ゲート電界効果トランジスタとが並列接
続されるようにそれぞれのソースとドレインを共通接続
し、前記第1の絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲー
トを第1の電位又は第2の電位に、前記第2の絶縁ゲー
ト電界効果トランジスタのゲートを第3の電位又は第4
の電位に、前記第3の絶縁ゲート電界効果トランジスタ
のゲートを前記第1の電位又は前記第2の電位に、前記
第4の絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートを前記
第3の電位又は前記第4の電位にそれぞれ接続すること
にある。
【0017】また、前記第1の電位は、前記第1,第
2,第3及び第4の絶縁ゲート電界効果トランジスタの
導通を制御するための制御信号を遅延回路を介して入力
する昇圧回路の出力電位であり、前記第2の電位は、前
記制御信号を遅延回路を介して入力する降圧回路の出力
電位であり、前記第3の電位は、前記制御信号を反転す
るインバータの出力電位であり、前記第4の電位は、前
記制御信号の電位とすることができる。
2,第3及び第4の絶縁ゲート電界効果トランジスタの
導通を制御するための制御信号を遅延回路を介して入力
する昇圧回路の出力電位であり、前記第2の電位は、前
記制御信号を遅延回路を介して入力する降圧回路の出力
電位であり、前記第3の電位は、前記制御信号を反転す
るインバータの出力電位であり、前記第4の電位は、前
記制御信号の電位とすることができる。
【0018】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1(A)は本発明の一実施例のブロック図を示し
たものである。
る。図1(A)は本発明の一実施例のブロック図を示し
たものである。
【0019】図1(A)によれば、Nチャネル型MOS
トランジスタ3とPチャネル型トランジスタ4からなる
相補型トランスファゲートの入出力間にNチャネル型M
OSトランジスタ5が1個並列に接続されており、Nチ
ャネル型MOSトランジスタ3のゲートは、Pチャネル
型MOSトランジスタ4のゲートから遅延回路2および
昇圧回路1を通して接続され、他方のNチャネル型MO
Sトランジスタ5のゲートはPチャネル型MOSトラン
ジスタ4のゲートからインバータ5を介して接続されて
制御信号が印加される。
トランジスタ3とPチャネル型トランジスタ4からなる
相補型トランスファゲートの入出力間にNチャネル型M
OSトランジスタ5が1個並列に接続されており、Nチ
ャネル型MOSトランジスタ3のゲートは、Pチャネル
型MOSトランジスタ4のゲートから遅延回路2および
昇圧回路1を通して接続され、他方のNチャネル型MO
Sトランジスタ5のゲートはPチャネル型MOSトラン
ジスタ4のゲートからインバータ5を介して接続されて
制御信号が印加される。
【0020】電源電圧VDDが3V以下では、一方のNチ
ャネル型MOSトランジスタ3のゲート電圧を昇圧回路
1により昇圧しているため入力信号VINが0Vから電源
電圧VDDの範囲でトランスファゲートを導通させること
が可能であり、昇圧回路1の出力電圧は最大でも6Vで
あるのでNチャネル型MOSトランジスタのゲート酸化
膜は破壊されない。
ャネル型MOSトランジスタ3のゲート電圧を昇圧回路
1により昇圧しているため入力信号VINが0Vから電源
電圧VDDの範囲でトランスファゲートを導通させること
が可能であり、昇圧回路1の出力電圧は最大でも6Vで
あるのでNチャネル型MOSトランジスタのゲート酸化
膜は破壊されない。
【0021】次に電源電圧が3V以上の場合について図
1(B)(C)に示す波形図を用いて説明する。
1(B)(C)に示す波形図を用いて説明する。
【0022】電源電圧VDDが3V以上では、Nチャネル
型MOSトランジスタ3のゲート電圧を昇圧しなくて
も、入力信号VINが0Vから電源電圧VDDの範囲でトラ
ンスファゲートを導通させることが可能であり、図1
(B)に示すように、Pチャネル型MOSトランジスタ
のゲート電圧が高レベルから低レベルに変化し、昇圧回
路1が接続されていないNチャネル型MOSトランジス
タ5のゲート電圧(インバータ6の出力)が低レベルか
ら高レベルに変化すると、その出力は徐々にプリチャー
ジされる。
型MOSトランジスタ3のゲート電圧を昇圧しなくて
も、入力信号VINが0Vから電源電圧VDDの範囲でトラ
ンスファゲートを導通させることが可能であり、図1
(B)に示すように、Pチャネル型MOSトランジスタ
のゲート電圧が高レベルから低レベルに変化し、昇圧回
路1が接続されていないNチャネル型MOSトランジス
タ5のゲート電圧(インバータ6の出力)が低レベルか
ら高レベルに変化すると、その出力は徐々にプリチャー
ジされる。
【0023】遅延回路2の遅延値をトランスファゲート
の出力が十分にプリチャージされてから昇圧回路1が動
作するように設定することにより、図1(C)に示すよ
うに、昇圧回路1が接続されたNチャネル型MOSトラ
