JPH0653337U - 自動車用サイドミラー装置 - Google Patents

自動車用サイドミラー装置

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JPH0653337U
JPH0653337U JP9315992U JP9315992U JPH0653337U JP H0653337 U JPH0653337 U JP H0653337U JP 9315992 U JP9315992 U JP 9315992U JP 9315992 U JP9315992 U JP 9315992U JP H0653337 U JPH0653337 U JP H0653337U
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JP
Japan
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mirror
water
side mirror
water droplets
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP9315992U
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English (en)
Inventor
哲 椎木
淳 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミラー表面に付着した水滴を迅速に且つ確実
に飛散除去できる。 【構成】 サイドミラー20は、サイドミラー本体22
とブラケット28からなり、サイドミラー本体22には
ミラー24が嵌め込まれている。ミラー24は、ミラー
本体24aの表面に、撥水性皮膜24bを形成した構造
である。サイドミラー本体22の内側部に貫通孔構造の
導風路26を設けている。ミラー24表面に吹きつける
空気の角度は、30°以下になるように後面の吹き出し
口26bの向きを設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、両サイドの後方確認のため自動車の左右に取り付けるサイドミラー 装置に関するものである。更に詳しく述べると、撥水性皮膜と風圧を利用して、 表面に付着した水滴を飛散除去し、視認性を向上させる自動車用サイドミラー装 置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のサイドミラーに水滴が付着すると両サイド後方の視認性は低下する。 そこで雨天時におけるサイドミラーの視認性を確保するため、各種の水滴除去技 術が考案されている。例えば、ミラーの裏面にヒーターを埋め込み表面の水滴を 蒸発・飛散させるヒーター方式や、超音波発振器により付着した水滴を細かな粒 子に分割するとともに、前記ヒーターの発熱により水滴を蒸発・飛散させる超音 波・ヒーター併用方式がある。その他ワイパーによって、水滴を拭い取るワイパ ー方式もある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、ヒーター方式は、一般に自動車のバッテリ12Vであり、ヒーター 容量を大きくできないため、水滴が蒸発・飛散するまで時間がかかりすぎる欠点 がある。また超音波発振器を併用する方式では、水滴の飛散時間は大幅に短縮で きるが、超音波発振器やコントローラ等の装置が高価であり、且つ装置サイズが 大きくなるため、エンジンルーム等に設置スペースを設けなければならない。ワ イパー方式は、ワイパーの摺動によりサイドミラー表面に不均一な水膜が生じ、 そのレンズ効果により、反射像が歪められ十分な視認性を確保できない。
【0004】 本考案の目的は、ミラー表面に付着した水滴を迅速に且つ確実に飛散除去でき る自動車用サイドミラー装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、サイドミラー装置におけるミラーの向きが、自動車の走行方向に対 して垂直ではなく、斜め後方に傾斜して設置されていることに着目し、撥水性皮 膜と送風手段との結合により、付着した水滴を飛散除去する構成である。即ち本 考案は、ミラー本体の表面に撥水性皮膜を設けるとともに、そのミラー表面に対 して平行もしくは斜め方向の吹き出し口が開口した送風手段を設けたサイドミラ ー装置である。撥水性皮膜は、撥水剤あるいは撥水性樹脂をコーティングするこ とにより形成してもよいし、あるいは撥水性のフィルムを貼り付けてもよい。ま た送風手段は、導風路によって走行中に前方から取り込んだ風をミラー表面に吹 きつける構造でもよいし、独立にファン等を設けて強制的に風を吹きつける構造 でもよい。
【0006】
【作用】
自動車のサイドミラーに付着した水滴は、ミラー表面の撥水性皮膜によって付 着力が低下し、粒状になる。この粒状となった水滴に送風手段による風が吹きつ けられることにより簡単に水滴は転動する。風の吹き出し口がミラー表面に対し て平行もしくは斜め方向を向いているため、吹き出した風はミラー表面に沿って 流れ、粒状の水滴を外方へと押し出し、効果的に吹き飛ばす。
【0007】
【実施例】
図1及び図2は本考案に係る自動車用サイドミラー装置の一実施例を示す平面 図及び背面図(車体後方からみた図)である。このサイドミラー装置20は、乗 用車10の左右フロントドア12の前部側面に取り付けられており、一般にドア ミラーと呼ばれている装置である。このサイドミラー20は、サイドミラー本体 22とブラケット28からなり、ブラケット28をフロントドア12に固着し、 そのブラケット28にサイドミラー本体22を水平方向に回動自在に取り付けて いる。サイドミラー本体22にはミラー24が嵌め込まれている。走行中、サイ ドミラー本体22は拡げられ、ミラー24は運転車が両サイド後方を見られるよ うに、走行方向に対して外側が斜め後方に傾斜した状態で使用される。
