JP2003526567A - 自動車のためのワイパ装置 - Google Patents

自動車のためのワイパ装置

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JP2003526567A JP2001566946A JP2001566946A JP2003526567A JP 2003526567 A JP2003526567 A JP 2003526567A JP 2001566946 A JP2001566946 A JP 2001566946A JP 2001566946 A JP2001566946 A JP 2001566946A JP 2003526567 A JP2003526567 A JP 2003526567A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、自動車のためのワイパ装置(10)であって、ウィンドウガラスワイパ(12,14)のワイパブレード(38)を備えた少なくとも1つのワイパアーム(36)が、停止位置(26)で、車両のウィンドウガラス(16)の側方制限部(40,46)に対して平行に置かれている形式のものを起点としている。ワイパブレード(38)を有したワイパアーム(36)が、停止位置(26)で、車両ウィンドウガラス(16)と、このウィンドウガラス(16)に対して間隔(56)をおいて延びているカバー(34,48)との間に配置されていることが提案される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 背景技術 本発明は請求項1の上位概念に記載の形式の、自動車のためのワイパ装置を起
点としている。
【0002】 自動車のウィンドウガラスワイパはワイパ運動中に、両反転位置によって制限
されている、車両ウィンドウガラス上の払拭領域を擦過する。ウィンドウガラス
ワイパは収納される場合には停止位置へと走行する。この停止位置は反転位置と
一致していてよい。通常は停止位置は、ボンネットに向かう最も低い位置に位置
しているので、ウィンドウガラスワイパは、ボンネットとフロントガラスとの間
のいわゆるボンネットギャップに位置している。払拭運転時に初めて、ウィンド
ウガラスワイパは見えるようになり、停止位置から上方に向かって上方の反転位
置にまで運動する。この反転位置からウィンドウガラスワイパは引き続き下方の
反転位置または停止位置へと達する。
【0003】 タンデム式ワイパ装置でこの原理を使用すると、ドライバの視界は、停止され
たウィンドウガラスワイパにより妨げられることはないが、比較的大きなボンネ
ットギャップにより空気の渦流が生じ、このような渦流はエアロダイナミック的
に不都合に作用し、騒音を引き起こす。対向式ワイパ装置ではさらに、2つのウ
ィンドウガラスワイパは停止位置で、その形状と上記払拭領域とに基づきしばし
ば十分に互いに内外に格納することができない。従ってこれらのウィンドウガラ
スワイパは通常はボンネットギャップから突出し、従ってドライバに見えるよう
になっている。ウィンドウガラスワイパが防風停止位置に達しないと、ワイパは
走行風によって巻き込まれ、大きな風騒音が発生する。
【0004】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第4405926号明細書により冒頭で述べた
形式のワイパ装置が公知である。この公知のワイパ装置では少なくとも1つのウ
ィンドウガラスワイパが停止位置で、フロントガラスの側方の制限部、いわゆる
Aピラーに対して平行に収納されている。ウィンドウガラスワイパは可動のワイ
パアームを有している。この可動のワイパアームは、フロントガラスに向かって
開かれた成形部から成っていて、ワイパブレードを部分的に覆っている。停止位
置ではワイパアームは側方で、車体のAピラーのくぼみ内に位置していて、ワイ
パアームの外側の輪郭は、制限ピラーの輪郭にほぼ同一平面上に位置している。
しかしながらワイパアームに固定されたワイパブレードは、制限ピラーにまで達
しておらず、中間室が生じてしまい、これは不都合な車両の空気抵抗を生ぜしめ
る。さらにワイパブレードの開かれたプロフィールと、ワイパブレードとピラー
の間のギャップとにより遮蔽されずに停止されたウィンドウガラスワイパはノイ
ズを生ぜしめる。
【0005】 発明の効果 本発明によれば、ワイパブレードを有したワイパアームが、停止位置で車両ウ
ィンドウガラスと、このウィンドウガラスに対して間隔をおいて延びるカバーと
の間で配置されている。カバーは車体のいわゆるAピラーに設けられていて、A
ピラーは同時にフロントガラスの側方の制限部を形成している。停止されたウィ
ンドウガラスワイパが、車体の輪郭に適合するカバーの下方に存在している場合
には、一方では走行中の空気抵抗と騒音とが減じられ、他方では車両の外観が改
善される。同時に、ボンネットとフロントガラスとの間のボンネットギャップを
小幅に形成することができるので、これによっても車両のエアロダイナミックと
外観とが改善される。有利には、特にカバーがプラスチック載置部によって形成
されるならばカバーの重量も軽くなる。
【0006】 ウィンドウガラスワイパは客室に向かっては、フロントガラスの縁部において
