JPH0653008B2

JPH0653008B2 - 苗植装置

Info

Publication number: JPH0653008B2
Application number: JP463485A
Authority: JP
Inventors: 木下　　栄一郎
Original assignee: Iseki and Co Ltd
Current assignee: Iseki and Co Ltd
Priority date: 1985-01-14
Filing date: 1985-01-14
Publication date: 1994-07-20
Anticipated expiration: 2009-07-20
Also published as: JPS61166308A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、苗植装置に関し、育苗器や育苗シート等の
ポット状に床付苗として育苗された苗を植付ける形態の
ものである。

従来の技術特開昭５９−４２８２２号は、ポット状の育苗器で育苗
した床付苗を、上側から下方へ押出体によって押し出し
ながら、この下方では植付カップによって受けて、土壌
面へ下降し、この植付カップの底部を開いて苗を植付け
る形態が記載されている。

発明が解決しようとする問題点上例のように苗植付カップの底部を単に開閉するだけ
で、床付苗を土壌面に形成された切溝や、植付穴等に植
付ける構成では、この床付苗が苗植付カップの上昇時等
によって乱され易く、植付姿勢が不安定となる。

問題点を解決するための手段この発明は、床付苗（１）を受けて土壌面（２）へ下降
して開放する苗植付カップ（３）に、この下降位置で開
放状態の苗植付カップ（３）内の床付苗（１）を係合し
て植付姿勢に押出す植付体（４）を設けてなる苗植装置
の構成とする。

発明の作用苗植付カップ（３）は昇降運動する間に、上方位置では
床付苗（１）の供給を受けて、内部にこの床付苗（１）
を保持した形態で下方の土壌面へ運び底部を開放して、
この保持苗（１）を土壌面の植付溝や植付穴等に植付体
（４）で係合して押出しながら植付ける。

発明の効果苗植付カップ（３）は内部に床付苗（１）を保持した形
態で土壌面へ運び、底部を開放してこの保持苗を植付体
（４）によって係合して土壌面下へ押付けるものである
から、床付苗の床部は土壌面下に埋められ易く、土壌へ
の定着が良好で、苗姿勢が安定し、苗の植付時の乱れを
少くすることができ、この植付体（４）は苗植付カップ
（３）と一体的に下降するから関係位置が土壌面の深浅
変化等によって変化したり、床付苗（１）の係合及び押
出作用が不正確となり難い。

実施例なお、図例において、機体（５）に対して昇降枠（６）
（７）を平行状にして後方へ突出して、これら昇降枠
（６）（７）は調節ハンドル（８）によって機体（５）
に上下回動調節すべく設けられ、後端部には左右で前後
方向位置をずらせて軸（９）（10）によって回転アーム
（11）（12）を回転すべく設け、一方の昇降枠（６）は
機体（５）内の連動機構によって該軸（９）を回転連動
すべく連動機構（13）を設け、これら回転アーム（11）
（12）の他端は植付カップ（３）上部の筒体（14）部分
の左右両側部に上記軸（９）（10）と同間隔を有して各
々枢着（15）（16）し、これら両回転アーム（11）（1
2）の枢着（15）（16）部にはカム（17）（18）を固着
している。軸（９）の回転によって回転アーム（11）
（12）が回転（イ）して平行状の四点（９）（10）（1
5）（16）リンク機構形態により、植付カップ（３）を
開口部を上側方へ向けた一定方向姿勢で平行的に回転さ
せる構成である。

植付カップ（３）は下端部が円錐形状に尖った形態と
し、左右二つ割に下端が開きうるよう各左右部分の上端
部を上側の筒体（14）部の下端部に枢着（19）（19）し
ている。（20）はこのカップ（３）を開閉させるための
開閉アームで、筒体（14）の前側に枢着され、先端を前
記カム（17）に接圧させてあり、この途中のリンク（2
1）をカップ（３）の重合せる長孔２２に嵌合させて、
このリンク（21）の上下動によってカップ（３）が左右
に開閉すべく連動構成している。又、回転アーム（11）
（12）との関係はカップ（３）が上死点部から下死点部
へ下降する行程ではこのカップ（３）を閉鎖姿勢とし、
下死点近傍では開放しうる関係にカム（17）形状を形成
している。

