JPH086418Y2 - 野菜苗移植装置における野菜苗移送部構造 - Google Patents

野菜苗移植装置における野菜苗移送部構造

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JPH086418Y2
JPH086418Y2 JP1989023639U JP2363989U JPH086418Y2 JP H086418 Y2 JPH086418 Y2 JP H086418Y2 JP 1989023639 U JP1989023639 U JP 1989023639U JP 2363989 U JP2363989 U JP 2363989U JP H086418 Y2 JPH086418 Y2 JP H086418Y2
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vegetable seedling
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、野菜苗移植装置における野菜苗移植部構造
に関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来、野菜苗移植装置の一実施例としては、自走可能
な移植機本体に野菜苗移植装置を設け、同野菜苗移植装
置を、野菜苗を搬送自在に載置する野菜苗搬送部と、同
搬送部より搬送されてくる野菜苗を取出す野菜苗取出し
部と、同取出し部より野菜苗を受取り同野菜苗を圃場の
苗移植用凹部まで案内する野菜苗案内部と、同案内部よ
り野菜苗が案内されてくる前に圃場に苗移植用凹部を形
成する苗移植用凹部形成部とから構成したものがある。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 かかる野菜苗移植装置においては、野菜苗移送部は、
苗収容ポットを表面に多数形成した移送ベルトが回動自
在に配設されており、従って、移送ベルトの終端では、
苗収容ポットが移送ベルトと共に終端のプーリーで反転
して回動するように構成されており、かかる移送ベルト
の反転個所には、苗収容ポットがV字状の溝付のプーリ
ーに沿って反転するため、苗収容ポットの円滑な反転を
ガイドするための帯状の円弧状ガイド板が左右のプーリ
ーの外周に沿って配設されている。
しかし、この円弧状ガイド板があるために、左右側端
にある苗収容ポットに収納された苗の葉部が、同ガイド
板の内側に巻き込まれるおそれがあり、苗葉部を損傷す
る欠点があった。
(ニ) 課題を解決するための手段 本考案は、野菜苗移植装置を、間歇的に苗を移送する
野菜苗移送部と、同移送部より移送された野菜苗を一個
づつ取出す野菜苗取出し部と、同取出し部からの野菜苗
を受取り畦に移植する移植器とより構成し、しかも、野
菜苗移送部は、苗収容ポットを搬送する無端搬送体を回
動自在とすることにより構成してなる野菜苗移植装置に
おいて、無端搬送体の回動部の前方に円弧状ガイド板を
配設すると共に、無端搬送体の回動部両側方に野菜苗の
葉部をガイドするためのガイド杆を配設し、同ガイド杆
は、先端部が円弧状ガイド板の上端上方から無端搬送体
の内側方向へ向って伸延すべく構成してなる野菜苗移植
装置における野菜苗移送部構造を提供せんとするもので
ある。
(ホ) 作用 この考案では、移植機本体により野菜苗移植装置を走
行させながら、野菜苗移送部の無端搬送体により搬送さ
れる苗収納ポットから、野菜苗を一個づつ野菜苗取出し
部で取出し、畦の根移植用凹部に植付けるものであり、
この際に、苗収容ポットを搬送する無端搬送体は反転し
ながら回動すると同時に、苗収容ポットは、無端搬送体
の回動部の前方に設けた円弧状ガイド板に沿って反転回
動していく。
しかし、両側端の苗収容ポットに収容された野菜苗の
葉部は、ガイド杆の先端部が、円弧状ガイド板の上端上
方から無端搬送体の内側に向って伸延しているので、円
弧状ガイド板を回避しながらガイド杆先端部に沿って進