ンジスタ3のゲート・ドレイン間に電源電圧VDD以上の
電圧が印加されなくなるため、ゲート酸化膜は破壊され
ない。
の出力が十分にプリチャージされてから昇圧回路1が動
作するように設定することにより、図1(C)に示すよ
うに、昇圧回路1が接続されたNチャネル型MOSトラ
ンジスタ3のゲート・ドレイン間に電源電圧VDD以上の
電圧が印加されなくなるため、ゲート酸化膜は破壊され
ない。
【0024】なお、図1(A)においてNチャネル型M
OSトランジスタ3とPチャネル型MOSトランジスタ
4を入れ換え、且つNチャネル型MOSトランジスタ5
をPチャネル型MOSトランジスタに入れ換え昇圧回路
1を0V以下の電圧を出力する降圧回路に入れ換え制御
信号の位相を反転させても同様の効果が得られる。
OSトランジスタ3とPチャネル型MOSトランジスタ
4を入れ換え、且つNチャネル型MOSトランジスタ5
をPチャネル型MOSトランジスタに入れ換え昇圧回路
1を0V以下の電圧を出力する降圧回路に入れ換え制御
信号の位相を反転させても同様の効果が得られる。
【0025】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。
る。
【0026】図2は第2の実施例のブロック図を示した
ものであり、図3(A),(B),(C)はそのブロッ
ク図における主要部の動作波形図である。
ものであり、図3(A),(B),(C)はそのブロッ
ク図における主要部の動作波形図である。
【0027】図2によれば、Nチャネル型MOSトラン
ジスタ3とPチャネル型MOSトランジスタ4とからな
る相補型トランスファゲートの入出力端にNチャネル型
MOSトランジスタ5とPチャネル型MOSトランジス
タ7がそれぞれ並列に接続されている。
ジスタ3とPチャネル型MOSトランジスタ4とからな
る相補型トランスファゲートの入出力端にNチャネル型
MOSトランジスタ5とPチャネル型MOSトランジス
タ7がそれぞれ並列に接続されている。
【0028】制御信号は、Nチャネル型MOSトランジ
スタ3のゲートには遅延回路2と昇圧回路1とを介して
印加され、Nチャネル型MOSトランジスタ5のゲート
にはインバータ6を介して印加される。又さらにPチャ
ネル型MOSトランジスタ4のゲートには遅延回路2と
降圧回路8とを介して印加され、Pチャネル型MOSト
ランジスタ7のゲートには直接印加される構成となって
いる。
スタ3のゲートには遅延回路2と昇圧回路1とを介して
印加され、Nチャネル型MOSトランジスタ5のゲート
にはインバータ6を介して印加される。又さらにPチャ
ネル型MOSトランジスタ4のゲートには遅延回路2と
降圧回路8とを介して印加され、Pチャネル型MOSト
ランジスタ7のゲートには直接印加される構成となって
いる。
【0029】次に動作を説明する。
【0030】第1の実施例と同様に、遅延回路2の遅延
値をトランスファゲートの出力が十分にプリチャージさ
れてから昇圧回路1および降圧回路8が動作するように
設定することにより、ゲート酸化膜を破壊することなく
電源電圧VDDが3V以上で使用することが可能である
(図3(A)。
値をトランスファゲートの出力が十分にプリチャージさ
れてから昇圧回路1および降圧回路8が動作するように
設定することにより、ゲート酸化膜を破壊することなく
電源電圧VDDが3V以上で使用することが可能である
(図3(A)。
【0031】また、第1の実施例と同様に電源電圧VDD
が3V以下では、入力信号VINが0Vから電源電圧の範
囲でトランスファゲートを導通させることが可能である
(図3(B))。
が3V以下では、入力信号VINが0Vから電源電圧の範
囲でトランスファゲートを導通させることが可能である
(図3(B))。
【0032】第2の実施例では降圧回路8を用いてPチ
ャネル型MOSトランジスタ4のゲートに0V以下の電
圧を加えることにより、第1の実施例で使用可能な最も
低い電源電圧よりも低電源電圧で使用可能という特徴が
ある(図3(C))。なお、昇圧回路1に接続されてい
ないNチャネル型MOSトランジスタ5もしくは降圧回
路8に接続されていないPチャネル型MOSトランジス
タ7のうちいずれか一方を削除しても、同様の効果が得
られる。
ャネル型MOSトランジスタ4のゲートに0V以下の電
圧を加えることにより、第1の実施例で使用可能な最も
低い電源電圧よりも低電源電圧で使用可能という特徴が
ある(図3(C))。なお、昇圧回路1に接続されてい
ないNチャネル型MOSトランジスタ5もしくは降圧回
路8に接続されていないPチャネル型MOSトランジス
タ7のうちいずれか一方を削除しても、同様の効果が得
られる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ゲートに
昇圧回路もしくは降圧回路が接続された相補型トランス
ファゲートと並列に、電源電圧レベルおよび接地電圧レ
ベルで制御されるNチャネル型MOSトランジスタもし
くはPチャネル型MOSトランジスタを接続することに