黒色部によって遮蔽されているので、ドライバからは見えない。このことは視覚
的な印象も改善する。
【0007】 本発明によれば、停止位置にあるワイパブレードが、カバーとフロントガラス
との間の開口をほぼ閉鎖しているので、カバーと、ワイパブレードの、フロント
ガラスとは反対の側との間の領域でしか小幅のギャップは開かれていない。この
ギャップを閉鎖するために、本発明の構成はこの領域で、付加的なシール部材を
有している。このシール部材はウィンドウガラスワイパの停止位置では、カバー
にほぼ同一平面上で続いている。フロントガラスと、ウィンドウガラスワイパと
、カバーとの間のこのような密なユニットにより、空気抵抗が僅かになるほか、
周囲の影響に対する保護も得られる。特に汚染粒子は極めて僅かしかワイパ条片
に堆積しない。
【0008】 本発明の別の構成では、シール部材を、同時にスポイラの機能も果たすように
形成することができる。
【0009】 カバーの下方にウィンドウガラスワイパを停止させる際には、このワイパがで
きるだけ扁平に形成されていると特に有利である。ウィンドウガラスワイパは、
例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第1973823号明細書により公知であ
るように扁平ビームワイパブレードによって、かつ/又は、扁平なフラップユニ
ットが備えられた扁平な板ばねワイパアームによって形成されている。有利には
構成部分は同時に、U字形成形部分と、通常の支持ヨークシステムを備えたワイ
パブレードとから成る従来のワイパアームよりも極めて小さな重量を有している
【0010】 ワイパ運動中のウィンドウガラスワイパの運動は、可逆モータによって制御さ
れる。従って、ウィンドウガラスワイパは、カバーされる停止位置から下方に向
かって下方反転位置にまで運動し、次いで再び上方に向かって運動する。ウィン
ドウガラスワイパが常に車体のピラーに当接しないようにするために、払拭運転
のためには、停止位置の手前、数度のところに位置する上方の反転位置が設けら
れている。可逆モータは有利には、例えばワイパブレードを交換するためにサー
ビス位置に接近することができる。このサービス位置は、ウィンドウガラスワイ
パの両反転位置の間の中央領域に位置している。
【0011】 さらなる利点は以下に図面につき説明する。図面には本発明の実施例が示され
ている。図面、明細書、請求項は、多くの特徴の組み合わせが示されている。当
業者はこれらの特徴を個々に考慮し、有利にはさらに組み合わせることができる
【0012】 実施例の説明 自動車のためのワイパ装置10は、2つのウィンドウガラスワイパ12,14
を有している。これらのウィンドウガラスワイパ12,14はフロントガラス1
6上を擦過する(図1)。ウィンドウガラスワイパ12,14は、ワイパ運転中
に逆方向に運動し、可逆モータ(図示せず)によって駆動される。旋回運動時に
、ウィンドウガラスワイパ12はフロントガラス16上の払拭領域18を擦過し
、ウィンドウガラスワイパ14は払拭領域20を擦過する。これらの払拭領域の
輪郭は、境界線22,24によって図示されている。以下の記載は、ウィンドウ
ガラスワイパ12のみに関するものである。しかしながらこの説明は、ウィンド
ウガラスワイパ14にも該当する。
【0013】 ウィンドウガラスワイパ12が位置している下方反転位置28は、払拭領域1
8を制限している。この位置からウィンドウガラスワイパ12は上方に向かって
上方反転位置32へと運動する。この上方反転位置32は、旋回運動時に払拭領
域18の上方の境界部を形成する。上方の反転位置32の後方、数度のところに
停止位置26が位置していて、ウィンドウガラスワイパ12は収納される場合に
だけこの停止位置26に位置する。停止位置26では、ウィンドウガラスワイパ
12がほぼ垂直位置にあり、フロントガラス16の側方の制限部、いわゆるAピ
ラーに対して平行に、カバー34の下方に収納される。カバー34の下方の所要
スペースをできるだけ小さくするために、有利にはワイパアーム36が板ばねワ
イパアームとして形成されていて、ワイパブレード38が、ワイパ条片50を備
えた扁平ビームワイパブレードとして形成されている。ワイパブレード38の組
み付けまたは交換のためには可逆モータがサービス位置30をとる。このサービ
ス位置は有利には、上方の反転位置32と下方の反転位置28との間の真ん中に
位置していて、この位置では修理作業を容易に行うことができる。
【0014】 図2には、フロントガラス16の一部とAピラー40とが示されている。この
ピラー40は中空成形体から成っていて、フロントガラス16のために、一体成
形された接触面58を有している。本発明によればピラー40は、フロントガラ
ス16に面した側に一体成形されたカバー34を有している。このカバー34は
フロントガラス16に対して間隔56を有している。カバー34の下側には、停
止位置26にあるウィンドウガラスワイパ12が収納されている。この場合、ワ
イパブレード38に固定されたワイパ条片42はフロントガラス16に接触して
いて、この領域に設けられた、カバー34を形成する開口60を閉鎖している。