行し、葉部を損傷することなく円滑に無端搬送体の回動
を行うものである。
(ヘ) 効果 この考案によれば、ガイド杆を、円弧状ガイド板の上
端上方から無端搬送体の内側方向へ向って伸延すべく構
成しているために、苗収容ポットに収容した野菜苗の葉
部が円弧状ガイド板の内側に巻き込まれるのを防止し、
苗葉部の損傷を防止しながら、円滑に野菜苗の搬送が行
えると共に、無端搬送体の反転もスムーズに行える効果
を有する。
(実施例) 本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、第1図
及び第2図に示す(A)は、本考案に係る野菜苗移植機
であり、自走可能な移植機本体(1)の前方に野菜苗移
植装置(2)を連結している。
そして、移植機本体(1)は、上下方向に伸延するミ
ッションケース(3)の下部左右側に車輪(4)
(4′)を取付け、同ミッションケース(3)の上端
に、後上方へ伸延するハンドル(5)の前端を取付け、
ミッションケース(3)の後面下部より後方へ突出させ
た原動機部支持フレーム(6)上に原動機部(7)を搭
載し、同原動機部(7)とミッションケース(3)との
間に伝動機構(8)を介設している。(8−1)は駆動
プーリ、(4a)は車軸、(9)はバッテリー、(10)は
野菜苗移植装置(2)を着脱自在に連結するための本体
側連結部である。
また、野菜苗移植装置(2)は、上記本体側連結部
(10)に移植装置側連結部(11)を着脱自在に連結し、
同連結部(11)の前方に縦フレーム(11−1)を連設し
て、同縦フレーム(11−1)の前方に支持フレーム(1
2)を突設していると共に、支持フレーム(12)の前端
には、横フレーム(13)を横架し、同横フレーム(13)
の左右側端部に、それぞれ遊動輪(14)(14′)を取付
けている。
また、支持フレーム(12)の上部には駆動ケース(1
5)を載置して、前記駆動プーリ(8−1)と連動する
従動プーリ(16)を設けている。(16−1)は伝動ベル
トである。そして、駆動ケース(15)の上部には、後方
へ間歇的に移送する野菜苗移送部(20)を設け、同移送
部(20)の直後方には、同移送部(20)より移送されて
くる野菜苗(B)を一個づつ取出す野菜苗取出し部(3
0)を設け、同取出し部(30)と野菜苗移送部(20)と
の間の直下方に、同取出し部(30)より野菜苗(B)を
受取り、同野菜苗(B)を畦(G)の苗移植用凹部
(G′)まで案内する野菜苗案内部(40)を位置させて
いる。
また、野菜苗移送部(20)は第2図に示す如く、縦フ
レーム(11−1)の上部両側に前方に向けて苗移送枠
(21)を傾斜状に突設している。(22)は苗移送枠(2
1)の上部に機体横方向に設ける従動プーリ、(23)は
苗移送枠(21)の基部(24)に機体横方向に設ける駆動
用平プーリで、従動プーリ(22)と駆動用平プーリ(2
3)とには苗収容ポット(28−1)を搬送する無端搬送
体としての移送ベルト(25)が巻回している。
(23−1)は駆動用平プーリ(23)を駆動する駆動装
置で、駆動モーター(23−2)、駆動プーリ(23−
3)、従動プーリ(23−4)、伝動ベルト(23−5)よ
り構成されている。(26)は苗移送枠(21)の左右の両
側板で、上部中央部に広幅状の連結板(27)を掛け渡し
状に位置させている。(28)は野菜苗(B)を配置した
野菜苗収容体で、移送ベルト(25)上に載置されて苗移
送枠(21)の基部(24)に順次移送可能としている。そ
して、上記野菜苗収容体(28)は、帯状体に形成されな
がら上端開口部が広口で、四角錐台状の苗収容ポット
(28−1)を前後左右方向に整然と取付け、各ポット
(28−1)中には野菜苗(B)を収容している。
(29)は、前記駆動用平プーリ(23)の両側に固着す
るV溝付プーリで、同プーリ(29)のV溝部(29−1)
に苗収容体(28)の左右両端部の苗収容ポット(28−
2)を嵌装して移送可能としている。
また、(29−2)はV溝付プーリ(29)の外周部に設
ける円弧状ガイド板で、第11図に示す如く野菜苗収容体
