JP4363576B2 - 車両用サイドミラーの雨滴除去装置 - Google Patents

車両用サイドミラーの雨滴除去装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4363576B2
JP4363576B2 JP2007322937A JP2007322937A JP4363576B2 JP 4363576 B2 JP4363576 B2 JP 4363576B2 JP 2007322937 A JP2007322937 A JP 2007322937A JP 2007322937 A JP2007322937 A JP 2007322937A JP 4363576 B2 JP4363576 B2 JP 4363576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
discharge port
wind
valve
wiper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007322937A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009143398A (ja
Inventor
恵介 福永
栲子 福永
Original Assignee
福永 栲子
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 福永 栲子 filed Critical 福永 栲子
Priority to JP2007322937A priority Critical patent/JP4363576B2/ja
Publication of JP2009143398A publication Critical patent/JP2009143398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4363576B2 publication Critical patent/JP4363576B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動車・トラックなどの車両の外側に取り付けられる車両用サイドミラーに関するもので、雨天時においても後方を容易に確認できる視認性の良い車両用サイドミラーの雨滴除去装置に係るものである。
一般に、自動車・トラックなどの車両には、後方確認のために、車内に取り付けられるバックミラーと車外左右に取り付けられるサイドミラー(例えば、ドアミラー,フェンダーミラーなど)が装備されている。バックミラーは車内に取り付けられているため、外気の環境に影響されることはないが、サイドミラーは車外に取り付けられているため、外気の環境に影響され易く、特に、雨天時での走行では、サイドミラーに雨滴が付き、後方確認が著しく難しくなる。
この雨滴がサイドミラーに付着すると、昼間での走行時においても視認性が悪く、まして夜間になると、走行はより困難となってくる。
このような問題に対し、種々の発明が提案されている。例えば、特開平11−151979号公報には、サイドミラー上部に進行方向に向かって傾斜する傾斜部を取り付け、該傾斜部に沿って取り込んだ風を反転させ、この反進行方向の風をミラー表面に当てることにより、ミラー表面に付着している水滴を風圧により除去する発明が提供されている。
また、特開2006−36111号公報には、サイドミラー上部の周壁に雨滴除去装置を装着可能とし、車両の走行により生じる風を取り入れ、上記先行技術と同様に取り入れた風を反転することにより、その風をミラー表面に吹き出し、ミラー表面に付着した水滴を流れ落とす発明が提供されている。
特開平11−151979号公報 特開2006−36111号公報
上記のような雨滴除去装置の場合、晴天時,雨天時に関係なく、車両が走行すると常に走行中の風圧による風(以下「走行風」という)がミラー表面に吹き付けられることになる。即ち、いずれも車両走行時に生じる走行風を取り入れる取入口が常時開口しており、車両が走行すれば、晴天時であっても雨天時であっても天候に関係なく、該取入口より走行風が常時取り込まれることになる。従って、風が強く吹いて塵芥が混じっていたり、黄砂が飛んできて砂塵が混じっている環境の中を走ると、その塵芥や砂塵がミラーに衝突することになり、鏡面に傷をつける可能性がある。また、春先の虫の繁殖期に走行すると、小さな虫が取り込まれ、この虫がサイドミラー鏡面にぶつかり鏡面を汚し、かえって視認性を悪化することになる。
また、いずれの雨滴除去装置も同じであるが、走行風を反転することによりサイドミラーの鏡面に走行風を吹き付ける構造となっているため、走行風取入口より取り込まれた塵芥・砂塵や虫が、その反転部分に留まり、走行風の流れを悪化させることになる。
