JPH06511442A - ローラを軸心方向に運動させる手段を組み込んだローラ - Google Patents

ローラを軸心方向に運動させる手段を組み込んだローラ

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JPH06511442A
JPH06511442A JP5506850A JP50685093A JPH06511442A JP H06511442 A JPH06511442 A JP H06511442A JP 5506850 A JP5506850 A JP 5506850A JP 50685093 A JP50685093 A JP 50685093A JP H06511442 A JPH06511442 A JP H06511442A
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    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ローラを軸心方向に運動させる手段を組み込んだローラ本発明は、印刷機に使用 されているインキ線用(distribution cylinder )に関 し、より詳しくは、インキ線用が回転しているときに同時にそのインキ線用を軸 心方向に前後運動させるための機構を組み込んだインキ線用に関する。
印刷機に使用されているインキ線用の目的は、インキ線用に接触して回転してい る1本ないし複数本の印刷ローラ(printi口g roller )の表面 のインキ層を平滑化することにある。インキ線用をその長手軸心方向に往復運動 させるのと同時に、そのインキ線用を、それに接触して回転している1本ないし 複数本の印刷ローラで駆動することができるようにしておけば、最終的に印刷プ ラテンと接触するインキ層が平滑化され、即ち均等化される。もしインキ層の均 等化が良好に行なわれないと、例えば縞状の印刷むら等の印刷不備が発生する。
インキ線用の軸心方向の往復運動は、一様な正弦波運動とすべきであり、またそ の正弦波運動の周波数は印刷速度に関連した周波数とすべきである。この周波数 の値は、印刷機の多(のファクタに左右されるものであるが、一般的には、通常 の印刷速度において、0.5〜2Hzの範囲内の周波数とすることが多い。イン キ線用は、そのインキ線用の表面に対して直角方向に振動してはならず、なぜな らば、そのような方向の振動が発生したならば、均等化すべきインク層に不都合 なむら模様が発生するおそれがあるからである。
典型的な例としては、インキ線用の軸心方向運動を発生させるための構造は、レ バー類と、減速歯車機構と、曲線カム機構とを含んでおり、それら全ては、外部 に、即ち印刷機の基台に取り付けられて、その上を保護板で覆われている。更に また一般的には、1基の着肉装置(inking device )に、最も多 い場合で4本までのインキ線用が装備されている。それらインキ線用の全てに往 復運動を発生させるためには、一般的に、上に列挙した種類の機械要素を多数装 備せねばならないということが理解されよう。
この軸心方向運動を発生させるための機構を、インキ線用の内部に組み込んでし まうということは、従来からあるアイデアであって、このアイデアは枚葉紙オフ セット印刷機には既に採用されている。枚葉紙オフセット印刷機のインキ線用は 、近代的な巻取紙オフセット印刷機のインキ線用はとには高速で回転しない。
従って、インキ線用の回転速度とその軸心方向運動の周波数との間の減速比は、 それほど大きな値にする必要がないのである。公知のこの種の機構における典型 的な減速比は9:1である。
公知のこの種の機構を、巻取紙オフセット印刷機に流用することは不可能であり 、なぜならば、巻取紙オフセット印刷機ではローラが高速で回転するため、この ように減速比が小さいと、軸心方向運動の周波数が、有害振動を発生させるおそ れのある高い周波数になってしまうからである。
好適な減速比は30°1〜40:1の範囲内の減速比であり、多段式歯車機構を 組み込んだ構成とすることによってその程度の減速比を得ることも確かに不可能 ではない。また、そのような構成とすることによって多(の利点が得られ、例え ば、高効率が得られること、使用寿命が長くなること、保守間隔が長くなること 、低コストにし得ること、それに、インキ線用に何ら影響を及ぼすことな(、即 ち、一般的にいえばインキ線用の長さと無関係に、ぞの機構の全体ないしその構 成部品を容易に交換できること等の利点が得られる。