【0015】 開口60を完全に閉鎖するために、本発明の構成ではワイパブレード38の、
フロントガラス16とは反対側の面にシール部材52が設けられている(図3及
び図4)。このシール部材52は有利にはゴムから成っている。図3の変化実施
例に示されたカバー48は、少なくとも部分的にプラスチック載置部として形成
されていて、ピラー46に、例えば接着またはクリップ固定により固定されてい
る。空気抵抗を減じるために、カバー48は開口60の領域で丸みをつけられら
た輪郭を有している。この輪郭は、シール部材52にほぼ同一平面状に続いてい
る。
【0016】 図4の別の構成では、スポイラとして形成されているシール部材54が示され
ている。スポイラ54は、走行中のワイパ運動時にワイパブレード38の押しつ
け力を高める。さらにスポイラは、カバー34に空気力学的に良好に続いている
【0017】 外観的な理由から、全ての構成においてフロントガラス16には、カバー34
または48の領域で、客室に向かって黒色部44を有している。この黒色部44
は停止位置で収納されたウィンドウガラスワイパ12を遮蔽し、これによりウィ
ンドウガラスワイパ12が客室から見えなくなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるワイパ装置の、対向式ウィンドウガラスワイパを備えた車両ウィ
ンドウガラスを示す図である。
【図2】 図1のII−II線に沿った拡大断面図である。
【図3】 図2の変化実施例を示す図である。
【図4】 図2のさらに別の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 ワイパ装置、 12,14 ウィンドウガラスワイパ、 16 フロン
トガラス、 18,20 払拭領域、 22,24 境界線、 26 停止位置
、 28 下方反転位置、 30 サービス位置、 32 上方反転位置、 3
4 カバー、 36 ワイパアーム、 38 ワイパブレード、 40 Aピラ
ー、 42 ワイパ条片、 44 黒色部、 46 Aピラー、 48 カバー
、 50 ワイパ条片、 52 シール部材、 54 スポイラ、 56 隔壁
、 58 接触面、 60 開口
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のためのワイパ装置(10)であって、ウィンドウガ
    ラスワイパ(12,14)のワイパブレード(38)を備えた少なくとも1つの
    ワイパアーム(36)が、停止位置(26)で、車両のウィンドウガラス(16
    )の側方制限部(40,46)に対して平行に置かれている形式のものにおいて
    、 ワイパブレード(38)を有したワイパアーム(36)が、停止位置(26)
    で、車両ウィンドウガラス(16)と、このウィンドウガラス(16)に対して
    間隔(56)をおいて延びているカバー(34,48)との間に配置されている
    ことを特徴とする、自動車のためのワイパ装置。
  2. 【請求項2】 カバー(34)が、車両ウィンドウガラス(16)が結合さ
    れている、車体のピラー(40)に一体成形されている、請求項1記載のワイパ
    装置。
  3. 【請求項3】 カバー(48)が少なくとも部分的にプラスチック載置部に
    より形成されている、請求項1または2記載のワイパ装置。
  4. 【請求項4】 ワイパブレード(38)を有したワイパアーム(36)が、
    停止位置(26)で、客室に対して、車両ウィンドウガラスの縁部における黒色
    部(44)によって遮蔽されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の
    ワイパ装置。
  5. 【請求項5】 ワイパブレード(38)が停止位置(26)において、カバ
    ー(34,48)と車両ウィンドウガラス(16)との間の開口(60)をほぼ
    閉鎖している、請求項1から4までのいずれか1項記載のワイパ装置。
  6. 【請求項6】 ワイパブレード(38)の、車両ウィンドウガラス(16)
    とは反対の面に、停止位置(26)でカバー(34,48)に接続されるシール
    部材(52,54)が設けられている、請求項5記載のワイパ装置。
  7. 【請求項7】 シール部材がスポイラ(54)として形成されている、請求
    項6記載のワイパ装置。
  8. 【請求項8】 ワイパアーム(36)が、板ばねワイパアームとして形成さ
    れていて、かつ/または、ワイパアーム(38)が扁平ビームワイパブレードと
    して形成されている、請求項1から7までのいずれか1項記載のワイパ装置。
  9. 【請求項9】 可逆モータが設けられていて、該可逆モータが、停止位置(
    26)の数度手前で、ワイパアーム(36)の上方の反転位置(32)に達する
    、請求項1から8までのいずれか1項記載のワイパ装置。
  10. 【請求項10】 可逆モータが、車両ウィンドウガラス(16)のほぼ真ん
    中に位置するサービス位置(30)へと接近することができる、請求項9記載の
    ワイパ装置。
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