それに、取り込まれた走行風を反転させるため、空気抵抗が増加し、走行性能を低下させるとともに、その走行風の流れによりサイドミラーに振動を与え、視認性を悪化させることになる。
そして、近年のサイドミラーは、殆んどドアーに装備されており、該サイドミラーはドアーの窓越しに視認することになり、ドアーウィンドウに付着している雨滴がより視認性を悪化している。また、車両のオーナーによっては、ドアー枠の上部にドアバイザーを装備している。このドアバイザーを装備していると、該ドアバイザーが車体外方に向け取り付けられているため、そのドアバイザーにより走行時に生じる風が車体外方に吹き分けられる。その結果、ドアーウィンドウ前方、特に窓越しに見なければいけないサイドミラー近くのドアーウィンドウ部分が負圧になり、ドアーウィンドウに雨滴が付着し留まりやすくなる。ドアーウィンドウに雨滴が付着すると、サイドミラーに付着した雨滴との相乗作用で、より視認性を悪化することになる。
本発明は、上記種々の課題を解消し、雨天時においても視認性の良好な車両用サイドミラーの雨滴除去装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、自動車・トラックなどの車両におけるサイドミラーの周壁に固着し、車両走行による走行風を取り込む取入口と、該取入口とほぼ同じ水平位置で開口され、走行風を通過放出させる放出口と、該走行風を反転してサイドミラー鏡面に吹き付ける排出口と、これら取入口と放出口および排出口とを連結する通風道と、上記放出口および排出口近傍に、これら放出口および排出口の通路を跨ぐようにして軸支され、ワイパーの作動に連動して開閉する開閉弁とを備え、ワイパーが作動していない時に該開閉弁を開口することにより上記取入口より取り込んだ走行風を放出口より吹き抜けるようにし、ワイパーが作動した時に開閉弁を閉口することにより上記取入口より取り込んだ走行風を排出口より吹き出しサイドミラー鏡面に付着した雨滴を吹き飛ばすようにしたことを特徴とする車両用サイドミラーの雨滴除去装置である。
本発明によれば、走行風の取入口に開閉弁を備え、該開閉弁がワイパーを作動した際、該ワイパーの作動に連動して開閉することにより、上記取入口を開閉可能としたので、雨天時等にワイパーの作動と共に該取入口に設けた開閉弁を開くことにより、取入口より走行風を導入してサイドミラーの鏡面に風を送り、該鏡面に付着した雨滴を吹き飛ばし、常時良好な視認性が可能になったと共に、雨天時以外などワイパーが作動していない状態には開閉弁を閉じて取入口が閉じられているので、取入口からの砂塵や虫の侵入を阻止することができ、サイドミラーの鏡面に傷をつけたり、鏡面を汚すということがなくなった。
また、雨天時のワイパー作動時にのみ取入口を開くので、雨滴除去装置の反転部に砂塵や虫が溜まったとしても、取入口より進入した雨水で洗い流され、通風道内を常に綺麗な状態に維持することができる。
晴天時などワイパーが作動していない状態での走行では取入口を閉じているので、走行風が雨滴除去装置の外周に沿って流れるため、走行風の反転によって生じる空気抵抗を著しく減少させることができると共に、サイドミラーに振動を生じさせるなどの影響を与えることはない。
また、上記開閉弁を放出口および排出口の近傍に装備し、晴天時などでワイパーが作動していない時は、該開閉弁を開口することにより上記取入口より取り込んだ走行風を放出口より吹き抜けるようにしたので、より一層の空気抵抗の減少をはかれると共に、雨天時にワイパーを作動した時に上記開閉弁が閉口して走行風を排出口に導入し、サイドミラー鏡面に走行風を送り、該鏡面に付着した雨滴を吹き飛ばすことができ、常にサイドミラーの視認性を著しく向上させることができる。
上記のように本発明によれば、風の取入口の開閉をワイパーの駆動に連動しているので、ワイパーの作動とともに雨滴除去装置の取入口を開閉することができ、取入口を開き忘れるとか、取入口を閉め忘れることがなく、後方確認が容易で快適に走行が可能になった。
また、開閉弁を放出口および排出口の近傍に装備した場合も同様に、放出口あるいは排出口への切り替えを忘れることなく、常にサイドミラーの視認性を著しく向上させることができる。
また、発明によれば、通風道内に隔壁を形成し、該通風道内を流れる走行風を分岐し、走行風の一部をドアーウィンドウに、その残部をサイドミラー鏡面に吹き付けるようにし、ワイパーの作動に連動して開閉弁を開閉し、走行風が通風道内を流れるようにしたので、ドアーウィンドウに付着した雨滴もサイドミラー鏡面に付着した雨滴も吹き飛ばすことができ、ドアーウィンドウ越しに見るサイドミラーの視認性を著しく向上させることができるようになった。
本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の最良の形態について図面により詳細に説明する。