しかしながら、それら利点が得られる一方で、この種の機構には幾つかの重大な 欠点も付随している。例えば次のような欠点である。
a)その機構を含めたインキ線用の全体のバランス条件が厳しいこと。例えばイ ンキ線用の外径が約75+nmである場合の、一般的な許容最大インバランス要 求値は、約6gc+* (グラム−センチメートル)である。
b)歯車機構は低効率であること。そのためインキ線用から熱が発散し、この熱 がインキの粘度に影響を及ぼし、ひいては出来上がった印刷物の品質に影響を及 ぼす。
C)歯車機構の構成部品のうち、荷重が加わる構成部品の使用寿命が短いこと。
これは、可動部品の個数が多いことと、時間の経過と共に遊びが生じることとに よるものである。またこれに関連して、保守点検を比較的頻繁に行なわねばなら ないということがある。
d)更には、この機構は高コストであり、それは、可動部品の個数が多いことに よるものである。
ドイツ公開公報第2045717号には、単段式の歯車減速機構と曲線カム機構 とを備えたインキ線用のための機構が記載されている。その歯車減速機構は、偏 心させて軸支した歯車と、この歯車と噛合する、内歯を有する歯付環状部材とか ら成り、この歯付環状部材は、回転する円筒部材に連結されている。その当時の 可能な歯車機構の減速能力では、この単段式の歯車減速機構で得られる最大減速 比は約9:1であった。静止した偏心部材の上に軸支した上述の外歯車が、僅か に増速した回転速度を、x−yリンク機構を介して、上述の曲線カム機構へ伝達 するようにしている。
この公知のインキ線用のための機構には2つの基本的な特徴があり、それら特徴 のために、この機構は、高速の巻取紙オフセット印刷機に用いるのには不適当な ものとなっていた。それら特徴とは次のとおりである。
1)減速比が小さ過ぎること。そのため、円筒部材の軸心方向運動が、既述の如 <0.5〜2Hzの範囲内にある望ましい周波数よりもはるかに高い、許容でき ないほど高い周波数で発生する。充分に大きな減速比を得るためには、更に別の 歯車機構を用いた解決法が必要であり、例えば、本出願人の米国特許第5030 184号の明細書に記載されているような解決法が必要である。
2)x−yリンク機構を用いた伝達機構の目的は、偏心させて軸支した歯車の回 転運動を、曲線カム機構の回転軸へ伝達することにある。x−yリンク機構の質 量はインバランスを発生させ、その結果、振動及び摩擦熱が発生する。
いうまでもなく、x−yリンク機構の替わりに、自在駆動軸、ダイヤフラム型軸 継手、ないしは、円弧形の歯を備えた歯車形軸継手を用いることも不可能ではな い。ただし、そうすることによって構造が更に複雑化し、それに伴って高コスト になる。更に加えて、そのような構成としたならば構成部品の点数が増大し、遊 びが大き過ぎるためにそれら構成部品がガタつくおそれがあり、その結果、イン バランス(不釣合)及び振動を生じるおそれがある。
本発明の目的は、上述の様々な問題を回避することにある。この目的は、請求の 範囲に明記した種類の装置によって、また、その特徴部分に記載した特徴を備え た装置によって達成される。
以下に本発明を、その種々の実施例に即して、また添付図面を参照しつつ、更に 詳細に説明して行く。添付図面については次のとおりである。
図1は、本発明に係る装置を備えたインキ線用の軸心方向断面図、図2は、図1 に示した装置の変更実施例を示した図、図3は、本発明に係る装置の更に別の実 施例の軸心方向断面図、図4は、図3に示した装置の変形例を示した図、そして 、図5は、図3に示した装置の更なる変形例を示した図である。
図1は、本発明に係る装置の一例を示した図である。この装置は、インキ線温即 ちインキを平滑化する胴の一端から挿入してその胴に固定するようにしたモジュ ールの中に収容されている。本発明に係るこの装置は、中空軸に取り付けられて いる。図には示していないが、この中空軸1の中を、インキ線用の中心軸が貫通 して延在するようにしてあり、インキ線用の他端はその中心軸によって軸支され る。また、その中心軸(不図示)は、印刷機の基台に固定される。円筒部材2が 、側端部材3.4とニードル・ベアリング5.6とを介して、中空軸1の軸上に 回転可能に取り付けられている。中空軸1と中心軸(不図示)とはいずれも、回 転しない静止軸である。インキ線用は、従って円筒部材2は、不図示の手段によ って高い回転速度で駆動される。この回転運動を、本発明の装置によって、円筒 部材2の低速の軸心方向運動に変換するのである。この軸心方向運動の周波数は 、ここでは約0.5Hzにする。