植付体（４）はＵ字状を呈した床付苗（１）の上面部を
係合して下方へ押下しうるもので、このＵ字状下部にボ
ス部（23）を設け、前記筒体（14）の後側面に前後方向
に回動自在に枢着（24）して垂下せる案内杆（25）に対
してこのボス部（25）を上下摺動自在に設け、ばね（2
6）で上方へ弾発させている。前記苗植付カップ（３）
の後側面にはこの植付体（４）の介入しうる穴（27）が
設けられていて、植付カップ（３）が閉鎖状態にあって
も植付体（４）がカップ（３）内に位置せる床付苗
（１）の床部上面に係合しうる関係に設定し、該枢着部
（24）近傍には前記カム（18）によって回動されるクラ
ンク軸（28）を設け、このクランク軸（28）の一端と該
ボス（23）との間を連杆（29）で連結し、植付カップ
（３）の下降行程で、植付体（４）が穴（27）から植付
カップ（３）内へ介入して床付苗（１）の床部上面を係
合してばね（26）に抗して下動されて、開かれた植付カ
ップ（３）の下端から床付苗（１）を下方へ押出しうる
構成である。

（30）は床付苗（１）をのせて移送する繰出装置で、ラ
グ付ベルトからなり、移送樋（31）の底部に設けられ、
この繰出装置（30）はラチエットアーム（32）、連杆
（33）等を介して、前記昇降枠（６）に枢着された回動
アーム（34）に連結されて、筒体（14）の一側に設けら
れた突子（35）の下降時にこの回動アーム（34）を係合
回動させて、該繰出装置（30）を一床付苗（１）幅だけ
前方へ繰出うる構成としている。

（36）は苗挟持板で、ハンドル（37）枠の基部に対して
前後方向揺動自在に設けられた平行リンク（38）の下端
に枢着されて、ばね（39）で常時後側方の繰出装置（3
0）側へ弾発付勢され、左右に開閉して床付苗（１）の
床部を左右両側面から挟持して前方へ引出しうる構成と
している。この苗挟持板（36）の前方移動と挟持作用
は、前記突子（35）との係合によって行いうる関連構成
である。

（40）は原動機、（41）は走行車輪、（42）はこの伝動
ケース、（43）は鎮圧ロールである。

軸（９）が連動回転されると回転アーム（11）（12）の
回転（イ）によって、苗植付カップ（３）は苗繰出装置
（30）の前端部と土壌畝面（２）との間を回転昇降さ
れ、いずれの回転位置においても筒体（14）上面を上方
に向けた姿勢で並行回転される。植付カップ（３）が上
死点近傍へ移行するとき、突子が苗挟持板（36）を係合
するため、この苗挟持板（36）が繰出装置（30）前端の
床付苗（１）の床部を左右から挟持して前方へ挟み出し
ながら、同行する下側部の筒体（14）上に位置せしめ
て、突子（35）による係合が離脱すると床付苗（１）は
筒体（14）から植付カップ（３）内へ供給される。この
とき、この植付カップ（３）は第１図〜第３図、および
第７図の状態にあって、カップ（３）は閉鎖して内部に
床付苗（１）を受けうる状態で、植付体（４）は外側位
置にある。

植付カップ（３）がこれより下降行程に移ると、途中で
突子（35）が回動アーム（34）を回動させて、繰出装置
（30）による床付苗（１）を一個宛て前方へ繰出して挟
持板（36）による挟持圏内に置く。下死点近傍に至る
と、カム（17）、（18）の回動によって、苗植付カップ
（３）が左右に開放されると共に、植付体（４）がカッ
プ（３）内の床付苗（１）の床部上面に係合されて（第
４図）、ばね（26）に抗して下動されるため、この床付
苗（１）を下方へ押下して土壌面上に位置された床部を
この土壌面下へ押込むこととなる（第５図、第６図）。
従って、床付苗（１）は土壌面に一部埋没されるため、
苗姿勢が安定される。

下死点から上死点へ上昇する行程では、カム（17）（1
8）によって、植付カップ（３）は閉鎖され、植付体
（４）は第１図の如くカップ（３）外側へ戻る。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は一部の
側面図、第２図は背面図、第３図は正面図、第４図〜第
６図はその一部の作用を示す側面図、第７図は一部破断
せる側面図、第８図は平面図である。図中、符号（１）は床付苗、（２）は土壌面、（３）は
苗植付カップ、（４）は植付体を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】床付苗（１）を受けて土壌面（２）へ下降
して開放する苗植付カップ（３）に、この下降位置で開
放状態の苗植付カップ（３）内の床付苗（１）を係合し
て植付姿勢に押出す植付体（４）を設けてなる苗植装
置。