JP3000687U - 誘電体共振器 - Google Patents

誘電体共振器

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JP3000687U
JP3000687U JP1994000335U JP33594U JP3000687U JP 3000687 U JP3000687 U JP 3000687U JP 1994000335 U JP1994000335 U JP 1994000335U JP 33594 U JP33594 U JP 33594U JP 3000687 U JP3000687 U JP 3000687U
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electromagnetic shield
dielectric resonator
resonance
end surface
dielectric
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JP1994000335U
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Inventor
田 節 雄 疋
藤 久 夫 佐
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富士電気化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純構造であって組立加工の簡単な電磁シー
ルド手段を備えた誘電体共振器を提供する。 【構成】 誘電体ブロック1のショート面5からオープ
ン面7へと貫通する共振穴2,3,4を形成すると共
に、誘電体ブロック1の全側面および両端面に導電層を
施し、さらに共振穴2,3,4の内面に、オープン面7
側に若干の絶縁部が形成されるようにショート面5から
オープン面7に向かって所定長さだけ導電層を形成し、
オープン面7上に、共振穴2,3,4位置に共振周波数
調整用の突起11,12,13を形成した電磁シールド
板10を当接配置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電磁シールドを有する誘電体共振器に関する。用途的には本考案は 移動通信の分野、特に携帯電話やコードレス電話等のRF回路に設けられるフィ ルタの一部として好適に用いられる誘電体共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】
誘電体共振器に電磁シールドを施す場合、従来から知られているのは、入出力 端子を導出するオープン面側にキャップ形の電磁シールドを被せるか、共振器全 体を電磁シールドとして作用する金属製ケースの中に収納することである。例え ば前者の場合、電磁シールドを被せた状態でプリント基板上に実装する場合、図 6および図7に示すような構造が採用される。図6および図7においては、誘電 体共振器20をプリント基板21上に横置き形に配置するとともに、オープン面 側から図示していない共振穴に挿入された入出力ピン22の自由端をプリント基 板21に予め形成されている導電接続用スルーホール23内に挿入し、そこに半 田24を流し込んで導電接続する。他方、誘電体共振器20のオープン面側に被 せられたキャップ形の電磁シールド25は誘電体共振器20のオープン面側を覆 うとともに、入出力ピン22を貫通させるための切欠部26が形成されている。 さらに電磁シールド25には半田付け部27が形成されており、この半田付け部 27をプリント基板21に半田付けすることによって電磁シールド25および誘 電体共振器20がプリント基板21に機械的・電気的に接続・固定される。
【0003】 なお、誘電体共振器20には全側面、ショート面および共振穴内面にそれぞれ メタライズ層すなわち導電層が施されている。オープン面だけには導電層が施さ れていない。
【0004】 この種の誘電体共振器20の共振周波数の微調整は導電層の部分的剥離などに よって行われる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
図6および図7からも認められるように、誘電体共振器20が立体的な形状を しているのに対応して電磁シールド25も立体的な形状をしており、従って組立 加工作業が複雑になって製品の製造コストが高くなる。また、ケース形電磁シー ルドの場合は、製造コストが高くなるのに加えて全体構造が大型になってしまう という不都合がある。
【0006】 従って本考案の目的は、単純構造であって組立加工の簡単な電磁シールド手段 を備え、小型に構成しうる誘電体共振器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案の誘電体共振器は、直方体状をなす誘電体ブ ロックの第1の端面から第2の端面へと貫通する共振穴を形成すると共に、誘電 体ブロックの両端面およびほぼ全側面に導電層を施し、さらに共振穴の内面に、 第2の端面側に若干の絶縁部が形成されるように第1の端面から第2の端面に向 かって所定長さだけ導電層を形成し、第2の端面上に、共振穴位置に共振周波数 調整用の突起を形成した電磁シールド板を配置したものである。
【0008】
【作用】
本考案の誘電体共振器は、誘電体ブロックの第1の端面から第2の端面へと貫 通する共振穴を形成すると共に、誘電体ブロックの全側面および両端面に導電層 を施し、さらに共振穴の内面に、第2の端面側に若干の絶縁部が形成されるよう に第1の端面から第2の端面に向かって所定長さだけ導電層を形成し、第2の端 面上に、共振穴位置に共振周波数調整用の突起を形成した電磁シールド板を配置 したものであるから、構造単純であり、組立加工も簡単であって、小型・安価な 電磁シールド手段を備えた誘電体共振器を提供することができる。