円筒部材2を軸心方向に運動させるために、この円筒部材2は、内歯を有する歯 付環状部7を備えたものとしてあり、この歯付環状部7は円筒部材2の内周面に 形成しである。円筒形のカム歯車機構要素8は、その一端にカム溝9備え、他端 には、外歯を有する歯付環状部10を備えている。カム溝9は、2つのカム面1 1.12を備えている。このカム溝9の中をローラ形のランナ13が走行するよ うにしである。ランナ13はボール・ベアリングを用いて構成してあり、このボ ール・ヘアリングは、中央部を膨出させて樽形とした、即ち中高の形状とした走 行面14を備えている。ランナ13にはピン15を備えてあり、このピン15は 、側端部材4のカラ一部17の一部分16を貫通して延在している。このピン1 5をネジ18て円筒部材2に固定してあり、従ってランナ13がネジ18で円筒 部材2に固定されている。ランナ13は回転軸心19を中心として回転する。
カム歯車機構要素8の周方向から見たときには、カム溝9は正弦波形状を呈して いる。
円筒形のカム歯車機構要素8は、中空軸1の軸上に取り付けた2個のブツシュ2 0.21によって、この中空軸1に対して角度V0で傾斜した姿勢にして配置し である。カム歯車機構要素8は、このカム歯車機構要素8の両端に取り付けたボ ール・ベアリング22.23によって、回転可能に軸支されている。ボール・ヘ アリング22はブツシュ20の上に取り付けてあり、ボール・ベアリング23は ブツシュ21の上に取り付けである。
中空軸lの対称軸心には引用符号24を付してあり、一方、円筒形のカム歯車機 構要素8の対称軸心には引用符号25を付しである。好適実施例の1つにおいて は、対称軸心24と対称軸心25との間の角度Vを、0.45°にしている。
ブツシュ20.21の夫々の外周円筒面も、対称軸心24に対して角度v0で傾 斜させである。ブツシュ20は、偏心した環状部材の形状に形成しである。この 環状部材の偏心量は、歯付環状部10の外歯を、歯付環状部7の内歯と噛合させ るような偏心量にしである。外周面を傾斜させ偏心させたブツシュ20と、ボー ル・ベアリング22と、歯付環状部10と、歯付環状部7とで、偏心歯車機構を 形成している。この偏心歯車機構は、本出願人の米国特許第5030184号の 明細書に記載されているように構成することが好ましく、即ち、歯付環状部7の 歯の枚数と歯付環状部10の歯の枚数との差が1枚〜2枚程度になるようにする ことが好ましい。カム歯車機構要素8を傾斜させであることから、更に、歯付環 状部10を、テーパ角度が2×V°の円錐形状としておくことが好ましい。そう しておけば、互いに噛合している歯どうしを線接触させることができる。歯付環 状部7の歯の軸心方向の長さく歯幅)は、この歯付環状部7と歯付環状部10と が、円筒部材2の軸心方向位置の如何にかかわらず、常に噛合状態にあるように することのできる長さにしである。
カム歯車機構要素8とポール・ベアリング22.23とブツシュ20〜21とか ら成る機構の全体を、ナツト26によって、軸心方向に力が加わった状態に保持 するようにしている。このナツト26は、非常に強く締め付けた上で更に接着剤 ないしそれと同等の手段によって固定することが好ましい。中空軸1の軸上にお けるこの機構の軸心方向位置を定めているのは、クリップリング27.28であ る。傾斜ブツシュ21と偏心ブツシュ20とは、夫々を円筒ビン29.30で止 めることによって、それらブツシュの間の相対的な角度関係を維持できるように している。
前述の好適実施例においては、歯付環状部7の歯数を70枚、そして歯付環状部 10の歯数を68枚にしている。円筒部材2を丁度1回転させる間に、円筒形の カム歯車機構要素8は1回転に加えて更に歯の2枚分に相当する角度だけ回転す る。これは、円筒部材2とカム歯車機構要素8とが、互いに相手に対して歯の2 枚分に相当する角度だけ相対的に回転するということに他ならない。従って、カ ム歯車機構要素8は、ランナ13を取り付けである円筒部材2に対して、相対的 に低速で回転する。ただし、円筒部材2とカム歯車機構要素8とのいずれも、回 転せずに静止している中空軸1に対しては、相対的に非常な高速で回転する。
