JPH0652349A - 搬送物の位置追跡方式 - Google Patents

搬送物の位置追跡方式

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JPH0652349A
JPH0652349A JP4201665A JP20166592A JPH0652349A JP H0652349 A JPH0652349 A JP H0652349A JP 4201665 A JP4201665 A JP 4201665A JP 20166592 A JP20166592 A JP 20166592A JP H0652349 A JPH0652349 A JP H0652349A
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conveying
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光学式文字読取装置や郵便物自動処理装置で複
数の搬送系にまたがって搬送物を搬送する場合、搬送精
度を高め、搬送間隔の変動を動的に補正して搬送間隔を
短く保つ。 【構成】予め定めた長さの搬送路上に帳票等の搬送物を
運ぶ搬送系,,が直列に存在し、各々の搬送動作
が独立に制御されるとき、個々の搬送系にわたって光電
センサ(PH1)21のような検知手段と、長さ/間隔
計測カウンタ(CTLG)31のような計測手段と、
(RGTR1〜4)41〜44及びメモリ49のような
記憶手段と、搬送動作を制御するモータMT2制御部7
2のような制御手段と、検知手段や自他の計測手段と制
御手段からの情報に基づき搬送間隔を求める演算部50
のような演算手段と、演算手段にて求めた搬送間隔の推
測値に基づき自他の制御手段へ動的に帰還をかける判定
部60のような判定手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は搬送物の位置追跡方式に
関し、特に光学式文字読取装置における帳票類の搬送や
郵便物自動処理装置における紙葉類の搬送において搬送
速度を高速にし、かつ搬送間隔を詰めて送ることにより
単位時間当たりに搬送する搬送物の量を増やすことが求
められる場合の、搬送物の位置追跡方式に関する。
【0002】
【従来の技術】光学式文字読取装置の読取性能において
は、読取対象である帳票と呼ばれる媒体から文字データ
を取り出すときの質と量が評価される。ここで文字デー
タとは光学的に帳票を走査して得られた画像データを文
字認識した結果であり、読取性能は認識性能に大きく依
存している。
【0003】しかし、読取性能の量的な面の向上、すな
わち単位時間当たりに文字データを取り出す帳票の量を
多くするには、文字認識の高速化だけでなく、搬送速度
の向上と搬送間隔を詰めて送ることにより、単位時間当
たりに搬送する帳票の量を増やすことが求められる。こ
れは郵便物自動処理装置などにおいて、単位時間当たり
により多くの搬送物を処理する場合も同様である。
【0004】短い間隔で高速に搬送するときには、前後
の搬送物との衝突や重なり、あるいは搬送路上からの逸
脱による搬送物と位置追跡の不整合、またはジャムによ
る搬送物の破損などを引き起こす確率が高くなる。従っ
て、搬送異常を早期検出できる精度の高い位置追跡が必
要である。
【0005】位置追跡の精度を上げるには、搬送物の通
過を検知するために搬送路に沿って設けられた検知器の
個数を多くすれば良い。しかし、検知器の個数の増加は
装置のコスト高につながるので、検知器の数は少なくし
て、検知器の出力から搬送状態を判断できる情報を生成
し、利用する方法がとられることになる。
【0006】従来の位置追跡方式としては、図4のブロ
ック図に示すように、予め定めた長さの搬送路の入口お
よび出口において追跡対象の複数の搬送物のそれぞれを
検知する第1の検知手段121および第2の検知手段1
22と、第1検知手段121の出力に基づいて搬送物毎
の長さや搬送間隔を求める第1の計測手段131と、第
1の検知手段121の出力に対応して搬送物を識別する
ためのコードを搬送物毎に付与して保持および更新する
