JPH0645709Y2 - 自走作業機の駐車ブレーキ装置 - Google Patents

自走作業機の駐車ブレーキ装置

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JPH0645709Y2
JPH0645709Y2 JP1990042218U JP4221890U JPH0645709Y2 JP H0645709 Y2 JPH0645709 Y2 JP H0645709Y2 JP 1990042218 U JP1990042218 U JP 1990042218U JP 4221890 U JP4221890 U JP 4221890U JP H0645709 Y2 JPH0645709 Y2 JP H0645709Y2
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JP
Japan
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pressing plate
plate
parking brake
transmission case
intermediate plate
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JP1990042218U
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Inventor
伸二 佐藤
明和 大野
Original Assignee
新日本ホイール工業株式会社
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  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、主として農用トラクターやコンバインなど
搭載したエンジンによってクローラを駆動し、道路や圃
場を走行する自走作業機の駐車ブレーキ装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
一般に、この種の自走作業機のうち、進行方向を転向す
るための転舵ブレーキを有するものでは、その転舵ブレ
ーキを駐車ブレーキとして兼用するものが知られてい
る。更に、その転舵ブレーキとして多板形の摩擦クラッ
チが用いられ、それは伝動ケースの内面に設けられた受
圧板と駆動軸側に設けられた押圧板との間に多数の摩擦
板が介装された構造を有し、制動時には押圧板が受圧板
側へ移動して摩擦板を挟圧するようになっている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、従来の駐車ブレーキ装置では、転舵の際
と同様に押圧板を受圧板側へ移動して制動するようにさ
れていたので、それぞれ独立した作動装置を必要とした
他、駐車ブレーキの作動装置と転舵ブレーキの作動装置
とが相互に干渉しないための装置を必要とし、それらの
構造を複雑にする不具合があった。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は上記不具合を解決すべく、エンジンと車輪と
を連結する駆動軸2を収めた伝動ケース3の内面に受圧
面3eを形成し、それに駆動軸2のスプライン5に支持さ
れた押圧板8を対向させて設け、前記押圧板8の背部に
転舵用の押圧手段6を設けて構成された転舵制動機7を
有する自走作業機において、前記転舵制動機7の受圧面
3eと押圧板8との間に中間板12を配置し、その中間板12
を前記伝動ケース3に軸方向のみ摺動自在に係止し、且
つ、前記中間板12の背面の伝動ケース3に駐車ブレーキ
用のカム軸14を回動可能に支持し、カム軸14の回動によ
って中間板12の背面を押圧板8側へ押圧可能に構成する
と共に、前記押圧板8の背面に位置して伝動ケース3に
押圧板8の後退限を規制するストッパ11を設けたもので
ある。
〔作用〕
転舵操作により転舵ブレーキの押圧手段6が作動する
と、押圧板8は受圧面3eへ向けて進行し、中間板12を押
圧して受圧面3eへ押し付ける。よって、押圧板8は中間
板12に摩擦係合し駆動軸2の回転を制止する。また、駐
車のため、カム軸14を回動させると中間板12が押圧板8
へ向けて進出し、やがて押圧板8に当接して押圧する。
中間板12を受ける押圧板8はストッパ11によって後退を
阻止されているので両者間に生じる摩擦力のため駆動軸
2の回転が制止される。
〔実施例〕
以下、図示の実施例によってこの考案を説明する。図
中、1は図示してないエンジンによって駆動される入力
ギヤであり、駆動軸2上に回転自在に遊合されている。
駆動軸2は左右いずれかの車輪かクローラ用スプロケッ
ト(図示してない)に連結されており、球軸受3aを介し
て伝動ケース3に軸支されている。なお伝動ケース3は
本体3bと、その本体3bへボルト3cによって着脱自在に固
定されたカバー3dとによって構成されている。
前記入力ギヤ1と駆動軸2とは入力ギヤ1の側面に形成
された内歯歯車1aと、駆動軸2上に摺動のみ自在に支持
されたスライダ4の外周に形成された外歯歯車4aとの噛
合いによって係合し或いは係合を解除される噛み合いク
ラッチをなしている。すなわち、スライダ4と駆動軸2
とは両者に形成されたスプライン5によって摺動のみ自
在に係合されており、操向ハンドル(図示してない)に
連結された揺動腕6によって車両が転向する側の駆動軸
2に設けたスライダ4が入力ギヤ1との係合を解かれて
駆動軸2の端部に設けられた制動機7に作用して駆動軸
2の回動を制止する。なお、前記揺動腕6によりスライ
ダ4を左右に摺動させる機構は周知であり説明を省略す
る。
制動機7は伝動ケース3の内面に形成された受圧面3eと
スプライン5によって駆動軸2上係止された押圧板8、
およびそれらの間に介装された多数の摩擦板9などによ
って構成されており、転舵ブレーキとしてばかりでなく
駐車ブレーキとしても機能するものである。すなわち、
伝動ケース3のカバー3dには本体3b内へ伸びる全体とし