また、カム歯車機構要素8の軸心25も静止していることに注意されたい。
円筒部材2とカム歯車機構要素8との間のこの低速の相対的な回転に伴って、ラ ンナ13がカム溝9に沿って移動し、その移動に伴って円筒部材2はその主軸心 の方向へ低速で運動する。前述の好適実施例では、この軸心方向の往復運動を1 往復行なわせるためには、円筒部材2が344回転る必要があり、また、その往 復運動の振幅は例えば20!II+である。ランナ13の外径寸法はカム溝9の 幅寸法より約0.03mmだけ小さくしである。ランナ13は、円筒部材2の軸 心方向の運動の、その向きに応じて、一方のカム面11と他方のカム面12とに 交互に接触しながら転動する。
図1の軸心方向断面図では、ブツシュ20が、その偏心量が最大になる外周面が 上側にくるように配置されているところを示している。そのため、カム歯車機構 要素8が図1に示した位置にあるときには、カム溝14が、ランナ13の回転軸 心19に対してvoの角度で傾斜している。カム歯車機構要素8がこの図1の位 置から90°回転したなら、回転軸心19とカム溝14とは平行になる。カム歯 車機構要素8がそこから更に90°回転したなら、回転軸心19とカム面との間 の角度は■0になり、ただしその傾斜の向きは(図1に示した傾き姿勢とは)反 対側に傾いた姿勢になる。
従ってカム面11.12は、ランナの回転軸心19に対して相対的に±V0の角 度で「ふるえる」ことになる。この「ふるえ」運動は、円筒部材2の回転速度に 応じた高い周波数で発生する。1200〜2000rp■程度の回転速度は珍し くないが、この回転速度に対応した「ふるえ」の周波数は約20〜33Hzにな る。もし仮にランナ13の走行面を円筒面にしてあったならば、この「ふるえ」 運動のために、カム面11.12が、ランナ13の上縁部と下縁部とに当接して 食い付いてしまうであろう。このような縁部での当接は不都合であり、なぜなら ば、それによってランナ13の回転が妨げられ、そしてランナ13のポール・ベ アリングが損傷してしまうからである。本発明が提供する利点の1つに、ランナ 13の走行面を、中央部を膨出させた中高の樽形(円弧形)にしたということが ある。中高の樽形面としたことによって、カム面の1ふるえ」運動に対処してい る。また、中高の樽形面であるため、ランナ13とカム面11.12との間の接 触が点接触となり、ランナ13が、この樽形面の赤道平面に対して相対的に上下 しつつ走行することができる。
カム歯車機構要素8が、対称軸心24に対して傾斜した姿勢で配置されているた め、ランナ13がカム面11に接触して転動する際の接触点と、カム面12に接 触して転動する際の接触点とでは、中空軸の1の対称軸心24からの径方向距離 が互いに異なっている。ただしこれによって悪影響を受けることはなく、それは 、ランナ13の走行面を中高の樽形面にしてあり、中高の樽形面であることがら 、接触点がその樽形面に沿って上下に移動し得るからである。
ポール・ベアリングというものは、多少の自動調心作用を備えているものであり 、ランナ13のポール・ベアリングの自動調心作用によっても、ランナ13の縁 部での当接の発生が更に確実に防止されている。
以上に説明した本発明の実施例に対しては、変更を加えることができる。変更構 成例の1つは、カム溝9を円筒部材2の内周面に設け、ランナ13をカム歯車機 構要素8に固設するというものである。更に別の変更構成例としては、円筒部材 の回転速度とその軸心方向運動の周波数との比を上述のものとは異なった値にし たり、その運動の振幅を異なった大きさにしたり、その運動のパターンを正弦波 形状以外のパターンにするというものである。更には、ランチとして、中高の樽 形面を有するポール・ベアリングを用いる替わりに、球面ベアリングを用いるよ うにすることも可能である。