第1の記憶手段141と、第1の計測手段131により
得られる搬送物毎の長さおよび後続する搬送物との搬送
間隔の計測値を識別コードに対応して格納する第2の記
憶手段142と、搬送路内にある先頭の搬送物の先端が
第2の検知手段122に到達するまでの間隔の予測値を
求める第2の計測手段132とを備え、第2の計測手段
132には第1の検知手段121と第2の検知手段12
2との間隔に対応する値を初期値として第1の検知手段
121の出力に応じてカウントダウンしながら、前記搬
送物の先端が第2の検知手段122へ到達するまでの間
隔の予測値を動的に更新して、搬送路上の個々の搬送物
の位置を追跡する手法がある(昭和60年特許願第14
1716号公報)。
【0007】一方、光学式文字読取装置において、帳票
を搬送しながら光学的に走査して画像データを取り込む
読取部での搬送速度は、読取モードに応じて変化する。
例えば、高精細な画像データを必要とする読取モードで
は、搬送速度を通常に比べて1/Nまで落としてドット
密度を通常のN倍に上げる。また、高速処理を必要とす
る読取モードでは、搬送速度を通常に比べてN倍に上げ
ることによりドット密度は通常に比べて粗くなるが画像
メモリへ通常のN倍の帳票分の画像データを格納する。
ただし、N〉1である。
【0008】このように読取部の搬送速度の変化は取り
込まれれる画像データへ直接影響するため、読取部には
搬送速度を高精度に制御できる搬送機構が採用される。
これに対し読取部へ帳票を供給する上流の搬送系や、画
像データを取り込んだ後の帳票が排出される下流の搬送
系は、搬送物と位置追跡の不整合あるいはジャムなどを
引き起こさない範囲であれば、搬送速度の変動を許容で
きるので、装置のコスト低減のため読取部の搬送機構に
比べて簡素な機構を採用している。
【0009】したがって、読取動作に合わせて、読取部
の搬送系とそれの上流及び下流を連携して制御しても、
搬送速度の相違や搬送動作切り替え時における時間差が
生じるので、前後の搬送物が別々の搬送系に運ばれてい
るときの2つの搬送系にまたがる搬送間隔は変化する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来の搬送物の位
置追跡方式では、搬送路内にある先頭の搬送物の先端が
出口に設けられた検知手段に到達するまでの間隔の予測
値を動的に更新して個々の搬送物の位置を追跡するの
で、位置追跡の精度が上がり搬送異常の早期検出は実現
できるが、搬送間隔を調整することはできない。
【0011】例えば、出口の検知手段へ実際に搬送物の
先端が到達したとき搬送系の摩擦係数や搬送速度などの
要因で前記の出口までの到達予測値に誤差が生じても、
その誤差分で後続の搬送物の到達予測値を補正すること
はできるが、搬送速度の制御へ帰還をかけることはでき
ない。
【0012】また、複数の搬送系にまたがって搬送する
場合には、上流あるいは下流の搬送系との間で搬送速度
の相違や搬送動作切り替え時の時間差などにより搬送間
隔が変化しても、搬送中の搬送間隔の変動を動的に補正
することができなかった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の搬送物の位置追
跡方式は、予め定めた長さの搬送路上に複数の搬送物を
運ぶ搬送系が複数存在し、それぞれの搬送系が搬送方向
に対し直列の関係にあり、かつ各々の搬送動作が独立に
制御されるとき、個々の搬送系にわたって搬送物の通過
を検知する検知手段と、搬送動作を制御する制御手段
と、検知手段の出力と制御手段から得られる制御情報に
基づいて搬送物の長さや搬送間隔を求める計測手段と、
検知手段の出力や記憶手段に保持する計測値や他の搬送
系の計測手段から得られる計測値や自他の搬送系の制御
手段から得られる制御情報に基づいて搬送中に変化する
搬送間隔を動的に推測する演算手段と、搬送間隔の推測
値に基づいて搬送状態を監視し自他の搬送系の制御手段
へ動的に帰還をかける判定手段とを備えている。
【0014】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0015】図1は本発明の一実施例のブロック図であ
る。搬送方向に沿って上流から下流へ搬送系11,搬
送系12,搬送系13がある。各搬送系ははそれぞ
れ搬送系の駆動源であるモータMT1を制御する制御
部71,搬送系の駆動源であるモータMT2を制御す
る制御部72,搬送系の駆動源であるモータMT3を
制御する制御部73を有しており、各搬送系の搬送動作
を独立に制御できる。搬送系12は光電センサ(PH
1)21と、計測カウンタCTLG31と、レジスタ
(RGTR1〜4)41〜44と、メモリ49と、演算
部50と、判定部60とを有している。
【0016】光電センサ(PH1)21は搬送系12
を通過する帳票の検知を行なう検知手段である。計測カ
ウンタCTLG31は、光電センサ(PH1)21から
の帳票がセンサ上に有るか否かの情報と、MT2制御部
72からの搬送動作状態と搬送速度を示す情報とを受け
て、帳票の長さあるいは搬送間隔を計る計測手段であ
る。すなわち、帳票が光電センサ(PH1)21上を通
過する間の搬送速度がv〔cm/sec〕で、通過に要
した搬送時間がt〔sec〕であれば、帳票の長さl
〔cm〕はl〔cm〕=v〔cm/sec〕×t〔se
c〕により求まる。
【0017】同様に、搬送間隔は先行する帳票の末端が
光電センサ(PH1)21を過ぎた後次の帳票の先端が
光電センサ(PH1)21へ達するまでの搬送速度と搬
送時間が与えられると求める。ここで搬送時間はMT2
制御部72においてMT2を駆動した時間である。
【0018】レジスタ(RGTR1〜4)41〜44は
搬送系12上にある帳票の搬送順位を明らかにするた
めに、帳票を識別するコードを保持する記憶手段であ
る。保持するコードの最大個数は搬送系12が正常に
搬送できる帳票数の最大値に等しく、本実施例では4個
とする。上流から下流に向けて(RGTR1)41から
(RGTR4)44まで4つのレジスタがある。搬送系
上に帳票が1つのみであれば、その帳票に与えられた
コードは(RGTR1)41が保持する。
【0019】そこへ新たな帳票が搬送系内に入ってきた
ことを光電センサ(PH1)21にて検知すると、それ
まで(RGTR1)41に保持していたコードは(RG
TR2)42へシフトし、新たに進入した帳票のコード
を(RGTR1)41が保持する。さらに新たな帳票が
搬送系内に入ると、それまで(RGTR2)42に保持
していた先頭の帳票のコードは(RGTR3)43へシ
フトし、(RGTR1)41にシフトしていたコードを
(RGTR2)42へシフトし、新しい帳票のコードを
(RGTR1)41が保持する。
【0020】その上さらに新たな帳票が進入すると、先
頭の帳票のコードは(RGTR4)44へシフトし、以
下順々にレジスタ間でコードをシフトする。先頭の帳票
が搬送系13に達したことを光電センサ(PH2)2
2の出力により検知すると、先頭の帳票のコードが保持
されていたレジスタの内容は搬送系13のレジスタへ
渡された後0クリアする。
【0021】また、記憶手段として長さ/間隔計測カウ
ンタ(CTLG)31により計測した帳票の長さを帳票
毎に格納するメモリ49を有しており、帳票に割り当て
られた識別コードが計測値の格納されているアドレスを
導く。演算部50は搬送中に変化する搬送間隔を動的に
推測する演算を行う。すなわち、光電センサ(PH1)
21の出力で帳票の通過タイミングをとらえて、レジス
タ(RGTR1〜4)41〜44の内容による搬送順位
に従いながら、MT2制御部72からの搬送動作状態と
搬送速度を示す制御情報に基づいて搬送系12上の帳
票の先端が(PH2)22に到達するまでの距離を推測
する。
【0022】搬送系12と搬送系13にまたがる搬
送間隔は搬送系13上の帳票の末端位置の移動によっ
ても変化するので、搬送系13の計測カウンタ(CT
RS)32で計った帳票の先端が(PH2)22を通過
した量やMT3制御部73からの搬送動作状態と搬送速
度を示す制御情報も与えて搬送系13上の帳票の末端
位置を推測する。これらの帳票位置の推測結果から搬送
中に変化する搬送間隔をリアルタイムで求める。
【0023】判定部60は演算部50で求めた搬送間隔
の推測値を監視して、必要に応じてMT1制御部71及
びMT2制御部72へ帰還をかけるとともに、搬送系
12上の帳票の先端が(PH2)22に達したときの推
測結果との差異の大きさを確認して搬送異常の発生を検
出する。
【0024】次に図2に示す本発明の一実施例の概念図
を用いて、搬送間隔を求める演算とその結果の制御手段
への帰還について説明する。
【0025】搬送方向に沿って搬送系11,搬送系
12,搬送系13があり、各々の搬送動作は各駆動源
であるモータ(MT1)91,(MT2)92,(MT
3)93を制御することによりコントロールされる。搬
送系13は帳票を搬送しながら光学的に走査して画像
データをCCDスキャナ90に取り込む読取部である。
【0026】搬送系12における搬送間隔(G1)5
1は、(MT2)92を駆動して帳票の末端が(PH
1)21を過ぎて一定距離の通過を(CTLG)31に
より計測後、(MT1)91を駆動し次の帳票を搬送系
11より供給するという(MT1)91と(MT2)
92の動作によって定まる。
【0027】搬送系13における搬送間隔(G2)5
2は(MT2)92と(MT3)93の動作によって定
まる。
【0028】例えば、図に示すように搬送系11には
帳票A85,搬送系12には帳票X82,帳票Y8
3,帳票Z84,搬送系13には帳票W81があると
き、各帳票へコード「CA 」,「CX 」,「CY 」,
「CZ 」,「CW 」をそれぞれ割り当てて識別する。搬
送系11,搬送系12の搬送速度は一定速度v
F 〔cm/sec〕、搬送系13の搬送速度はvR1
R3〔cm/sec〕の3段階に可変できるものとす
る。
【0029】このとき、搬送系12上における搬送間
隔51をG1 とすると G1 =vF ×tF1+d〔cm〕 =CTLG+d によって定まる。
【0030】ただし、tF1〔sec〕は帳票の末端が
(PH1)21を通過した時点で停止した(MT1)9
1を、再び(MT2)92の動作に合わせて駆動し始め
るまでに(MT2)92を駆動した時間である。(vF
×tF1)すなわち、その間に末端が進んだ距離を(CT
LG)31により計測する。また、d〔cm〕は搬送系
にある帳票の先端が(PH1)21に対してどのくら
い手前か、その距離である。判定部においてこの搬送間
隔(G1)51を監視し、(G1)51が設定値m1
〔cm〕に達した時点で(MT1)91に起動をかける
ことにより、搬送系12における搬送間隔51を一定
値m1〔cm〕にコントロールすることができる。
【0031】一方、搬送系12と搬送系13にまた
がる搬送間隔52をG2とすると G2=(D−vF ×tF2)−{L−Σ(vRi×tRi)}〔cm〕 によって定まる。i=1〜3である。ただし、D〔c
m〕は(PH1)21から(PH2)22までの距離で
ある。tF2〔sec〕は帳票の先端が(PH1)21を
通過した以降の(MT2)を駆動した時間である。先端
が(PH1)21に達したときに先端位置追跡カウンタ
(CTTR)59にD〔cm〕を初期値としてプリセッ
トしておき、進んだ距離(vF ×tF2)に相当する分を
それから差し引くことにより帳票の先端位置を推測す
る。本実施例では(CTTR)59を各帳票毎に有して
いる。
【0032】L〔cm〕は(PH1)21の出力に基づ
いて(CTLG)31により測定した帳票の長さであ
り、帳票の識別コードから導かれるアドレスのところの
メモリ49に格納する。例えばL(W)は帳票Wの計測
値であり、コードCW によりメモリアドレスが導かれ
る。tR1〜tR3〔sec〕は帳票の先端が(PH2)2
2を通過した以降の(MT3)93を駆動した時間であ
る。tR1は搬送速度vR1〔cm/sec〕で駆動した時
間、tR2は搬送速度vR2〔cm/sec〕で駆動した時
間、tR3は搬送速度vR3〔cm/sec〕で駆動した時
間とする。帳票の先端が(PH2)22より先へ進んだ
距離はΣ(vRi×tRi)であり、(CTRS)32によ
り計測する。i=1〜3である。
【0033】判定手段において、この搬送間隔(G2)
52を監視し(G2)52が設定値m2B〔cm〕を越
えた時点で(MT2)92に起動をかけて(G2)52
が設定値m2A〔cm〕より小さくなった時点で(MT
2)92を停止することにより、搬送系12と搬送系
13にまたがる搬送間隔(G2)52をm2A〜m2
B〔cm〕の間にコントロールすることができる。ただ
しm2A〈m2B〔cm〕である。
【0034】上記した本発明の一実施例の動作について
図3(a),図3(b)のフローチャートを用いて説明
する。また、このフローチャートは一定時間t0 〔ms
ec〕毎に実行される位置追跡処理ルーチンを示してい
る。まずPH1の状態変化を調べる(ステップ20
0)。帳票の先端進入を検知すれば、CTLGの内容を
0クリア(ステップ201)した後、RGTR1〜4の
間で識別コードのシフト(ステップ202)を行い、R
GTR1へは新しい識別コードを与えて(ステップ20
3)その帳票のCTTRすなわちCTTR#1へPH1
〜PH2間の距離であるD〔cm〕をプリセットする
(ステップ204)。帳票の末端通過を検知すれば、C
TLGの内容の0クリアする(ステップ205)。特に
状態変化が無いとき、搬送系内に帳票があるか否かR
GTR1〜4の内容を調べて(ステップ206)帳票が
無ければCTTRのカウントダウンや、G1及びG2の
更新と制御手段への帰還をスキップする。
【0035】次に、MT2の動作状態を調べる(ステッ
プ210)。MT2が駆動状態にあるとき、搬送速度v
F 〔cm/sec〕で処理周期t0 〔msec〕の間に
帳票が搬送される移動量(vF ×t0 ×10-3)〔c
m〕を搬送系上の全ての帳票のCTTR,すなわちR
GTR1〜4にある帳票のCTTR、CTTR#1〜4
から差し引く(ステップ211)。
【0036】同じくMT2が駆動状態にあるとき、処理
周期t0 〔msec〕の間に帳票が搬送されて生ずる帳
票の長さあるいは搬送間隔の変化量(vF ×t0 ×10
-3)〔cm〕をCTLGへ足し合わせる(ステップ21
2)。その上でPH1を調べて(ステップ213)PH
1上に帳票が無ければ、G1=CTLG+d〔cm〕を
求めて(ステップ214)G1の値を調べる(ステップ
215)。
【0037】G1が設定値m1〔cm〕と等しいかある
いは大なりになっていれば、MT1に起動をかけて(ス
テップ216)G1がそれ以上開かないようにコントロ
ールする。G1が設定値m1〔cm〕未満であればMT
1を停止して(ステップ217)間隔を広げる。
【0038】G2の更新はまず搬送系、すなわち読取
部の帳票の有無を調べ(ステップ220)、帳票の無い
ときはG2の値に関係なくMT2に起動をかけて(ステ
ップ221)帳票を読取部へ供給する。読取部に帳票が
あるときは、処理周期t0 〔msec〕の間に帳票が搬
送される移動量(vR ×t0 ×10-3)〔cm〕をCT
RSに足し合わせる(ステップ222)。ただしvR
搬送系3の搬送速度でvR1,vR2,vR3のいずれかであ
る。
【0039】その上で、G2=CTTR#x−(L−C
TRS)〔cm〕を求めて(ステップ223)G2の値
を調べる(ステップ224,225)。G2がm2B
〔cm〕より大なりであればMT2に起動をかけて(ス
テップ221)G2がそれ以上開かないようにコントロ
ールし、G2がm2A〔cm〕より小なりであればMT
2を停止して(ステップ226)G2がそれ以下に詰ま
らないようにコントロールする。ただし、CTTR#x
は搬送系において先頭の帳票のCTTRである。
【0040】最後にPH2の状態変化を調べる(ステッ
プ230)。帳票の先端進入を検知すれば、そのときの
CTTR#xの内容を調べて(ステップ231)0を中
心にして+方向あるいは−方向にどれだけ差異があるか
を調べる。この差異が制限値e〔cm〕を越えたら搬送
異常の発生を検出したものとして、制御手段を緊急停止
するなどのアラーム処理を行う(ステップ232)。
【0041】この差異が制限値e〔cm〕未満であれば
正常搬送状態にあるものとして、PH2に到達した帳票
の識別コードすなわち搬送系の先頭の帳票の識別コー
ドが保持されているレジスタRGTRxの内容を搬送系