て円筒形をなす欠円状の突片3fが突設されており、それ
には前記摩擦板9の一部と押圧板8とが軸方向のみ移動
可能に自在に係止されている。また、押圧板8からもカ
バー3d方向へ突片8aが伸びており、それに前記摩擦板の
残部が軸方向のみ移動可能に係合している。11は前記突
片3fの内周に係止されたサークリップであり、摩擦板9
と押圧板8の他、更に後述する中間板12を突片3fの内側
から外れないように保持すると共に、後述するように駐
車ブレーキが作動するとき押圧板8に作用するスラスト
方向の力を受けるストッパとして機能するようになって
いる。なお、13はリターンスプリングであり、押圧板8
を常に前記サークリップ11方向へ付勢している。斯く
て、制動機7は揺動腕6によりスライダ4を左方へ移動
させ押圧板8を押圧するとき摩擦板9が受圧面3eと押圧
板8との間に挟圧され摩擦係合するから、駆動軸2が伝
動ケース3によって制止される転舵ブレーキとして機能
する。
制動機7は更に駐車ブレーキとしても機能する。すなわ
ち、制動機7には前記受圧面3eと摩擦板9との間に中間
板12が介装してあり、中間板12の背面には一側へ突出さ
せた中央部に面してカム軸14が設けられて、それが作動
したとき中間板12が摩擦板9側へ進出し、摩擦板9を介
して押圧板8と摩擦係合する。なお、中間板12は周知の
摩擦板9と同様に外周に数個の突起が放射方向へ突出し
前記突片3fに軸方向のみ移動可能に係合している。ま
た、カム軸14は伝動ケース3に回動自在に軸支され、そ
の一部に形成した大径部の外周が面取りされていて、全
体としてカムをなしている。その面取り部は常には中間
板12へ対向しており、カム軸14が回動して大径部が中間
板12の背面を押圧して前進させる。15はカム軸14に連結
した作動アームであり、常時はばね16によりストッパボ
ルト17に突き当てられていて、駐車時にはばね16に抗し
て反時計方向へ回動操作される。
なお、前記カムは大径部を面取りしたものであって、駐
車ブレーキの作動中は大径部の外径面が中間板12へ当接
するようにしたことにより、駐車ブレーキの作動中に作
動アーム15に戻り力を作用させることがない。また、中
間板12の図中、左方へ突出した部分には内側から外側へ
向けて放射方向へスリットを設けておき、大径部との間
に絶えず弾力が作用するようにしてがたつきを減じるこ
ともある。斯くて、制動機7はカム軸14が回動して中間
板12を押圧するとき駐車ブレーキとして機能する。
〔考案の効果〕
この考案は以上のように、駐車ブレーキの押圧手段と、
転舵ブレーキの押圧手段とが共に機械式であるにもかゝ
わらず、操作子の位置が異なり作動方向も相違するの
で、それぞれ独立した作動装置が存在しても、駐車ブレ
ーキの作動装置と転舵ブレーキの作動装置とが相互に干
渉したり抵抗になったりすることがなく、相互の干渉を
排除するための特別の手段を必要としないので、その構
造を簡単にすることができる効果がある。また、駐車ブ
レーキの要部を転舵ブレーキの要部から距離的に離隔さ
せたにもかゝわらず、駐車ブレーキのための機構が伝動
ケース3の内部に収容され、耐久性に優れる他、構造が
簡単で生産性に優れるなど、実用的効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1図は第2
図中のI-I断面図、第2図は駐車ブレーキの正面図であ
る。 3e……受圧面、9……多数の摩擦板、 11……サークリップ(ストッパ)、 12……中間板、14……カム軸、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと車輪とを連結する駆動軸2を収
    めた伝動ケース3の内面に受圧面3eを形成し、それに駆
    動軸2のスプライン5に支持された押圧板8を対向させ
    て設け、前記押圧板8の背部に転舵用の押圧手段6を設
    けて構成された転舵制動機7を有する自走作業機におい
    て、前記転舵制動機7の受圧面3eと押圧板8との間に中
    間板12を配置し、その中間板12を前記伝動ケース3に軸
    方向のみ摺動自在に係止し、且つ、前記中間板12の背面
    の伝動ケース3に駐車ブレーキ用のカム軸14を回動可能
    に支持し、カム軸14の回動によって中間板12の背面を押
    圧板8側へ押圧可能に構成すると共に、前記押圧板8の
    背面に位置して伝動ケース3に押圧板8の後退限を規制
    するストッパ11を設けてなる駐車ブレーキ装置。
JP1990042218U 1990-04-19 1990-04-19 自走作業機の駐車ブレーキ装置 Expired - Fee Related JPH0645709Y2 (ja)

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JPH041743U JPH041743U (ja) 1992-01-08
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JPS5967696A (ja) * 1982-10-12 1984-04-17 株式会社 エルコ インタ−ナシヨナル コネクタの固定体
JPS6064645U (ja) * 1983-10-11 1985-05-08 アルプス電気株式会社 電子部品の金属筐体
JP2896732B2 (ja) * 1993-02-15 1999-05-31 新日本ホイール工業株式会社 クラッチ制動機の操作装置

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JPS6237638U (ja) * 1985-08-22 1987-03-05
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JPH0640987Y2 (ja) * 1988-04-30 1994-10-26 三菱農機株式会社 作業車輌における制動装置

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