図1は本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の最良の形態を示す断面側面図である。同図において、1はサイドミラーで、該サイドミラー1は、ミラーハウジング2を有し、該ミラーハウジング2内には傾動装置によりミラーユニット4を上下左右に傾動可能にするパワーユニット3が装備されている。ミラーハウジング2は、詳細には図示しないが、一体形成されたステーを介して車両ドアーに取り付けられ、車両の前方側(同図左側)の部分が閉塞され、車両の後方側(同図右側)の部分が開口されている。
ミラーユニット4は、鏡面を有するミラー41と該ミラー41を保持するミラーホルダ42とから構成され、ミラーホルダ42がパワーユニット3に傾動可能に取り付けられている。パワーユニット3によりミラーホルダ42を駆動することにより、ミラー41の鏡面が、ミラーハウジング2の開口部で上下左右に傾動可能となるものである。
なお、サイドミラーに関するその他の構成については、本発明の要旨に関係しないので、詳細な説明を省略する。
5は雨滴除去装置で、該雨滴除去装置5は偏平な略箱状に形成され、サイドミラー1上部の周壁に装着されており、内部に通風道6が形成されている。雨滴除去装置5の先端(車両進行方向側)には走行風12の取入口7が開口されており、該開口部には取入口7を開閉する開閉弁10が雨滴除去装置5の側壁に回動可能に軸支されている。該開閉弁10はワイパー(不図示)の作動に連動しており、ワイパーを作動させた時に開かれ、ワイパーを止めた時に閉じるように設定されている。
後端(ミラーユニット4側)は弧状に形成することにより反転部8を形成し、排出口9がミラーユニット4に対向して開口されている。走行風12の取入口7から排出口9までは通風道6にて連結されている。雨天時にワイパーを作動すると、開閉弁が開かれ、車両が走行することにより、走行風12が、雨滴除去装置5に装備された取入口7より導入される。そして、同図に示すように走行風12は通風道6に沿って流れ、同図中矢印で示すように反転部8によりミラーユニット4の方向へ反転され、雨滴除去装置5の後端に形成された排出口9より吹き出されミラー41の鏡面に吹きつけられる。ミラー41の鏡面に付着した雨滴は、その風圧により吹き飛ばされ、常時綺麗な表面を維持するものである。
上記雨滴除去装置5は、ミラーハウジング2に直接固着しても良いし、該雨滴除去装置5を本体とベースに分割して構成し、ベースをサイドミラー1上部周壁のミラーハウジング2に固着し、該ベースに本体を嵌合することにより一体的に形成し、通風道6を形成するようにしても良い。
なお、上記反転部8の形状は、本実施例に示す弧状に限定するものではなく、逆くの字状あるいはコの字状に屈曲することにより形成しても良いことは言うまでもない。また、本実施例では、排出口9を単に開口したものを示しているが、ノズル状に形成すれば、走行風12の吹き出す圧力を高めることができ、ミラー41の鏡面に付着した雨滴を除去する効果がより向上することは言うまでもない。
図2は、雨滴除去装置5の取入口7に軸支され、回動式の筒状でワイパーの作動に連動して開閉する開閉弁10を示す斜視図である。同図に示すように、上記取入口7には、筒状の開閉弁10が一点鎖線で示す雨滴除去装置5の側壁に回動自在に軸支されている。該開閉弁10の中央胴部には、走行風12が流入することができる通風孔11が形成されている。走行風12は、この通風孔11より通風道6に導入されるものである。
図2Aは開閉弁10を開いた状態を示すもので、雨天時などにワイパーを作動させると、該ワイパーの作動に連動して同図示のように開閉弁10が開き、走行風12の取入口7が開口した状態となり、走行風12が通風孔11を通過できる。ワイパーを止めると、同図Bは開閉弁10がほぼ90°回動され、開閉弁10が閉じた状態となり、取入口7が閉口しており、走行風12が通風孔11を通過することができず、走行風12は同図中矢印で示すように雨滴除去装置5の周壁に沿って通過する状態を示すものである。従って、開閉弁10を閉じた状態では、走行風12は雨滴除去装置5の周壁に沿って通過するので、走行風12の空気抵抗を著しく減少させることができる。
そして、同図示のとおり、開閉弁10はモーター13に連結されており、ワイパーを作動させたり止めたりすることにより、該モーター13を駆動させ、図2A中矢印で示すように回動される。該モーター13は、ワイパーに連動して作動する。即ち、走行中に雨が降ってきてワイパーを駆動させれば、同時に開閉弁10を駆動して取入口7が開口され、雨滴除去装置5に走行風12を取り込むことができる。なお、開閉弁10をモーター13にて駆動すること、またワイパーの駆動に連動させることについては、以下に説明する実施例においても適用できることは言うまでもない。