のレジスタRGTR5へシフト(ステップ233)し
た後、RGTRxは0クリアする(ステップ234)。
また、この差異が制限値e〔cm〕未満のときに、その
差異分によって他のCTTRの値を補正する(ステップ
235)ことにより、搬送速度の相違による誤差や、読
取モードによる搬送動作の違いから生ずる誤差を考慮し
た精度の高い位置追跡を実現する。
【0042】本実施例では、搬送系内の帳票の先端位
置を推測し追跡するために、各帳票毎に先端位置からP
H2までの推定距離を示すカウンタCTTRを有し、M
T2の搬送動作に応じてこれら全てを常に更新してい
る。この場合、全ての帳票の先端位置が把握できるとい
うという利点はあるが、CTTRの更新を毎回帳票の数
だけ行うので処理が多くなる。それに対し、CTTRを
先頭の帳票のみ追跡するよう1つだけにすることも可能
である。この場合、搬送系内の後続の帳票の先端位置
はPH1にて計測しメモリに格納してある帳票の長さと
供給時にコントロールした搬送間隔G1に基づいて求め
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、検知手段
の出力や、記憶手段に保持する計測値や、他の搬送系の
計測手段から得られる計測値や、自他の搬送系の制御手
段から得られる制御情報に基づいて、搬送中に変化する
搬送間隔を動的に推測して位置追跡の精度を高め、搬送
間隔を監視しながら設定範囲内になるよう制御手段へ帰
還をかけることにより、搬送中の搬送間隔の変動を動的
に補正することができるので、短い搬送間隔を保ちなが
ら搬送できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の概念図である。
【図3】同図(a),(b)はそれぞれ本発明の一実施
例のフローチャートである。
【図4】従来例のブロック図である。
【符号の説明】
11 搬送系 12 搬送系 13 搬送系 21 光電センサPH1 22 光電センサPH2 31 長さ/間隔計測カウンタCTLG 32 PH2通過量計測カウンタCTRS 41 識別コード保持レジスタRGTR1 42 同RGTR2 43 同RGTR3 44 同RGTR4 45 同RGTR5 49 メモリ 50 演算部 51 搬送系において供給時の搬送間隔G1 52 搬送系と搬送系にまたがる搬送間隔G2 59 先端位置追跡カウンタCTTR 60 判定部 71 モータMT1制御部 72 モータMT2制御部 73 モータMT3制御部 81 帳票W 82 帳票X 83 帳票Y 84 帳票Z 85 帳票A 90 CCDスキャナ 91 モータMT1 92 モータMT2 93 モータMT3 121 第1の検知手段(入口) 122 第2の検知手段(出口) 131 第1の計測手段 132 第2の計測手段 141 第1の記憶手段 142 第2の記憶手段 201〜235 ステップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定めた長さの搬送路上に複数の搬送
    物を運ぶ搬送系が複数存在し、それぞれの搬送系が搬送
    方向に対し直列の関係にあり、かつ各々の搬送動作が独
    立に制御されるとき、個々の搬送系にわたって搬送物の
    通過を検知する検知手段と、搬送動作を制御する制御手
    段と、検知手段の出力と制御手段から得られる制御情報
    に基づいて搬送物の長さや搬送間隔を求める計測手段
    と、搬送物を識別するためのコードや計測手段により得
    られた計測値を保持する記憶手段と、検知手段の出力や
    記憶手段に保持する計測値や他の搬送系の計測手段から
    得られる計測値や自他の搬送系の制御手段から得られる
    制御情報に基づいて搬送中に変化する搬送間隔を動的に
    推測する演算手段と、搬送間隔の推測値に基づいて搬送
    状態を監視し自他の搬送系の制御手段へ動的に帰還をか
    ける判定手段とを備えることを特徴とする搬送物の位置
    追跡方式。
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