【0008】 本考案ではミラー24は、ミラー本体24aの表面に撥水性皮膜24bを形成 した構造である。撥水性皮膜24bは、ミラー表面における水滴の接触角が80 °以上となるような樹脂皮膜であり、ここでは撥水剤をコーティングして形成し たものである。水滴の接触角が80°以上のものを用いるのは、付着した水滴が 粒状になり、転動飛散し易くなるためである。撥水剤としては、一般的には、ア ルキルシリコン系やアルキルフッ素系の効果が優れている。具体的には、アルキ ルフッ素系では、Cn 2n-1CH2 CH2 CH2 SiCl2 等がある。
【0009】 本実施例では、サイドミラー本体22の内側部に貫通孔構造の導風路26を設 けている。この導風路26は、サイドミラー本体22の前面及び後面にそれぞれ 導入口26a,吹き出し口26bを形成し、これら開口を曲面でつないだ構成で ある。前面の導入口26aは後面の吹き出し口26bよりも面積が大となってお り、後面の吹き出し口26bは、ミラー24の内端部側方に設けられ、ほぼミラ ー24の幅に一致する長さを有する縦長形状である。ミラー24表面に吹きつけ る空気の角度は、30°以下になるように後面の吹き出し口26bの向きを設定 する。これはミラー26が斜め後方に傾斜しているため、それほど難しいことで はない。
【0010】 雨天走行中に、サイドミラー20のミラー24表面に水滴30が付着すると、 水滴30は撥水性皮膜24bにより、接触角が80°以上の粒状となる。接触角 は大きいほど、ミラー表面への付着力が低下する。一方、走行中、導風路26の 前面導入口26aを通って前方から風が取り込まれる。この風は、導風路26を 通る途中で、その断面積が小さくなるため、流速を増し、ミラー24の内端部側 方に設けた後面吹き出し口26bからミラー24表面に高速で吹き出す(風の流 れを白抜き矢印で示す)。吹き出す風の角度は表面に対して30°以下に設定し てあるから、ほぼ表面に沿って風が流れていく。そのため粒状となった水滴30 は、図2の矢印で示すように外方へと吹き飛ばされることになる。こうして、ミ ラー24表面の水滴が速やかに飛散するので、雨天走行におけるサイドミラーの 視認性を十分確保できることになる。
【0011】 本考案はこのような構成のみに限定されるものではない。サイドミラー装置は ボンネットカバーの左右側方に取り付けたものでもよい。ミラーの撥水性皮膜は 撥水性透明フィルムをミラー表面に貼り付ける構成でもよい。また導風路内にフ ァンを組み込むことによって、強制的に圧縮空気を送り込み(風速12m/s以 上)、水滴を飛散させる構造としてもよい。
【0012】
【考案の効果】
本考案は、ミラー表面に撥水性皮膜を設けているため、付着した水滴を粒状化 し、ミラー表面への付着力が減少して転動し易くなる。それに加えて、ミラー表 面に対して平行もしくは斜め方向に空気吹き出し口が開口している送風手段を設 けたので、粒状の水滴は風圧により簡単に外方に転動飛散する。そのため雨天の 自動車走行において、付着した水滴は迅速且つ確実に除去され、十分な視認性を 確保できることになる。しかも、構造が単純で部品点数も少なくて済むため、製 品コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動車用サイドミラーの一実施例
を示す一部破断平面図。
【図2】その背面図。
【符号の説明】
20 サイドミラー装置 24 ミラー 24a ミラー本体 24b 撥水性皮膜 26 導風路 26a 導入口 26b 吹き出し口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラー本体の表面に撥水性皮膜を設ける
    とともに、そのミラー表面に対して平行もしくは斜め方
    向の吹き出し口が開口した送風手段を設けた自動車用サ
    イドミラー装置。
JP9315992U 1992-12-25 1992-12-25 自動車用サイドミラー装置 Pending JPH0653337U (ja)

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JP9315992U JPH0653337U (ja) 1992-12-25 1992-12-25 自動車用サイドミラー装置

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JP9315992U JPH0653337U (ja) 1992-12-25 1992-12-25 自動車用サイドミラー装置

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JPH0653337U true JPH0653337U (ja) 1994-07-19

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ID=14074777

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JP9315992U Pending JPH0653337U (ja) 1992-12-25 1992-12-25 自動車用サイドミラー装置

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JP (1) JPH0653337U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194639A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Denso Corp レーダ装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194639A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Denso Corp レーダ装置

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