参考例1
図3は、本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の参考例を示し、開閉弁10を板状の弁で形成したものを示すものである。同図中図1および図2に示した符号と同じものは、同一物を示し詳細な説明を省略する。
同図において、点線で示すものは、取入口7を閉口した状態を示すもので、雨天時以外はこの状態で走行し、雨天時にワイパーを作動させることにより開閉弁10が開かれて、実線のように取入口7を開口し、走行する。板状の開閉弁10を実線のように開くことにより、取入口7を開口すれば、前記最良の形態で説明したように、走行風12が取入口7より導入され、通風道6に沿って流れ、該走行風12が反転部8によりミラーユニット4の方向へ反転され、雨滴除去装置5の後端に装備された排出口9より吹き出てミラー41の鏡面に吹きつけられる。ミラー41の鏡面に付着した雨滴は、その風圧により吹き飛ばされ、常時綺麗な表面を維持するものである。
参考例の場合、開閉弁10を板状にしたことにより、該板状開閉弁10がやや上方に向いているため、より多くの風量の走行風12を取り込むことができ、ミラー41鏡面への吹き付け力を高めることができ、ミラー41鏡面に付着した雨滴を確実に吹き飛ばすことができる。
ワイパーを止めると、該ワイパーの動きに連動して開閉弁10が閉じられ、走行風12が導入されることはない。
参考例2
図4は、本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の他の参考例を示し、開閉弁10をルーバー状の弁で形成したものを示すものである。同図中図1および図2に示した符号と同じものは、同一物を示し詳細な説明を省略する。
同図において、点線で示すものは、取入口7を閉口した状態を示すもので、雨天時以外はこの状態で走行し、雨天時には、実線のように取入口7を開口し、走行する。上記参考例と同様に、ワイパーを作動した時にルーバー状の開閉弁10を実線のように開くことにより、前記最良の形態で説明したように、取入口7を開口すれば、走行風12が取入口7より導入され、通風道6に沿って流れ、該走行風12が反転部8によりミラーユニット4の方向へ反転され、雨滴除去装置5の後端に装備された排出口9より吹き出てミラー41の鏡面に吹きつけられる。ミラー41の鏡面に付着した雨滴は、その風圧により吹き飛ばされ、常時綺麗な表面を維持するものである。
参考例の場合、開閉弁10をルーバー状にしたことにより、参考例1と同様にルーバー状開閉弁10がやや上方に向いているため、より多くの風量の走行風を取り込むことができると共に、走行風12の整流性を向上することができ、通風道6内での走行風12の流れをよりスムースに行えることができる。
参考例3
図5は、本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の他の参考例を示し、開閉弁10をへの字状の弁で形成したものを示すものである。同図中図1および図2に示した符号と同じものは、同一物を示し詳細な説明を省略する。
同図において、点線で示すものは、取入口7を閉口した状態を示すもので、雨天時以外はこの状態で走行し、雨天時にワイパーを作動させることにより開閉弁10が開かれて、実線のように取入口7を開口し、走行する。上記参考例と同様に、への字状の開閉弁10を実線のように開くことにより、前記最良の形態で説明したように、取入口7を開口すれば、走行風12が取入口7より導入され、通風道6に沿って流れ、該走行風12が反転部8によりミラーユニット4の方向へ反転され、雨滴除去装置5の後端に装備された排出口9より吹き出てミラー41の鏡面に吹きつけられる。ミラー41の鏡面に付着した雨滴は、その風圧により吹き飛ばされ、常時綺麗な表面を維持するものである。
参考例による開閉弁10をへの字状にしたことにより、お互いの弁間の密閉性をより向上させることが可能となり、開閉弁10を閉じた際、より気密性を維持することができ、雨滴除去装置5の空気抵抗をより軽減することができる。
なお、上記参考例において、回転式,板状,ルーバー状およびへの字状の開閉弁を示したが、本参考例に特定するものではなく、本発明と同じく走行風12の進入のための取入口7を開閉するという思想を有するものであれば、いずれの方式であっても良いことは言うまでもない。
図6は、本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の実施例を示し、開閉弁10を排出口近傍に備えたものを示すものである。同図中図1および図2に示した符号と同じものは、同一物を示し詳細な説明を省略する。