(28)を下方に反転させるべく案内するものである。
(29−3)は上記ガイド板(29−2)を上下に調節して
取付ける取付金具、(29−4)は野菜苗(B)の上部を
案内するガイド杆で無端搬送体としての移送ベルト(2
5)の終端部に位置して野菜苗(B)の葉部が縦フレー
ム(11−1)側に当接してガイドしている。
(31)は野菜苗取出部(30)に設ける苗取出杆で、鈎
形に形成されていると共に、間歇的に往復回転しながら
苗収容ポット(28−1)内の野菜苗(B)を取出して、
縦方向に設ける野菜苗案内部(40)に搬出するものであ
る。(32)は駆動モーター、(32−1)はクランク部、
(33)は連結杆、(34)は往復レバー、(35)は支持軸
であって、苗取出杆(31)を開閉せしめるカム機構(3
6)を連結している。(37)は駆動モーターで送りネジ
(38)と連動して、野菜苗取出部(30)を左右方向に移
動自在としている。(39)は案内ガイドである。
また、野菜苗案内部(40)は、第5図に示す如く、左
右の縦フレーム(11−1)の上部より、下部中央に向け
て逆ハ字状の左右搬送ベルト(41−1)(41−2)を回
動自在に設けている。(42−1)(42−2)はベルト支
持枠であって、下部中央部(43)には野菜苗(B)を通
す隙間を設けている。(44)は駆動プーリ、(45)は伝
動ベルトで、上記左右搬送ベルト(41−1)(41−2)
の基部プーリ(46−1)(46−2)に巻回している。
(47−1)(47−2)は上部プーリである。また、(4
8)はテンションプーリ、(49)は駆動モーター、(49
−1)は出力軸である。
また、(49−2)は左右搬送ベルト(41−1)(41−
2)の後側を一体的に塞ぐベルトカバー、(49−3)は
ベルトカバー(49−2)の上部に設ける上部カバーで、
後方に傾斜した状態に構成されている。
また、(50)は野菜苗案内部(40)の下部に設ける野
菜苗移植部で、第6図乃至第8図に示す如く、入力軸
(51)上に入力プーリ(52)を軸架してVベルト(53)
により伝達している。そして、入力プーリ(52)内で、
かつ、入力軸(51)上には電磁クラッチ(52−1)を内
装して、同電磁クラッチ(52−1)により入力軸(51)
を間歇的に駆動するように構成している。(50−1)は
駆動部、(50−2)は駆動モーター、(54)は伝動ケー
スで下部に従動軸(55)を位置させて、チエン(56)に
より連動している。(57)は入力軸側スプロケット、
(58)は従動軸側スプロケットである。
そして、前記入力軸(51)の先端(59)には上部クラ
ンクアーム(61)を連結していると共に、従動軸(55)
の先端(60)には下部クランクアーム(62)を連結し
て、これらにより移植作動体(63)を上下方向にクラン
ク運動可能に連結している。(64)は上部クランクアー
ム(61)に設ける上部クランク軸、(65)は下部クラン
クアーム(62)に設ける下部クランク軸で、同クランク
軸(65)の先端部(66)にはカム機構(67)を内装した
カムケース(68)を装着している。(69)は、カムケー
ス(68)の上部左右位置に前後方向に設ける支点軸で、
各々開閉レバー(70)を垂下している。(71)は各開閉
レバー(70)(70)の下端に連結する開閉軸で、前側に
は左右の回転カム(72)(72)に当接する回転ローラー
(73)(73)を各々軸支しながら、後側には開閉自在の
移植器(74)を連結している。
また、(67−1)は前記回転カム(72)(72)を左右
両側に装着したカム取付金、(67−2)はカム取付金
(67−1)を下部クランク軸(65)に固着する固定ネジ
である。
また、回転カム(72)は外周側面に狭幅部(72−1)
と広幅部(72−2)を設けて下部クランク軸(65)の回
転により回転ローラ(73)を作動させるようにしてい
る。
そして、前記移植器(74)は、野菜苗案内部(40)の
下部中心に位置していると共に、逆三角錐に形成されて
下向き嘴状としながら、上部に開口部(75)を有してお
り、かつ、左右の移植器片(76−1)(76−2)を開閉
自在に組合わせて構成している。
また、左右の移植器片(76−1)(76−2)は前記左
右の開閉軸(71)(71)の後部に一体的に連結されてい
る。(77)は左右の開閉軸(71)(71)を互いに引張る
引張バネである。また、第3図において、(74−1)は
上下方向にクランク運動する移植器(74)の作動を検出
する検出スイッチで、縦フレーム(11−1)の下部(11
−2)に装着されており、これによって、移植器(74)
がクランク運動の上側定位置(74a)に停止して待機す
るように前記電磁クラッチ(52−1)と連動連結してい
る。
また、第9図乃至第10図は、苗取出杆(31)を作動さ
せるカム機構(36)の詳細図であって、前記支持軸(3
5)の先端には、往復レバー(34)の基部を連結するカ
ムケース(36−1)を連結している。
(36−2)は外周両側面に凹凸状のカム(36−3)を
形成するカム体で、内周部に一方クラッチ(36−4)を
設けながら支持軸(35)上に一体的に軸支されている。
(36−5)は、左右の苗取出杆(31)の各基部(31−
1)に連結する開閉レバーで、中間部には前記カム(36
−3)に当接するローラー(36−6)を設けている。
(36−7)は、左右開閉レバー(36−5)の下端に掛け
渡した引張りバネである。
また、第12図は前記苗取出杆(31)の横送り装置(30
−1)の詳細を示すものであって、同横送り装置(30−
1)は、横送りネジ(38)と案内ガイド(39)とに跨状
に爪ホルダー(30−2)を位置させて、第12A図、及び1
2B図に示す如く同爪ホルダー(30−2)内に3個のマイ
クロスイッチ(S)(SL)(SR)を並設して設け、中央
にはスイッチ(S)を位置させている。そして、案内ガ
イド(39)上に、苗収容ポット(28−1)のピッチに合
致させて凹部(39−1)を設けると共に、両端部に傾斜
部(39−2)を各々設けて爪ホルダー(30−2)を摺動
移動自在としている。また、3個のマイクロスイッチ
(S)(SL′)(SR′)は第12C図の如く取付位置を変
更してもよい。
そして、中央のスイッチ(S)のみがONとなったとき
に苗取出杆(31)を作動させ、さらに、順次左側に摺動
しさせて、スイッチ(S)とスイッチ(SL)の両方がON
となったら、爪ホルダー(30−2)を右方へ摺動すべく
構成している。
また、第13図から第16図までは野菜苗移植部の他の実
施例を示すものであって、(80)は右方の移植器片(76
−1)(76−2)の下部外周に設ける圧縮空気噴射機構
で、カムケース(68)より後方に取付金具(81)を突設
して、これに断面丸形の空気誘導パイプ(82)を取付け
ている。そして、同空気誘導パイプ(82)は左右の移植
器片(76−1)(76−2)の外周を囲むように円形状と
しており、かつ、水平状態に位置しながら、下向き方向
に複数本の空気噴射杆(83)を突設しており、同空気噴
射杆(83)の下端には右方の移植器片(76−1)(76−
2)に向けて空気噴出口(84)を設けている。そして、
左右の移植器片(76−1)(76−2)がクランク運動の
最下端位置(74b)、即ち移植苗(B)を植付状態にあ
るときに、第15図に示す如く、前記空気噴出口(84)よ
り圧縮空気を噴出するように構成している。(85)は圧
縮空気を供給する供給パイプで、気体に搭載したコンプ
レッサー(86)と前記空気誘導パイプ(82)とを連結し
ている。
(87)は駆動プーリ、(88)は伝動ベルト、(89)は
コンプレッサー(86)側の入力プーリである。
また、第16図において、(90)は空気誘導パイプで、
空気噴射杆と一体的に形成されており、下端部には各々
空気噴出口(91)が設けられている。
したがって、移植器片(76−1)(76−2)がクラン
ク運動をしながら最下端位置(74b)まで降下すると、
移植器片(76−1)(76−2)が左右の開いて野菜苗
(B)を植付けると同時にこれと同調して空気噴射杆
(83)の空気噴出口(84)より圧縮空気が噴出するか
ら、畦(G)内の土が野菜苗(B)の周囲に確実に吹き
寄せられて培土が良好である。
また、畦(G)上にマルチ作業によりビニールなどが
張られた場合であっても野菜苗(B)の培土がより確実
にできるものである。
本考案は上記のように構成されており、したがって、
苗収容ポット(28−1)を広幅連続状に形成した苗収容
体(28)を移送ベルト(25)上に載置して野菜苗(B)
を移送する場合は、移送ベルト(25)を後方に向けて間
歇的に縦送りし、同移送ベルト(25)の終端位置までく
ると、移送ベルト(25)及び苗収容ポット(28−1)は
反転状態となる。次に、野菜苗取出部(30)の苗取出杆
(31)により野菜苗(B)を取り出して後方の野菜苗案
内部(40)に搬出して落下させる。そして、下方に位置
する移植器(74)にて受止めながら同移植器(74)にて
畦(G)上に野菜苗(B)を植付けるものであるが、上
下にクランク運動を行う移植器(74)が上側定位置(74
a)に位置したときに検出スイッチ(74−1)がこれを
検出して入力プーリ(52)に内装する電磁クラッチ(52
−1)に作動して切り状態とし、入力軸(51)の回転を
停止させる。
そして、移植器(74)をクランク運動の上側定位置
(74a)にて停止させて待機させる。また、野菜苗
(B)が供給されると電磁クラッチ(52−1)が入り状
態となって入力軸(51)が回転を始める。したがって、
上部クランクアーム(61)及び下部クランクアーム(6
2)によってクランク軸(64)(65)及び移植作動体(6
3)並びに移植器(74)が上下にクランク運動を行う。
そして、前記移植器(74)がクランク運動の下端位置
(74b)にくると、カム機構(67)の回転カム(72)の
広幅部(72−2)により左右の開閉軸(71)(71)が機
体の進行方向、即ち左右方向に大きく開き、これによっ
て左右の移植器片(76−1)(76−2)が第5図に示す
如く畦(G)に埋まった状態で左右方向に開いて野菜苗
(B)を畦(G)の苗移植用凹部(G′)に移植するも
のである。
また、移植器(74)が上方へ移動すると回転カム(7
2)の狭幅部(72−1)が開閉軸(71)に当接するか
ら、同開閉軸(71)は引張りバネ(77)の働きによって
閉じ状態となるものである。そして、次に上方に移動し
た状態では左右野移植器片(76−1)(76−2)が閉じ
た状態で待機するものである。
以上の如く、本考案の実施例によれば、積載した野菜
苗(B)を順次圃場に移植可能とした野菜苗移植装置
(2)において、同期回転する2個のクランク軸(64)
(65)に移植作動体(63)を連結して同移植作動体(6
3)を上下方向にクランク運動可能として、前記下方の
クランク軸(65)側にはカム機構(67)を設けると共
に、移植作動体(63)側には前記カム機構(67)を覆う
カムケース(68)を一体的に固着し、同カムケース(6
8)に、左右の開閉軸(71)(71)を介して移植器(7
4)を連結して、同移植器(74)の下向き嘴状の左右の
移植器片(76−1)(76−2)をカム機構(67)により
進行方向と直角方向に開き可能とし、さらに、閉じ操作
を左右の開閉軸(71)(71)に設ける引張りばね(77)
にて行うものであるから、移植器(74)がクランク運動
の上側定位置(74a)に位置したときに野菜苗(B)を
受取ることができると共に、同移植器(74)の左右の移
植器片(76−1)(76−2)が下方に降下してクランク
運動の下端位置(74b)に移動して畦(G)に埋まった
状態で左右に開いて野菜苗(B)を植付けることがで
き、したがって、野菜苗(B)の植付姿勢が垂直状態に
植付けられるから、苗の育成が良好となるものである。
また、左右の移植器片(76−1)(76−2)を取付け
る開閉軸(71)(71)に引張りバネ(77)を掛け渡して
常時閉じ状態に付勢しているから、開閉軸(71)(71)
とカム機構(67)との間に隙間が発生しないので移植器