【0009】
【実施例】 図1ないし図3は本考案を3段形誘電体共振器に適用した場合の実施例を示す ものである。この誘電体共振器は、図1および図2に示すようにほぼ直方体形状 をした誘電体ブロック1と電磁シールド板10とからなっている。誘電体ブロッ ク1にはショート面からオープン面に向かって貫通する3つの共振穴2,3,4 が並設されており、基本的にはその全表面に、すなわちショート面5、全側面6 およびオープン面7にそれぞれハッチングで示す導電層が施されている。各共振 穴内面にも導電層が施されるが、その全長にわたってではなく、図3に示すよう にショート面5からλ/4(λは共振波長)の所までであり、そこからオープン 面7までは導電層のない絶縁部として形成されている。電磁シールド板10は誘 電体ブロック1の熱膨張係数に近い熱膨張係数を有する金属材料、例えば高Ni 合金等からなり、ほぼオープン面7の全体をほぼ覆うような大きさをしていて、 導電層のない絶縁部の範囲内において共振穴2,3,4内に挿入されるような位 置および大きさに形成された小さな突起11,12,13を備えている。電磁シ ールド板10は半田付け部14によって誘電体ブロック1のオープン面7上に半 田付けされる。なお、突起11,12,13は共振器の周波数特性の微調整のた めに用いられる。この誘電体共振器の入出力端子は両端の共振穴11,13に近 い側面に形成された入出力電極8によって形成される。この入出力電極8は、誘 電体ブロック1の側面に予め形成された導電層の一部を削除することによって形 成してもよいし、最初から電極パターンとして形成してもよい。いずれにしても 入出力電極8は側面の導電層からは絶縁された形で設けられ、共振穴2,4との 間の容量結合によって入出力端子を構成する。
【0010】 プリント基板上への実装にあたっては、誘電体ブロック1の側面に形成されて いる導電層を用い半田付け部15で半田付けすることによってプリント基板に固 定される。
【0011】 誘電体共振器としての共振周波数の調整には種々の手段がある。まず微調整は 周知のごとく導電層を適宜削除するやり方のほかに、図4に示すように電磁シー ルド板10の突起11,12,13の先端と、共振穴内導電層先端との間の距離 t1 (=共振穴2についてのもの。共振穴3,4についてのものはt2 ,t3 ) の調整によって行うことができる。共振周波数の粗調整は図5に示すように共振 穴2,3,4の非導電層部分の直径寸法d1 ,d2 ,d3 の調整によって行うこ とができる。
【0012】 以上のようにして構成された誘電体共振器は立体形状のキャップ形もしくはケ ース形の電磁シールドおよび実装用半田付け部が不要であり、電磁シールド手段 を備えながら、構造単純であって組立て加工も簡単であり、また小型・安価に構 成しうるという特徴がある。
【0013】
【考案の効果】
本考案によればキャップまたはケース等の複雑形状の電磁シールド手段を、共 振周波数調整用の突起を形成した電磁シールド板に置換することにより、電磁シ ールド手段およびその組立製造コストの低廉化を達成し、小型・安価な誘電体共 振器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による誘電体共振器の一実施例を示す分
解斜視図。
【図2】図1の誘電体共振器を組み立てた状態の斜視
図。
【図3】図1のA−A′に沿う断面図。
【図4】一つの共振周波数調整方法を説明するための説
明図。
【図5】他の共振周波数調整方法を説明するための説明
図。
【図6】キャップ形電磁シールドを有する従来の誘電体
共振器の斜視図。
【図7】図6の誘電体共振器をプリント基板上に実装す
る場合の半田付け構成を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 誘電体ブロック 2,3,4 共振穴 5 ショート面 6 側面 7 オープン面 8 入出力電極 10 電磁シールド板 11,12,13 突起 14,15 半田付け部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】直方体状をなす誘電体ブロックの第1の端
    面から第2の端面へと貫通する共振穴を形成するととも
    に、誘電体ブロックの両端面およびほぼ全側面に導電層
    を施し、さらに前記共振穴の内面に、前記第2の端面側
    に若干の絶縁部が形成されるように前記第1の端面から
    第2の端面に向かって所定長さだけ導電層を形成し、前
    記第2の端面上に、前記共振穴位置に共振周波数調整用
    の突起を形成した電磁シールド板を配置した誘電体共振
    器。
  2. 【請求項2】前記電磁シールド板が誘電体ブロックの熱
    膨張係数に近い熱膨張係数を有する材料からなっている
    請求項1に記載の誘電体共振器。
JP1994000335U 1994-02-02 1994-02-02 誘電体共振器 Expired - Lifetime JP3000687U (ja)

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JP3000687U true JP3000687U (ja) 1994-08-09

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ID=43136692

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