同図において、14は放出口で、該放出口14は、排出口9の近傍で走行風12の取入口7とほぼ同じ水平位置で雨滴除去装置5の後端に開口されており、走行風12は開閉弁10の開閉により、排出口9あるいは放出口14に分岐され吹き出される。開閉弁10は排出口9および放出口14の近傍で、これら排出口9および放出口14の通路を跨ぐようにして雨滴除去装置5の側壁に軸支されており、ワイパーの作動に連動して開閉する。晴天時などでワイパーが作動していない時は、該開閉弁10を開口することにより上記取入口7より取り込んだ走行風12を、図中点線の矢印で示すように放出口14より吹き抜けるようにし、雨天時にワイパーを作動した時には上記開閉弁が閉じられ、放出口14への出口を閉口して走行風12を排出口9に導入し、前記参考例と同様に走行風12が反転部8によりミラーユニット4の方向に反転され、排出口9より吹き出て、ミラー41の鏡面に吹きつけられる。ミラー41の鏡面に付着した雨滴は、その風圧により吹き飛ばされ、常時綺麗な表面を維持するものである。即ち、開閉弁10により、走行風12の流れを排出口9あるいは放出口14に切り替えるようにしたものである。
本実施例は、他の参考例にも適用できることは言うまでもない。
参考例4
図7は、サイドミラーのみではなく、運転席側および助手席側のドアーウィンドウに付着した雨滴も吹き飛ばすことができる雨滴除去装置に関するもので、前記図1で説明した回動式の筒状開閉弁を装備した雨滴除去装置に適用した参考例を示す斜視図である。図8は本参考例の雨滴除去装置の水平面における断面平面図である。
図7において、15はノズルで、該ノズル15は、雨滴除去装置5に一体的に固着されており、サイドミラー1のミラーハウジング2の側壁に沿って形成され、雨滴除去装置5の側方より延設されている。このノズル15より噴出される走行風12により運転席側および助手席側のドアーウィンドウに付着した雨滴を吹き飛ばすものである。
また、通風道6内部には、図8に示すように、隔壁16が形成され、該隔壁16により通風道6が通風道61と通風道62に分岐され、走行風12の一部は通風道61を通過してノズル15へ導入され、その残部は通風道62を通過して排出口9へ導入するように形成したものである。このように構成することにより、雨天時などにワイパーを作動させると、該ワイパーの作動に連動して図7および図8に示すように開閉弁10が開き、取入口7より進入した走行風12は、隔壁16で分岐され、その一部がノズル15へ導かれ、図8に示すように運転席側あるいは助手席側のドアーウィンドウに付着した雨滴も吹き飛ばすことができるものである。残部の走行風12は、前記参考例・実施例で説明したように通風道6に沿って流れ、反転部8によりミラー41の方向へ反転され、雨滴除去装置5の後端に装備された排出口9より吹き出てミラー41の鏡面に吹きつけられる。ミラー41の鏡面に付着した雨滴は、その風圧により吹き飛ばされ、常時綺麗な表面を維持するものである。ドアーウィンドウ側へ導かれる走行風12の流れは、車両進行方向の後方側に向け吹き出されるので、空気抵抗が増加することはない。
なお、17は整流板で、該整流板17を形成することにより、通風道6内を流れる走行風12をよりスムースに流すことができるもので、該整流板17は必須のものではなく、形成しなくても良い。
図9は、本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置を装備した状態を示す要部拡大平面図である。
同図中、18は自動車・トラックなどの車両を示し、19は車両18の運転席側のドアーウィンドウを示す。図8で説明したように、前記隔壁15にて分岐され、雨滴除去装置5に流入した走行風12の一部が、ドアーウィンドウ19に付着した雨滴を吹き飛ばし、ドアーウィンドウ19の窓越しに見るサイドミラー1の確認が容易となり、雨天時においても後方視認性が著しく向上するものである。
参考例では、車両18の運転席側のサイドミラー1についてのみ説明したが、車両18の助手席側の左側ドアーウィンドウに対しても装備することにより、同様にして視認性が向上することは言うまでもない。また、助手席側のサイドミラー1は、図7,図9に示す参考例と対称に形成されることは言うまでもない。そして、この思想は、最良の形態にのみ適用できるものではなく、前記した参考例・実施例にも適用できることは言うまでもない。
上記で説明した最良の形態および各参考例・実施例において、走行風12の取入口7あるいは排出口9,放出口14の近傍に設けた開閉弁10の開閉をワイパーの駆動に連動しているので、取入口7あるいは放出口14を開き忘れたり、また取入口7あるいは放出口14を閉め忘れることがなく、快適に走行が可能になる。
また、上記参考例・実施例においては、ドアーに装備される電動格納式のサイドミラー装置について説明したが、この発明においては、電動格納式のサイドミラー装置以外の車両の外側に装備されるフェンダーミラーにも適用可能であり、トラック等の貨物車両のサイドミラーにも適用可能であることは言うまでもない。