図2は、図1に示した装置の別実施例を示しており、ここではブツシュ21及び ポール・ベアリング23の替わりに、図2に示すように曲線カム部の中央部の真 下に配置した球面スライド・ヘアリング31を使用している。この構成では、軸 心方向運動は、その左右いずれの向きの運動も、ポール・ベアリング22によっ て伝達され、なぜならば、ポール・ベアリング22は、その外輪が止め輪50で カム歯車機構要素8に固定され、また、その内輪が止め輪51でブツシュ20に 固定されているからである。更にもう1つの止め輪52が、ブツシュ20を、反 対の向きの荷重に対して固定している。
ブツシュ21を、ブツシュ20の偏心量と等しい偏心量を有する偏心ブツシュと して形成してはならないことに注意されたい。もしそのようにしたならば、カム 歯車機構要素8の対称軸心が、中空軸1の対称軸心24から単に偏位しているだ けで、この対称軸心24に対して平行になってしまうからである。そして、その ようになったならば、ランナ13がカム溝9の中を転動して行(際に、対称軸心 24からの径方向距離を変化させながら転動することになるため、軸心方向直線 運動に重畳する脈動運動を発生してしまう。この脈動は極めてやっかいな問題を 生じさせるため、インキ線用においては許されないものである。
図1及び図2に示した実施例においては、ランチが正弦波曲線の立上り部分の最 も傾斜の急な部分を走行するときに、そのランナに、不都合な加速度の急増が作 用することが判明した。カム溝のその領域では、ランチが「坂を登るように」運 動する。この加速度の急増は、ランチに対する衝撃力として現われ、これによっ て円筒部材2は、約74ミクロンはど軸心方向へ偏位させられる。これは欠点な いし短所に他ならず、円筒部材の回転速度が低いときにはさほど問題とならない が、円筒部材の回転速度が高い場合には不利をもたらし、それは、カム溝のその 領域に摩耗が発生するからであり、また、円筒部材の回転速度が高くなるほど加 速度の急増の度合いも大きくなるからである。
この欠点を除去するためには、カム歯車機構要素8を2つの部分に分割し、即ち 、カム機構要素8Aと歯車機構要素8Bとに分割する。このようにした実施例で は、上述のブツシュ21及びポール・ベアリング23は使用せず、それらの替わ りに、中空軸1の軸上にじかに嵌装したベアリング23Aを使用する。更にこの 場合、カム機構要素8Aを、ニードル・ベアリング40とポール・ベアリング2 3Aとによって、中空軸1の外周に偏心させて軸支する。従ってこの実施例では 、カム機構要素8Aがどの回転位置にあっても、カム面10及び11は常に、対 称軸心24に対して垂直な姿勢を保つことになる。これによって、カム曲線の傾 斜の急な部分における加速度の急増という前述の問題が回避される。
このようにした場合には更に、先の2つの実施例のいずれと比較しても、円筒形 の歯車機構要素8Bの対称軸心25Aの、対称軸心24に対する傾斜角が、より 大きくなっている。図示例では、この傾斜角Vは、0.85°である。このよう に、この傾斜角がより太き(なるのは、ブツシュ20の偏心量を図1の実施例の ものと同一にしているからである。先に例示したような高い回転速度における優 勢条件である高度バランス条件を考慮して、歯車機構要素48Bの左側の端部4 1を、ニードル・ベアリング40の外周に遊嵌して、このニードル・ベアリング 40で機械的に支持するようにしている。歯車機構要素8Bが回転するとき、こ の端部40は、このニードル・ベアリングの外輪の表面を転動するのではなくて 、このニードル・ベアリングの上を軸心方向に僅かに摺動する。歯車機構要素8 Bは、中空軸の対称軸心24に対して2V’の角度で傾斜している静止した対称 軸心25Aを中心として回転し、この回転運動が、以下に詳述する連結構造によ って、対称軸心24を中心とした回転運動に変換される。
本発明の第1実施例によれば、上述の連結構造は、軸心方向に延在する複数本の スプリング・ピン42と、互いに向かい合ったカム機構要素8Aの端面と歯車機 構要素8Bの端面との間に介装した僅かな弾性を有する弾性板43とで構成され ている。複数本のスプリング・ピン42は、円筒形の歯車機構要素の周面に沿っ て等間隔で配置され、軸心方向に延在している。それらスプリング・ピン42は 、カム歯車機構要素8Aの端面に設けた複数の穴45の中に圧入されて、それら 穴45の拡径部44の中では周囲を拘束されずに延伸しており、また、それらス プリング・ピンは、それら孔の最奥部分に、軽(摺動できる状態で嵌挿されてい る。これによってスプリング・ピン42と弾性板43とは、正しい角運動を伝達 する連結機構を形成している。本発明の好適実施例の1つにおいては、それらス プリング・ピンの本数を8本にしている。そしてそれらスプリング・ピンによっ て、歯車機構要素8Bから得られるトルクを伝達するようにしている。