より、電源電圧が約5Vで、昇圧回路の出力がゲート酸
化膜の絶縁破壊耐圧を超える場合でも電源電圧で制御さ
れるMOSトランジスタで出力電圧がプリチャージさ
れ、ゲート酸化膜に加わる電位差が低くなるために、ゲ
ート酸化膜は破壊されない。従って低電源電圧(MOS
トランジスタのしきい値VTP+VTN)から5V程度ま
で、広い範囲で使用可能であるという効果を有する。
昇圧回路もしくは降圧回路が接続された相補型トランス
ファゲートと並列に、電源電圧レベルおよび接地電圧レ
ベルで制御されるNチャネル型MOSトランジスタもし
くはPチャネル型MOSトランジスタを接続することに
より、電源電圧が約5Vで、昇圧回路の出力がゲート酸
化膜の絶縁破壊耐圧を超える場合でも電源電圧で制御さ
れるMOSトランジスタで出力電圧がプリチャージさ
れ、ゲート酸化膜に加わる電位差が低くなるために、ゲ
ート酸化膜は破壊されない。従って低電源電圧(MOS
トランジスタのしきい値VTP+VTN)から5V程度ま
で、広い範囲で使用可能であるという効果を有する。
【図1】(A)本発明の第1の実施例を示すブロック図
である。 (B)第1の実施例の主要部における波形図である。 (C)第1の実施例の昇圧回路に接続されたNチャネル
型MOSトランジスタ3のゲートとソース及びドレイン
間の電圧の波形図である。
である。 (B)第1の実施例の主要部における波形図である。 (C)第1の実施例の昇圧回路に接続されたNチャネル
型MOSトランジスタ3のゲートとソース及びドレイン
間の電圧の波形図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】(A)第2の実施例の主要部における波形図で
ある。 (B)第2の実施例の昇圧回路に接続されたNチャネル
型MOSトランジスタ3のゲートとソース及びドレイン
間の電圧の波形図である。 (C)第2の実施例の昇圧回路に接続されたPチャネル
型MOSトランジスタ4のゲートとソース及びドレイン
間の電圧の波形図である。
ある。 (B)第2の実施例の昇圧回路に接続されたNチャネル
型MOSトランジスタ3のゲートとソース及びドレイン
間の電圧の波形図である。 (C)第2の実施例の昇圧回路に接続されたPチャネル
型MOSトランジスタ4のゲートとソース及びドレイン
間の電圧の波形図である。
【図4】(A)本発明と従来例に共通のNチャネル型M
OSトランジスタの入出力特性の波形図である。 (B)本発明と従来例に共通のPチャネル型MOSトラ
ンジスタの入出力特性の波形図である。 (C)本発明と従来例に共通の相補型トランスファゲー
トの入出力特性の波形図である。 (D)本発明と従来例に共通の低電源電圧での相補型ト
ランスファゲートの入出力特性の波形図である。
OSトランジスタの入出力特性の波形図である。 (B)本発明と従来例に共通のPチャネル型MOSトラ
ンジスタの入出力特性の波形図である。 (C)本発明と従来例に共通の相補型トランスファゲー
トの入出力特性の波形図である。 (D)本発明と従来例に共通の低電源電圧での相補型ト
ランスファゲートの入出力特性の波形図である。
【図5】(A)従来例の一例を示すブロック図である。 (B)従来例の相補型トランスファゲートの入出力特性
の波形図である。
の波形図である。
【図6】(A)従来例の主要部における波形図である。 (B)従来例の昇圧回路が接続されたNチャネル型MO
Sトランジスタ3のゲートとソース及びドレイン間の電
圧の波形図である。
Sトランジスタ3のゲートとソース及びドレイン間の電
圧の波形図である。
1 昇圧回路 2 遅延回路 3,5 NチャネルMOSトランジスタ 4,7 Pチャネル型MOSトランジスタ 6 インバータ 8 降圧回路
Claims (4)
- 【請求項1】 アナログ信号を入力するためのソースと
アナログ信号を出力するためのドレインとを有する、一
導電型の第1の絶縁ゲート電界効果トランジスタと一導
電型の第2の絶縁ゲート電界効果トランジスタと前記第
1の絶縁ゲート電界効果トランジスタと逆導電型の第3
の絶縁ゲート電界効果トランジスタとが並列接続される
ようにそれぞれのソースとドレインを共通接続し、前記
第1の絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートを第1
の電位又は第2の電位に、前記第2の絶縁ゲート電界効
果トランジスタのゲートを第3の電位又は第4の電位
に、前記第3の絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲー
トを前記第3の電位又は前記第4の電位にそれぞれ接続
することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記第1の電位は、前記第1,第2及び
第3の絶縁ゲート電界効果トランジスタの導通を制御す
るための制御信号を遅延回路を介して入力する昇圧回路
の出力電位であり、前記第2の電位は前記制御信号を前
記遅延回路を介して入力する降圧回路の出力電圧であ
り、前記第3の電位は、前記制御信号を反転するインバ
ータの出力電位であり、前記第4の電位は、前記制御信
号の電位であることを特徴とする請求項1に記載の半導
体装置。 - 【請求項3】 アナログ信号を入力するためのソースと
アナログ信号を出力するためのドレインとを有する、一
導電型の第1の絶縁ゲート電界効果トランジスタと一導
電型の第2の絶縁ゲート電界効果トランジスタと前記第
1の絶縁ゲート電界効果トランジスタと逆導電型の第3
の絶縁ゲート電界効果トランジスタと前記第1の絶縁ゲ
ート電界効果トランジスタと逆導電型の第4の絶縁ゲー
ト電界効果トランジスタとが並列接続されるようにそれ
ぞれのソースとドレインを共通接続し、前記第1の絶縁
ゲート電界効果トランジスタのゲートを第1の電位又は
第2の電位に、前記第2の絶縁ゲート電界効果トランジ
スタのゲートを第3の電位又は第4の電位に、前記第3
の絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートを前記第1
の電位又は前記第2の電位に、前記第4の絶縁ゲート電
界効果トランジスタのゲートを前記第3の電位又は前記
第4の電位にそれぞれ接続することを特徴とする半導体
装置。 - 【請求項4】前記第1の電位は、前記第1,第2,第3
及び第4の絶縁ゲート電界効果トランジスタの導通を制
御するための制御信号を遅延回路を介して入力する昇圧
回路の出力電位であり、前記第2の電位は、前記制御信
号を遅延回路を介して入力する降圧回路の出力電位であ
り、前記第3の電位は、前記制御信号を反転するインバ
ータの出力電位であり、前記第4の電位は、前記制御信
号の電位であることを特徴とする請求項3に記載の半導
体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20634992A JP2858507B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20634992A JP2858507B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653799A true JPH0653799A (ja) | 1994-02-25 |
JP2858507B2 JP2858507B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=16521840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20634992A Expired - Lifetime JP2858507B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2858507B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6842063B2 (en) | 2002-08-06 | 2005-01-11 | Fujitsu Limited | Analog switch circuit |
JP2007143112A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-06-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高周波スイッチ回路、半導体装置および通信端末装置 |
JP2013229736A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | デジタル・アナログ変換器 |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP20634992A patent/JP2858507B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6842063B2 (en) | 2002-08-06 | 2005-01-11 | Fujitsu Limited | Analog switch circuit |
JP2007143112A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-06-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高周波スイッチ回路、半導体装置および通信端末装置 |
JP2013229736A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | デジタル・アナログ変換器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2858507B2 (ja) | 1999-02-17 |
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