本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の最良の形態を示す断面側面図である。 本発明による雨滴除去装置の走行風取入口に軸支される回動式の筒状開閉弁を示す斜視図である。 本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の参考例1を示し、開閉弁が板状の弁で形成したものを示す断面側面図である。 本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の参考例2を示し、開閉弁がルーバー状の弁で形成したものを示す断面側面図である。 本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の参考例3を示し、開閉弁がへの字状の弁で形成したものを示す断面側面図である。 本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の実施例を示し、開閉弁を排出口・放出口近傍に備えたものを示す断面側面図である。 本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の参考例4を示し、走行風の一部をドアーウィンドウにも噴出するようにしたものを示す斜視図である。 本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置の参考例4の水平面における断面平面図である。 本発明による車両用サイドミラーの雨滴除去装置を装備した状態を示す要部拡大平面図である。
1 サイドミラー
2 ミラーハウジング
3 パワーユニット
4 ミラーユニット
41 ミラー
42 ミラーホルダ
5 雨滴除去装置
6 通風道
7 取入口
8 反転部
9 排出口
10 開閉弁
12 走行風
14 放出口
15 ノズル
16 隔壁

Claims (1)

  1. 自動車・トラックなどの車両におけるサイドミラーの周壁に固着し、車両走行による走行風を取り込む取入口と、該取入口とほぼ同じ水平位置で開口され、走行風を通過放出させる放出口と、該走行風を反転してサイドミラー鏡面に吹き付ける排出口と、これら取入口と放出口および排出口とを連結する通風道と、上記放出口および排出口近傍に、これら放出口および排出口の通路を跨ぐようにして軸支され、ワイパーの作動に連動して開閉する開閉弁とを備え、ワイパーが作動していない時に該開閉弁を開口することにより上記取入口より取り込んだ走行風を放出口より吹き抜けるようにし、ワイパーが作動した時に開閉弁を閉口することにより上記取入口より取り込んだ走行風を排出口より吹き出しサイドミラー鏡面に付着した雨滴を吹き飛ばすようにしたことを特徴とする車両用サイドミラーの雨滴除去装置。
JP2007322937A 2007-12-14 2007-12-14 車両用サイドミラーの雨滴除去装置 Expired - Fee Related JP4363576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007322937A JP4363576B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 車両用サイドミラーの雨滴除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007322937A JP4363576B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 車両用サイドミラーの雨滴除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009143398A JP2009143398A (ja) 2009-07-02
JP4363576B2 true JP4363576B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=40914562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007322937A Expired - Fee Related JP4363576B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 車両用サイドミラーの雨滴除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4363576B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109050409A (zh) * 2018-08-30 2018-12-21 广东工业大学 一种后视镜及车辆

