JPH0645825U

JPH0645825U - 自動車用ボディカバー

Info

Publication number: JPH0645825U
Application number: JP082410U
Authority: JP
Inventors: 清 ▲桑▼原; マサ子 ▲桑▼原; 彰吉田
Original assignee: パーフェクト商事株式会社
Priority date: 1992-11-30
Filing date: 1992-11-30
Publication date: 1994-06-21
Also published as: US5364155A

Abstract

(57)【要約】【目的】収納袋付き自動車用ボディカバーにおいて、袋
２０のトランクＴへの取付状態を安定させ、その取付状
態におけるカバー主体１０の被せ作用を円滑になし得
る。【構成】袋２０に対の三角片２１を連設し、この両三角
片２１間に襠片１１を介しカバー主体１０を連設する。
三角片先端のベルト２２をトランクルームＴ内のヒンジ
Ｈに掛ける。袋２０開口縁には取付片２５を縫合し、こ
の先端縁の面ファスナー２６をトランクＴ内面に固定す
る。三角片２１、取付片２５で袋２０をトランクＴ後面
に取付けた後、トランクドアＤを閉め、カバー主体１０
を袋２０から取出して車ボディＢに被せる。トランクド
アＤの係止具Ｆは三角片２１間又は取付片２５の穴２７
に対応してドアＤの閉じ作用に支障はなく、係止具Ｆが
穴２７に入ることにより、取付片２５の抜けが防がれ
る。襠片１１の存在により、袋２０とカバー主体１０の
取付部分の動きが制限されず、被せ作用は円滑になし得
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、収納袋付きの自動車用ボディカバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種の収納袋付き自動車用ボディカバーの従来技術としては実公昭５４−２３７０６号公報記載のものがある。このボディカバーは、自動車ボディ全体に被せるカバー主体の裏面に収納袋を取付け、その取付け部分両端にトランクルーム内への取付け用ベルトを設けたものである。このベルトをトランクドアのヒンジに括り付けて、収納袋を外に出したのち（図１参照）、トランクを閉める。この状態で、収納袋からカバー主体を取出して自動車ボディに被せる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来例では、カバー主体に収納袋が直接に、すなわちカバー主体に収納袋の開口縁が直接に縫合されている。一方、収納袋はトランクを閉じた状態ではほぼ固定される。このため、カバー主体を自動車ボディに被せる際、カバー主体の収納袋を縫合した個所の動きが制限され、円滑な被い作用を行えないとともに、その縫合個所に無理な力が加わって破れる場合もあった。

【０００４】また、収納袋のトランク内への固定も、ベルトで行っており、そのベルトの袋への取付けも幅の狭いベルトを縫合しただけであるため、その縫合力も弱く、カバー主体を被せた状態で、風等によりカバー主体に強い外力が加わってその縫合個所が破れる場合もあった。さらに、その縫合部分も狭く、点でもって引っぱることとなるため、袋の取付安定性も悪い。

【０００５】この考案は、以上の点に留意し、自動車ボディにカバー主体をより円滑に被せ得るようにするとともに、収納袋の取付性を向上させ、かつ収納袋のカバー主体への取付け個所の破損を防止することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、第一の考案にあっては、自動車ボディのカバー主体にそれを収納する袋を取付けた従来周知の自動車用ボディカバーにおいて、その収納袋の取付けを襠片を介して行う構成としたのである。

【０００７】第２の考案にあっては、カバー主体との袋取付部の開口縁に所定長さ隔てて三角片をその底辺側で連設し、この両三角片の先端にトランクルーム内への固定手段を設けた構成としたのである。

【０００８】第３の考案にあっては、カバー主体との袋取付部の開口縁に所定幅・所定長さの取付片を連設し、この取付片の先端縁の両側にトランクルーム内への固定手段を設けるとともに、中程には、トランクドアの係止具が入る穴を形成した構成としたのである。

【０００９】上記固定手段には、ベルトのみならず、面ファスナー、スナップファスナー、フック・アンド・アイなどの周知のものを採用し得る。

【００１０】上記襠片の長さは、後述のカバー主体の被覆作用の際、その動きが円滑になされるように実験等によって適宜に設定する。

【００１１】上記三角片、及び取付片の大きさは、収納袋との取付け強度等を考慮して適宜に設定する。

【００１２】

【作用】

このように構成するこの考案に係る自動車用カバーは、三角片の先端部又は取付片の先端縁をトランクルーム内に固定したのち、収納袋をトランク後面中央外側に出し、この状態でトランクを閉じる。このとき、トランクドアの係止具は三角片間又は取付片の穴に対応してドアの閉じ作用に支障はない。

【００１３】この状態において、第２の考案にあっては、三角片の先端部の固定力が底辺側に向って扇状に分散し、その底辺の取付部分全体に均等に加わり、その均等の力でもって底辺側の広範囲で袋をトランク後面に押し当てるため、袋は安定する。

【００１４】また、第３の考案にあっては、ドアを閉じることにより、その係止具が穴内に入って、取付片のトランク外側への移動を阻止し、かつ取付片が比較的幅広であって、広範囲で袋をトランク後面に当接するため、袋は安定する。

【００１５】上記トランクを閉じた状態から、従来と同様に袋からカバー主体を取出して自動車ボディに被せる。このとき、第１の考案にあっては、襠片の存在により、袋とカバー主体の取付部分の動きが制限されず、すなわち、襠片の動きで、その取付部分への力が緩衝され、被せ作用は円滑になし得る。

