JPH11210855A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機Info
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- JPH11210855A JPH11210855A JP1543698A JP1543698A JPH11210855A JP H11210855 A JPH11210855 A JP H11210855A JP 1543698 A JP1543698 A JP 1543698A JP 1543698 A JP1543698 A JP 1543698A JP H11210855 A JPH11210855 A JP H11210855A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0487—Friction gearings
- F16H57/049—Friction gearings of the toroid type
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
ルを供給して、大きな動力の伝達を可能な構造を実現す
る。 【解決手段】 潤滑ポスト33の内部に、4個のノズル
孔39b、39bを設ける。これら各ノズル孔39b、
39bの下流端を、入力側、出力側両ディスクの内側面
に向けて開口させる他、パワーローラ8、8の周面8
a、8aに向けて開口させる。これら周面8a、8aと
上記各内側面との当接部であるトラクション部に、2系
統でトラクションオイルを供給するので、供給量が十分
になる。
Description
の変速機として利用するトロイダル型無段変速機の改良
に関し、動力伝達部への給油を十分に行なう事により、
大きな動力を伝達自在で、しかも十分な耐久性を有する
構造を実現するものである。
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開
昭62−71465号公報に開示されている様に、入力
軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力軸1
と同心に配置した出力軸3の端部に出力側ディスク4を
固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケーシ
ングの内側で上記入力側、出力側両ディスク2、4の軸
方向中間位置には、上記入力軸1並びに出力軸3に対し
て捻れの位置にある枢軸5、5を中心に揺動するトラニ
オン6、6を設けている。
ぞれの両端部外面に上記枢軸5、5を、互いに同心に設
けている。又、これら各トラニオン6、6の中間部には
変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸5、5を中心
として上記各トラニオン6、6を揺動させる事により、
上記各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在としてい
る。上記各トラニオン6、6に支持した変位軸7、7の
周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支
持している。そして、これら各パワーローラ8、8を、
上記入力側、出力側両ディスク2、4の、互いに対向す
る内側面2a、4a同士の間に挟持している。これら各
内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上記枢軸5を中
心とする円弧を回転させて得られる凹面をなしている。
そして、球状凸面に形成した上記各パワーローラ8、8
の周面8a、8aを、上記内側面2a、4aに当接させ
ている。
は、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け弾性的に押圧自在としている。この押圧装置
9は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器1
1により転動自在に保持した複数個(例えば4個)のロ
ーラ12、12とから構成している。上記カム板10の
片側面(図3〜4の右側面)には、円周方向に亙る凹凸
であるカム面13を形成し、上記入力側ディスク2の外
側面(図3〜4の左側面)にも、同様の形状を有するカ
ム面14を形成している。そして、上記複数個のローラ
12、12を、上記入力軸1の中心に関し放射方向の軸
を中心とする回転自在に支持している。
機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回転
すると、カム面13が複数個のローラ12、12を、入
力側ディスク2の外側面に形成したカム面14に押圧す
る。この結果、上記入力側ディスク2が、上記複数のパ
ワーローラ8、8に押圧されると同時に、上記両カム面
13、14と複数個のローラ12、12との押し付け合
いに基づいて、上記入力側ディスク2が回転する。そし
て、この入力側ディスク2の回転が、前記複数のパワー
ローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝達され、こ
の出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転する。
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図3
に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り
部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分と
にそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜さ
せる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、5
を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺動
させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aが図4に示す様に、入力側ディスク2の内側面
2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの
中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変位
軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を図
3と図4との中間にすれば、入力軸1と出力軸3との間
で、中間の変速比を得られる。
号(実開平1−173552号)のマイクロフィルムに
記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速機
の1例を示している。入力側ディスク2と出力側ディス
ク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニード
ル軸受16、16を介して、回転自在に支持している。
又、カム板10は上記入力軸15の端部(図5の左端
部)外周面にスプライン係合させ、鍔部17により上記
入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止してい
る。そして、このカム板10とローラ12、12とによ
り、上記入力軸15の回転に基づいて上記入力側ディス
ク2を、上記出力側ディスク4に向け押圧しつつ回転さ
せる押圧装置9を構成している。上記出力側ディスク4
には出力歯車18を、キー19、19により結合し、こ
れら出力側ディスク4と出力歯車18とが同期して回転
する様にしている。
枢軸5、5はそれぞれ1対の支持板20、20に、揺動
並びに軸方向(図5の表裏方向、図6の左右方向)に亙
る変位自在に支持している。そして、上記各トラニオン
6、6の中間部に形成した円孔21、21部分に、変位
軸7、7を支持している。これら各変位軸7、7は、互
いに平行で且つ偏心した支持軸部22、22と枢支軸部
23、23とを、それぞれ有する。このうちの各支持軸
部22、22を上記各円孔21、21の内側に、ラジア
ルニードル軸受24、24を介して、回転自在に支持し
ている。又、上記各枢支軸部23、23の周囲にパワー
ローラ8、8を、別のラジアルニードル軸受25、25
を介して、回転自在に支持している。
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部23、23が各支持
軸部22、22に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向
(図6で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、上
記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向として
いる。従って、上記各パワーローラ8、8は、上記入力
軸15の軸方向(図5の左右方向、図6の表裏方向)に
亙る若干の変位自在に支持される。この結果、回転力の
伝達状態で構成各部材に加わる大きな荷重に基づく、こ
れら構成各部材の弾性変形に起因して、上記各パワーロ
ーラ8、8が上記入力軸15の軸方向に変位する傾向と
なった場合でも、上記構成各部品に無理な力を加える事
なく、この変位を吸収できる。
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受26、26とスラストニードル軸受27、27とを設
けている。このうちのスラスト玉軸受26、26は、上
記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を
支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容
するものである。又、上記各スラストニードル軸受2
7、27は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラ
スト玉軸受26、26を構成する外輪28、28に加わ
るスラスト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部23、2
3及び上記外輪28、28が、前記支持軸部22、22
を中心に揺動する事を許容する。
(図6の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド29、29を
結合し、これら各駆動ロッド29、29の中間部外周面
に駆動ピストン30、30を固設している。そして、こ
れら各駆動ピストン30、30を、それぞれ駆動シリン
ダ31、31内に油密に嵌装している。
機の場合には、入力軸15の回転は、押圧装置9を介し
て入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側ディ
スク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して出
力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4の
回転が、出力歯車18より取り出される。入力軸15と
出力歯車18との間の回転速度比を変える場合には、上
記1対の駆動ピストン30、30を互いに逆方向に変位
させる。これら各駆動ピストン30、30の変位に伴っ
て上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆方向に変
位し、例えば図6の下側のパワーローラ8が同図の右側
に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側に、それ
ぞれ変位する。この結果、これら各パワーローラ8、8
の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び出力側デ
ィスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用する、接
線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの
変化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持板20、
20に枢支された枢軸5、5を中心として、互いに逆方
向に揺動する。この結果、前述の図3〜4に示した様
に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aと上記
各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記入力軸
15と出力歯車18との間の回転速度比が変化する。
8との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が、前記各支
持軸部22、22を中心として僅かに回動する。この回
動の結果、前記各スラスト玉軸受26、26の外輪2
8、28の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面と
が相対変位する。これら外側面と内側面との間には、前
記各スラストニードル軸受27、27が存在する為、こ
の相対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各
変位軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて
済む。
パワーローラ8、8の周面8a、8aと前記入力側ディ
スク2及び出力側ディスク4の内側面2a、4aとの当
接部(トラクション部)には、潤滑油(トラクションオ
イル)を連続的に供給して、この当接部に油膜を形成す
る様にしている。即ち、この当接部には、例えば4×1
0mm程度の接触楕円が存在する。そして、この接触楕円
の中央部分には、例えば50kwを越える様な大きな動力
を伝達する場合、3.5GPa以上の高面圧が加わる。
この様な高面圧が加わるトラクション部では発熱量も相
当になる為、このトラクション部を冷却すると共にこの
トラクション部に存在する油膜を確保する為、上記トラ
クションオイルを供給する必要がある。
659号公報、実開平2−47458号公報に記載され
ている様な潤滑装置が知られている。このうちの実開平
2−47458号公報に記載されている潤滑装置は、パ
ワーローラに設けたノズル孔により、上記トラクション
部にトラクションオイルを供給するものである。又、特
開平4−29659号公報に記載されている潤滑装置
は、上記パワーローラに設けたノズル孔に加え、ハウジ
ング側にもトラクションオイルを供給する為のノズル孔
を設けたものである。
段変速機の場合には、トラクション部に供給するトラク
ションオイルは、入力側ディスク2及び出力側ディスク
4の内側面2a、4aに噴射する様にしていた。即ち、
特開平4−29659号公報、実開平2−47458号
公報等に記載されて従来から知られている潤滑装置は何
れも、ノズル孔から上記各内側面2a、4aに向けてト
ラクションオイルを吹き付ける様にしている。
変速機の場合には、この様な構造でも十分なトラクショ
ンオイルの供給を行なえるが、伝達すべき動力が大きく
なった場合には、この様な構造ではトラクションオイル
の供給が不十分となる。本発明のトロイダル型無段変速
機は、この様な事情に鑑みて、トラクション部へのトラ
クションオイルの供給を十分に行なえて、大きな動力の
伝達を行なえる構造を実現すべく発明したものである。
変速機は、前述した従来のトロイダル型無段変速機と同
様に、ハウジングと、このハウジングの内側に互いに同
心に、且つ互いに独立した回転自在に支持された入力
側、出力側両ディスクと、これら入力側、出力側両ディ
スクの中心軸に対し捻れの位置にある、互いに同心の1
対の枢軸を中心として揺動する複数個のトラニオンと、
これら各トラニオン毎に支持された変位軸と、これら各
変位軸に回転自在に支持され、上記入力側、出力側両デ
ィスクの内側面同士の間に挟持されたパワーローラとを
備え、上記入力側、出力側両ディスクの互いに対向する
内側面を、それぞれ断面が円弧形の凹面とし、上記各パ
ワーローラの周面を球面状の凸面として、これら各周面
と上記各内側面とを当接させて成る。
於いては、上記ハウジングの内面に固設した潤滑ポスト
と、この潤滑ポストの内部に設けられた、給油手段に通
じる給油通路と、それぞれの上流端をこの給油通路に通
じさせると共に、それぞれの下流端を上記潤滑ポストの
外面に開口させた、少なくとも4個のノズル孔とを備え
る。これら各ノズル孔のうちの少なくとも1個のノズル
孔は、上記入力側ディスクの内側面に向けて開口してい
る。又、残りのノズル孔のうちの少なくとも1個のノズ
ル孔は、上記出力側ディスクの内側面に向けて開口して
いる。更に、残りのノズル孔のうちの少なくとも2個の
ノズル孔は、上記各パワーローラの周面に向けて開口し
ている。
変速機により、入力側ディスクと出力側ディスクとの間
で回転力の伝達を行なわせる作用、並びにこれら両ディ
スク同士の間の変速比を変化させる作用は、前述した様
な従来から知られているトロイダル型無段変速機の場合
と同様である。特に、本発明のトロイダル型無段変速機
の場合には運転時に、入力側、出力側両ディスクの内側
面だけでなく、各パワーローラの周面にも潤滑油(トラ
クションオイル)を吹き付ける。この為、これら各内側
面と周面との当接部であるトラクション部に十分量のト
ラクションオイルを供給して、大きな動力を伝達する場
合にも、このトラクション部の冷却及び潤滑を十分に行
なえる。
の1例を示している。尚、本発明の特徴は、運転時に、
入力側、出力側両ディスク2、4の内側面2a、4a及
び各パワーローラ8、8の周面8a、8aにトラクショ
ンオイルを吹き付ける部分の構造にある。その他の部分
の構造及び作用は、前述した従来構造を含め、従来から
知られ、或は考えられている各種トロイダル型無段変速
機と同様であるから、同等部分に関する説明は、省略若
しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分並びに先の従
来技術の説明中で説明しなかった部分を中心に説明す
る。
6、6支持用の支持板20の中間部を、揺動並びに枢軸
5、5の軸方向(図1〜2の上下方向)に亙る変位自在
に支持する為の、支持ポスト32を固定している。そし
て、この支持ポスト32の先端部で上記支持板20の内
面(上記ハウジング40の中央側に対向する面で、図1
〜2の下面)中央部に潤滑ポスト33を、結合ねじ34
により結合固定している。この潤滑ポスト33の基部
(図1〜2の上部)外周面の断面形状は略小判形とし
て、この外周面の直径方向反対側2個所位置に、互いに
平行な1対の平坦面35、35を形成している。又、上
記潤滑ポスト33の先端部(図1〜2の下端部)には、
基端寄り(図1〜2の上寄り)部分に比べて外径が大き
くなった、外向フランジ状の抑え鍔部36を形成してい
る。上記結合ねじ34は、上記支持ポスト32及び潤滑
ポスト33を貫通した状態で、先端部を上記ハウジング
40の内面に固定した支持プレート37に螺合緊締し、
頭部38を上記抑え鍔部36に当接させている。この状
態で上記支持ポスト32及び潤滑ポスト33は、上記支
持プレート37と上記頭部38との間で挟持し、上記支
持プレート37を介して上記ハウジング40の内面に固
定している。
隔4個所位置には、それぞれノズル孔39a、39bの
下流端を開口させている。これら4個のノズル孔39
a、39bのうち、図2に示した2個のノズル孔39
a、39aは、互いに直径方向反対側にそれぞれの下流
端を開口させている。そして、これら2個のノズル孔3
9a、39aのうち、一方(図2の左方)のノズル孔3
9aの下流端は、入力側ディスク2の内側面2aに向け
て開口している。これに対して、他方(図2の右方)の
ノズル孔39aの下流端は、出力側ディスク4の内側面
4aに向けて開口している。又、図1に示した2個のノ
ズル孔39b、39bの下流端は、各パワーローラ8、
8の周面8a、8aに向けて開口している。尚、これら
各パワーローラ8、8は、トロイダル型無段変速機の変
速比変換に伴ってトラニオン6、6と共に揺動変位する
が、上記各ノズル孔39b、39bの下流端は、この揺
動変位に拘らず、上記周面8a、8aの何れかの部分に
対向する位置に開口させている。尚、上記支持プレート
37に形成した嵌合孔45と上記支持ポスト32の基端
部との嵌合部、並びにこの支持ポスト32に形成した嵌
合孔46と上記潤滑ポスト33との嵌合部は、それぞれ
非円形嵌合とする事により、この潤滑ポスト33に形成
した上記各ノズル孔39a、39bの円周方向に亙る位
置決めを図っている。
様な4個のノズル孔39a、39bには、図示しない送
油ポンプの働きにより、前記ハウジング40の内面に形
成した潤滑油供給溝41、前記結合ねじ34内に設け、
この結合ねじ34の先端面(図1〜2の上端面)と頭部
38寄りの外周面とに開口した給油通路42、この頭部
38寄りの外周面と前記潤滑ポスト33の内周面との間
の円筒状隙間49を通じて、トラクションオイルを送り
込む。
の先端面(図1〜2の下端面)と前記抑え鍔部36との
間で、ストッパ43の中央部を、緩く挟持している。こ
のストッパ43は、上記各トラニオン6、6が許容限度
を越えて揺動変位する事を阻止する為のもので、これら
各トラニオン6、6が過度に揺動変位した場合には、上
記ストッパ43の外周縁の一部とこれら各トラニオン
6、6の一部とが衝合する。この様なストッパ43の中
央部には略小判形の通孔44を形成し、この通孔44の
内側に、上記潤滑ポスト33の基端寄り部分を、緩く挿
通している。即ち、上記ストッパ43は上記潤滑ポスト
33の周囲に、この潤滑ポスト33を中心とする若干の
揺動変位、並びに1対のトラニオン6、6の配列方向
(図1の左右方向、図2の表裏方向)に亙る若干の変位
自在に支持している。又、上記ストッパ43と上記抑え
鍔部36との間に、皿板ばね48等の弾性部材を設け
て、上記ストッパ43の中央部を、上記支持ポスト32
の先端面に向け、弾性的に押圧している。
無段変速機の運転時には、それぞれが上記抑え鍔部36
の外周面に開口した前記4個のノズル孔39a、39b
の下流端開口から、トラクションオイルを噴出させる。
これら各ノズル孔39a、39bから噴出されたトラク
ションオイルのうち、図2に示した2個のノズル孔39
a、39aから噴出したトラクションオイルは、前記入
力側、出力側両ディスク2、4の内側面2a、4aに付
着してから、これら各内側面2a、4aと前記各パワー
ローラ8、8の周面8a、8aとの当接部であるトラク
ション部に送られる。更に、図1に示した2個のノズル
孔39b、39bから噴出したトラクションオイルは、
上記各周面8a、8aに付着してから、上記各トラクシ
ョン部に送られる。この様に、これら各トラクション部
へのトラクションオイルの供給を、2系統で行なう為、
これら各トラクション部に十分量のトラクションオイル
を供給して、大きな動力を伝達する場合にも、これら各
トラクション部の冷却及び潤滑を十分に行なえる。尚、
上記4個のノズル孔39a、39bの内径を、それぞれ
異ならせ、各ノズル孔39a、39aから噴出するトラ
クションオイルの量を適正にする事もできる。
3を上記支持ポスト32に対して、若干の変位自在に支
持しているので、このストッパ43と前記各トラニオン
6、6との寸法精度及び組み付け精度を特に厳密に規制
しなくても、これら各トラニオン6、6と上記ストッパ
43とを均一に衝合させる事ができる。即ち、これら各
トラニオン6、6が大きく揺動変位した際に、仮に一方
のトラニオン6の一部が他方のトラニオン6の一部より
も先に上記ストッパ43の一部外周縁に衝合しても、こ
のストッパ43が変位する。そして、この変位に伴っ
て、上記一方のトラニオン6の一部だけでなく、他方の
トラニオン6の一部も、上記ストッパ43の他部外周縁
に衝合する。この為、トラニオン6、6の揺動角度の制
限機構を構成するストッパ43や潤滑ポスト33の一部
に大きな力が加わる事を防止して、これらストッパ43
や潤滑ポスト33が著しく摩耗する事を防止できる。
の走行に基づいて振動が加わった場合にも、上記ストッ
パ43ががたつく事はない。即ち、このストッパ43
は、弾性部材である皿板ばね48により支持部材を構成
する支持ポスト32と潤滑ポスト33との間で弾性的に
挟持している。この為、これらストッパ43と潤滑ポス
ト33とが若干の変位自在に係合しているにも拘らず、
上記振動に基づいて上記ストッパ43ががたつく事はな
い。従って、走行時に上記ストッパ43の装着部で、が
たつきに伴う異音が発生する事はない。尚、上記支持ポ
スト32と潤滑ポスト33とは、必ずも別体とせずに、
一体としても良い。一体とした場合には、上記皿板ばね
48の内周縁は、支持ポストの先端部外周面に係止し
た、図示しない止め輪により、この支持ポストの先端部
外周面に抑え付ける。
する為、トラクション部へのトラクションオイルの供給
を十分に行なえて、大きな動力の伝達を行なえるトロイ
ダル型無段変速機を実現できる。
の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
を示す断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングの内側に
互いに同心に、且つ互いに独立した回転自在に支持され
た入力側、出力側両ディスクと、これら入力側、出力側
両ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある、互いに同
心の1対の枢軸を中心として揺動する複数個のトラニオ
ンと、これら各トラニオン毎に支持された変位軸と、こ
れら各変位軸に回転自在に支持され、上記入力側、出力
側両ディスクの内側面同士の間に挟持されたパワーロー
ラとを備え、上記入力側、出力側両ディスクの互いに対
向する内側面を、それぞれ断面が円弧形の凹面とし、上
記各パワーローラの周面を球面状の凸面として、これら
各周面と上記各内側面とを当接させて成るトロイダル型
無段変速機に於いて、上記ハウジングの内面に固設した
潤滑ポストと、この潤滑ポストの内部に設けられた、給
油手段に通じる給油通路と、それぞれの上流端をこの給
油通路に通じさせると共に、それぞれの下流端を上記潤
滑ポストの外面に開口させた、少なくとも4個のノズル
孔とを備え、これら各ノズル孔のうちの少なくとも1個
のノズル孔は上記入力側ディスクの内側面に向けて開口
しており、残りのノズル孔のうちの少なくとも1個のノ
ズル孔は上記出力側ディスクの内側面に向けて開口して
おり、残りのノズル孔のうちの少なくとも2個のノズル
孔は上記各パワーローラの周面に向けて開口している事
を特徴とするトロイダル型無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1543698A JPH11210855A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | トロイダル型無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1543698A JPH11210855A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | トロイダル型無段変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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1998
- 1998-01-28 JP JP1543698A patent/JPH11210855A/ja active Pending
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US6682457B1 (en) | 1999-11-01 | 2004-01-27 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuously variable transmission |
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