ブツシュ20と、ボール・ベアリング22.23Aと、カム歯車機構要素8Aと 、弾性板43と、歯車機構要素8Bと、連結構造とから成る以上の機構から軸心 方向に作用する荷重は、ボール・ベアリング22.23Aが負担する。弾性板4 3は、この連結構造の必須の構成要素ではないが、トルク伝達に際して、ある程 度の細心方向の緩衝作用を提供しており、この緩衝作用は、軸心方向に固定され ているボール・ベアリング22.23Aの使用寿命を延長するという点で好まし いものである。弾性板43を省略したならば、互いに向がい合った要素8Aの端 面と要素8Bの端面とがじかに接触して互いに押し付けられることになる。上述 の傾斜が存在しているため、弾性板43と歯車機構要素8Bの端面との間には常 時、図3に示したように隙間が存在している。静止している中空軸1に対するこ の隙間の相対位置は常に一定しており、移動することはない。
本発明のこの実施例においても、ランナ13の走行面14を、中高の樽形にしで ある。もし仮に、ランチを樽形にしていなかったならば、図3に示したランナの 向きにおいて、ランナの上部がランチの下部よりも対称軸心24がら径方向に遠 く離れているため、ランチの上部がランチの下部よりも速い速度で回転しようと することになる。従って、すべりが発生してしまう。
図4は、図3に示した連結構造の別実施例を示したものであり、この実施例では 弾性板及びスプリング・ピンの替わりに、弾性体のリング部材46を焼き付けた ものを使用している。このリング部材は、互いに向かい合った要素8Aの端面と 要素8Bの端面とに焼き付けである。
図5は、カム機構要素8Aと歯車機構要素8Bとの間の連結構造の更なる別実施 例を示したものである。この図5に示した連結構造は、円板47と、要素8Aの 外周面並びに要素8Bの外周面に嵌装して取り付けたコイル・スプリング48と から成る。コイル・スプリング48は、図5の下側に示すように、その両端部の うちの一方がカム機構要素8Aに固定され、他方が歯車機構要素8Bに固定され ている。
図6は、カム機構要素8Aと歯車機構要素8Bとの間の連結構造の別実施例を示 したものである。この実施例の連結構造は、歯部53.54を備えた円板49A から成り、それら歯部53.54は、カム機構要素8Aの端面と歯車機構要素8 Bの端面とに夫々に形成した溝52.55の中に嵌合する。
図示した様々な連結構造の替わりに、円弧形の歯を備えた歯車形軸継手を用いて も良い。円弧形の歯を備えた歯車形軸継手は、公知の連結構造であって、複数枚 の歯を突設した歯付環状部を有する筒形部材を含んでおり、それら複数枚の歯を 、もう1つの筒形部材の歯付環状部の複数枚の内歯に噛合させるようにした連結 構造である。それら筒形部材の一方を他方の内部に嵌合させて、それら筒形部材 の歯部どうじを噛合させることによって、回転運動における角運動伝達を可能に している。
更にその他の種類の等速継手を用いるようにしても良い。
本発明が本明細書の冒頭で説明した問題を解決することができるのは、以下に列 挙する利点並びに機能的特徴が得られるからである。
a)個々の構成要素ごとに個別にバランスを取ることができる。使用部品点数が 非常に少ない。摩耗に起因する振動ないしインバランスを発生させるおそれ49 A 国際調査報告 国際調査報告

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.対称軸心(25)を有する静止軸(1)と、ローラに固定するようにした、 前記静止軸を中心とした高速回転が可能なように軸支され、且つ、前記静止軸に 沿った軸心方向の運動が可能なように軸支された円筒部材(2)と、 前記円筒部材の回転速度を減速するための偏心溝(7,10)であって、該偏心 歯車機構は、内歯を有する歯付環状部(7)と、外歯を有し偏心軸支された歯付 環状部(10)とを備えており、 前記静止軸の軸上に軸心方向固定に取り付けられ、且つ、前記静止軸の前記対称 軸心(25)を中心とした回転が可能なように軸支されたカム溝機構要素(8; 8A)と、 偏心軸支された前記歯付環状部の回転運動を前記カム歯車機構要素(8;8A) に伝達するための連結手段(8;42,43;46:48;49A)と、前記カ ム溝機構要素(8;8A)と前記円筒部材(2)との間に取り付けられた、該カ ム歯車機構要素の回転運動を該円筒部材(2)の軸心方向往復運動に変換するた めのランナーカム溝機帯(13,9)と、を備えた、ローラの回転運動を該ロー ラの軸心方向往復運動に変換する装置において、 前記連結手段を円筒形のカム歯車機構要素(8)としてあり、該カム歯車機構要 素(8)は、一端に前記偏心歯車機構の歯車の一部を形成する歯付環状部(10 )を有し、他端にカム溝(9)を有しており、更に、円筒形の前記カム歯車機構 要素(8)を、前記静止軸の前記対称軸心(24)に対して角度Vで傾斜させた 姿勢で軸支してある、ことを特徴とする装置。
  2. 2.円筒形の前記カム歯車機構要素を、前記カム溝(9)を備えた円筒形のカム 機構要素(8A)と、前記歯付環状部(10)を備えた円筒形の歯車機構要素( 8B)とに分割してあり、 円筒形の前記カム機構要素(8A)を、該カム機構要素の一方の端面に取り付け たベアリング(40)と該カム機構要素の他方の端面に取り付けたベアリング( 23A)とで、前記静止軸の前記対称軸心(24)を中心とした回転が可能なよ うに軸支してあり、更に、 トルク伝達手段(42,34;46;48;49A)が前記カム機構要素(8A )を前記歯車機構要素(8B)に連結している、 ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 3.前記トルク伝達手段が、互いに向かい合った前記カム機構要素(8A)の端 面と前記歯車機構要素(8B)の端面とに設けた複数の軸心方向穴(45)に取 り付けてトルクを負担させるようにした複数本のスプリング・ピン(42)を含 んでいることを特徴とする請求項2記載の装置。
  4. 4.前記トルク伝達手段が、互いに向かい合った前記カム機構要素(8A)と前 記歯車機構要素(8B)とを連結するコイル・スプリング(48)を含んでおり 、該コイル・スプリングは、一端を前記カム機構要素(8A)に固定し、他端を 前記歯車機構要素(8B)に固定してあることを特徴とする請求項2記載の装置 。
  5. 5.互いに向かい合った前記カム機構要素(8A)の端面と前記歯車機構要素( 8B)の端面との間に取り付けた、限られた大きさの軸心方向スプリング作用を 提供する弾性円板(43)を備えたことを特徴とする請求項3または4記載の装 置。
  6. 6.前記トルク伝達手段が、互いに向かい合った前記カム機構要素(8A)の端 面と前記歯車機構要素(8B)の端面との各々に焼き付けた弾性円板(46)を 含んでいることを特徴とする請求項3記載の装置。
  7. 7.前記トルク伝達手段が、軸方向に突出した複数の突部(53,54)を有す る円板と、互いに向かい合った前記カム機構要素(8A)の端面と前記歯車機構 要素(8B)の端面とに設けた複数の突部嵌合用の溝(52,55)とを含んで いることを特徴とする請求項3記載の装置。
  8. 8.円筒形の前記カム歯車機構要素(8)の一端を、ボール・ベアリング(23 )を備えた傾斜した第1ブッシュ(21)で軸支し、該カム歯車機構要素(8) の他端を、ボール・ベアリング(22)を備えた傾斜した断面ブッシュ(20) で軸支してあり、該第2ブッシュ(20)を偏心部材の形状に形成してあり、前 記ブッシュ(20,21)が傾斜している角度を、前記カム歯車機構要素の前記 対称軸心(25)が前記静止軸の前記対称軸心(24)に対して傾斜している角 度(V)と等しくしてあることを特徴とする請求項1記載の装置。
  9. 9.前記歯付環状部(10)の歯部を、円筒形の前記カム歯車機構要素(8)の 軸心方向に関して円錐形にしてあり、その円錐形のテーパ角度を、Vを前記角度 とするとき、2×Vであるようにしたことを特徴とする請求項1記載の装置。
JP5506850A 1991-10-09 1992-10-08 ローラを軸心方向に運動させる手段を組み込んだローラ Pending JPH06511442A (ja)

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