【００１６】

【実施例】

図１、図２に示すように、カバー主体１０とその収納袋２０とから構成され、これらは従来と同様に耐候性の合成樹脂シートから成る。収納袋２０の大きさは、ある程度ぞんざいにカバー主体１０を畳んでも収納し得るように余裕をもったものとする。

【００１７】カバー主体１０と収納袋２０の連設、すなわちカバー主体１０への収納袋２０の取付けは襠片１１を介して行っている。この三者１０、１１、２０の連設は縫合が一般的であるが、溶着又は図９に示すように面ファスナー１２でもって行ってもよい。ファスナー１２で行えば、カバー主体１０と収納袋２０が取外しできて何かと便利である。

【００１８】収納袋２０の襠片１１を取付けた開口縁には、所定長さ隔てて三角片２１、２１がその底辺側で縫合されているとともに取付片２５が縫合されている。三角片２１、２１の先端部にはベルト２２の端が固着されており、図１に示すようにこのベルト２２をトランクドアＤのヒンジＨに掛け渡して収納袋２０をトランクＴの後面に安定して取付ける。

【００１９】取付片２５は面ファスナー２６でもって図４のごとく取付ける。このとき、トランクＴの内面が面ファスナー２６を係止し得る面状態でない場合には別途に面ファスナーの一片をトランクＴ内に固定しておく。取付片２５もベルトで固定するようにしてもよい。取付片２５の中央には穴２７が形成されており、この穴２７にトランクドアＤの係止具Ｆが対向して、ドアＤの閉じ作用に支障をなくしている。この係止具Ｆが穴２７に入ることにより、ドアＤを閉じた際、その係止具Ｆが取付片２５の外側への抜け止めとなる。

【００２０】なお、収納袋２０の取付けが安定すれば、三角片２１と取付片２５はその一方のみでもよい。

【００２１】この実施例は以上のように構成されており、その使用に際しては、図１、図４に示すように、収納袋２０をトランクＴ後面に当てがった状態で、ベルト２２、面ファスナー２６でもって三角片２１及び取付片２５をトランクＴ内面に取付け、図３に示すように、収納袋２０からカバー主体１０を取出して従来と同様に自動車ボディＢに被せる。このとき、収納袋２０は図５に示すようにカバー主体１０の内側に位置する。

【００２２】カバー主体１０の収納は、カバー主体１０を自動車ボディＢから外して折畳んだのち、図１に示すように収納袋２０に収納し、そのままトランクＴ内に入れる。このときベルト２２はヒンジＨから取外してもよい。また、図６に示すように、紐２９で吊手を縛ってトランクＴ内に入れてもよい。この状態は非常に持ち易く、販売時には有効である。

【００２３】図７に示すように、トランクＴの後面がない車にあっては、図１０のごとく、三角片２１に面ファスナー２８を設けたものとし、収納袋２０をバンパーに当てがい、三角片２１も面ファスナー２８で固定する。この場合でも、ベルト２２で固定してもよく、このとき、ベルト２２は後部座席の背もたれの下部に掛け、さらにベルト２２と面ファスナー２８の両者を三角片２１に設けることもできる。

【００２４】また、図８に示すように、トランクＴ内に収納袋２０を入れたままで、カバー主体１０を取出して被せることもできる。この場合には、襠片１１に係止具Ｆが入る穴１３を形成しておく。

【００２５】

【考案の効果】

この考案は以上のように構成し、三角片又は取付片で収納袋をトランクに取付けるようにしたので、その取付状態が安定し、また、カバー主体とその収納袋との取付個所の破損等の恐れもない。

【００２６】さらに、カバー主体に襠片を介して収納袋を取付けたので、カバー主体を車ボディに被せる作用が円滑となり、その取付部分の破れも生じ難い。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例の使用状態説明図

【図２】同実施例の拡大要部斜視図

【図３】同実施例の使用状態説明図

【図４】同実施例の使用状態説明図

【図５】同実施例の使用状態説明図

【図６】同実施例の収納状態図

【図７】他の実施例の使用状態説明図

【図８】実施例の他の使用状態説明図

【図９】他の実施例の拡大要部斜視図

【図１０】他の実施例の斜視図

【符号の説明】

Ｂ自動車ボディＴトランクＤトランクドアＦトランクドア係止具Ｈトランクドアヒンジ１０カバー主体１１襠片１２、２６、２８面ファスナー２０収納袋２１三角片２２ベルト２５取付片２７取付片の穴２９紐

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自動車ボディのカバー主体と、そのカバ
ー主体を収納する袋とから成り、その収納袋にトランク
ルームへの固定手段を設け、前記カバー主体裏面にその
収納袋を襠片を介して取付けたことを特徴とする自動車
用ボディカバー。
【請求項２】自動車ボディのカバー主体と、そのカバ
ー主体を収納する袋とから成り、その袋を、その内面で
もってカバー主体の裏面に取付け、その取付部の袋開口
縁に所定長さ隔てて三角片をその底辺側で連設し、この
両三角片の先端にはトランクルーム内への固定手段を設
けたことを特徴とする自動車用ボディカバー。
【請求項３】自動車ボディのカバー主体と、そのカバ
ー主体を収納する袋とから成り、その袋を、その内面で
もってカバー主体の裏面に取付け、その取付部の開口縁
に所定幅・所定長さの取付片を連設し、この取付片の先
端縁の両側にトランクルーム内への固定手段を設けると
ともに、中程には、トランクドアの係止具が入る穴を形
成したことを特徴とする自動車用ボディカバー。