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014102807A1 (en) * 2012-12-27 2014-07-03 Faurecia Bloc Avant Rear view mirror comprising an air duct
CN104792743A (zh) * 2015-03-24 2015-07-22 北京赛凡光电仪器有限公司 全天候长距离透射式大气能见度仪
CN105599730A (zh) * 2016-02-17 2016-05-25 魏冰玲 一种风能后视镜雨刷器
CN105584419B (zh) * 2016-03-09 2017-11-10 许晓丽 一种结构优化的汽车后视镜
KR101806046B1 (ko) * 2016-11-16 2018-01-10 이중희 사이드미러에 장착하는 김서림 방지장치
CN107539224A (zh) * 2017-08-15 2018-01-05 江苏阳城汽车配件有限公司 一种具有除雾和除水功能的汽车后视镜
CN112428924A (zh) * 2020-11-23 2021-03-02 李守延 一种除雾防雨式节能型汽车后视镜
DE102021111199A1 (de) 2021-04-30 2022-11-03 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Reinigung eines optischen Elements an einem Fahrzeug

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109050409A (zh) * 2018-08-30 2018-12-21 广东工业大学 一种后视镜及车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009143398A (ja) 2009-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4363576B2 (ja) 車両用サイドミラーの雨滴除去装置
US10604198B2 (en) Motor vehicle spoiler with rear screen cleaning device
JP2002240628A (ja) 自動車用バックアイカメラ
CN205498767U (zh) 汽车后视镜及汽车
US20170057463A1 (en) Vehicle front section structure
JP2003526567A (ja) 自動車のためのワイパ装置
KR20180102460A (ko) 카메라 모니터 시스템 클리닝 장치
JP2015174622A (ja) 乗用車のフロントガラス周縁構造
JP3244612U (ja) サイドミラー
JP2510304Y2 (ja) 車輛用エアスポイラ
JP2014181008A (ja) 車両の水滴除去装置
JP6123996B2 (ja) サイドミラーの水滴除去装置
JP2006151040A (ja) 車外ミラーの水滴除去装置
JP2010221867A (ja) カウルトップガーニッシュのシール構造
WO2000066381A1 (fr) Visiere laterale pour voiture
JP3957160B2 (ja) 車室内換気装置
JP3051234U (ja) 風圧型ワイパー装置
JPH01208248A (ja) 自動車用水滴等除去装置
JPH0562392U (ja) 自動車のスロブ音防止装置
CN114013520A (zh) 车辆污水管理系统及车头
JPS5861047A (ja) 自動車のサイドウインド用雨滴除去装置
JP2014181010A (ja) ドアウインドウの水滴除去装置
TWM569287U (zh) 車用後擋風玻璃排水裝置
JP6242672B2 (ja) カウルルーバー
JP2019182422A (ja) 車両の風切音低減構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090410

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20090410

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20090501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090714

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees