JPH0648965Y2 - 誘電体共振器 - Google Patents

誘電体共振器

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JPH0648965Y2
JPH0648965Y2 JP13436787U JP13436787U JPH0648965Y2 JP H0648965 Y2 JPH0648965 Y2 JP H0648965Y2 JP 13436787 U JP13436787 U JP 13436787U JP 13436787 U JP13436787 U JP 13436787U JP H0648965 Y2 JPH0648965 Y2 JP H0648965Y2
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dielectric
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coupling capacitor
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利雄 清水
晋 広岡
信幸 山崎
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば自動車電話、パーソナル無線、コード
レス電話等の通信機のVCO(電圧制御発振器)等に使用
するための誘電体共振器に関する。
[従来の技術] VCO等に使用するための1/4波長の分布定数型誘電体共振
器を構成する磁器誘電体の貫通孔に、棒状リード端子と
これを取り囲む円筒状樹脂誘電体とから成るユニットを
挿入し、リード端子と貫通孔の壁面の内導体(内周電
極)との間に入力結合容量を得ることは、例えば実公昭
62−8562号公報に開示されている。この構造によれば単
純な構成で結合容量を得ることができる。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、目標とする静電容量を基準にして−2.5%〜+
2.5%程度の許容誤差を超えるものが容易に生じ、製品
歩留りが約70%と悪く、コストアップの要因となった。
なお、静電容量のバラツキは次の(1)〜(4)の累積
によって生じるものと考えられる。
(1)円筒状樹脂誘電体の直径、肉厚、長さのバラツキ
によるもの。
(2)磁器誘電体の共振用貫通孔の径のバラツキによる
もの。
(3)共振用貫通孔の内導体膜の膜厚のバラツキに起因
するもの。
(4)共振用貫通孔に対する円筒状樹脂誘電体の密着性
のバラツキによるもの。
上述の如き問題は、本件出願人に係わる特願昭62−1584
25号で提案した誘電体共振器によって解決することがで
きる。ここに提案されている誘電体共振器においては、
共振用貫通孔に個別コンデンサを挿入するので、小型化
を達成することができると共に、所望静電容量のコンデ
ンサを選別して使用することによって目標結合容量を容
易に得ることができ、更に給電ポイントの移動ができ
る。しかし、上記出願に伴う誘電体共振器において、結
合コンデンサを共振用貫通孔に更に容易に装着すること
が可能な構造が要求されている。
そこで、本考案の目的は、製造歩留りの向上が可能であ
り、且つ結合コンデンサの装着を容易に達成することが
できる構造の誘電体共振器を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決し、上記目的を達成するための本考案
は、実施例を示す図面の符号を参照して説明すると、単
数又は複数の共振用の貫通孔2、2aを有する誘電体ブロ
ック1と、前記貫通孔2、2aの壁面3に設けられた内導
体膜6aと、前記誘電体ブロック1の外周面4に設けられ
た外導体膜6bと、板状誘電体8と前記誘導体8の一方の
主面に設けられた第1の電極9と前記誘電体8の他方の
主面に設けられた第2の電極10とを有し、且つ前記貫通
孔2、2a内に配置されている結合コンデンサ7、22と、
前記結合コンデンサ7、22の前記第1の電極9に接続さ
れ、且つ一端が前記貫通孔2、2aのほぼ中心から導出さ
れているリード端子11と、前記第2の電極10と前記内導
体膜6aとの間に配置されたバネ性を有する接続部材15
と、前記リード端子11を中心にして前記接続部材15と反
対側に配置され、前記接続部材15と共同して前記結合コ
ンデンサ7及び前記リード端子11を支持するように形成
され、且つバネ性を有している支持部材17とを具備する
誘電体共振器に係わるものである。
[作用] 上記考案におけるコンデンサ7の静電容量値は共振用貫
通孔2、2a内に配置する前に測定することが可能であ
る。従って目標結合容量を容易に得ることができる。結
合コンデンサ7とリード端子11とをバネ性を有する接続
部材15及び支持部材17を使用して貫通孔2、2aに容易に
装着することができる。また、結合コンデンサ7及びリ
ード端子11の位置の調整を容易に行うことができる。
[第1の実施例] 次に、第1図〜第5図を参照して本考案の第1の実施例
に係わる1/4波長分布定数型誘電体共振器を説明する。
第1図及び第2図に示す誘電体共振器は、チタン酸バリ
ウム系磁器から成る円筒状誘電体ブロック1を備えてい
る。この誘電体ブロック1の中心に設けられた貫通孔2
の壁面3、外周面4及び一端面5には、銀ペーストを塗
布し、焼付けたものから成る導体膜6が設けられてい
る。導体膜6は貫通孔2の壁面3の内導体膜6aと外周面
4の外導体膜6bとこれ等を短絡するための端面導体膜6c
とから成る。
共振器を外部回路に接続するための結合コンデンサ7は
貫通孔2の中に配置されている。この結合コンデンサ7
は、チタン酸マグネシウム系磁器から成る板板誘導体8
と、この誘電体8の一方の主面に形成された第1の電極
9と、他方の主面に形成された第2の電極10とから成
る。
真ちゅうに銀メッキを施した金属製のリード端子11は断
面円形のリード線部12とプレス加工された板状部13とか
ら成り、貫通孔2の中心に配置され、この一部が解放端
面から突出している。
結合コンデンサ7の第1の電極9は半田によってリード
端子11の板状部13に固着され、第2の電極10には金属製
の接続部材15が半田16によって固着されている。接続部
材15はC字形即ち半円筒形であり、バネ性を有してい
る。
リード端子11の板状部13の反対面には絶縁物質(プラス
チック)から成る支持部材17が接着剤18によって固着さ
れている。この支持部材17もバネ性を有するようにC字
形に形成されている。
接続部材15及び支持部材17は内導体膜6aに接触し、結合
コンデンサ7及びリード端子11を共同して貫通孔2内に
保持している。なお、接続部材15と内導体膜6aとは半田
19によっても電気的及び機械的に結合されている。また
支持部材17も接着剤20にて内導体膜6aに固着されてい
る。
この誘電体共振器を組み立てる時には、誘電体ブロック
1と導体膜6とから成る本体部を用意すると共に、結合
コンデンサ7も用意する。結合コンデンサ7は予め特性
を測定した多数のコンデンサから目標静電容量に近いも
のを選択して使用する。
次に、第3図及び第4図に示すリード端子11と結合コン
デンサ7と接続部材15と支持部材17との組立体を作る。
しかる後、この組立体を貫通孔2の中の所望位置に挿入
し、半田19及び接着剤20で内導体膜6aに固着する。
この分布定数型の1/4波長誘電体共振器においては、貫
通孔2を有する誘電体ブロック1と導体膜6とによって
第5図のL1とC1とから成る共振回路が構成され、第1図
の結合コンデンサ7によって第5図の結合容量Caが得ら
れる。なお、第5図の等価回路は、開放端と給電ポイン
ト(コンデンサ接続点)との間の作用効果を無視して概
略的に示すものである。
本実施例の誘電体共振器は次の利点を有する。
(1)結合コンデンサ7の容量は、誘電体ブロック1の
貫通孔2に装着する前に知ることができる。従って、結
合コンデンサ7を所望容量を有するように選別すること
が可能になり、設計値通りの容量を容易に得ることがで
き、誘電体共振器の製造歩留りを約80%に向上させるこ
とができた。
(2)バネ性を有する接続部材15及び支持部材17を使用
するため、結合コンデンサ7の第2の電極10を内導体膜
6aに容易且つ確実に接続することができる。
(3)結合コンデンサ7の位置を容易に調整することが
できる。
(4)結合コンデンサ7の高さ位置を決めるものを誘電
体ブロック1の貫通孔2の外部に設けることが不要にな
り、誘電体共振器の小型化が達成される。
[第2の実施例] 次に、本考案の第2の実施例に係わる複数の共振用貫通
孔を有する誘電体共振器即ち誘電体フィルタを第6図及
び第7図に基づいて説明する。但し、第6図及び第7図
において、第1図〜第4図と共通する部分には同一の符
号を付してその説明を省略する。
第6図及び第7図の誘電体フィルタにおいては、誘電体
ブロック1に第1及び第2の共振用貫通孔2、2aと結合
孔21とが設けられている。2つの共振用貫通孔2、2aに
は第1図と同様に内導体膜6aがそれぞれ設けられ、外導
体膜6bに端面導体膜6cで接続されている。
第6図及び第7図の第1及び第2の共振用貫通孔2、2a
の内部の構造は、第1図の誘電体共振器の貫通孔2の内
部の構造と全く同一である。第1の共振器用貫通孔2の
第1のコンデンサ7のリード端子11はフィルタの入力端
子又は出力端子として機能し、第2の共振器用貫通孔2a
の第2のコンデンサ22のリード端子11はフィルタの出力
端子又は入力端子として機能する。第2のコンデンサ22
は第1のコンデンサ7と全く同一に構成され、同一構造
の接続部材15によって内導体膜6aに接続されている。
第8図は誘電体フィルタの等価回路を示す。コンデンサ
C1とインダクタンスL1とから成る第1の共振回路は第1
の貫通孔2の内導体膜6aと外導体膜6bとに基づいて形成
され、コンデンサC2とインダクタンスL2とから成る第2
の共振回路は第2の貫通孔2aの内導体膜6aと外導体膜6b
とに基づいて形成され、2つの共振回路は誘導性インピ
ーダンスZ1によって結合されている。なお、入力結合容
量Caは第1のコンデンサ7に対応し、出力結合容量Cbは
第2のコンデンサ22に対応している。
第6図及び第7図に示す誘電体フィルタも、第1図の誘
電体共振器と基本構造は同一であるので、同一の作用効
果を得ることができる。
[変形例] 本考案は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば
次の変形が可能なものである。
(1)第9図に示す如く6面体の誘電体ブロック1に4
個の共振用貫通孔2、2a、2b、2cと3個の結合孔21a、2
1b、21cを設け、両者の貫通孔2、2aに第1図及び第6
図と同様に結合コンデンサを挿入し、多段フィルタを構
成する場合にも適用可能である。
(2)結合コンデンサ7として積層コンデンサを使用し
てもよい。
(3)第6図に示す誘電体フィルタを縦続接続する場合
にも適用可能である。
(4)第10図に示す如くリード端子11の左側に第1図と
同様に結合コンデンサ7及び接続部材15を設けると共
に、右側にも左側と同一構造の結合コンデンサ7a及び接
続部材15aを設けてもよい。この場合には、一対の結合
コンデンサ7、7a及び一対の接続部材15、15aをリード
端子11を中心に対称に配置する。右側の接続部材15aは
結合コンデンサ7aの電極を内導体膜6aへ電気的及び機械
的に結合する機能を有する。
[考案の効果] 上述から明らかな如く、本考案によれば、製造歩留りの
向上が可能になり、且つ結合コンデンサを内導体膜に容
易且つ確実に接続することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例に係わる誘電体共振器を
示す断面図、 第2図は第1図の誘電体共振器の斜視図、 第3図は第1図の結合コンデンサとリード端子との組立
体を示す斜視図、 第4図は第3図の組立体の断面図、 第5図は第1図の誘電体共振器の等価回路を示す回路
図、 第6図は本考案の第2の実施例に係わる誘電体フィルタ
を示す断面図、 第7図は第6図の誘電体フィルタの斜視図、 第8図は第6図の誘電体フィルタの等価回路図、 第9図は誘電体フィルタの変形例を示す斜視図、 第10図は変形例の結合コンデンサとリード端子との組立
体を示す正面図である。 1…誘電体ブロック、2…貫通孔、6a…内導体膜、6b…
外導体膜、6c…端面導体膜、7…結合コンデンサ、8…
誘電体、9…第1の電極、10…第2の電極、11…リード
端子、15…接続部材、17…支持部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】単数又は複数の共振用の貫通孔(2、2a)
    を有する誘電体ブロック(1)と、 前記貫通孔(2、2a)の壁面(3)に設けられた内導体
    膜(6a)と、 前記誘電体ブロック(1)の外周面(4)に設けられた
    外導体膜(6b)と、 板状誘電体(8)と前記誘電体(8)の一方の主面に設
    けられた第1の電極(9)と前記誘電体(8)の他方の
    主面に設けられた第2の電極(10)とを有し、且つ前記
    貫通孔(2、2a)内に配置されている結合コンデンサ
    (7、22)と、 前記結合コンデンサ(7、22)の前記第1の電極(9)
    に接続され、且つ一端が前記貫通孔(2、2a)のほぼ中
    心から導出されているリード端子(11)と、 前記第2の電極(10)と前記内導体膜(6a)との間に配
    置されたバネ性を有する接続部材(15)と、 前記リード端子(11)を中心にして前記接続部材(15)
    と反対側に配置され、前記接続部材(15)と共同して前
    記結合コンデンサ(7)及び前記リード端子(11)を支
    持するように形成され、且つバネ性を有している支持部
    材(17)と を具備する誘電体共振器。
JP13436787U 1987-09-02 1987-09-02 誘電体共振器 Expired - Lifetime JPH0648965Y2 (ja)

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