片(76−1)(76−2)がガタのない安定したし状態で
支持でき植付作用が円滑にできるものである。
また、クランク軸(64)(65)に上下方向にクランク
運動可能に移植作動体(63)を連結して、同移植作動体
(63)に装着した移植器(74)の左右の移植器片(76−
1)(76−2)を、クランク運動の上側定位置にて停止
させて待機させるべく検出スイッチ(74−1)を設ける
と共に、同検出スイッチ(74−1)と連動する電磁クラ
ッチ(52−1)を入力軸(51)上に設けたものであるか
ら、電磁クラッチ(52−1)の入り作動により移植器
(74)がクランク運動を開始して下降しながら植付けを
行うものであるから、株間に関係なく移植器(74)の植
付軌跡が常に一定となり、したがって、連続的な苗の植
付作業が可能となり、各種の苗の植付作業が能率的にで
きるものである。
また、移植器(74)の左右の移植器片(76−1)(76
−2)の下側外周に圧縮空気噴射機構(80)を設けた場
合は、野菜苗(B)の植付時の培土が確実であり、した
がって、野菜苗(B)の周囲の培土が最適な状態に固め
られるので野菜苗(B)の発育が良好となるものであ
る。そして、畦(G)にマルチ作業によりビニールが張
られている場合であっても、野菜苗(B)の植付時の培
土が確実であり、したがって、植付作業が能率的に行え
るものである。
更には、ガイド杆を、円弧状ガイド板の上端上方から
無端搬送体の内側方向へ向って伸延すべく構成している
ために、苗収容ポットに収容した野菜苗の葉部が円弧状
ガイド板の内側に巻き込まれるのを防止し、苗葉部の損
傷を防止しながら、円滑に野菜苗の搬送が行えると共
に、無端搬送体の反転もスムーズに行える効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は
本考案装置を装備する野菜苗移植機の全体側面図、第2
図は同一部省略背面図、第3図は本考案要部の側面図、
第4図は同一部断面平面図、第5図は同要部の背面図、
第6図は野菜苗移植部の拡大側面図、第7図は同側断面
図、第8図は同平断面図、第9図は苗取出部の詳細側断
面図、第10図は同一部側断面図、第11図は苗移送部の斜
視図、第12図は苗取り爪の横送り装置の詳細断面図、第
13図は野菜苗移植部の他の実施例を示す側面図、第14図
は同詳細を示す側面図、第15図は同底面図、第16図は一
部変更した状態を示す側面図である。 (B):野菜苗 (2):野菜苗移植装置 (51):入力軸 (52−1):電磁クラッチ (63):移植作動体 (64):クランク軸 (65):クランク軸 (67):カム機構 (68):カムケース (71):開閉軸 (72):回転カム (74):移植器 (74−1):検出スイッチ (76−1):移植器片 (76−2):移植器片 (77):引張りバネ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】野菜苗移植装置(2)を、間歇的に苗を移
    送する野菜苗移送部(20)と、同移送部(20)より移送
    された野菜苗(B)を一個づつ取出す野菜苗取出し部
    (30)と、 同取出し部(30)からの野菜苗(B)を受取り畦(G)
    に移植する移植器(74)とより構成し、しかも、野菜苗
    移送部(20)は、苗収容ポット(28−1)を搬送する無
    端搬送体を回動自在とすることにより構成してなる野菜
    苗移植装置(2)において、 無端搬送体の回動部の前方に円弧状ガイド板(29−2)
    を配設すると共に、無端搬送体の回動部両側方に野菜苗
    (B)の葉部をガイドするためのガイド杆(29−4)を
    配設し、同ガイド杆(29−4)は、先端部が円弧状ガイ
    ド板(29−2)の上端上方から無端搬送体の内側方向へ
    向って伸延すべく構成してなる野菜苗移植装置における
    野菜苗移送部構造。
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